クリスは、エンジンを切った後も、車の外に出ようとしなかった。外に出て、ジャネットのためにドアを開ける気配を示さない。それを感じジャネットはクリスの方を向いた。彼女にはクリスが何を求めているか分かっていた。 私は、応じてあげるべきなの? もしキスをしたら、再びその先に進んでしまうはず。 その問いに答えを出せぬままにいるジャネットの肩に、クリスの腕が回った。強く抱き寄せられる。 クリスはその場で絶頂に達してしまうこともできただろう。ジャネットを抱き寄せたと同時に、彼女の柔らかい唇が自分の唇に触れるのを感じたからだ。クリスは口を開いたが、舌を差し出すことはしなかった。逆に、彼女の舌が入ってくる。それを受けて、彼の口から甘い溜息が漏れた。彼の口内を探るジャネットの舌。クリスは、唇を軽く閉じて、ジャネットの舌を包み、彼女の唾液を吸った。その甘い味にクリスは小さく体を震わせた。 ジャネットは、クリスの震える手が、自分の上着の中に滑り込んでくるのを感じた。ためらいがちに、彼女の体に触れている。彼女の頭脳は、クリスをやめさせなさいと命じていたが、彼女の心は、このままにしているよう言って聞かない。クリスの手が、服の上から彼女の胸を押さえた。今度は、ジャネットが甘い溜息を漏らした。クリスがブラウスのボタンを1つ外し、ゆっくりと手を忍び込ませ、ブラに包まれた彼女の柔胸を覆うのを感じる。ジャネットの心の中、しっかりして、と言う声が響いていた。 クリスは、手に包んだジャネットの胸が想像以上に重く量感があるのを感じ、心臓が高鳴り、鼓動が早まるのを感じた。優しく揉み始め、親指を使って乳首の辺りを擦る。すると、その乳首は、待っていたかのように、すぐに固くなったのだった。クリスは、その手を下方にずらし、ブラジャーの下の素肌のところへ降ろした。伸縮性があるブラの生地の下へと指を忍び込ませ、優しくブラを押し上げた。ジャネットの大きな半球の上にブラが押しあがる。柔らかい生肌の乳房をクリスの手が包んだ。それと同時にクリスは切なそうな甘い溜息をついた。 そこまでキスを続けていた2人だったが、ジャネットは、突然、体を引き、キスを解いた。 「家に帰らなくちゃいけないわ」 ジャネットは、ハアハアと呼吸を乱しながらクリスを押し離した。しかし、クリスの顔に悲しそうな表情が浮かぶのを見て、再び顔を寄せ、短くはあったが心のこもったキスをした。そして、そのキスも、再び長い、ディープキスへとつながり、舌を絡ませあうことになる。ジャネットは、自然に腰が上下に動き始めているのを感じた。クリスの手がストッキングに覆われた膝頭に触れる。その瞬間、電流が走ったようにジャネットは切なそうな泣き声を上げた。頭では考えていないのに、自然に彼女の脚がゆっくりと開いていく。 クリスはゆっくりと手を太ももに這わせた。シルクの滑らかな肌触り。ひんやりとして、手に気持ちいい。彼の手は、ストッキングの上の温かい生肌に触れた頃には、すでに小さく震えていた。指が湿った部分に触れると、その手をジャネットが押さえるのを感じた。彼の指が、ぷっくり膨らんだ陰唇に触れるのをとめようとしているのだ。それでもクリスの指は、短い時間ではあれ、ジャネットの濡れた下着に確かに触れていた。ジャネットは、再びクリスの体を押し、離れた。 ジャネットはクリスの隣、呼吸を整えようとしながら、しばし座ったままでいた。体が自然に震えてしまう。一度、大きく深呼吸をし、それからブラウスの中に手を差し入れ、ブラジャーを元に戻した。 「もう家に帰らなくちゃいけないわ」 弱々しい小さな声だった。 クリスは、勢いをつけて車から出た。無意識に笑顔になっていた。助手席のドアを開け、ジャネットに手を差し伸べ、彼女が降りるのを助けた。一緒に玄関前まで歩き、彼女が鍵を取り出し、ドアを開けるまで待った。 ジャネットはドアを開けた後、振り返り、少し離れたところで見守っていたクリスを見た。ジャネットは、小娘のようにつま先で彼の元に駆け寄り、再び、軽くキスをした。手のひらで彼の頬を撫でる。 「もう帰って」 そして彼女はくるりと向きを変え、家に駆け込んだ。玄関ドアを閉めると同時に、力が抜けたように、そのドアに背中をもたれかけた。足に力がなく、崩れ落ちそうだった。すぐに下着を変えなくてはと思った。今度はジャネットが、自慰をするため自分の部屋へと急ぐ番だった。 つづく
僕たちは、それから10分か15分、岩の周りでだらだらしていた。僕は、辺りにスペルマが浮いてないか、注意したが、形跡はなかった。その後、泳いで岸に戻ることにした。岸に上がり、2人で歩き出したが、このときもアネットが、僕のあそこをチェックしているのに気がついた。まぁ、さっきはじっくり見せてもらったわけだから、お礼として、僕も隠さず歩いた。それから、服を着て、車が置いてあるところへ向かって、岩道を戻った。 「私、いつもここで、車のエンジンがかかってってお祈りするの。ママに電話して、採石場に迎えに来てなんて絶対言えないもの。そんなことになったら、30歳になるまで外出禁止にされちゃうわ」 車のある場所に着き、アネットは僕にタオルを投げてくれた。そのタオルで頭を擦り、髪の毛の水気をとった。そして車に乗り込む。ちゃんとエンジンがかかった。問題なし。 車を動かし、採石場から戻る途中、アネットが僕に言った。 「あなたが何をしてたか知ってるわよ。いけないことだわ。あそこでは何も起きちゃいけないって言ったでしょう? 他の人は、あそこで性的なことが起きて欲しくないと思っているの。その人たちの気持ちを尊重しなきゃダメよ。何か変なことが起きちゃったら、お堅い人たちが大騒ぎして、郡にあそこを閉鎖するよう仕向けるかもしれないんだから」 「何も起きなかったよ」 実際、何も起きなかった。確かに、オナニーはしたさ。だから何だって言うんだ。オナニーなら、僕の家のすべての部屋でやったことがあるし、学校のトイレでもやったし、すぐには思い出せないけど、オナニーをした場所は、他に、多分30箇所はある。でも誰にも見られていない。なんでそんなに大ごとに考えるんだ? 「なんにも!」 僕は繰り返した。 「嘘をついてるわね! ちゃんと見たんだから」 ずいぶん自信に満ちた言い方だった。 「僕が、ちょっと固くなっていたのを見たっていうことなら、その通りだよ。確かに。でも、アレは無意識の反応なんだよ、分かるだろ? それも収まったし。だから、何も起きなかったんだよ」 「いいえ! 起きてたわよ。水を通して見たんだから!」 「あのね、まず第一に、あの水は暗すぎて、中は見えなかったじゃないか。それに第二に、見えたはずがない。そもそも、何も起きていなかったんだから」 一度、嘘をついた以上、嘘を隠すために嘘をつき続けなければならなかった。 「知ってるのよ! それに、私に嘘をつくのも止めてくれない?」 「僕は嘘をついていない!」 と、僕は嘘をついた。 「嘘ついてるのは分かってるわ。証明もできるし」 「ええ、そう? ふーん、どうやって?」 アネットは、どうやって証明するんだろう?
あの最初の夜の後、男たちがしょっちゅう家に来て、私の前で妻を犯すようになりました。たいてい、4人か5人くらいの小グループです。それがない時は、リンダは一人で例の大学に行き、ある集会に参加するようになりました。その集会では、性に狂った白人の人妻が多数あつまり、黒人の男たちをご主人様として崇め、彼らが望むありとあらゆる方法で奉仕しているらしいのです。ある晩、私はリンダにそこに同行させてくれるよう頼みました。リンダは、私の頼みを認めてくれました。先に、彼女が一人で行き、私には、少し遅れて来るようにと言いました。 場所は大きな学生寮で、そこの大きなホールに入ると、上流層の人妻たちが多数、集まっているのが見えました、私の知人も何人かいます。全員、全裸でした。そして、男たちに、言葉の上でも、身体の面でも、様々な形で虐待されていました。しかし、全員、その虐待を喜んで受けているのです。汚い言葉で罵られ、乱暴に身体を扱われても、その見返りとして、大きな黒ペニスを使って、淫らな陰部に快感を与えられるからでしょう。それぞれ数回、セックスしてもらえているようでした。ホールの隅のところに、妻がいるのが見え、私は近寄りました。 妻は、ベッドの上、しゃがむ格好をしていました。彼女の下には若い男が仰向けに寝ており、下から彼女を貫いていました。妻の前には別の男が立っていて、勃起を彼女の口に突き出し、食べさせていました。そればかりでなく、妻の左右にも男たちが立っていて、妻はそれぞれの手に彼らのペニスを握り、ストロークを与えていました。妻の目を覗き込むと、実に幸せそうな表情をたたえていました。自慢げな表情も浮かんでいました。同時にこれだけの数の男たちを喜ばせていることを自慢に思っているのでしょう。私は、自慰をしながら、この4人の黒人が、次々と、実に巧みに妻を犯していくのを見ていました。それが終った後、私は、ホールのもう一方の隅に行きました。そこには飲み物が提供されているのです。 スコッチを用意していると、向こうからローラ・ブランドバーグが歩いてくるのが見えました。彼女も裸で、男たちに手荒に扱われたのか、乳房や太ももに赤い跡がたくさんついていました。それに、歩きながら、あそこから白濁をぽたぽた垂らしています。 「ハリー? どう感じてますか?」 ローラは私のそばに来て訊きました。 「確かに、認めなければいけませんね。つまり、先生は私たち夫婦を救ってくださった」 これは本当でした。リンダは、人生で最高のセックスを数え切れないほどしてもらい、実に幸せを感じていました。そして、そのおかげで、私たちの家庭も明るくなっていたのです。私も、無数のペニスを受け入れる妻の姿を見ながら、今までになく興奮する日々が続きました。もっとも、私自身が性的に解放されるのは、自分の手を使ってか、あるいは妻の白濁にまみれ、すっかりゆるゆるになった陰部を舐め清める褒美として、妻の手で出してもらうかのどちらかに限られている状態は変わりませんでしたが。しかし、そのうち、少し困った変化が起きていることに気づいたのです。
「クリスティーン、契約を取る」 Christine Makes a Deal by The Warthog その日、ようやく仕事を終え、自宅の玄関ドアを入ったクリスティーンを電話のベルが出迎えた。 「いったい誰かしら?」 美しい若妻は電話へと急いだ。 「もしもし?」 「やあ、クリスティーン!」 男の声だった。 クリスティーンは嬉しそうに答えた。 「まあ、ボブ! こんばんは。でも、今ジムはいないのよ。今夜は講習があって」 ボブは、クリスティーンの夫であるジムの友人で、不動産のブローカーをしていた。 「それは構わないんだ、クリスティーン。実は、君の方に用件があるんだよ」 ボブは、しばらく前から、クリスティーンに不動産物件の紹介を手伝ってくれないかと頼み続けていたのである。多くの女性の物件紹介者たちを知ってるボブは、クリスティーンは、有能な紹介者になれる素質があると考えていた。まだ26歳という若さ。少し引っ込み思案のところがあるが、明るい性格をしている。だが、何より、ボブがクリスティーンには可能性があると思う点は、彼女のルックスだった。非常に魅力的な女性なのである。彼女なら、どんな男の買い手でも、イチコロにできるだろう。背丈は160センチ。ゴージャスな脚に、96-66-96のEカップというプロポーション。赤みがかった茶色の髪が美しい顔を縁取り、瞳は妖しい緑色。だが、これまでボブは、クリスティーンに仕事を変える気にさせることに失敗し続けていた。 「ちょっと聞いてくれ。君に良いチャンスがあるんだよ。きっと気に入ってくれると思うんだ」 「私に家の物件を紹介させたいんでしょ?」 「ああ、そうなんだが、でも、返事をする前に、僕の話を聞いてくれ」 「いいわ」 クリスティーンは、疲れた感じで答えた。 「実は、ジョン・オーエンスという客がいるんだがね。今、ここに来てて家屋の物件を見て回っているんだ。かなり若いんだけど、40万ドルクラスの家を探しているんだよ。僕自身も物件紹介をしてるんだが、今夜、他の予定とバッティングしてしまって、困ってるんだ。君だけが頼りなんだよ。もし、この契約を決めてくれたら、君には、売り上げの3%を出すよ。4X3で12かな? どうだろうか?」 クリスティーンは驚愕した。「1万2千ドルってこと?」 「その通り!」 クリスティーンは、一瞬、そんなお金が入ったら何に使えるだろうと考えた。 「で、私は何をすればよいの、ボブ?」 「彼に見せる物件は2箇所あるんだ。君の仕事は、それぞれの物件について、玄関を開けて、彼を連れて、内部を見せてあげるだけ。君自身が、良いと思ったところがあったら、遠慮なく、褒めるコメントをしてくれるとありがたい。どちらの家も空き家だから、持ち主と話し合う必要はない」 「すごく簡単そうね」 「楽な仕事さ! もし、ジョンに買う気にさせられたら、手数料は君のものさ」 クリスティーンはほんの少しだけ考え、返事した。 「分かったわ、ボブ。やってみる。で、これからどうするの?」
その後、4人で書斎に入り、映画を見た。驚いたことに、その映画はポルノではなかった。マークたちがポルノ映画を避けたのは、私の行為を写したものを他の人に見せ、DVDに収めたことに私が気分を害したことを思いやってのことだろう。でも、その思いやりは、かえって、自分が甘やかされた子供のように扱われているようで、私は、それも面白くなかった。私は、まるで、人手に渡すのを恐れているように、まだ例のDVDを手に持ったままだった。 その映画が終わり、マークが訊いた。 「みんな、次はどんな映画を見たいかな?」 私は、躊躇わず、手にしていたDVDをマークに差し出した。 「これを見ましょう?」 「いや、別に無理しなくていいのだよ。DVDにしても大丈夫か、君に聞いておくべきだったと思っているんだ」 私はマークの手を取り、ディスクを持たせた。 「マークさんは、親切心からディスクにしてくれたんです。その恩に報いるために私にできることは、ディスクの中身を鑑賞することですし、ここのみんなにも見てもらうことだと思うので・・・」 マークは優しく微笑み、ディスクを受け取った。プレーヤーに差込み、私の隣に座った。もう一方の隣にはトレーシーが座っている。マークは腕を回し、私の肩を抱いた。トレーシーの手は、私の太ももに上がっていて、生肌が出ているところを優しく擦っていた。 DVDには、前置きのようなシーンはなく、いきなり、私とトレーシーが愛撫しあっているところから始まった。やがて、画面は2人のセックスのシーンへと展開していく。マークは撮影が上手で、プレイド・スカート( 参考)を履いたままの私が、スカートの中からクリトリスを突き出しているところを上手く構図に収めていた。それに私がトレーシーの中にいった時の私の顔や、トレーシーがいった時の顔も、上手く撮れていた。精液に覆われたトレーシーのあそこを舐める私のところは最高と言ってよく、私が舌に白濁を乗せ、それから飲み込むところもはっきりと見えていた。 でも、カメラをトレーシーが持ち、写されているのがマークと私の行為に変わると、さらに素晴らしいシーンになっていった。私がマークにフェラチオをするところでは、私が彼の大きなペニスを、どれだけ深く喉奥へ飲み込めるかをはっきり見せていたし、トレーシーの選んだカメラアングルのために、マークのペニスは実際より長く見えていた。マークがペニスを私の口から引き抜いた時、彼が射精寸前だったのが画面から見て取れる。 DVD全体を通して、ベストと言える部分は、やはり、マークが私にセックスをするシーンだった。私がマークにセックスされ、心から喜んでいることが画面から分かるし、その点に関しては、私も全然、演技などしていなかった。自分で見ると少し恥ずかしいけれど、私は、まるで少女のように泣き声をあげ、マークに、もっと強く、もっと深く、とねだっていた。トレーシーのカメラアングルは卓越していて、射精を始めた私のクリトリスの姿をきっちり捉えていた。でも、これにも増して、マークの射精を写したところは素晴らしく、これに匹敵する射精ショットは見たことがない。DVDにした技術者は、この部分をスローモーションにしていたので、次々に発射される精液の軌道がはっきり見えていた。マークのペニスから飛び出し、私の口の中や顔に降りかかる様子だ。 DVDが終わった時、私は、もう終わってしまったのとがっかりした気持ちになった。もっと長くなければいけないと思ったし、もっと見続けていたいとも思った。自分が出ていることを抜きにしても、実際、すごいビデオ・クリップだと感じたし、画面の中、私自身がとてもセクシーに写っていたことに、驚いていた。 意識がテレビ画面から戻された。知らぬ間に、トレーシーは私のクリトリスをいじっていて、私もマークのペニスを擦っていたようだった。マークも私も達していなかったが、それはどうでもよかった。 トレーシーが、そんな私の頬にキスをした。 「ステフィー? ほんと、素敵だったわ。マークや私もよく映っていたと思うけど、見せ場は全部、あなたに奪われてしまったわね」 マークも私を抱き寄せた。 「トレーシーが言うとおりだ。事情を知らなかったら、俺もステフィーはプロに違いないと言っていたと思うよ。マリア、君はどう思う?」 「素晴らしかったですわ。私も気をつけなくちゃ。さもないと、彼女に業界を独占されちゃいそう」 マリアは、半分、からかい気味にそう言った。 その夜、4人で行ったセックスは、まるで夢のようだった。4人ともいくら続けても飽き足らないように思えた。最初は、マリアとマークと私の3人でトレーシーに行った。次にマークがトレーシーとセックスし、その間、私はマリアに行った。マークが私にした時は、私は、マリアのクリトリスとトレーシーのバギナを交互に舐め吸った。 それで終わったわけではない。その夜から土日にかけて、私たち4人は、いろいろなやり方で、時と場所を様々に変えて、セックスを楽しみ続けた。勃起したペニスやクリトリスがなくなったときだけ、休みを取った。そういう時は、誰かがバッテリーを充電するのを待って、4人ともプールサイドで日光浴をしたのだった。 日曜日の午後遅く、マークが、この狂乱のセックスに休止を告げた。マリアが、翌日の撮影に備えて、体を休める必要があるからと。その夜は、4人とも疲れきっていたので、全員、早めにベッドに入った。マリアは、ここに引っ越してから毎日そうであるように、この夜も私のベッドで眠った。私もマリアが大好きだし、彼女に抱きつきながら眠るのは気持ちよかったので、これは全然気にならなかった。 つづく
「Entertainment おもてなし」 by deirdre 私たちの結婚式の前日のことだった。私は、フィアンセのジェフの実家にいて、持ち物を整理していた。ジェフと私は、法律関係の仕事をしていて、同じ会社に勤めている。私がこの会社に入ったのは1年前。ジェフとは、一目惚れ状態で恋に落ちた。私たちは大きな結婚式は開かないけど、新婚旅行はアルバ( 参考)に決めていた。 でも、今日はジェフはここにはいない。ロジャーと一緒なのだ。ロジャーは高校のときからのジェフの親友で、私たちの結婚式での付き添い役になってくれている。彼は、今日、この町に着たばかりで、ジェフのアパートに泊まることになっていた。 荷造りの仕事を始めたとたん、玄関のチャイムが鳴った。玄関先に立っていたのが、このブロンド美人。 「ロジャーはどこ?」 身長は160センチくらいで、信じられないプロポーションをしている。波打つ長い金髪。服は、ビジネス・スーツで下はスカート。でも、堅い服装をしてても胸の大きさは隠しきれていない。靴はハイヒールだった。手提げ袋を肩にさげている。私は、何も言わず、彼女を見つめていた。 「・・・あっ、ごめんなさい。・・・で、ロジャーさんにどんな御用なのですか?」 「私、タマラと言います。ロジャーにパーティのもてなしのために雇われました。それで、場所を確認しに来たんです」 私は、多分、彼女が言っていることの意味が分かるに連れて、ショック状態に変わっていってたと思う。彼女も私の状態に気がついたようだ。 「大丈夫、私はストリッパーですから」 まるで、それですべてが片付くと言わんばかりの言い方だった。でも、多分、私がまだ慌てているのに気づいたのだろう。彼女は、続けて説明した。 「変なことは全然ありませんよ。ただのお楽しみです。ストリップをするとは言っても、最後のGストリングス( 参考)は脱がないし、これまでもたくさんの人にストリップ・オ・グラム( 参考)をしてきました。ご主人のために私を雇う奥様たちもいらっしゃるんですよ。私は、お客様と変なことをしたりは決してしませんから」
あるトークショーで、女性インタビューアーが、ダニー自身の変身について、突っ込んだ質問をした。 「ダニエルさんは、前に、ご自身がトランスジェンダーになっていなかったら、このトランスジェンダーのコミュニティには近づけなかっただろうとおっしゃいましたよね? ということは、あなたは、特に、この本を書くために変身なさったということでしょうか?」 「いいえ、もちろん違います。正直、私が女性化を始めたときには、この話を書くことなど、考えてもいませんでした。こういう欲求は前からずっと抱いていたのです。ただ、現実世界での自分の存在や他者との関係を台無しにしてしまうのではないかとの不安から、実際には行動に移していなかった。私の変身は、私と彼女という、2人の大人の間の、同意を踏まえた、性に関する実験から始まり、そこから開花したのです。彼女は、その実験を止めたいと思わなかったし、私も同じ考えでした。それによってTガールのコミュニティに加わることができるようになったわけですが、それは嬉しいオマケにすぎません。変身したことについても、この世界に加わったことについても、私はまったく後悔していないのです」 「あなたの変身は、あなたが人生で最も愛している人物によってもたらされたとお書きになっていますよね? その人とは、あなたの奥様なのでしょう?」 「実際は、彼女は私が彼女の妻であるとみなしていますが」 「その方は、・・・何と言うか、あなたより男性的なのですか?」 「いえ、全然。彼女なら、雑誌のグラビアも飾れます。私なんかは、そういう風になれたらと夢に思うことしかできません。彼女と一緒だった頃、私は、世界中の人に彼女の美しさを見て欲しいと思いましたし、一緒にいられることで私はなんて運が良いのだろうと思っていました。彼女の身元を明らかにしない理由は、私が彼女のプライバシーを尊重しているから、ただそれだけです」 「わーお! あなたの変身の話題に戻りますが、彼女も喜んでいましたか? つまり、彼女は、女性になったあなたといて楽しんでいたのでしょうか?」 ダニーはにっこり微笑んだ。 「一晩に、数回も」 インタビューアもにやりとした。 「お2人が別れてしまった原因は、もっと普通のカップルについて別れてしまう原因と、どのような点で、異なるのでしょうか?」 「異なるところはまったくありません。私たちのことを人々がどう見ているかに関わらず、私と彼女は、他の人々とまったく同じ、個人的・社会的プレッシャーを受けました。私たちが別れた原因は、残念ながらと言うか、幸いにもと言うか、どの別れたカップルにも共通したものだったのです。どのカップルも、別れるときには別れてしまうのです。ジェンダーの問題とは関係なく」 「どうしても目に入ってしまうのですが、あなたはまだ結婚指輪をはめていらっしゃいますね? 離婚したわけではないのですか?」 「いいえ。正式には、私たちは別居しているだけです。ただし、彼女が、最近、何か、私が知らない行動を起こしていたら話は別ですが」 「ということは、寄りを戻すチャンスもあるわけですね?」 ダニーは再び微笑んだ。内省的な表情に変わった。
ゲイルは、僕のピンクのグロスを取り、美しい唇に塗りつけた。それから唇を合わせ、色を唇全体に行き渡らせた。それを見て、僕も同じくすべきであることを思い出した。グロスにより唇が滑るように滑らかになっているのを感じる。舌先で、少しだけグロスを味わう。 ゲイルは刷毛のついたキャップをグロスの小瓶にもどした。 「女の子がグロスを分け合うには他の方法もあるのよ」 突然、ゲイルは引き締まってはいるが、柔らかな体を僕の体に押し付け、グロスを塗った唇を僕の唇に当てた。互いに顔を左右に動かし、唇を擦り合わせる。滑らかな唇が官能的だ。ゲイルは、さらに口を開き、舌を出して、優しく僕の唇を擦った。僕も、この熱気に反応し、ゲイルが舌に力を入れて僕の口の中へ押し込もうとするのを受けて、自分から口を開き、彼女に口の中を探らせた。体から力が抜け、立っていられなくなり、知らぬ間に僕はゲイルのデスクの端に腰を降ろしていた。ゲイルは僕の両脚を開き、股間を僕の股間に押し付けているのに気づいた。 しかし、僕は急に自分がしていることに気づき、ゲイルを押して、体を離させた。 「ゲイル、こんなことはできない。僕は結婚しているんだ。浮気をしてドナを裏切ることはできない」 「ビクトリア? これは浮気じゃないわ。この遊びに私を誘ったのはドナ自身なの。私は、できる限りのことであなたの手伝いをするようにと頼まれているの。今のは、あなたが、ドナと同じくらい上手にキスができるか確かめたかっただけよ」 僕は、ゲイルが言ったことが意味することに気づき、体が凍り付いてしまった。2日前なら、これを聞いて、僕はゲイルに嘘をつくなと怒鳴り、即刻、解雇したことだろう。だが、今日は、僕の世界がさかさまになってしまったようだ。自分は、今、ピンク色のグロスを塗り、ズボンの下には、ピンク色のパンティとガーターベルト、そしてストッキングを履いて、他の女性とキスをしグロスを分かち合っている。それに、昨夜は、妻が他の女性とキスをするのを見ていたし、僕自身、その女性にアヌスを奪われていたのだ。 ゲイルはオフィスのドアへ行き、鍵をかけた。OPENの札を返してCLOSEDに変える。戻ってくると、僕の手を取り、僕のオフィスへ入った。そして、ドアを閉める。 「ビッキー? あなたがどれだけ美しいか、見てみたいわ」 ゲイルはそう言って、僕のシャツを脱がし始めた。
正直、黒人のペニスが妻の陰部に埋め込まれているのを見て、私自身、激しく興奮していました。そこで、妻が言うとおり、ペニスを出して、ゆっくり擦り始めたのです。リンダは、クククと笑いました。 「みんな、見て、アレ! あんな惨めな代物でも、ペニスって言えるのかしら? あんなモノだから、これから私があなたに抱かれているところを見るしか許されないのも当然でしょ? ね?」 惨めな勃起を擦る私を見て、黒人たちがいっせいに大笑いしました。 その後もかなり長時間、フィリックスは妻に打ち込みを続けました。妻は悲鳴をあげ、涙を流していました。はたから見ていると、フィリックスは嫌がる妻を乱暴になぶっているように見えます。ですが実際は、強烈な快感に泣き続けていたのでしょう。そして、ようやく、射精の時が来たようです。 「そろそろ、出してやるからな。エロおばさん、俺のクリーム、どこに欲しい? 言えよ! 口の中か? おっぱいの上か?」 「中に出して、フィリックス! 私の中に、黒いあなたのクリームを出して欲しいの。そうしてくれたら、私があなたのものになってると実感できるから!」 フィリックスは、体を強張らせました。彼の睾丸から、淫ら女になった妻の体内に精液が注ぎ込まれているのが分かりました。リンダの絶頂の声が轟きました。 フィリックスは射精を済ますと、もう用済みと言わんばかりの態度で妻から離れました。驚いたのは妻の反応でした。 「次の人、来て! もっとおちんちんをちょうだい!」 こんな品のないことを行う妻を見たことがありません。他の男たちは、一人ずつ順番に、リンダの上にのしかかり、それぞれ、激しくセックスを続けました。どの男が相手でも、妻は、中出ししてと頼み、激しく犯してくれるよう励ましていましたし、その合間に、しょっちゅう私を嘲る言葉を吐き続けました。 「セックスは下手だし、持ち物も情けないし! あなたなんか、これから永久に寝取られ亭主のままよ!」 とうとう全員が一通りリンダを抱き終えました。それを受けてフィリックスが宣言しました。 「ようし、今度は、夫婦のベッドに行こうぜ! そこで、このエロおばさんをやりまくることにしよう!」 男たちと一緒に2階に上がりながらリンダが言いました。 「あなたは予備の寝室に行って。私、今夜はずっとこの人たちと一緒にいたいから」 言うまでもないかもしれませんが、その夜、私はよく眠れませんでした。妻の淫らな声が家じゅうに轟いていたからです。男たちによって、何度もオルガスムに達しているのでしょう。声が途切れることがなかったのではと思います。それでも、いつしか私は眠りに落ちたのでしょう。目が覚めたときには、すっかり静かになっていました。 階下に降りると、妻は玄関ホールにいました。セクシーな黒いナイト・ドレスの姿で男たちを見送っているところでした。 彼らを送り出した後、リンダはふらふらの足取りで私の方に歩いてきました。満足しきった笑みを浮かべています。そしていきなり私のペニスを握りました。 「もう、ふらふら。一晩中、あのセクシーな黒人たちにやってもらったわ。12人だもの。でも、どの人をとっても、あなたより、ずっと上手で、気持ちいいったらなかったの」 妻の手の中、ペニスがピクリと反応し、勃起を始めました。私はこわごわ頼みました。 「お願いだ、リンダ、一緒にセックスしてくれないか?」 「絶対ダメ! アハハ!! 私はもう黒人専門なの。でも、いいこと教えてあげるわ。私と一緒に寝室に入って、あの子たちが私のあそこに出していったものをぺろぺろ舐め取るなら、手でいかしてあげる」 恥ずかしながら、私は妻の提案に従ったのです。彼女が吐き出す侮辱の言葉を聞きながら、白濁をすべて吸い取ったのでした。
アネットは両膝を立て、両腕で、その膝を包んだ。体育座りの格好だ。左右のかかとが、太ももの裏側についている。この姿勢になったため、僕がいるところから彼女の陰唇やあそこがはっきり見えるようになった。素晴らしい。どうしても目を吸い寄せられてしまうし、実際、僕はそこを見つめていた。すでに勃起を始めていた僕だったが、ますます、全身からペニスに血液が集結して来る。完全に勃起し、かなり大きくなっていた。水面の下、アネットの視界から見えないようにして、僕の右手が移動し、ペニスを握った。 この手は、僕のペニスのことをよく知っている。これまでも、数え切れないほど、握ってきた。当時、毎日、自慰をするようになっていた僕である。時には、一日2回したし、3回になるときもあった。回数の多寡は、主に、お母さんが家の中をうろちょろしているかどうかで変わった。お母さんは、よく、ノックをせずに僕の部屋を覗き込む習慣があったのである。これには本当に参った。 ともかく、僕の右手は上下に動き始めた。手の動きと視線の動きは連動している。視線の方はと言うと、最初はアネットの胸、次に彼女のあそこに下がって、その後、上にあがって、可愛い田舎娘の顔を見る。 当時の僕は、まだ子供で、ストリップ・クラブに入ったことなどなかった。裸の女の子といえば、雑誌のヌード写真と、その前の年にガールフレンドのマリルが、2度目のデートの時、1度だけブラウスの前を僕に開かせてくれた時しかなかった。それが今はどうだ! 美しく成長したいとこが、僕の目の前に裸で座っていて、しかも、まったく隠そうとしていないみたいなのだ。アネットは時々、視線を落として僕を見たが、大半は、体を広げて太陽の光を浴び、遠くの景色を眺めている。むしろ、そうしてくれることで、僕としては、水に浸った彼女のあそこをじっくり見る機会が得られたわけで、もちろん、僕がその機会を逃すことはない。 やがて、僕は、何度も擦らなくても、最終的にはオルガスムに至ることになる坂道を上り始めていた。このまま続けるかどうか、即刻決めなければ。というのも、もしこれをやってるのをアネットが知ったら、とてつもなく怒るだろうと知っていたから。だけど、裸の女の子の前でオナニーできるなんて、こんなチャンスはいつ巡って来るだろう? 僕は、最後まで行くことに決め、その決心どおり、水の中で射精したのである。アネットは、何事かが勃発した感じたようだ(駄洒落に聞こえたらごめん)。というのも、あの瞬間、僕は変な感じに体をブルブルさせたし、僕を中心に水面に小波が円形に広がったから。とは言え、アネットには何も見えおらず、気にしていないようだった。というか、そのはずだ、と僕は思った。
ジュークボックスからは、ゆっくりとした歌が流れた。 「まあ聞いて。この件は、明日、話し合うことにしましょう。今は、この前のパーティであなたのお父さんに邪魔されてしまったダンスの続きをしない?」 ジャネットはブースから出て、クリスに手を差し伸べた。 クリスは立ち上がり、両腕を広げて待っているジャネットの元に近づき、彼女の体を引き寄せた。抱き寄せるとすぐに、彼女の甘い香りに包まれるのを感じた。それに、柔らかな胸が胸板に押し付けられるのも感じる。歌が始まって半分も経っていないのに、クリスが興奮していることがはっきり分かるほどになっていた。 クリスの興奮を感じ取ったジャネットは、ちょっと顔を引き、彼の顔を見上げ、覗き込んだ。 「悪い子がいるわね」 そう言って微笑み、頭を振った。愛らしい目がキラキラ輝いていた。 クリスはジャネットの言葉を励ましと取った。もはや、自分の勃起が彼女の腹部を押していることを彼女が気づいているかもしれないなど気にせず、力強くジャネットの体を抱き寄せた。ダンスを続けながら、クリスの両手はゆっくりと下方へ降り、お尻の上部に来ていた。さらにゆっくりと下方へ向かっている。 「いけない手・・・」 ジャネットはうつむいたまま言った。それでも、体はクリスの体に溶け込んだままで、腰は彼の繊細な動きに合わせて動いていた。ジャネットの下着は、クリスの手紙を読んだときから湿っていたが、今や、はっきりと滴るほどになっていた。ああ、私は何をしているの? 2人はそれからもダンスを続け、パブを出るまでに数曲、踊っていた。この時も、ジャネットは少し飲みすぎてしまったらしい。店の外に出て、冷たい空気に当たったジャネットは、かなり酔っていることに気づいたし、足元も少しおぼつかなかった。 「もう、私ったら、あの最後の1杯は止めとくべきだと分かっていたのに」 「僕が車で送りますよ。明日の朝、仕事に行く途中、迎えにあがります」 クリスは、ジャネットが手に持っていた車のキーを取り上げた。騎士道精神を発揮してのことだったが、ジャネットともう少し一緒にいたいと思ってのことでもあった。 「お願いするわ」 運転を彼に任せるのが一番安全だろう。 クリスはジャネットの車のドアを開け、彼女を乗せた。彼は、ジャネットが助手席に腰を降ろし、美しい脚を車の中に入れるまでを見つめた。太ももまでのストッキングの先、白い太ももをちらりと見るだけを望んでいたクリスだった。だが、彼は、もっとすっかり見ることができたのだった。ジャネットの可愛い黄色のパンティまで。 ジャネットの家の前に着くと、クリスはエンジンを切り、改めてジャネットの顔を見つめた。
「お若いの、全財産、賭けておいた方が良かったね。というわけで、これから、私は、お前さんにしょっちゅう電話して、お前さんの奥さんからのメッセージを伝えるし、お前さんからのメッセージもバーバラに伝えると。そういうことさ」 そこまで言ってリディアは声の調子を急に変えた。「これが一番良いと思うが、どうだろう?」 スティーブは笑い出してしまった。リディアはテキサス南部で生まれ、育った。だが、彼女は、東部にある一流私立学校で教育を受けており、その気になればの話しだが、一流名門階級の者たちとも、お上品にティーを楽しむことができるのである(参考)。リディアが急に話し方を帰ることについて、呆気に取られる人がいるが、スティーブには、これは魅力を感じるところだった。そしてリディア自身、そのことを知っていた。 「アハハ・・・ええ・・・そうですねえ、今日のところはバーバラへの伝言はありませんが」 スティーブは笑いながら答えた。 「だが、彼女の方はあるんだよ」 リディアは素早く答えた。スティーブは沈黙した。 「どんな?」 ようやく言葉を発したスティーブだったが、ぶっきらぼうな声になっていた。 「私と話すとき、そんな声で話さんでくれないかの、お若いの・・・そんな風に身構える必要はないのだから」 リディアは再びテキサス訛りを使った。 スティーブは溜息をついた。「ごめんなさい、リディア。普通は、僕はあなたが会話を操っても気にならないのですが・・・いや、僕はむしろ楽しんでるのですが・・・でも、今、あなたは僕の傷口を突いているんです」 しばらく時を置いてリディアが答えた。「いつも言っている通り、お前さんのことを非常に頭が切れる男だと思っていますよ・・・」 口調には責めるニュアンスはなかった。「・・・お前さんが何も言わないので、お前さんのことを低く見ている者が何人かいるけど、私にはすぐに分かったものさ。お前さんは、引き下がって、落ち着いて腰を降ろし、他の皆がバカなことをしているのを観察するのが好きな人間だとね」 リディアは、またしばらく間を置いた。 「・・・つまりね、スティーブ。お前さんとバーバラは、お前さんがちょっと手綱を引き締める気になってくれたら、素晴らしいカップルになれるということなのさ。・・・私も、この老いぼれ婆さんの私に考えられる全てのことを試すまでは、仲直りしたお前さんたちを見たいと思うのを諦めないつもりなのだよ。聞いてるかい? お若いの」 「ええ、聞いてますよ、リディア」 スティーブは冷静に答えた。「でも、僕には、そうする理由がなくなっているのです。バーバラは、僕の前で絆を断ち切り、僕を傷つけたのです。男にそういうことをする女と一生をとげるなど、僕にはできないんです」 「えぇ、それは分かりますよ・・・分かります」 しばらく沈黙が続いた。沈黙が長すぎると感ぜられるほどになり、リディアが口を開いた。 「スティーブ?」 「はい・・・聞いてます。ただ、何を言ったら良いか、思いつかなくて・・・」 「私も、そろそろ、電話を切って、お前さんには仕事の続きをさせることにするよ。でも、その前に、一つ、頼みたいことがあるんだよ。さっき言ったバーバラからのメッセージというのが、これなんだけどね」 「ええ、どうぞ、おっしゃってください」 スティーブは事務的に答えた。バーバラが思っていることを聞かされても、何の支障もないだろう。 「スティーブ? ・・・一度、カウンセラーに面会するというのはどうだろう?・・・カウンセラーでなくても、誰でもいいのだけど、バーバラとの関係を修復する手助けをしてくれるけど、お前さんができないと感じてることを無理強いしたりはしない人物だよ。どうだろうか?」 「いや、ダメです」 スティーブは即座に断った。「リディア、それには何の意味もありません。バーバラと僕とは、あまりに多くの点で、大きくかけ離れてしまっているのです。もはや、修復などありえません」 「でも、ともかく、ちょっと考えてみておくれ、スティーブ」 2人は、その後、数分、話を続けた。リディアは、さらに2回ほど、スティーブに、個人カウンセリングや結婚カウンセリングを受けてみることを頼んだが、リディアが、どの方向からその件にアプローチしても、そのたびにスティーブはきっぱり断った。リディアも最後には説得を諦めたが、それでも、スティーブに、時々、彼女に電話をするという約束は引き出した。 「ただ、おしゃべりをするだけだから」 「ええ、分かりました」 つづく
ダニーによると、この本は、元来、メジャーな男性雑誌向けの自由契約による記事の執筆が始まりだったと言う(ダニーが女性化する前に言っていた『大きなプロジェクト』とはこのことだったに違いない)。ダニーは、この仕事に特に惹かれたらしい。思い出せるだけでも、このTガールたちの世界に、身内意識すら感じたと言う。だが、この仕事をつかまえることができ、運が良いと感じたものの、Tガールの世界は、外部者、特に男性に対して閉鎖的であることで悪名が高かった。執筆する話に正当性を持たせられるほど、この世界の人々に近づくにはどうしたら良いか、ダニーには分からなかった。ちょうどその頃、神の意思が働いたのか、ダニーの前に人生で最も愛する人物の形できっかけが出現した。私のことを言っているのだろう。そして、信じられない事態が連続し、ダニーは、易々と、このTガールという世界への入門を果たせたと言う。そして、男性のままだったら決して獲得できないユニークな視点を持ってTガールの世界を観察できるようになった、と。 記事の仕事にのめりこむほど、ダニーは、たった2500語の記事では、この世界を正しく描くことができないと感じた。そこでダニーは、書きかけの原稿を手に、雑誌社に行き、雑誌記事の執筆の契約は破棄し、替わりに本の執筆に切り替えてもらえるよう、交渉した。そして、ダニーは、他のTガールたちの話に加えて、自分自身の話を、詳しく描くことが可能になったのだった。 いくつかのトーク・ショーでダニーが語っていたことだが、このあたりの事情に関して、一つユーモラスな出来事があった。彼女が、今度は、女性として、雑誌社の本社に行ったときのいきさつである。ダニーが雑誌社に行くと、そのときの受付は勘違いしたのだった。受付の女性は、間違って、ダニーを、グラビアを飾るモデルのオーディションを行う部屋へと案内したのである。実際、最初の撮影が済むまで、この「間違い」には誰も気付かなかったらしい。後日、この話を聞いた出版部は、ダニーをもう一度、撮影部に行かせた。出版される本の宣伝に利用するためである。
「バースデイ・プレゼント」 第6章 ゲイルは、微笑みながらオフィスに戻ってきた。僕は、外で買ってきたサンドイッチを食べ終わったばかりで、口を拭っていたところだった。サンドイッチの包装紙をごみ箱に捨てた時、ゲイルが僕のところに来た。 「ボス? リップ・グロスをつけ直さないといけませんよ。ナプキンで全部拭ってしまったと思うから・・・ドナとお話をしたんです。お2人のちょっとした遊び、楽しそうですね。もっと言うと、ボスが、そのスラックスの下に、パンティやストッキングを履いてるのを想像しただけで、私、興奮してしまいます。ドナは、私に、どんな点でもいいから、自由に手伝いをするように言ってくれました。というわけで、私の助言を聞いて、グロスをつけ直してください。ご自分が美しく見えていると分かると、一日の仕事にも、もっと精がだせる気分になりますよ」 ゲイルの言葉に顔を赤らめたが、実際、今の格好をしている以上、そのことで彼女にあまり文句を言えた身分ではない。仕方なく、話を合わせることにした。この遊びはもうしばらく続くだろうが、後になって、みんなで笑える時が来るだろう。ポケットにグロスの小瓶を入れ、それをつけにトイレに行こうとした。するとゲイルは手を伸ばして、僕の前に立ちはだかった。 「ボスは、これについては、初心者なんですよ。だから、私にさせてください」 と、そう言って、僕の手から小瓶を取り上げた。 ゲイルが僕に近寄る、衣服を通してであるが、彼女の肉感的な体から発せられる温かみを感じた。ゲイルは小瓶から刷毛を出し、グロスを僕の唇に塗り始めた。 さらに小瓶を机に置き、開いた手で僕のあごを押さえ、顔が揺れないようにさせた。 「お口を開けて、ビクトリア。ちゃんと塗ってあげるから」 口を開くと、彼女は注意深く唇全体にグロスを塗り広げた。その時になってようやく、ゲイルが僕のことをビクトリアと呼んだことに気がついた。この2日ほど、ドナが僕に対してその名前を使い続けていたため、あやうく、気づかぬままになりそうだった。驚いた僕は、ゲイルから離れようとした。だが、彼女は僕のあごをしっかりと押さえたまま、にっこり微笑んでいる。 「ごめんなさい。ボスの新しい名前を使って楽しもうとしたわけじゃないの。ただ、私たち女の子の間には何も秘密がないことを言いたかっただけ。それに、ビックよりずっと可愛らしい名前ですもの」 そう言って、僕の目をまっすぐに見つめ微笑んでいる。 「リップ・グロスのつるつるした感じ、セクシーで良いでしょう? それにピンク色も、本当に、女の子っぽくて、素敵。私もこのグロスつけてもいいかしら?」 ゲイルに密着され、このように焦らされていた僕は、勃起し始めていた。自分の本性に再び目覚め、僕は返答した。 「いいよ。女の子同士で口紅とかを使いまわすのは、よくある、自然なことだと思うから」 我ながら、よい返答だと思った。
その夜、リンダは実に丹念に髪の手入れと化粧を行いました。そして丈の短いセクシーな黒ドレスを着ました。息を飲むほど美しく変身した妻の姿は、それまで萎えていた私のペニスに強い刺激をもたらしました。とても興奮し、私は彼女を抱き寄せようとしました。しかし、妻は私を押しのけました。 「アハハ、あなたはダメ。私の狭いあそこは、今夜は、大きな黒人ペニス専用なの。ああ、楽しみだわ。私、彼らを喜ばすためならどんなこともしてあげるつもり。あなたは、隅におとなしく座って、自分の妻が犯されるところを見てることね」 7時ごろ、玄関のベルが鳴りました。リンダは私に出迎えるよう命じました。玄関を開けると、17歳から21歳の黒人たちがぞろぞろと入ってきました。12人、あるいは、それ以上、いたと思います。 男たちは勝手に家に入り、ステレオを見つけるとすぐに、大音量でラップ音楽を鳴らし始めました。私のお酒を置いてあるキャビネットも、勝手に開け、飲み始めるのです。男たちの中でも一番体の大きな男は、後に21歳でフィリックスという名だと分かるのですが、彼が私に顔を向け、言いました。 「おっさんは、そこの隅に座っていな。動くんじゃねえぞ!」 凄んで見せてました。「今夜、あんたの淫乱奥さんは、一生の思い出になるセックスを味わうことになるぜ。そして、それが終わった時には、奥さんは、俺たちに、また来てくださいって、おねだりする商売女みてえな女に変わってるだろうぜ」 「うふふ、そうかもね・・・あなたはそこに座って、自分でいじっていること。その間、あなたの不実な妻は、ここにいる、ちゃんとしたおちんちんを持った本物の男たちに輪姦されているの。多分、あなたも何か学ぶことがあるはずよ」 その言葉を受けて、妻の回りを、若者たちがいっせいに取り囲みました。手が何本も伸びてきて、妻のドレスを引きちぎりました。せっかくのドレスを破られても、リンダは嬉しそうな悲鳴を上げるだけです。やがて、妻は、素っ裸にされ、フィリックスの前に立たされました。彼は、いきなり乱暴に、指を2本、妻の女陰に差し込みました。 「おい、みんな! この女、びちょびちょに濡れてるぜ! 俺たち黒人に回されるって思っただけで、狂っちまってるようだな。多分、このおばさん、何年も、まともなセックスをしてもらってねえんじゃねえか!」 「その通りなの」 妻が言うと、男たち全員が大笑いしました。 「うちのウインプ亭主、本当に役立たずで、全然、私の欲求を満たしてくれないのよ。アレはちっちゃいし、立たせることさえできない日が大半。だから、お願い、あなたたちの大きなおちんちんが欲しいの。私にして欲しいことがあったら何でも言って。どんなことでもするから」 フィリックスが妻の肩を乱暴に押し、彼女をひざまずかせました。他の男たちはいっせいに服を脱ぎ始めます。フィリックスはズボンの中からペニスを取り出しました。ローラのオフィスにいた男よりも大きなペニスです。 「ほら、手にとって、しゃぶれ! 俺がやめろと言うまでな!」 「はい。今はあなたもあなたのお友達も、みんな、私のご主人様です。私の体は、あなたたちのもの。どんなこともご奉仕します」 リンダは、フィリックスの巨大なペニスを唇で包みました。そして、安娼婦のように頭を上下させて吸い始めます。結婚して20年、妻は私に2回ほどしかフェラチオをしてくれませんでした。してくれたとしても、決まって、気持ち悪くて楽しめなかったと、不快感を隠そうとしませんでした。そんなリンダだったのに、今は、この世で、こんな美味しいおしゃぶりキャンディーはないと言うかのように、黒人のペニスをしゃぶっています。 しゃぶり続ける妻を見下ろしながらフィリックスが言いました。 「今夜、お前が経験することは、こんなことだな。・・・極太の黒ちんぽを数え切れないほど突っ込まれ、しゃぶらされる。哀れな旦那のために、俺たちにめちゃくちゃに体を使われる、と。どんな感じだ?」 熱心なおしゃぶりを中断し、妻が答えました。 「夫はもう関係ないの。むしろ、本物の男たちに自分の妻が抱かれるのを見せるのは、あの人のためになるかもしれないわ。それを見て興奮するんだから。それを見ながらオナニーして満足するという生活に慣れなければね。私はこれから、黒人男にしか、体を許さないわ。黒人専用の女になりたいの」 「そうなるって!」 フィリックスはにやりと笑い、妻を床に押し倒しました。彼女の脚を広げ、間にひざまずき、挿入の体勢を取っています。 「俺におねだりしろ! 俺のちんぽを入れてくださいって、旦那の前で犯してくださいって、お願いするんだ!」 「ああ、お願い、フィリックス! あなたの太いものを私の中に突っ込んで! そして、思う存分、私をやりまくって! 私を本当の女にして欲しいの! 夫に、今はあなたが私のご主人様になってることを見せつけて! 私があなたやあなたのお友達のセックス奴隷になっていると!」 フィリックスは頷いて、ペニスの先端を妻の女陰にあてがいました。そして、いきなり一突きで、25センチ丸まる、妻の中に突き入れたのでした。 「ああぁぁぁ・・・!!!」 フィリックスのペニスがもたらす快感に、妻は叫び声を上げました。フィリックスは、ゆっくりと出し入れの動きを始めました。妻のとろとろに濡れた部分から、くちゃくちゃと音が聞こえてきました。 「どうだ、おばさん? 気持ち良いだろ? え?」 「うっ・・・、うん、いい・・・気持ちいい・・・いいの・・・完全に埋められてる感じで・・・」 リンダは、半分、泣き声が混じった声で伝えていました。 「旦那に、どんだけ気持ちいいか教えてやれよ」 フィリックスに促され、リンダは私の方に顔を向けました。 「あっ、あっ、あっ・・・ハリー? すごいのよ! とっても気持ちいいの! あなたにはこういう風に私を喜ばせることができなかったわね。・・・彼、これまで誰も触れていないところまで来てて、当たってるわ。こういうのが、本当のセックスって言うのよね。・・・これの後は、やっぱり、あなたには私を抱くチャンスはないわ。絶対に・・・ハリー? 遠慮しなくていいのよ。私を見ながらオナニーしたら? したいんでしょ? それに、これからは、あなたにはオナニーしか方法がないんだから」
医師は、私が不安な気持ちになっていることに気づいたに違いない。私と握手をしながら話しを始めた。 「何も心配することはないのよ。マリアに出て行ってもらったのは、彼女、私がする質問に全部、答えてしまう可能性があったから。特に、彼女に向けた質問ではなくとも、答えてしまいそうなので。まあ、リラックスして、診察させて」 私は、黄色のサン・ドレス( 参考)を脱ぎ、ブラやパンティなどの下着類も脱いだ。ストッキングだけを身につけた裸の状態になる。 「まあ、素敵に日焼けしているのね。ビキニ・ラインが見えるわ。・・・体毛は剃っているの?」 「はい。その方が女性っぽく感じられるので」 実際はトレーシーに促されて剃ったのだが、この方が正直な答えだと思った。 医師は私の体を検査した後、服を着るように促した。着替えている間、彼女は矢継ぎ早に様々な質問をした。私の子供時代から現在に至るまでの、あらゆることについての質問だった。それに私の性体験についても質問をした。 「あなたは、相手として女性よりも男性の方が好きなの?」 「特に好みはないんです。どちらも好きなんだと思います」 1時間ほど、問診が続いた。 「なるほど。あなたが、真剣に考えていることは分かったわ。それに、あなたが望んでいることを私がしてあげなかったとしても、あなたなら、それを行える、誰か他の人のところに行くだろうということも。私は、ホルモン投与から始めるつもり。でも、一つして欲しいことがあるの。それは、私が主催しているあるグループに参加して欲しいということ。毎週、水曜日、夜7時にミーティングを開いているわ。そのミーティングの後で、私はあなたにホルモンのレベルを上げる注射をします。それを2ヶ月ほど続けること。その後で、その先、どうするかを改めて検討することにしましょう」 私は、マリアと同じようにお尻に注射をされた。それに薬の処方箋ももらった。医師は、例のグループの時間と場所が書かれたカードを私に渡し、来週の水曜日に面会しましょうと言った。病院から出た時には、100ドルほどお金が消え、代わりに、左の尻肉に鈍い痛みが与えられていた。 マリアと私は、軽いランチを食べた後、家に戻った。マリアは夕食の準備を始め、私は洗濯に専念した。午後4時を回ったとき、トレーシーが帰宅し、すぐ後にマークも帰ってきた。4人でテーブルに着き、早目の夕食を始めた。 食事中、マークは私に1枚のDVDを渡した。 「これ、宝物として取っておきたくなるかもしれないよ」 「何ですか?」 「この前の日曜日、カメラを出してたのは覚えているね。うちの技術者に、そのときの動画をDVDにしてもらったんだよ。君へのお土産にしようと思ってね」 「つまり、私たち以外の人が、これを見たということですか?」 マークは、私の声に恐怖感が混じっているのを察したと思う。 「一人だけだよ。それに、彼も、これはすごく良いって言っていた。彼に、君が一度もポルノに出たことがないと言ったら、驚いていたよ」 マークは私を落ち着かせようとする声の調子で言った。 正直、マークが行ったことは、嬉しくなかった。だが、すでに私にできることは何もないのも事実。ともかく、誰か知らない人が、淫乱に振舞う私の姿を見ているということを知りつつ、生活していかなければならないのだろうと諦めた。 食事の後、それぞれナイト・ウェアに着替えた。トレーシーと私は、タップ・パンツ( 参考)にキャミソールを選んだ。マリアは、太ももの中ごろまでの丈のシース型( 参考)のナイティ。マークは、サテンのボクサー・パンツ。みんな、マークのパンツでは、彼の勃起を隠しきれないだろうと分かっていたが、本当に気にしている人は誰もいなかった。
妻の淫らな声が響く中、ローラは私の小さなペニスを取り出し、握りました。隣の部屋では妻と男のセックスが続いています。ローラは、私のペニスが手の中でヒクヒクと動くのを感じたようです。 「リンダは、いま、これまで味わったことがないような素敵なセックスをされているの。聞こえるでしょう? 彼女、最高の時を味わってるわ。そして、あなたは認めたくないでしょうけど、奥さんがどんどん黒に染まっていくところを聞きながら、こんなに興奮している・・・」 言い返すことができませんでした。実際、こんなに立っているのは何年ぶりだったのですから。 セックスはその後も続いていました。リンダの叫び声は次第に大きくなり、あえぎ声や観念したような溜息、泣き声が混じっていました。とうとう、男が射精を宣言しました。 「出すぞ! いいか!」 「ええ、お願い! あああ・・・! 私のお腹に、あなたの黒子種を撃ち込んで! いっぱい出して! そして、私を黒人狂いの淫乱女に変えて!」 若者は妻の願いに応じたようです。リンダがひときわ高く声をあげ、オルガスムを伝えました。 数分後、着替えを済ませた2人が姿を現しました。妻は、私の方へ、満足した、そしてどことなく取り澄ました顔を見せました。 「先生! こんな素敵な経験をさせていただいて、本当に感謝していますわ・・・それで、お願いなんですが、黒いお方にもっとしてもらうには、これからどうすればよいか、教えていただけませんか?」 「そうねえ・・・私、地元の大学で非常勤で教えているの。その大学の学生は、大半が男子学生で、しかも黒人なのよ。今から、あなたたちの住所を学生たちに教えることにするわ。それでいい?」 「ええ、ありがとうございます」 私は、もちろん依然として、この成り行きに腹を立てたままでした。妻の腕を取り、憤然として部屋を出ました。帰宅の車の中、妻に話しを始めました。 「よかろう、これで気が済んだだろう。だから、もう、この黒人なんたらの話は一切忘れてくれるだろうな」 「あら、いやよ、ハリー。いったん黒人男の味を経験したら、もっともっと欲しくてたまらなくなっているわ。あなたの貞淑で地味だった奥さんは、これからは、黒人男のための完璧な淫乱女になるでしょうね。あなたも、これから、私を見ることに慣れなくちゃいけないわ。若くて逞しい黒人男たちに、せっせと尽くす私の姿。そのうち、そうなるでしょうし、それについては、あなたは何もできないでしょうね!」 何を言っても妻の気持ちを変えることはできないと悟りました。帰宅の車の中、私はずっと黙ったままでした。
コニーとジャニーが寝室に上がってきた。コニーは、前もって、ワインをたくさん飲むように仕向けており、2人ともかなり酔っている様子だった。 「・・・ねえ、ジャニー? 昔のことを思い出して、ちょっとやってみない?」 コニーはそう言って、ジャニーにディルドを出して見せた。これも僕たちが前もって買っておいたディルドである。 2人の間ではジャニーが主導権を握っているらしい。ジャニーは、まず、コニーにキスを始めた。2人は10分近くキスをしていたに違いない。2人とも口を開き、濃密に舌を絡めあっているのが分かった。それに2人ともどんどん興奮してきているのも見えた。2人を見ている僕自身も興奮してきていた。 やがてジャニーは、キスをしながらコニーの服を脱がせ始め、何分も経たないうちに、コニーは全裸になっていた。2人は立ったまま、対面し、ジャニーは僕に背中を見せている。コニーは、2、3回、僕の方へ視線を向け、笑みを見せたが、大半は、ジャニーの熱のこもったキスに意識を乱されているようだった。 ジャニーは、コニーの口にキスをしながら、同時に股間に手を伸ばし、あそこを愛撫し始めた。コニーの息づかいが次第に乱れていく。それを見て、ジャニーはディルドを取り、KYゼリーを塗り、その先端をコニーの後ろの穴にあてがった。まだ2人は対面したままである。 ジャニーは、再びコニーにキスを始め、それと同時に偽ペニスをぐっと押し込んだ。とたんにコニーはほとんど狂ったようになった。がくがくと体をうねらせ、あえぎ声をあげる・・・いや、あえぎ声を出そうとしていると言った方が正確だろう。口の中をジャニーの舌で舐めまわられているので、声を出すのが難しくなっているのである。 やがて、とうとう、コニーは体全体をくねくねさせ、震え始めた。体のうねりを自分で制御できないようで、彼女がオルガスムに達したのが僕にも分かった。コニーは、僕とするときに、いつもあんな風にいくわけではない。いまの彼女の姿を見て、少し嫉妬心を感じた。でも、そう言えば、昨夜、コニーのアヌスにした時も、彼女はあんな風によがり狂ったではないか。 オルガスムが終わり、コニーは疲れきって、ベッドに横たわった。だが、1分ほど休むと、コニーは体を起こし、ジャニーに服を脱ぐよう、命令した。顔に少し邪悪そうな笑みを浮かべている。 ジャニーはきわめて従順になり、すぐに服を脱ぎ始め、やがて、2人とも全裸でベッドの上に横たわった。コニーは時間をかけたりしなかった。何秒もしないうちに、仰向けのジャニーの両脚を掲げさせ、アヌスにディルドを突っ込む。コニーは、ディルドを使いながら、同時にジャニーの小さな乳房の片方に口を寄せ、吸っていた。ジャニーはすぐに乱れた声を上げ始め、いやいやをするように頭を左右に振った。 次にコニーは彼女をうつぶせにさせ、いよいよ本格的にディルドでアヌスを攻撃し始めた。そうしながら、僕の方を見て、出てくるように合図を送る。 さっきから2人の行為を見ていた僕は、完全に勃起していた。コニーは、ディルドを出し入れしながら、僕の準備が整うのを待ち、その後、ディルドを引き抜き、替わりに僕を押して、ジャニーの足の間の位置につかせた。僕のペニスを握り、ぐっと中に差し込む。 コニーは挿入したことを確認すると、すぐにその場を離れ、ビデオカメラを手にした。僕は早速、ピストン運動を始めた。その様子をコニーはビデオに撮っている。ジャニーは、相変わらず、呼吸を乱しながら、あんあんと淫らなあえぎ声を上げ続けていた。 何分もかからぬうちに、ジャニーは頂点に達し、僕もそれと同時に、彼女のアヌスに射精した。僕たちが達するのを見届けて、コニーはカメラを止め、僕に立ち去るよう、合図を送った。ジャニーはぐったりと、うつぶせに横たわったまま。何が起きていたのか、彼女が知っていたかどうか、はっきりしない。 僕は、こっそり部屋を出たが、衣類がなかったので、裸のままだった。コニーとジャネットの2人は、その後、起き上がって、おしゃべりを続けていたので、ジャネットが夜に客間へ行くまで、何時間も僕は隠れ続け、衣類を取りに戻ることができなかった。実際、そんな長時間、隠れ続けてかなり退屈だったが、それでも、この計画は、なかなか楽しい結果になったと思っている。 翌日、ジャニーは帰っていった。その後、僕とコニーは、例のビデオを取り出し、2人で見た。ビデオが始まってすぐに、コニーは僕に、ビデオを見ながらアヌスにやってとねだった。ビデオには本当に興奮した。そして、それを見ながらアナルセックスをした時のコニーの燃え方もすさまじかった。いく時に、あんなに大きな声を上げるコニーを初めて見た。 翌日の夜も、コニーはビデオを見たがった。さらにその翌日も。毎回、コニーは、僕にアナルセックスをねだった。いまだに、週に1回以上は、このビデオを見ている。あの日から2週間ほど経ったある日、コニーはビデオのコピーをジャニーに送った。多分、ジャニーはショックを受けたことだろう。コニーは、ジャニーがアヌスを犯されているのを見てものすごく楽しんだといった旨の手紙をビデオに添えて送った。コニーが、こんなわがままで意地悪なことをする女だったとは。僕は全然知らなかった。 おわり
アネットの方を振り返った。彼女は仰向けになって水に浮いている。少なくとも、浮こうとしている。10代の娘らしく成熟した乳房が水面からつんと盛り上がって見えている。頭を僕の方へ向けていたので、残念ながら、下半身の方は反対側。それでも三角形のヘアの暗い茂みも、下腹部の全体像もよく見えていた。 気がつくと勃起し始めているのに気がついた。アネットは、くるりと体を反転し、僕の方に近寄ってきた。仰向けのまま、岩の端をつかみ、そこで腕を交差させ、枕がわりにして頭を乗せている。アネットの頭が僕の股間から60センチも離れていないところに来ていた。ペニスがビクンと反応した。彼女は、最初は気づいていなかったと思う。でも、みんなも分かると思うが、10代の頃というのは、いったん勃起が始まっちゃったら、それを止めるなど事実上、不可能なのだ。立つな、立つなと願えば願うほど、にょきにょき立ってしまう。 最大勃起に近づいた時、アネットが視線を落とし、そいつを見てしまった。 「ミッキイ! 何よ、それ! やめてよ!」 止めろと言われてできるなら、最初からやってるよ。アネットは言葉では怒りまくっていたが、視線の方は僕のペニスに釘付けになっているのが見えた。水面から5センチくらい下のところなので、はっきり見えていたはず。僕の心臓の鼓動に合わせて、ヒクヒクと跳ねていた。アネットは言葉の攻撃を続けていた。 「早く鎮めてちょうだい! こんなに他の人がいるのに、そんな格好になったまま、よく水の外に出ていられるわね! もー、早く、やめてよ、バカ!」 分かってるよ。正直、たった2、3分でいいから、アネットを、エッチな気分になってしまった若い10代の男子に変えられたらいいのにと願った。そうなったら、僕の状態がどんなに大変なことか分かってもらえるから。ちなみに、僕は、エッチな気分になってしまった若い10代の女子になれたらいいのにと願うことも多い。女の側の状態も経験してみたいなと・・・ ま、とにかく、僕は岩から滑り降り、水の中に戻った。水中で直立の姿勢を取っている限り、水面からは股間のところは遠すぎて見えないはず。 「僕は、しばらくこの姿勢でいるよ。ちょっと、上にはあがれないから。君が的確に指摘したとおり、僕はいま・・・」 言葉を濁さざるを得ない。 アネットは岩の上にあがり、そこに座った。僕の方は、彼女の前を、ちょこまかと手足を動かし、立ち泳ぎをした。まるで、飼い主の周りをちょこちょこ走り回る子犬のようだ。泳ぎながらも、彼女の胸を見ていた。本当に大きく成長している。それに形も完璧。乳首は、立ってはいないけど、周囲の部分もあわせて1ドル銀貨( 参考)ほどの大きさ。色は薄いピンクで、これなら、夕陽も赤さの点で勝ったと誇れるだろうが、初々しさでは圧勝だ。当時の僕は、まだ、乳房の大きさをちゃんと評価できるだけの経験がなかった。だが、アネットのは大きいというのは確かだと思った。女性であることを誇りにしているように、丸みを帯びた丘が、胸の前にどーんと飛び出ている。しかし、それほどの大きさにもかかわらず、垂れるような気配はどこにもなく、誇り高くそびえ立っている。彼女の胸の谷間に這い上がり、頬を擦りすりしたい。そんな衝動を覚えた。
その日、ジャネットは休憩時間が取れるまで待ち、クリスの家に電話をした。彼の母親が電話に出た。クリスの姿は見ていないと言う。そして、クリスがジャネットのところで働いていないと知り、心配になっていた。クリスが母親に仕事をやめたことを伝えていないのは明らかだった。ジャネットは、とっさに、クリスは用事があると言っていたと思うと言い、クリスの母親に謝った。そしてクリスの携帯電話の番号を聞き出した。 何度か通話を試みた後、ようやくクリスにつながった。 「クリス? ジャネットです」 「あ・・・こんにちは、レドモンド先生」 クリスは、ジャネットが、手紙のことで叱るつもりなのだろうと不安だった。 「クリス、どうしても話しをしなければならないと思うの。5時半に、大学通りのカレッジ・パブで会ってくれないかしら?」 「ええ・・・多分・・・」 クリスはまだ恐れていた。 ジャネットは電話を切り、椅子に深々と腰掛けた。それで、あなたは彼に何て話すつもりなの? ジャネットは自分の感情と戦っていた。あなたは、あの若者の気持ちをどう扱うつもり? 自分は、あのような若者と関わることなど、あってはならないこととは知りつつも、彼の気持ちを傷つけたくないとも思っていた。何とか、これを切り抜ける道があるはず。 高速道路での事故のため、クリスは時間より少し遅れてカレッジ・パブについた。バーの中に進み、ジャネットの姿を探した。店の奥にあるブースから彼に手を振っているジャネットを見つけた。ハッピー・アワー( 参考)で賑わう人々を掻き分けながら進み、ジャネットが座るブースに着き、彼女に対面する側に座った。それとなく彼女の目を見て、怒りの表情がないか探す。 「こんばんは、クリス」 ジャネットは少し笑みを浮かべて声をかけた。 「こんばんは」 「何か飲まない?」 ウェイトレスが来たのを受けてジャネットが訊いた。 「ええ。コークが良いです」 「いいわ。じゃ、コーラをひとつと、私にはウイスキー・サワー( 参考)をもうひとつお願い」 ジャネットは3杯目を注文した。 「クリス・・・。私、一日中、あなたの手紙について考えたの。それに、あなたに何て言うかも。どうしてこんなことになってしまったのか、分からないんだけど、どうしてもあなたに謝りたくて」 「僕に謝る? どうして・・・?」 クリスは驚いていた。 ジャネットはテーブル越しに手を伸ばし、クリスの手を取った。 「なぜなら、私はあなたを利用して楽しんでいたから。楽しい遊びと思っていたのよ。あなたを焦らすこと。でも、今は、それは間違いだと分かっているわ。して良いことと悪いことの境界線を越えてしまっていたの。そんなことすべきじゃなかった」 「先生・・・一体、どう考えたら、先生が僕を利用していたなんて考えられるんですか? むしろ、僕こそが・・・その・・・」 クリスは続きを言えなかった。ジャネットが手を伸ばし、彼の唇に指を当てて制したからだ。 「しーっ!・・・クリス、分別ある行動を取るべきだったのは私の方。私はあなたが好きよ。あなたは、セクシーでハンサムな若者ですもの。私、あなたが私のようなおばさんにどうして興味を持ったのか、そこから分からずにいるわ。あなたのような青年なら、ボーイフレンドにしたいと思う、素敵な女の子がたくさんいると思うのに」 「先生は、おばさんなんかじゃありません。あ、あなたは僕が知っている中で、一番セクシーで美しい女性です」 「ありがとう。やさしいのね」 ジャネットはそう言って、席から立ち、テーブルの脇を回って、クリスの隣に座った。彼の手を握る。 「クリス? あなたには仕事をやめて欲しくないの。私たち、とっても良いチームになると思うのよ。仕事に戻ってくれない? 明日、2人でいくつかルールについて話し合いましょう。あなたが私に惹かれてくれているのは分かったわ。正直に言って、私もあなたに魅力を感じているの。でも、私とあなたの関係は決して成就しないことも知ってるわよね?」 ジャネットはそこで一旦、話しを止め、クリスの目を覗き込んだ。2人、顔を寄せ合っているので、非常に間近に見える。クリスが返事をしないのを受け、ジャネットが言った。 「そういうことで、決めていい?」 クリスは溜息をつき、大きく深呼吸をした。またも、あの魅惑的な香水の香りがした。それに彼に押し付けられているジャネットの太ももの温かさも。 「レドモンド先生・・・」 「ジャネットと呼んで」 「ジャネット、ひとつだけ、教えておかなければならないことがあるんです。僕は・・・あの・・・あなたを家に送ったあの夜なんですが・・・あの時、僕はあなたを利用しました・・・つまり・・・」 クリスはつかえながらもはっきりと言った。そのクリスをジャネットは遮った。 「クリス? あの時、私は死んでいたわけじゃないわ。ただ酔っていただけ」 クリスは少し沈黙した。ジャネットが言ったことの意味を解釈しようとしてだった。突然、彼はあんぐりと口を開いた。 「分かっていたのですか?」 「一部は覚えているとだけ言っておきましょう」 クリスはすっかり唖然としていた。「ああ・・・」と、それしか言葉にできなかった。
電話を挟んで両者がしばらく、くすくす笑いをした後、リディアは続きを話し始めた。 「まあ、とにかく、あのバカ者は、お前さんが例のメールを発信した2日後あたりにバーバラに電話をかけてよこしたんだよ。で、バーバラに、もう会ったり、電話で話したり、Eメールをやり取りしたり、その他、どんな形でもメッセージの交換は止めると言ったのさ。いついつまで止めるって言うんじゃなくて、無期限で止めると。後で分かったんだけど・・・あいつの奥さんが、ちょっと手綱を締めて、あのバカを手荒に扱い、拍車でビシッっと痛めつけたってわけさ」 リディアは嬉しそうに語った。 少し間を置いてスティーブが訊いた。 「それについてバーバラはどんな反応を?」 「もちろん気に入らないようだがね」 リディアは、即答で答え、くすくす笑った。 「ロイドもダイアンも、ほとんど、毎日、それも一日中、バーバラを叱り続けていてね、ダイアンは、レイフだけが友達と思っていたのだろうさ。でも、そのレイフも手を引いてしまった。バーバラに残された話し相手は、結局、自分自身だけになっちまったのだよ。しかも、そうなっても、その自分の中の別の自分から聞かされる言葉も気に入らないようだがね」 スティーブは何を言ってよいか分からなかった。 「そうだったんですか・・・ロイドたちの話からは、そういう状態は分からなかったです。1度でも、その話しをしてくれたらよかったのに。聞かされた事といったら、この結婚の危機を回避するには僕がどうすべきかとか、僕が小さな砂山のような話しを巨峰のように誇張しているとか、バーバラがどれだけ悲しんでいるとか、そういう話ばっかりだった」 「ええ、分かってます」 リディアは同情を込めて返事した。 「まあ、良くないことと言われるかもしれんが、私は、ロイドたちがお前さんへ電話をするところを何度か立ち聞きしていてね。だけど、これは、しっかり理解して欲しいんだがね、ロイドたちがお前さんに話していることと、バーバラに話していることは、全然、違うことなんだよ」 スティーブは、リディアの言葉を咀嚼し、理解しようとした。 「まあ、両親であるわけだからバーバラを守るのは当然だと思います。自分の娘なのだから」 思慮深そうに応えた。 「その通り! でもね、お前さん、バーバラにとって、今、誰が、一番の友達なのか分かるかい?」 スティーブは、少し考えなければならなかった。 リディアは、昔のテレビのクイズ番組でよく使われていたメロディをハミングしていた。参加者が回答するまで何秒か流れる曲だった。スティーブは、時を刻むカチカチという音が聞こえてくるような気がした。 「ああ、そうか! あなたですね?」 リディアは声を立てて笑った。
彼女は最終章をポジティブな言葉で締めくくっていた。第11章「現実の回復」 「正直なところ、この章を書くことは予想していませんでした。現実世界では、ハッピーエンドはめったにないことなので。実際、ここで書くこともハッピーエンドとは言えません。ですが、私にはかすかに希望の光が見えたのです。それは、最も考えられない場所と時に起きました。複数で肉体を絡めあっていた真っ最中に。その、体を絡めあっていた者たちの中の2人は、以前、お互いの体を触れ合った仲だったのです。その2人の触れ合いは、やがて愛撫に変わり、キスを生み出し、実際には決して息絶えたわけではなかった欲望を互いの体と心に再燃させました。涙を流させ、トラウマを生み出した出来事があったにもかかわらず・・・ 「あの人と一緒に暮らした魔法のような日々。その頃は、肉体の欲望とは、互いへの愛、信頼、信念から生まれるものだったのです。性的な夢は、現実の愛に裏付けられたものとして存在し、両者はまったく同一のものでした。・・・もし、その気になって試してみたら、ひょっとして、そのような状態に再び戻れるかもしれない。そんな希望の光が見えたのです。そのような状態に戻ろうとする試みに、今の自分は、どれだけ自分を捧げられるだろうか? どれだけ自分を危険に晒す覚悟ができてるだろうか? 幸せになるということは、どれだけの価値があるものだろうか?」 木曜の夜、私はこれらの言葉を読み終えた。この言葉にどれだけ気持ちが高ぶったことか。ひょっとすると、本当にハッピーエンドが可能になるかもしれない。そう感じたのだった。そして、私は、高揚した気分のままエピローグを読んだ。 「セリーヌ・ダルシーは、4月の暖かい午後、エイズの副作用で、この世を去りました。闘病期間は長くはなく、その点では幸いでした。26歳という年齢では、そういうケースは多くないので。病院の窓から差し込む陽の光は、彼女の体を温めましたが、遠い昔に彼女と別れた恋人たちに抱かれても、彼女の体は温かさを取り戻すことはできませんでした。セリーヌの友人たちが何人か見舞いに訪れました。やがて自分たちにも訪れるかもしれない死の影に直面できるだけの強い精神力を持った人々です。セリーヌの家族もいました。もっとも、私のことを彼女の「家族」に入れてくれるなら、という話ですが。セリーヌも私のことを家族と思っていてくれたようです。私とセリーヌのそれぞれの理由は何であれ、共に他に身寄りがいないとき、私たち2人は家族となっていました。このことで私は、愛してくれる人がいるという特別な立場にいることを感じることができました。家族とは、まさにそういう存在に他ならないのではないでしょうか? セリーヌも同じように感じてくれていたと願っています。そして、この本は、彼女の残した唯一の遺産でもあるのです」 私は、泣き続け、そのまま午前3時ごろに眠りについた。金曜日、私は病欠の電話を会社に入れた。土日をかけて、私は最初から本を読み返した。 ダニーの本は大ヒットを飛ばし、しかも長期にわたってベストセラーの位置を保ち続けた。何本もトークショーに出演していた。彼女のような立場の人を励まし、同情するインタビューアもいたが、そうでないインタビューアも、ダニーの商業的な成功を気にしてか、少なくとも礼儀は守っていた。それにしても、ダニーは何て美しいの! もちろん以前から美しかったが、一層、磨きがかかったようだった。テレビ局のスタジオの照明の中だと、なお一層、美しく見えた。茶色のスーツとクレープ( 参考)のブラウスがよく似合っている。それに、新しく盛り上がった、あの美味しそうなおっぱい!
アンソニーの子供が欲しいという妻の言葉。これは、アンソニーが妻にかけた呪文によって引き起こされたものであり、彼女の本心ではないだろうと思った。ではあるものの、自分の妻が、他の男についてこのような言葉を発するのを聞くのは辛かった。それに、僕の目の前ですでに3人の男たちが妻とセックスをしていたという事実にも、心をかき乱されていた。しかも、まだ、それは終わっていないのだ。 5分ほど経っただろうか。アンソニーは回復し、ブレンダにセックスをする準備ができていた。妻を両腕に抱きかかえたまま、椅子から立ち上がり、彼女をゆっくりとベッドに降ろした。妻は、待ち構えていたように、両脚を広げ、アンソニーを受け入れた。最初、アンソニーは顔を妻の局部に寄せ、クンニを行った。5分ほどのクンニリングスに、ブレンダは、この上なく全身で喜びを表し、オルガスムに達していた。彼女にとって黄金色に輝くオルガスムだっただろう。 僕は、依然として、アンソニーはどうやって、あの巨根を妻の中に入れるつもりなのか、分からずにいた。いかに2人の若者たちに広げられたと言え、依然として、かなり小さな入り口なのである。あんな極太を入れるなど不可能に思われた。 アンソニーは、その僕の疑問に、実際の行動で答えを示した。彼は、巨大な亀頭を濡れた陰唇にあてがい、その後、小刻みだが一定のリズムで執拗に突きを送り、とうとう、あの極太の肉茎を妻の中に埋めきったのである。ブレンダは、彼の肉茎に肺を下から圧迫されているかのように、ハアハアと苦しそうに呼吸をしていた。だが、間もなく彼女は普通の呼吸を取り戻し、アンソニーもゆっくりしたリズムに入っていた。ピストン運動が始まっている。 突き入る光景にも眼を見張ったが、引き抜きに掛かる時の光景の方に、驚いた。突き入り、引き抜きに掛かるたびに、アンソニーのペニスは、きつく締める妻の膣の肉壁を引きずり、外へと引っ張っているように見えた。アンソニーのペニスが引き抜きの動きになるたびに、妻のバギナの肉壁は、名残を惜しむように、きゅうっと収縮し、ペニスを離すまいと締めつけるのである。 最初はゆっくりだった出し入れにも、次第にスピードが出てきた。そして、速いリズムは、やがて、速すぎるほどのリズムへと変っていく。ブレンダも激しく腰を突き上げていた。猛烈な勢いでピストン運動が続けられ、もはやアンソニーのペニスの形がぼやけて見えるほどになっていた。 激しく体を動かしながらも、ブレンダもアンソニーも、固く眼を閉じていた。まるで、祈りをしているようだった。一刻も早く、自分たちの肉体が運動の限界を越え、動けなくなる瞬間が来るようにと、祈っている。だが、その祈りもむなしく、2人の体は動き続けた。気持ちとは別に、体だけが自動操縦で動かされているようだった。高速ピッチのピストン運動は、その後、5分間、続き、さらに10分続く。結局、20分もの間、続いた後、とうとう、アンソニーは動きを止めた。と同時に、魔法のスペルマが妻の体内に注ぎ込まれた。妊娠の可能性がある妻の子宮の奥へ。 アンソニーが射精を始めたと知ると、ブレンダも腰の動きを止めた。最初の1発を撃ち出されたと同時に、眼を大きく見開いた。まるで、子宮に熱湯をかけられ、火傷を負わされたかのような反応だった。だが、そのショックの反応は、すぐに、この上ない喜びの顔に変った。アンソニーの魔法の精子が、淫らに狂った妻の体に化学的な効果をもたらしたのだろう。強烈なオルガスムが襲ったらしく、白目を剥いて恍惚としていた。 アンソニーは放出を終えると、妻から体を離し、元の椅子へと戻った。ブレンダもクライマックスから落ち着き、アンソニーの後に続いて、彼の元に行こうとした。だが、アンソニーは、ベッドに留まるように、手で制した。ブレンダは、がっかりした顔をしていた。 アンソニーは疲れた様子だったが、ブレンダの方は、まだ性的に活性化した状態を終えていない様子だった。アンソニーは、困った顔をして、ブレンダを見た。 「ブレンダ。俺が休んでいる間、自分の旦那とセックスしててくれるか?」 ブレンダは、反射的に、そんなのイヤと反論しそうになったが、アンソニーは唇の前に指を1本立てて見せ、彼女の口を封じた。そして僕に顔を向ける。 「忘れていないよな? 奥さんには、充足してもらわないと困るんだ。見てみろ。あんたの奥さん、まだまだやりたがってる」 僕は頷き、さっそく服を脱ぎ、妻に近づいた。彼女は、まるで赤の他人を見るような目で僕を見ていた。非常に不思議な状況だった。 ブレンダは、自分の夫である僕を見ながら、いかにもセックスしたくなさそうな顔をしていたものの、彼女は、想像をはるかに越えたレベルまで性的に高まってもいた。両腕で彼女を包むと、彼女も反応し、おとなしく抱かれる。妻の体をベッドに横たえ、ペニスで彼女の股間を探った。今や、すっかり口を広げた陰部に、すぐにペニスが収まった。確かに、ゆるくなっているが、ゆるすぎるほどではない。それに僕の方も、今までになかったほど大きく勃起していた。僕は、アンソニーが放ったスペルマに、僕自身のスペルマも加え、どちらが勝利を収めるか試してみようと心に決めた。この勝負、明らかに僕には不利なのは分かっていたが、心に決めたことは変えたくなかった。 僕は、これまでなかったほど激しく、最大の力を尽くして妻に打ち込み続けた。やがて、2人とも頂点に至る途上で、ブレンダは、僕の名前を叫び、僕を愛していると言ってくれた。こんな状態になっていても彼女が僕のことを気にかけていることを知り、僕はより一層、エネルギッシュに動き続けることができた。やがて、僕たち2人とも同時にクライマックスに達した。僕は、これまでの僕の人生で最大の一撃をブレンダの子宮に撃ち出した。息を切らしながら、「こいつを食らえ!」と乱暴な言葉を吐いた。 驚いたことに、射精した後も、勃起が続いていた。妻の体を持ち上げ、僕の上に乗せると、彼女も早速、激しい乗馬運動を始めた。妻は、僕の持っている子種を、一滴残さず搾り取り、子宮へ取り込もうとしているようだった。仰向けになっている僕の視界にアンソニーの体が見えた。彼もベッドに上がり、ブレンダの後ろに位置取り、後ろからしようと準備しているようだった。だが普通のセックスとは違うようだ。彼が何か行っているらしいと察することができたのはなぜかと言うと、突然、ブレンダが眼を見開き、ぐっと頭を上げたからだった。ペニスに何かが押しつけられるのを感じたが、僕のペニスに直に何かが触れている感覚はなかった。アンソニーがブレンダの肛門にペニスを押し込んでいることに、ようやく気がつく。妻は、アンソニーに裏門を広げられ、苦しそうなうめき声をあげ、その声はますます大きくなっていた。 間もなく、3人とも、安定したリズムで動き合うようになった。ブレンダは、連続してオルガスムを感じているようだった。アンソニーも僕も、まだ、限界には達していない。2人とも、先にブレンダに放出していたわけで、共に、持続力は充分残っていた。これは良いことである。僕にとっても、アンソニーにとっても、このセックスに飢えた可愛い妻を、どうにかして満足させ、くたくたにさせなければならないのだ。二穴挿入の状態で、多分、30分以上、出し入れを続けていたと思う。ブレンダは、連続オルガスムのため、間断なく愛液を垂れ流す状態が続いていた。ヌルヌルした体液が僕の睾丸や内股をびちゃびちゃにしている。 とうとう、僕はもはや我慢できなくなった。2発目の射精を、愛する妻の奥へと放出する。アンソニーも同じく射精に達したのが分かった。先程の時と同様、ブレンダの目が妖しく輝くのが見えたからだ。麻薬中毒者が、長い間、お預けされていた薬を打たれた瞬間のような顔をしている。今回は、妻は、射精を受けた瞬間、僕の眼を見つめていた。ずっと慣れ親しんだ、あの愛がこもった顔で僕を見ている。それを見て僕は幸福感に包まれた。その後、すぐに彼女はがっくりと力をなくし、僕の腕に包まれるようにして眠りに落ちた。この振る舞いにも、さらに大きな幸福感を感じた。ブレンダはようやく充足したのだ。 アンソニーはブレンダのアヌスから抜け、ベッドを降りた。すぐに服を着始める。部屋を出る準備が出来ると、僕に言った。 「トム。彼女は、永遠に君のところから離れないと思うよ」 僕は微笑んで、その言葉を聞いたが、一つだけ伝えておきたいことがあった。 「それは本当かもしれないけど、多分、彼女の中には君の残したものが成長し始めているかもしれないんだ」 「それについては心配する必要はまったくないだろうさ」 アンソニーは、そう言って、ドアを開け、出て行った。 僕とブレンダがアンソニー・ブラウンと出会ったあの日から、1年が経っていた。3ヶ月前、ブレンダは可愛い男の子を産んだ。僕に似た子供だった。アンソニーが言ったことは正しかった。僕には何も心配することはなくなった。ブレンダは、この子の命が仕込まれたあの日のことについて何も覚えていなかった。それがベストのことだろうと僕は思っている。 アンソニー・ブラウンとの経験がもたらした副作用には2つあり、その効果は今も続いている。一つは、妻が前にも増して僕に対する愛情を深めていることで、ほとんど、僕を崇拝していると言ってよいほどだ。もっとも、これだけは、はっきり述べておきたいのだが、このような栄誉ある境遇になったからと言って、それを利用して妻のことを虐待したりは決してしていない。妻が示してくれる愛情へのお返しとして、僕も自分にできることのすべてを行い、彼女をもっと幸せな気持ちにしてあげるよう努めるようになっている。 二つめは、ブレンダは、1年前に、あのセクシーな服を着る時に見せた引っ込み思案で、慎ましいところがなくなったということである。今、妻が着ている服装を見たら、1年前の最初の服装など、むしろ保守的すぎると思えるだろう。ブレンダは口癖のように言っている。 「私の素敵な夫が喜んでくれるなら、私はどんなことでもするつもりよ」 正直、今の僕は天にも昇る心地であり、アンソニー・ブラウンに心から感謝したいと思っているのである。 おわり
トレーシーとマークは2人ともベッドの中にいて朝食を待っていたが、私は通常の朝の仕事を行うことができた。全裸のままの2人に朝食を出した後、私はバスルームに行き湯船にお湯を溜め、トレーシーのためのエネマを用意した。お湯が溜まる間、着替え室に散らかっていた衣類を集め、浴室を掃除した。 マークが朝食を済まし、着替え、仕事に出かけ、私も寝室の掃除を済ますと、トレーシーは私を連れて、私の寝室に入った。そこで、私の持ち物をいろいろ見回り、私のために着るものを見つけてくれた。トレーシーの判断では、私が着られるものとしては、膝丈までの長さの黒いスカートと赤いボタンダウンのブラウスだけだった。 そのショッピングの一日は、私が想像したものとは丸で違った一日になった。私は、店をゆっくり歩き回る、のどかな一日になるだろうと思っていた。しかし実際は、一日の間にどれだけの数の店を見て回れるかという、慌ただしい競争のような一日になった。それに数え切れないほど試着をし、着替えを繰り返したので、そもそも、最初にどんな服を着ていたか忘れそうになったほど。 その日、家に戻った時には、何を買ったかすら覚えていなかった。ただ、トレーシーが私の衣類のために数千ドルも使ったことだけははっきり認識していた。もう一つ、はっきり覚えていることは、私がおへそにピアスをしたこと。思ったほど痛みはなかったし、思った以上にセクシーに見えるようになったのは確かだった。 トレーシーは、買ってきたアイテムを私と一緒にすべて片づけた後、そのまま、マークが待つベッドへ行った。私とマリアは、ナイティを身につけ、一緒にベッドに入った。私は、マリアをその気にさせようとしたが、彼女は、今日は疲れているのと呟くだけだった。私も疲れていたが、マリアに借りがあるような気がして、彼女に尽くしてあげたい気持ちだったのだ。ともかく、すぐに私にも眠気が襲ってきた。気がついた時には、翌朝になっていて、目覚ましベルがなっていた。 それから続く2日間は、私は極めてまじめに仕事に専念した。雑事をせっせとこなし、溜まっていた洗濯も済ませ、木曜日の仕事が終わる前に、金曜日にすべき掃除も済ませておいた。私の仕事ぶりに感心していた人がいたかどうかは分からないが、他の人の眼は気にならなかった。ともかく、金曜になる前に仕事を片づけたいと思っていた。 金曜になり、私はマリアと一緒に、病院の予約の時間に充分余裕を持たせて、家を出た。病院につくとすぐに、私は何枚かの書類をすべて記入するよう求められた。記入し尽くすのに、気が遠くなるほど時間がかかった。ようやく、すべてを記入し終えた後、ようやく病院の中を見回す時間ができた。部屋じゅうに、性転換を扱った文献が並べてあった。2、3枚、パンフレットを手にしたが、それを読み始める前に、マリアと共に呼び出された。 私たちは診察室につれて行かれ、そこで、2人とも簡単に性器を検査された。マリアは採血もされていた。その後、看護婦は部屋を出て行ったが、入れ替わりに、医師が部屋に入ってきた。年の頃は40代後半だが、非常に魅力的な女性だった。私より少し背が高く、少し体重もありそうな体格をしていた。 医師はマリアの手を取った。 「こんにちは、マリア。調子はどう?」 「全然問題ありません。むしろ、こんなに調子がいいのは久しぶりです」 「じゃあ、ホルモンの副作用はないわけね?」 「ええ」 「良かったわね。すでに採血は済ませてあるわけだから、後は、注射を1本して、新しいお薬の処方せんを出すことだけですね」 医師は一旦、診察室を出て、1分後に注射器を持って戻ってきた。マリアは診察台に覆い被さり、医師の方へお尻を突き出した。マリアはソング・パンティとガーター・ベルトとストッキングのセットを身につけていた。注射の時、服を脱ぐ必要がないよう、この格好で来ていたのである。 注射を終え、医師は言った。 「さて、マリア? 良かったら、あなたのお友達と二人っきりでお話させてもらえるかしら?」 マリアは、もちろんよろしいですわと言い、私を置いて診察室から出て行った。どういう理由か分からないけれど、私は急に不安な気持ちになった。
「大丈夫よ、リンダ。あなたは、きっと、黒ペニスが大好きになるはず。・・・それにハリー? あなたも、これが気に入るようになる。あなたの奥様が、若くて、逞しくて、元気の良い黒人男たちに、集団で体を弄ばれるところを見るの。彼らがあなたのご主人様になるでしょうし、あなたも、夫婦生活も再び楽しめるようになるはずよ」 私はもう一度、妻の腕を掴んで、出て行こうとしましたが、妻はまたも私に腰を降ろすように言いました。 「他の男たちが妻を抱くのを見て私が興奮するなど、絶対にありえません」 「それは、どうでしょう? ちょっと見てみましょうか?」 ローラは自信ありげに答え、リモコンを取り、近くのテレビで、あるビデオテープを再生しました。 ビデオには、ローラ自身が、若い黒人男たちに囲まれている姿が映っていました。男たちは、彼女をこづき回し、言葉でもいたぶりながら、衣服を剥ぎ取っていました。そしてローラを全裸にすると、男たちは、ひとりずつ彼女を犯し始めました。暴力的と言ってよいようなセックスで、それぞれ、思いつく限りの薄汚い言葉で彼女を罵りながら、激しいセックスを続け、やがて、全員が彼女の体を貪りました。そのビデオを見ながら、私は勃起してしまうのを必死でこらえていました。その私の状態に、ローラは気づいたようでした。 「リンダ? あなたのご主人、こういうのお好きなようね」 「先生! 私も興奮しています!」 リンダは胸を弾ませて答えました。 ビデオが終わると、ローラはデスクにあるボタンでブザーを鳴らしました。すると、黒人が2人、部屋に入ってきました。ひとりは若くハンサムな黒人で20歳くらいでした。もう一人は、もう少し年上ですが、並外れて逞しい体格の男でした。ローラは若い方の男に自分の前に立つよう、頼みました。男が前に立つと、彼女は彼のズボンのチャックを降ろし、中から大きなペニスを引っ張り出し、優しくさすり、勃起させました。その勃起した姿に、私は眼を丸くしていましたし、リンダも私たちに聞えるほど大きな溜め息を漏らしました。 「触ってみたら?」 ローラが妻に言いました。私は立ち上がって、リンダを止めようとしましたが、巨体の男が私を制し、私は彼に押されて、また椅子に座り込みました。 妻は、小さな白い手で黒太のペニスを包み、茎に沿って上下にストロークを加えた。 「す、すごい! ああ、あなた? あなたのが、こんな風に長くて、太くて、固かったら、私たち今日はここに来ることなかったわね!」 ローラがリンダに言いました。 「もし良かったら、隣の部屋に行って、それを味見してみたらいいんじゃない?」 「え、本当? 是非、お願い」 妻は、嬉しそうに言いました。 私は思わず椅子から体を起こし、若者と隣の部屋に行こうとする妻を止めようとしました。ですが、巨体の男に、またも、無理やり椅子に座らせられました。妻と男は手をつないで、部屋を出て行ってしまいました。 ローラは、妻たちが隣の部屋に行くとすぐに、インターフォンのスイッチを入れました。隣の部屋で起きていることが、すべてスピーカーから聞えることになります。2分も経たないうちに、妻の叫び声が聞えました。どうやら、あの巨根が妻の女陰に入った瞬間だったようです。 「ああ、すごい感覚!! 気持ちいいわ! 私の狭いあそこが、ものすごく広げられているのが分かるわ! ・・・ああ、何年も前にあなたと知り合ってたら良かったのに。夫の、ナヨナヨしたちっちゃなモノで我慢なんかする前に知り合ってたら・・・もっと、もっと、やってちょうだい! 若くて強いのね! 激しくやっていいのよ。もっと強く! 私をいじめるつもりで、叩きつけて! ぐいぐいやってくれていいの! ・・・私を安淫売のように扱って! その、すごく大きな黒い道具を使って、私を支配して!」 私は妻が発する言葉にショックを受けていました。20年以上も一緒に生きてきたはずなのに、妻がこのような言葉を使うのを初めて聞きました。
コニーとジャニーは、キスをしたり、互いの胸を触りあったり、局部を指などで愛撫しあっていたと言う。やがて、ジャニーはどこからかディルドを持ち出し、コニーに、2人とも、それをお尻に入れるようになるべきだと説得したらしい。そして、2人ともディルドをアヌスに入れるのに慣れると、ジャニーは、愛し合うたびに、それを使うべきと言い張り、結局、毎週、2回か、3回は、ディルドを互いのアヌスに使うようになったという。 彼女の告白には驚いたが、それでも僕は多少、推理力は働かせることができてた。そして、コニーが突然、アナル・セックスを僕に求めることに決めたことには、ジャニーが近々僕たちのところに遊びに来る事実と関係があるのだろうと判断した。そのことをコニーに訊くと、案の定、その通りで、コニーは僕にジャニーとアナル・セックスをして欲しいと言ったのだった。 信じてもらえないかもしれないが、こんなことを言うのは、本当にコニーらしくない。まったく、別人みたいだった。 コニーは、ジャニーが男にアナルを犯されているところを見たくて、うずうずしていると言った。彼女は、その場面を想像して、信じられないほど興奮していた。コニーによると、ジャニーは、実際、レズビアンかもしれず、2回ほど、男性とデートに出かけたことがあったが、あまり楽しそうではなかったらしい。それでも、ジャニーは、興奮したら、きっと、男にアナルをしてもらうという「提案」に乗ってくるはず、とコニーは言った。 正直、僕の気持ちは、この展開に驚いたと言うだけでは、絶対に言いたりないだろう。結婚して何年も経って突然、妻にアナルセックスを求められた! さらに、それを行った後、今度はその妻の口から、彼女の昔のルームメイトにアナルセックスをしてあげて欲しいと求められたのだ! もちろん、僕がその提案に反対するわけはなかった。 そして、とうとうジャニーが家に来る日がやってきた。彼女を見た時、コニーの計画がさらに魅力的に感じられたことを正直に言わなくてはいけない。ジャニーは、思わず目を奪われそうな美女だったのである。身長162センチほど。ほっそりとした体つきで、胸は小さく、キュートなお尻。そして茶色の長い髪。 コニーと僕は、最初の晩について計画を立てていた。ジャニーには、僕はこの夜、事情があって、外出しなければならないと言ったのである。実際は、僕は通りの向こうに車を止め、歩いて家に戻り、裏口から家に忍び込んだのである。コニーがジャニーの気をそらしている隙に、僕は寝室に入り、クローゼットの中に隠れたのだった。
ジャネットは、押しのけようとしていない。それを察知し、クリスは得意になった。最も実現しそうにない夢が叶った以上の喜びだった。得意になった彼は、舌を突き出し、固く閉じたままのジャネットの唇に押し当てた。舌先が彼女の唇を割り、口の中に滑り込んで行くのにあわせ、今度は彼の唇から溜息が漏れた。クリスは、後先のことを考えず、ジャネットの上着の中に手を滑り込ませ、ブラウスの上から、胸に触れた。ブラウスとブラジャーの上からですら、クリスは中に包まれた乳房の熱と柔らかさを感じることができた。 突然、ジャネットは苦しそうな呻き声をあげ、力強くクリスを押しのけ、体を起こした。ハアハアと息を荒げていた。 「戻らなきゃいけないわ。患者さんが待っている」 ジャネットはそうつぶやき、芝生に覆われた坂を足早に降りていった。 クリスは、ショックを受け、同時に自分を恥ながら、その場に横たわっていた。本当に彼女にキスをしてしまったのが信じられなかった。いまだに、口の中にはジャネットの味が残っていたし、手には彼女の柔らかい胸の感触が残っていた。そして甘美な香水の香りが彼の全身を包んでいた。 クリスもオフィスに戻った時には、ジャネットは仕事に専念していた。彼女は感情的になってしまった自分を責め続けていた。だが、それと同時に、下着が湿っていることにも気がついていた。望んでもいない興奮が、依然として全身を駆け巡っている。いっそ、下着を脱いでしまおうか。そうすれば、この興奮も消えるかもしれない。そんなことすら思うジャネットだった。 最初、クリスは大喜びで、自分が成し遂げたことを自慢にすら思っていた。この年上の美しい女性にキスをし、受け止めさせることができた。さらには、彼女の胸にまで触れることができたのだ、と。だが、その日、時間が進むにつれ、クリスは、自分が大変な過ちを犯してしまったことを悟っていったのだった。彼がここで働き始めて、初めて、彼はジャネットに普通の従業員のように扱われたのである。もはや、彼を焦らすような振る舞いは一切見せず、むしろ彼女の物腰は冷たいものに急変していた。クリスは、あまりにことを急ぎすぎ、すべてを台無しにしてしまったと、自分を呪った。 翌日も事態は変わらなかった。ジャネットは、クリスに対しては、非常にぶっきらぼうに接し、仕事の要件しか言わなかった。脚も、固く閉じたまま。 クリスが知らないことがあった。それは、ジャネットが、あの出来事に関して、クリスではなく自分自身を責めていたという事実である。この若者を、自分へキスするよう仕向け、しかも胸まで触らせてしまった。そのことに関して、この上ない罪悪感を感じていたのだった。 その日の夕方、帰宅の時間になった。クリスはすっかり気力を失い、落胆していた。このまま、レドモンド先生のオフィスで働き続けるなど、できない。なんて俺はバカなんだ。クリスは仕事をやめることに決めた。直接、ジャネットに話す替わりに、辞職の手紙を書き、それをオフィスのドアの下に置く。 翌朝、ドアを開けオフィスに入ったジャネットは、手紙を踏みつけたことに気がついた。拾い上げ、クリスの手書きの文字を見る。大きな不安を抱きながら、デスクに座り、震える手で手紙を開けた。 「親愛なる、レドモンド先生 この手紙でもって、直ちに今の仕事から辞したく存じます。このような形を取ったことをお許しください。ではありますが、どうしても口頭では説明できないと感じたからなのです。先日、僕が行ったことについて、心から謝罪したく思います。あのようなことをして、一線をこえた行為をしてしまったことは、はっきり認識しています。このような手紙ですら、一線を越えたことだと思います。 先生のそばにいるといつも、僕はどうしても先生の姿を注視し続けてしまうことに気づきました。でも、自制しようと必死に努めてきたつもりなのです。こんなことを書くべきではないのは分かっているのですが、僕は、ほとんど毎晩、先生のことを思いながら自慰をしていました。夜、家に帰った後も、先生の香水の香りが忘れられず、先生が動くたびに聞こえた、シルクのストッキングの囁き声が忘れられないのです。 さらには手紙の中ですら恥ずかしさのあまり話せないようなことで、先生のことを思い、利用していたことも謝らなければなりません。このようなことを書いて、怒らせたとしたら、お許しください。このひと月、そばで働かせていただき、心から感謝しています。たくさんのことを学びました。それに先生には、僕にこの上なく親切にしていただきました。 僕がしてしまったことで、先生と父とのビジネス上の関係に悪影響が起きないことを願います。 感謝を込めて クリス」 ジャネットは手紙を閉じ、目を拭いた。クリスはすっかり勘違いをしている、と思った。謝らなければならないのは、むしろ、あのような行動を彼に取らせてしまった私自身の方なのだ、と。
夕食が終わりに差し掛かった頃、マークがマリアに言った。 「興味があればの話だが、実は来週、映画に出るTガールを探しているところなんだ。ブライアンと別れたばかりで、まだちょっと、と言うなら、別に気に留めなくて構わないんだが」 「いえ、とても興味ありますわ。誰が出ることになってるんですか?」 マリアは即答で応えた。 「そうか、そうか。アハハ。男優はマックスとリー。女優にはサミー・ウェイトとニューヨークから来る新しい女の子だ。もちろん、マリアにも女優陣に加わってもらうよ。Tガールが女王様の映画。もちろん君が女王様役だな」 マリアが急に気持ちを明るくさせていくのが見て取れた。 「美味しそう! サミーとはとても馬が合うの。それにマックスもリーも、素敵だし。ぜひ参加させてください。それと、ついでと言っては何ですが、撮影にステフィーを連れて行っても良いでしょうか? ちょっと、彼女に、私がポルノ映画に出ていると話したところだったんです。撮影現場でどういうことが起きてるか、彼女に見せてあげられたら、と思って」 マークは私に視線を向けた。 「もちろん良いとも。ただ、カメラが回っているときは静かにすることだけは、守ってくれよ」 夕食後、マークとトレーシーはダイニング・ルームから出て行き、残ったマリアと私で、後片付けをした。マリアは、今夜はメイク・ラブの夜だといった。メイク・ラブの夜には、マークとトレーシーは、他の者を交ぜずに、2人だけで愛し合うことになっているらしい。したがって、今夜は私は2人の寝室には呼ばれないということを意味していた。マークたちの埋め合わせを、マリアがしてくれた。 マリアと一緒に、ダイニング・ルームを掃除し、食器を洗った。キッチンもきれいにした後、私たちは、パンティとキャミソールとローブの姿に着替え、居間で、2人抱き合うようにして毛布に包まりテレビを見た。ずっと、愛撫したりキスしたりばかりしていたので、テレビで何をしていたか、ほとんど思い出せない。 とうとうベッドに入ることになり、マリアが私の寝室に来た。2人で愛しあった。単なるセックスではなく、優しく熱のこもった愛の行為だった。行為が終わった時には、それぞれ、互いの愛液を注ぎ込まれた状態で、2人ともすっかり疲れきっていた。私もマリアもシャワーを浴びるエネルギーさえ残っていなかった。私たちは、抱き合ったまま眠りに落ち、目覚まし時計がなるまで、目を覚まさなかった。 目を覚ました後、マリアと一緒にシャワーを浴び、2人でお尻を清めた。マリアは、その後、着替えをしに自分の寝室に行った。私もユニフォームに着替える。身支度を整えた後、私は、朝食をとりにキッチンへ行った。 マリアと2人、テーブル越しに手をつなぎながら一緒に食事を取った。マークとトレーシーに朝食を持っていく時間になると、マリアは私にキスをして送り出してくれた。
「カウンセリング」 Counselled Into Black (yw1560) By WimpHub 【親切にも本作のアイデアを提供くださったDarkLoveSin氏に、感謝の意を表します】 私の名前はハリーです。46歳。大手の法律事務所の副社長をしています。妻は44歳のリンダ。結婚して20年になったところです。リンダは実に魅力的で、洗練された美しさがある女性です。『グッド・モーニング・アメリカ』に出ていたジョーン・ランデン( 参考)をセクシーにしたような感じ。妻は、高学歴の建築家でもあり、博士号を有しています。 妻との間には娘が2人います。ローラとジェイン。2人とも、今は別の町の大学で勉強をしています。子供たちが家を離れたことで、家の中はかなり落ち着いたものとなり、妻と2人で豊かで保守的な生活を楽しんでいるところです。私たち夫婦の唯一の問題は、性生活に関すること。この方面は、かなり深刻な下降線を辿ってきていたのでした。妻は、3年ほど前から、私とのセックスには飽きてしまったようですし、私の方も、最近では、バイアグラの助けを借りても、なかなか立たせることが難しくなってきているのでした。事態が酷くなってきたのを受け、私たちは夫婦生活に関してカウンセリングを受けることに決めました。先生は、あるパーティで私たちが知り合いになったローラ・ブランドバーグ先生です。心理学の博士号を持っている先生で、セックスの問題を専門にしてらっしゃいます。 リンダと2人で何度かローラの所に通いました。先生には、いくつか方法を提案していただきましたが、そのどれも、私たちの夫婦生活を向上させるのに役立ちませんでした。私もリンダも希望を失いかけていました。その時です。先生は、ある方法を提案なさったのでした。その提案により、私たち夫婦の人生は永遠に変わることになるのですが。 「私が提案できることは、一つしか残っていません。でも、これは、絶対に失敗に終わることはないと断言できます。実は、私自身、これによって夫婦生活が救われたし、私の患者たちにも、同じように救われたカップルが何組もいるんです。率直に言いましょう。リンダさん? 今後、ご主人のハリーとセックスするのはやめて、その代わり、できるだけ多くの黒人男性にセックスしてもらうんです」 私とリンダは、すっかり唖然として、互いに顔を見合わせました。私の方がショックが大きかったかもしれません。正直に言って、私は黒人に対して差別意識を持っているものですから。 「黒んぼどもに私の妻を性的に自由にさせるだと?!! 私は断じて認めません!!」 私は声を荒げました。ですが、リンダは、そんな私を制して、ローラに先を話すよう促したのでした。驚きました。妻はこの提案に興味を持ったようなのです。 ローラは説明を続けました。彼女がまだ大学院生だった頃、すでに結婚はしていたのですが、性的に夫婦関係がうまくいかなくなっていた頃だったそうです。その頃、彼女は、街の中心部のスラムでソーシャル・ワーカーのアルバイトをしていたとのこと。ある晩、スラム街から帰る途中、彼女は若い黒人の集団に襲われ、レイプされたそうです。そのレイプの間、ローラはセックスが非常に気持ちよいと知り、ことセックスに関しては、黒人男というのは、白人男よりはるかに優れていることを認識したそうです。その夜以来、彼女は、黒ペニスの虜になり、繰り返し刺激を求めて、その男たちの元に通い続けたそうです。やがて、彼女の夫にも、事実がばれましたが、彼は、自分の妻が黒に染められている事実を、むしろ喜んだそうです。以来、彼女は、数限りなく黒ペニスをむさぼり続け、秘密裏に、黒人の子を4人産んだと言うのです。その子供たちは、黒人の家族に預けられ、彼女の夫からの経済的支援のもと、養育されているとのこと。 私は、ひどく腹を立て、妻の腕を取り、診察室から出て行こうとしました。ですが、妻は抵抗し、座って、話しを聞くよう、言い張ったのでした。 「私たち、何かしなくちゃいけないのは分かってるでしょう? ともかくローラの話を聞きましょうよ!」
アネットは、あっという間に服を脱ぎ捨て、駆け出し、冷たい水の中に入ってしまった。僕も、ものすごく恥ずかしかったけれど、仕方なく服を脱いだ。顔を上げると、彼女は水の中に入っていて、頭だけ水の上に出して、こっちを見ていた。僕が水の中へと歩いてくるのを見ている。僕が気まずそうな顔をしているのを見て笑っていた。もっとも、彼女の両目がどこに向けられていたかについては、絶対に間違いはない。僕のちんぽをまじまじと見ていた。 ようやく、股間が隠れるほど深い位置まで来た後、僕はアネットを追いかけ始めた。こんな風に僕を驚かせたことに対して、しこたま仕返しをしてやるつもりだった。彼女は、小さな湖の中央へと泳ぎ始め、僕も後に続いた。驚いたことに、アネットはなかなか泳ぎが上手くて、僕がいくら頑張っても、距離がなかなか縮まらない。追いつくまで1分はかかりそうな距離をキープして、先を進んでいる。僕は、距離を縮めているか確かめるため、ずっと顔を上げたまま泳いでいた。水を蹴る彼女の脚や、時々、水面から顔を出すお尻が見え、その意味では眼を楽しませることができた。 突然、アネットは泳ぎを止めた。僕は知らなかったのだが、この採石場の水溜りの中央には大きな岩があったのだ。水面下13センチほどところである。何分もかからぬうちに、僕にも、その岩は、たった一人しか座れない程度の大きさであることが分かった。アネットが先にその岩に着いていて、腰掛けていたのである。乳房がつんと突き出ていて、胴体全体も丸見えになっていたが、腰から下の部分は水の中。 この水溜り、川の1部とかといったものではなかった。ただ単に雨水が溜まっているだけで、流れがあるわけではない。ということはどういうことかと言うと、多少、汚れた淀みなのであって、手を沈めたとして、30センチかそこらなら見えるけれど、それ以上深くなると、どんよりとして見えないということ。 で、ということは、またまたどういうことかと言うと、水を通して、彼女のお尻とか、両脚の付け根に生えている若々しい陰毛はちゃんと僕にも見えるということ。残念ながら彼女は両脚をぴっちり閉じていた。 ようやくアネットに追いついたけれど、僕はちょっと息が切れていた。岩にすがりつきながら、彼女に話しかけた。 「ショックだよ」 「可愛い私に?」 おどけ気味な言い方。 「いや、ここのみんなに」 僕はヌードビーチは初めてだった。『プレイボーイ』で、フランスのヌードビーチの写真を何枚か見ただけ。でも、それまで、僕はその写真は偽物だとばかり思っていた。一体、ひと目があるビーチで誰が裸で歩き回るというんだろう、って。 「しかも、ここはノース・ダコタなわけだろ?」 どうやら、僕は、ノース・ダコタについて間違った典型例を覚えこんでいたらしい。 アネットは笑い出した。「アハハ! やめてよ! 水着なしで水につかるのは、ここでは、昔からの遊びなのよ。それに、この採石場は、まさにぴったりの場所でしょ? 人が通る道から、ずっと奥に入ったところにあるから」 アネットは僕の視線が気になり始めたに違いない。するりと体を滑らせ水の中に戻った。替わりに僕が岩に上がった。上がる時、ちょっと滑りそうになったが、何とか這い上がる。足を前で交差させ、あぐらをかいた。 「警察は、この場所を摘発したりしないの?・・・怪しいパーティをやってるとか、そんな理由で?」 「あら、そういうのは全然ないわよ。一種の、文章になっていない決まりのようなもの。ただ、裸で水につかること、それだけ。ここでキスする人すら見たことないわ。みんなとっても思いやりがあるの。じろじろ見たりすることもないわ。まあ、時々、誰か新人が来たら、すぐに分かるわね。そういう人はやっぱりじろじろ見たりするから。でも、それも、最初の1、2分だけよ」 僕は岸の方に目をやった。でも、100メートルくらい離れていたので、小さな人影がまばらに見えるだけだった。
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