 67 Lover's fight 「恋人のケンカ」 「何を考えてる?」とリアムが訊いた。顔を上げ、シェリーズが何か考えながらパンツを履くのを見ている。 シェリーズは顔を背け、しばらく髪の毛をいじっていた。そして、ようやく返事をした。「お家のことを思っていたの」 リアムは溜息をついた。「そのことはもう終わったと思うけど? もう戻ることはできないんだよ。実家に行くのも無理。それがどれだけ危ないことか知ってるはずだよ」 シェリーズはベッドに腰を降ろした。「それ、あたしが繰り返して言われなくちゃいけないって、本気で思ってる?」 声には鬱屈した調子が籠っていた。「うちには帰れないって分かってるわ。だからと言って、うちのことを懐かしく思ってはいけないってことにはならないでしょ?」 「懐かしくって、どこを?」リアムも彼女の横に座った。「正直言って、何か楽しい思い出がある? 僕が覚えている限りでは、君のお父さんのせいで、君にとって、君のウチは地獄になっていた。だからこそ、僕たちはあそこから出てきたんだよ。覚えているはずだよ?」 「ええ、完璧に覚えている」とシェリーズはつぶやいた。「なんなら、父のせいでできたアザを見せなくちゃダメ? ベルトを握った父がちょっと夢中になりすぎたときにつけられたアザだけど。それとも、姉の人形で遊んでた時を見つけた父があたしを何回殴ったか数えなくちゃダメ? それとも……」 「じゃあ、どうして、実家に帰りたいと思うんだ? 酷い記憶ばっかりの恐ろしい場所じゃないか」 「でも、あそこがあたしの家だから。あなたも自分の家族のことを想うことがあるでしょ? 家族に会いたいと思わないの? お母様に自分は大丈夫だよって伝えたくないの? もう一度だけ、妹さんを抱きしめたくないの?」 リアムはシェリーズの肩に腕を回した。「もちろん、そうしたいよ。でも、もし実家に帰ったら、君のお父さんは君を殺してしまうだろう。僕はそんなことは絶対に起こさせない。君は僕にとってすごく大切な人なんだ」 「こんなふうになっていなかったら、どんなにいいのに」とシェリーズは囁いた。 「でも、現実は現実だよ」 そうリアムは言い、溜息をついてベッドに仰向けになった。「君と初めて会ったときのことを思い出すよ」 「ほんと? あたしたち、赤ちゃんの頃からの知り合いじゃないの」 「いや、本当の君に出会った時だよ。僕がシェリーズに初めて出会った時のこと。覚えている?」 「あの日、庭でのことね……」とシェリーズは、虚空を見ながら囁いた。「あの時、あの庭では自由でいられると思っていた。召使たちはすでに仕事をしに出て行ったし、両親も用事で町に出かけていた。あたしだけだと思っていたわ」 「でも、そうじゃなかった。僕は君があのドレスを着てる姿を見て、衝撃を受けた。君は腰をかがめて、花の香りをかいでいた。君が微笑んだ瞬間、僕の心はとろけてしまった。あの瞬間、君を守るならどんなことでもしようと思ったんだ」 「あたしだと分かったの? あの時のあたしがあなたの主人の息子だと分かったの? 本当は別の可愛い女の子を見ただけじゃないの?」 「ちゃんと君だと分かっていたよ。そして、可愛い女の子だと思った」 「あたしたち、これからどうしたらいいの?」 シェリーズは涙を浮かべながら訊いた。「いつまでも逃げ続けるわけにはいかないわ」 「僕にも分からない。でも、僕たちが一緒でいる限り、僕はそれで満足なんだ。君を愛してるんだ。つまり、もし、それが、君を危険に晒さないということなら、一生逃げ続けるつもりでいるんだよ」
息子のおちんちんを握ったジーナの小さな手が、ゆっくりと前後に動いてる……まるで、あたしを誘ってるように、あたしの前で息子にミルク絞りをしてる。目を背けたかったけど、できなかった。ジーナに、あたしは別に息子のおちんちんを見ていたいわけじゃないのよと教えたかったけれど、どうしても、そこに目が行ってしまう。 あたしは、なすすべもなく、ただ、突っ立ったまま、ジーナがそれをしてるのを見ていた。そして、ハッと息を飲んでビックリしてしまった。自分でも知らぬ間に、アソコの中にもう1本、指を入れてしまっていたから。しかも、もっと入れやすくなるようにと、脚を大きく広げて、がに股みたいな格好になっていたから。指はびちょびちょに濡れていた。ああ、あたしって、ジーナと息子を見てるだけで、こんなになってしまう女なの? もっと、しっかりしたママでいたいのに。 飢えた目で息子のおちんちんを凝視していた。見つめていると見つめているほど、どんどん、それをおしゃぶりしたくてたまらなくなってくる。 ジーナは、そんなあたしの気持ちをすっかり見透かしていたみたい。また、にやりと笑って、わざと息子の肉茎を自分の割れ目に押しつけて見せた。息子のおちんちんの長さと太さをしっかり見せつけるようにしてる。 「このまま、少し動いてくれる?……しばらくの間、トミーのおちんちんであたしのアソコのビラビラを擦っててほしいの」 吐息まじりの声でジーナは息子の耳に囁いた。 ジーナの求めに、すぐに息子は動き始めた。彼女の割れ目に沿って、先端から根元までを使ってゆっくりスライドし始めた。10往復ほど繰り返したら、彼女のアソコの唇は大きく花咲いていて、その間を、息子のおちんちんがクリトリスから入口までの間をヌルヌル行ったり来たりをしていた。 あたしは、それを見ながら、下唇を噛んだ。だって、声が漏れてしまいそうだったから。あそこがヒクヒクしてて、たまらなくなって3本指をぐっと奥まで入れたら、その刺激で予期せずイッてしまったから。 「んんんっ!」 声が出そうになって、息を止めて堪えた。がに股みたいに脚を広げて、中腰で、アソコに指を3本も突っ込んで、苦悶してるように顔をくしゃくしゃにして……。そんなみっともない格好だけど仕方なかった。だって、強烈な快感が体じゅうに波のように押し寄せてきて、格好なんか気にしていられなかったんだもの。 何秒くらいそうしてただろう。ようやく波が引いていって目を開け、再び部屋の中を覗いた。 息子の大きなおちんちんがジーナの広がったあそこににゅるにゅると出入りしてるところだった。ジーナはあたしを見ていた。あたしがイクところをずっと見ていた。あたしが再び中を覗いたのを見て、彼女は訳知り顔でにやりと笑った。思わず、恥ずかしくなって目を背けた。またも、ジーナに弱味を見せてしまった、またも操られてしまったと、自分に腹が立った。 パンティを元通りに履きなおして、スカートを降ろし、あたしはその場から去った。まだ腹立たしい気持ちを抱えながら階段を下りていくと、クリスティが買い物から帰ってきたところだった。クリスティはキッチンに行き、あたしが頼んでおいたグローサリーが入ったバッグをぞんざいに床に降ろすと、ため息をついた。 クリスティは、心配顔であたしの方を見て言った。「パパが返ってくるまで、時間はどのくらいあるの?」 「時間はたっぷりあるわよ。帰ってくるまで、まだ1時間くらいはあるわ」 「ママ、どこか悪いの? なんだか顔が火照ってるみたい」 顔がますます赤くなるのを感じて、娘から顔をそむけた。確かに顔が火照っていた。だって、ついさっき、息子が彼女とエッチしてるのを見ながら、自慰をしたばっかりだったんだもの! 「お掃除とかいろんな準備でちょっと息が切れていただけ」 と何気なさを装って答えた。 クリスティはちょっと不自然に長くあたしの顔を見つめた後、自分の部屋へ戻るのか、向こうへと歩き始めた。 「あたし、これからゆっくりお風呂に入って、それから何か素敵な服に着替えるわね。パパが早く帰ってきそうだったら教えてね。ちゃんと出迎えたいの。ママ、ありがとう。ママって最高よ!」 とクリスティは歩きながらあたしに言った。 あたしは、何でもないのよと頭を左右に振り、それから一息ついて、娘が買ってきたグローサリーを片付け始めた。 全部片づけ終えた時、ふと、トミーの部屋のドアが開けっ放しになってることに気がついた。クリスティは自分の部屋に戻るとき、あそこの前を通ることになる! クリスティが、自分の兄がジーナとセックスしてるのを見てしまうかも、とパニックになり、あたしは階段を駆け上がった。でも、階段を登り切り、娘を見つけたところで、立ち止まってしまった。 クリスティがドアのところにいて、中を覗いている! ああ、なんてこと! 自分の兄のセックスを見てしまってる! あたしは一度大きく深呼吸した後、静かに娘のところに近づいた。 「クリスティ、何をしてるの?」 と囁いた。 娘はあたしに声を掛けられ、びっくりして跳ねあがった。あたしは素早く指を娘の唇に当て、声を出さないようにさせた。そして、娘は何を見ていたのかと、部屋の中を覗いてみた。 息子はベッドの上、脚を大きく広げて仰向けになっていた。おちんちんがピンと突っ立っている。ジーナはその上に中腰でまたがっていた。あそこを広げてまたがっている。ふたりとも顔は向こう側で、こっちは見えていない。 ジーナはゆっくりと腰を降ろして、濡れたアソコの穴に息子のおちんちんをあてがい、そしてゆっくりと飲み込んでいった。 「あああ、何てこと………」 思わず声が出てしまった。 クリスティはあたしの後ろ、あたしの背中に体をくっつけて、あたしの肩越しに部屋の中を覗いていた。声を出してしまわないかと心配で、娘の体を離したかったけれど、ジーナのエッチなアソコの唇がみるみる息子のおちんちんを飲み込んでいくエロティックな光景に目が釘付けになっていて、どうしようもできない。後ろのクリスティは、両手をあたしの腰に巻き付けて、ギュッと抱き着いている。 「クリスティ、もう行かなきゃダメよ」と囁いた。 「まだいいでしょ……。それにしても、トミーのってすごく大きいのね……」 ジーナは激しく体を上下させていた。熱にうなされてるように激しく。息子のおちんちんがズブズブと入っていってはヌルリと出てくる。ああ、気持ちよさそう! ジーナも息子も、体の動くリズムに合わせて、喘ぎ声を上げている。 「クリスティ、ダメよ……」 娘にこんなところを見せてはダメと、あたしは、もう一度、囁いた。 でも、そう言ってるあたし自身、その場から離れられずにいた。いけないことだと分かっているのに。息子のおちんちんとジーナのアソコ、それを見てるだけで興奮してくる。ふたりがつながっているところをいつまでも見ていたい。トミーは両腕でジーナの腰を抱きかかえるようにしていたけど、その後、両手でジーナのお尻の頬を掴んだ。尻頬を左右に広げた。 「ああ、トミー……感じるぅ……もっと、そこ、広げて! そうされると、イキそうになるの!」 クリスティにもあたしにも、完全にはっきり見えていた。息子のおちんちんがズブズブとジーナのアソコに入ったり出たりを繰り返すところを。それに、お尻の頬が広げられたので、彼女のお尻の穴もはっきり見える。 息子がズブリと突きさすたびに、そこの穴がヒクヒク痙攣していた。ちょっと、そこの穴が口をパクパクさせてるようにも見えた。 あんまりイヤラシイ光景だったのでビックリしてクリスティの方を振り向いたら、さらにビックリしてしまった。クリスティは、すっかり興奮して、目をキラキラさせながら、息子たちがつながってる部分を凝視していたから。 このままじゃ、娘が息子に対して変な気持ちを持ってしまうかもしれない。この状態をやめさせなきゃと思った。あたしが息子とセックスしてる。ウチの家族では、変なコトは、それだけでもう充分なの! 「クリスティ、もう行かなくちゃダメ!」 今度は強い口調で囁いた。 娘は、嫌々、あのエロティックな光景から目を離し、あたしの方を見た。 「ああ、ママ。本当にダメなの?」 あたしを睨み付けた後、ため息をついて、最後にもう一度だけジーナたちの方に目をやった後、名残惜しそうに自分の部屋へ行き、静かにドアを閉めた。 あたしも、もう一度、部屋の中を見て、息子とジーナの姿を目に焼き付けた後、部屋の前から階段へと行き、階段を降り始めた。ああ、今この時、息子のおちんちんにまたがってるのが、あたしだったらどんなに良いのにとため息が出た。
「ああ、すごく良かった」 ウェンディはぐったりとしたまま、腹の底から唸るような声で言った。 荒い呼吸で体が波打ってる。あたしはまだ彼女の脚の間に顔を当てたまま。あたしのところからは、ウェンディの大きな胸が上下にうねっているのが見えた。両脚はだらしなく広がり、両腕も死んだようにぐったりとなってる。顔を見ると、本当に疲れ切ったような顔をしていた。 疲れ切ったと言えば、あたし自身もかなり疲れていた。でも、もう1回だけしてみようと思って、最後にもう一度、舌を突き出して、ウェンディの勃起した可愛いクリトリスをチロっと舐めた。 ウェンディは全身をぶるっと震わせた。でも、明らかにアソコが過敏になっていたみたいで、素早くあたしを押しのけた。あたしも一休みしようと、ウェンディの大きく広げた脚の間に体を移動して、彼女の太ももを枕にして頭を乗せた。すぐ目の前には、彼女の素敵なアソコ。目を上に向けてウェンディを見たら、彼女もあたしを見ていて、満足したように微笑んでいた。顔面が汗でびっしょりになっていた。 しばらくの間、ふたりとも、そのまま横になって呼吸が静まるのを待っていた。ふたりとも体じゅう、汗やら愛液やら唾液でベタベタだったし、10キロくらい走った後のような感じで、くたくただった。だけど、こんなに満足した時があったかしらと思うくらい満足していた。すべての力を絞り切った後に、ぐったりとして心地よく休む気持ちよさ。 それに、そうだ! あたしは、とうとう、初体験をしたのだ! バージンを卒業したのだ! 処女であるのはそのままだけど、童貞ではなくなった! 想像していた形じゃなかったけど、バージン卒業は間違いない。 あたしは、感謝の気持ちでウェンディの太ももにキスをして、彼女を見上げた。ウェンディはあたしの髪を撫でながら、満足しきったように、はあーっとため息をついた。 「ラリッサ、すごかったわ。今までで最高のセックスだった。こんな気持ちよかったの初めてよ!」 それを聞いて、誇らしく感じたし、同時に、すごくセクシーにも感じた。この気持ち、誰が分かってくれるだろう? ウェンディほどの経験豊かなセクシー美女が、あたしみたいな、ちっぽけな存在に、こんなにも感動してくれている! でも、少し冷静になって、このことを考えたら、急に少し混乱した気持ちになってしまった。ウェンディとのこの体験、これをしていた間、あたしは別人になっていたのじゃないかって、そんな感じになった。 あたしは体を起こし、膝立ちになった。今は萎えているけど、大きなおちんちんが、脚の間にダラリと垂れ下がっている。 「いま起きたこと、信じられない気持ちなの」 そう言ったと同時に、何か呪文が解けたような気がした。こういうことをしたいと思ったことは一度もなかったのだ! あたしが求めていたのは、ウェンディとお友達になりたいと、それだけだった。彼女を崇拝していた。彼女の体も崇拝していた。だけど、ウェンディに対してエロティックなことなど思ったことは一度もなかったのでは? なのに、どうして、こういう行為をしてしまったのだろう? あたしたちは何をしたのだろう? 「あたしも同じ気持ち」とウェンディが言った。 彼女の顔を見ると、あたしと同じように、何か混乱してる表情をしていた。ふたりとも、ほぼ同時に、とても変なことが起きてしまったと悟ったようだった。ウェンディはあたしの顔をじっと見つめた。彼女は動揺しているようでも怒っているようでもなかった。ただ、いま起きたことがどういうことなのか、理解できないでいるような顔だった。 「とても……とても素敵だった。でも、これって……正しいことじゃないような。そうじゃない? なんだか、変な気持ち……」 あたしもウェンディと全く同じ気持ちだった。 「あたしたち、ちょっと……」 そう言いかけた時、部屋の外から声が聞こえた。 「ねえ! ウェンディ! 一緒にランチに行くって言ってたじゃない!」 ジーナの声だった。キッチンから聞こえてくる。ウェンディがびっくりして目を広げた。あたしも同じ顔をしたと思う。 「いけない!」 とウェンディはベッドから飛び降り、ドレスを取って、頭からかぶった。「この状況を他の人に説明するなんて、できそうもないわ」 「そうね」 とあたしも同意し、ベッドから出て服を探した。ウェンディは服を少し整えた後、心配そうな顔をしてあたしの方を見た。 「そういうことじゃないの」 と優しい声で言い、あたしの方に近づいてきた。 「どういうこと?」 「何と言うか、さっきの出来事が困ったことだから、説明したくないと言ってるのじゃないの。説明したくても、できそうにないからなの……」 「ウェンディ?!」 ジーナが近づいてるのが分かった。 「お友達のところに行って」 とあたしは力なく微笑んだ。ウェンディは、何か言いたそうな顔をあたしに見せた後、素早く向きを変え、部屋のドアへと向かった。 「ごめんなさい、ジーナ。声が聞こえなかったの。ラリッサとおしゃべりしてて」 ウェンディはドアを開けながら、そう言い、もう一度、振り返ってあたしを見た後、ドアを閉めた。あたしは再びベッドにごろりとなった。考え事をするには、疲れすぎていたし、頭の中もぐちゃぐちゃだった。 * * * * *
 67 Living the dream 「夢を生きる」 女性がふたり、公園を手をつないで歩いていた。背が低い方のアンナが笑顔になり、もう一方の女性に嬉しそうな顔を向けた。「アレックス? ここ、いいんじゃない?」 アレックスは辺りを見回した。彼女はアンナとはまるっきり逆の見方をしていた。「家に帰りたいわ」 人とすれ違うたびに疑いが生まれている様子だった。「みんなにバレてるわ」 「そんなことないわよ、アレックス」 アンナはそう言ってアレックスの手を握り、引き寄せた。「それに、バレたからと言って、誰が気にするの? あたしたちは大人なの。したいことをすることができるの。それであたしたちが幸せになるなら、他人につべこべ言われる筋合いはないの」 アレックスは握られた手をひっこめた。「誰が気にするのって? そんなこと言うの? あたしが気にするわ! こんなこと間違ってるって思うもの。本当に。でも、あたしの話しを真面目に聞いてくれる気があるの? もちろん、そんな気はないわよね。あなたは、これを単なるちょっとしたお遊びとしか思ってないもの。あたしにこんな格好をさせて……」 「その格好、素敵よ」とアンナはアレックスに寄り添った。彼女の腰に手を当て、ふたりの体を密着させ、そして、アレックスを見上げた。「それが一番、大切なことじゃない?」 「お家に帰りたいって言ったの」 アレックスは体を離し、同じことを繰り返した。そして、コンクリートの階段に、ライラック色のドレスの裾を気にしながら、優雅に腰を降ろした。公園にいる他の人にスカートの中を見せてしまいたくなかった。彼女は両手で顔を覆った。「これって、いい考えじゃないわ」 アンナは愛するアレックスの横に腰を降ろした。「これはあなたが求めたことよ。あの時期、ずっと、これがあなたの夢だったんじゃない?」 アレックスは困った顔をして、頭を左右に振った。「この状態を受け入れるのって大変なのよ」と彼女は認めた。「こんなふうに外に出るのは、これが初めて。分かるでしょ、真昼間は初めてなの。本当の……本当の女のように、は。すごく怖いのよ、アンナ。ビクビクしてるの。誰かに見られたら、どうなるの? 職場の人に見つかったら、どうなるの?」 「あなただって分かる人は誰もいないわよ。そのウイッグを被ってたら大丈夫。その偽おっぱいをつけてるから大丈夫。安全よ」 「でも、もし……」 「もし、何なんなの?」アンナはニヤニヤ笑った。「その疑問って、本当は、あなたが自分自身に訊くべき疑問じゃないの?」 「ど、どういうこと? 何を言ってるの?」 アレックスはアンナがニヤニヤ笑ってるのを見た。 「あなたにプレゼントがあるわ。あなたにその気にさせるためのプレゼント」 アンナはそう言ってバッグに手を入れ、小さな箱を出した。それをアレックスに渡し、「開けてみて」と言った。 アレックスは何かよくないことの気がして躊躇った。でも、アンナは決してNOの返事を受け付けないことも知っていた。今日、彼女がこのように外出しようと言ってきた時、反対しても彼女は受け付けなかったわけで、この贈り物を拒否しても受け付けられないだろう。アレックスはあきらめのため息をつき、箱を開けた。中には何か芯のようなものに大きなプラスチックの宝石がついたようなものが入っていた。 アンナは再びニヤニヤして「中に入れてみて」と言った。アレックスがどこにと訊くと、「どこに入れるか、分かってるでしょ」と言った。 「ま、まさか……」その道具を手に取り、ようやく意味が分かったアレックスは息を飲んだ。「あ、ああ……アンナ!」 アレックスは素早く、そのアナルプラグ( 参考)を箱に仕舞い、辺りを見回した。「気でも狂ったの?」 アンナは肩をすくめた。「それセクシーじゃないかって思って。それに、あたし、あなたのお友達に、あたしたちが撮った写真を見られたらって思うと、すごくイヤなのよ。あの、逞しいマッチョのアレックスがいろんな可愛い服を着てる写真。それに、先週撮ったビデオとか。あなたって、声を出すタイプだったって、あの時、初めて知ったわ。すごい叫び声をあげてヨガリ狂っていたもの。あなたのお友達が、あなたがあたしのストラップオンをあんなに気に入ってると知ったら何と言うだろうって思ったわ」 「まさか、あれを……」 アンナは再び肩をすくめた。「成り行き次第では、そうするかも」と彼女は言った。「ちょっと、あたしの話しを聞いて。あたしは元々、あなたの『女の子』関係のことには関係なかったのよ。でも、あなたが秘密のフェチを持ってると知った後、あたしはそれに合わせたの。それで今はどうなったか? 今は、あたしは、可愛いガールフレンドができたと思っているわ。だから、あたしがあなたの知り合いに今のあなたの本当の姿を教えてしまわないように、ソレをアソコに入れて楽しむの。可愛い女の子はそうするものなのよ。恋人が喜ぶように素敵な表情を見せてあげるものなの」 アレックスは躊躇っていることなどできなかった。両脚を広げた。アンナが強く求めるものだから、下着は履いていなかった。左を見て、右を見て、辺りに誰もいない状態になるのを待った。そして、一度、深呼吸をした後、彼女はアナルプラグを押し込んだ。 挿入後、アレックスが両脚を閉じるのを受けて、アンナは彼女の太ももを優しく叩いた。「ほーら、そんなに難しくなかったでしょ?」 「あたし、今、ものすごくアンナのことを憎んでいるよ」と体を離した。「もうお家に帰れるよね?」 「お家? あなたがこんなに素敵にドレスアップしているのに? ダメダメダメ。これからダンスに行きましょう。あっ、でも、拒否する前に思い出してね。あたしの言うことを聞くこと。そうすれば秘密は守られる。言うことを聞かなかったら、みんなに、あなたがどんな人なのかバレてしまうということ。いい? それに、言わせてもらえれば、この状況って、あなたが求めていたことじゃない? あなたがネットで読んだいろんなストーリーとか、観てきたいろんな動画とか。これがあなたがの夢だったんじゃない? だから、聞き分け良くして、夢に思っていた生き方をしてみたらいいと思うけど?」
裸の息子がジーナの上にのしかかっていた。腰を上下に動かして、太いおちんちんで彼女のあそこを突いている。上下に動くお尻がセクシー。 ふたりともドアの反対側に顔を向けているので、あたしが覗いているところは見えていないし、あたしの方にはふたりがつながっている部分がすっかり見える。 元気よく上下に動く息子のお尻! 太いおちんちんがジーナの割れ目にズブズブ入ってる! ジーナのあそこの唇が息子のおちんちんを包んでる。彼女の唇、入れられる時には、まとわりつくように迎え入れ、抜かれるときには、美味しいお肉を離したくないと言わんばかりにヌメッと包んで! ふたりとも股間がびっしょり。息子のおちんちんの根元のところに白い泡ができていた。ジーナったら、ねっとりしたお汁を出してるのね。 「ああ、すごい……ああ、すごいわっ……」 ふたりを見ながら思わずあたしも喘いでいた。 ジーナも素っ裸になっていて、突き入れられるたびに、大きな乳房がぶるんぶるんと波打っていた。柔らかそう! でも、ちゃんと張りもある。 息子が手を伸ばして、片方のおっぱいを握った。そして、その乳首を強くつねった。 「ああぁぁぁぁイイっ………!」 ジーナが白目を剥いて喘いだ。 分かるわ、あの気持ち。痛いけど、それがまたいいの! 全身に電流が走るの! ふたりを見ながら、知らず知らずのうちに、あたしは片手を股間に持っていっていた。まるで自動的に指があそこの唇を撫でて、左右に押し広げていた。 「んんんっ………」 部屋の中のふたりの声に合わせて、あたしも小さく声をあげていた。 そのときジーナが眼を開けて、ドアのほうを見た。あっ、気づかれてしまった!! あんまり急だったので身を隠すことができなかった。あの瞬間、彼女と完全に目が合っていた! 脚の間に手を入れて、あそこの唇を開いたままのあたし! 指を2本あそこの穴に入れたまま突っ立っていたあたし! ジーナはうっすら笑みを浮かべ、軽くウインクをした。そうして、あたしに見せびらかすように、脚をさらに広げて、息子を抱き寄せた。その姿勢だと、角度的に、真下に突き下ろすようなセックスになる。 なにより、その姿勢だと、あたしのことが息子に見つかる危険性が少なくなっていた。息子にとって一番やりやすい姿勢じゃないかもしれないけど、あたしにとっては、ジーナのあそこを貫くおちんちんが一番よく見える姿勢だった。 ジーナがあたしに見せるためにその姿勢を取ったんだと思った。ひょっとして、ジーナはあたしに見られてることで興奮してるんじゃないかと思った。 ジーナは、ボーイフレンドの母親であるあたしにエッチしているところを見られても気にしていない! むしろ、それを歓迎している! それを知ってちょっと驚いてしまった。 でも、あの皆でお風呂に入った時もそうだった。ジーナはあたしを誘惑して、あそこを舐めさせたし、さらには息子におしゃぶりまでさせた。ああ、ちょっと思い出しただけでも興奮してきてしまう。 マリファナを吸っていた上での行為とはいえ、母親が自分の息子にフェラチオをするなんて。それはとんでもないタブーな行為だったのに、ジーナはそんなあたしの行為を見て、すごく興奮していた。もうほんとにとんでもない娘さん! ジーナがまたあたしの方をちらりと見て、それから、手をお腹に這わせて下へと滑り降ろし、ふたりがつながっている部分に片手を持っていった。息子のおちんちんが出たり入ったりをしているところに手を…… 「ああ、トミー……トミーのおちんちん、すっごく固いわ……ちょっと、その固さ、あたしに感じさせて」 ジーナは息子の耳に囁いていた。 すると息子は動きを止めた。ジーナが、息子のおちんちんを握って、一度、中から引っ張り出した。テカテカに光った25センチがジーナの小さな手に握られたまま、アソコからぶるんと飛び出した。とろみのついた湿り気がジーナの指に滴ってるのが見えた。 ビクビク脈動してる男根。思わず息を飲んだ。知らないうちにお口の中に涎れがたまってくる。世界で一番のごちそうを見たみたいに涎れが出てきちゃう。ジーナは息子のおちんちんを握ったまま、彼の首に腕を回して、顔を引き寄せた。 「ちょっとだけ手でしごいていたいの。あなたの固い棒があたしの濡れたアソコに当たってる感じ、しばらくの間、感じていたいから」 ジーナはあたしの顔を見ながら息子の耳に囁いた。
 67 Law of the land 「この国の法律」 「ジェリー、来てくれてありがとう。すごく嬉しいわ」 「ええ? キース? キースなのか? いつ連れてこられたんだ? それに、なぜ?」 「何も悪いことはしなかったんだけど。本当よ、誓ってもいいわ。ただ、女の子をデートに誘っただけ。別にハラスメントなんかするつもりはなかったの。ましてや、暴力なんて使わなかったのに」 「ああ、分かるよ。あの法律はどんどんエスカレートしてきてる。俺がどう思ってるか分かるよね?」 「ええ、分かるわ。あなた、あたしに警告しようとしてくれてた。近いうちに、この種のことが起こり始めるだろうって言ってたわよね。でも、あたしは耳を貸さなかった。だって、自分に起こるなんて思ってもなかったもの……」 「今さら関係ないよ。もう君は完了したんだよね? 2ヶ月くらい前に、俺たちの会社のCEOが女体化の判決を受けたのを見たよ。彼が犯した犯罪はと言うと、秘書に可愛い女の子を雇ったってことだけなんだ。彼女が雇われてから、たった1週間で、彼女は彼をセクハラで訴えて、今、あのCEOは会社の慰み者になって遊ばれてるよ。どんどん手に負えなくなってる」 「ええ」 「それで? キースの場合は、どんな判決だったの?」 「1年間。でも、それは関係ないわ。1年たって市民権を取り戻しても、男に戻れるわけじゃないから」 「でも、少なくとも、綺麗な女になれて良かったじゃないか。ラッセルことを覚えているか? 大学時代の彼だ」 「ええ」 「あいつは、あの法律が施行されて1週間足らずで女体化の判決を受けたんだ。だけど、女体化されてもひどく醜くてな。カラダはそこそこ良いんだが。だが、あいつのあの鼻じゃ……」 「ジェリー? あたし、これからどうしたらいいのかしら? 一生このままでいるのはイヤなんだけど」 「悪いが、どうすることもできないんじゃないかな。少なくとも、北部では生きていけないだろう。あっちに行ったシシーたちは大変な目に会ってるよ。でも、この土地なら、常時、裸でいても問題ないんじゃないかな。まあ、少なくとも、ここは暖かいから」 「ええ……まあ、確かに……」 「それはそれとして、これ、ヤッテもいいんじゃないか? どうだ?」 「ヤルって、何を? ちょ、ちょっと。あなた、なんで……どうしてボタンを外してるの?……ちょっと、いやよ、ジェリー! あなたとは……」 「今のうち、慣れておいた方がいいぜ。これから1年、死ぬほどすることになることだからな」 「でも、あたしたち友達だったでしょ! あなただって、この新しい法律に文句を言っていたじゃ……」 「法律は法律だよ。いいから、つべこべ言わず、そこにひざまずけよ」
「そうなの、ラリッサ。だから、やって、お願い!」 お願いの言葉に必死感が籠っていた。ヤッテもらわなかったら死んでしまいそうな感じ。柔らかくなったおちんちんをウェンディの体から抜いて、彼女の唇に軽くキスした。それから顎のところにもキス。首筋にもキス。胸の間にもキス。お腹にもキス。おへそにもキス。 キスをしながら、両腕を彼女の脚の下に入れて持ち上げた。グイっと持ち上げて、左右の太ももが肩につくくらいにした。 綺麗よ、ウェンディ! もう大好き! あたしはうつ伏せの姿勢のまま、ベッドの下の方へとずれて、ウェンディのアソコが目の前に来る姿勢になった。 おちんちんは柔らかくなっていたから、その上に乗っても痛くはない。それでも、睾丸がつぶれないように脚を大きく広げていた。 ステキなウェンディの裸。脚をM字にさせて、あたしは彼女のアソコに顔を寄せている。これだけ近いと、彼女のアソコの匂いとあたしが出した精液の匂いが混じった匂いがはっきり分かる。 その姿勢のまま、視線を上げてウェンディの顔を見た。彼女も切羽詰まった顔でこっちを見てた。それからまた視線を彼女のアソコに戻した。アソコからあたしが出したスペルマがじゅるじゅると出てくるのが見えた。それに、そもそも、そこは彼女自身が興奮しててびちゃびちゃに濡れている。赤みを帯びたクリトリスが硬くなってて、ツンと立ってる。彼女の突起、期待してプルプル震えているように見えた。 ツンと立ったクリ、その下の綺麗な花びら、さらにその下の可愛いつぼみ。あたしは、そのつぼみから始めた。舌をとがらせて、そこに突き入れた。ああ、なんて綺麗なの? ゆっくり出し入れして、その穴を広げてあげた。 それから舌を広げて、後ろの穴からアソコに続く小さな小道の肌を舌に力を入れながら優しく舐めた。そこはあたし自身が出したスペルマでべとべとになっていて、何とも言えない味! しばらく舐めてると味がなくなってきて、もっと濃い味を求めて、ゆっくりと割れ目に沿って舐め上げ続けた。1センチ上に上がるたびに、ウェンディの甘蜜とあたしのミルクが混じったお汁が口に入ってくる。この組み合わせ、信じられないほどの美味しさ! あたしが彼女の敏感な部分を舌でなぞるたび、ウェンディはブルブル震えたり、ビクッと痙攣したりしてた。そして、彼女のアソコ。鼻先でそこをなぞる。ああ、この香り! 嫌な人のだったら気持ち悪いけど、好きな人のだったら、こんな素敵な香りはない! 舌を伸ばして、ゆっくりと彼女の濡れたアソコに入れてみた。その中の味は、外の味よりずっと強烈! 舌を入れたら、中からあたしの出したのがドロッと出てきた。その時、いいことを思いついた。唇でウェンディのアソコを包むようにして、優しく吸い始めた。ずるっずるっと音がした。 「ああ、ラリッサったら……」 ウェンディは悩ましい声を出した。体をうねらせるのを感じた。動いちゃダメよ! あたしは、彼女の両脚をグイっと引き寄せ、じたばたさせないようにした。なんだか、男の人になった気分。 ジタバタしないようにグイっと抑えつけながら、彼女のアソコからズルズルお汁を啜っては、ごくごく飲み下す。その味はふたりの体液が混じりあった、信じられないような美味。でも、外の部分のに比べると、彼女の体液の比率が高い感じだった。じっくり時間をかけて彼女の味を楽しんだ。舌を優しく動かし、舐め回して楽しんだ。 でも、これを続けてもウェンディを完全に満足させることにはならないと思っていた。女の人のアソコを舐めてイカせるなんて経験はなかった(というか、誰についてもそんな経験がなかった)けど、女性をイカせるキーとなるのはクリトリスなのは知っていた。というか、自分の経験からそうだったから。 彼女のアソコの中を全部吸い出した後、そこの穴から唇を離して、再び、優しく舌で割れ目をなぞり始めた。ウェンディはキーキー甲高い声を上げてベッドの上、うねうねのたうち回った。もう彼女を苦しめるのは充分かなと、そろそろ、本番を始めようかなと思った。 舌を割れ目の下のところに当てて、ゆっくり、ねっとり、なぞり上げた。クリトリスまで舐め上げたところで、ちょっと、止まり、彼女を見上げた。ウェンディは瞳で必死に訴えていた。 「ら、ラリッサ、お願い! やめないで!」 乱れた呼吸で叫んだ。 ちょっとだけ焦らした後、許してあげた。にっこり笑って、彼女の固くなった突起に舌を強く押しあてた。舌でそこを触れるたびに、ウェンディがのたうち回るのが分かる。 そろそろ一気に攻めよう、強くしてあげようと思った。硬い突起を舌腹を全部使ってぺろぺろ舐め始めた。舌で平らに押しつぶし、全面をカバーできるようにしながら舐め続けた。ウェンディは、常時、悲鳴を上げてる状態になっていた。見ると、彼女は自分で胸を握って、両乳首を軽くつまんでいた。ますます強く、早く舌を使うと、ウェンディはこねるように乳房を揉んで、激しい息づかいになっていった。もうそろそろ、イキそうになってる。 口全部を使って彼女のクリを覆って、舌でこねながらやさしく吸った。ちょうど、さっきウェンディがあたしのおちんちんにしてくれたのと同じようにした。 その瞬間、ウェンディは全身を硬直させた。彼女はすでに絶頂の直前まで来ていたので、空高く舞い上がるには、基本、これだけで充分だった。彼女の両脚があたしの頭を強く挟んでグイっとアソコに近づけるのを感じた。急に片手を伸ばしてきて、あたしの後頭部を押さえ、引きつけた。 「あ、あ、あっ、あっ、………い、いくっ、いくっ、いくっ!」 ぐいぐいあたしの顔をアソコに引きつけながら、歌うような声で言う。あまり強すぎて顔が痛かったけれど、でも、すごく興奮することで、あたしは、そのまま吸い続けた。 「うぐっ、うーん………」 ウェンディは低く唸るような声を上げ、体を激しく震わせ始めた。両脚をリズミカルに動かして、あたしの背中を蹴っている。腰が激しくせり上がって、あたしの顔面を圧迫した。アソコの中からシロップがどろっどろっと噴出してきて、あたしの顎を濡らした。あたしは舌を突き出し、その愛のこもった味を味わった。 「ああ、感じるぅっ……!」 ウェンディはそう唸った後、急に体から力が抜け、ぐったりとなった。ハアハアと息を荒げてる。
 67 it gets better 「良くなっていく」 良くなった。良くなると言われたのを覚えている。良くなっていく。この単純なメッセージは、私が高校生の頃、いつでも、どこでも言われたことだった。良くなっていくと。当時、私は、そんなのウソだと思っていた。教育ビデオに出ている人たち、彼らは私の人生を生きてるわけではない。私の抱えている問題を抱えているわけではない。両親。クラスメートたち。彼らは、私のような人間で生きることがどういうことか分かっていない、と。 自分の問題は他にはない自分特有の問題だ。そう思うと気が楽だ。気持ちの上では、他の誰も、私のような人間であることを経験していないと思っていた。私は他の人と違った存在にはなりたくなかった。本当に、私は、自分が普通になるために、できることをすべて試したのだ。他の男子のような歩き方や話し方を真似した。「普通」で目立たない背景のような存在になって溶け込みたかった。だけど、できなかった。 みんな知っていた。みんな、私の表面的な偽りの姿をすべて見透かしていた。いくら努力しても、みんな、私が普通の男の子ではないことを見透かしていた。なぜ見透かされるのか、自分には分からないけれど、みんな、知っていた。そして、それがゆえに、みんな、私に地獄のような苦しみを与えた。 自分はその苦しみに耐えたと言えたらどんなにいいだろう。だけど、常時イジメを受け続けると、人は、それなりの影響を受けるものだ。当時を振り返ると、私は、それは弱さだと思っていた。からかわれていた人は他にもいた。侮辱されたり中傷される人は他にもいた。でも、その人たちは平気でいるように見えた。なのにどうして、その悪意が私に向けられると、こんなに私は心が痛むのだろう? 正直に告白すると、私は、一度ならず、その状況を完全に終わらせることを考えた。当時の自分が知っていた、それを実現する唯一の方法。自分は何のために生きているのか? 友人はいない。両親は私を愛してくれているが、彼らは、真の私ではない、何か他の形の私を気にかけているのではないかという気持ちを拭い去ることができなかった。両親は偽の私を愛していたのだ。仮面をつけた私を愛していたのだ。私の真の姿を知ったら、両親は、私の同年代の人たち同様、私を憎んだだろうと確信している。だから、私が突然この世から姿を消しても、私が……真の私が……いないことを誰も悲しまないのではないか? 誰が気にするだろうか? 当時、私がどれだけ真剣に自殺について考えていたか、今はよく分からない。おそらく、本気でそれを実行に移すつもりはなかっただろうと確信している。だけど、心の奥では、それも本当かなと疑っている。当時、あの最悪の日々がずっと続いていたら、私も自殺という道を進んでいたかもしれない。世の中に、私と同じように、悲惨な日々を過ごし、生きるより死んだ方が楽だと思ってしまった人々がいることを思うと悲しくなる。 いつから事態が変わり始めたのか、よく分からない。でも、良くなったのは確かだ。実家を出て、両親の期待から逃れた時から始まった。ありきたりの言い方に聞こえるとは思うけど、自分自身を発見した時から、自分が生きたいと思う人生を進み始めた時から始まったのだと思う。周囲のネガティブな言動がなくなったわけではない。変身途上の時期、いつも、私は人々に汚いものを見る目で見られた。噂話も耳にした。男性優位主義の言動を耐え忍んだ。だけど、そのようなことは、自分が本当になりたい人間になりつつある時は、そうでない時に比べれば、はるかに対処しやすいものだった。 そして、今は? まあ、さっきも言ったように、良くなっている。この2年ほど、誰も私の生き方に誹謗中傷を投げつける人はいない。確かに、いやらしい声を掛けられることはある。だけど、それは、どの女性も経験していることだし、自分の生き方に投げつけられる脅迫に比べれば、ずっと好ましいものでもある。両親は、まだ躊躇いは残しつつも、あるがままの私をしぶしぶ認めてくれた。両親にとって辛いことだろうとは思うけれど、ふたりとも私が幸せになることを求めていると思っている。もしかすると、私がそう期待しているだけかもしれないけれど。 いまは私には友人がいる。恋人がいる。彼氏がいる。要するに、今の私は、私がずっと前から求め続けてきた人生を生きている。自分は運がいい。それは分かっている。このような人生にたどり着こうとしても、できなかった人が何人もいるから。そもそも、試すことすら諦めてしまった人が何人もいるから。でも、完璧な形にはならないにしても、他の人があなたになってほしいと思うような生き方をするよりも、自分が生きたい生き方をする方が、はるかにずっと幸せが大きい。 だから、私はこう言いたい。多分、信じないかもしれないけど、良くなっていくと。良くなっていかなければおかしいと。
 67 Initiation 「イニシエーション」 グラントは、男子学生クラブに加入を希望していた。彼は振り向いて、そのクラブ員たちを見た。顔には居心地が悪そうな表情を浮かべていた。「本当にこれをしなくちゃいけないんですか?」 懇願するような声になっていた。 学生クラブの団長のポールは頷いた。何かを期待してるのか、ニヤニヤしていた。「クラブに入りたかったら、やらなきゃダメだよ。簡単なことだろ?」 グラントは溜息をついた。周りの人に気づかれないように、駐車場に背を向けた。彼はガールフレンドから借りた無地の白いドレスを着ていた。頭にはウィッグを被り、サングラスと花をアクセサリーにしている。 男子学生クラブに加入するための儀式。グラントが他の男子学生と同じような容姿だったら、これもそんなにひどいことではなかっただろう。他の学生はみんな肩幅は広く、脚は毛むくじゃらで、顎も突き出て割れていたから、女装したらバカ笑いの種になるが、グラントは違った。自分の姿を鏡で見て知っていた。彼は、自分が少なくとも大半の女子と同じくらいは女性的に見えることを知っていた。 脚にはほとんど毛がなかったが、それも剃りきった。残ったのは、恥丘とおちんちんの上に茂みがちょっとだけ。その結果、元々、女性的だった脚がますます女性的で、柔らかそうで、つるつる滑らかに見えるようになった。彼の全体的な容姿からすれば、その脚の姿はふさわしい。けれど、そのおかげで彼は何度も「可愛い男子」のあだ名で呼ばれることになった。こういった容姿と、普通よりは小柄な体格のせいで、彼は際立って女の子っぽく見えるようになっていた。 彼はドレスの裾をいじりながら機会を待った。学生クラブ入会のためのイニシエーションが始まってから初めて、彼は断念することを考えた。その考えに膝まで嵌った時、一台の車が近づいてきた。車の窓が降り、中から年配の男性が顔を出した時、グラントは心臓が喉から飛び出てくる気がした。 「お嬢さん、何か困ったことでも?」 とその男性が訊いた。 「あ、いえ……あたしは、ただ……」 これから学生クラブの仲間になるはずの学生たちが期待していたように、グラントは甲高い女性的な声を使って答えた。そして一度、深呼吸をし、緊張を鎮め、おもむろにドレスの裾をめくりあげ、スカートの中、何も着ていないことを露わにしたのだった。「あたしは、ただ、あたしが可愛いシシーだというのを皆さんに知ってほしいだけなんです」 「ああ、なんてこった!……お前、変態だな!」 男性はそう叫び、アクセルを踏み急発進で走り去った。タイヤの軋み音に続いて、グラントの学生クラブの仲間たちの笑い声が聞こえた。彼らは駐車場の車の影に隠れて、グラントとあの男性とのやり取りを見ていたのである。 グラントはドレスの裾を降ろし、彼らの方を向いた。「ほらね、やったよ。だから、頼むよ。もう、この服を脱いでもいいよね?」 会長のポールはグラントを頭からつま先までまじまじと見て、「まあ、その件についてはなんとかできるんじゃないかな」とイヤラしそうな笑みを浮かべた。「寮に戻ってからだな。それを脱いだ後は、お前のような可愛い入会希望者には、もう2つ、3つタスクをしてもらうことになってるから」
「淫乱ママ」 第12章 Slut Mommie Ch. 12 by fantasy69
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これまでのあらすじ
息子と娘の二児の母ケイト。カメラ好きの息子トミーのモデルをしているうちに興奮し、息子と肉体関係を結んでしまう。バーや公園でも息子と性行為。靴屋では若い女店員とレズ行為も。淫乱になるのが好きなM属性の熟女なのだ。ある日、息子の撮影会でフランクという強引な男に犯され、後悔する。フランクから呼び出され、安バーでレイブンというストリッパーとプレーを強要されつつも興奮するケイト。だがあわや、輪姦というところで、アダムという用心棒に救われる。フランクの一件が片付き落ちついたケイトは、息子の彼女であるジーナと深い仲になる。さらに娘クリスティともアダルトショップに行き、冒険をするのだった。
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ようやく、主人が長期の出張から帰ってくる日がやってきた。ずいぶん長い出張だったので、あたしたちは主人のために素敵な「お帰りなさいパーティ」を開いてあげようと計画した。クリスティに手伝ってもらってお家を掃除し、家族の温かさを主人に伝えようと、部屋を風船で飾った。豪勢なディナーをすることにしたので、トミーに言って、ジーナにも参加してもらうことにした。 あたしがキッチンで忙しく料理を作っている時、ジーナが来たみたい。急に背後にジーナが来ていて、ビックリしてしまった。たぶんトミーが玄関に出迎えたに違いない。 「こんにちは、ケイト?」 とジーナが囁いた。「すごくセクシーな服。お似合いよ」 そんなふうに、いきなり真後ろから囁きかけられて、ビックリして振り向いた。急に後ろに向き直ったために、あたしの胸が彼女の生肌の腕に触れた。 ジーナはノースリーブのレース地のブラウスを着てて、豊かな乳房のおかげで胸元のところが盛り上がっている。下はタイトなジーンズ。彼女のゴージャスな腰やお尻が、いっそう強調されていた。濃い目の色の髪の毛は、ゆったりとしたカールがあって流れるように肩へと伸びている。それにお化粧もばっちりで、肉感的な唇を赤く染め、瞳も強調されていた。 「あっ、ハイ! ジーナ!」 驚きながら挨拶した。あたしのブラウスの中の乳首が彼女の腕の肌に触れて、擦れてるのを感じた。すぐに固くなり始めている。 急に振り返ったことで、偶然、あたしの胸と彼女の腕の肌が触れ合ってしまったのだけど、その時、ジーナは、あたしの胸に一瞬、視線を降ろして、そのすぐ後に、意味ありげに舌舐めずりした。多分、ジーナの方も、この偶然の接触を喜んでいるようだと思った。このジーナとは、すでにもう2回も性的な接触をしていたこともあって、ちょっと身体が触れあうだけで、あたしは簡単に興奮してしまう。 「褒めてくれてありがとう。ジーナも、その服、素敵よ」 と彼女の褒め言葉にあたしもお返ししてあげた。 「ケイトほどじゃないわ。ねえ、ちょっと私によく見せて」 とジーナはあたしの手をつかみ、あたしを立ったまま、一回転させた。 「あっ、ちょっと困るわ」 と弱々しい抵抗の言葉を漏らしたけど、時すでに遅し。 くるっと回るのに合わせて、ミニスカートが舞うようにめくれ上がった。下に履いていた赤い小さなビキニ・パンティが見えてしまったし、それがあたしの下腹部の柔肉に食い込んでいるのも見えてしまった。それを見てジーナはさらに興奮した様子。 「ああすごい! ケイト! すごくセクシーだわ!」 とジーナは捲り上がったスカートの中のパンティを見て、叫んだ。 このパンティ、特別に主人のために履いていたのに。サイズ的には2レベルは小さいサイズで、あたしのあそこの左右が焦らすように露出していて、やっと割れ目の部分だけが隠れる程度になっている。腰ゴムのところもすごく低いところまでしかなくって、腰ゴムというより、あそこのお豆がやっと隠れる程度まで下にある。こんな淫らな下着、主人以外の人に見せるつもりなんかなかったのに! 「ジーナ!」 とあたしは咎めるように言った。でも、彼女のような若い娘の前で、こんなふうにあそこを露出するとワクワクしてしまうというのも、認めざるを得ない。 ジーナは、興奮したのか、大きな茶色の瞳を大きく広げて、あたしの手をにぎにぎした。あたしのあそこをもっと見てみたいと飢えている感じ。そして、また一回転させられるのかもと待ち構えていたとき、後ろの方からトミーの声が聞こえた。 「うーむ! ママ、素敵な服装だね」 ゆったりとキッチンに入ってくる息子。 息子は、あたしのことを長々と見つめた後、ジーナのところに近寄って、顔を傾けてキスをした。 ふたりは舌を絡ませ合ってキスをしてる。ジーナはキスをしながらも、ずっとあたしの方を見つめたまま。わざと見せびらかすように、舌を息子の口に突き出し、息子はその舌を美味しそうに吸った。 それを見ながら、あたしは、ああんと溜息を漏らしていた。溜息が小さな声で、ふたりに聞こえていないといいと思いながら、息子がジーナの舌を吸うのを見つめていた。 「ほらほら、ふたりともそれをしたいなら部屋に行って、そこでしてくれる?」 わざとふざけまじりに言うと、ふたりはキスを解き、あたしに笑顔を見せた。 「トミー? あなたのママの言うことを聞いて、私をあなたの部屋に連れてって」 とジーナは息子の股間を自分に引き寄せた。 「今すぐ?」 「そうよ。ママの言う通りにして」 とジーナはかすれ声で息子に言った。 息子はあたしに許可を求めるような顔であたしを見て、弱々しい笑みを浮かべた。分かるわよ。トミーはジーナとやりたいんでしょ? タイトなジーンズ姿のジーナはすごくセクシーだし、そんな彼女を拒むことなんでできないのは分かってるわ。 あたしも笑みを返し、軽く頷いて、あたしは気にしないことを伝えた。ジーナは息子の胸に顔を寄せて、ちょっとだけためらいがちにあたしの方を見た。誘うような顔をしてこっちを見た。 その時のジーナの誘うような顔。その表情を見ただけで、ジーナが何を求めているか理解できた。ジーナはあたしにもふたりに加わってほしいと思っている! ホント、この娘さんったら! 「あたしはちょっとしなければならないことがあるから、おふたりだけで楽しんだら?」 と言った。でも内心、ふたりと一緒に二階の寝室に行きたい気持ちもあった。見てるだけでもいいから。 息子の素敵なおちんちん、それにジーナの可愛いアソコ。どっちもほしいのに残念! 自分の息子と息子の彼女のことをこんなふうに思っている自分に驚いてしまう。でも、どうしてもそんな考えが浮かんでしまうの。あたしのこの淫乱な部分、一生懸命、中に閉じ込めようとしてるのに、何度も頭をもたげて出てくる。 ジーナは息子を押すようにして先に階段を上がらせたけど、急に向きを変えてあたしの方に近づいてきた。そして顔を寄せて、あたしの耳に囁いた。 「私たちに加わってもいいのよ。私、あなたとふたりで彼のおちんちんを分かち合うの、気にしないから」 何てあからさまなの! あたしは落ちつこうと息を飲んで身体を強張らせた。危うくイエスと言ってしまいそうになるのを必死にこらえた。 でも、よくよく考えると、どうしてイエスと言っちゃいけないのとも思った。ついさっきまで、リビングで彼女のあそこを舐めてたのは、誰あろう、あたしじゃない? でも、ダメ! あたしは、この子にちゃんとわきまえるようにさせなくちゃいけないの。あたしはそんなことは決してしませんと、しっかり伝えなくちゃいけないの。あのバスタブでの出来事は……あの時はちょっと意思が弱くなっていただけで、二度とあんな出来事は起きないと伝えなくちゃいけないの。 心の中の興奮が声に出ないと確信したあたしは、こう答えた。 「ジーナ、そんなことさせないで……お願い」 弱い声だった。 ジーナはニヤリと笑って、身体を離し、ウインクした。 「ケイトのためにドアを少し開けておくわね」 彼女は小さな声でそう言って、向きを変え、立ち去った。セクシーな腰を振りながら。ジーナの素敵なお尻にあたしの目はくぎ付け。 ジーナは、本当に、あたしが息子とエッチすると思っているのかしら? あたしと息子がそういう関係になっていることを知っているの? まさか、そんなことありえない! 息子が言うはずがないし! 多分、あのホットバスであたしがしたことを基にして、そう考えてるだけにすぎないわ。なんだかんだ言ったって、母親が、息子が彼女とセックスしてつながってる部分に顔を寄せて、ふたりを舐めまわすなんて、とんでもない母親なのは事実なんだもの。 一度、深呼吸をした。ジーナにちゃんと言って、変な憶測をしないように正さなくちゃ!息子とあんなことをしていること、誰にもばれちゃいけないの! ジーナの前に立つと、どうしても弱い立場になってしまう自分に腹を立てつつ、あたしは彼女と一度はなしをしようと誓い、夫の帰りに備えて準備を続けた。 時計を見た。息子とジーナが2階に上がって10分たっている。クリスティはまだショッピングから帰っていない。準備の仕事もすべて終わった。椅子に座って一休みする。 することがなくなると、無意識的に、いま息子が何をしてるんだろうと、そっちの方に気が移っていく。今この瞬間、ジーナは息子のおちんちんをおしゃぶりしているところかしら? それとも、息子が固くなった肉棒を彼女の濡れた穴に突き入れているところ? いろんな光景が頭に浮かんでくる。……下品な光景なんだけど、それであたしの頭の中がいっぱいになってしまう。 気づくと、片手でスカートの裾を握っていた。ちょっとニギニギした後、ゆっくりと捲り上げていく。息子のおちんちんを見たいの。それを握って、お口の中に入れたいの。 下を見たら、あたしの小さな赤いパンティが露出していた。煮えたぎってるあそこの輪郭がすっかり透けて見えている。……さらにスカートをめくり上げ、丸いお尻も露わにした。そして指を1本のばして、半透明のシルクの生地の上から、ぷっくり膨らんだあそこの唇をツーっとなぞった。 「あ、ああんッ!」 思わず声が漏れる。今まさにこの瞬間、息子はジーナに楽しいことをしている。それを思うと、欲求不満が高まってくる。 立ち上がって、スカートを完全に腰の上までめくり上げた。そうして脚を広げて、指をパンティの中へと滑り込ませた。 ああ、すごく濡れてるっ! すっかりヌルヌルになっている割れ目のところ。そこを指でなぞって、あそこの入り口を探り当てた。 「うんん…………」 キッチンの中、スカートを腰までめくり上げ、脚を広げて立って、何かを中に入れられてる感覚を楽しみながら、しばらくの間、指で自分を慰めた。ジーナの言葉が何度も頭の中に響いた。 「ドアを少し開けておくからね」 その言葉が含意することを思い、あたしは煽られていた。息子への性的な欲求と好奇心が合わさって、ゆっくりとあたしの心が占領されていった。 スカートをめくりあげたままキッチンを出た。歩くのに合わせてお尻の頬肉がタプタプと揺れるのを感じた。こんなふうに露出しているのが、どういうわけか、とても気持ちいい。 歩きながら濡れた指をお口に持っていって、自分が出したお汁を舐めた。これから目撃することになる光景への性的な期待が高まっていく。 パンティの股間の部分を横にずらしたままだったので、あそこが露出しているのも知っていた。でも、構わない。誰にも見られることはないから。誰にも、あたしがこれから何をしようとしているのか知られることはないのだから。 階段の下のところまで行って立ち止った。ちょっとお尻を突き出して、両手でお尻の頬を左右に広げた。 あたしったら、すごく淫らなことをやってる。こんな気持ちは久しぶり。でも、露出したい気持なの……誰か、あたしを見てほしい……誰か、こんなあたしを淫乱って呼んで! 人前で大事なところを露出する……そんなことを想像してる自分に驚いてしまった。いろんなことが次々と連想して頭に浮かんでくる。自分でも自信がないようなことが次から次へとたくさん。 でも、あたしは、すでに、ジーナとエレーンの前で息子のおちんちんにおしゃぶりしてしまってるのよね。あの時、信じられないほど淫らな感じになって、もっと続けたいと思った。すごく強力な欲望。それだけに、自分を見失わないようにと、その欲望を無理してでも心の奥にしまいこまなければいけなかった。 回想から我に返って、視線を落とし、自分の脚を見た。自分でも自慢のほどよく日に焼けた形の良い脚。すべすべした肌。それに、ちゃんとお手入れしたアンダーヘアと、その先に見えるあそこの唇。濡れて光沢があって、ちょっとお口を開いている。 静かに階段を上がり始めた。身体が震え、呼吸が荒くなっていた。 上がりきって、角を曲がると、息子の部屋のドアが少し開いていて、暗い廊下に中から明かりが漏れていた。立ち止って聞き耳を立てたけど、まだ何も聞こえない。 もう2歩ほど近づくと、突然、ジーナの声が聞こえてきた。 「ああ、いいっ!……もっと、もっとやって!……そ、そう……そんな感じに……やってえ!」 胸をドキドキさせながら、ドアに近づき、中を覗いた。
その夜、ゲイルは仕事に行かなければならなかった。なので、ゲイルが仕事を終えるまで、ブレンダが私を連れ出してくれることになった。ブレンダは、私を弁護士たちがたむろしている場所に連れて行って、何人かに私を紹介すると言っていた。 ゲイルは、私たちが出かける前に、すでに仕事に出かけていた。私は身支度をして、出かける用意を済ませていた。ゲイルがブレンダについて言っていたことを考えた。彼女は誰が命じても、どんなことを命じられても、それをすると。それには、どこか興味がそそられる気がした。ブレンダみたいな人が道を歩いているとして、彼女のそばを通り過ぎる人が誰も、本当は彼女に対して力を持っているのに、それに気づかない。でも、たまたま、誰かが彼女に何かするように命じたとしたら……そして彼女がそれをするのを見たとしたら。それって、とても「アブナイ」ことだわ。 「ブレンダに何かするように命じてもいいのよ。そうすれば彼女はそれをするから」 少なくとも、これがゲイルが私に言ったこと。 私は身支度を終え、リビングルームでブレンダが来るのを待っていた。ようやく出てきた彼女はジーンズとブラウスの姿だった。きれいに見えた。もっと言えば、かなり美しい。 肩にかかる長さのブロンドの髪の毛。ゲイルとあたしのどちらよりも、肉感的な体形。身長も、あたしたちより高い。 あたしは、ブレンダを出迎えながら、どうしても心を制御できなくなっていた。……あたしが見ているこの人は、本当に、誰がどんなことを言っても、それを喜んでする女なの? あたしが命じたことを何でもする? 彼女にどんなことを命じたらいいだろう?…… 「ブラウスのボタンをひとつ外して」 あたしはわざとあいまいな言い方をした。命令のようにも聞こえるし、親切心からの助言のようにも聞こえるように。 ブレンダは胸元に手を挙げ、ボタンを外し、そして、突っ立ったままになった。「こんな感じに?」とも、「これでどうかしら?」とも、何にも言わずに。ちょっと変な感じだった。 「もうひとつ」 どうしてそんなことを言ったのか分からない。ブレンダを試していたのだと思う。ブレンダは、あたしのそんな「助言」を笑い飛ばしてもいいし、「あなた、ちょっと変よ」と言うこともできる。でも、彼女はそうしなかった。黙ったまま、あたしの言葉に従い、そして、また、突っ立ったままになった。 「もうふたつ、外しなさい」 これは、バカげたことなのははっきりしていた。そんな格好で他人目につくところに行く人は誰もいない。でも、ブレンダはそれに従った。ブラがすっかり見えていた。 あたしはそれ以上は言わず、玄関に向かった。すぐに出発しようとするように。ブレンダを見ると、ちょっとためらって、少し、ドギマギしているように見えたけど、それでもあたしの後についてきた。外したボタンを一つも直そうとしなかった。 こんなことは、もう、お終いにすべきだと思った。でも、何となくあたしはためらいがちだった。ブレンダはどこまであたしの命令に従うつもりなのだろう? 「あら、それじゃあ、やりすぎね。……一番上のボタンだけを残して、ボタンを元に戻しなさい」 ブレンダはボタンを戻し、あたしたちは出発した。行きながら、ふたりでおしゃべりをした。ちょっと、可笑しかったけど、ブレンダは、何もなかったように話していた。あたしの見る限り、ブレンダは、まさにゲイルが言った通りだった。 弁護士たちが集まっているというバーに着き、ブレンダはあたしを仕事仲間たちに紹介してくれた。その人たちとおしゃべりしながら、あたしはゲイルとブレンダの奇妙な関係についてはすっかり忘れた。みんな、あたしの質問に心から喜んで答えてくれたし、あたしもあの人たちの話しを聞くのが楽しかった。それにみんな、あたしがウブな法学生であることをちょっとからかったりもした。とても楽しい晩だった。 でも、帰りの車の中、どうしてもゲイルが言ったことや、ブレンダの振舞いのことを思い出さずにはいられなかった。 運転をしているブレンダを見つめた。すごい美人。綺麗で、しかも仕事もバリバリできてる女性。そして、あたしが命じたら、ブラウスのボタンを外してしまう女性。……そればかりか、どんなことでもしてしまう女性…… 家に着き、リビングに入った。ゲイルはいない様子だった。ブレンダは、ちょっと落ちつかない雰囲気であたしを見ていた。彼女、何か期待している? こんな美人なのに? あたしに何ができるかしら? 「家でなら、もっと気楽になれるのは確かだわよね。じゃあ、またブラウスのボタンを外してくれるかしら」 ブレンダをこんなふうにからかうなんて、あたしは自分を何様だと思ってるのかしら? でも、ブレンダは単なる気楽な会話での言葉と思ったかのように、あたしの命令に従った。 「ほら、気にせずに、ブラウスを脱いじゃいなさいよ」 またも、彼女は、まったく躊躇う素振りも見せなかった。すぐにブラウスを脱ぎ、上はブラだけ、下はジーンズだけの格好になった。どこか読み取れないような表情を顔に浮かべていた。 あたしはソファに腰を降ろし、両足を伸ばしてテーブルに乗せた。 「音楽をかけて、ワインでも飲まない?」 ブレンダは素早くステレオのスイッチを入れ、それからキッチンに行った。ブレンダがキッチンでワイン・ボトルを開け、グラスの用意をしている間、あたしはくつろいで音楽を聞いていた。 すぐにブレンダはキッチンから戻ってきた。手にはボトルとグラスがひとつだけ。そのグラスをあたしに手渡した。彼女はあたしを見ながら、ちょっと戸惑ってる様子でいた。本当に信じられない! ブレンダは、あたしが命じるまで、自分からはワインを飲もうとしていないのだった。 あたしは、まるで自分が王様になったような気持ちだった。自分の権力の強さにゾクゾクしていた。自分がこういうことに興奮する人間だったなんて、自分でも信じられなかった。 しばらく沈黙が続いた後、ようやく、あたしは口を開いた。 「自分のグラスも持ってきなさい」 彼女は素早くキッチンへ行き、30秒後に戻ってきた。キッチンテーブルの横、床にあぐらをかいて座り、あたしを見つめた。 「飲みなさい」 少しうんざりしていた。何もかも命令しなければならない。 彼女はグラスにワインを注ぎ、ひとくち啜り、それから最後まで飲み干した。あたしはブラとジーンズの姿で座る彼女を見ていた。そして、ようやく、あたしは自分の胸元に手をあて、ブラウスのボタンを外し始めた。 「あらたまった儀式はやめにしましょう。ブラとジーンズを脱ぎなさい」 実を言えば、あたしはブラウスのボタンをいじっていただけだった。彼女が立ち上がってブラやジーンズを脱いでる間、あたしは一番上のボタンだけを外しただけになるようにしていた。彼女がビキニのパンティだけの姿になって立ち、あたしを見つめた時も、あたしは、まだ、ボタンをいじっていた。 「あら、それも脱ぐのよ!」 あたかも、パンティも脱ぐのを当然知ってるべきと言わんばかりの口調で言った。 あたしは、もうひとつボタンを外したが、まだ、ブラが見えるほどにはなっていない。ブレンダは、周りに衣類を脱ぎ散らかしたまま、あたしの前に素裸を晒して立っていた。 あたしはこれから何をしようとしているのだろう? どうしてこんなことをしてるのだろう? それは、このようなことをする機会を与えられたから。それにしても、これってワイルドすぎる。成功した弁護士が、あたしの命令に従って、全裸であたしの前に立っているなんて! ブレンダはあたしのことをどう思っているのだろう? 彼女は妹のゲイルとはすでに知り合いだし、もちろん、自分自身のことも知っているので、多分、あたしが、どんなに変なことをしているかなんて思っていないだろう。あたしは将来、弁護士として成功したいと思っている。まさに彼女のようになりたいと思っている。そして、今、彼女はあたしが命じることに完全に従おうとしている。 あたしは、ブレンダに何をさせるつもり? 彼女なら……命令したらあたしのアソコを舐めるだろう。ゲイルはバイセクシュアルなのは明らかだけど、あたしもそうだったの? それとも、あたしは単に権力があることが好きなだけ? あたしはサディストなの? これは明らかに同意の上でのこと。……ブレンダは明らかにこの状態を求めている。あたしは、この後、どうしたらよいか分からなかった。ブレンダは突っ立ったまま、あたしを見つめ、指示を待っていた。 あたしの頭の中の無意識の部分が、どう進めたらよいかについて何かアイデアを思いついたに違いない。 「自分自身を触りなさい」 見ていると、ブレンダは片手をためらいがちに持ち上げ、乳房にあてがった。そして、もう一方の手をじわじわと脚の間へと進ませた。彼女は、あたしが正確に何を求めているかを推し量ろうと不安げな顔をしていた。あたしは、ただ彼女を見つめているだけで、彼女が勝手に気を揉むのをそのままにしていた。 胸にあてがった手の指が乳首に触れた。脚の間にあてがったもう一方の手の指が、ゆっくりと上下に動きだし、割れ目を愛撫し始めた。その後、乳首に触れてた指が円を描くように動き始めた。ゆっくりと動いてる。彼女は、依然として、これで良いのか不安に思ってるような顔をしていた。 その時、突然、ドアが開いて、ゲイルが入ってきた。彼女は直ちに状況を飲み込んで、くすくす笑った。 「あら、鬼のいぬ間になんとか,ね!」 そして、ゲイルはすぐにあたしの手を握って、引っ張るように部屋の外へと連れだした。ブレンダは、それを止めなかったけれど、さっきよりも不安そうな顔をしていた。あたしは、ゲイルの寝室へと連れて行かれた。 「ゲームをしたいなら、それなりのコスチュームにならなきゃダメ」とゲイルは言い、何秒もしないうちに革の衣装を持ってきた。「さあ、これに着替えて。……速く着替えた方がいいわ。彼女、心づもりができていたみたいだから!」 そう言って、ゲイルは自分からあたしのブラウスのボタンを外し始めた! あたしのブラウスなのに。ボタンを全部外し終えると、彼女は部屋から出て行った。あたしは衣装を見た。すでに誰かが着たような感じだったのを覚えている。あたしは着替えを始めた。そして、鏡に向かって自分の姿を見た。基本的にビキニのスタイルだった。ボトムはとても小さかったけれど、トップの方はお腹の真ん中あたりまでの丈があった。それから両手の手首に革製のぴっちりしたブレスレットを巻き付けた。足首にも同じようなアンクレットを巻き付けた。それから、ちょっとお化粧もした。こんなルックスになっている自分が信じられなかった。一通り身なりを整えた後、あたしはリビングへと戻った。 ショックで立ちすくんだ。ゲイルがカウチに座っていて、ブレンダが彼女の前にひざまずいて、ゲイルの股間に顔を埋めていた。ブレンダは両手、両脚とも拘束されていた。両手は背中に回されて手錠をはめられていた。ゲイルは服を着たままで、ブレンダの顔はめくれ上がったゲイルのスカートに隠れていた。ゲイルはブレンダの髪の毛を握り、両足を彼女の背中で交差させ、左右の太ももで包む格好になっていた。ゲイルは頭を後ろに倒してのけぞり、息を荒げていた。 突然、ゲイルは交差させていた脚を解き、ブレンダを床に押し倒した。そして、素早く、ブレンダのそばにひざまずき、彼女の体を返して、うつ伏せにさせた。そして指を2本、ブレンダの後ろの穴のそばにあてがい、そこをグリグリいじり、中に押し込み始めた! その途端、ブレンダは大きな艶声をあげ、息遣いも荒くなって、激しく肩で息をした。ゲイルはさらに奥へと指を挿し込んだ。そして、顔を上げてあたしを見て、にやりと笑った。 「これにふさわしい衣装になってるわね。こっちに来て」 心臓が喉から飛び出そうになっていた。逃げ出したい気持ちだった。でも、あたしはじわじわ近寄った。ゲイルはブレンダの腰を持ち上げて、自分の膝の上に乗せ、さらにぐりぐりあそこの穴をいたぶっていた。ひとしきり、それをした後、指を抜いて、ブレンダのお尻を叩き始めた。 「さあ、革ベルトを取って!」 あたしは1メートルくらい離れたところで、彫像のように突っ立っていた。 「早く!」 まだスパンキングを続けている。ブレンダの方は、ハアハアと喘ぎ、叩かれるたびにヨガリ声を上げた。 何秒かそれを続けた後、突然、ゲイルはブレンダを横に放り捨てるようにして、立ち上がった。そして再びあたしの手首を握って、またも彼女の寝室へと引っ張って行った。 「あなたは向いてないようね」 そう言い、直ちにあたしの服を脱がし始めた! でも、脱がしたのはビキニのボトムだけで、トップは取らなかった。その後、あたしの両腕を前に引っ張り、両手首を合わせた。左右の手首を離せないようにされるのだと気づいた。……ブレスレットにはホックがついていて、ふたつをつなぐことができていたのだ。 ゲイルはあたしをベッドにうつ伏せに押し倒し、足首にも同じことをした。あたしは、ショックで、なされるがままだった。ゲイルは、素早く着ている服をすべて脱ぎ、あたしがさっきまで着ていた革ビキニのボトムを履いた。そして、あたしの体を反転させ、仰向けにし、掛け布を取って、あたしの体の上に掛け、そして言ったのだった。 「自分でアソコをいじりなさいよ」 両手は前で拘束されていたし、下半身は裸のままだったから、それをすることは間違いなく可能だった。あたしはゲイルを見つめたままでいた。彼女が自分の妹にはとても見えなかった。 ゲイルが革ベルトを手に部屋を出て行った後、リビングの方から、喘ぎ声と荒い息遣いが聞こえた。寝室は暗かった。革が肉肌を打つ音が聞こえた。手指をあそこへと伸ばし、ちょっとだけ擦った。耳をすました。頂点には達しなかったし、無理してそうしようともしなかった。だた、耳をすましつつ、ゆっくりと擦り続けた。 途中で、恍惚状態になっていたに違いない。突然、ゲイルが寝室に荒々しく入ってきた。彼女ひとりだった。ゲイルは素早く掛け布を剥ぎ取り、あたしの体を見た。あたしは彼女を見ていた。あまりにもいきなりだったので、息が止まっていて何も言えなかった。手はまだ脚の間に添えたままだったけれど、ゲイルの言いつけに従って、擦って見せることはしなかった。あたしは体を動かし、横寝になった。 「ちゃんとしていたようね」 あたしは返事をしなかった。ゲイルは依然として、あの革のボトムだけの、体の肌も胸も露わな格好だった。彼女は楽しそうな顔をしていた。 ゲイルはドレッサーの引き出しを開け、中からディルドを取り出した。それから何かの瓶を開け、その中のものをディルドに塗り付けた。そしてベッドに上がってきて、あたしの両脚をまたぎ、そのディルドをあたしのお尻に擦りつけたのだった! 「あそこから力を抜きなさい!」 ゲイルがディルドをあたしの後ろの穴に押し付けるのを感じた。 「さあ、早く!」 ゲイルは優しい声になった。「力を抜きなさい。さもないと、後で困ることになるわよ」 どんどん強く押してくる。あたしは……あたしはどうしてよいか分からなかった。言われた通りに、できるだけ力を抜いた。それが入ってくるのを感じた。滑るように、どんどん奥へと入ってくる。その時の自分の感情が信じられなかった。自分の妹が、小さな布切ればかりの革ビキニ姿で肌も露わにして、あたしの上にまたがっているのだ。 突然、それが振動し始めた。バイブレーターだったのだ。あそこだけでなく、体の内部全部が振動していた。こんな感覚があるのかと信じられない気持ちだった。あたしの両手はまだ脚の間のところにあった。 ゲイルは笑顔を見せ、ベッドから降り、再びあたしの体に掛け布をかけた。そして彼女は部屋から出て行った。またも、部屋の照明を消して。リビングの方から、またさっきと同じ喘ぎ声や叩く音が聞こえてきた。あたしは、その夜、何度も繰り返し絶頂に達した。 おわり
いつもお世話になっております。 女性化・女体化のキャプションの大半は、Nikki J.さんの作品です。つぎのページから閲覧できます。 http://www.imagefap.com/profile/Nikki%20J大変精力的にキャプションを出されています。内容もエッチなものから、LGBTの理解を深める社会的・思索的なものまで多様です。最近、リュウマチを患われているようで心配ですが、創作ペースは変わりません。 紹介したのがずいぶん前になってしまったので、改めてご紹介しました。
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