「誰とやったか知ってるぜ」 第3章 I Know Who You Did Last Summer Ch. 03 by qqnforyou6
ごろりと仰向けになって、背伸びをし、ベッド脇のデジタル目覚ましに目をやった。もう11時半だ。何とかベッドから這い出て、シャワーを浴びにいく。
バスルームに向かいながら、どうしても昨夜の出来事を頭の中で再現してしまう。グラフ先生を、再び犯したわけだが、そいつを思い出しただけで、ちんぽが完全勃起してしまう。
素早くシャワーを浴びた後、着替えをし、パソコンに向かった。
立ちあげた後、ネットに入りメールをチェックした。そして、その後、昨日見つけたサイトにログインした。いろんなエロ画像を見ながら、グラフ先生にも、これと同じようなことをしたらどうだろうと思いをめぐらす。そんなことを考えただけで、勃起がピクピクと反応を示した。
女を縛る方法、自分に服従させる方法が、山ほどあるのに驚いた。そして、グラフ先生ばかりでなく、ブラッドの母親も、こんな風に服従させたら、と、そんなイメージも頭に浮かんでくる。
このサイトのクラブを現すアイコンを見つけ、クリックしてみた。すると、各州それぞれに対応するアイコンの集まりが出てきた。そこで、俺の州のアイコンをクリックした。
クラブのリストが現れた。さらに、まさに俺が住んでる町にも、そんな秘密クラブがあるのを見つけ、ぶったまげて気絶しそうになってしまった。俺の家から、たった2ブロック先にあるのだ。速攻で、そこをクリックしたが、出てきたのは住所だけだった。素早く住所を書きとめ、早速、今日、チェックしに行こうと決心した。
それから、グラフ先生の名刺を手に取った。それを見ながら、先生をコントロールする新しい方法を思い、思わずニヤリとした。
もっとも、先生が警察に通報する可能性のことも忘れたわけではない。先生にメールを打つことにした。新しいメールアカウントを手に入れていた。入手する時の情報はデタラメばかり入れておいたから、そこから足がつくことはない。そのアカウントから先生にメールを書いた。
「グラフ先生へ
たぶん今は、先生は結婚指輪がなくなっていることに気づいているんじゃねえのか? 心配する必要はないぜ。俺が持ってるから。旦那に、どこにやったんだと訊かれたら、修理とクリーニングのために宝石店に出してあると言えば良いだろう。安心しな、最後には返してやるから。ところで、昨日の夜はどうだったかな? いつも夢に見ていた本物の初夜を味わえたんじゃねえのか? 今頃、俺のことを思って、身体が寂しがってるんじゃないか? 図星だな。今すぐ、俺に来てもらって、ズブズブ嵌めてもらいたいって思ってるんじゃねえのか? このメールを読んだらすぐに返事をすることだ。さもないと、いろんなところに情報をばら撒かれることになるからな。
ご主人様より」
送信ボタンを押し、オフラインになった。まずは、自転車を飛ばして、例のクラブの住所に行ってみようと決めた。
自転車を走らせながら、いろんなことが頭に浮かんだ。あの画像のように、先生を裸にし、縛り上げること。できれば、ブラッドの母親も。このクラブではどんなことが行われているんだろう? どんな連中が出入りしているのか?
そんなことを考えながら走っていたら、気がつくと、その住所のところに着いていた。
自転車から降り、それを電柱に立てかけた。建物の外見をざっと見回してみる。いくつかの店舗が一つのビルを共用しているところだった。古びたコンクリート面に、大きな窓が幾つもあって、アメリカ国旗やら何やら、やたら愛国的な飾り付けをされている。
何か変だった。この住所にあるのは24時間営業のレストランだからだ。違うところなのかも知れないと、近くをうろうろしてると、ベーコンが焼ける匂いがしてくる。こっちも腹が減ってきた。
どこも変わった様子はない場所だった。歩いている人もいろんな年齢のいろんな人たちだ。レストランに戻って、窓から中を覗いてみた。食事をしている人が何人か、それにユニフォームを着た従業員が見える。
俺は自転車に戻った。どうしてあのウェブ・サイトがここの住所を載せていたのか、さっぱり分からなかった。最近移転したわけではないのは確かだ。というのも、このレストランは、俺が生まれた時からこの場所にあったのだから。
「よろしいですか? サンフォードさん?」 看護婦はドアを閉めながら言った。そして、俺の姿を見る。
「あら、だめですよ。それも脱いでください」
看護婦は、壁に装着されている血圧計から、ゴムホースを解いていた。俺は、ただ、座ってそれを見ていた。看護婦は、血圧計のバンドを俺の腕に装着する準備をし、聴診器を耳に当てると、再び俺を見て言った。
「さあ、早く。脱いでください」
俺は立ち上がって、下着を脱ぎ、他の服と一緒に、椅子の上に置いた。看護婦は、ちょっと微笑み、俺に近寄るように身振りで示した。血圧を測るらしい。
指示されたとおりに近寄った。看護婦と30センチくらいしか離れていない。看護婦は、俺の腕を、脇の下に挟みこみ、血圧バンドを巻きつけ、ポンプで空気を送り始めた。
俺は素っ裸なのだ。この状況はどう見ても変だ。だが、看護婦の方は、まったく事務的に作業している。すぐに血圧の計測が終わった。
「じゃあ、今度はテーブルに仰向けになってください」
俺は、看護婦の顔を見た。・・・一体、何が始まろうとしてるのだ? 多分、俺の身体に電極をつけて、心臓の状態を調べようとしているのかもしれない。だから俺に横になれと。それは理解できるが、ただ、さっき目撃した、隣の診察室でのことが引っかかっていた。これまでは、そういうことを始める前に、まずは俺の胸に聴診器を当て、いろいろ問診するのが普通だったじゃないか。
「さあ、早く」
言われた通りにしたが、俺は恥ずかしかった。こんな、素っ裸の状態なのだ。仰向けで。実際、看護婦が俺のアレに目をやるのを見た。だが、ちょっと目をやるだけで、それ以上のことはなかった。
「よろしい、では、今度は、うつ伏せになってもらえますか?」
看護婦は手に目隠しを持っているではないか!
「早く!」
「一体何をしようと?」 と言って、俺は口をつぐんだ。
「心配なさらなくていいのですよ。言われた通りにしていれば」
看護婦の口調にどこか楽しんでいるような気配があった。ともかく、目隠しを手にしたまま、俺がうつぶせになるのを待っている。仕方がなく、俺はうつ伏せになった。カウンターを見たら、拘束具が置いてあった。あの男につけられていたのと同じような。
「さあ、行きますよ!」
俺がうつ伏せになるとすぐに、看護婦は俺に目隠しをつけにかかった。
「こりゃ、一体何なんだ?!」
俺はあわてて叫び、素早く身体を起こした。こんなの、真っ当な診察じゃない。
「お願いします、サンフォードさん。もう一度、横になってくださいよ」
俺は看護婦の顔をじっと見た。変だ。変すぎる。
「一日、サンフォードさんに付き合ってるわけにはいかないんですから」 少し困った顔をして、そう言う。
「気にしないでくれ」
俺はそう言って立ち上がり、下着を取り、着替え始めた。
「サンフォードさん!!」
「俺は帰る。何だか知らんが、俺は、こういうのは必要ないんだ」
服を着て、廊下に向かった。看護婦は、俺がしていることが信じられない面持ちで、呆然として俺を見ていた。