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シルクの囁き、ラベンダーの香り 第1章 (8) 

次にジャネットがクリスを見かけたとき、クリスは屋外に出て、新鮮な空気にあたりながら立っていたところだった。ジャネットは彼に近づき、話しかけた。

「中は、ちょっと蒸し暑いわよね」

クリスはびっくりして、跳ねとび、手に持っていたコーラをこぼしそうになった。実際、少し跳ねたコーラが彼のシャツについていた。

「ごめんなさい。驚かすつもりはなかったのよ。うふふ」

ジャネットは笑いながら,ナプキンを手にクリスのシャツに付いたコーラを拭き取った。

「今夜は、屋外のこの場所がとても気持ち良いです」

クリスは、不器用にうろたえた恥ずかしさから立ち直った後、ジャネットに返事した。

「ええ、そうね。音楽もとてもいい感じだし」

パティオに設置されているスピーカーから流れてくる、落ち着いた音楽のことについて言った。

「あのスピーカーは僕が2年位前に設置したんです。母の誕生日があって、そのびっくりプレゼントとして。母は、ここに座って、陽が沈むのを見るのが好きなんです」 クリスは自慢げに説明した。

「そうなの・・・でも、せっかくの音楽を無駄にするのは良くないわ。一緒にダンスでもどう?」

ジャネットは衝動的に、この若者の腕に抱かれたいと感じたのだった。今夜は誰かに求められたい。たとえ、相手が自分の息子と言ってもおかしくないような若者であっても。

「あ・・・でも、僕はあまりうまくないですが・・・」 クリスは、そうは言ってもジャネットが気持ちを変えないようにと期待していた。

「そんなことはいいのよ。私も、もう何年も踊っていないもの。多分、お互いに足を踏みあうんじゃないかしら」

ジャネットはそう言って、自分の手にしていた飲み物とクリスの飲み物を取り上げ、テーブルに置いた。それからクリスに両腕を開いて見せた。

クリスは足を踏み出し、ジャネットに近づいた。そのとたんに、彼女の甘い香りの香水に包まれるのを感じ、続いて彼女の両腕に包まれるのを感じた。音楽に合わせて、パティオを動き始める。クリスは、あまり強く体を押し付けないようにと細心の注意を払っていた。だが、むしろ彼女の方が自分に近づき、体を押し付けてくるのを感じた。彼を包むジャネットの両腕に力が入り、胸板に彼女の柔らかな胸が押し付けられるのを感じた。ジャネットが頭を彼の肩に預けるのを感じたとき、クリスはすっかり夢中になってしまったと悟った。やがて、興奮してくるのを感じ、クリスはそれが知られるのを恐れた。だが、腰を引こうとすると、それに抗うように、ジャネットの太ももが脚の間に押し付けられるのだった。

このときも、ジャネットは、自分がこの若者に何をしているか、はっきりと自覚していた。この若者が勃起を始めている事実を知覚するチャンスを逃せない気持ちだった。このようなことはすべきではない。それは知っていたものの、アルコールで麻痺した彼女の脳のため、このくらいは構わないと思わせていた。ちょっとした、無害な焦らしに過ぎないわ。ジャネットは自分にそう言い聞かせ、両手をクリスの首に絡め、彼に体を密着させて、互いに揺れあった。

クリスはどうしてよいか分からなかった。もし体を離したら、自分が勃起していることが、彼女にばれてしまうのは確かだった。その一方で、彼女は自分でしていることについてほとんど疑念を持っておらず、確信して行っているのかもしれない、とも思っていた。すでにすっかり勃起していた彼のペニスだが、彼女が腰骨を使って、わざとその勃起を擦っているのを感じていた。ジャネットはお酒に酔っているのだから、このような行為をしても許されるかもしれない。だが、自分の場合は、何か行動をした場合、何の言い訳も効かないだろう。とは言え、クリスは、活発なホルモンを備えた若者であるのも事実だった。

[2007/01/18] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

ポルノ・クイーンの誕生2 (4) 


食器を皿洗い機にセットしていると、マリアがやってきて僕に訊いた。

「何か顔が赤いけど、どうかしたの?」

水を堰き止めていた水門が開いたように、一気に恥ずかしさが僕を襲った。泣き出しそうな気持ちになりながら答えた。

「トレーシーが僕にマークの体を拭かせたんだよ。トレーシーの体を拭く時のように、マークの体を拭いたんだ。アレに触らなくちゃいけなかったんだよ」

マリアは僕を両腕で包み抱いた。

「まあまあ、たいしたことじゃないじゃない? アレはただの肉の塊で、あなたを取って食ったりしないわ。実際、私も、担当の時には、何回も扱ってきたわよ。信じて」

「だけど、マリアは女だから。僕は男なんだ。男は他の男のペニスを触ったりしないものだよ」

僕は半泣きになりながら訴えた。

マリアはさらにもう少し僕を抱き続けた。

「リラックスするの。そんなことで、この仕事を辞めちゃうの? それはおかしいわ。それに、別にアレを口に入れさせられたわけじゃないでしょう? ただ、触っただけでしょう?」

僕は頷いた。

「だから、何も性的なことをしたわけじゃないじゃない? それに、性的なことをしたとしても、なんてことはないんじゃないかしら? 誰にでもバイ・セクシュアルな部分は少しはあるものなのよ。だから、気分をリラックスさせて、むしろ、そういうことも楽しむつもりでした方がいいわ。仕事にはそういう面もあるものなの。それに、何て言ったって、マークはとてもハンサムな男性だわ。あなた、とても女性的なところがあるから、マークを見て興奮したとしても、全然、驚かないわよ」

最後のところには反論したい気持ちだったが、それを言う前に電話が鳴り、マリアが出た。マリアのボーイフレンドからの電話だった。だから、かなり長電話になるだろうと思った。

僕は洗濯室に行った。洗濯物の仕事をし、それに専念しようと思ったのだった。バスルームでの出来事のことについては、一切、考えたくなかった。だが、その目論見はうまくいかなかった。他の事を考えられなくなっていたからである。どうしても、マークの体に手で触れていた時のこと、特にペニスを触った時のことが頭に浮かび、同時に、興奮してしまうのだった。あのことを思っただけで、すぐに勃起したのだった。

11時ごろ、マリアにキッチンに来るよう呼び出された。キッチンに行くと、マリアが言った。

「私、もうすぐ帰ることにするわ。ミス・トレーシーが、夕食は外に食べに行くか、何か外から取り寄せるとおっしゃっていたから、あなたは夕食のことについては心配する必要はないわ。昼食は、マークさんにはサンドウィッチ、あなたとミス・トレーシーにはサラダを作っておいたから。あと、お2人はあなたにアイスティーを持ってくるようにとおっしゃってたわ。外のプールサイドに」

マリアは、すでにアイスティーを用意しており、グラスに入れてカウンターの上に置いてあった。マリアは出て行く前に、僕の額にキスをし、リラックスして、今日の午後を楽しんで過ごすようにと言った。

「今日は週末の土曜日だから、あんまり頑張って働いちゃいけないわよ」

僕はティーをトレーに載せ、プールへと向かった。プールサイドでは、トレーシーとマークが横たわって日光浴をしていた。2人とも全裸で、全身、日焼けオイルでてかてかに光って見えていた。肌にオイルを塗っているため2人の裸体がいっそう魅力的に見える。その美しさに僕は驚いた。僕は2人に飲み物を出し、2人はグラスを手にした。

「あら、ちょうどよかったわ。私の背中をしてくれない? 背中に手が届かなくて、大変なの。それにマークの手を煩わせるのも嫌だし」

トレーシーはそう言って僕に日焼けオイルのボトルを渡し、腹ばいになった。

僕はオイルをトレーシーの肌にふんだんにふりかけ、背中全体に、一部の隙もなくオイルを塗りこめた。もちろん、均等に日焼けができるよう、彼女の美しい両脚やお尻の割れ目にもオイルが行き渡るように注意した。

トレーシーにオイルを塗り終え、タオルで手を拭こうとしたら、マークが僕に声を掛けた。

「俺の背中にもやってくれるだろう? ずいぶん嬉しそうにトレーシーに塗っていたように見えたなあ」

確かに僕は、トレーシーの背中に塗っている間、ずっと笑顔だったと思う。トレーシーの肌に触れるときはいつも笑顔になっていたし、この時も例外ではなかったから。それに、すでにマークの体をタオルで拭いた以上、いまさら彼の背中にオイルを塗るのを断ることはできなかった。

マークが体を反転させ、腹ばいになったのを受けて、僕は彼の上半身にオイルを塗り始めた。バスルームの時とは違って、今は、彼の肌と僕の手の肌の間にはタオルはない。じかに触れている。それにオイルのせいで、なお一層、親密な接触をしているような気持ちになってしまった。

マークの肌は温かかった。オイルを塗りこめながら、手を滑らすように肌全体に這わせた。肌触りが気持ちよかった。自分で認めるのも嫌だったけれど、とても官能的で、僕はみるみる興奮してきていた。そして、さほど時間が経たないうちに、トレーシーの体に塗っていた時と同じくらいに僕は勃起してしまっていた。トレーシーの時と同じように、均等に日焼けができるようマークの両脚やお尻の割れ目にもオイルを塗ったが、その時も興奮が冷めることはなかった。

ようやくオイルを塗り終えたけれど、その時には、僕は立ち上がることすら大変になっていた。興奮のあまり足ががくがく震えていたから。トレーシーとマークの2人の素晴らしい肉体に手を這わせて、激しく興奮していたのである。僕は素早くタオルで両手を拭い、急いで屋内に戻った。家の中に戻った時には、本当に息が切れそうになっていた。はあはあと荒い息づかいをしていた。どうしてマークにオイルを塗ることでこんなに興奮しているのか、全然分からなかったが、非常にどきどきしたのは事実だった。

すっかり落ち着くまで、20分以上かかったと思う。落ち着いた後、僕は、どうして、このような気持ちになったのかに理屈をつけようとした。トレーシーにオイルを塗った時に、この感情を抱いた理由は分かっていた。彼女の肉体が僕にもたらす快楽を知っていたから。それに、僕は男であるわけだし、美しくセクシーな女性は、それだけで男を興奮させるものだ。だが、それに対して、どうして僕はマークに興奮したのだろう? 確かにマークは非常にハンサムだし、魅力的だ。だが、それを認めても、僕は今まで一度も他の男に惹かれたことはなかったのだ。

マークのどこが、他の男とそんなに違う点なのだろう? あるいは、他の男と違うのは僕自身なのか? 確かに、この数日、僕はトレーシーとセックスしたのだが、その時は、男としてのセックスというより、むしろ女の子のようにセックスしたと言える。それは明らかだ。トレーシーは僕にディルドやストラップを使ったから。そして、そうされて僕は確かに激しく感じたし、喜んできた。ひょっとして僕は女の子のような性質があって、次第に女の子に変わりつつあるのかもしれない。少なくとも、心の点ではそうなっているのかもしれない。

1時間ほどした時、インターフォンが鳴った。マリアはすでに帰ったのだから、僕が出なければならなかった。インターフォンの受話器を取った。

「何か御用でしょうか?」

「ええ。マークに冷たいビールを持ってきて。それに私もティーをもう一杯飲むわ」

トレーシーからだった。

僕は飲み物を持ってプールへ行った。プールでは、今回も、トレーシーとマークは仰向けになっていた。どちらも体にはあまりオイルがついていなかった。2人がグラスを取ると、トレーシーが言った。

「スティービー? あなたさっきはとても上手にオイルを塗ってくれたわ。だから、今度は前もお願いしたいの。丹念に塗りこんでくれない?」

このお願いに、どうしてノーと言えるだろう? 正常な男で断れる者などいるだろうか? 僕は素早くオイルのビンを取り、トレーシーに塗り始めた。丹念に肌に塗りこんでいく。しばらく続けていると、驚いたことに、トレーシーはあえぎ声を上げ始めた。乳首がすごく固くなっている。オイルのために陽に照らされてキラキラしていた。

トレーシーの上半身に塗りこんだ後、続いて足にも同じことをした。しっかりと丹念に塗りこみ、マッサージをした。徐々に上がって、下腹部へと移る。見ると、ビーナスの丘のふもと、あそこのあたりがすでにキラキラ輝いているのに気づいた。これはオイルによる湿り気ではないのは分かっていた。それに、興奮した女が分泌する匂いもしていた。トレーシーは、本気で感じている。

僕は彼女のその部分にもオイルを垂らし、塗り込みを始めた。隣にマークが座っているわけだけど、勇気を持ってトレーシーのクリトリスの辺りにも丹念に塗りこんだ。トレーシーは、僕の指がクリトリスをさっと撫でたり、ベルベットのように柔らかな陰唇に沿って動くのに合わせて、かなり大きな声で喘いでいた。そして間もなく、知らぬ間に、トレーシーは小さなオルガスムに達したのだった。体を硬直させ、その後、ぬいぐるみの人形のように体をぐったりとさせる。トレーシーがいったのを見て、マークが気づいたかどうか、ちらりと彼の方に目をやった。マークが気づいたかどうか、よく分からなかった。彼は目を閉じたまま、太陽の方へ顔を向けていたから。

トレーシーから離れると、彼女はガラス球のようなうっとりとした眼で僕を見て、言った。

「すごく良かったわ。今度はマークにも同じようにしてあげて」

この時、僕はノーと言うべきだったのは分かっている。少なくとも、自分はしたくないといった態度を取るべきだった。でも、僕はひどく興奮していたのだった。ズボンの中、ペニスがはちきれそうに勃起していたし、すでに先走りが亀頭から染み出ているのを感じていた。

僕はマークの方へ顔を向けた。マークは、口元に笑みを浮かべながら、ラウンジ・チェアに横たわっていた。

「下の方までオイルを塗りましょうか?」

「トレーシーにしてあげたようにしてくれるというなら、是非とも、そうしてくれ。だけど、俺が勃起してしまっても、気分を害さないでくれよ。アハハ」

僕はマークのペニスをちらりと見た。すでに、そこには命が吹き込まれている気配が出ているのを見た。少しだけ膨らんできているし、完全に柔らかだった時より、少し長くなっている。

僕はマークのラウンジ・チェアーの隣に膝をついて座り、筋肉質の胸板にオイルを塗り始めた。マークの胸板は、一種、平坦に盛り上がった、固い乳房とでも言えるような感触だった。胸にオイルを塗り、強くマッサージするように擦り続けると、乳首が固くなってくるのを感じた。

胸板と腹部に塗り終えた時には、マークのペニスが、半立ちになっているのに気がついた。横たわっている脚から、2センチ半ほど持ち上がっていて、長さも2センチ半ほど長くなっていた。この時点ですでに5センチを超える太さになっていて、そこに独自の心臓がついているかのように、ひくひくと脈動しているのが見えた。

僕はマークの下腹部は後回しにして、左足へと降りた。太ももから足先へとマッサージをしながらオイルを塗りこんでいく。マークが低くうめき声を上げているのが聞こえた。多分、僕のマッサージを喜んでいるのだろう。マークのうめき声を聞くだけで、僕は、彼が僕のマッサージを喜んでいると分かり、一層、熱を込めてマッサージをした。右足にも同じように行い、両脚とも、十分にオイルが塗り、筋肉をほぐしてあげた。

右足を終え、下腹部に取り掛かった頃には、マークのペニスは完全に勃起し、高々とそびえていた。まだオイルを塗っていないにもかかわらず、亀頭が陽に照らされてキラキラと輝いていた。、先端の細長い切れ口からとろとろと先走りが染み出ているのすら見えた。

僕は、自分でして何をしているのかを考えすらせず、オイルをつけた両手でマークの下腹部を触り、オイルで覆った。それから大きな睾丸にもたっぷりとオイルを塗った。睾丸からオイルが文字通りたらたらと滴るほどにたっぷりとまぶす。それからペニスを握った。タオルを介在せずに初めてじかに手で触れた瞬間だった。温かいというより、熱いと言った方がぴったりしている感じだった。僕の手の中、ヒクヒクと跳ねている。

オイルをまぶした手で、そのペニスを握り、ゆっくりと肉茎の上へと手を動かした。マークはうめき声をあげた。

「ああ・・・気持ちいい・・・そのまま続けてくれ。本当に、君の手は気持ちいいなあ・・・」

マークが僕にして欲しいことがどんなことか分かっていたものの、僕は一瞬、ためらった。するとマークは僕の手を握り、上下に動かした。僕が自分自身で手を動かすまで、しばらくの間、それを続けた。

僕は、このようなことは間違っているし、するべきではないと分かっていたものの、どうしてもやめることができなかった。そうすることによってマークが快感を得ると分かっていたし、僕自身も、マークを喜ばせたいと思ったから。

僕は、頻繁にオイルを補給しながら、しばらく手を上下に動かし続けた。マークは、ほとんど常時、うめき声を上げているような状態になっていた。2、3秒に一回の割合で、ヒクヒクと痙攣している。プレカムは、まるで小川のように流れ出していて、僕の手を濡らした。僕はマークは長くは持たないだろうと思ったし、マーク自身もそう思ったようだった。

マークは、急にぐっと背を反らし、大きな声で唸った。

「うおおお! いきそうだ! 今から撃ち出すから、やめるなよ、スティービー!」

次の瞬間、マークのペニスからスペルマが噴出した。まるで噴水のように、空中を弧を描いて飛び、僕の手に落ちた。マークの精液は温かいというより、むしろ熱いといった方が近く、手がやけどするような気さえした。だが、すぐに2発目が噴射し、手の熱さを気にしている余裕はなかった。2発目の噴射はマークの脚に落ちた。僕はその間も安定した拍子でずっと手を動かし続けていて、さらに精液が溢れ出てきて、僕の手を濡らした。最後には手全体がとろとろの白濁でコーティングされていた。

最後のひと絞りを出し切ると、マークは手を僕の手に添えた。

「ああ、スティービー。すごく良かったよ。こんなに気持ちよく手コキしてもらったのは、ほんと、久しぶりだったよ」

「それはどうしてかと言うと、あなたの奥様が、そんな風にクリーミーなものを出してくれる勃起を無駄にしたくないからじゃない?」

トレーシーが横から口を挟んだ。彼女はいつの間にか、僕の隣に並んで、ひざまずいていた。

トレーシーは手を伸ばし、指先にたっぷり白濁をすくい取りながら、僕の頬にキスをした。

「家の中に戻って、私たちのランチを持って、ここに戻ってきてくれない? あなたのも持ってくるといいわ。あなたがここで一緒に食べてもマークは気にしないから」

そう言った後、彼女は精液で覆われた指先を僕の口の中に入れた。

僕は、その指をきれいに舐めた後、家の中に戻った。

その時になって初めて、僕は自分が行ったことに気がついた。僕は、他の男を手コキでいかせたばかりでなく、それを楽しんで行ったということだ。事実、僕は口にマークのスペルマを含み、それを味わったではないか。

僕は頭の中があまりに混乱していて、何をしているかもよく分からずにいた。ともかく、混乱したまま、ランチを載せたプレートを持ってプールサイドに戻った。さらに飲み物もお変わりするように言われ、2人の飲み物と、自分の飲み物を用意した。

飲み物を用意した後、僕はマークとトレーシーの間に腰を降ろした。僕がサラダを一口食べようとした時、トレーシーがマークに訊いた。

「で、あなた? 私たちの新しい使用人のこと、どう思う? 素敵だと思わない?」

マークは口に含んでいたものを噛み、飲み下した後、返事した。

「ああ、確かに実に真面目に仕事をしてくれているようだ。俺の書斎があんなにきれいに片付いているのを見たのは、すいぶん久しぶりだよ。君は、彼に満足しているようだね。確かに、マッサージも手での仕事も実に上手だし。彼をずっとここに置いていてもいいよ。もっとも、俺は、男の召使より、女の子の召使の方が良いとずっと思っているのは、君も知ってると思うが?」

「ええ、知ってるわよ。でも、女の子のメイドさんで、あなたに手で仕事をしてあげたり、あなたがシャワーを浴びた後、タオルで体を拭いてくれたりした人、これまでいたかしら?」

マークは小さく笑った。

「ああ、確かに、その通り。そういうことをしてくれる人は見つけられなかったなあ」

「ということは、スティービーはここにいても良いってことよね?」

「アハハ、もちろん、いてくれていいさ」

トレーシーはマークのそばに近寄り、熱烈なキスをした。

[2007/01/18] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

写真家 (9) 

すると、クリスタルはいきなり脚を2回、パタパタと大きく開いては閉じる動きをして見せた。彼女は僕をからかっている。そして僕はというと、それにうっとりとなってしまった。口があんぐり開いたまま閉まらない。クリスタルはどっと笑い出した。

「アハハ! あなたたち男の人って、すごく面白いわ。女の子がちょっとパンティを見せてあげただけで、こなごなになっちゃって!」

彼女は、もう一度、脚を広げて見せた。はっきり確認。彼女のパンティは真っ白・・・マイクロ・ミニ・スカートの中、はっきりと見えた。ま、彼女がすぐに両膝を閉じてしまうまでの瞬間での確認だったけど。

「わーお」

僕は、他に言う言葉が思いつかなかった。仕方なく、同じ言葉を繰り返す。

「わーお」

クリスタルは、くすくす笑った。

「オーケー! それじゃ、覚悟して! もっと派手に秘密のベールをはいでいくことにするから!」

クリスタルは、そう言って、両膝を5、6センチくらいずつ徐々に広げ始めた。僕は片膝を床に付いた。もちろん、覗き込む姿勢。

「どんな感じ?」 とクリスタル。

「ああ、うーんと、すごく良いよ・・・・でも、あんまりよく見えないんだ・・・」

僕は言葉尻を濁した。

「ちょっと照明を調節したほうが良いかな・・・」

僕は照明スタンドを手にし、位置を整えなおした。テーブルの前、床から6センチくらいのところ。ライトは彼女のスカートの中を直接照らすようにした。僕がテーブルの下、床に這いつくばる姿勢になると、クリスタルは、困惑しつつも、そのまま座っていた。相変わらず、5、6センチくらいずつ、ゆっくりと膝を開き続けている。

その時だった。ボブが帰ってきたのである。左右の手にワイン・ボトルをぶら下げて、部屋に入ってきた。ボブは、目にした光景にショックを受けているのは明らかだった。

[2007/01/18] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

報復 第2章 (10) 

バーバラは、あの日、自分に起きたことを自分の目で見ながら、再び怒りがこみ上げてくるのを感じていた。誰にも・・・誰にも私にこんなことをする権利なんかない。あの時、ピックアップ・トラックが車にぶつかってきて、川の中へと押されていたとき、本当に恐怖を感じていたのだ。川の水の深みに押され、自分もレイフも溺れてしまうかもしれないと。あの時ほど恐怖を感じた経験は他になかった。その時点では、まだスティーブの姿は見ていなかったし、車も夫のピックアップとは認識していなかった。

バーバラは怒りに興奮した声で言った。

「あなたは、あんなことをする意味なかったのよ。レイフとは何もしていなかったんだから。それに・・・」

バーバラは、夫が自分をまるっきり無視しているのを見て、先を言うのをやめた。スティーブは、忙しそうにビデオを最初に見せた画面の前へと巻き戻しし、少し早送りと巻き戻しを繰り返していた。ようやく望む画面を見つけたのか、画面を静止させた。

「さて、ここです」

スティーブは、バーバラの両親であるロイドとダイアンを見ながら言った。

「バーバラの手がちょっと上がるのが見えるでしょう。ここです。分かりますか?」

スティーブはシャツのポケットからレーザー・ポインタを取り出し、赤い光で画面上のある部分に輪郭を描いて見せた。そこの部分は小さく、不明瞭だった。

「ふう・・・!」 リディアは時々、どうしても何らかの形で自分の感想を漏らさずにはいられないようだった。

スティーブはちょっとリディアの方に目を向けた。リディアが不満を感じているのが、画面の中で起きていることに対してなのか、ビデオの画質に対してなのか、それとも、レーザー・ポインタまで用意していたスティーブの周到さについてなのか、彼には良く分からなかった。スティーブは、どうでも構わないというふうに肩をすくめ、ビデオに意識を戻し、再び巻き戻しをし、画面を止めた。

「それで・・・ここです。僕の妻が、またもや、ラファエル氏に唇のプレゼントを挙げているところです。見えますね?」

スティーブは冗談っぽい口調で言った。サンダーバードの後部窓を通して見える2人の姿は、互いに腕を相手の体に巻き付け合い、頭部を重ねあわせているのを見せていた。

「ああぁ・・・バーバラ」 ロイドは失望して溜息をついた。

「お父さん!」

バーバラはショックを受けた声を出した。父親には応援を求めていたバーバラだった。たとえいかに温和なものであれ、非難は求めていなかった。

「さて・・・」

スティーブはバーバラの声をさえぎって、先を続けた。

「・・・見て分かるとおり、僕の妻は、ここで、ちょっと前かがみになって・・・それからまた姿勢を戻しています」

スティーブは、画面内のバーバラの行動についてナレーションをしていたが、それはほとんど必要ないことではあった。とは言え、彼のナレーションは、見ている者たちに、何を見ているかを強調して伝える働きは持っていた。

「ここです!」

スティーブは、カメラのリモコンのスイッチを押し、画面を止めた。同じところを再生する。画面の中、バーバラは、一瞬、何か白いものを手に取り、それを前方に放り投げたところだった。

「見ましたか?」

誰も返事をしなかった。誰もがしっかり見ていたのは確かだった。スティーブはバーバラに目をやった。彼女の顔は死人のように青ざめていた。バーバラとスティーブだけは、何を見ているか、すでに知っていた。

「いま皆さんがご覧になったのは、僕の愛する妻が、他の男のために下着を脱いで、それをダッシュボードに放り投げたところです」

スティーブは、テレビ画面に映った白い物のぼやけた画像の持つ重要性を説明しながらも、その間、バーバラからは一時も目を離さずにいた。彼の声には叱責する声音がこもっていた。

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故障(5) 

ジュアンも服を脱ぎ始める。その間、ローザは、ジェニーの下着のチョイスについてしきりと褒めながら、顔を彼女の胸へ近づけ、左の乳首を舐めながら右の乳房を優しく揉み始めた。全裸同然の姿で立つ妻にローザがまとわりつき、その2人の前に、裸になったジュアンが立った。

「ジェニー? 私がしていることは気にしないで。あなたが、やりたいことをすればいいのよ」

ローザの言葉にジェニーは頷いた。ローザに愛撫されながらも、裸になったジュアンに手を差し伸べ、ベッドへ引き寄せ、腰を降ろさせる。椅子に縛り付けられている僕と、ベッドに座ったジュアンが対面する形になった。ジェニーは、その間、一度も僕の方を見なかった。まるで僕の存在を無視しているようだった。

「ああ、ジェニー! 君がやりたいことはこんなことじゃないはずだ。どうしてこんなことをするんだ?!」

だがジェニーは僕の問いをまったく無視した。何も言わずに、ジュアンの両脚を閉じ、脚を揃えさせる。彼の足の上にまたがるつもりでいるのだろう。そして、そのまま、ジュアンの上半身をベッドへと押し倒した。

その間にローザも裸になっていた。ジェニーは、ローザの裸身を見て、その美しさを誉めた。ローザが体の線を保つためにエクササイズをしてきていることは、ひと目見れば明らかだった。もっと言えば、ジェニーとローザは気味が悪いほど同じような体つきをしていたと言ってよい。無気味な程、似ていた。

ローザは、ベッドに上がり、そこに横たわるジュアンの上にまたがった。それから彼の頭のところに股間を降ろす。ジェニーには背中を向けている。

ジェニーは、いったん床にひざまずき、再びジュアンのペニスを手に取り、口に含んだ。迎え入れる前に、十分に潤滑を与えておこうとしているのだろうか。だが、実際には、そのようなことをする必要はなかった。ローザの巧みな愛撫のおかげで、すでにジェリーの女陰はすっかり濡れきっていたから。とは言え、ジェリーは、それでも念のため口唇愛撫を行い、口を使って数回、ジュアンのペニスをしごいた。その後、立ち上がり、後ろに向き返った。僕と向き合う形だ。妻は、僕の目を見つめたまま、ゆっくりと脚を広げ、ジュアンの脚をまたいだ。僕は、精一杯、懇願の表情を浮かべながら、妻を見つめた。

「ジェリー、やめてくれ! お願いだ! やめるんだ・・・」

ジェリーは僕を見つめたまま、脚の間に手を伸ばし、その先に直立しているジュアンの肉棒を握った。それを自分の入り口へと引き寄せ、いったん、そこで動きを止めた。ジュアンの亀頭が、今にも妻の陰唇の中へと入りそうになっている。

ジェリーは、その姿勢のまま、少し笑顔を浮かべ、前のめりになった。対面して座っている僕に顔を寄せ、ウインクをした。

「あなた・・・愛しているわ・・・とても・・・」

そしてその直後だった。ぐっと、腰を沈めたのだった。目を閉じ、嬉しそうな笑みを浮かべながら、低く、かすれたうめき声をあげ、ゆっくりとジュアンの陰棒を飲み込んで行く。肉同士の接触を、より滑らかにすべく、腰をくねらせながら飲み込んでいった。気が付くと、ジュアンのぺニスは根元まで妻の中に収まっていた。

ジェリーは、ジュアンをすべて挿入したのを確認すると、そこに座ったまま、両手を乳房へと上げ、左右の乳首を強くつねった。僕は、少し混乱した頭で、妻の姿を見つめたままだった。

今、ジェリーは、美味しそうな巨乳を優しく両手で包み揉みしながら、安定したリズムで腰を上下させている。上下に動くたびに乳房がたわわに揺れていた。顔は、セックスの官能に完全に没頭した表情を浮かべていた。それでも、ずっと僕の目を見つめたまま。時折、舌なめずりをして見せ、腰を沈めジュアンの分身が根元まで突き刺さるたびに、悩ましいうめき声をあげる。

「・・・ううん・・・はああ・・・ああん・・・あああ・・・」

しばらくそれを繰り返していたが、ある時、最奥まで飲み込んだまま上下の動きを止め、腰をこね回すような動きを始めた。そうしながら、両手で乳房を揉んで、目の前の僕に見せ付ける。さらには、乳首をつまんで、僕の顔の方へと強く引っ張って見せた。その甘美な痛みに、喜びの悲鳴を上げる。

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