「心が望むものをすべて」第6章 Whatever Your Heart Desires Ch. 06 by AngelCherysse 私はレキシと出かけるのをワクワクしながら待っていた。ダニーが去ってからの数ヶ月にあったどんなことより楽しみにしていた。愛する者のいない、たった独りで誕生日を過ごすことなど、考えただけでも気が沈む。自ら課した孤独な生活、それから引っ張り出されて、一夜、飲んだりダンスをしたりして過ごす。それは、気分転換として魅力的な案のように思えた。多分、時間が経ったということだけのことなのかもしれない。レイプのことは過去のこととして忘れ去ることにしていたし、レキシが言っていたこと、つまりダニーがまだ私と一緒になりたがっているということを聞いて、気持ちが高揚していたのは疑いようがない。ようやく、私は、希望を持ってポジティブになれることを得たのだ。生きることは楽しいことと再び思えるようになっていたのである。 私が美容サロンに着いたときには、レキシはすでに最後のお客さんへの仕事を終えていた。私をさっと椅子に招き、素早くヘアに手を入れてくれた。さらに助手の人2人にも手伝ってもらい、ネールとメイキャップもしてくれた。その手入れの完成品はと言うと、それは、私の成功したキャリア・ウーマンにとって必須の、注意深く洗練された専門職のイメージをはるかに超えたものだった。確かに専門職についている「プロ」の女性の姿であることには変わりないのだが、別のジャンルのプロの女性のように変身していたのである。 美容サロンを閉店した後、2人でレキシの豪勢なマンションに場所を移して、着替えをすることにした。私が持ってきた衣類のアンサンブルは、今の新しく変身した「私」に完全にマッチしたものだった。以前、ダニーと別れる少し前に、彼女と一緒にショッピングに出かけたことがあり、その時に、ラテックス製( 参考)の紺青色のシース・ドレス( 参考)を買ったのである。ホールター・ドレス( 参考)のスタイルで、背中が深々と露出している。胸元のVラインも、ほとんどおへそに届きそうな程、割れていて、いつもの私よりも、ずっとミルク色の乳房の肉丘が露出して見え、見る者はいつはみ出すかと気が気でなくなるかもしれない。裾のラインも、それに応じた丈で、つやつやした薄地の黒いステイアップ・ストッキング( 参考)の付け根がかろうじてスカートの中に隠れている。
クリスの手が、さまようように背中を滑り降り、腰に当てられるのを感じ、ジャネットは、堪えきれずに、小さく甘い溜息を漏らした。力強い体に抱き寄せられるのがとても気持ち良い。クリスの両手に力が入るのを感じた。腰を引き寄せられ、すでにはっきりとなっている硬い物に押し付けられる。ジャネットの体が溶け込むように彼に包まれる。2人の足はすでに動いていなかった。2人の腰と上半身だけが、音楽に合わせて揺れていた。 クリスも、ジャネットの手が首から後頭部へと上がり、髪をすくのを感じ、脊椎をゾクゾクとした電流が上下に走るのを感じていた。彼女の指に愛撫される。爪に優しく肌を引っかかれる。ジャネットの熟れて柔らかな体、そして甘い香りに、クリスは、これまでに想像したどんな甘く激しい夢よりも、興奮を高められていた。両手を腰から下へと滑らせ、柔らかい2つの尻肉を手にした。左右それぞれの手で、左右それぞれの肉丘を包み、優しく揉み始める。同時に強く彼女の体を引き寄せた。 「ああ、ここにいたのか!」 突然、パティオの開いたままのドアの向こうから大きな声がした。 クリスは、熱湯を浴びせかけられたかのように、さっとジャネットから離れた。すばやくテーブルのところに移動し、興奮している状態が父から見えないように隠れた。父の方には背中を向けていたことを幸いと思った。そうでなければ、レドモンド先生のお尻に両手を当てていたところを、父に見られてしまったことだろう。 「レドモンド先生、ちょっと会っていただきたい人がいるんですよ。・・・クリス? ちょっと彼女を借りてもいいかな?」 「あ、ええ、もちろん・・・僕はちょっと・・・飲み物をもう1杯もらってこようかな」 クリスはテーブルから自分のコーラを取り上げた。クリスは両手を前にしたままでいた。ズボンの前にできているテントを隠そうとしてである。幸い、彼の父は気づかなかったようだ。家の中へ連れ戻そうと、ジャネットに手を差し伸べている。 ジャネットは、家の中へ向かいながら、クリスに振り向いた。目には興奮による輝きが浮かんでいた。 「ありがとう。ダンス楽しかったわ。いつか絶対、続きをしましょうね」 そう言って彼女は来客たちの群れの中に隠れてしまった。 クリスも家の中に戻り、階段へと向かった。当面のズボンの中の問題を何とか片付ける、とそればかりを考えていた。だが、不運なことに、母親の友人数人に呼び止められ、話し相手をしなければならなかった。「最近どうしてるの?」、「ちゃんとやってる?」、「大学はどう?」など、など、質問にあう。ようやく、その場から離れられたのは、それから30分以上経った後だった。やっと、ズボンの中のものを落ち着けさせられるかもしれない。そう思ったものの、どうやらそうはならないようだった。というのも、部屋に戻り、服を脱ぎ捨てベッドに飛び込むとすぐに、部屋のドアをノックする音がしたからである。ドアが開き、父のトムが顔を見せた。幸い、クリスがシーツをかぶり、勃起を隠した直後だった。 「クリス、すまない。ちょっと頼みたいことがあるんだよ」 トムは部屋に入ってきて言った。 「あ・・・いいよ、お父さん。何?」 シーツを中から持ち上げ、勃起したペニスが分からないようにさせながらクリスは返事した。 「実は、レドモンド先生が、ちょっと飲みすぎてしまったようなんだ。先生が、あの状態で車を運転して帰るのは良くないと思ってね。それで、申し訳ないが、先生を車で送っていってくれないか? お父さんが送っていってもいいんだが、まだお客さんが3人ほど残っていてね。その人たちを残したまま、お父さんが家を出てしまったら、失礼だろう?」 「分かったよ、お父さん。着替えるからちょっと待ってて」 クリスは、むしろ喜んで、と言わんばかりに返事した。 「助かるよ。借りができたな」 「ああ、大きな借りだよ。僕の車の部品代くらいになる借りかな?」 クリスは冗談交じりに言った。 「いや、そんな大きな借りじゃないだろう? まあ、お前の学費の一部くらいの借りかも知れんが」 「分かった、分かったよ。お父さんの勝ちだ」 クリスは、あのセクシーな女性を家に送ることが、自分にとって面倒な仕事と言わんばかりに、返事し、明るい笑みを浮かべた。だが、たとえ荒馬でも、クリスに、レドモンドを家に送り届けるという仕事をやめさせることはできなかっただろう。実際、このチャンスのお礼として、自分こそ父に代償を払わなければ、とクリスは思った。
3人とも食事を終えた後、僕はもう一度、2人にオイルを塗ってあげた。そして、空になった食器とグラスを持ってキッチンに戻った。 トレーシーとマークは、さらにもう1時間ほど日光浴を楽しみ、それからシャワーを浴びた。今回は、シャワー室に呼ばれることはなかった。2人は、シャワーの後、引き続いてセックスの時間になった様子だった。実際、僕が、2人に呼び出されたのは、夕方の5時過ぎになってからだった。 インターフォンが鳴った。マークからだった。 「スティービー、ちょっと書斎に来てくれるか?」 「はい、ただいま」 書斎に入ると、マークはデスクに座っていて、何か書類を読んでいた。シルクのローブを着ていた。その下には何も着ていないようだった。 マークは書類を脇に置いて、話し始めた。 「スティービー、正直に言って欲しいんだが、君とトレーシーは、俺がいない間、この家でヤリまくっていたのか?」 僕はマークの突然の質問に愕然とした。声になったのは一言だけだった。 「・・・ヤリまくって、ですか?」 マークが怒っているのが分かった。轟くような大声でマークは怒鳴った。 「ああ、そうだ。ヤリまくっていたのか、と訊いてるんだ。舐めあったり、嵌めあったりするのことだ。お前は、トレーシーのまんこを舐めたり、彼女がお前のちんぽをしゃぶったりと、そういうことだよ。答えるんだ。お前は、俺の妻とヤリまくっていたのか?」 トレーシーに、嘘をつくなと言われていたのは知っていた。だが、僕は、トレーシーが、僕たちの間で起きたことについて、僕に本当のことを言って欲しいと思っているとはどうしても思えなかった。僕はトレーシーが困るようなことはしたくなかったし、彼女とセックスをしたことで、マークに殴られるのも望まなかった。そもそも、もし、マークがすでに知っているなら、どうして改めて問いただすのか分からない。僕は、マークは本当のことはまだ知らないのだと思った。そして、僕は嘘をついてしまったのである。 「いいえ、そんなことなどしておりません」 「ほう、そうかね?」 マークはそう言って、インターフォンの受話器を手にした。ちょっと間を置いて彼は受話器に言った。 「トレーシー? ちょっと俺の書斎に来てくれるかな? ああ、すまない」 マークは受話器を置いた。 「お前は何も言うな」 1分ほどして、トレーシーが部屋に来た。丈の短いサテンのローブ姿で、とても楽しそうにして入ってきた。彼女は、まっすぐマークのところに行き、彼の膝の上に腰を降ろした。 「私に何かご用かしら? 私の大好きな、素敵なご主人様?」 「質問に1つだけ答えてくれればいいよ」 マークはトレーシーのローブの中に手を差し込んだ。 「俺がいない間、君とスティービーはセックスをしたのかな?」 トレーシーが大きな声で笑った。 「アハハ、もちろんよ。電話で言ったじゃない? あなたがいなくてとっても寂しいけど、替わりにスティービーが私を十分にもてなしてくれているって。それに、こうも言ったわ。スティービーのはあなたのようには大きくないけど、別のやり方で、私の性欲を満たしてくれているって」 トレーシーは僕の方に顔を向けた。そして、僕が眼を反らすのを見た。 「まあ、スティービー、あなた、まさか嘘をついたんじゃないでしょうね?」 僕が返事をする前に、マークが声を出した。 「スティービー! 荷物をまとめて、この家から出て行きなさい。1時間以内に出て行って欲しい」 「すみません。ぼ、僕はトレーシーに迷惑を掛けたくなかっただけなんです」 僕にはそれしか言えなかった。 「それは余計な心配なのだよ、スティービー。トレーシーは何ら困ったことにはなっていない。だが、俺は、嘘つきと一緒に同じ家で暮らすなど、我慢がならない。もう、出て行きなさい」 「ちょっと待って、スティービー!」 トレーシーが、口を挟んだ。そしてマークの方に顔を向ける。 「これは私が悪いのよ、マーク。スティービーには、あなたが私とスティービーのことについて知っていることを話していなかったし、私たち夫婦がオープンな夫婦生活をしていることも話していなかったの。だから、彼は私を守るために嘘をついたのよ。もう一度だけ、彼にチャンスをあげられない?」 「トレーシー、俺が嘘つきに対してどんな気持ちでいるか、分かっているだろう? 俺は、ビジネスでは、毎日のように、嘘つきどもを相手にし、我慢を続けているんだ。家に帰ってきてまで、嘘つきの相手をするなど、我慢がならないんだよ」 トレーシーはマークの胸にすがり付いた。 「あなたが嘘つきを憎んでるのは分かってるわ。でも、彼は私を守ろうとしてくれたの。それは、考えてあげるべきだと思うわ。もし、あなたが必要だと思うなら、お仕置きをしてもいいと思う。でも、お願い、もう一度だけ彼にチャンスを与えてあげて欲しいの」 マークはしばらく考えていた。
昼間、様々な時に突然怒りがこみ上げ、リチャードをひどく痛めつけてやろうかと思うことがあった。だが、それと同様の頻度で、夜になると、怒りが和らぎ、次第に甘美な苦悩に置き替り、その感情が、ベッドの中、僕を支配するようにもなっていたのである。浮気をしたクリスティナにとっては当然の報いとも言えたが、彼女は、僕の怒りやかんしゃくに苛立つようになっていた。昼間は僕の怒りに油を注ぐリチャードの話題が、夜になると逆に性的興奮を高めることにつながっていた。このことは、クリスティナにも明らかになっていたに違いない。 次第に、クリスティナは、僕のこの状態を利用するようになった。彼女は、情事のことについて、それまで話した以上のことは何も語らないと、話しを拒むようになったのである。さらに、自分の妻の浮気の話で興奮するなんて、まるで変態男だと僕のことを責めるようになった。それと同時に、ベッドに入ると、情事のことについて非常に巧妙に仄めかし、僕に、もっと話して欲しいと乞い願わせるように仕向けたのである。そうやって、一滴ずつたらすように僕に情報を漏らし、その効果を観察するようになった。 クリスティナは、僕が自分の感情に正直に対面しなければならないと考え、その段階になるよう、徐々にいろいろなことをするようになっていった。最終的には、彼女は僕をそういう段階へ誘導することができるだろうと思った。何だかんだ言っても、正直になれば、妻の非難は極めて正当だと思うし、僕自身、妻の浮気に対する奇妙にマゾヒスティックな感情で消耗しきっていたのも事実だったから。 クリスティナは、まるで本を読むように僕の心を読み取っていた。彼女は、少しずつではあるが、僕たち二人の間での支配権を握るようになっていった。ベッドの中、僕がリチャードのことについて質問するたび、妻は少しずつ新しい情報を語り、それに合わせて支配権を拡大していく。最初は、僕に、その話に興奮するということを認めさせることだけで満足していたクリスティナだったが、やがて、彼女は、より極端な方向へと進み始めたのである。 妻は、リチャードと行ったセックスについて、少しずつ、より詳しい、当人たちにしか分からない事柄を話すようになっていった。 例えば、彼女が「教えこまれた」と言う新しいフェラの仕方。クリスティナは、それについて話し、僕を相手に実演して見せてくれた。実際、このフェラチオは、普通に彼女がペニスを吸うというのとは異なり、むしろ口を提供し、荒々しく犯してもらうと言った方が近いものだった。彼女は、ベッドに仰向けに横たわり、ベッドの端から頭だけを逆さにさげた格好になる。そして、僕はベッド脇に立ち、逆さになった彼女の口にペニスを突き立てるといった格好だった。それから、後ろからつながって行うセックスについても。この体位について、クリスティナはよくこういう風に言った。 「この体位、好きだったわ! 彼の顔が見えないから、心が傷つかなくてすむの! エッチに没頭できるから!」
「ああん、今夜のあなた、すごく激しくて、すごく固くなってるのね」 クリスティナは、咎めるような口調で言った。それに、どことなく勝ち誇った調子もこもっている。というのも、妻は、僕が何に興奮しているのか明らかに知っていて、それを口に出さずに明らかにしていたからだった。うまく僕を操れていることを誇らしげに思っているようだった。 「固いのは好きじゃないのか?」 「私が大きくて固いおちんちんが好きなのは知ってるくせに・・・何本でも・・・」 「・・・何本も!?」 妻は、肯定するような、よがり声をあげて応えたが、僕はすでに止めることができなくなっていた。 「・・・あいつのチンポはどれくらい大きかったんだ?」 「あああ、いや、もうその話は・・・」 「いいから、どのくらい大きかったか言えよ」 僕は、クリスティナが折れるまで、しつこく問い続けた。普通なら、クリスティナは、僕の気持ちを察して、安心させるような嘘をついただろう。だが、この時の彼女は、僕と同じく、この新しいゲームの意味を理解していたようだった。 依然として、はぐらかして、答えようとしない妻に対し、僕はさらに激しく打ち込みを続けた。それにクリスティナの方も、僕に強くしがみつき、僕の腰を包み込むように両脚を絡め、抱き寄せ、激しく動く僕の尻に両手の爪を立てて、引き寄せた。 「激しくやってよ、できないの? もっと、もっと強く、やってみせてよ!」 妻は、リチャードがどれだけ大きかったかという僕の問いを無視したまま、ただ、何度も繰り返しそう言い続けていた。挑戦的に、僕の心を逆なでするような口調で繰り返し喘いでいる。 「あいつのはどれだけ大きかったんだ? ええ?」 もう一度、訊くと、とうとうクリスティナは答えた。 「・・・あなたのよりちょっと大きかったかしら・・・」 そして、後から思い出したように、付け加えた。「・・・でも大きさは関係ないの」 でも、その付け加えられた言葉こそ、僕にとっては関係ないことだった。リチャードのが自分のより大きかった。ただそれだけがきっかけで、僕のペニスは爆発した。 あまりに多量に、あまりに強力な噴出力で撃ち出したので、クリスティナの肉筒の中、自分が出したザーメンが跳ね返り、亀頭に打ち返ってくるのを感じたほどだった。引き抜いた後、続けて自分の手でしごき、熱い精液を妻の白い体に撃ち、何筋か白い紐を描き、真っ白い下腹部から濃い色に変わった陰部へと滝のように流させた。 クリスティナは、体を起こし、僕の股間にすがりつき、片手で睾丸を握り、もう片手で肉茎をしごいた。最後の一発が上へ噴き出し、彼女の顎に当たった。 続く二週間ほど、僕たちの会話は、たびたび、妻の浮気の話しになった。僕は、クリスティナの浮気に関るすべてのことについて、品性の低い妄想にとり憑かれ、この件に関する感情は大きな軌道を描いてぐるぐる旋回するようになってしまった。これは婉曲的な言い方で、端的に言えば、僕は、文字通り、ときどき怒り狂ってしまったのである。嫉妬に狂った僕は、寝室のベッドを交換し、リチャードと妻が寝ていた元のベッドを庭に引きずり出し、すべてのシーツ類と一緒に火をつけ、大きな焚き火をしたのだった。それに、後から分かったことだが、あいつがクリスティナを後ろから犯した時に使ったソファも一緒に火にくべた。
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