はあーっと甘い溜息をつきながら、リンダはジェイムズのペニスの根元に唇を寄せた。そして、さらに睾丸へと顔を沈める。ひとつひとつ、その巨大な球体を舐めながら、ひっきりなしに悩ましい声を上げる。
本物の男に奉仕する、この瞬間に完全に没頭していた。本物の男に奉仕することこそ、女の本来の姿であるとすら、リンダには思えた。引っ込み思案になるところも、恥ずかしさも、躊躇も、いっさい頭の中から消えていた。
大きな睾丸のひとつを口に含み、口の中で愛しそうに舌で擦りたてた。…この中に溜まっているものが、もうすぐ私の身体の中に注ぎ込まれるのね…
リンダは口唇奉仕を続けている間に、次第に狂おしいほどの欲求が燃え上がってくるのを感じた。早く、この男を経験してみたい… 私のすべてをこの男に自由に使ってもらいたい… この男に喜んでもらいたい、と。
いったん顔を上げ、再び肉棒を口に含んだ。今度は、自分を強いて前よりも多く口に入れていった。舌先で頭部の細い裂け目を愛撫すると、プレカムを味わった。文字通り、強烈な媚薬のように痺れてくる味。それも、とてもプレカムとは思えないほどふんだんに漏れてくる。…この味、中毒になりそうだわ、と彼女は思った。
ふと、ジェイムズが自分の中に入り始めたらどんなことになるのだろうと考えた。こんな代物、今まで経験したことがないのは事実。最初は確実に痛みを感じるだろうとは思ったリンダだったが、それでひるんだりすることはなかった。
むしろ、その瞬間の痛みを待ち望んでいるところがあった。その痛みが強烈であればあるほど、とりもなおさず、自分が完璧な女になれることを意味するし、どんな女にとっても、究極といえる経験をすることになるのだから。
リンダは自ら頭を押し付け、亀頭が喉奥に強く当たるようにさせた。当然、吐き気が襲い、むせ返ってしまう。だが、それすらリンダには喜ばしいことに思えるのだった。
ジェイムズが軽くリンダの額を突いた。前戯の時間はおしまいだという合図である。
リンダは顔を上げ、ジェイムズを見つめた。同時に下着の上から自分の股間を触り始めた。
「…お願い… 」
ジェイムズは頷いた。彼にとっては、このようなリンダの振る舞いはお馴染みの反応だった。
…この魅力的な人妻も、やはり他の女と同じような欲求を感じているのだろう。さて、そろそろ、この女に、生まれて初めて本物の男に抱かれる経験をさせてやることにするか。俺もその瞬間を存分に堪能させてもらおう……
二人は立ち上がり、互いの残っていた服を脱がせあい、それから、ベッドの隣に立ち、キスを始めた。
リンダは片手でジェイムズの勃起を握り、もう片手を彼の尻に当てて、自分に強く引き寄せていた。口を大きく開け、ジェイムズの舌に自由に口腔を探りまわらせている。それは、あらゆる意味で自分を自由にして良いと明瞭に伝える振る舞いだった。
やがて二人はベッドの上に移動した。リンダは仰向けに横たわり、ジェイムズは彼女の脚の間に割り入った。そして、優しく覆いかぶさり、左右の乳首を丹念に舐めた。すでに興奮しきっていたリンダだったが、その愛撫によって、なおいっそう狂わされていく。
ジェイムズは、さらに下方へ顔を動かし、リンダの腹部に舌を這わせ、それから少し間を開けて彼女の期待感を盛り上げた後、濡れた女陰に一気に顔を埋め、幅広の舌を使って犬のように舐め始めた。
リンダは悶えながら両手を彼の頭に添え、自分に引きつけた。ジェイムズが膨らんだクリトリスを唇で挟み、舌先でちろちろと弾きだすと、リンダは、もうこれ以上耐えられないほど興奮を募らせた。
「ああ、すごい! もう、いきそう… こ、こんなのって… 信じられない… ああ、もう、だめ…!」
リンダは自制が効かなくなったように、腰をぐいぐい突き上げ、股間でジェイムズの顔を叩いた。最初のオーガズムに襲われたのだった。
しばらく経ち、興奮が収まったが、それでもリンダは、ハアハアと息を切らしていた。
寝室に入るとビルは私を降ろして立たせてくれた。それからまたキス。二人せっかちにお互いの服を脱がせあいながらキスをした。
服を脱がせることに関してはビルの方がずっと楽だったと思う。というのも、彼は私のドレスのチャックを降ろすだけでよかったから。チャックが降りた後は、私のドレスはするりと床に落ちてた。
私の方は、もっと仕事が多かった。彼のネクタイを解き、スーツ・ジャケットを脱がせ、ボタンダウンのシャツを脱がしていく。その後、ズボンのベルトを外し、靴や靴下も脱がせた。
ビルは裸になったけれど、私の方は、まだコルセットとストッキングを身につけたままだったし、ハイヒールも履いたまま。その格好のまま、ビルは私をもう一度抱き上げ、ベッドへ連れて行ってくれた。
彼は私に唇を重ねたまま、優しくベッドへ降ろしてくれた。彼の手が私の身体を這い回っていた。まるで、私の身体のすべての部分について、一つ一つの感触を記憶に留めようとしているように心を込めて触っていた。
彼の両手がパンティに掛かった。彼は、すごく強く引っ張って脱がしたので、破けてしまうんじゃないかと思った。でも、破けてしまっても私は気にしない。彼なら喜んで新しいのを買ってくれると思うから。
パンティを脱がした後、ビルは私のクリトリスを隠してた場所から外に出してくれた。ビルは、私のそれがあるのを気にしていたかどうか。でも、そんなそぶりは少しも見せず、優しく擦り始めた。やがて私は、赤ちゃんのように泣き声をあげて悶えていた。
私も、ただなされるがままになっていたわけではなかった。両手で彼の男性を立ち上がらせようとしていた。でも、その作業はほとんど必要なかった。最初から、彼のはすっかり勃起していたし、プレカムで濡れていたから。睾丸の方も、ぱんぱんに膨れていて、今すぐにも中に溜まっているものを出したくてうずうずしているのがはっきり分かる。
私はもう待ちきれなくなって、彼の肉棒を引っ張った。
「お願い、ビル… 私にして… 中に入って欲しくてたまらなくなってるの… して、して、お願い……」
ビルが準備万端になっていたか分からなかったけど、彼はもちろん私の願いを断ることはなかった。私の脚の間に身体を割り込ませ、お尻を抱え上げた。両膝が胸に触れるくらいまでお尻を上げられた。彼の指がアヌスに入って来たけど、何か濡れたものを感じた。潤滑液を塗ってくれてたみたい。
そして、とうとう彼のペニスが私の中に入ってきた。ビルは、ゆっくりと根元まで入れた後、私に愛の行為を始めた。
最初はゆっくりと安定したリズムで動いていた。でも、やがて二人の解放されたいという欲求が高まってくると、ビルは力強い突きで私に出し入れを始めた。
その間、私はずっとよがり泣きの声を上げ続けていた。激しく出し入れされながら、彼にしがみついていた。自然に足の指が内側にカールしていた。
もはや堪えられないと感じると同時に、オーガズムが洪水のように押し寄せてくるのを感じた。そして次の瞬間、私は、ああーんと弱々しい泣き声をあげて絶頂に達していた。クリトリスから濃い白濁が噴射して、滝水のように私の身体に降りかかった。
夢のような射精が終わり、ようやく落ち着いたと思った頃、お尻の中をビルの熱い体液で満たされるのを感じた。たったそれだけのことなのに、私はまたもオーガズムに達していた。
激しいセックスだったけれど、二人ともほんの少ししか休んでいなかった。ビルは、私のコルセットのところに顔を寄せて、私が放ったものを舐めてくれた。それが終わると、今度は私がくるりと向きを変え、ビルのペニスを口に入れて、きれいに舐めてあげた。そしていつの間にか、彼のはまた固くなっていた。ビルも今度は私のクリトリスを口に入れて、私も固くなるまで吸ってくれた。
もう一度、愛の行為が始まった。でも、今度は前より時間をかけた行為。それに、行為の間、何度かいろいろ体位も変えた。私が上になって動いたり、彼が私を四つんばいにして後ろからしてくれたり。
再びビルが私の中に発射してくれたとき、私は仰向けになって、ハイヒールを履いた足を彼の耳の近くに上げていた。この時は、私は射精しなかったけれど、ビルは気を使って、優しく私を吸って、最後に彼の口の中に出すまで続けてくれた。
愛の行為の後、私はビルとバスルームに行き、彼に私がアナルを洗浄するところを見せてあげた。そのことを私は全然恥ずかしいと思わなかったし、彼も喜んでいたようだった。洗浄の後、彼と二人でシャワーを浴び、それから一緒に身体を絡めあいながら眠りに落ちた。朝、目が覚めた後も、もう一度、愛し合い、それから私はシャワーを浴び、彼を残して部屋を出た。