「失われたしとやかさ パート4」 Fall from Grace IV by Warner34
夫がゴルフ旅行に出かけてから2日目になっていました。この2日の間に、私は、酒に酔い、マリファナを吸ってハイになり、体を触られ、服を脱がされ、2本の大きな黒いペニスを吸わされ、その大きな黒ペニスにレイプされてしまったのです。何よりも恐ろしい現実は、最初は心の底から嫌悪していたにもかかわらず、後に、恥知らずにも、そのレイプを楽しんでしまった部分があることでした。ええ、分かっています。楽しんでしまった部分がある、どころではなく、大いに楽しんでしまったと言うべきでしょう。もはや、この出来事に関して、私は自分を誇れる部分がまったくなくなっていました。こんな風になってしまった私自身が嫌で嫌でたまらない。鏡で自分の姿を見ることすら辛くて、自然に泣き出してしまうのでした。
チレルとロバートは、帰り際に、私に体を洗い、後に彼らの部屋に来るよう言い残して行きました。2人が帰った後、私は妹に電話をしました。妹のジョイスは、いつも姉である私を尊敬してくれていて、これまで何度となく、様々なことについて私に助言を求めてくれていました。でも、今度は、私が彼女に助言を求める番になったのです。
電話をする前に、どのように話そうか、正確に決めておきたいと思いました。起きてしまったことをすべて話すことはできません。そんなことをしたら、妹の私に対するイメージにどんな変化が起きてしまうか、考えもつかなかったからです。妹はいつも私を尊敬し、歩むべき人生のモデルとしてくれているのです。妹は私をとても重んじてくれているのです。そのイメージを壊すことなどできません。
電話に出た妹の声を聴いただけで、その癒される声に、心が救われる思いでした。最初、いくらか世間話から始めました。ですが、ジョイスはすぐに私の声が震えていることに気づき、何かあったのかとしきりに訊いてきました。私は、あるトラブルに巻き込まれてしまったこと、そして今、脅迫を受けていることを話しました。妹は、脅迫してる男たちは何を求めているのか、と訊くので、お金を求めていると返事しました。
彼らは、私がお酒を飲んで酔っ払い、マリファナを吸っているビデオをどこからか見つけたらしく、お金を出さないと、そのビデオを、私たちの知り合いや、ご近所、そして身内にばら撒くと言っている、と話したのです。
嘘が混じっているにしても、困っている状況の話しをすることで、気持ちが落ち着くところがありました。私は、胸のつかえが取れ、とても安心したのか、私は言うべきでないことまで言ってしまったのかも知れません。相手が誰で、どこに住んでるのか。それも妹に話していました。
妹は心から心配してくれて、私が必要とするお金を全額、貸してくれると言いましたし、他に手助けできることがあれば、何でもしてくれると言ってくれました。
電話を切った後は、電話をする前に比べて何千倍も心が落ち着いていました。ですが、すぐに現実に戻されます。着替えをして、チレルたちの部屋に行かねばならなかったのです。そこに行ってしまったら、私の破滅が確実になってしまうと知っていながら。
「ジョン!」
スティーブは携帯電話に話しかけた。彼は目的もなく車を飛ばしていた。家には帰りたくなかった。帰り着く頃には、バーバラがいるはずだし、しばらく顔を合わせなければならないだろうから・・・少なくとも帰り着く頃には、バーバラが家にいるはずだ。今は分からない。ひょっとして今は、いまいましい相手の男とどこかに出かけているかもしれない。
「おう、スティービーちゃんじぇねえか」
携帯電話の向こうジョンが大きな声で返事した。ジョンは、たいていの電話は話しが聞こえるのに十分な音量にセットされていることを信じていない人間の1人である。本気で、大きな声を出さなければ相手に聞こえないと信じているのであった。スティーブは、兄のジョンに電話をするたびに、音量を下げなければならなかった。
スティーブは、今回は「ちゃん」をつけて呼ばれたことに文句をつけないことにした。兄のジョンは、スティーブとは1歳2ヶ月しか違わない。だが、ことあるごとに、兄であることをスティーブに再認識させようとする。普段なら苛立たしい、そのジョンの言葉も、今日は心をなごませる。
「ジョン・・・」
スティーブの声が沈黙を破った。喉の奥から嗚咽の声が出かかり、なんとかして、それをこらえた。だがジョンは直ちに察知した。
「スティーブ、どうかしたのか!?」
ジョンの声が切迫したものに変わった。電話の後ろの騒音が、突然、数オーダーのレベルで減少した。午後5時半の地元ニュース報道の準備をしているテレビ局は、決して静かな場所ではない。ジョンはオフィスのドアを閉めたに違いない・・・このようなことは、彼がめったにしないことだ。スティーブは告白した。
「・・・バ、バーバラが浮気をしているようなんだ・・・」
電話の向こう、ジョンが悪態をつくのを聞きながらスティーブは深呼吸をした。少し気分が和らいだ。ジョンの発する悪態は何にもなっていない。だが、その悪態は、少なくとも、彼の兄が、これからどんなことが起きようと自分の側についてくれるということを知る手助けにはなってくれた。やがて、ジョンは4文字言葉に尽きたようだ。
「俺に何かできることはないか?」
「『オブザーバー』紙の日曜版に写真が出てる。その写真の全体像を見たいんだ。数センチのコラムの幅にトリミングした写真ではなく、写真の全体をぜひ見たい。その写真の写しを手に入れる方法があるかどうか、あるとしてどんな方法なのか知りたい。・・・できれば高画質の写しが欲しい」
ジョンはしばらく黙っていた。心臓の鼓動が聞こえそうだった。長い沈黙の後、ジョンが返事した。
「ああ、大丈夫だ、スティーブ。あの新聞社に俺の知ってる男がいる。俺に山ほど借りがあるやつだ。俺がいなかったら、そいつは今の職にはありつけなかったはずだ。まあとりあえず、そいつにちょっと迷惑をかけてやることにしよう。そして結果を待つと。それでいいか?」
スティーブは腹の辺りの不快な緊張がわずかにほぐれてくるのを感じた。自分の味方になって動いてくれる人がいる。
スティーブは写真が出ていた紙面の位置を伝えた。2日前の新聞であることも。
「今は何日前の新聞であってもまったく問題がないんだ。最近は、新聞業界ではすべてデジタル化して永久保存しているからな、ただ、その俺の友達は、探している新聞の原版を見つけられないかもしれないなあ・・・ただ、写真もデジタル化しているところに可能性があるな。今の新聞社のカメラマンは、昔の35ミリカメラに匹敵する性能を備えたハイエンドのデジタルカメラを使って取材しているんだ。まあ、どんなことができるか探ってみるよ。後で、その俺の知り合いと一緒に、そっちに行くから」
スティーブはジョンに感謝し、親指でボタンを押して、携帯を切った。
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「Drawer 引き出し」 by deirdre
私は、それを見つめていた。ハロウィーン・パーティのため? そうじゃない。変な感じ。
「何を見てるの?」
私は跳ね飛びそうになった・・・マリアが部屋に入ってくる音が聞こえなかったのだ。
「わ、私・・・探してて・・・」 私は言いよどんだ。
マリアはにやりと笑みを見せた。
「で? 見つけたくないなあと思っていた物でも見つけてしまった?」
ちょっと安心した。・・・少なくともマリアは怒っていない。私が彼女のドレッサーの引き出しを覗いていたというのに。でも、私がどぎまぎしていたことには変わりがなかった。
「うろうろ覗きまわってたら、こんなものを見つけるなんて、思ってもいなかった?」 彼女はまだ微笑み続けていた。
ためらいがちに訊いてみた。
「これ、仮装パーティか何かで?」
写真だった。全身レザーの服を着たマリアが写っていた。体をぴっちり包む衣装。チョーカーもブレスレットもアンクレットも皮製。そして手にはムチを握っている。写真の中の彼女は笑顔じゃなかった。何かぞっとする気味悪い印象を与える写真だった。
トレーシーが浣腸器を外し、僕がバッグに洗浄液を入れなおした後、彼女は僕が立っているところにやって来て、僕の体を両腕で抱いた。2分ほどキスをしていたが、ふと、彼女の両手が僕のズボンの腰のところに来るのを感じた。そして、次の瞬間、僕はズボンを足首まで降ろされてしまったのだった。僕には反応する隙さえなかった。
トレーシーは、サテンの下着に覆われた僕のお尻をいじり始めた。
「さあ、今度はあなたの番よ。怖がらないで。最初はちょっと痛いかもしれないけど、2、3回すれば、私と同じように楽しめるようになるから。それじゃあ、後ろを向いて。カウンターに両手をついて、腰を曲げて」
僕は、したくないと言おうとしたが、彼女は僕の唇に人差し指をあてて、僕を黙らせた。そして、僕の体を反転させた。カウンターの方を向いた僕の背中を押し、腰を曲げさせる。その直後、彼女の指が僕の肛門を触れるのを感じた。指には潤滑剤が塗ってあって、ヌルヌルとしていた。その彼女の指の1本がぬるりと僕のアヌスの中に入ってきた。
あまりに突然の挿入に僕は驚いた。でも、中に入ってきた彼女の指の気持ちよさにも驚いていた。その1本指にようやく慣れてきたかと思った瞬間、彼女は2本目も入れてきた。アヌスが広げられている感覚があったが、同時に気持ちよさも感じていた。トレーシーの2本の指が僕のあそこに出たり入ったりを繰り返している。
彼女が指を押し入れてくるのに合わせて、僕は喘ぎ声をあげ始めていた。
「気持いいんじゃない? 可愛いわ あなた、私の指をお尻に入れられるのが好きになってきてるんでしょう?」
「・・・はい」
僕は嘘をついてはいけないと言われている。僕に言えることは、それだけだった。トレーシーは、そんな僕を笑ったりはしなかった。ただ、指の出し入れを繰り返すだけ。次第に力を強めてきてた。
2分ほど、トレーシーの指にアヌスをほぐされていたと思う。突然、彼女は指を引き抜き、代わりにノズルを差し込んできた。彼女の2本指に比べるとノズルは細く感じられ、実際、たやすく僕の中に滑り込んできた。でも、長さはノズルの方が長いのは確かだった。トレーシーは自分自身にしたときのように、一気に全部押し込むようなことはしなかった。少しずつ押し入れ、ある程度の深度に来ると、一旦抜いて、また押し戻す。ペニスを挿入されることというのは、こんな感じなのだろうなと思ったし、ゲイの男たちがこれを好きなのも分かるような気がした。確かに、感じるのだった。さほど時間が経たないうちに、彼女がノズルを押し込むたびに僕は喘ぎ声を上げていた。
突然、トレーシーはノズル全部を僕に押し込んだ。次の瞬間、温かいお湯が流れ込んでくるのを感じた。最初は、予想に反して奇妙なほど快適で、その感覚を気に入っていた。だが、何分か経つと、その快適な感覚が消えてしまった。次第に下腹部が痛くなってくる。
苦痛を訴えたが、彼女はそれを聞かなかった。
「分かるわよ。最初の何回かは、そんな感じになるものなの。でも、一度、その感覚に慣れてしまえば、私と同じくらい、あなたも気持いいと感じるようになるはず。だから、今は、耐えて」
僕はリラックスして、耐え続けようとしたが、やはり腹部の痛みは大きく、バッグの中の液体が空になる頃には、目に涙が浮かんでいた。立ち上がると余計に腹が膨らんでいる感覚が募り、痛みはいっそう激しくなった。トレーシーは僕の唇に軽くキスをし、トイレに行ってもよいと言ってくれた。僕がトイレに行くのと同時に彼女は浴槽に入っていった。彼女が僕についてトレイにこなくて幸いだった。便器から立ち上る臭気は恐ろしいほどだったから。
すっかり出し終え、ズボンも履きなおした後、浣腸器のバッグを戻しに洗面台に戻った。僕は、もう、これで済んだと思っていたのだが、トレーシーはそうは考えていなかったようだ。
彼女はバスタブの中、横目で僕を見て言った。
「スティーブ? 今回、初めてなんだから、あなたがちゃんときれいになったかどうか怪しいわ。念のため、もう1回してちょうだい」
前に僕は、トレーシーが自分自身で浣腸をするところを見て、ひどく恥ずかしく感じたと言った。だから、このとき、僕がどれだけ恥ずかしく感じたか、想像できると思う。それを行う僕を、トレーシーがずっと見ていたのが分かっていたから。彼女には背を向けていたのだが、鏡の中、彼女が僕を見ているのが見えていたのである。さらに悪いことに、これを行っている間ずっと、僕は激しく勃起を続けていたのだった。それではまるで、浣腸を行いながら、それに変態的な快感を感じているように見えていたから。
そしてようやく2回目の浣腸も終わる。
「オーケー。じゃ、寝室に戻ってベッドを直しに行って。それが終わったら、こっちに戻ってきて、私のお風呂上りの支度を手伝ってちょうだい」