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アンソニー・ブラウン:甘い香りがする男(13) 

ブレンダは、自分から、女陰に指をいれ愛液をすくって、お尻の穴にまぶしこんだ。

「ねえ、今すぐ、お尻に入れて。ずぶずぶ刺して」

躊躇っていた若者は、言われた通りにした。そして間もなく、彼の方もブレンダと同じく、セックスに狂ったようになっていた。ブレンダと若者のどちらがピストン運動を行っていたのかを見分けるのは難しかった。2人とも、相手の体に自分の体を叩きつけていたというのが正しいだろう。激しい動きは10分ほど続いていた。やがて2人とも身を強張らせた。2人とも非常に強烈なクライマックスに達しているのが分かった。そして、とうとう、若者は射精を終え、消耗しきって後ろに倒れこんだ。ブレンダは期待しているような顔でアンソニーに目を向けた。アナル・セックスの間、あれほど激しく動いていたにもかかわらず、まだまだ続ける準備ができているような様子だった。

アンソニーは、ブレンダに近寄るよう、手招きした。それを見て、妻は、素早くアンソニーが座る椅子へと近寄った。彼を喜ばせられるのが嬉しくてしかたないといった様子だった。体が小刻みに震えている。期待から震えていたのかもしれないが、禁断症状で震えていたのかもしれない。アンソニーに肌を触れてもらわなければならなかったらしい。いったん彼の両腕に抱かれると、眼に見えてはっきりと妻の体がリラックスしていった。体の震えが止まり、目がとろんと融けたような表情に変わる。何秒も経っていないのに、ブレンダは、部屋に引っ張り込んだ若者たちのことはすっかり忘れてしまっていた。2人の若者たちは、いそいそと服を着て、部屋から出て行った。それと時を合わせるように、アンソニーが口を開いた。

「お前の、そのデカイおっぱいを使って、やってもらおうか」

ブレンダは、アンソニーの体を滑り降り、彼の巨根を大きな乳房の谷間に挟む姿勢になった。椅子にふんぞり返り、脚を大きく広げているアンソニーの前に、裸身の妻が胸を突き出して正座している。僕たちは、この種の性行為をしたことがなかったが、ブレンダはどうしたらよいか分かっているようだった。両手で乳房の脇を押さえ、柔らかな枕のような乳房でアンソニーの肉茎を挟みこむ。白桃のような柔肉の乳房は、汗のため肌がキラキラ輝いて見えた。その柔肉をアンソニーのペニスに沿って上下に動かし始めた。ブレンダは、崇拝する者を見るようにアンソニーの顔を見続けていた。アンソニーも、快感から来る呻き声を上げて、ブレンダに応えていた。ブレンダが2人の若者たちを相手にして行ったセックスは、すべて、アンソニーを性的に興奮させることを目的に行っていたのだと、改めて認識した。興奮が持続していたせいか、数分、パイ擦りを受けただけでアンソニーは限界に近づいていた。

アンソニーは、射精が近づいてきたのを感じると、椅子から腰を上げ、ブレンダの体を優しく、床に倒し、椅子の前に仰向けにさせた。脈動を始めているペニスをブレンダの美しい巨乳から離し、放出に向けて、自分でしごき始めた。アンソニーは、床に横たわるブレンダの上にまたがり、ペニスの先端を、彼女の顔のすぐ上に近づけた。妻は、どうすべきか分かっていた。アンソニーが手に力を入れて強くしごき、うめき声を上げるのを受けて、ブレンダは口を大きく広げた。アンソニーは、その妻の口の中、舌の平面部に亀頭を降ろした。その瞬間、濃いスペルマが発射する。最初のどろりとした塊がブレンダの舌に触れた瞬間、彼女は、まるで電気ショックを当てられたかのように、ビクンと体を痙攣させた。その後も、連続して噴出を受けるたび、妻は同じような反応を示していた。

多量に放出したアンソニーだったが、彼が出した白濁は一滴残らず姿を消していた。ブレンダが、彼のクリームをすべて口の中に入れていたからである。妻は、目を大きく見開いていた。そして、口の中に溜め込んだ液体を飲み下していく。すると彼女の体がぶるぶると震え始めた。それを見ながら、僕は心配になった。僕の美しい妻は、本当に元の彼女に戻るのだろうか。アンソニーのスペルマは、非常に強力なドラッグのような効果を与えているようだった。中毒性がないものであって欲しいと本気で願った。

すべて飲み下した後、ブレンダは、震える声で言った。

「あなたが出してくれたものほど素敵な味がするもの、他にないわ、アンソニー」

アンソニーは、言わなくても分かっていると言わんばかりに、頷いた。

射精を終わり、アンソニーは元の椅子に戻り、腰を降ろした。すると、ブレンダも体を起こし、いそいそとアンソニーの元に行き、彼の膝の上に腰を降ろし、すがりついた。アンソニーは、大きな黒い手で、ブレンダのシルクのような白肌を優しく擦った。ブレンダはうっとりとして彼の肩に頭を乗せる。

妻は、彼の瞳を見つめて言った。

「アンソニー、愛してるわ。ほんとに、すごく愛してるの。私が死ぬまで、一生ずっと、私を抱き続けて欲しいの。離れたくないの。いつも私の体を使ってて欲しいの。あなたが望むなら、あなたの子供も生むつもり」

アンソニーは微笑んだ。

「子供が欲しいのか? それはいいなあ」 彼は、ブレンダに気づかれないようにして、僕にウインクをして見せた。



[2007/08/10] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Easy 簡単に(1) 

「Easy 簡単に」 by deirdre

僕とコニーは、ベッドに入った後、少しじゃれあってから寝ることがよくある。その夜も同じで、ちょっとじゃれあっていたのだが、突然、彼女は僕を驚かせたのだった。アヌスにして欲しいと言ったのである。結婚して6年になるけど、一度も、それはしたことがなかった。してみようと思わなかったわけではないが、コニーがそういうことを考えていたなんて、思いもよらなかったのは確か。冗談を言っているのかもしれないと思った。でも、「冗談だろう?」って言ったら、本気でして欲しいと言い張る。それに、KYゼリー(参考)も出してきた。準備していたのか!

僕は一度もしたことがなかったし、コニーも、僕が初めての男だったから、したことがなかったのは確か。ただ、未経験の僕でも、ともかく、これはゆっくり行う必要があるということは知っていた。僕は指1本に潤滑液を塗り、彼女の穴の方にも液を塗った。そしてゆっくり、指を入れ始めた。

だが、コニーは僕の指を受けいれようとしなかった。ペニスでして欲しいと言うのだ。「ダメだよ、ゆっくりしないとよくないよ」と言っても、返事として認めてくれない。仕方なく、僕はペニスに潤滑液を塗り、勃起させた。僕たちは並んで横寝になっていて、彼女は僕に背中を向けていた。ペニスの先端をコニーのアヌスに当てがった。

「準備は良い?」

「ええ!」

ひどく面倒くさがっているような言い方だった。

「中に押し込んで!」

僕は押し込み始めた。できるだけ優しく。

「ずっと奥まで! すぐに!」

コニーは頑固だった。僕もとうとう言われた通りに、強く押してみた。すると、するりと入ってしまったのだ。本当に簡単に! 信じられなかった。コニーがそれをしていたなど、ありえないはず。正直、一瞬、コニーは浮気しているのかもと思った。だけど、僕はコニーのことを知っている。それはありえない。

「動いて! お願い。出し入れして!」

言われた通りに動いた。実に滑らかだった。それに、この感覚! こんなことが起きていることが信じられなかった。

「もっと速く! ああ、いいわ! 気持ちいい! もっと!」

コニーはしゃべりっぱなしだった。もっともっととせがみ続けていた。僕もどんどん動きを速め、やがて、自制が利かなくなっていた。彼女の前に手を回し、乳首を触った。コニーは、胸を触る僕の手の上に自分の手を置いて押さえつけた。それに、僕が押し込むのに合わせて、毎回、自分からお尻を突き出してくる。まるで、いくらやっても、もっと欲しくてたまらないといった感じだった。言うまでもないが、僕は普段より早く、いってしまった。いってしまった後も、忘れずに彼女のクリトリスを擦ってあげた。そして彼女も達してくれた。

終わった後、好奇心が僕の中で燃え上がってきた。しばらく黙っていたが、とうとう僕は訊いてみた。

「どこで覚えたんだ?」

コニーは、またも僕を驚かせた。彼女の大学時代のルームメイトであるジェニーはバイセクシュアルで、そのジェニーに教え込まれたと言う。男は僕が最初だったけど、ジェニーとルームメイトだったときは2人でいろいろしていたらしい。ジェニーと僕以外には、体の関係を持った人はいないと言っていた。

[2007/08/10] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

バースデイ・プレゼント 5 (22:終) 

ジェニーンは、少し不思議そうな表情を見せていた。

「あなたの生活について、こんなプライベートなことを他の人に知られて、嫌だなあと思うことはないの?」

私は、彼女の質問について正直に考え、ありのままに答えた。

「もし、1週間前に同じ質問をされたら、ええ、嫌だわって答えたと思うわ。でも、ビクトリアと私は、この2日ほどで、世界観が変わるような経験をしたの。だから、私の答えはというと、『ゲイルに私たちのゲームにまざってもらうのを、むしろ楽しみにしているの』という答えになるはず。ビクトリアがいつもその気になっていて興奮状態を続けられるようにするためには、ゲイルの助けが必要で、その点で、彼女をあてにしているところがあるのよ。それから、どんなことが起きるか、それは誰にも分からないわ」

私はそう言って、ゲイルに目配せし、微笑んだ。ゲイルもにっこり笑い、口を挟んだ。

「まあ、個人的には、私は彼女たち夫婦のプライベートなことに邪魔する気はないの。でも、ゲームに混ぜてもらうというなら話は別で、なんか特別扱いしてもらっているような感じで、嬉しく思うわ。楽しいことがありそうだし」

「ちょっと、良いこと思いついたわ。今朝、見ていたウェブ・サイトには、まさにこういう話題についての話し合いやストーリーを載せてる場所があるの。私たちのことも、事態の展開にあわせて、ストーリーにしてみるのは、どう? ゲイル、あなたは、あなたの眼から見たことを書いて私のメールに送って? 私はそれをまとめて、そのサイトの適切な場所にアップするわ。私も、ビクトリアに話しをするつもり。私が彼女を女性化してきたし、これからも続けるけど、その過程のすべてについてどう感じているか、聞き出して、ストーリーにしてみるの」

ゲイルは、先のことを想像して興奮しているようだったが、ジェニーンは不安そうだった。

「私、他の人に読んでもらえるほど上手に文章を書けないわ。まして、自分でもできるかどうかわからないことについて書くわけだから」

「ジェニーン? これまでこんなに長く夫婦生活を続けてきた粘り強さがあるじゃない? その大変さに比べたら、すごく簡単なことだと思うわよ」

「うん・・・で、どういう風に進めたら良いかしら?」

「想像力を使うの。そうしてこそ、これがクリエイティブになるし面白くなるから。まずは、あなたが第一段階に取り掛かるとき、私もその場にいさせてくれると嬉しいわ。ご主人の名前は?」

「フィリップ」

「あなたが、フィリップをフィリスに変える、その第一段階に取り掛かったとき、ご主人がどんな表情をするか、私に見させてね」

私は紙を取り出し、ゲイルとジェニーンのそれぞれにEメールのアドレスを書いて渡した。

「あら、ゲイル、もうそろそろ仕事に戻らなければならない時間ね・・・ジェニーン? あなたに会えて本当に良かったわ。あの質問を私に訊いてみようとしてくれて、とっても嬉しいの。上手くいくよう願ってるわ。ともかく、楽しむつもりで行うこと。それを忘れないこと!」

ジェニーンはにんまり微笑んだ。「ええ、ともかく試してみるつもり。やってみて失敗しても、何も問題ないし、うまくいったら、長年、疑問に思ってきたことの答えが出るかもしれないから」

「そう! 頑張って」 食事を終えた私たちは立ち上がり、私はジェニーンを抱きしめた。別れ際、衝動的に、もう一度、彼女を抱きしめ、頬にキスをした。

「きっとうまくいくはず。そのうちフィリスに会えるのを楽しみに待ってるわ」

「うまくいくかどうか分からないけど、他に知る方法もないから」 ジェニーンは、少し苦笑いをしていた。

車でゲイルをオフィスに送りながら、私は、レストランでの出来事を振り返った。オフィスの玄関前に車を寄せ、車を止めた。

「次の瞬間、何が起きるかさっぱり分からないわね? でしょう? ゲイル」

ゲイルは私の方に顔を寄せた。何が起きたか分からないうちに、ゲイルは私の唇に優しくキスをしていた。

「そうね、さっぱり分からないわ」

ゲイルはそう言って、脚を車の外に出した。

私は唖然として、運転席に座ったままだった。しばらく経ってから、笑顔になって、オフィスのドアを入っていくゲイルに、バイバイと手を振った。

「もう、ほんとに・・・次は何?」 そう独り言を言った。

つづく


[2007/08/10] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

心が望むものをすべて 6 (10) 

女性化途上の女の子たちが、1日1日、生き延びるためにどんなことをしなければならないか、それを書きあらわした章こそ、ダニーの本の中でも、最も心に触れる、いや、最も心を掻き乱される章だった。そういう女の子は、完全に「正体を読まれない」ほど女性化している場合や、鉄の守りをしてくれる完璧な書類を携えている場合、あるいは単に非常に運がよいといった場合を除けば、偏見を持った雇い主によって求人市場から締め出されるのが普通なのである。最低賃金の雑用の仕事ですら、確保するのが困難なのだ。それが現実だった。

ファッションと美容の職域が、彼女たちに職場を得る機会を提供する場合も確かにある。この本の著者自身は、この道を選び進み、「(この本を書く上での)下調べ」の過程で、美容師とエステティッシャンの資格を得た。だが、このような女の子たち全員が、その業界に入れるわけではなく、全員が、その業界に適した才能を持っているわけでもない。

美容ファッションの業界につけなかった者たちは、日々の生活のため、別の方法を探さなければならないことになる。好まれる進路としては、「夫(あるいは男性の愛人)」を見つける、というのがある。だが、この道には往々にして危険が伴う。中でもシュガー・ダディと呼ばれる「素敵なおじ様」が見つかれば、確かに、この世の天国だが、本当の「素敵なおじ様」はめったに存在しないし、どの女の子も、そういう「おじ様」を魅了できるわけでもない。

伝統的には、日々の生活のため、小切手詐欺の手段が取られてきた。最近では、クレジット・カードやATMカードの詐欺も加わってきている。また、いつの時代も最下層の仕事としてあるのだが、麻薬など薬物の売人になるという手段も選ばれてきた。もっとも、この場合、売人である彼女たち自身が、売り物の薬物に手を出してしまうケースが非常に多い。そして、いわゆる「デートクラブ」という仕事も・・・・

ダニーが、「デートクラブ」について、こと細かく記述する文章を読みながら、私は死にそうになった。彼女が実際に現場にいなければ、これほど詳細に書けるはずがなかったからである。以前、私は、ダニーが他の男性とセックスするところを夢み、それを見たらどんなに興奮するだろうと思っていた。あの「ゴーサム」での、彼女と一緒に行った経験こそ、まさに夢に描いていたことだし、いや、夢以上の興奮をもたらしてくれた出来事だった。だが、これを読んで、実際に彼女が「仕事として」これを行うことの持つ、より暗い側面を知った後は、もはや、その暗黒面が私の頭の中から離れなくなってしまった。私が愛する素敵なダニーが、見知らぬ男とセックスをし、その儲けによって、日々、食べて生活し、あまりを少しずつ蓄え、彼女が描いているゴキブリ・ホイホイのような小さな安アパートの家賃を払う。そんなことを思っただけで、背筋が凍った。

本全体を通して、ほぼ毎日のように彼女たちに向けられる憎しみ、嫌悪、疑い、そして、不意に襲う恐ろしい暴力の激しさのために、彼女たちの感覚が麻痺していく様子が描かれていた。これらに加えて、彼女たちのコミュニティの外からばかりでなく、内部においても、殴り合い、ナイフや銃による殺傷、手足の切断、レイプなどの痛々しい暴力が加えられ、渦巻いている(私は、これまで、ただ単にレイプされるだけで済むことが、運が良いことだとみなされる世界があるとは思ってもいなかった)。私のダニーがこんなどぶの世界に身を浸していたと思っただけで、壁に頭を打ち付けたい気持ちになった。そして、彼女ばかりでなく、毎日、そういう世界で生きている他の女の子たちのことにも思いを寄せた。

[2007/08/10] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

シルクの囁き、ラベンダーの香り 第3章 (2) 

ある、非常に忙しい日だった。ジャネットは仕事に集中しすぎ、すでに昼食時になっていることに気がつかなかった。そのジャネットにクリスが声をかけた。

「先生、もうお昼ですよ?」 

たいていの日は、2人とも近所のデリにサンドイッチを注文し、それで済ましていた。

「あら、もうお昼の時間なの?」

「はい。今日は天気が良くて、すごく気持ちのいい日なんです・・・一緒に外に出て、通りの向かいの売店でホットドッグでも買って、公園で食べませんか?」 

「それも良さそうね。とりあえず、2時15分までは予約患者もいないし」

数分後、クリスとジャネットは、公園の中の小高い丘の上、大きな樫の木の下に座り、昼食を食べていた。クリスは、敷布がわりに自分の作業着を広げ、ジャネットに座らせた。彼自身はジーンズを履いていたので、草の上にじかに座った。

「これからは、あなたの上着を汚さないよう、敷布を持って来たほうがいいわね」

「実は、僕の車の中に、敷布があるんです」

「じゃあ、今度は忘れずに持ってきて」 ジャネットは微笑みながら言った。

クリスは、ジャネットの方から、暖かいそよ風に運ばれて、甘い香水の香りがしてくるのに気づいた。

「ああ、あなたはとても良い香りがする」

突然だった。クリスは何も考えずに思わず口にしてしまったのだった。言った後から顔を赤らめた。

「・・・あっ・・つまり、とても良い香水だなってことです。何と言う香水なんですか?」

ジャネットは微笑んだ。

「ありがとう。ラベンダー・ブリースと言うの。私のお気に入り」

それからジャネットは、クリスのコートの上に仰向けに横たわった。明るく透き通った青空を見上げる。

「なんて良い天気!」

青空の中、大きな白い雲が、柔らかな夏のそよ風にゆっくりと流されていくのを見ている。

クリスもジャネットの隣に横たわった。片手を枕がわりにして、横向きに、ほとんど彼女に触れそうな形で横たわった。彼は空ではなくジャネットの姿を見ていた。ゆっくりとした呼吸に合わせて、彼女の胸が上下に隆起を繰り返している。彼女の胸は、仰向けの姿勢のため、普段より平坦に広がって見えていた。胸が横に広がったのを受けて、ブラウスが左右の方向へ引っ張られているのが分かる。そして、ブラウスや下着の生地を通して、彼女の胸の中心にある乳首の色によると思われる茶色の陰も。

クリスは視線を彼女の顔に移動した。こんなに間近に見たことはない。それに、クリスは、彼の方を振り向いたジャネットの顔に見知らぬ表情が浮かんでいるのが見えた。その表情を、クリスは、服従の表情と解釈した。彼はゆっくりと顔を降ろし、唇を彼女の唇に重ねた。

ジャネットは何が起きているか分かっていたが、彼女の体の筋肉は、それをやめさせるために動こうとはしなかった。唇に重なっているクリスの唇の圧力が強くなるのを感じた。そして、小さな喘ぎ声、ほとんど泣き声に近い声が、彼女の唇から漏れた。

[2007/08/10] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)