例のEメールを発信した後は、ロイド、ダイアン、そしてバーバラからの電話は、怒りがこもったものに変わった。バーバラは、勤めているレイノルズ・アンド・サンズ社に長期休暇を願い出た。職場でのハラスメントや不快感を感じたのが理由である。これまで溜まっている年次休暇と正規の病欠可能日数が尽きた段階で、職場に戻るか、あるいは、無給の欠勤に移行するかするつもりだった。もちろん、バーバラは、この状況について不満を持っているわけで、その感情を、ここ数日間、電話を通じてスティーブに知らせ続けた。激しく感情をぶつける時もあれば、穏やかな時もあり、悪意がこもっている時もあれは、そうでない時もあり、何度も掛けてくる時もあれば、比較的少ない時もあった。 ロイドとダイアンは、「人として、どうしてこんなことができるのか」の類のメッセージで、スティーブを爆撃し続けた。結局、スティーブは、この類の質問にうんざりし、バーバラや彼女の家族からの電話は一切、受け付けないことにしたのだった。例外は、バーバラの祖母からの電話であった。 電話の向こう、リディアは陽気な声で話しかけていた。 「もしもし? お若いの、そっちの調子はどうかね?」 「こんにちは、リディア・・・僕は大丈夫ですよ。そちらは?」 スティーブは、電話を受ける前に、発信者のIDを注意深くチェックしていた。この電話は、彼にとって、是非とも受けたい電話であった。 「クソババアにとっちゃ、ゴキゲンだぜ」 この返事は、リディアのお気に入りの決まり文句だった。これを聞くと、スティーブはいつも思わず笑ってしまう。リディアが言うたび、いつも心底笑ってしまうのだ。多分、彼女は、使うたびに、微妙に言い方や、熱の込め方を変えるからかも知れない。毎回、違うように聞こえるのだ。 「その言葉を聞いて嬉しいです」 スティーブは温かみを込めて言った。 2人はしばらく、他愛無いことを話し合ったが、その後、リディアは突然、核心に触れた。 「ところで、お前さんは、我がモンゴメリー家に、ひと騒動、巻き起こしちまったようだね」 スティーブは肩をすくめた。「ええ、分かっています。僕が巻き起こした部分もあれば、離婚訴訟の仕事の一部といえる部分もありますけど」 「ふむふむ・・・お前さんは、どうしても、ああしなければならなかったんだろうよ・・・お前さんが、みんなにあのメールを送ったことだけどね」 リディアの言葉にスティーブは驚いた。 「・・・そう言ってくれたのは、あなたが初めてですよ。でも、そういう感想は、ロイドとダイアンの間では、あまり、人気がある感想ではないんではないですか?」 「まあ・・・あたしゃ、あんなの全然、気にならないからね。ともかく、あたしには、外からの何らかの圧力がないと、家のバービーちゃんは、ずっと続けていただろうって思えるのさ。いつまでも正気に戻らずに、あの馬鹿と話したりメールしたりし続けてただろうってね・・・・ 「まあ、何と言って良いか・・・あたしゃ、バーバラがあいつに会っているとか、そういうことを言おうとしてるんじゃないんだよ。ただ、バーバラの話し振りからすると、あのバカ野郎が彼女に、お前さんがいかに下劣なのかとか、あんな風にバーバラを突っぱねて、酷い目にあわせられるのは、下劣漢だけだろうとか、そんなことを吹き込んでるのは確かだと感じたんだよ。まあ、言ってみれば、あたしゃ、家のバービーちゃんに、前もってきっちり言っておきたいって思ってるわけさ。あたしゃ、そのうち、爆発しちゃうよってね」 スティーブは笑いを堪えることができなかった、スティーブが知る限り、リディアという人間は、どんなことも、はっきりとあからさまに言う人間だった。彼が知る誰に関しても、リディアは、歯に衣着せぬ言い方をする。
ブレンダは、自分から、女陰に指をいれ愛液をすくって、お尻の穴にまぶしこんだ。 「ねえ、今すぐ、お尻に入れて。ずぶずぶ刺して」 躊躇っていた若者は、言われた通りにした。そして間もなく、彼の方もブレンダと同じく、セックスに狂ったようになっていた。ブレンダと若者のどちらがピストン運動を行っていたのかを見分けるのは難しかった。2人とも、相手の体に自分の体を叩きつけていたというのが正しいだろう。激しい動きは10分ほど続いていた。やがて2人とも身を強張らせた。2人とも非常に強烈なクライマックスに達しているのが分かった。そして、とうとう、若者は射精を終え、消耗しきって後ろに倒れこんだ。ブレンダは期待しているような顔でアンソニーに目を向けた。アナル・セックスの間、あれほど激しく動いていたにもかかわらず、まだまだ続ける準備ができているような様子だった。 アンソニーは、ブレンダに近寄るよう、手招きした。それを見て、妻は、素早くアンソニーが座る椅子へと近寄った。彼を喜ばせられるのが嬉しくてしかたないといった様子だった。体が小刻みに震えている。期待から震えていたのかもしれないが、禁断症状で震えていたのかもしれない。アンソニーに肌を触れてもらわなければならなかったらしい。いったん彼の両腕に抱かれると、眼に見えてはっきりと妻の体がリラックスしていった。体の震えが止まり、目がとろんと融けたような表情に変わる。何秒も経っていないのに、ブレンダは、部屋に引っ張り込んだ若者たちのことはすっかり忘れてしまっていた。2人の若者たちは、いそいそと服を着て、部屋から出て行った。それと時を合わせるように、アンソニーが口を開いた。 「お前の、そのデカイおっぱいを使って、やってもらおうか」 ブレンダは、アンソニーの体を滑り降り、彼の巨根を大きな乳房の谷間に挟む姿勢になった。椅子にふんぞり返り、脚を大きく広げているアンソニーの前に、裸身の妻が胸を突き出して正座している。僕たちは、この種の性行為をしたことがなかったが、ブレンダはどうしたらよいか分かっているようだった。両手で乳房の脇を押さえ、柔らかな枕のような乳房でアンソニーの肉茎を挟みこむ。白桃のような柔肉の乳房は、汗のため肌がキラキラ輝いて見えた。その柔肉をアンソニーのペニスに沿って上下に動かし始めた。ブレンダは、崇拝する者を見るようにアンソニーの顔を見続けていた。アンソニーも、快感から来る呻き声を上げて、ブレンダに応えていた。ブレンダが2人の若者たちを相手にして行ったセックスは、すべて、アンソニーを性的に興奮させることを目的に行っていたのだと、改めて認識した。興奮が持続していたせいか、数分、パイ擦りを受けただけでアンソニーは限界に近づいていた。 アンソニーは、射精が近づいてきたのを感じると、椅子から腰を上げ、ブレンダの体を優しく、床に倒し、椅子の前に仰向けにさせた。脈動を始めているペニスをブレンダの美しい巨乳から離し、放出に向けて、自分でしごき始めた。アンソニーは、床に横たわるブレンダの上にまたがり、ペニスの先端を、彼女の顔のすぐ上に近づけた。妻は、どうすべきか分かっていた。アンソニーが手に力を入れて強くしごき、うめき声を上げるのを受けて、ブレンダは口を大きく広げた。アンソニーは、その妻の口の中、舌の平面部に亀頭を降ろした。その瞬間、濃いスペルマが発射する。最初のどろりとした塊がブレンダの舌に触れた瞬間、彼女は、まるで電気ショックを当てられたかのように、ビクンと体を痙攣させた。その後も、連続して噴出を受けるたび、妻は同じような反応を示していた。 多量に放出したアンソニーだったが、彼が出した白濁は一滴残らず姿を消していた。ブレンダが、彼のクリームをすべて口の中に入れていたからである。妻は、目を大きく見開いていた。そして、口の中に溜め込んだ液体を飲み下していく。すると彼女の体がぶるぶると震え始めた。それを見ながら、僕は心配になった。僕の美しい妻は、本当に元の彼女に戻るのだろうか。アンソニーのスペルマは、非常に強力なドラッグのような効果を与えているようだった。中毒性がないものであって欲しいと本気で願った。 すべて飲み下した後、ブレンダは、震える声で言った。 「あなたが出してくれたものほど素敵な味がするもの、他にないわ、アンソニー」 アンソニーは、言わなくても分かっていると言わんばかりに、頷いた。 射精を終わり、アンソニーは元の椅子に戻り、腰を降ろした。すると、ブレンダも体を起こし、いそいそとアンソニーの元に行き、彼の膝の上に腰を降ろし、すがりついた。アンソニーは、大きな黒い手で、ブレンダのシルクのような白肌を優しく擦った。ブレンダはうっとりとして彼の肩に頭を乗せる。 妻は、彼の瞳を見つめて言った。 「アンソニー、愛してるわ。ほんとに、すごく愛してるの。私が死ぬまで、一生ずっと、私を抱き続けて欲しいの。離れたくないの。いつも私の体を使ってて欲しいの。あなたが望むなら、あなたの子供も生むつもり」 アンソニーは微笑んだ。 「子供が欲しいのか? それはいいなあ」 彼は、ブレンダに気づかれないようにして、僕にウインクをして見せた。
「Easy 簡単に」 by deirdre 僕とコニーは、ベッドに入った後、少しじゃれあってから寝ることがよくある。その夜も同じで、ちょっとじゃれあっていたのだが、突然、彼女は僕を驚かせたのだった。アヌスにして欲しいと言ったのである。結婚して6年になるけど、一度も、それはしたことがなかった。してみようと思わなかったわけではないが、コニーがそういうことを考えていたなんて、思いもよらなかったのは確か。冗談を言っているのかもしれないと思った。でも、「冗談だろう?」って言ったら、本気でして欲しいと言い張る。それに、KYゼリー( 参考)も出してきた。準備していたのか! 僕は一度もしたことがなかったし、コニーも、僕が初めての男だったから、したことがなかったのは確か。ただ、未経験の僕でも、ともかく、これはゆっくり行う必要があるということは知っていた。僕は指1本に潤滑液を塗り、彼女の穴の方にも液を塗った。そしてゆっくり、指を入れ始めた。 だが、コニーは僕の指を受けいれようとしなかった。ペニスでして欲しいと言うのだ。「ダメだよ、ゆっくりしないとよくないよ」と言っても、返事として認めてくれない。仕方なく、僕はペニスに潤滑液を塗り、勃起させた。僕たちは並んで横寝になっていて、彼女は僕に背中を向けていた。ペニスの先端をコニーのアヌスに当てがった。 「準備は良い?」 「ええ!」 ひどく面倒くさがっているような言い方だった。 「中に押し込んで!」 僕は押し込み始めた。できるだけ優しく。 「ずっと奥まで! すぐに!」 コニーは頑固だった。僕もとうとう言われた通りに、強く押してみた。すると、するりと入ってしまったのだ。本当に簡単に! 信じられなかった。コニーがそれをしていたなど、ありえないはず。正直、一瞬、コニーは浮気しているのかもと思った。だけど、僕はコニーのことを知っている。それはありえない。 「動いて! お願い。出し入れして!」 言われた通りに動いた。実に滑らかだった。それに、この感覚! こんなことが起きていることが信じられなかった。 「もっと速く! ああ、いいわ! 気持ちいい! もっと!」 コニーはしゃべりっぱなしだった。もっともっととせがみ続けていた。僕もどんどん動きを速め、やがて、自制が利かなくなっていた。彼女の前に手を回し、乳首を触った。コニーは、胸を触る僕の手の上に自分の手を置いて押さえつけた。それに、僕が押し込むのに合わせて、毎回、自分からお尻を突き出してくる。まるで、いくらやっても、もっと欲しくてたまらないといった感じだった。言うまでもないが、僕は普段より早く、いってしまった。いってしまった後も、忘れずに彼女のクリトリスを擦ってあげた。そして彼女も達してくれた。 終わった後、好奇心が僕の中で燃え上がってきた。しばらく黙っていたが、とうとう僕は訊いてみた。 「どこで覚えたんだ?」 コニーは、またも僕を驚かせた。彼女の大学時代のルームメイトであるジェニーはバイセクシュアルで、そのジェニーに教え込まれたと言う。男は僕が最初だったけど、ジェニーとルームメイトだったときは2人でいろいろしていたらしい。ジェニーと僕以外には、体の関係を持った人はいないと言っていた。
ジェニーンは、少し不思議そうな表情を見せていた。 「あなたの生活について、こんなプライベートなことを他の人に知られて、嫌だなあと思うことはないの?」 私は、彼女の質問について正直に考え、ありのままに答えた。 「もし、1週間前に同じ質問をされたら、ええ、嫌だわって答えたと思うわ。でも、ビクトリアと私は、この2日ほどで、世界観が変わるような経験をしたの。だから、私の答えはというと、『ゲイルに私たちのゲームにまざってもらうのを、むしろ楽しみにしているの』という答えになるはず。ビクトリアがいつもその気になっていて興奮状態を続けられるようにするためには、ゲイルの助けが必要で、その点で、彼女をあてにしているところがあるのよ。それから、どんなことが起きるか、それは誰にも分からないわ」 私はそう言って、ゲイルに目配せし、微笑んだ。ゲイルもにっこり笑い、口を挟んだ。 「まあ、個人的には、私は彼女たち夫婦のプライベートなことに邪魔する気はないの。でも、ゲームに混ぜてもらうというなら話は別で、なんか特別扱いしてもらっているような感じで、嬉しく思うわ。楽しいことがありそうだし」 「ちょっと、良いこと思いついたわ。今朝、見ていたウェブ・サイトには、まさにこういう話題についての話し合いやストーリーを載せてる場所があるの。私たちのことも、事態の展開にあわせて、ストーリーにしてみるのは、どう? ゲイル、あなたは、あなたの眼から見たことを書いて私のメールに送って? 私はそれをまとめて、そのサイトの適切な場所にアップするわ。私も、ビクトリアに話しをするつもり。私が彼女を女性化してきたし、これからも続けるけど、その過程のすべてについてどう感じているか、聞き出して、ストーリーにしてみるの」 ゲイルは、先のことを想像して興奮しているようだったが、ジェニーンは不安そうだった。 「私、他の人に読んでもらえるほど上手に文章を書けないわ。まして、自分でもできるかどうかわからないことについて書くわけだから」 「ジェニーン? これまでこんなに長く夫婦生活を続けてきた粘り強さがあるじゃない? その大変さに比べたら、すごく簡単なことだと思うわよ」 「うん・・・で、どういう風に進めたら良いかしら?」 「想像力を使うの。そうしてこそ、これがクリエイティブになるし面白くなるから。まずは、あなたが第一段階に取り掛かるとき、私もその場にいさせてくれると嬉しいわ。ご主人の名前は?」 「フィリップ」 「あなたが、フィリップをフィリスに変える、その第一段階に取り掛かったとき、ご主人がどんな表情をするか、私に見させてね」 私は紙を取り出し、ゲイルとジェニーンのそれぞれにEメールのアドレスを書いて渡した。 「あら、ゲイル、もうそろそろ仕事に戻らなければならない時間ね・・・ジェニーン? あなたに会えて本当に良かったわ。あの質問を私に訊いてみようとしてくれて、とっても嬉しいの。上手くいくよう願ってるわ。ともかく、楽しむつもりで行うこと。それを忘れないこと!」 ジェニーンはにんまり微笑んだ。「ええ、ともかく試してみるつもり。やってみて失敗しても、何も問題ないし、うまくいったら、長年、疑問に思ってきたことの答えが出るかもしれないから」 「そう! 頑張って」 食事を終えた私たちは立ち上がり、私はジェニーンを抱きしめた。別れ際、衝動的に、もう一度、彼女を抱きしめ、頬にキスをした。 「きっとうまくいくはず。そのうちフィリスに会えるのを楽しみに待ってるわ」 「うまくいくかどうか分からないけど、他に知る方法もないから」 ジェニーンは、少し苦笑いをしていた。 車でゲイルをオフィスに送りながら、私は、レストランでの出来事を振り返った。オフィスの玄関前に車を寄せ、車を止めた。 「次の瞬間、何が起きるかさっぱり分からないわね? でしょう? ゲイル」 ゲイルは私の方に顔を寄せた。何が起きたか分からないうちに、ゲイルは私の唇に優しくキスをしていた。 「そうね、さっぱり分からないわ」 ゲイルはそう言って、脚を車の外に出した。 私は唖然として、運転席に座ったままだった。しばらく経ってから、笑顔になって、オフィスのドアを入っていくゲイルに、バイバイと手を振った。 「もう、ほんとに・・・次は何?」 そう独り言を言った。 つづく
女性化途上の女の子たちが、1日1日、生き延びるためにどんなことをしなければならないか、それを書きあらわした章こそ、ダニーの本の中でも、最も心に触れる、いや、最も心を掻き乱される章だった。そういう女の子は、完全に「正体を読まれない」ほど女性化している場合や、鉄の守りをしてくれる完璧な書類を携えている場合、あるいは単に非常に運がよいといった場合を除けば、偏見を持った雇い主によって求人市場から締め出されるのが普通なのである。最低賃金の雑用の仕事ですら、確保するのが困難なのだ。それが現実だった。 ファッションと美容の職域が、彼女たちに職場を得る機会を提供する場合も確かにある。この本の著者自身は、この道を選び進み、「(この本を書く上での)下調べ」の過程で、美容師とエステティッシャンの資格を得た。だが、このような女の子たち全員が、その業界に入れるわけではなく、全員が、その業界に適した才能を持っているわけでもない。 美容ファッションの業界につけなかった者たちは、日々の生活のため、別の方法を探さなければならないことになる。好まれる進路としては、「夫(あるいは男性の愛人)」を見つける、というのがある。だが、この道には往々にして危険が伴う。中でもシュガー・ダディと呼ばれる「素敵なおじ様」が見つかれば、確かに、この世の天国だが、本当の「素敵なおじ様」はめったに存在しないし、どの女の子も、そういう「おじ様」を魅了できるわけでもない。 伝統的には、日々の生活のため、小切手詐欺の手段が取られてきた。最近では、クレジット・カードやATMカードの詐欺も加わってきている。また、いつの時代も最下層の仕事としてあるのだが、麻薬など薬物の売人になるという手段も選ばれてきた。もっとも、この場合、売人である彼女たち自身が、売り物の薬物に手を出してしまうケースが非常に多い。そして、いわゆる「デートクラブ」という仕事も・・・・ ダニーが、「デートクラブ」について、こと細かく記述する文章を読みながら、私は死にそうになった。彼女が実際に現場にいなければ、これほど詳細に書けるはずがなかったからである。以前、私は、ダニーが他の男性とセックスするところを夢み、それを見たらどんなに興奮するだろうと思っていた。あの「ゴーサム」での、彼女と一緒に行った経験こそ、まさに夢に描いていたことだし、いや、夢以上の興奮をもたらしてくれた出来事だった。だが、これを読んで、実際に彼女が「仕事として」これを行うことの持つ、より暗い側面を知った後は、もはや、その暗黒面が私の頭の中から離れなくなってしまった。私が愛する素敵なダニーが、見知らぬ男とセックスをし、その儲けによって、日々、食べて生活し、あまりを少しずつ蓄え、彼女が描いているゴキブリ・ホイホイのような小さな安アパートの家賃を払う。そんなことを思っただけで、背筋が凍った。 本全体を通して、ほぼ毎日のように彼女たちに向けられる憎しみ、嫌悪、疑い、そして、不意に襲う恐ろしい暴力の激しさのために、彼女たちの感覚が麻痺していく様子が描かれていた。これらに加えて、彼女たちのコミュニティの外からばかりでなく、内部においても、殴り合い、ナイフや銃による殺傷、手足の切断、レイプなどの痛々しい暴力が加えられ、渦巻いている(私は、これまで、ただ単にレイプされるだけで済むことが、運が良いことだとみなされる世界があるとは思ってもいなかった)。私のダニーがこんなどぶの世界に身を浸していたと思っただけで、壁に頭を打ち付けたい気持ちになった。そして、彼女ばかりでなく、毎日、そういう世界で生きている他の女の子たちのことにも思いを寄せた。
ある、非常に忙しい日だった。ジャネットは仕事に集中しすぎ、すでに昼食時になっていることに気がつかなかった。そのジャネットにクリスが声をかけた。 「先生、もうお昼ですよ?」 たいていの日は、2人とも近所のデリにサンドイッチを注文し、それで済ましていた。 「あら、もうお昼の時間なの?」 「はい。今日は天気が良くて、すごく気持ちのいい日なんです・・・一緒に外に出て、通りの向かいの売店でホットドッグでも買って、公園で食べませんか?」 「それも良さそうね。とりあえず、2時15分までは予約患者もいないし」 数分後、クリスとジャネットは、公園の中の小高い丘の上、大きな樫の木の下に座り、昼食を食べていた。クリスは、敷布がわりに自分の作業着を広げ、ジャネットに座らせた。彼自身はジーンズを履いていたので、草の上にじかに座った。 「これからは、あなたの上着を汚さないよう、敷布を持って来たほうがいいわね」 「実は、僕の車の中に、敷布があるんです」 「じゃあ、今度は忘れずに持ってきて」 ジャネットは微笑みながら言った。 クリスは、ジャネットの方から、暖かいそよ風に運ばれて、甘い香水の香りがしてくるのに気づいた。 「ああ、あなたはとても良い香りがする」 突然だった。クリスは何も考えずに思わず口にしてしまったのだった。言った後から顔を赤らめた。 「・・・あっ・・つまり、とても良い香水だなってことです。何と言う香水なんですか?」 ジャネットは微笑んだ。 「ありがとう。ラベンダー・ブリースと言うの。私のお気に入り」 それからジャネットは、クリスのコートの上に仰向けに横たわった。明るく透き通った青空を見上げる。 「なんて良い天気!」 青空の中、大きな白い雲が、柔らかな夏のそよ風にゆっくりと流されていくのを見ている。 クリスもジャネットの隣に横たわった。片手を枕がわりにして、横向きに、ほとんど彼女に触れそうな形で横たわった。彼は空ではなくジャネットの姿を見ていた。ゆっくりとした呼吸に合わせて、彼女の胸が上下に隆起を繰り返している。彼女の胸は、仰向けの姿勢のため、普段より平坦に広がって見えていた。胸が横に広がったのを受けて、ブラウスが左右の方向へ引っ張られているのが分かる。そして、ブラウスや下着の生地を通して、彼女の胸の中心にある乳首の色によると思われる茶色の陰も。 クリスは視線を彼女の顔に移動した。こんなに間近に見たことはない。それに、クリスは、彼の方を振り向いたジャネットの顔に見知らぬ表情が浮かんでいるのが見えた。その表情を、クリスは、服従の表情と解釈した。彼はゆっくりと顔を降ろし、唇を彼女の唇に重ねた。 ジャネットは何が起きているか分かっていたが、彼女の体の筋肉は、それをやめさせるために動こうとはしなかった。唇に重なっているクリスの唇の圧力が強くなるのを感じた。そして、小さな喘ぎ声、ほとんど泣き声に近い声が、彼女の唇から漏れた。
ディナー・テーブルをセットした後、私はトレーシーを探した。彼女は、マークの書斎で何か書類を読んでいた。トレーシーは私を見ると、にっこり微笑み、手を差し伸べて、私もデスクのところに来るよう招いた。 トレーシーのそばに寄ると、彼女は私を引き寄せ、膝の上に座らせた。 「この服装、素敵よ。良いチョイスだわ。あなたには服があまりないのは分かってるの。少ないながらも、上手に選んできたじゃない?」 「ありがとうございます。喜んでもらえたらと期待していたんです」 「とても嬉しいわ」 トレーシーはそう言って私にキスをした。 キスが終わり、私は要件を伝えた。 「ミス・トレーシー? あなたがオーケーを出してくれたらの話なのですが、マリアが、金曜日に予定されている彼女のお医者様との面会に私も一緒に行って構わないと行ってくれたんですが」 「もちろんオーケーよ。でも、何か体の具合が悪いわけじゃないんでしょ?」 「いいえ、具合が悪いわけではないんです。そのお医者さんは、マリアが、整形で通っているお医者さんなんです。私も、それを始めたいと思って」 トレーシーは再び私にキスをした。 「それをしなくちゃいけないわけじゃないことは分かっているわね? マークや私が、あなたにそれを強制しているなんて思って欲しくないの」 「分かっています。私自身が、したいと思っているんです」 トレーシーは私を抱きしめた。 「あなたがちゃんと最初から最後まで考え抜いたかどうか、まだ不安だわ。金曜には、ぜひ、そのお医者様に面会すべきだと思う。でも、もう2ヶ月くらいは、大きな整形は控えるべきだと思うわ。そのお医者様がホルモンを処方なさったら、それを服用するのは構わないけど、まだしばらくは手術をすべきじゃないと思うわ。それに、支援グループに加わるべきだとも思うの。あなたと同じことをしようと思っている若い人たちのための支援グループ。これだけは覚えておいて。ある人には正しいと思えることでも、別の人には正しい判断ではないことがあるのよ」 トレーシーが言ってることは多分正しいことなのだろうとは思ったが、それでも私は、がっかりした気持ちを隠すことができなかった。 「それがベストだとお考えなら、そうします。でも、おへそのリングはどう思いますか? 私が、ひとつ、つけてみても大丈夫だと思いますか?」 トレーシーの返事の声には、私の質問を何か面白く感じているような調子があった。 「ええ、もちろん大丈夫よ。第一、気に入らなかったらいつでも外せるでしょう? それに、もうそろそろ、そのピアスピンの替わりに、普通のイアリングにしても良さそうに思うわ。もうすでに、穴のところは充分、癒えてるはずだから」 トレーシーは私を寝室に連れて行った。そこでダイヤのピアスピンを外し中サイズのイアリングをつけてくれた。それから練習用の金のピアスピンを外し、そこにダイアのピアスピンを替わりにつけてくれた。 鏡を見て、驚いた。新しいイアリングのおかげで、自分の顔が、ずっと年上に、ずっと女性的に変わっていたからだった。トレーシーも私の変化に気づいたようだった。 「この方が、ずっといいわね。さあ、そろそろ玄関に行きましょう。マークがそろそろ帰ってくる頃よ。玄関先で出迎えましょうよ」 私たちが玄関に行くのと、ほぼ同じくして、マークが入ってきた。マークは私の唇に軽くキスをし、次にトレーシーの方を向いた。2人は2分ほど熱っぽくキスをしていた。私は夕食の準備を確かめるため、その場を離れた。 キッチンに行くと、マリアは夕食の料理の最後の仕上げをしているところだった。私を見て訊く。 「それで? トレーシーは大丈夫だって?」 「ええ。でも、2ヶ月ほどは、大きな変身はしない方が良いと言われました」 私は、がっかりしている気持ちが伝わるような声の調子で答えた。 マリアはくすくす笑った。 「お医者さんもきっと同じことを言ったと思うわ。女の先生なんだけど、彼女はゆっくり進めるのが好きなの。さあ、それじゃあ、食事をテーブルに並べるのを手伝ってちょうだい。すぐにマークが帰ってくるはずだから」 「もう遅いですよ。マークはもう帰宅してます」 「ああ、良かった。だったら、彼が食卓につくときには、温かい状態で出せるわ」 マリアと一緒にダイニング・ルームに食事を運び始めたとちょうど同じく、トレーシーとマークが入ってきた。トレーシーとマークはテーブルの両サイドに、私とマリアはそれと直交する両サイドに、それぞれ向かい合って座った。 マークは自分の皿に料理が盛られたのを見計らって、マリアに訊いた。 「それで? マリア。どういうわけで、君と一緒に食事ができるという嬉しい事態になったのかな? 僕には、ブライアンと別れたと言ってくれていないよね?」 マリアは、マークがブライアンを嫌っていることを知っていたためか、微笑みながら答えた。 「実は、その通り、別れたんです。それで、もし、気に障らなかったらのことですが、どこか新しい住処が見つかるまで、ここに何週間か私を置いていただければと思ってるんです」 「君はいつでもこの家を自分の家と言ってよいのは分かってるはずだよ。好きなだけ、ここにいなさい。家賃もタダなのだから、当然、お金など気にせずに」 マリアは優しい笑みを浮かべた。 「ありがとうございます。私が落ちそうになると、いつもあなたとトレーシーが私を受け止めてくれると頼れて、いつも助かります」 マークは、そんなこと何でもないと言わんばかりに手を振って見せ、食事を始めた。
続く2日ほどは、大人たちの振り付け演出に従った行動。あれだよ、近所のお宅を訪問したり、町に車で出かけたりといった類のこと。アネットと一緒になることは、ほとんどなかった。車で出かける時、僕たちがバック・シートに座ったというのはあったけど。確かに、彼女と2人でバックシートに座るってのは、たまに楽しいことがあるのは事実だよ。でもね、前の席に、キビシイ両親が座っていたら、全然だめ。そういう楽しいことなんてありえない。 で、残り3日となったとき、とうとう僕とアネットは、親たちに頼み込んで、親たちと別行動を取ることにしたんだ。アネットは、採石場に僕を連れて行ってくれると約束してた。そこに泳げる場所があるらしい。でも、そのことは、親たちには内緒にするようにと。彼女は、そのことを僕に言った時、ウインクをして見せたが、それ以上は何も説明しなかった。何があるのか、僕には全然、分からなかった。 アネットと2人で、彼女の両親のプリムス( 参考)に乗り込み、スピードを上げて走り出した(彼女は仮免許を取得していたので大丈夫)。僕は水着をタオルに丸めて持ってきていた。それに日焼けクリームに、ジョー・クール・サングラス( 参考)も。20分ほど車を走らせた後、彼女はハイウェーから降り、舗装されていない道に入った。わだちがついた道をさらに5分か6分ほど走ると、急に開けた場所に出た。そこには窒息しそうなほど車がいっぱい停まっていた。いや、窒息しそうなほどと言うのは言いすぎかもしれないが、20から30台はあって、道脇とか、木々の陰とかに乱雑に停まっていて、ともかく、それぞれ都合が良い場所に勝手に乗り捨てられていたというのが一般的な印象だった。 車から降り、ドアをバタンと閉めながら僕はアネットに言った。 「ここで着替えたほうがいいのかな?」 「いや、上に着替えるところがあるから」 そう言って、小道を指差した。その小道はこんもり茂った木々の先に通じている。 「こんな採石場の廃墟にロッカー完備の更衣室とかあるの?」 馬鹿な質問とは分かっていたけど、僕はニュー・ジャージー育ちなわけで、田舎の事情は、何にも知らないのは当然なのだよ。 「まあ、厳密に言って、違うけど」 彼女はそれしか言わず、すでに小道を進んでいく。彼女自身の丸めたタオルを手に、僕についてくるよう手で合図していた。僕たちは、砕けた石がゴロゴロ転がっている道を数分ほど歩いた。足首をひねりそうになったことが、一度ならずあった。僕は都会っ子だから、こういう山歩きには慣れてないんだよ。 「もうすぐよ」 かなり巨大な岩の間を通り抜けるようにして角を曲がると、目の前に小さな浜辺が現れた。30人から40人くらいの人が、タオルの上に横になったり、腰掛けたりしていた。瞬間は分からなかったが、よく見ると、その誰もが、何も着ていなかった。 「水着なし! ここではみんなそうするの。さあ、さあ、急いで!」
「・・・はい・・・ここにいます」 囁くような小さい声で返事があった。「すみません、カーチスさん。私も、ここ何ヶ月か疑っていたんです・・・でも、辛いものですね・・・もはや無視できないこととはっきりしてしまうと」 その後、短い沈黙の時間が流れた。 スティーブは、何か言葉をかけるべきかどうか分からなかった。言葉をかけたいとは思ったが、どんな言葉をかけても、エレーン・ポーターの気持ちを鎮めるのに役に立たないように思えた。 「カーチスさん?」 ほんの少しだけ声に力が戻ってきているように聞えた。少しだけ、声に弾みがついている。 「はい、奥さん?」 「ビデオはどうなのかしら? ビデオがあるととおっしゃったでしょう?」 「ええ、えっと・・・大体10分くらいの、公園でのことを撮ったのがあります」 「それを見ることはできないかしら?」 落ち着いた声だった。 「もちろん、いいですよ。・・・その・・・今夜、ですか?」 スティーブは躊躇いがちに訊いた。 「いえ・・・何も、ぜひ今夜というわけではないんですが・・・厚かましく要求してると思われたくないので・・・」 「あ、いや・・・別に、そういうつもりで言ったんではないんです。ただ、私が奥さんの心情を理解しているということだけは伝えたくて・・・。私たちは・・・なんと言うか・・・真っ暗な部屋でお互いがどこにいるか手を出して探り合っているようなものだと思うんです。お互いのことをまだよく知らない。それに私は、今回のメールであなたの心を傷つけてしまっている。私は、もうこれ以上、悪い状態にしたくないんです。・・・どう言って良いか良く分からないのですが・・・こういうことを経験したことがなかったし・・・」 少し間があった後、エレーンが返事した。 「それは良いんです、カーチスさん。私も同じように感じているのです。主人が、カーチスさんのご夫婦にしてしまったこと、本当にお恥ずかしいですわ。私も何と言って良いか分からないんです・・・」 「でも、ひとつには、ご主人も私の妻も、すでに立派な大人だということがあると思います・・・お年寄りたちがよく言うように、一人ではタンゴは踊れないと言うじゃないですか。私たち夫婦に対して、関係を害することを行ったのは、私の妻なんです。だから、奥さんは、何も恥ずかしく感ずる必要はないんです。奥さんが悪いんではないんですから、ポーター夫人」 「・・・エレーンと呼んでください」 彼女の声は、前に比べ、より落ち着きが出てきていた。 「分かりました・・・エレーン・・・私もその方が気が楽です。私のこともスティーブで。いいですね?」 2人はその後も2分ほど会話を続けた。2人が知っている場所で、落ち着いて話しができるような場所がないだろうかと言う話題が主だった。結局、2人とも知っている小さなキャフェに話がまとまった。その場所なら、共に気兼ねなく話し合いができそうだった。 2人とも急いで夕食をとった後、実際に面会した。そのキャフェでは、翌日の早朝、深夜営業のクラブが終った後の時間帯までは、客が少ない。2人はたっぷり時間をかけて話し合えたし、スティーブもビデオを見せることができた。ビデオはまだカメラの中に入ったままだった。早くこの画像をDVDに変換できる人を探さなければと、スティーブは改めて感じた。 ********
その男が射精を終えると、ブレンダは、顔を引き、肉棒を口から出した。コンドームは口の中に留まったまま、急速に軟化しているペニスだけが外に飛び出した。ブレンダは、口の中からコンドームを取り出し、僕にはまったく理解できない事を行った。そのコンドームを逆さにして、中に溜まっているものを口の中に流し込んだのである。まるで貴重な栄養物を補給しているような振る舞いだった。 彼女の下半身の方を犯していた若者は、この妻の淫猥な行為を見て、もはや我慢しきれなくなったようだ。強力なとどめの一突きを送り込んだ後、射精を始める。その後も同じようなシーンが繰り返された。射精を終えた男がブレンダから体を離す。すると、彼女の膣肉にきつく締め付けられていたからか、男のペニスだけが外に出て、コンドームは中に納まったままになった。ブレンダは、股間に手を伸ばし、使い古しになったゴムを取り出し、先に行ったときと同じように、中に溜まっているものを飲み下した。 この男たちが若かったことは、幸いと言えた。妻の女陰を犯していた男がことを終える頃には、初めの男は、新たに勃起を示しており、すでに新しいコンドームを装着して、準備が整っていたのである。ブレンダは、その息を吹き返したペニスに、素早く飛びかかり、若者にのしかかった。彼女の飢えた女陰が、若者のペニスをむさぼっていくのが見えた。 ブレンダは、セックスにおいて、彼女がいかに高い運動能力を持っているかを僕とアンソニーに見せつけ始めた。若者の上にのしかかった妻は、早速、激しく動き始めたのだが、その姿はまさに狂った女そのものだった。腰が前後に激しく動く。しかも力強く。この強烈な動きと、彼女の元来きつ過ぎるほどの膣肉の締め付けにより、哀れな若者は、今にもペニスが引きちぎられそうに、いたぶられていた。激しい責めに、若者は弱々しいよがり声を上げていた。その声は、ブレンダの声より大きい。 この攻撃に若者は長く耐えることはできなかった。たった3分ほどで、彼は2発目を発射してしまったのだった。射精が終わったと感じたブレンダは、素早く若者から降りた。ただし戦利品としてコンドームは奪って、体を離す。若者は、あわててベッドから降り、這うようにして部屋の隅に行き、身を縮めた。ブレンダは、いつも通りにコンドームの中身を飲み下し、2番目の若者に目を向けた。彼はすでに再び勃起をしていたしコンドームを装着していたが、どこかしら、躊躇している様子だった。ブレンダは四つんばいになりながら彼の元に近づき、コンドームを引っ張り、ペニスから外した。 「ねぇ、お尻にしてくれる?」
私はジェニーンの手を握った。優しく。 「で、ジェニーン、あなたはどう感じたの?」 彼女の夫の女装趣味が彼女にとって、とても重要なことであることを察し、優しさを込めて尋ねた。 「正直言って、私は、ずっと、夫の趣味を気持ち悪いと、もっと言えば、病的なもののように感じていて、基本的には、ただ無視して我慢し続けてきたの。夫は、ほとんどいつも、女性用の下着をつけているわ。彼は私に理由を説明しようとしたけど、私にはまったく理解できなかった。何か、夫とものすごい距離感ができてしまったと感じているの。特に、夫婦間の身体的な親密さの面では特に。私がいない時、夫が何をしているか全然分からない。夫は本当はゲイなのかどうかすら分からない。彼が私を愛してくれて、気遣ってくれているのは分かるの。他の男性ならやろうとしない細々したことをたくさんしてくれるわ。洗濯すら、喜んでしてくれる」 「ねえ、聞いて。あなたが私やゲイルより年上で、世代が別なので、物事に対して、私たちよりも保守的な見方をするのは分かるわ。でも、私、今朝ちょっとネットで読んで分かったの。男性は、どうしてパンティを履くかについていろんなことを言うらしいの。例えば、肌触りが良いとか、ブリーフだと擦れて痛いとか、そんなことね。でも、どんな説明をしようとも、本当の理由はと言うと、それは、パンティを履くことで興奮するということ。他の方法では得られないような性的な感覚を味わえるからというのが本当の理由。そういった男性の大半は、ランジェリーを着たままセックスをすることを思い浮かべただけで、すごく興奮して、無上の幸福感を感じるほどになるらしいの。それに、私自身の経験から言えるけど、それって、私たちの方から見ても、素晴らしい興奮材料にできるのよ。セックスとファンタジーが混じり合った興奮。私、人間がセックスから得られる快感の99%は、私たちの脳の産物だと信じ始めているの」 ジェニーンは悲しそうな眼で私を見つめた。 「肉体の快感であれ、精神的な快感であれ、そういう快感を味わったのは、もう5年も前になると思うわ。時々、映画を見たりして、興奮する時があるの。でも、もうずっと、何も行動につながらない」 私は同情しながらジェニーンを見つめた。彼女の手を擦りながら言った。 「ジェニーン?・・・きっと大丈夫。あなたからイニシアチブを取って、ご主人を女性化してみるの。そうすれば、また2人の間に興奮がよみがえってくるはずよ。ご主人にその気があるなら、あなたがすべきことは、そこにちょっとスパイスを仕込むことだけ。つまり、ご主人が何を着るか、いつ、それを着るかを、あなたが仕切ることにするの。それから、セックス面に関して、命令と報酬のシステムを作ること。ご主人が、あなたが命令することに従わなかった場合の懲罰のシステムも、ね。本当のお仕置きでなくて、お仕置きのフリだけで良いの。軽くお尻をスパンキングするとか、ちょっとした小さなことでご主人に恥ずかしい思いをさせるとか、そういう類のこと」 ジェニーンの瞳が少し輝き、顔に小さな笑みが浮かぶのが見えた。 「でも、私にできるかどうかわからないわ。そういうのを好む性格じゃないし、それに私自身、もうセクシーじゃないと感じているから。もう、そういうことはすっかり卒業したと感じているの」 「ジェニーン? 『自分から感じる』ということがキーワードよ。早速、お店に行って、自分が今25歳で、映画スターのようなルックスをしているとしたら買うだろうなと思う、そういうアイテムを買うのよ。そして、ご主人にも同じアイテムを買うこと。そういうアイテムに適するようにご主人の体の方を整えて、それから、実際に着せるの。賭けても良いわ。そうしたら、ご主人に抱きつこうとすると、絶対、ご主人の勃起がお腹に当たって、なかなか抱きつけなくなるはずよ」 「ありがとう。あなたがおっしゃるとおりだと良いわ。少なくともトライしてみるつもり。試してみても困ることはなさそうだし、ひょっとすると、うまくいくかもしれないから」 「そうよ。ご主人が、とても美しい女性になれるよう、手伝ってあげて、その後、どんな変化がおきるか見てみて。私とビクトリアの場合は大興奮の結果になったわ。それに、ここにいるゲイルもちょっと私たちに手を貸してくれると思うし」 ゲイルは私に笑みを見せた。「任せておいて!」
「シルクの囁き、ラベンダーの香り」 第3章 月曜日、早朝、クリスはジャネットの職場に着いた。職場の人々に紹介され、彼が担当することになる医師たち全員、および2人のアシスタントに面会した。クリスは物覚えが速く、すぐに、この仕事を気に入った。ジャネット以外の医師の仕事もあったが、勤務時間の大半は、ジャネットの部屋の中か、その近くで過ごすものだった。クリスは、ジャネットに付き添って作業を行う点が特に気に入っていた。彼女の診察の準備や患者に使うための機材を調節を手伝うことや、薬剤などを補充したりすることである。きつい労働ではなかったし、ピザ店で稼いだよりもはるかに報酬がよい。 クリスは、ジャネットの近くで働くのは大好きだったが、逆に、どうしても彼女から眼を離せなくなって、そちらの方が困ったことになっていた。実際、彼は、そのいたずらな余所見のことについて何度となく注意の意味で指でつねられていたのである。もっとも、彼をつねった指とは、彼が扱う様々な診療器具のことではあるが。 特にクリスが好きなのは、ジャネットが椅子に座ったまま、キャビネットのところに移動し、書類ファイルを取ろうとする時だった。そういう時、決まって彼女は大きく脚を広げる格好になるのである。数週間もしないうちに、クリスはジャネットが持っているすべてのパンティを目で確認し終えていた。 これは、ジャネットとクリスの間では、ちょっとした暗黙のゲームであったといえる。クリスが見ていることをジャネットは知っていたし、ジャネットが知っているということをクリスも分かっていた。それに、明らかに、ジャネットは見られていることを気にしていないようだった。実際、彼女は、少しだけ必要以上に脚を広げたり、彼の前で上半身を傾け、胸元からブラウスの中が見えるようにさせたりすることも多かったのである。クリスは、激しく勃起した状態でオフィスから帰る日が何日もあった。もちろん、彼は、帰宅するとすぐに、その勃起をなだめ落ち着かせることになるのである。 ジャネットはクリスの視線に充分すぎるほど気づいていた。彼をからかうべきではないというのは分かっていたが、こちらから見せようとしなくても、どのみちクリスは自分のことを見るだろうし、それにこれは罪のないただのお遊びのようなものだからと自分を納得させていた。彼女は、クリスが、特に、シルクのパンティとストッキングが気に入っていることも知っていた。ジャネットは、意識して、セクシーな下着一式を買い、あらゆる機会を利用しては、彼に見えるようにさせたりもした。本当に、自分が10代のセクシーな娘に戻ったような気持ちを味わっていたのである。
もちろん、それだけではない。人には、毎日、生きていく人生がある。多くの人々が夢に願ってきた人生。彼らの人生は、幻想がテーマだった。毎日、一日ずつ、ギリギリのところで生活していく人生。彼らにとっては、幻想は現実であり、現実は幻想なのだった。彼らは、吸血鬼が陽光を避けるように、「現実世界」を避けてきた。彼らも吸血鬼も、避けるべきものに面と向かえば、肉体も魂も焼かれてしまう。そして結局は、全能の「家族の価値」( 参考)が登場し、それによって、彼らの夢は打ち砕かれ、人生は押しつぶされ、破滅してしまうのだ。誰でも、もし、その人が「普通の人とは違う」と認識されてしまうと、社会はその人に対してきわめて残酷なものに変貌するものなのだ。 ダニーは、クラブでのシーンを詳しく描写していた。「幻想こそ現実」となっている存在の彼らにとっては、きらびやかなドラッグ・クイーンとなれるクラブという場所は、重要な場所であるし、彼らの社会における身分を決定する要因となることもある。他の社会同様、彼らの社会でも、社会階層上の身分を決定するカースト制度は存在しているのだ。 状況や人物についてのダニーの豊かな描写から、彼女が「イブのあばら骨」のことを記述しているのは間違いなかった。私は、彼女がそこに通うことをどうして想像しなかったのか、未だに分からない。いつも、彼女が「普通の」クラブに通うところしか思い浮かべなかったのだ。私は、自分が偏見に基づいて思考していたことを悟った。ダニーが本の中で書いていることだが、いわゆる「普通の」クラブという場所は、ダニエルほどの美人のTガールであっても、その正体が「読まれた」、あるいはバレた場合、実際、命にかかわる危険な落とし穴となりうる場所なのである。その気がない男と知り合いになってしまうという場合もあるし、その時、その男性がどれだけ酔っているかによっても事情は異なるが、常に危険が待ち構えているのは事実だった。そのような恐怖感は、どんな女の子でも、多少、理解できると思う。
妻はベッドの端に額をつけ、丸いお尻を突き上げました。ベンが妻の後ろに立ち、彼女のお尻に6回も強く鞭を振るいました。鞭で叩かれるたびに、妻は悲痛な叫び声をあげ、啜り泣きをしていました。 ベンが打ち終わると、妻はトニーに鞭を渡すように頼みました。 「トニーもお願いです。私にお仕置きしてください」 トニーは、妻の痛みが最大になるようベンが打ち据えたのと同じ場所を狙って、注意深く鞭を振るいました。妻の柔肌はみるみる赤くなり、前にもまして、妻の叫び声は大きくなり、泣きじゃくっていました。 トニーも6発打ち終えると、鞭を持った手を妻の脚の間にあてがいました。 「おい、何だよ、この女! 尻を叩かれてるのに、おまんこがびちゃびちゃになってるぜ! こいつ、俺たちにぶち込んでもらいたくて、狂いそうになってるのか!」 「そ、そうなの! ああ、トニー、やって! 今すぐ、やって!」 「ダメだな。ちゃんとお願いしろ!」 トニーが嘲ります。 妻は涙まじりの声で叫びました。 「あああん・・・お願い! お願い、お願いなのよ、トニー、こんなに頼んでいるのに・・・あなたの大きなのを私の中に入れてください! ひどい人・・・ ぶち込んでください! 待たせないで! いじわるしないで、おねがい・・・」 「ハハハ! まったく、しょうがねえ女だぜ!」 トニーは笑いながら、ベッドに覆いかぶさったままの妻の後ろに立ちました。それから、妻の髪の毛を鷲づかみにし、引っ張り上げました。妻の顔が上を向き、背中が反ります。トニーはもう一方の手でペニスを握り、妻の女陰に、容赦なく一気に突き入れました。ぬちゃっと湿った音が響きました。 「ああぁぁぁ!・・・ありがとう・・・」 荒々しい挿入を受けつつも、妻はうっとりとした顔で言いました。 「・・・思いっきり荒々しくやってください! 乱暴にやってください。痛めつけて欲しいの。私は、こんな、薄汚くて、性根が腐った浮気女なの。そんな女にふさわしいやり方で私を犯してください」 トニーは、妻の願いどおりに、荒々しく乱暴に妻を犯しました。彼女の体のことなど気にせず、激しく突きまくり、力任せに尻肉をひっぱたき、乳房を握りつぶす。妻の、痛みと快感が混じった悲鳴と泣き声が、ひっきりなしに部屋に轟いていました。それが20分ほど続いた後、とうとうトニーは限界に達し、妻の中に射精を始めました。そして、妻はそれを受けながら、近所にも聞こえそうな大きな声で、喜びの絶頂を告げたのです。 射精が済むと、トニーはペニスを引き抜き、妻の体を抱え、まるで用済みになった道具を捨てるように、ベッドに仰向けに放り投げました。妻は、荒い呼吸に胸を上下させながら、2分ほど横たわっていました。だらしなく脚を広げたままです。しばらく経ち、妻は私に呼びかけました。 「ベンは、セックスするなら、汚れていないおまんこをお望みと思うわ。だから、さっさと、そのウインプ顔を私の足の間に入れて、きれいに汚れを舐め取りなさいよ!」 私は、これまでずっと自分のものとしてきていた妻の局部を舐め始めました。犬のようにぴちゃぴちゃ音を立てながら。ベンとトニーは私を見下ろしながら、高笑いをしていました。妻も、言葉で私を侮辱し続けます。 「私のその場所には、ちゃんとした立派なサイズのおちんちんしか中に入れさせないことにしたわ。だから、あなたが私のその場所に近づけるのも、この方法しかないのよ。これからは、ずっと」 妻は満足すると、髪の毛をつかんで私の頭を上げさせました。 「もう充分ね。とっとと、向こうにひっこんでなさい」 私に代わって、大きく広げたままの妻の脚の間に、ベンが割り入りました。仰向けになっている妻の脚をM字に開き、正座して狙いを定めています。 「ベン? あなたのお兄さんのトニーがしてくれたのと同じように、私を思い切り、痛めつけて欲しいの。めちゃくちゃにして。苦しむ私を見て楽しんで。私が助けてって泣きじゃくるまで、思う存分、激しく犯して欲しいの!」 妻のヌルヌルになっている陰門にベンの巨根が滑り込んでいきました。それを受けて、妻の両脚が持ち上がり、ベンの逞しい腰を包み込み、交差して羽交い絞めになりました。早速、ベンの強烈な打ち込みが始まりました。妻の方も、その打ち込みにリズムを合わせて、腰を上へと突き上げていました。この巨根をできるだけ取り込もうとしているのでしょう。ズンズンと打ち込まれ、体をがくがく揺さぶられながら、妻は、顔を横に向け、私の目を見ました。 「アニ? 私って、すごく悪い妻よね? 違う? 夫婦のベッドの中で、ほとんど知らない男たちに乱暴に抱かれて、喜んでいるんだから。あなたにはセックスを一切拒んでいるのにね? アハハハハ!」 ベンに情け容赦ない激しい打ち込みをされながら、妻は高笑いをしていました。セックスをしているベンも、横で休んでいるトニーも私に顔を向け、ヒヒヒと馬鹿にした笑いを見せていました。 やがて、ベンも終わりを迎えました。当然のように、私は再び妻の体を舐め清めるよう命令されました。その仕事を終えると、私は部屋から追い出されました。夜が明けるまで、続きを3人で楽しめるようにとのことでした。 翌朝、スデシュナを見たのは、男たちが帰って行った後でした。キッチンに姿を現したのです。この時も素っ裸のまま。私に、私が失ったものを見せつけようとしているのでしょう。 「スデシュナ? まだ僕のことを愛しているんだよね?」 「もちろんよ、アニ! すごく愛しているわ! これからも私たち一緒に、とても幸せな夫婦生活を送れるはずよ。これからはあなたに代わって他の男性が私を抱くことになるということさえ、あなたが認識すればね。あなたは私とのセックスなしということを受け入れること、私が、毎日、あなたを言葉で煽ったり、裸を見せて焦らしたりするのを認めること、それに他の男性たちが私を喜ばせるところをおとなしく見て、その人たちが終わったら、毎回、ちゃんと舐め清めをすること。それだけ守ってくれたら、私、永遠にあなたのことを愛し続けるし、あなたの元を離れないわ!」 「どうやら、僕はその条件を飲まなければなさそうだね・・・」 私は諦めました。 「それでよろしい」 妻はそう言うと、私の両肩を押し、私をひざまずかせ、脚を広げました。 「さあ、朝ごはんよ、召し上がれ!」 おわり
マークは射精を終えると転がるようにして私から離れ、ベッドの上、私の隣に座った。トレーシーは、スペルマに覆われた私の体をカメラでじっくり撮った後、ようやくスイッチを切り、ベッド脇のナイトスタンドに置いた。それからベッドに這い上がってきて、私に愛しそうにキスをしてくれた。 ねっとりとキスをした後、唇を離したトレーシーが言った。 「とても素敵なセックス・シーンだったわ。あなた、カメラの前なのに、すごく喜んでしていたみたいよ」 マークが口を挟んだ。 「俺にも言わせてくれ。今夜の彼女は本当に燃えていたよ。まさに、ここに最高のポルノスターが誕生しかかってると言えるんじゃないかな」 私は何と言っていいか分からなかった。ただ言えることは、今の出来事を身も心も楽しんだこと。カメラで撮られていたからか、セックスの行為それ自体のせいか、どちらなのかは分からないけど、どの局面も私は楽しんでいた。セックスは淫らだったし、満足できたものだった。そして、私はもっともっとしたいと感じていた。 返事をせずにいると、トレーシーが口を挟んだ。 「今の言葉、あまり気にしなくていいわ。それより、シャワーを浴びて、セクシーなナイティに着替えてベッドに戻ってきて。マークも私も、明日の朝早くに約束があるの。だから、今夜はもう眠らなくちゃいけないわ。あなたも明日は仕事があるから、もう眠ったほうがいいわね」 私は言われた通りにし、その1時間後、私たち3人は同じベッドで眠りについていた。 翌朝、普段の日常的な生活が始まった。起床後、シャワーを浴び、洗浄を行い、メイド服に着替える。キッチンに入っていくと、私の姿を見てすぐにマリアが言った。 「元のステフィーになって戻ってきたわね。ということは、マークはあなたの女々しいところについて全部ご存知になったということね」 私は、顔を真っ赤にしながら、恥ずかしさ混じりに答えた。 「ええ、元のステフィーに戻りました。マークさんは、ステフィーになった私の方がお気に召されたようなんです」 マリアは私を抱き寄せた。 「まあ、すっかり女らしくなって・・・マークのおかげかしら・・・私も嬉しいわ。私も、今のあなたの方が好きなのよ。さあ、急ぎましょう。マークとトレーシーの朝食を持っていって。あなたの朝食は、2人が出かけた後になるわね」 朝食を運んで、寝室に入ると、トレーシーもマークもすでに着替えを済まし、出かける用意ができていた。2人は忙しそうに食事を済まし、20分後には玄関を出て行った。 寝室を掃除し、ベッドメイキングをした後、食器を持ってキッチンに戻った。マリアは私の朝食を用意してくれていた。2人で向かい合って食事をしたが、その間、マリアは週末の出来事について話した。どうやら、マリアは土曜日に家に戻り、そこで、彼女のボーイフレンドが他の人と一緒にいるのを見たらしい。 「彼が他の人とセックスしても、私は気にしなかったと思うの。でも、彼ったら、いつも私とマークのことについてやきもちを焼いていたのよ。まるで、私がここに仕事に来る時は、いつもマークとセックスしてると思い込んでいるように振舞っていたわ。ほんと、実際は、ほとんどマークとは会わないのにね。とにかく、彼とは別れて、今はいい厄介払いができたと思ってるの。これまでもあまり上手くいっていたわけでもないし、この半年は私が彼の生活を支えていたんだもの。その私のベッドで浮気をするなんて。それで我慢の限界を超えちゃったってことよ」 「彼と別れることになってしまって残念です」 本当はマリアの弟のことについて訊きたいことがあったのだけど、今はそれを切り出す時ではないと思った。 マリアは微笑んでいた。 「本当のことを言うと、私はそんなにがっかりしていないの。彼、とにかく、ベッドの中ではあまり良くなかったから。それより、あなたの週末のことについて聞かせて。楽しかった?」 私は、正直に話した。プルサイドでマークにローションを塗ってあげたこと。その後、彼に手でしてあげたこと。一緒に昼食を取り、その後、マークが、不在中にトレーシーと私がセックスしたかどうか訊いたこと。それにスパンキングのことについても話した。嘘をついた罰としてスパンキングされたことである。 マリアは、ひゅーと口笛を吹いた。 「許してもらえたなんて、ほんと運が良かったわよ。マークは嘘つきが大嫌いなの」 「ええ、知っています。マークにこの家を追い出されるとばっかり思ったわ。でも、トレーシーが、私が彼女をかばったのだと知って、マークにもう一度チャンスをくださるよう頼んでくれたんです。追い出す替わりの罰として、彼にスパンキングされたんです」 マリアは私の手を握った。 「トレーシーが頼んでくれて本当に良かったわ。私もあなたのことが好きなの。私たち、お友達になれたらいいなと思っているの」 私は彼女の手を強く握り返した。 「私は、もうすでにあなたのことを友達と思っていますよ。それに、ちょっと助けて欲しいことがあるんです」 「何でも助けるわ。言ってみて」 マリアは握った私の手を唇に引き寄せ、キスをした。 「あなたの弟さんを紹介して欲しいんです。私は、この女性化をもっと先に進めたいと思ってるんです。弟さんなら、正しく進む道を教えてくれるんじゃないかと思って」 私は顔を真っ赤にしながらも、マリアに伝えた。 マリアは私の手を握ったまま立ち上がり、私を立たせた。 「あなたに見せなければならないものがあるの。でも、ここより、あなたの寝室の方がいいと思うから・・・」 そう言って、後は一言も言わず彼女は私を寝室に連れて行った。 私の寝室に入るとすぐに、マリアは私にキスをし始め、同時に私のドレスのチャックを降ろした。私は、何が始まったのか良く分からなかったけれど、マリアを制止することはしなかった。 マリアは私の唇に唇を押し付けたまま、私のメイド服を脱がし、同時に自分の料理人用の服の上着も脱いだ。彼女は、上着の下は、体に密着したタイトなタンクトップを着ていた。丈がとても短く、お腹がはだけて見えるタンクトップだった。それからマリアは足を蹴るようにして靴を脱ぎ、私をベッドに押し倒した。 あっという間にマリアは私にのしかかり、熱のこもったキスをしていた。2人の唇は、まるで接着剤でくっつけたようにキスを続け、同時に、2人とも両手で互いの体をまさぐりあっていた。私は、タンクトップの薄いコットン生地の上から彼女の張りのある乳房を揉み続け、彼女の方も、私のレースブラの上から私の偽乳房に同じことをしていた。 それから間もなくして、私は彼女のタンクトップを脱がせ、素晴らしく豊満な乳房にキスをしたり吸い付いたりした。乳房を口に含み、吸いたてると、マリアは、悩ましい声をあげ、繰り返し、はぁっ、はぁっと荒い息づかいで息を吸っていた。乳首が特に敏感らしく、吸った乳首をぷるんと口から弾き出すたびに、体をぴくっぴくっと痙攣させ、溜息を漏らしていた。 マリアの乳首に十分に長い時間かけたあと、顔をずらして柔らかいが引き締まった腹部に移った。マリアのお腹は平らに引き締まっていて、おへそのところにリングをピアスしていて、とてもセクシーだった。私は前からおへそにピアスをしている女の子をセクシーだと思っていたが、マリアは格別にセクシーに見えた。私は、そのマリアのお腹を舐めながら、同時に手を忙しく動かし、彼女のズボンのベルトを外していた。ベルトをはずした後、ボタンを外し、さらにチャックを降ろしにかかった。 マリアも、私の作業を手伝い、自分からズボンを脱いだ。彼女のズボンを脱がした後、視線を降ろして、彼女のパンティを見た。サテンの生地で、腰バンドと左右の脚の出口のところにレースのリボンがついている。フレンチカットのパンティ( 参考)で腰の高いところまで覆っていて、股間部分には優美な飾りのパッチがついている。不思議だったのは、そのパンティの中、かすかに何かが盛り上がっているように見えたことだった。それが何かを考える間もなく、マリアは私の頭を引き上げ、再びキスを始めた。前より2分ほど長くキスしていたと思う。私はキスをしながら彼女の股間のところに手を伸ばし、そこを覆った。今や、どうしてあそこが盛り上がっていたか、その理由が分かった。私と同じくマリアにもペニスがついていたのだった。私が触れると、それは大きくなり始めていた。私は何も考えずに彼女のパンティを引き降ろし、脚の間に挟まっていた、彼女のペニスを引っ張り出した。ほとんど瞬時と言ってよいほど、彼女のペニスは私の手の中で固くなり始めた。優しく擦ると、キスをしたまま、彼女は私に口を塞がれたまま悩ましい声をあげた。 1分くらいキスをしていたと思う。私はマリアの唇から口を離し、彼女の裸の体にキスを繰り返しながら下へ降りていった。彼女のペニスに遭遇した後は、すばやく口に含み、吸い始めた。彼女のは私のより少し長く、太さもあった。でも、トレーシーのディルドや、マークの素敵な肉棒ほどの大きさにはまったく敵わない。 私はゆっくりと彼女のペニスを口に含んだ。できるだけ優しく吸うように気を使った。私の口が彼女のペニスを深く飲み込むたびに、マリアは静かな喘ぎ声をあげ、亀頭が私の喉門に触れるたびに、深い唸り声を上げていた。すぐに喉奥へ取り込むようにはしなかった。できるだけマリアにとって気持ちよい状態を長引かせようとした。 5分ほど吸い続けた後、ようやく喉を開いて、その奥へとマリアのペニスを飲み込んだ。マークのペニスを喉奥へと入れた後では、マリアのなら、まったく咽頭反射など起こさずに飲み込むことができる。 初めて喉奥に取り込むと、マリアが溜息をついた。 「ああん・・・すごく気持ちいいわ。どうやら、初めての経験じゃなさそうね」 私は口を忙しく動かしていたし、口の中はペニスで一杯にしていたので、返事をしなかった。 頭を動かし、ペニスの出し入れを続けたが、取り込むときは毎回、喉奥へと入れるようにした。やがてマリアは両脚をぶるぶる振るわせ始めた。今にも射精しそうな雰囲気になっていた。するとマリアは私の頭を押さえ、ペニスから引き離した。 そのまま私の唇に顔を寄せ、キスをする。熱っぽくキスをしてくれた後、マリアは言った。 「素敵だったわ。もう少しであなたの口の中にだしそうになったわよ」 「どうして出してくれなかったの? 出して欲しかったのに」 マリアはもう一度、私にキスをした。 「この次はそうするわ。でも今日は、あなたの可愛いあそこにしたいの。先週からずっと、あなたにすることを考えてばっかりいたのよ。あのナイティ姿のあなた、とてもセクシーだったんですもの」 私はあの日のことを思い出し、顔が赤らむのを感じた。 マリアは、もう一度、私にねっとりとキスをした後、そのまま、顔を下げていき、私の体へとキスを続けた。突然、パンティを剥ぎ取られ、脚の間からペニスを引っ張り出された。フェラチオについてはマリアも、決して初心者ではなかった。驚くほどあっという間に、オルガスム寸前の状態に高められてしまった。でもマリアは、別のことを計画していた。 口からペニスを出すと、引き続き、睾丸へと舌先を伸ばし、さらにアヌスへの攻撃に変わった。マリアの舌が私のアヌスの中に滑り込み、その穴に出し入れを始めるのを感じた。マリアは、どうすると気持ちよくなるか、熟知しているようだった。私がして欲しいと思うことを、確実にしてくれる。舌による出し入れはかなりの長時間続いていたけれど、長すぎるほどは続かなかった。 マリアは体を起こし、私の脚の間にひざまずいた。それから私の両脚を押し、膝が私の胸につきそうになるくらいに曲げた。それから手に唾をつけ、それを亀頭に擦りつける。彼女のペニスが私の入り口にあてがわれるのを感じ、私はアヌスをリラックスさせた。そして彼女が押し込んでくる。 彼女の亀頭がアヌスをこじ開け、入って来ても、まったく痛みを感じなかった。マリアのが、マークのよりもはるかに小さいせいだからだろう。マークのような圧倒的な充実感はなかったが、それでも素敵な快感だった。 マリアは、とてもゆっくりとしたストロークで、優しく深々と貫いては、引き戻るペースでしてくれた。深々と貫かれるたびに、私は両足のつま先を内側によじらせた。彼女は出し入れをしながらも同時に私のペニスを優しく擦ったり、前のめりになってキスしたりを繰り返した。この点は、マークとはまったく違う愛しかただった。もっと甘美で、もっと愛がこもっていた。 そのような形で10分くらい愛してくれた後、マリアは徐々にスピードを上げ始め、力も込めてきた。やがて彼女の体全体にうっすらと汗が浮かび、苦しそうな息づかいになっていった。それに私のペニスをしごく手にも力が入ってきたし、キスをする時も、より狂おしい雰囲気が混じって来ていた。 アヌスを犯されながらペニスをしごかれるのは、単にペニスをしごかれることより何倍も快感が大きい。アヌスに突き入れられ、ペニスをしごかれながら、私は間断なく喘ぎ声を上げていた。そして私はオルガスムに達し始めるのを感じていた。ちょうどその時、マリアがかすれた声で私に囁いた。 「もうすぐ、いきそうよ。あなたの可愛いおまんこを私のクリームで一杯にしてあげる。お願い、私と一緒にいって。私が発射する時、あなたも一緒に発射して欲しいの」 私も限界に近づいているのを知っていた。女の子の声で喘ぎながら、できるだけオルガスムを先延ばしにしようと、必死で堪えていた。マリアが唸り声をあげ、温かいものがお尻の中を満たし始めるのを感じた。それにあわせて、私も緊張をほぐし、堪えていたオルガスムを解き放った。私のペニスから白濁が噴出し、マリアの乳房に当たり、私の体に降りかかった。 2人のオルガスムが薄らいでいった後、マリアはようやく私のペニスを手放し、押さえつけていた私の脚への力も緩めた。そして私の上に覆いかぶさってキスをした。2人とも呼吸が止まるほど激しくディープキスをした。彼女のペニスがアヌスからするりと抜け出るのを感じた。充足感が消え、寂しさを覚える。マリアは私の体と一緒に横に転がり、2人、向かい合って横寝になった。その姿勢のまま、キスを続けた。 かなり長い時間、キスを続けていたと思う。ようやくマリアは唇を離した。 「ありがとう、ステフィー。とっても良かったわ。ボーイフレンドと別れてから、私、どうしてもこういうことをしたくてたまらなかったの。私が本当の女じゃないと分かった時、びっくりした?」 「ええ、もちろん。マリアが脚の間にペニスを持っていたなんて、想像すらしてなかったもの」 「アハハ・・・でも、私はペニスなんか持っていないもの。これをペニスと呼んでもいいけど、男のものじゃないのは分かって。ペニスを持ってるのは男だけ。私の場合、記憶してるずっと前から、自分が男だと感じたことは一度もないの。子供の頃から、自分は他とは違うと思っていた。自分は女の子だと思っていたのよ」 「じゃあ、マリアもマリアの弟さんも同じなの?」 「うふふ・・・ごめんなさい。女装趣味の弟がいるっていうのは、実は作り話なの。分かるでしょう? あなたのことをもっと知るまでは、私がトランス・セクシュアルだとあなたに知られたくなかったのよ。人に知られたいと思うようなことじゃないから。知られちゃうと、いつも、変な扱いをされちゃうから」 「トレーシーとマークはマリアのことを知ってるの?」 「ええ、2人とも知ってるわ。2年ほど前、撮影でマークと知り合ったの。彼、ゲイ向けのポルノ映画に出るタレントを探していたのよ。で、その頃、私はゲイ・ポルノに出ていたから。生活のために、と言うのもあったし、お医者さんのお金を払うためにも、それをしていたの」 「マリアもポルノ映画に出ていたの? マークはゲイ映画もやってるの?」 「いいえ、マークは男の中の男って評判なの。だからゲイ・ポルノには一度も出てないわ。だからと言って、マークは男とちょっと遊ぶのを嫌っているってわけじゃないのよ。もっとも、彼は、どちらかと言うと、ゲイの男より私たちみたいな女の子の方が好きだけど。マークがしているのはゲイ・ポルノの製作と配給の方。彼のところで働き始めてからは、私は、他のところでは一度も働いていないわ。彼はとても仕事熱心で、良いポルノを作ることに情熱を傾けているの」 「ゲイ映画に出ていた時も、今と同じ姿だったの?」 マリアは微笑んだ。 「いいえ、それは豊胸手術を受ける前ね。当時、すでにホルモンは摂り始めていたわ。私は、いわゆるゲイの人たちが言う、トウィンキーだったの。女っぽく見える若いゲイの男。いつも筋肉隆々の逞しい男と相手を組まされていたわ。その人がアクションをコントロールする役」 「映画に出るのは好きだったの?」 「最初は、女性化するためのお金のためだったわ。一緒に仕事をした監督たちは、私たち役者を酷使するタイプだったし、時々、豚みたいにものすごく強欲な人もいたの。でも、マークと仕事をするようになってからは、状況がずっと良くなったわね。マークは、私がまっとうじゃないと感じるようなことは、一切、強制しなかったし、時間をきちんと守り、仕事に全力を傾けている以上は、かなり高額なギャラを出してくれたの。あなたも、もし気持ちが仕事に向かっていないなら、マークのところで長く働くことはできないはずよ」 「というと、ポルノに出るのをやめたのは、その豊胸手術の後?」 マリアは突然大きな声で笑い始めた。 「手術の後の方がたくさん出演しているわ。シーメールのビデオはすごく良く売れるのよ。ここ2年ほど、毎週1本には出てたわね。そのおかげでかなりお金が溜まったわ」 「じゃあ、どうして今は出ていないの?」 「今は出ていないって誰が言ったの?」 マリアは意地悪そうに訊いた。 「だって、今は、マークとトレーシーのコックとして働いているわけだし。だから、ポルノの仕事はやめたんじゃないかと思って・・・」 「アハハ。2人のコックになってるのは、私がそうしたいから。料理が好きだし、実際、得意だから。マークとトレーシーに初めて出会ったとき、私はロサンジェルスのサウス・セントラルで壁の穴みたいなちっぽけなところに住んでたの。それでも、家賃を払って、何とか食べ物を買うのが精一杯。トレーシーは、一種の召使として私を家に連れて来てくれて、そこで暮らしながら同時にポルノの仕事も続けたわ。マークとトレーシーは私に、自分のことに自信を持ち、きちんと生活する方法を教えてくれたの。2人には本当に多くのことを教わったわ」 「ポルノ映画について言えば、実際はもう出演する必要はないけど、今も出ているの。トレーシーは、私の稼いだお金を投資する方法を教えてくれたわ。そのおかげで、今は、今後10年間、仕事をしなくてもお金に困ることはなくなっているの。だけど、私、映画に出るのが好きなのよ。セックスシーンが好きだし、映画のセットでの雰囲気も好きなの。マークは、映画作りを、楽しくて面白い行為にしてくれるのよ。ポルノ映画というと、鼻先であしらって軽蔑するかもしれないけど、そうする前に、一度でいいから試しにやってみるといいわよ」 私は、マリアが勘違いしているのに気がついた。マリアは、私が、彼女のことや、彼女の生活、あるいは、少なく見て、彼女の選んだ職業について賛成していないと思っているらしかった。それは、私が思っていたこととはまったく違ったことだった。 「勘違いしないで欲しいの。私は、ポルノ映画を作ることは良くないことだとは全然思っていないの。ただ、ポルノ映画についても、それを作っている人々についても何も知らないだけなの。私はポルノ産業にかかわっている人に会ったのは昨日が初めてだったから。何から何まで、私には新しいことだから」 マリアは微笑んだ。 「スクリーンに出ている人は普通の人とは違うと思っている人はとてもたくさんいるわ。あなたもそういう風に思ったのは分かる。でも、私たちは他の人と全然変わらないのよ。仕事に出て、働いて、家に帰る。違いがあるとすれば、私たちの仕事がセックスを扱うということと、他の人は、自分の仕事もセックスを扱うのだったらいいのにと願っているという点だけ。怒っているわけじゃないから、気にしないで。あなたはちょっと事情を知らなかっただけなのだから。多分、いつか、あなたを私の職場に連れて行くことにしましょう。映画を作るというのがどういう感じなのかあなたに見せるわ」 返事をしようと思ったけれど、その前にトレーシーが部屋に入ってきたのに気がついた。 「あなたたち、ここにいたのね」 私は飛び跳ねて起きようとしたが、マリアは私を押さえつけた。 「ずいぶん早い帰宅でしたのね。万事順調でしたか?」 「ええ順調。それに、見たところ、ここでも、どうやら、素敵なことが起きてたようじゃない?」 トレーシーはベッドの上、マリアの反対側に腰を降ろした。 「マリアも私たちの新しいメイドと深く知り合ったようね」 マリアは笑い出した。 「私を責めないで。ステフィーはすごくセクシーだし、私の生活からブライアンが消えた今は、私も彼女と楽しんでもいいと思うわ」 トレーシーはマリアのヒップに手をあてがい、撫でながら言った。 「正直言って、あなたがどうして、こんなに長くブライアンに我慢できてたか分からなかったの。彼は嫉妬深すぎたわ。あなたは、官能豊かな人よ。あんな風に縛り付けられて我慢できなかったはず」 「ええ。彼にまとわりつかれているとは分かっていても、自分では彼を愛していると思っていたのよ。さてと、ステフィーと私、シャワーを浴びてきてもいいでしょうか? その後、3人のランチを準備しますね」 「ええ、そうしましょう。私はビキニを着て、プールサイドであなたたちを待っているから」 ステーシーはそう言って立ち上がり、私の寝室から出て行った。出かかったところで、振り向き、私たちに言い残して行った。 「あ、それと、2人ともビキニ姿で来てちょうだいね」 マリアは私のお尻を軽く叩いて言った。 「多分、私もあなたも、今日はもっと何かされるということよ。うふふ。さあ、一緒にシャワーに行きましょう」 私はアヌスを完全に洗浄した後、マリアと一緒にシャワーを浴びた。2人で少しふざけあったが、大半は互いの体を洗い流しあい、その後、互いにタオルで相手の体を拭きあった。その後、マリアは私の寝室を出て行き、私は黄色いビキニを身につけた。こういう風にビキニを着るのが日常的になるとしたら、もう何着かビキニがあった方が良いだろうなと思った。ヒール高が5センチのサンダルを履き、マリアが何か私の手助けを求めてるか見に、キッチンへ行った。 マリアは、明るいオレンジ色のビキニを着ていた。だが、トップレスで胸は出したまま。パンティの方は、本当に体に密着したピチピチので、ほとんど地肌に色を塗ってるのではと勘違いしたほどだった。だけど、私が本当に目を惹かれたのは、マリアが足の間、少しも盛り上がりを見せていない事実だった。 股間の盛り上がりを見せていないことが羨ましくなって、私は訊いてみた。 「どうやったら、そんな風に女の子らしく見せられるの? 私の陰部はマリアのより小さいのに、私の場合は、こんな風にもっこりとしてしまってるのよ」 マリアは笑い出した。 「私は、もう何年も隠す練習をしてきているからね。こっちに来て、どうやって隠すか教えてあげる」 マリアはキッチンテーブルのところに行き、腰を降ろした。私は彼女の後ろについて行き、前に立った。マリアは私のお尻を覆ってるビキニを引き下げながら、言った。 「さて、初めてする時は、ちょっと不快かも知れないわ。でも何回もするうちに、痛みはなくなっていくはずよ」 そう言ってマリアは私の睾丸を片方、手にし、私の体の中に押し込むように、押し上げた。私なら、「不快」なんて言葉は使わない。「苦痛」と言った方がずっと近い。恥丘の皮膚の下、開いているところに睾丸を押し込んでくる。痛みは、鈍い歯痛に似ていた。ようやく睾丸が中に納まった時には、痛みに頭がくらくらして、卒倒しそうになっていたけど、いったん中に納まると、痛みは急速に消えていった。2つ目の睾丸をされた時には、最初ほどの痛みはなかったが、それでも痛いことに違いはない。 次にマリアは、私のペニスを後ろに押し込み、足の間に挟み、ビキニのボトムを引っ張り上げた。 「これ、毎日した方がいいわよ。私を信じて。繰り返すうちに痛くなくなっていくから。さあ、よく見せてみて。盛り上がりがどれだけなくなったか、見せてちょうだい。それに、私と同じように、もっとピチピチのビキニを着るべきね」 「私、これしか持っていないんです」 そう答えながら、自分の股間を見下ろした。確かに、股間がずっと平らになっているように感じた。 「ということは、私たち一緒にショッピングに出かけなければいけないということね。まあ、そうは言っても、女の子ならたくさんビキニを持っているってわけでもないけど・・・」 マリアは昼食の準備を続けながら話していた。 「あと、あなたはもっと服が必要ね。あなたのドレッサーの中には、ランジェリーしかなかったようだから」 「あのランジェリー、私のものですらないんですよ。前のメイドだった人が残していったものなんです」 マリアは笑い出した。「トレーシーは、前にメイドを雇ったことなんかないわよ。もっと言えば、私を除けば、誰も雇ったことがないの。以前は、掃除人が来て、週に2回、家全体の掃除をしていたけど」 このマリアの返事に私はびっくりしていた。その私の表情を彼女も気づいたようだった。私が答える前にマリアが言った。 「そのワインとグラスを持って。私はお皿を運ぶから」 私はマリアの後ろについて、裏門を出て、外のプールサイドに向かった。トレーシーは、すでにテーブルについていて、私たちが来るのを待っていた。マリアが料理を並べる間、私は3つのグラスにワインを注ぎ、トレーシーとマリアに渡し、席に着いた。 3人ともテーブルに着くと、マリアがトレーシーに言った。 「私、つい秘密をばらしてしまったようだわ。ステフィーに、あなたがこれまでメイドを雇ったことがなかったと話してしまったんだけど、彼女、すごくショックを受けていたようなの」 トレーシーは私を見て訊いた。 「本当に、それを聞いて驚いたの?」 「ええ、だって、メイドはそもそも必要なかったわけで、だとしたら、どうして私を雇ったのか、それが分からなかったから」 「答えは、すごく単純なことよ。私はあなたが好きだから、というのが答え。あのレストランでは、あなたはいつも私に気を使ってくれていたわ。ご機嫌いかがですかといつも声をかけてくれてたし、私の名前を覚えていて、私が行くたびに、ちゃんと呼んでくれていた。あなたを雇うことについては、本当に良い思いつきだと思ったの。あなたは、まともな仕事と住む場所を求めていた。一方、私は週に2回、家の掃除をしてもらうサービスを受けていた。それだったら、そのサービスをやめて、あなたを雇う方が良いもの。そうすれば、マークが出張でいないとき、私と仲良くしてくれそうな人にそばにいてもらえるわけでしょう? 自分でも、素晴らしいビジネス上の決定を下したと思うわ」 トレーシーの説明については正しかった。彼女の論理に欠点を見つけることはできなかった。だけど、あのメイド服についての疑問があった。 「あの服はどうして? どうして私の部屋にあるんですか?」 トレーシーは私の手を握った。 「あのレストランであなたに初めて会った時からずっと、私はあなたがとても可愛い女の子になるって思っていたの。だから、もし、あなたに私のためにあの服を着て見せるよう説得できた場合のことを思って、あの服を買っておいたのよ。私は一度もあなたにあの服を着るよう強制したことはないわよね? 私は、私のために着てくれないと誘っただけ。それはあなたも認めざるを得ないはず。今ですら、あなたが本当に女の子の服装をしたくないなら、男物の服に戻っても構わないのよ。そうなっても、何も変わらないから」 トレーシーが言ったことは正しかった。彼女はどんなことについても私に強制したことはなかった。私はただトレーシーの誘いに合わせて付き合ってきただけ。セックスのことすら、強制されていなかった。私からは、一切、中止しようとしなかったし、第一、すべてを心から楽しんできた。私に起きた出来事のすべてを楽しんできたし、それはこれからもまったく変えたくなかった。 これまでのことに思いを巡らしていた私を現実に戻そうとしてか、トレーシーが問いかけた。 「それで、どうするの? ステフィーのままでいたい? それともスティーブンに戻りたい? どちらになっても私は嬉しいわ」 私にはまったく迷いはなかった。ステフィーでいたかった。 「ステフィーでいたいわ。私の中では、すでにスティーブンは存在していません」 「素敵。私もステフィーが大好きよ。で、そもそも、どうしてこの話が出てきたのかしら?」 マリアが答えた。 「私が、ステフィーに、もっと女の子の服が必要と言ったの。そうしたら、彼女、自分の部屋にある服は自分のものではないって言ったのよ。ここで働いていた前任のメイドの物だって」 トレーシーは微笑んだ。 「あのね、ステフィー? あの服は、今はすべてあなたのものなの。でもマリアが言ったことも正しいと思うわ。もっと服が必要ね。ということは、私たちショッピングに出かけなければならないということ。あなたにステフィーになるよう説得したのは私なわけだから、あなたが買う最初の女性物の服は私が代金を払うわ。その後は自分で買ってね。ショッピングは明日はどうかしら? マリアも一緒にショッピングで遠出するというのは?」 マリアは驚いた顔をした。 「私も一緒に行っていいのですか?」 「もちろんよ。シーメールが一番似合う服を知ってるのは、やっぱりシーメールの人だから」 私は服に関しては望みどおりだったので、断るはずもなかった。マリアは、私たちと一緒にショッピングに付き合えて嬉しいと言っていた。3人でランチを食べ、ちょっとワインを啜った後、トレーシーが言った。 「あ、ところで、あなたのお給料の小切手を持ってきたんだわ」 トレーシーは小切手をマリアに渡した。するとマリアは、それを見もせず、私によこした。 私は、好奇心から、その小切手を見た。税抜きで500ドルとあった。トレーシーは私に週当たり税抜きで350ドル払うことになっていると言った。確か、もともと200ドルだったはず。どうしてそんなに高額なのか、私には分からなかった。 「ミス・トレーシー、それ、額が高すぎます」 まったく正直な気持ちからの言葉だった。 「アハハハハ! 気づくかなかって思っていたところよ。マークが言ったの。あなたはプロの清掃サービスより掃除の仕事を良くやっているから、私たちが清掃サービスに支払っている代金分はあなたに与える価値があるってね。もし、もっと少ない額で良いなら、マークと相談して」 もちろん額には異論はなかったし、ボーナスの150ドルはとても嬉しかった。その旨を述べて、トレーシーに感謝した。 食事の間、トレーシーとマリアはどこでショッピングをするか、私にはどんな服が必要か話しあっていた。2人が挙げた店の名前は、全然、聞いたこともなく、ほとんど分からなかった。トレーシーのところに来て住み込みになるまでは、服を買うとしたら、Kマートかターゲット( 参考)だけだった。そもそも、以前の私は、着る物にたいした気を使わなかったし、他の人も私の服装を気にしている様でもなかったから。 ランチを食べ終わった後、3人で互いの体にオイルを塗りあい、2時間ほど日光浴をした。4時頃、マリアは、そろそろシャワーを浴びて、夕食の準備を始める時間だと言った。 するとトレーシーが、3人一緒にシャワーを浴びましょうと言い、彼女の寝室に3人で行くよう、誘った。トレーシーの寝室に行ってシャワーを浴びることだけで終わることはないと私は確信していた。部屋に入り、トレーシーがベッドの上に大きなタオルを広げ、その上に横たわるのを見て、私の予感が正しかったことが分かった。 トレーシーはマリアを引き寄せ、自分の上に覆い被らせた。すぐに2人はキスを始めた。3人ともオイルを塗ったままだった。マリアとトレーシーの、オイルで輝く乳房が互いに潰しあうように重なり、オイルのためにヌルヌルと滑りあうのが見えた。まるでレスビアンの映画を見ているような感じだったが、このうちの一人にはペニスがついている。 2分ほどキスをした後、マリアはトレーシーの体を滑り降り、トレーシーの股間を舐め始めた。トレーシーは私に片手を差し伸べ、そばに来るよう言った。私はまだビキニをつけたままだったが、トレーシーのそばに寄ると、彼女は私の下のビキニを引き降ろし、中から私のクリトリスを引っ張り出して、口に引き寄せた。 ビキニを脱がされたので、私の睾丸が元の位置に戻ってぶら下がっている。少し奇妙な感覚だったが、不快な感覚ではなかった。睾丸が元の位置に戻ると同時に、クリトリスに血液が集まり始め、何秒も経たないうちに私は勃起してた。 トレーシーは、私のクリトリスを口に含むとすぐに、ちゅうちゅう吸い始めた。さらに、すばやく竿にそって上下に口を動かし舐めまわったり、口の中、喉の奥まで吸い込んだりもしてくれた。でも、いつものトレーシーがしてくれるようなフェラとは違って、あまり集中していないような感じがした。マリアがトレーシーの意識の邪魔をしているのは確かだった。 突然、トレーシーが私のペニスを口から引き出し、大きな声で叫んだ。 「ああ、いっくぅぅぅ・・・!」 体全体をぶるぶる震わせ、恥丘をマリアの顔に押し上げている。まるで荒馬のように腰をうねらせ、股間でマリアの顔を叩いているようだった。マリアがどうやって顔をつけたままにしていられるのか、分からなかった。 そのオルガスムが引き潮になる前に、再びトレーシーが叫んだ。 「マリア、私にやって! あなたのクリトリスで私のあそこにやって!」 マリアはすばやく体を起こし、正常位の体位になって勃起したクリトリスをトレーシーのバギナに挿入した。それを受けてまたトレーシーが叫んだ。 「ああ、いい! また、いきそう!」 2回目のオルガスムが進行している間、トレーシーはマリアの体を強く抱き寄せ、2人の体ごと一緒に半転した。マリアが仰向けになり、トレーシーが彼女の上になる。2人は、何事もなかったように、再び安定したリズムでセックスを再開し、体をぶつけあい続けた。 2人はしばらくこの体位でセックスを続けていたが、やがてトレーシーはこの部屋に私がまだいることを思い出したのだろう。そのとき、トレーシーが言った言葉に私は驚き、同時に喜びを感じた。 「ステフィー? 潤滑液を取って、私のお尻に塗って! アヌスにあなたのクリトリスを感じたいの」 トレーシーがお尻に私を欲しがっているということにあまりに驚いてしまったため、反応して動くのを危うく忘れてしまうところだった。急いでナイト・スタンドのところから青い透明のボトルを取って、ベッドの上を這い、トレーシーとマリアの2人がつながっている部分に移動した。潤滑ゼリーを手にとって最初に、自分の右手の指3本につけた。それから左手でトレーシーの尻肉を左右に広げ、できるだけ優しく、指を1本滑り込ませていった。 「あ、あああんん・・・」 トレーシーがうめき声を上げるのが聞こえた。だが、相変わらずマリアのクリトリスの上で上下に体を弾ませる動きを続けている。 「ああ、いいわ、ステフィー! もう1本ちょうだい。あまり怖がらなくて良いのよ。私はお尻に入れられるのにかなり慣れているから」 私は指を2本にした。そしてすぐに3本目も入れた。 そのまま2分ほど、3本指でトレーシーのアヌスに出し入れを続けていたが、やがて彼女は振り返って、肩越しに私に言った。 「指でいじりまわるのはもういいわ。今度はあなたのクリトリスをちょうだい」 トレーシーが求めていることをしないなど考えられない。 他の人にアナル・セックスをするのは初めてなわけで、私はとても神経質になっていた。アナル・セックスがどれだけ苦痛をもたらす可能性があるか自分で知っている私は、彼女を傷つけてしまうのではないかと心配した。トレーシーの後ろに両膝をついて体を起こし、彼女の尻頬の谷間に沿ってクリトリスを擦りつける。それを受けて彼女は上下の動きのスピードを落とし、やがて動かなくなった。私が入ってくるのを待って、じっと身構えている。 最初、私にはトレーシーの入り口が見つけられなかった。擦り付けつつ、繰り返し入り口を見失うことを続けた。クリトリスの矛先が、ぬるぬるした彼女の割れ目を上へ下へと滑り、なかなか嵌る場所に落ち着かなかったから。焦れたトレーシーは後ろに手を回し、私のクリトリスを握り、自分から穴へと導きいれて、助けてくれた。とうとうクリトリスの頭が入る。彼女の括約筋がこじ開けられ、頭部を締め付けるのを感じた。と同時に、彼女の口から、嬉しそうな喘ぎ声が漏れた。導かれつつさらに進むと、頭部がするりと中に滑り込み、同時に彼女の肛門が絞るように私の肉茎を締め付けるのを感じた。 中に入った感覚は、それまで経験したことのどれとも似ていなかった。内部がとても熱く感じた。バギナでつながった時に感じる熱よりもずっと熱い。挿入のために使った潤滑剤以外には、湿り気らしいものはまったくなかったが、それでも、かなり容易にするりと入っていく。やがて、すっかり根元まで挿入していた。私の左右の太ももがトレーシーの左右の尻肉にぴったりとくっつくまでになっている。私は、挿入したまま、しばらく動かずにいて、この、新しく知った感覚を味わっていたかった。だが、トレーシーは待っているつもりはなかったようだった。 トレーシーはぐっと腰を沈め、マリアの肉棒を深く飲み込んだ。それと同時に私のクリトリスが彼女のアヌスから滑るようにして抜けてくる。だが、再び腰を上げてくると、マリアのクリトリスを吐き出し、同時に私のクリトリスが滑り込んでいく。トレーシーはこの動きを2分ほど続けていた。やがて私もトレーシーが求めるリズムを会得し、それに従って動き始めた。 それから10分近く、3人とも激しく動き続けていた。その間、トレーシーは次から次へと何度もオルガスムに達していたように思える。トレーシーが頂点に達する度、彼女のアヌスが私のクリトリスをきつく締め付けるのを感じた。あまりの締め付けの強さに出し入れの動きをするのが困難になるほどだった。マリアも、同じような締め付けの圧力を感じていたに違いない。トレーシーがオルガスムの叫び声を上げるたびに、マリアも低いうめき声を上げて耐えていたから。 どうやって10分も持続できたのか、自分でも分からない。これほどエロティックな行為は一度も経験したことがなかったから。そして、突然、睾丸が固く持ち上がってくるのを感じ、次の瞬間、私は、大きな声で「いくうぅぅ!!」と叫んでいた。私のすぐ後にマリアも達し、2人ほぼ同時に射精をしていた。 荒い息づかいをしながら3人ともじっとしていたけれど、ようやく興奮が落ち着き始め、私はトレーシーの穴から萎え始めたクリトリスを引き抜いた。トレーシーはくさびを抜かれると、ぐったりとなって、体を反転させ、仰向けに横たわった。マリアの隣、仰向けになっている。2人ともハアハアと激しい息づかいをしていた。 私は2人の足元、膝をついて座ったまま、2人の姿を見ていた。トレーシーのバギナも、マリアの男クリトリスもどろりと濃い白濁で覆われていた。私には何をしなければならないか、すぐに分かった。2人のどちらかに命令されたわけはないが、どうしても2人の体を綺麗にしてあげたいという気持ちになっていた。 座ったまま、腰を折って、前のめりになり、マリアの柔らかなクリトリスを口に含んだ。その疲れきった器官をいたわるように舐めしゃぶり、一滴も精液の痕跡がないほど綺麗に舐め清めた。マリアは優しく私の頭を押さえながら、甘い声でありがとうと、喘いでいた。 マリアの股間を綺麗にした後、位置を変えて、トレーシーの脚の間に体を割り込ませ、舐め清めを始めた。トレーシーからは驚くほど多量に精液が流れ出てきた。その一滴も逃さぬよう、素早く舌を使って舐め続けた。上の穴の方を綺麗にした後、彼女の体を転がし、横寝にさせて、アヌスの方を舐め始めた。 裏穴も綺麗にした後は、彼女のクリトリスを舐め始めたが、トレーシーはその私の頭を押さえて、やめさせ、私の体を引き上げた。トレーシーとマリアは、2人がかりで私の顔にキスの雨を降らせ、顔についている体液を舐め取ってくれた。 2分ほどキスを続けた後、マリアが言った。 「しようと思ったら、ずっと夜まで、これを続けていられそうだけど、もう、夕食の準備にかからなくちゃいけないわ。今からシャワーを浴びに飛んで行くけど、一緒に浴びたい人いる?」 トレーシーも私も、シャワーに浴びたいと言ったので、2人でマリアの後に続いて、トレーシーのシャワールームに向かった。 一通りシャワーを浴びた後、3人ともモイスチャライザーを互いの体に塗りあった。すぐに3人とも興奮し始めたけれど、マリアは、そんな私たちを制し、バスルームから出て、着替えを始めた。私もバスルームから出ようとした時、トレーシーが言った。 「マリアは、新しいアパートが見つかるまで、2週間くらいここに住み込むことになったの。だから今夜は、食卓に4人分、用意して。あ、あと、着替える時は、何か可愛らしい服に着替えてらっしゃい。今日はこんな時間になっているから、改めてメイド服を着るなんてばかばかしいでしょう?」 私は自分の部屋に戻り、着るものを探してドレッサーの中を見回した。下着類以外の衣類はあまりなかったものの、何とか、赤サテン生地のミニスカートと、濃紺の袖なしのセーターを見つけた。そのセーターの色と同じ濃紺のコルセットをつけ、それにマッチしたブラとパンティを身につけた。 自分で睾丸を体の中に押し込め、クリトリスを後ろ向きにさせてからパンティを履き、股間が平らに見えるようにした。次に、お化粧にかかったが、メイキャップをしながら、耳を見て、いつになったら普通のイアリングをつけ始められるのだろうと思った。ダイヤのピアスピンは気に入っていたけれど、前の穴にはもっと長いイアリングをつけたいと思っていた。それに、おへそにもピアスをしてみたいとも思っていた。自分でも、ピアスが映える完璧なおへそをしていると思っていたし、そうなったら、セクシーだろうなと思っていたから。そのときはトレーシーに相談してみなければならないだろうと思った。 身支度を整えた後、夕食のプレートを取りにキッチンに行った。マリアはすでに着替えを済ませていた。白いタイトなストレッチ・パンツとクロップ・トップ( 参考)のタンクトップ姿。レンジのところで何かを混ぜながら、携帯電話で話をしていた。 食器とナイフ・フォーク類をトレーに乗せ、キッチンから出ようとすると、マリアが私を止めた。受話器を手で覆いながら、私に訊いた。 「私、今週の金曜日にお医者さんのところに診察に行くの。同じ時間に、あなたも面会してもらえるか訊いてみたわ。あなた、それ、良いかしら? お医者さんがオーケーを出してくれたらということだけど。ただ、お話をするだけだから。何もすると決めるわけじゃないのよ」 「その時間、暇をいただけるかどうか、トレーシーがオーケーと言ってくれたら、大丈夫だと思う」 マリアは、トレーシーの許可は関係ないと言わんばかりに手を振って見せたが、私には、大いに関係があると感じていた。 ディナー・テーブルをセットした後、ワイングラスと香辛料を取りにキッチンに戻った。するとマリアが言った。 「ステフィー? 金曜日のこと、全部、話がついたわ。先生、私とあなた、一緒に面会してくださるって」 「分かりました。トレーシーに話してみます。本当にオーケーかどうか確かめるだけですが」 そう言うと、マリアはただ頷いてみせた。
スティーブは電話が鳴っているのは知っていたが、無視した。もうすでに、電話は28回かかってきてた。その大半が、何ら情報がない、いたずら電話だった。2本ほど悪意がこもった電話もあった。自分の妻なのに、どうして浮気しに出かけるのを止められなかったんだと彼をなじる電話である。これにはスティーブは悩まされた。このような電話を掛けてくる者たちは、本気で、男たるもの、普通の生活をしつつも、自分の女を24時間、注意し続けるべきだと考えているのだろうか? この種の電話には悩まされたものの、明らかに馬鹿げていると分かる電話であるので、スティーブは即座に無視することにしていた。ついさっきも電話がかかってきた。留守電にしてある。スティーブは、ラップトップのキーボードから指を離し、かかってきた電話の内容に少しだけ耳を傾けた。 電話の相手の声は、柔らかな声だが、疲れが混じった声でもあった。打ちひしがれた感情がこもっていた。まるで、声の持ち主は、崩れ落ちそうになるのを必死に堪えているようだった。 「どなたかいらっしゃいませんか?」 その女性はしばらく黙り、様子を伺っていた。 「私は・・・あのEメールのことで電話をしてきたのです・・・一体、何が起きているのか、私にはさっぱり・・・」 ほとんど囁きに近い声だった。 「どうか、お願いです・・・どうしても教えて欲しいのです」 スティーブの背筋を冷たいものが駆け、それが何度も繰り返された。突然、電話の向こうの人物が誰なのかを悟り、スティーブは受話器に手を伸ばし、取り上げた。 「ポーター夫人ですか?」 スティーブは静かな口調で尋ねた。 「は、はい・・・。そちらは?」 声がかすれている。 「スティーブ・カーチスです。こ、このような形で、奥さんに、この事実を知らせたことを謝らせてください・・・」 スティーブは、さらに続きを言おうとした。問題のメールを発信した時、スティーブが、ポーター夫人のことを考えていなかったことは、残酷なことだったと言える。だが、スティーブは、この不快な出来事を暴露し、永遠に止めさせること以外、何も考えられなかったのである。 「これって、本当のことなのですか? 2人が一緒にいるところとか・・・そういうのをご覧になったのですか?」 囁くような声で問いただす。スティーブは深呼吸をして、デスクの椅子にもたれた。 「ええ、事実です」 彼はできるだけ温和に聞こえるようにした。「2週間ほど前に開かれた募金のパーティでの写真を持っています・・・それに先週、シティ・ビュー公園で2人が一緒にいるところを見た時のビデオもあります」 「あの公園? でも、あそこでは、夫は、当て逃げの車に車をめちゃくちゃにされた場所のはず」 スティーブは鼻をすすった。 「いいえ、違います・・・私は、逃げたりはしていません。でも、ご主人の新車のサンダーバードに手ひどいことをしたのは私で、それは事実ですが」 ポーター夫人は長い間、黙ったままだった。 「その写真やビデオを見ることはできないでしょうか?」 彼女の声は、前にもまして、か弱い声になっていた。スティーブは、その弱々しい声が好きではなかった。 「奥さん・・・ええ、お見せできますよ。私が持っているものをすべて、お見せできます。Eメールを持ってますでしょうか? 何枚か写真をお送りします」 ポーター夫人はスティーブに仕事用のメール・アドレスを伝えた。彼女は、仕事先の店舗のサーバーに自宅から頻繁にアクセスし、メール・チェックをしている。数秒後、スティーブは、電話の向こうでチャイムのような音がするのが聞こえた。エレーン・ポーターのメールに新しいメッセージが届いたことを知らせる音だった。彼女は受話器を置いたようだ。向こうから、かちゃかちゃとマウスをクリックする音が聞こえた。その後、しばらく、音がしなくなる。後ろの方で、ポーター夫人が静かにすすり泣いているような音が聞こえた。 スティーブは自分が悪役になったように感じた。昨夜、衝動的に、多量にメールを送ったことを思い、そのときの自分の動機は一体何だっただろうと疑った。ポーター夫人が泣く声をしばし聞き続ける。彼女の悲しみは、スティーブの胸にひどく応えた。 「奥さん?・・・ポーターさん?・・・」 もう一度、謝れられたらと願い、スティーブはポーター夫人に呼びかけた。
ドアが開いた。ブレンダと2人の若者が入ってくる。2人は20歳くらいで、実際、なかなかハンサムな男たちだった。ブレンダは2人を押すようにしてベッドへ座らせた。 「裸になって」 2人とも、不安そうな、何か問たそうな顔で僕とアンソニーの顔を見た。 「もし、彼女とやりたいなら、言われたとおりにすることだな」 とアンソニー。 2人の若者は、同じことをもう一度言ってもらう必要はなかった。素早く服を脱ぎ始める。2人が服を脱いでいる間、ブレンダはアンソニーのところに近づき、大きくふんぞり返っている彼の片方の脚にまたがった。 「さっき言ったストリップ、今してみせる?」 ブレンダは、腰を前後に動かし、アンソニーの脚を使って自分の股間を擦りながら言った。こんなに興奮している妻の姿を、僕は見たことがない。 「おう、やってみな」 ブレンダは立ち上がり、部屋にいる全員が彼女を見られるような場所に移動した。まずは、細いウエストを巻いているベルトをゆっくりと引き抜く。続いて、スカートを降ろし始める。じれったくてジンジン痛みが出てくるほど、ゆっくりと降ろしていく。そのスカートが床に落ちた時になって初めて、僕はずっと息を止めて見ていたことに気がついた。潜水から這い上がったように大きく息を吸い込みながら、あらためて僕の美しい妻の姿をつま先から頭のてっぺんまでまじまじと眺めた。見慣れた妻の裸体に何も真新しい驚きはないだろうと思っていたが、それは間違いだった。ブレンダはパンティを履いていなかった。スカートと一緒に脱いでしまったのである。だが何よりの驚きは、彼女は陰毛を剃っていたということだった。脚の間、つるつるの肌が剥き出しで、1本も毛がない。最後に、妻は、新しく加わった若者たちの前で、ビスチェの胸のカップを外した。中からミルク色の大きな乳房がこぼれ出る。 裸になっていた2人の若者は妻に飛びつき、彼女の体をベッドに横たわらせた。すぐに、妻の全身を、男たちの両手と舌が這い回り始める。2人ともコンドームを取り出し、石のように固く勃起したペニスに装着した。これには僕も感謝した。ちょうど、ブレンダがピルの服用をやめていたことを思い出したところだったのだ。僕とブレンダは、2週間ほど前、子供を産み、家庭を築くことに決め、そのとき以来、彼女はピルを止めていたのである。時期的に妊娠の可能性があるのかどうか僕には分からなかったが、それでも、妻が、他の男の子を身ごもる危険を冒すことだけは僕は望んでいなかった。 男たちは、さして愛撫に時間も掛けずに、妻の体を一物で満たしていた。僕たちが結婚した時、彼女は処女だった。そして、今日、この日まで、彼女の中に入った男は僕だけだった。そのブレンダが、今は、女陰に見知らぬ男の男根を埋め込まれ、上の口に別の男根を頬張っている。若者たちは2人とも、なかなか見事なペニスの持ち主だった。アンソニーのものほど太くはないが、僕のに比べたらかなり大きいのは事実だった。 実際、ブレンダの女陰を受け持っていた男は、彼の肉竿を挿入するのに少し苦労したようだ。妻のあそこがあれだけ濡れきった状態になっていなかったら、彼は恐らく挿入自体できずにいたかもしれない。それは、とりもなおさず、妻のあそこが非常に締りがよく、きついことを証明している。あの若者ですら大変なのだから、アンソニーの極太が妻の中にうまく納まることができるとは、僕には想像しがたい。だが、彼女は、気が狂わずに生き続けるためには、どうしてもアンソニーの一物を受け入れなければならないのだ。 若者はゆっくりと抜き差しを始めた。女陰にペニスが打ち込まれるたびに、別のペニスで塞がれている口からくぐもった、淫らな声が漏れた。上の口を犯す若者は、仰向けになっているブレンダの顔にまたがる格好になっている。ブレンダは、顔の上にまたがられ、ペニスを口に突っ込まれながらも、その若者の顔を見上げ、淫らに熱のこもった眼で見つめていた。彼女自身、男の尻に両手を回し、左右の尻頬をつかみ、力いっぱい自分の口へとリズミカルに引き寄せている。その男のペニスのすべてを口の中に詰め込んでもらう。それが妻の目的になっているように見えた。それから間もなく、妻のその目的は達成されたようだ。18センチ近くある、若者のペニスがすべて彼女の喉門の先へと納まっていたのである。僕は圧倒されていた。圧倒されていたのは、そのもてなしを受けていた若者も同じだった。彼は、両手で妻の頭をつかみ、最後の強烈な一突きを加えて、睾丸が唇に触れるまで、彼女の喉奥深くに突き入れ、そのまま射精を始めた。若者の精液が発射される度に、彼の睾丸が収縮し、袋ごと体の中に引き上がるのが見えた。それに、その発射の度に、ブレンダ自身、オルガスムの波を味わっているのも見えた。
でも、僕やシャルロットがいってしまう前に、ママは僕をシャルロットから離した。そして、僕をシャルロットの後ろへ連れて行き、彼女のアヌスに入れなさいと言ったのだった。僕が躊躇っていると、ママは指を2本湿らせて、シャルロットの後ろの穴に差し込んだ。シャルロットは、ほとんど狂ったようになって叫んだ。 「いいから、入れて! やって!」 結局、僕は、まずはシャルロットの女陰に挿入して潤滑をつけ、それからペニスを彼女の裏門に撫でつけ、思い切って突き入れた。 ママはシャルロットの頭の方に戻り、足を伸ばして、つま先をシャルロットに舐めさせた。それから、シャルロットのパンティを手にし、それを使って彼女の両手を後ろ手に縛った。そして、ママも服を脱いで全裸になる。 「さあ、シャルロット! 私の割れ目を舐めてちょうだい!」 シャルロットは命ぜられるままに、ママの股間を音を立てながら舐め始めた。その間も、僕はしゃにむに彼女のアヌスを犯し続けていた。間もなく、僕は堪えきれなくなって、射精を始めたが、シャルロットも僕と同時にクライマックスに達したようだ。体をがくがく振るわせている。それでもママはシャルロットに舐めさせ続け、ママ自身が達するまで続けていた。 その夜は、その後も最後まで行為は続き、シャルロットは、ママや僕が望むことをすべて行った。さらに、その週の週末まで、毎晩、同じことが続いたのである。夜ばかりではない。まだ陽が明るい午後にも行った。ある時は、車で3人で外に出かけ、大自然の荒れ果てたスポットを見つけ、そこでママと僕の2人で、思う存分シャルロットの体を楽しんだこともあった。 1週間の旅行も終わりに差し掛かった頃、シャルロットは、自分の家に立ち寄るよう僕たちを誘った。話を聞くと、シャルロットの家はかなり金持ちだということが分かった。実際、シャルロットは、何も気にせず、僕たちのホテルの滞在費を支払ったのである。3人でホテルを後にし、シャルロットの両親の家に行った。まさに正真正銘の大邸宅だった。その後、シャルロットが住む都市に行き、彼女のマンションに立ち寄った。そして、僕とママは、そのままシャルロットのマンションに住み着き、今に至っている。ママは家を売り払い、僕たちはシャルロットが住む街で仕事を見つけ、働き始めた。 シャルロットは、1日の大半はマンションにいて、裸で過ごし、僕やママが要求することをいつでもできる状態になっている。彼女は、毎日、鞭で調教を受けているし、ママの強い要望に応じて、毎日、アヌスを僕に犯されている。ママと僕は、全裸で、リビングにあるソファに並んで座り、テレビを見ることが多いが、そういう時は決まって、シャルロットは、僕かママの脚の間にひざまずいて、あそこを舐め吸い、僕たちを順にいかせるのが普通だ。そういう時、僕はママと裸の肌を触れ合わせたまま座っているし、互いに腕を相手の体に巻きつけている。時にはキスをする時もある。だけど、それ以上のことはまだ何もしていない。もっとも、僕は、時々、ママがそれ以上のことをしたがっているんじゃないかと感じることがあるけれども。 おわり
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