「あッ、イヤあぁぁぁ!」 ステファニはあわてて手を伸ばし、俺の腰を引き寄せた。「続けてよ。やめないで…」
俺は、ステファニのパックリ開いた陰唇の間に亀頭をあてがいながら訊いた。
「この次、いつお前とやろうか?」
「ああん、…いつでも」 さらに俺を引き寄せながら、喘ぐ。
「いつだ?」
「いつでも、やりたくなったら…」 両脚を俺の肩から降ろし、俺の腰に巻きつけた。脚で俺の腰を羽交い絞めにし、俺のペニスはすっかり飲み込まれた。
そのまま完全に埋め込んだまま、俺は上半身を傾け、顔を近づけた。ステファニは待ってたと言わんばかりに口をぱっくり開け、俺の口をむさぼった。鼻息を荒げ、艶のある声を出して喜んでいる。
いったんキスを解いたが、唇は触れあったままだ。俺たちは互いに瞳を見つめあっていた。
「俺は誰か言ってみろ」 ステファニの熱い息が俺の顔に当たるのを感じる。
ステファニはじっと俺の目を見つめたまま、長い間、黙っていた。
「俺は誰だ? え?」 巨乳のツンと立った乳首が俺の胸板に擦れるのを感じる。
「ああ、どうして訊くの?」 息を荒げながら彼女は訊き返した。
「俺はお前の何だ?」 軽くステファニの唇を噛み、訊き続けた。
「わ、私の…、ご主人様…」 とうとうステファニは小さな声で言った。
「聞こえないな」 引き続きステファニに完全に覆いかぶさったまま、訊き直す。
「ご主人さまです」 より大きな囁き声で言った。
「もう一度!」
「私のご主人様!」 と今度はかすれ声ではっきりと言った。
それを受けて俺は腰を強く突き出し、狂ったようにピストン運動を始めた。激しく股間をぶつけながら、再びキスをし、強引なほどに荒々しく口を貪った。舌を突っ込み、口の中を荒らしまわり、喉奥を突く。鼻での呼吸すらままならないほど貪った。
俺の腰にツタのように巻きついた脚の先、ハイヒールのかかとが俺の尻肉に食い込むのを感じる。
「ああ、いい…。もっとやって、ご主人様」 ステファニは振り切るようにキスを解き、頭を左右に振りながら喘いだ。
顔を上げて通りの向こうにいる男を見た。まだタバコを吸ってるのが見える。
俺はピストンのテンポをさらに上げていった。ステファニはよがり声を交えながら、ぜいぜいと息を乱し喘いでいた。
そしてとうとうステファニが絶頂に達したようだ。「ああっ!」と断末魔のような声を上げたと同時に息を止めている。俺の分身を喰らい込んだ膣肉が、まるで別の生き物のように勝手に収縮を始め、俺にミルク絞りをしているようだ。俺はつま先が震え始め、睾丸が緊張で痛くなるのを感じた。
「ああ、いっ、いっ、いっ!」 繰り返し喘いでいる。
「イクぅぅぅっ!」 突然、ぐっと背中を反らしてきた。巨乳の胸をせり上げ、俺の胸に押し付けてくる。
見下ろすと、ステファニはグラフ先生と同じように、下唇を噛みしめオーガズムに耐えていた。足先もグラフ先生と同じように内側に丸めてるのじゃないかと見ようとしたが、俺の腰にがっちり絡みついているので見ることができなかった。だが、この時はっきり思ったことがある。それは、このステファニもいつかクラブ・カフスに連れて行き、グラフ先生と同じように皆の前で絶頂にいかせてやろうということだ。
「ああ、俺もいくぞ」 と俺も小さく唸った。
「ご主人様、いって。私と…」 とステファニも可愛く叫んだ。
ラストスパートをかけ、いっそう早く抽迭した後、とうとう、その時が来た。睾丸がキュッと収縮し、全身の肌が震え始める。
「うぐぐぅぅ!」 何度も唸り続けた。肉棒の中をスペルマが駆け上がり、ステファニの濡れた局部に噴射していくのを感じる。
俺が出したものが中を満たし、溢れてきたのだろう。急に肉筒がヌルヌルになってきたのを感じた。それでもまだ噴射は収まらない。最後の一滴まで噴射し続ける。
「ああ、すごいっ!」 ステファニは俺の射精を受けて、またもオーガズムに達し、声を上げた。
俺はペニスが柔らかくなってきてるのを感じたが、依然として抜き差しを続け、ステファニのオーガズムが終わるまで待ってやった。さすが女盛りの熟女の膣肉は貪欲だ。俺の肉棒は急速に固さを失っていったが、それでも、そいつから最後の一滴まで絞り取ろうとぎゅうぎゅう締めつけてくる。
どのくらいそれが続いただろうか、ようやくブラッドの母親の体から力が抜け始めた。俺の腰に絡みつけていた両脚が解け、地面へと降りた。
俺は身体を起こし、ステファニの身体を抱きあげ、地面に立たせた。俺が下着やズボンを上げている間、ステファニはドレスのストラップを元に戻し、服を直していた。俺は顔を近づけ、唇に優しくキスをした。
ステファニの手を取り玄関へと連れて行きながら訊いた。「どうして俺はお前のご主人様なんだ?」
ステファニは歩きながら俺の顔を見上げ、言った。「どうしても」
ふたりで玄関前のポーチに上がった。俺はポケットに手を入れ、先に買っておいた小さな包みを出した。俺は、その小さな黒ベルベットの箱を渡しながら、ステファニの目を覗きこんだ。
「俺がお前の家に来たら、いつもお前は自分の部屋に行って、これをつけるんだ」
「もう、こんなことやめて」 とステファニは目を背け、玄関ドアの方を向いた。
「俺は明日は忙しいが、明後日には遊びに来るつもりだ。その時までにカネもいくらか用意しておくことだな」 と言いながらポーチから降りた。
ステファニは頷き、リモコン式の卵型バイブが入った箱を手に小さく開けた玄関ドアから、するりと中に入った。家の中は暗く、すぐに彼女の姿は見えなくなった。
家へと向かいながら、ずいぶん遅くなってしまったなと思った。今頃、クラブ・カフスではメイン・イベントが始まっている頃だろう。明日はケイトがメイン・イベントを担当する日で、俺も呼ばれている。ケイトは何か特別なことを計画しているようだから、今日は十分休息を取っておかなければならない。
家の中は暗かった。両親がすでに眠っているからだ。俺はガレージから家に入り、キッチンへ行き、壁時計を見上げた。午前2時10分。俺は静かに二階に上がり、自分の部屋に入った。
パソコンはつけっぱなしにしていたので、メールが来てないかチェックしてみた。グラフ先生からのメールが入っていた。
「ああ、ご主人様。ご主人様のことが頭の中から離れません。今日、夫が私としようとしたとき、私はご主人様の命令を守りました。夫はしつこく求めましたが、気分がすぐれないと断ったのです。これを聞いてご主人様に喜んでいただければ嬉しいです。どうしてもご主人様を喜ばせたいのです。義務としてではなく、自分から進んで。いつの日かちゃんと顔を合わせてお会いできる日が来るのを待っています。永遠にご主人様のものより」
俺は笑みを浮かべながら読み終え、返事は明日にしようと決めた。今日はもう疲れてしまったからだ。ベッドに横になり、頭の下に枕を入れながら、ふと自転車をトリスタと会った教会のところに置きっぱなしにしてきたことを思い出した。
「明日の朝、取りに行かなくちゃ」と思いながら、俺は眠りに落ちた。
つづく
「誰でも心の中ではいろんな欲望があるものなのよ。例えば、あなたが誰かに腹を立てたとして、その時、どんなことをしたいと感じるか、自分で考えてみるといいわ……」
私は黙っていた。
「…どう? 分かるんじゃない? 誰でも心の中で怒りまくることがあるものよ。でも、ちゃんとした人は、そういうときでも、自分を抑えることができるの。どうしてそれができるか分かる?…」
私はまた返事をしなかった。ただダイアンを見つめていただけ。
「…そういう人には、もっと重要な別の欲望があるからよ。例えば、公正に振舞いたいとか…」
「…リチャードも、心の中では何か変なことをしたいという欲望を感じてるかもしれないわ。でも、彼がちゃんとした人なら、あなたが私に言ったように、それは確かだと思うけど、もしそうなら、そんな欲望は、彼にとっては、そんなに重要ではないはず。むしろ、あなたとの関係を正しくしておきたいという欲望の方が強いはず」
「でも、リチャードがそういう欲望を持っていると知っちゃうと…」
「だから、こういう誘いに乗るべきじゃなかったんだわ、私。催眠術なんて…。できてもすべきじゃなかったの。もう二度とダメ。それに聞いて、そういう欲望って、そんなに変なことじゃないのよ。そういう欲望を持ってる男はたくさんいるわ」
またダイアンは間をおいて、私にしゃべらせようとした。でも、私は黙っていた。頭の中で疑問が渦を巻いていた。女に鞭を振いたい男はたくさんいるって…?
「…それにそれを望む女も同じくたくさんいるの。ただの欲望なの。実際、それをしてるカップルも多いの」
「でも、それって病的よ!」
「普通だわ」
「女に鞭を使う男が普通ですって?」
「誰も傷つけないなら、そうよ! そういうことを楽しみのためにしてるカップルもいるの。寝室で」
私はダイアンを見つめた。「どうして、あなたにそれが分かるの?」
「そうだからよ。誰も傷つけていないわ」
「でも、あの女性、あんなふうになって…。あの人、助けを求めていたわ!」
「もし、本気で助けを求めていたとしたら、それは彼女が危険を感じたからでしょう。でも、安全だと分かってる女だったら、自分から進んで、楽しみのためにそれをすることもあり得るのよ」
「楽しみって!」
「その通り、楽しみよ! 欲望に身を任せること。男が安全だと感じられるなら、ちゃんとした人だと分かるなら、女はそれをして喜べる…」
私はまだ理解できなかった。まるで世界がひっくり返ってしまったみたいだった。どうしてダイアンはリチャードの肩を持つの?
「普通の女が、鞭で打たれ、恥辱を味わわされるのを許す。あなたはそう言ってるのね?」
「自分の意思でそうされるときに限りね。一種のゲームをしてるのよ」
私は彼女を見つめ続けた。
「ルールを作ってしてるの。ふたりともその気であるときに寝室でのみ行うとか、女はいつでも中止することができるとか…」
私は黙り続けた。
「…ふたりとも快感を感じられる場合にのみ、続けられるとか」
「女が、恥ずかしい目にあわされて喜ぶ、って? そんな…」
「現実にではないわよ。でも、全体的に見て、現実にはそんなことを望んでいない場合でも、女の人の中には、そういう欲望に身を任せたいと思う人がいるものなの」
私は間を置き、そしてようやく口を開いた。「そんな人いない」
「いいえ、いるわ」
「どうしてそれが分かるの?」
今度はダイアンが口をつぐんだ。何か考えている様子だった。
「…私は催眠術師だから。人の心についていろいろ知ってるから。それに私、人の心を読むし…」
「あなた、もしかして…」 と、私は言いかけたが、最後まで言わなかった。
その日の夜、ベッドに横になりながら、私の頭の中にはまだいろいろなことが渦巻いていた。リチャードが言ったこと! ダイアンが言ったこと!
私はリチャードとの関係を修復しようと努力したのは事実。でも、うまくいかなかった。あのことについて彼には一度も話さなかった。だけど、彼と一緒にいるといつもあのことが心の中に浮かんできて、消し去れなかった。いつも嫌悪感と恥ずかしさの両方を感じた。それは耐えきれなかった。結局、リチャードとは別れた。彼はどうしてそうなったのかはっきり分からなかったと思う。
それから1年ほどしたころ、とあるレストランから彼が出てくるところを見かけた。彼はダイアンの腰に腕をまわしていた。
おわり
その日以来、ティムはときどき家に来ては私のおっぱいを吸い、張りを和らげてくれるようになりました。普通、最初の時と同じ姿勢でお乳をあげます。つまり私が彼の膝にまたがって座り、胸を差し出す姿勢。この姿勢を取ると、必ず、彼のズボンにとても大きな盛り上がりを生み出すことになります。その盛り上がりが私の股間のあそこに当たって、擦れる感覚がたまらない。
何度も夫にした約束を破ってしまおうかと誘惑に駆られたことがありました。特に、ティムにお乳を吸いながら、私のお尻の頬を揉まれるとき、など。でも、そういう気持ちはすぐに消えます。普通、ティムにおっぱいを吸われながら、少なくとも1回はオーガズムに達します。
一度、夫に言いました。「いつか、ティムのあの盛り上がり、個人的に味わってみたいわ」
「やってみるといいよ」
「あなたも一緒じゃなきゃ、イヤ」
私と夫の間での、いちばんの夢はもう一度私が輪姦されることでなければいけないのです。どうすればそういう機会が生まれるか、ふたりでしょっちゅうアイデアを交換し合いました。その大半はとてもあり得ないものに思えましたが、でも、ふたりとも、それぞれ心の奥で、一度起きたことなのだから、いつの日か再び起こるはずと思っていました。
そういう妄想話をするとき、私はときどき、輪姦されるときには男たちにコンドームをつけさせないつもりであると言いました。ジョンが輪姦に加わるときは別です。夫が私にするときは、夫は、そして夫だけはコンドームをつけなければいけないと言うのです。
これを話すと、例外なく夫はものすごく興奮します。それに私も同じくらい興奮してしまう。どうして、こういう状況に興奮してしまうのか、夫も私も分かりませんでした。ふたりとも責任感をちゃんと持った大人ですから、そういうたぐいの行為は間違ったことであることはちゃんと分かっています。にもかかわらず、私が避妊をせずに見ず知らずの男たちとセックスをするという状況を思い浮かべると、決まって私も夫も興奮してしまうのです。避妊なしの乱交。妄想話に私がその味付けをするときもあれば、夫がするときもありました。
私が黒人男に犯されるという話題が出てくると、その興奮は強烈さが倍増しました。その状況を想像すると、夫も私も、もっとも強烈なオーガズムを感じるのです。よく、そういう激しい興奮の後、互いに寄り添い、抱き合いながら、私が黒人の赤ん坊を産んだらどんな人生になるか想像し合いました。
ジョンも私も、白人の中でも色白のタイプで、肌はミルク色、瞳は青で、髪は明るい色です。私の髪は透明度のあるブロンドで、ジョンのは明るい茶色。そんな私たちから生まれる子供は、生粋の白人の子でしかあり得ません。もし私が黒人の子を産んだら、ジョン以外の誰かが父親であることが明らかでしょう。そういう可能性を考えるたび、その次にセックスをするとき、ふたりともそのアイデアを使い、行為がいっそう激しいものになるのでした。