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シルクの囁き、ラベンダーの香り 第5章 (1) 

「シルクの囁き、ラベンダーの香り」 第5章  

その日の夜は、ウェインがジャネットの家を訪れる予定の日だった。ジャネットは、彼の訪問を、内心、ありがたく感じていた。クリスに自慰をさせた後、彼女の女性自身は一日中、ヒクヒクと疼き続けていたからである。実際、何度もトイレに駆け込み、自慰をして熱を鎮めたのだった。ジャネットは、クリスにあのようなことをさせたこと、それを思って自分自身、職場で自慰をしたことに、不思議と罪悪感を感じていなかった。彼女は、いまだに、これはただの遊びであり、自分の力で制御できると感じていた。

今夜、私の家に来たウェインは、驚くことになるはずだわ、とジャネットは思った。彼のために、特別にご馳走を用意し、キャンドルを飾ってムードを盛り上げた。それに、彼が好きな、セクシーな白いドレスも着ていた。後でウェインは、私があそこの毛をきれいに剃った姿を見るはず・・・。ジャネットは、ウェインをもう少しだけオープンな気持ちにさせたいと思っていた。そして、できることなら、口を使って愛撫する気になって欲しいとも・・・。

その夜、ジャネットはずっと下半身のところを意識し続けた。喉に骨を引っ掛けたように、つるつるに剃った陰部のことが、気になり続けた。下着のシルクの生地が、絶え間なく、彼女の性の部分を擦り続け、常に興奮しているような気持ちだった。興奮した女が発する、あの匂いすら、いつも自分の体から出ているのを感じる。

だが、悲しいことに、その日の夜は、ジャネットが期待した通りには進まなかった。確かにウェインは、無毛になったじゃネットの陰部を気に入ってくれたが、彼に口を使う気にさせることはできなかった。もう一つ、ジャネットにとって不満だったことは、ウェインがいつも、頑固にコンドームを使うことにこだわったことだった。彼としては、避妊具無しでの性行為は、結婚するまで禁じるべきだと考えているのである。だが、ジャネットは、彼の持ち物の地肌に触れられる感触、熱いクリームが中に打ち込まれる感触を味わいたいと切望していた。それを伝えても、彼は、「それは賢明なことではない」と答えるだけなのだった。

翌日、ジャネットは、満足しきっていない気持ちのまま職場に出た。


[2007/09/30] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

クリスティン、契約を取る (6) 

クリスティンは、自分を抑え、鎮めるのに苦労していた。彼女は、引っ込み思案の性格なのではあるが、非常に情熱的な女性でもある。今夜までは、その情熱は、もっぱら夫のジムに向けられていた。

・・・私、この人たちと一緒にいて、どうしてこんなにワクワクしているの?

でも、何とか気持ちを立て直す。

・・・ダメダメ、しっかり仕事のことを考えていなきゃ。

アルコールがもたらす良い効果の一つは、自信が高まることである。クリスティンは、この契約を取るためなら、どんなことでもしようと心に決めた。

・・・どんなことでもするって、私ったら!

それを考え、またも脚の間が疼きだすのを感じるクリスティンだった。

クリスティンは、一呼吸置き、ジョンに率直に訊いた。

「それで、ジョンさん? この二つ目の物件について、契約のサインをいただけませんか?」

ジョンは、クリスティンが可愛い顔をして直接的に質問したことに、苦笑いした。

「クリスティン? 僕は、この家を大変気に入ってるんだが、契約について詳細のすべてに同意できるか、まだ分からないんだよ」

クリスティンはジョンの瞳を見つめて言った。

「分かりますわ・・・」

そして、少し間を置いて、付け加えた。

「お望みのこと、どんなことでもおっしゃってください」

そう言いながらクリスティンは思った。「・・・どうしたら彼は満足してくれるかしら?・・・」 そして突然、変な考えが心をよぎった。「こんなことを想像しちゃって・・・女性ホルモンが元気になりすぎてる。なんとか抑えこまなくちゃ・・・」

ジョンはクリスティンが少し瞳を輝かせたのに気づいた。いぶかしげに顔を歪め、クリスティンから目をそらして言った。

「そうだなあ、できれば、ボブと話し合いたと思うんだが・・・」

クリスティンは時計に目をやり、答えた。

「ボブは、もう少しすると私の家に来ることになっています。私の家に来て、ボブと話し合っていただけると嬉しいですわ。もし、本当に、私には、これ以上、ジョンさんを満足させるために、お役に立てることはないとお思いなら、ですが」

クリスティンは、少しほのめかす言葉を言ったことで、我が事ながら驚いていた。この男性が自分に与えている影響の大きさが信じられなかった。

ジョンは、この美しい人妻に、再び関心を寄せた。彼は、クリスティンが最後に言った言葉を聞いたとき、彼女が意味ありげな笑みを浮かべたような気がした。彼女が言っている「お役に立てる」というのは、本当に自分が望んでいるタイプのことを言ってるのだろうか? ジョンは確信が持てなかった。これまでは、クリスティンは非常にビジネスライクであったし、ついさっきまで、彼女の態度も、引っ込み思案とまでは行かなくとも、多少、控えめだったのは事実だ。本当に、彼女は自分自身の体を使って契約をまとめるつもりだなどと、本当に可能性があることなのだろうか? ジョンは、この可能性を引き出すことに決めた。


[2007/09/30] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)