「上司」 The Boss by WimpHub ジェニーとは、4歳の頃からの知り合いだった。僕も彼女も、家はとても裕福で、家族ぐるみでとても親しい付き合いをしていた。そのジェニーが、若く美しい女性に成長するのを、僕はずっと見てきた。 ジェニーは小柄で、茶色の髪、茶色の瞳の女の子で、つんと上を向いた小鼻と肉感ある唇が魅力的だ。体つきは、痩せている。でも、胸はとても豊かで、お尻も形が良く、脚はすらりと伸びている。僕は、ずっと、彼女のことに夢中だった。僕たちが23歳になったとき、彼女が僕と結婚してくれると言ってくれた時ほど、嬉しかった時はない。 僕と彼女の、それぞれの両親は、僕たちの夫婦生活がうまく行くようにと心から願い、結婚に際して、両家で取り決めをした。つまり、僕か彼女のどちらかが離婚を求めた場合、その求めた方は、遺産を含め全財産をもう一方へ譲らなければならないという取り決めだった。これは、僕には、願ったりかなったりだった。この取り決めがあれば、僕たちは一生、一緒にいられると思ったから。 盛大な結婚式を挙げ、新婚生活に入った。でも、結婚して3ヶ月しかしないのに、僕は、何か、しっくりきていないと感じるようになった。ハネムーンが終わると、ジェニーは、あまりセックスに乗り気でないようになったのである。確かに僕はあまり自慢できるものを持っていない。でも、2人とも、こんなに愛し合っているんだから、そんなの関係ないと思ったのである。 僕の世界が崩れ始めたのは、それから少し経ったある金曜日からだった。その晩、ジェニーは、ひどく深刻そうな顔をして仕事から帰ってきた。ちょっとお話があるから、座ってと言った。僕はなんとなく不安を感じた。 「私、この1ヶ月、職場の上司とセックスを続けてるの」 僕は全身の血液が凍りつくのを感じた。 「何だって?」 驚いた口調で叫んだが、本当のところ事態を飲み込めていなかった。 「でも、なぜ?」 「素敵な体をした黒人男性という点があるけど、それを別にしても、彼の支配的な性格にとても興奮してしているの。それにとても大きな持ち物にも。正直に言うわ。マイケル? 彼は、あなたにないものをすべて持ってるわ。彼にデスクに倒されて犯された、あの初めての時! 彼が私にもたらす快感が信じられなかった。あんな素晴らしい経験は初めてだったわ」 「これからも、そいつに抱かれ続けるつもりなのか?」 そうは訊いたが、彼女の答えは分かっていたと思う。 「もちろん! もう、あの大きな黒いモノは手放せなくなっているもの。あなたのちっちゃいモノは、役立たずよ。実はね、今夜、その上司が家に来るわ。これからどうするか、あなたに話しに。彼には、敬意を払うように注意してね。ちゃんと『さん』付けで呼ぶのよ」 「自分の妻を犯しているならず者を『さん』付けて呼べと?」 「どうするのが良いか分かってるなら、そうしなさいってことよ! ウインプ!」 ジェニーは冷淡に言い放った。
カウンセラーの名前は、ヴァーン・ヒューストンと言う。彼は神経科医でもなければ、心理学者でもない。オースティンにある正規のカウンセリング専門学校を出て、26年間、家族の問題を専門としたカウンセリングを行ってきた。しかし、彼は、この分野についての最新情報のすべてを追いかけ、それに通じている。実際、今日、彼が時間に遅れたのも、そのためだった。この都市の郊外にある生涯教育の施設で講義を受けてきたところだったのである。 「やあやあ、お2人にお目にかかれて嬉しいです。それに、今日は遅れてしまって、申し訳ない」 前置きの情報はすべて、駆け足で確認された。ヒューストン氏は、前置きは素早く片付け、客がここに来た理由に関する案件に一刻も早く着手したがっているようだった。ヒューストン氏は、伝えたいことをすべて伝え終えると、急に落ち着き、静かに自分のクライアントの様子を観察した。 「それで・・・お2人は、このカウンセリングから、どのような結果を得たいとお思いですか?・・・カーティス夫人?」 急に名指しで質問され、バーバラは不意をつかれた。 「どうして・・・えーっと・・・そうですね・・・私は、夫と和解したいと思ってるんです。・・・今後も、2人で人生を続けていけるように」 「なるほど・・・人生を続ける? お2人で人生を続けていくことに、どうして問題があるのですか?」 ヒューストン氏は思慮深く尋ねた。バーバラの顔がピンク色に染まった。目が泳ぎ、カウンセラーの後ろ、窓のカーテン・レールに視線が向いた。少し沈黙が続く。 「・・・スティーブが、シティ・ビュー公園で、私の知り合いの男性と私が一緒にいるのを見たのです・・・そして、夫は、私がその男性と・・・その・・・セックスをしてきていると思っているんです」 「どうして、ご主人はそう思ったのですか?」 バーバラはヒューストン氏から視線を避けた。オフィスの中のすべてに視線を向けても、彼には視線を向けなかった・・・それに彼女の夫にも。 「私たちが、彼の・・・つまり私の知り合いの人の・・・車に一緒に座っていたから・・・そして、その・・・よく知りません」 バーバラは言葉尻を濁した。両手が上がり、奇妙な、何か拒否するような仕草をしたが、その後、膝の上に戻った。 スティーブはヒューストン氏を静かに観察していた。視界の横、バーバラの手が上がって、何か動いた後、降りるのが見えた。その突然の動きに対して、ヒューストン氏の目がさっと動き、すぐに元に戻るのを見た。一瞬、彼が難しい顔をし、眉間に小さなしわが浮かぶのが見えた。即座に行った判断だが、このヒューストン氏という人物は、なかなか観察の鋭い人物だとスティーブは思った。おそらくこの人は、たいていの人がマンガ本を読むときと同じく容易に、人のボディー・ランゲージを読み解くことができるのだろう。 「君は、その知り合いのために、ブラを外して、パンティも脱いでいたと言うのを忘れちゃいけないよ、いいね?」 スティーブが横から口を出した。この会話に自分も何か付け加えようと思ってだった。バーバラは毒のある視線を彼に向けた。 「ご主人には、後でお話を聞きますから」 ヒューストン氏は素早く言葉を挟んだ。声の調子は平坦だった。 「どうぞ、お続けください、奥さん」
ボブは、クリスティンにリビング・ルームへと案内されながら、彼女の後ろについて歩いた。クリスティンの魅惑的な腰に目を惹きつけられる。こいつは、うまく行きそうだな、と思った。実は、ボブは、クリスティンに言っていないことがあったのである。それは、ジョンという客は、ボブに、案内人にはセクシー系の女を頼むと言っていたことである。ボブは、クリスティンが引っ込み思案で控えめな性格であるのを知っていた。だから、このことをかのじょに伝えて、怖気づかせてしまい、仕事を断られるのを望まなかったのである。 2人はソファに座り、家の間取りのことや、契約の内容について話し合った。ボブは、話しながら、どうしてもクリスティンの素晴らしい肉体に眼が行ってしまった。ジムは、まったく、運が良いヤツだぜ、と思う。 15分ほど話し合いをした。ボブは別件の契約の予定があって、行かなくてはならない。クリスティンの様子を見たところ、この仕事にやる気を持っているようだ。ボブは満足した。不機嫌だったら、どんなに美人でも、何も売れない。 「じゃ、僕は9:30頃に仕事が終わるから、その時、チェックをしに戻ることにするよ」 「ありがとう、ボブ。こんなチャンスをくれて、本当に感謝しているわ!」 クリスティンは嬉しそうに答えた。 それじゃあ、と手を振って家を出ながら、ボブは思った。 「・・・感謝しなければならないのは、俺の方だよ・・・」 ボブには、ジョン・オーエンスは、クリスティンの助けがなければ、買い手になってくれないと分かっていた。ふと、ジョンは、セクシー系の女の子を頼むと言った時、何か別のことを念頭に置いていたのかもしれないと思った。だが、ボブは、そのことは忘れることにし、契約の仕事へ向かった。 クリスティンがジョン・オーエンスの泊まっているホテルのロビーに立っているとき、彼女の後ろから、男性が2人、近づいてきた。クリスティンは、ロビーから電話で、赤い服を着て待っていると伝えておいた。そんなことは伝える必要がなかっただろう。というのも、ロビーにいる女性は彼女一人だったからである。 「やあ、クリスティン」 ジョンが声をかけた。 クリスティンは振り向き、自分に手を差し出している男性を見て、ちょっと驚き、たじろいだ。間を置いて、手を差し出し握手をする。 「あっ、こんばんは、オーエンスさんですね?」 クリスティンは、このような非常にハンサムな男性が来るとは予想していなかった。カッと体の血液が熱くなるのを感じる。オーエンス氏は30代前半のように見えた。砂色の髪と透明感がある青い瞳。背が高く、引き締まった体をしている。短パンとゴルフウェアというカジュアルな服装をしていた。 ジョンは笑った。 「オーエンスさん、なんて呼ばれると僕の父のことみたいだな。ジョンと呼んでくれ」 彼は連れの方を指差した。 「こちらは僕のビジネス・パートナーのトム・アンダーソン。僕のお目付け役でここにいるんだ」 クリスティンは、その男に目を向け、彼も同じくらい魅力的だと感じた。少し、恥ずかしそうに微笑んだ。 「どうも、初めまして」 「トムです」 トムもジョンと同じようなカジュアルな服装をしていた。クリスティンは、少しドレスアップしすぎたかもしれないと思った。それに、2人とも、他の男性がいつもするように、自分の体つきを見ていることにも気がついた。 「こんばんは、トム」 少し不自然な笑い声を出しつつ、クリスティンはトムと握手をした。
「ポルノ・クイーンの誕生」 第4章 Making of a Porn Queen Ch. 04 by Scribler 月曜日、私たちは早起きした。私は、初めてポルノの撮影現場に行くことで興奮していたし、マリアも、再び撮影の仕事ができることで興奮していた。一応、いつものメイド服には着替えたが、トレーシーとマークの2人とも着替えて仕事に出かけるのに合わせて、すぐに私も着替えをすることになるだろうと思った。マークは、マリアと一緒に、先にスタジオに入り、私は1時間ほど後れて訪問することになっていた。トレーシーも一緒に行くが、マリアや私より先に家を出ることになると言っていた。 朝食を出し、トレーシーの身支度の手伝いをした後、自分の寝室に戻った。マリアは、一日の大半、座っていることになるだろうから、居心地の良い服装になったほうが良いと言った。黒い皮のミニスカートと暗めの赤のTシャツを選んだ。このTシャツは、クロップ・トップ( 参考)なので、おへそにつけた素敵なリングを見せることができる。それに、ガーター・ベルト、ストッキング、ヒール高10センチのサンダルを身につけた。トレーシーは、私の姿を見るなり、「ポルノ・スターなのは、マリアなの? それともあなたなの?」 と驚いていた。 マリアは、デニムのショート・パンツと、Tシャツ、そしてテニス・シューズの格好だった。スタジオに入るとすぐに着替えることになるのを知ってるからだろう。トレーシーは、いつも通りの、非の打ち所のない服装で、グレーのスーツを着て、ヒール高10センチのハイヒールを履いていた。 スタジオには、2台の車に分乗して向かった。トレーシーのスポーツ・カーが先に行き、その後ろにつけて、私とマリアの車が従った。スタジオは、10棟の倉庫のような建物からなる複合施設だった。マリアと私の場合、ゲートの守衛に、自分たちの名前と、誰に用件があるかを伝えなければ、スタジオ内に車を乗り入れることができなかった。守衛は、どの建物に行くべきか、他の映画の撮影の邪魔をしないように、どのルートでそこに行くべきかを教えてくれた。後で分かったことだが、このスタジオは、他にもプロダクション会社が数社、使っており、毎月、かなりの数のポルノ映画がここで製作されているらしい。 マリアが車を止め、2人でトレーシーの後ろについて、倉庫の1つに入った。中に踏み込むとすぐに、想像していたものとはまったく異なった風景が目に入った。建物の一角は、ごく普通の家の内部のようになっていて、リビング・ルームがあり、少し離れた隣にはキッチンのセットがあった。別の一角は、地下室のようなところで、多分、いけにえを縛り付けるためのものだろう、交差した梁からあん馬に至るまで、様々なSM用具が置いてあった。 倉庫の奥手には、着替え室があり、シャワーもあれば、女の子が化粧のために必要となる用具すべてが完備していた。ビデなどの洗浄装置もいくつか置いてあり、使い捨てのエネマ用具の箱もあった。壁には衣装を入れるラックがおいてあり、マリアの名前が書かれているものがあった。衣装が数着、入っていた。その大半は皮製だったが、ビニール製のも1、2着あった。サミー・ウェイトとかローレル・アダムズという名前が書かれたラックもあった。
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