俺は構わず先生の後ろにひざまずいた。そして先生の足首を握って、足を上げさせ、ドレスを脇にずらした。もう片方の足にも同じことをし、脱ぎ去ったドレスを拾い、横に放り投げた。 ひざまずいたまま先生のことを見上げたが、改めて、その美しさに驚かされる。立ち上がりながら、裸になった背中に垂れ下がるレースのベールをさわさわと揺らし触った。ソング・パンティも先生の形の良いお尻の線を見事に強調している。俺が要求していた通り、ストッキングはガーターで留められていた。ハイヒールに関しては、俺の想像をはるかに超える素晴らしさだ。 俺は、人妻先生の前に回り、両手を肩にかけ、軽く押し下げた。先生は、俺が先生にひざまずいても欲しがってると察したようだった。ゆっくりと俺の前にひざまずく先生の姿を見る。 ベールの下、目には目隠しをしている。俺は先生の両手を握り、ゆっくり持ち上げて、俺の尻にあてがった。俺のちんぽの先端が、先生の顔から5センチも離れていないところにある。 俺は先生の手を離し、ベールの下に入れた。その柔らかい生地をゆっくりと捲り上げ、顔を露わにさせた。それから片手を優しく先生の頭の後ろに置き、ゆっくりと俺の方へ引き寄せた。先生の顔の前、俺のちんぽがひくひく動いている。 とうとう、亀頭が先生の唇に触れた。すでにプレカムが染み出ている。そいつを先生の唇に口紅を塗るようにして塗りつけた。 そしてグラフ先生はゆっくりと口を開き始めた。口をかすかに開けたまま、本当にゆっくりと顔を俺に近づけてくる。俺のちんぽを口に入れながら、呼吸が荒くさせているのが分かった。鼻でふんふんと乱れた息づかいをしている。 先生が舌で亀頭を舐り回すのを感じた。ちんぽの下の面をちろちろと舐めながら、ますます口に入れていく。それに俺の後ろに回した両手が、俺の尻肉を優しく揉み始めるのも感じた。 突然、先生は俺の尻を自分にぐっと引き寄せ、俺のちんぽを使って自分で自分の口を犯し始めた。俺も腰に力を入れ、先生の口を犯し始めた。あまりの刺激に急速に射精したくなってしまう。 「ううーん! ううーん! ううーん!」 俺が射精の欲求と戦っている間、先生は大きな声でよがり泣いていた。 ウエディング用のベールを被った裸の美しい人妻熟女。その姿を見るだけでも興奮してしまう。その人妻先生に、旦那とではできなかった強烈なハネムーンを味わわせてやる。それを想像するだけでも、堪らない。
ボブには、仕事のパートナーを交換する可能性を切り出した。でも彼はあまり私の意見を聞いてくれなかった。アンドリューと私が、なんらかの「相性上の問題」を経験していると伝えたのだが、彼は、私たち自身で解決案を探ったらとの反応だった。もし、どんな解決案もだめだった場合、仕方なく、パートナー交換に応じると。ともかく、私とアンドリューの二人で問題解決ができるべきと感じているようだった。 もちろんボブの言うことは正論だと私にも分かっていた。だけど、私は、アンドリューと二人でこの問題を解決する方法として、たった一つしか知らなかった。 でも、その解決方法は、正確に言って、仕事上の解決方法ではないわ。そうよね? それに、この方法を取るということは、クライアントとは個人的な関係になってはならないという私のこれまでの原則にしがみつくことが、プロジェクトの助けになるどころか、その阻害になるということを意味するわ。でも、仕方ないのじゃ? こうでもしなければ、あなた、他にどうやってアンドリューを誘う勇気を搾り出せる? 彼、あなたに言い寄るつもりがまったくなさそうだし。そうでしょう? 私はそう何度も自分に言い聞かせた。 ランチの後、私はアンドリューに二人っきりで会うよう頼んだ。邪魔が入るのを防ぐため、会議室のドアに鍵をかけすらした。どうしても、アンドリューの口から、彼が私に惹かれていると言って欲しかった。もし、私が彼のことを読み間違えしていたら、多分、私は死んでしまうだろう。 「アンドリュー、話しがあるの」 私は、多少フランクな態度で彼に接し、話した。彼が私がそばにいると居心地が悪そうに見えること。私とは別のBRMCのコンサルタントと一緒に仕事をしたいと思っているのではないか。それが望みなら、そうなるような手配も用意してあること。 アンドリューは、パートナーの交換は、断固として望んでいることではないと言った。良かった。でも彼は依然として、私にオープンになろうとしなかった。そこで私はしつこく食い下がった。彼とこれまで仲良く仕事をしてきたことを持ち出し、友情に訴えた。どうして一緒に仕事をするのが、これほど難しいのか、その問題となっていることを是非とも知りたいと。(私自身が抱えている問題のことは、もちろん知っていたけど、まずは、彼の問題の方を聞いておきたかった。) アンドリューは、これから自分が言うことを利用して彼を糾弾したりしないよう私に約束させた。どうやら、彼は私がセクハラ関係の訴訟を持ち出すのではと心配しているようだった。それを聞いて、私はただ微笑むだけだった。私自身、私の気持ちを知ったら、彼は私をセクハラで訴えるのではと、彼と同じようなことを心配していたからである。 その後、彼は心を開いてくれた。二人の間で、どちらかが本当の気持ちを言葉に出したのは、この時が初めてだった。彼の話し方は、それはもう、本当に情熱的! まるで詩を聞いてるようだった。 彼は理論を持っていた。化学とか何かのせいにしていた。この理論によると、私たち二人ともまったく無実であり、不適切な感情を職場に持ち込んだなどという罪はないことになるのだった。というのも、すべて、私たちの制御が及ばないところに起因していることだから。私も彼も、生物としても反応の犠牲者なのであると。それは制御不可能だし、このような場合、私たちは、自分自身の行動に対して責任はないのだと。私は、彼の理論がとても気に入った。
「無垢の人質」 第2章 Innocent Pawn Ch. 02 by wishfulthinking イサベラはうつぶせに横たわっていた。 片手をあごの下にあてがいながら、眠たげに眼を開く。その愛らしい緑の瞳は、ゆっくりと部屋の薄暗さに順応し始めた。夢すら見ぬ眠りの間、何かに体を焦らされる感覚に悩まされていた。眠りつつも、切なげに眉の間にしわを寄せていた。 彼女は、体を広げるようにして、大きな木製のベッドに横たわっていた。ベッドの木枠には精密な木彫りの装飾が施されている。円形の狭い部屋には、ベッド以外に家具と呼べるものはないに等しい。長細の窓から差し込む夕暮れの日差しが、揺らめきながら彼女の体を弄ぶように照らしていた。 眠りの間、何が自分を悩ませていたのだろうと思いを巡らしつつ横たわるイサベラの脳裏に、レオン・ド・アンジェが彼女に行った忌まわしい記憶が急速に蘇った。 ああ、なんてこと! 熱を帯びた波が再び体を襲うのを感じ、彼女は両目を固く閉じた。だが、たとえ眼を閉じても、あの焼き貫くような鋭い褐色の瞳のイメージからは逃れることができない。 イサベラは、うつ伏せになりながらも、左右に広げたままの太ももの間に、生暖かい空気がいたぶるように当たり、膨れた桃色の唇を守る役目をほとんど放棄した赤毛の縮れた茂みに、さざめきを与えているのを感じた。 この優しいいたずらをしているのは何か、不確かなまま、彼女は、顔に掛かっていた長い赤髪をかき上げ、肩肘をついて上体を起こした。 ピシャリ! 突然、大きな手が彼女の尻頬を平手打ちした。それを受けて、イサベラは、驚きと怒りが混じった悲鳴を上げた。誰か知らぬが、これ以上、自分のでん部に悪さをすることから身を守ろうと、イサベラは素早く体を反転し、仰向けになった。 「うふふふふ・・・」 落ち着いた男の笑い声が部屋に漂った。そして、眠りから覚めたばかりで頭に霧が掛かったままのイサベラも、自分が大きな間違いをしてしまったことに気がついたのだった。 その、ベッドの裾には、右上腕に巻いた包帯を別として、生まれた日と同じ全裸でひざまずき、目の前にしどけなく広げたイサベラの眠りから覚めたばかりの暖かい肉体を、屈辱的な全裸の状態そのままに、臆面もなく見つめるレオン・ド・アンジェの顔があったのだった。
モール内をドナと一緒に手をつないで歩いたが、シューズ・ショップの前に差し掛かると、ドナが優しく僕の手を引き、ヒール高12センチで、足首にストラップで留めるデザインの皮製のハイヒールを手に取った。そして店員に僕の足のサイズのものがあるかと尋ねた。店員の女の子は、ドナの足元を見ながら、当惑した顔を見せつつも、後ろからそのサイズのものを取り出した。ドナは、僕を椅子に腰掛けさせ、店員に言った。 「彼に、そのヒールを履かせて見せてくれる?」 女の子の店員は僕の姿をまじまじと見て、シャツの下、ブラジャーのラインが透けて見えているのに気がついたようだった。彼女は、僕のテニス・シューズの靴紐を解き、それを脱がしたが、僕の足先がストッキングのナイロンに包まれているのを見た。 彼女は何も言わず、僕の足にハイヒールを履かせ、ストラップを結びつけ、立ち上がった。そして、可愛らしい口元にかすかに笑みを浮かべつつ、僕に手を差し出して、立ち上がるのを手伝ってくれた。僕は、彼女は、ハイヒールを履いた僕が転ぶのを見たがっていたと思っている。 僕はしっかり立ち、店の奥から入り口まで、ジェニーに教わったとおりにヒップを揺らしながら、優雅に歩いて見せた。硬板のフロアーにハイヒールの音がコツコツ鳴り響いた。鏡があったので、そこに映る自分の姿を見てみた。やはり、ヒールのおかげで、ふくらはぎからヒップにかけて、キュッと押し上げられて感じになっていて、たとえ男物のジーンズを履いていても、明らかに女性的な姿に変わっていた。 ドナは、パチパチと拍手をして、喝采をあげた。 「すごくゴージャス! それを履いたままで店を出ることにしましょう!」 そう言いながら僕の元の靴を箱にしまってしまった。 そして僕たちは、店員に靴の支払いをし、そのショップを後にしたのだった。 店の外に出ると途端に、僕は周囲の目を惹きつけ始めた。モールの中をコツコツと音を鳴らせて歩いているので仕方がない。 僕は立ち止まり、ドナを振り返った。 「ドナ。もし、このままこれを続けるなら、どうしてもかつらが必要だよ。それにどこかで化粧をする必要もある。男か女かどっちつかずの服装のまま、変な目でこれ以上見られるのは耐え切れないよ」 ドナはにっこり笑い、2軒ほど先にあるお店を指差した。かつらをディスプレーしている。 早速、その店に入ると、奥から男性が一人歩いてきた。僕はこんな格好で他の男と対面しなければならないと知り、恐怖を感じた。 だが心配する必要はなかった。彼は、僕に向かって、大丈夫と言わんばかりに手を振って見せ、その後、ぴたりと手の動きを止めると同時に、僕の頭を指差した。 「ちょっと当てさせてくれる?・・・うーむ・・・ブロンドでしょ?」 心が篭った言い方でそう言い、問うような表情で、剃り整えた眉毛を上げて見せた。
「妻と娘に見くだされ」 DESPISED BY WIFE AND DAUGHTERS by WimpHub 私は43歳のビジネスマンです。42歳になる妻のジェイン、それに娘のジュリーとジェニーと一緒に暮らしています。ジュリーは21歳、ジェニーは20歳です。 時の流れは、妻の方は、実に優しく扱ってきたようです。長く伸ばした茶色の髪、美しい顔、大きな乳房、そして長いセクシーな脚。妻は、22年前に私と結婚した時と比べて、1、2キロしか太っていません。残念ながら、私の方は、今はでっぷり太ったお腹をしていて、急速に頭髪を失いつつあります。多分、これが理由なのだと思いますが、私の方は妻を前と変わらず求めているのにもかかわらず、妻の方は私との性行為に興味を失ってしまったのでした。妻は、前から、支配的な性格をしていて、セックスは、いつも、妻が求める時にしか行われていません。そして、この何年かのうちに、妻は、ますますセックスを求めないように変わってきていたのでした。 娘との関係も、あまり良くありません。二人が10代になった頃から、娘たちは、私に対して無愛想で、口答えするようになり、ほとんど敬意を払わなくなっていました。娘たちは母親とは仲が大変良いのです。その母親であるジェインが、私が娘たちを躾ようとすると、私を言い負かし、躾の方針を覆してしまうことも多く、そのために娘たちとの関係がさらに悪くなるのでした。そういったことの結果、娘たちは私のことをウインプであるとみなすようになり、口論になると、私に面と向かってそう言うようになってきているのです。 私が今のような状態になったのは、私が、改めて考えを娘たちに押し付けようとした時が原因といえます。私は、常日頃から、娘たちには、将来有望な若い白人青年と出会い、付き合って欲しいと願っていました。ところが、二人が黒人男と付き合っているのを知ったのです。もちろん、私は賛成しませんでした。その男たちの名前はドゥウェインとエディと言います。連中が何度か家に来ているところを見かけたのですが、二人とも実に傲慢で、大人に対してまったく敬意を払わない若者でした。ですが、妻の方は、二人でも問題ないと感じていたのです。いや、むしろ、二人を気に入っている様子すらありました。 ある日曜日、私は、このことを話題に取り上げ、娘たちに、どうして、もっと適切な白人青年と知り合わなかったんだと問いただしたのです。 「だって、ドゥウェインは、私を幸せにしてくれるもの」 上の娘のジュリーが言いました。 「その点はエディも同じよ」 下のジェニーもそう付け加えました。「あらゆる意味で、彼は私をハッピーにしてくれるの。私が言っている意味が分かればの話だけどね」 「そう、ジェニーの言うとおり!」 姉が妹の言葉を受けて続けました。「黒人男は、白人より優れているの。これは有名よ。ねえ、ママ? ママも一度、黒人男性を試してみるべきよ。絶対、笑顔が絶えないほどハッピーになれるはず!」 その言葉に私が怒りだしても、妻はただニヤニヤしてるだけでした。
30分ほど経った時、トレーシーが言った。 「ヘレン? そろそろ仰向けになったほうがいいわよ。さもないと、背中だけ焼けすぎになってしまうわ。なんなら、水着を脱いでも大丈夫よ。ここは奥まったところだから、誰にも見られないから」 私はヘレンは脱がないだろうと思っていたけれど、予想に反して、彼女は立ち上がってビキニを脱いだのだった。ヘレンは裸になっても、ほんの少ししか恥ずかしがっていないようだった。トレーシーに目を向けると、彼女の方はヘレンが裸になったのを見てとても満足しているようだった。 ヘレンが全裸になって、再び腰を降ろすのを見てトレーシーが言った。 「ヘレン? お願いがあるんだけど、私の背中にローションを塗ってくれるかしら?」 トレーシーはヘレンの背中に塗ってあげたわけだから、ヘレンが断るなど、想像できない。ヘレンはローションのビンを手にし、トレーシーの背中に塗り始めた。見ていると、ヘレンは、最初は、看護婦がするような手つきでローションを塗っていたのだけど、次第に、もっとエロティックな手つきで塗るようになっていった。ヘレンがトレーシーの肌に手を這わすことを楽しんでいるのは明らかだった。トレーシーの完璧といえる丸みのお尻に塗る時も、本当にエロティックに撫で、揉んですらいた。 ヘレンはトレーシーの背中に塗り終わると、自分の寝椅子に戻り、仰向けになって、自分で前の部分に塗り始めようとした。でも、トレーシーはそれを許さなかった。 「それは、私にさせて」 ヘレンは簡単に自分で前に塗ることができるのだから、トレーシーが手伝いをしてあげる必要はまったくない。だから、ヘレンは、いいえと断るとばかり思っていた。でも、彼女はトレーシーにローションを手渡したのだった。 トレーシーはローションのビンを受け取ると、ヘレンの寝椅子の横に位置を変えた。トレーシーが最初にしたことは、ヘレンの眼鏡を外すことだった。それから、ヘレンの顔全体にローションを塗り始めた。とても官能的な仕方で塗っていく。指先だけを使って、ヘレンの顔の隅々まで丁寧に塗りつけ、やがて彼女の顔はオイルでキラキラ輝いていた。 次にトレーシーは、ヘレンの首、そして胸元へと移った。だけど、彼女の胸には触らなかった。ヘレンの小ぶりの乳房は飛ばして、次にお腹へと移っていく。 この時点ですでにヘレンは別世界にいるようにうっとりとした顔になっていた。目を閉じ、唇から小さく猫が鳴くような声を上げている。見てると、ヘレンは、トレーシーが触れるたびに、お腹をヒクつかせ、平らにへこませるのだった。 トレーシーは、その後、ヘレンの股間のところは飛ばして、脚へと移っていった。脚への塗りこみもヘレンに効果をもたらしていたと思う。トレーシーが軽く触れるだけで、ヘレンは自分から進んで脚を上げ、塗り込みを求める動きをしていたから。トレーシーは、ただローションを塗るだけではなく、肌に刷り込みながら優しくマッサージしていた。ただ、ローションを刷り込んでいるように見えても、それ以上のことをしているのが私にも分かった。 その後、トレーシーは、さらにローションの量を多くして、降りてきた道を逆に登っていき、とうとう、もう一度、ヘレンの胸のところに戻った。そして、今回は、ヘレンの乳房を飛ばすことはしなかった。手にたっぷりとローションを取って、ヘレンの乳房に塗り始めたのだった。 この時点ですでにヘレンの乳首は、小石のように固くなっていて、つんと尖り、2センチ近く勃起していた。トレーシーの指先が、彼女の右の乳首に触れた瞬間、ヘレンは、まるで痛みを感じているようなうめき声を上げた。もちろん、ヘレンのうめき声には痛みが関係ないのは確かだった。 トレーシーはヘレンの乳房をいじり続けながら、覆いかぶさるようにして顔をヘレンに近づけ、唇にキスをした。ヘレンは、すぐにそれに応じ、両腕をトレーシーの首に巻きつけ、自分からキスを返した。すぐに、二人のキスは熱を帯び、舌が絡み合い始めた。
あの店に入ったのは、あの種のビデオのせいだったのだ。後になってから、すべてをじっくり見た時、彼は、あれがそうだったのだと確信した。 月曜の夜にキムが来てからというもの、スティーブは、ずっとピリピリしていた・・・そして、「老いぼれヤギのようにスケベ」( 参考)な気分になっていた。これは彼の好きな叔父さんがよく使っていた言い回しだったが、急に、その意味がしっくり腑に落ちた感じだった。これにはスティーブ自身、驚いていた。彼は、6月に妻が他の男の腕に抱かれていたのを見たとき以来、性的に興奮したことがなかったのだった。 金曜日の晩だった。スティーブは、特に何も考えずに、アダルト・ショップに立ち寄り、3本の新作ビデオを手にそそくさと店を出たのだった。そのビデオは、「かろうじて合法的」( 参考)とうたったアマチュアの女の子を出し物にしていた。もし、あの時、スティーブが落ち着いて自分の行動を考えたら、彼は、どうして自分が、店のあのセクションに興味を惹かれたのか、正確に理解したことだろう。 彼が家に帰ってすぐに、ドアのチャイムがなった。着古したジーンズに着替えることはできていたが、上のスウェット・シャツには着替えの途中で、それを頭から被ったまま玄関のドアを開けた。開けた先で、狼の口笛( 参考)が大きく鳴った。キンバリーだった。 「こんにちは。幼い私のために、その素敵なカラダを隠す必要なんかないわよ」 スティーブは少し顔を赤らめ、スウェット・シャツの裾を降ろし、整えた。 「やあ、キンバリー。どうした? いかがわしい場所に遊びに来たのかな?」 キムは顔を輝かせ、にっこり微笑んだ。 「えっと、まあ・・・一緒に遊んでくれそうな、逞しい男を捜してるところなの」 と、わざと媚を作って答えた。 スティーブはうろたえながら答えた。 「そうか・・・うーん・・・君のために、何本か電話をかけてあげられると思うけど。職場の独身男性の中には、女の子とディナーを食べたり、映画を見に行ったりしたい気分になってるのがいるかもしれないから・・・」 キムは笑い出した。彼女は、スティーブが、半分興奮し、半分当惑しているのが見て取れた。もっと詳しく観察すると、半分当惑の部分は、残りの興奮部分に比べるとずっと小さそうだと分かった。キムは、獲物を見つけた獣のような笑みを浮かべた。雌ライオンというものは、獲物が弱っていて、降参しそうになっているかどうか、ちゃんと見極めることができるものなのだ。 何も答えず、キムはスティーブの脇をするりと通り過ぎ、何気なさを装って、玄関ロビーを歩き、キッチンへ通じる廊下を進んだ。はっきりと聞こえるようにして、クンクンと鼻を鳴らした。 「お腹がすいたわ。何をご馳走してくれる?」 スティーブは、自分が夕食に何を食べようと思っていたんだろうとの思索へと、一瞬、気を逸らされた。そのため、キムが近寄ってきて、彼に抱きつくのを避けることができなかった。キムは抱きつくと同時にキスを仕掛けた。義理の兄と行う挨拶代わりのキスにしては長すぎるキスだった。そして、それを受けて、スティーブも首の回りに絡みつくキムの両腕を解きたいとは思わなくなってしまう。それでも彼は、自分を制するように、彼女の腕を解いた。 無理やり腕を振り払われても、キムはまったく気落ちしなかった。 「ステーキがいいかな? それにベイクト・ポテト・・・ブロッコリーをつけて?」 スティーブの提案にキムは頷き、甘えるような声を出した。 「うーん、美味しそう」 スティーブは、また、すがり付いてキスを仕掛けようとするキムを、今回は、かろうじてかわすことができた。 キムは、アハハと笑いながら、高いスツールに腰を降ろし、スティーブが、冷蔵庫からステーキ肉を取り出し、電子レンジにポテトを2、3個入れて、「ベイク」にセットするのを見た。 彼が食事の支度をする間、二人は、楽しく、気取りのまったくないおしゃべりをした。フライパンの中、ステーキがジリジリと音を立てる間も、その後、二人揃って食べる間も、バーバラのことはまったく話題にならなかった。 ********
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