気持ちを落ち着けてスティーブは話を続けた。
「・・・そして、彼女がその男と会ったのは、その時が最初ではなかったのです。彼女が言う事実関係が、彼女にとって都合が良い場合、この女性は嘘をついていると考えなければいけません。僕が彼女を家から追い出した理由について、彼女は両親にいくつも嘘を並べ立てました。僕が、彼女の両親に、バーバラがその『知り合いの男性』とやらに尻を揉ませている写真を見せ、公園で一緒にいるビデオを見せた後で、ようやく、真実の一部が出てきたのですよ」
「奥さん? いまご主人がおっしゃったことは、あなたとその男性の接触や、あなたとご両親の関係について、正確な説明だとお思いですか?」
「彼女の祖母もいました」 スティーブが口を挟んだ。
「・・・あなたのおばあさんとの関係も含めて。どうですか?」
バーバラは落ち着かない様子で椅子に座ったままだった。長時間、沈黙が続いた。彼女はカウンセラーと目を会わそうとしなかった。
「・・・ええ・・・かなり正しいとは思います」 呟くような声でバーバラは答えた。
「なるほど・・・」
ヒューストン氏は、平坦な声の調子で答え、視線をスティーブとバーバラの両方に均等に分けて、両者を交互に見つめた。
突然、彼は体を起こし、デスクの上に両肘をついた。
「ご主人・・・そして奥さん・・・。私は、つねづね、意見の食い違いを見せているお2人を仲介する上での、私の役割は何かと言うと、お2人が、それぞれ、心の中にあることを自由に話せる中立的な場所を提供することだと思っているのです。一方的に片方の人の側に立つ人がいないような中立的な場所です。私はと言うと、お二人のことを知らない。あなた方の家に食事に招かれることもないでしょう・・・日曜日の午後に電話をかけて、おしゃべりをする、なんてこともありません。お2人が私の前で何を話しても、その内容があなたのご家族、友人、仕事の仲間に伝わることなどありません。・・・それに、まあ、あなた方が犯罪とかそういうことを示唆する話しをする場合は除きますが、警察に伝わるなどもありえません」
ヒューストン氏は、そこまで話した後、しばらく2人を見つめ続けた。
「・・・お2人には、毎週1回、個別に私と面会し、各週の終わりにご夫婦揃ってもう一度、私と面会してくださるよう、お勧めします。いかがでしょうか? これはお認めいただけませんか?」
スティーブは、「ご夫婦」という言葉に抗議しようと口を開きかけた。だが、その瞬間、文句を言うのはやめようと思い直した。結局、ただの言葉に過ぎないのだから、何の意味もない。スティーブは、何も言わずに、ただ頷いて承諾した。バーバラも、そのすぐ後に承諾した。
「良かった、良かった・・・それでは、来週、最初の面会に来ていただく訳ですが、その前にお2人には、この質問用紙に記入してきて欲しいのです。そうしてくださると、私も助かる」
ヒューストン氏は、デスクの下の引き出しから茶封筒を取り出し、2人に渡した。
先に、水の中で射精していなかったら、このもてなしに、僕は12秒くらいしか持たなかっただろう。それでも、1分足らずでクライマックスになってしまうと思った。アネットの唇がペニスに触れる感触といい、彼女が立ててるチュパッ、チュパッという音といい、僕は急速に高められていた。例の、射精間近の時の睾丸がキリキリ疼く感覚が出てきてたし、ペニスの方も同じ感覚になっていて、オルガスムが間近に迫っていることを訴えていた。
フェラチオなんて、それまでしてもらった経験がなかったのは前にも言ったとおり。いや、そもそも、手コキすらしてもらったことがないのだ。だから、僕は、これにもエチケットというものがあるなんて知らなかった。だから、射精間近になったときも、僕は何も言わなかった。許可を求めたりとかしなかったわけ。何も話さなかった。ただ、うーんとか、あーんとか唸っていただけ。それで、いっちゃったのだ。いきなり。アネットの口の中に直撃で。
ドーン! 出た! ドドーン! また出た! ドドドーン! 3発目!
僕が3発目を盛大に発射した頃になってようやく、アネットは何が起きたか分かったらしい。彼女は僕から逃れようとした。でも、僕は腕を彼女の上に乗せてたし、おっぱいを握ったままでいたので、アネットは簡単には逃れられなかった。4発目が出て、彼女の顔面を直撃した。アネットは、僕の熱いスペルマを受けて、喉を詰まらせ、ゲホゲホと咳き込んでいた。僕は彼女の不意をついてしまったらしい。
アネットは身をよじりながら、体を起こした。まだゲホゲホいって、口の中からドロドロしたものを吐き出そうとしている。でも、あまりうまく行っていないようだった。彼女はドアの取っ手に手を掛け、車から外に出た。苦しそうにスペルマを吐き出しながら、車の周りを回った。行ったり来たりを繰り返していたが、露出したままのおっぱいが揺れているところに目が吸い寄せられる。早くも、また勃起が始まるのを感じた。
数分、そんな調子が続いた後、ようやくアネットは車のそばに戻ってきた。助手席の窓の外に立っている。僕は、助手席のドアに手を伸ばし、クランクを回して、窓を開けた。謝ろうとしたのだが、彼女は、交通整理をしている警官のように手を出して、制止した。「何も言わないで!」と言っているよう。僕は口をつぐんだ。
「何、これ、気持ち悪い! いきなり出すなんて、知らなかったわよ、うげえ!」
「ああ・・・んーっと・・・ごめん。女の子が、あれが嫌いだって知らなかったんだ。つまり、あの、何を考えていたか分からないんだけど・・・」
とっさに、僕は素晴らしい考えを思いついた。
「・・・約束するよ! もう2度と、君の口の中には出さないから。ね?」
その時は、素晴らしい考えだと思ったし、こんな独創的な考えはないと思っていた。
アネットの方も、態度を和らげてくれた。多分、少しは僕を許してくれたのだと思う。
「まあ、私もあなたのこと嘘つきだって言ったわけだから、こんな目にあっても仕方ないのかもね。でも、もう、2度としないでよ! いい? うげえ! 約束よ! 私も悪かったわ。あなたも済まないと思っている。おあいこね! いい?」
「ああ、もちろん」
仲直りに、僕たちはキスをした。軽く唇を合わせるキス。それから服を元に戻して、車に乗り込み、アネットの家の農場に戻った。両親には、2人でドライブをして、景色を見てきたとだけ言った。
次の日、アネットと僕は、親たちに、果樹園に行ってリンゴを取ってくると言った。親たちは信じてくれた。信じられるかい? ほんと、大人ってのはバカだから。
で、バカなのはアネットも同じ。僕は、1日も経っていないのに、約束を破ったのだから。
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MIKE HUNTのストーリーは全部、実話だ。あ、いや、大半が実話。時々、エンディングの部分に手を加えたりとかはするけど。このストーリーも実話だけど、最後の一行だけは違う。アネットは、あれから2度と僕のペニスに口をつけてはくれなかった。多分、彼女もフェラは初めてだったのだと思う。もし、読者の中でノースダコタに住んでる人がいたら、すまん、ごめん、謝るよ。彼女のフェラ初体験を頂いちゃったわけだから。
おわり