ちょうどその時、アネットは、道路の先の横に、小さな脇道が延びているのを見つけ、そちらに車を進めた。彼女はあまりスピードを落とさなかった。大きくバウンドを繰り返しながら、300メートルほど、荒れ果てたでこぼこ道を進んだ後、ようやく彼女は車を止めた。
「いいわよ、証明してあげる。もう、頭にきてるんだからね。嘘つき! 私に嘘をつくなんてやめて欲しいし、私がしちゃダメと言ったことは、しちゃダメだったのよ」
そこまで言ってアネットはちょっと間を置いた。
「じゃ、ズボンを脱いで」
「ええ? 何で?」 僕は大きな声を上げた。
「聞えなかったの? ズボンを脱ぐのよ。私、知ってるんだから。一度、アレをしたら、何時間かはアレができなくなるって。男って、そういう風になってるって」
アネットは、10代の娘にしては、ずいぶん自信があるように見えた。
「時々、農場の動物を見てるから知ってるのよ。動物たちも、一度やったら、しばらくやらなくなるわ。それに、保健の授業でも、男性の反応は短時間しかもたないって習ったもの。だから、ズボンを脱いで。絶対、アレを固くできないはずだから。そして私が正しいことが分かるから」
僕はズボンに手を掛けた。
「こんなの、クレージーだよ」
とは言え、ボタンを外して、前のチャックを降ろし、ジーンズを降ろした。下着も一緒に。車の中、僕は下半身を出して座ったまま。柔いウインナが太もものところにだらりと横たわっている。
「アッハー! ほーらね! 私が言ったとおり」 アネットは僕のペニスを見ていた。足に力なく横たわっている。 「あなたは嘘をついたのよ!」
「そ、そんな早くはできないよ」
そう言って、意識を、ほんの20分ほど前に見た光景のことに集中させた。アネットが岩の上に座っていて、その彼女の脚の間を見ていたときのことだ。ま、正直言って、あの時、一発抜いていたため、抜いていなかった時ほどは反応は早くはなかった。だけど、なんてったって、僕は16歳だったんだよ。勃起を鎮めるのは大変だけど、その逆は、実質、何の問題もない。ペニスがピクリと動くのを感じた。
アネットはじっと見ていた。またピクリと動く。ゆっくりとだけど、そいつが動いて、だんだん大きくなってくるのが彼女にも見えていたはず。今度は、彼女の美しい胸のことを思い出した。ちらりと彼女に目を向ける。今はTシャツの下に隠れているけど、ブラはつけていない。見えるぞ。Tシャツの薄いコットン生地のした、あのおっぱいがぶるるんと揺れてるはず。またペニスが動いた。今度は、前より早い。
とうとう、ほぼ、完全勃起に近づいた。僕はアネットを見て言った。
「謝るなら、聞いてやってもいいよ」
アネットは何も言えないようだった。小さく呟く。
「ごめん・・・ごめんなさい。・・・確かに、そう思ったんだけど・・・間違いないって・・・でも・・・ごめんなさい」
「まあ、いいさ・・・でも、こんな格好でいるの、すっごくバカっぽく感じてるんだけど。僕はこんな格好で、アネットの方は、服を着てるわけだろ?」