二人は続く1時間ほど、景色を楽しみながらドライブを続けた。ミシシッピーに入り、海岸沿いの道路を進む。そして二人は、とりわけ魅力的なビーチを見つけ、そこで車を止めた。ブリイは、こういうビーチがあるのを期待していて、準備を整えていた。トップと短パンツの下に、ツーピースの水着を着ていたのである。その点はビリーも同じだ。車を止めた後、二人とも身をよじるようにしてシャツや短パンを脱ぎ、水着になった。
ビリーは、水着姿になったブリイを見るのが好きである。二人が知り合って2年。ビリーはいつも彼女を水遊びやボート乗りに連れ出していた。ホットな水着姿のブリイを見ると、体の火を掻き立てられる。このハネムーンでも、ブリイはビリーの期待を裏切らなかった。服の下は、布地部分がほんのわずかのビキニで、89-60-89でDカップの肢体を誇らしげに飾っている。
二人はしばらく波と戯れながら、時折、キスをしたり互いの身体に触れ合って過ごした。ビリーは、このビーチで自分の美しい新妻の身体を奪おうかと思ったが、残念ながら、ビーチには他にも人がいたので、それは諦めざるを得なかった。
体の火照りを様した後、二人は再びドライブを続けた。日没が近づいたのを受け、ミシシッピーの小さな町に入り、モーテルに立ち寄った。今すぐにでもブリイを抱きたいと思っていたビリーだったが、夕食を食べ終わるまで、後もうちょっとだけ我慢しようと思った。彼は、モーテルの支配人に近くにレストランがないか尋ねた。支配人は、1マイルほど先にある店を紹介してくれた。
車から荷物を降ろし、部屋に入って落ち着く。ブリイは、ビリーからレストランの情報を伝えられた後、シャワーと着替えのためにバスルームに消えた。ビリーは、短パンをジーンズに変え、ボタンダウンのシャツを着て、ブリイが出てくるのを待った。
10分後、ブリイが姿を現し、それを見たビリーは驚いて口をあんぐりとあけた。赤いレースのブラジャーと、それにマッチしたソング・パンティ。それだけの姿で出てきたからである。濃い色の髪の毛が、豊かにふんわりとたなびき、茶色の瞳は、心の中の押さえ切れない欲望に曇り、今すぐ私をベッドに連れて行ってと、ねだっている。ビリーは、こんなに興奮したブリイを見るのは初めてだった。
堪らなくなって、すぐに彼女のそばに駆け寄り、両腕で抱きしめた。愛情のこもった情熱的なキスをし、赤い口紅の唇を味わう。抱きすくめられ、キスをされながら、ブリイは悩ましい声を上げた。喜びの声である。
結婚したこの日まで、ビリーのことをずっと拒み続けてきたことに、困難さを感じていたのは、他ならぬブリイだった。ブリイは、自分がいたって健康的な性欲を持っている女であることを、痛いほど身に染みて知っていた。これまでどんなに我慢してきたことか。彼女は、普通、少なくとも毎日二回は自分の手を借りて身体を慰めなければならなかったのである。
長い間、待ち続けたこの瞬間をさらに感動的に盛り上げていた事実として、ブリイがピルを止めていたという事実があった。二人にとっては、結婚前に妊娠することだけは避けたかったのである。でも、もう結婚式は挙げたのだから、他人の噂になる心配はなかった。もっと言えば、このハネムーンで妊娠して地元に帰る、それが二人の希望だったのである。
いま、ブリイも両腕でビリーを抱きしめ、下腹部の感触から、彼が自分の欲望を確実に癒してくれるのが分かった。キスを続けていると、ビリーが唸り声を上げるのが聞こえた。だが、残念なことに、その唸り声は熱情から発せられたものではなく、彼のお腹から出た音なのだった。ブリイはちょっと身体を離し、心配そうな顔でビリーを見た。
ブリイの顔を見てビリーが訊いた。
「どうしたの?」
「ごめんなさい。あなた、お腹がすいているのね?」
「大丈夫さ。確かにちょっとお腹がすいてるが、それだけだよ」
この体勢でしばらく愛し合った後、マークは一旦、私から抜け出て、私の体を再び反転し、うつぶせにした。
私は、命令されるまでもなく、四つんばいの姿勢になり、お尻をくねくねと振ってマークの男根を探りまわった。それを見つけた後、自分から、裏穴の入り口にマークの亀頭が来るようにする。そして、悲鳴にも似た唸り声を上げながら、お尻を突き出し、自分から、マークのシャフトで身体を貫いた。
マークは、再びゆっくりと深いストロークで動き始めた。私も彼のリズムに会わせ、挿入する動きにあわせて、自分からお尻を突き返した。
私の積極的な反応に、マークはとても満足しているようだった。
「いいぞ、ステフィ。そうやって、俺のちんぽを使って、好きなだけ快楽をむさぼるんだ」
私は、言われた通りに夢中になって動いた。だんだん良くなってきて、これまでマークがしてくれたどんな時よりも気持ちよくなっていった。ああん、ああんと声を上げながら、お尻を突き出し、自分から、マークのペニスを使って繰り返しアヌスを貫く。積極的に動く、そんな私を見て、マークはさらに言葉を加えた。
「いいぞ、ステフィ。気持ち良いんだな? おまんこが俺のちんぽをぎゅうぎゅう締め付けてくる。俺よりも激しく動いてるじゃないか、ステフィー! もっと激しく動くんだ。俺が動かなくても済むように」
私は、一度、根元までマークのペニスを入れた後、括約筋をぎゅっと絞り、咥えて離さないようにさせた。その締め付けに、マークが唸り声を上げるのが聞こえた。彼は、抽迭を繰り返しながらも、私のお尻をふざけ気味に平手打ちし始めた。
「ステフィ! すっかり淫乱女になってるな! こんなにきつく締め付けてきたり、自分から腰を振って咥えこんだり。すっかりエロ女になってるじゃないか!」
私は肩越しにマークの方に振り向いた。彼は笑顔で私を見ていた。その笑顔を見て、さらに勇気付けられ、私は一層激しく腰を突き上げ、一層きつく締め付けた。それを受けて、マークは一層大きなうめき声を漏らし、それを聞く私はなおも一層激しく動いた。
何秒か後、マークが苦しそうな声を上げた。
「うおおっ! そろそろいきそうだ! お前のおまんこに俺の男汁をたっぷり出してやる!」
その言葉に、何も考えていないのに、返事の言葉が勝手に口から出ていた。
「ああ、出して! マーク! おまんこ、いっぱいにして! 熱い種液で私を満たして!」
マークはもう一度、大きな唸り声を上げた。そして私はお尻の中に熱い液体がドクドクと注ぎ込まれるのを感じた。マークは射精と同時に、私のシュミーズの下、ブラジャーの中に手を滑り込ませ、左の乳首を痛いほどつねった。その刺激に、私は電撃を受けたように身体が震え始め、クリトリスが、触れてもいないのに、痙攣し、またもねっとりした体液を噴射して、ベッドに降りかかった。
強烈なオルガスムを感じ、射精が終わると共に、私はベッドへがっくりと崩れ落ちた。目を閉じ、ハアハアと喘ぐことしかできない。マークも私に続いて、喘ぎながら崩れ落ち、私の背中にどさりと覆いかぶさった。その時の動きで、マークのペニスは強い力で私のアヌスを突き刺し、それを受けて、私の肺に残っていたわずかな呼気がフウッっと吐き出された。
その後、多分、私は気を失ってしまったのだろう。次に耳にしたのは、マリアの声だった。
「ステフィー? 起きる時間よ! 目覚ましをセットし忘れたんじゃない?」
目を開け、あたりを見回したけれど、マークの姿はなく、私は一人で眠っていた。マリアが膝をついてベッド脇に座っていて、微笑みながら私を見ていた。彼女に助けられてベッドから出ながら、私も笑みを返した。
ビデオは、厳密に言って、素人作品と言えるものだった。導入部分は一切なく、いきなり本篇が始まった。突然、大音量の音楽が鳴り出し、スティーブもキンバリーもびっくりした。キムはリモコンを取り、ボタンを押して音量を下げた。
性的に興奮しているキムに対して、スティーブも仕方なく興奮して見せていたが、それでも、どこか後ろめたいところがあった。本当に自分は、義理の妹と深い間柄になりたいと思っているのだろうか。よく分からない。何か正しくないことのように感じていた。キムがポルノに夢中になっていることに、むしろ興ざめする思いだったし、状況がますます制御できなくなっているのを感じ、腹の奥底に不快感が湧いてくるのを感じていた。だが、この状態を正すにはどうしたらよいか、スティーブには分からなかった。
画面に映ったシーンは、パーティのシーンだった。大音響の音楽がリビングルームを満たしていたが、その速いテンポのテクノ音楽は、画面の中の行為にふさわしい。狭い部屋と隣接する小さなプールを舞台に、6組ほどの男女が、ペアで、あるいは3人組で行為をしているのが見える。全員が全裸だったが、一人だけ、背が高い赤毛の女の子だけは、ブラウスを着たままだった。とはいえ、ブラウスを除くと何も着ていない。
リズミカルに動く男たちの尻が次々と映し出され、それぞれの男根が、相手とする女たちの女陰に打ち込まれる様子が画面を満たす。男たちのピストン運動は、例外なく、速いピッチで、荒々しく激しいものだった。女たちは、乱暴に打ち込まれるたびに、痛々しいほどに体を揺さぶられていた。だが、それに抵抗する女は一人もいなかった。どの女も、このような荒々しいセックスを歓迎している様子だった。
カメラが右に動き、画面がプールサイドの空気マットで行われている3Pをとらえた。カメラマンは、そこにズームしていく。中心となっている女の子は、四つん這いになっているが、手は、片手だけマットにつけていて、もう一方の手は大きな男根を握り、それを夢中になってしゃぶっていた。彼女の背後には、痩せた、年若の男がいて、陰部に出し入れを続けている。
その女の子も、自分でも少し動いていて、後ろから突き立てる男に尻を打ち返していた。彼女は、咥えていた肉棒を口から離し、後ろを振り返って、男に何か指示を与えた。そして、カメラに撮られているのに気づき、嬉しそうににやりと笑い、淫らに舌舐めずりして見せた。
「何てことだ・・・」
スティーブはつぶやいた。その女の子はキンバリーだったのだ。男たちの方には、知ってる者はいない。彼の隣りに座り、一緒に画面を見ながら、キンバリーが、くすくす笑った。楽しそうに。
「なかなかのもんでしょ?」 息を弾ませている。
スティーブは画面に見入った。乱交を行っている女性は、彼が知っている、あの愛らしく、快活なチアリーダをしていた高校生ではなかった。画面の中の女は、激しいセックスに狂った獣だった。あの無邪気で可愛い女の子はどこに行ってしまったのだろう? こんなのは間違っている。だが・・・興奮をもたらすものでもあった。徐々に、画面の中で二人の男に弄ばれている女が、自分の義理の妹には見えなくなっていった。ただの、性欲処理のための道具としか見えなくなっていく。
ビデオの中、乱交は続いていた。プールサイドのキンバリーの身体を分かち合う男は、今や、さらにもう二人加わり、4人になっていた。新しく加わった男の一人が、プレートを差し出した。キムは、指で片方の鼻の穴を塞ぎ、もう一方を使って、プレートに線状に置かれた白い粉を一列分、吸入した。その後、四つんばいの姿勢から身体を起こし、ひざまずいたまま、少しじっとし、吸入直後の陶酔から回復するのを待っている。スティーブの隣に座るキンバリーは、嬉しそうにハミングしながら見ている。
「やりたくなったら、いつでも私にやっていいのよ。分かった?」
スティーブは唸り声をあげ、曖昧に返事することしかできなかった。