翌朝、ビルは小ざっぱりとした服を着て、ジルは明るい青色のドレスを着て、白いハイヒールを履いた。ふたりとも、豪華なリゾートホテルにふさわしい服装でホテルに到着したかったからである。
ビルは近道を選んで車を走らせた。この道だとたった1時間半でリゾート地に着くことができる。ビルの実家のちょっと裏手を走る舗装されていない山道を20分ほど走り、その後、主要幹線道路に戻って進むというプランだった。
だが、荒れた山道を半分まで進んだところで、ジルは、引き返して、最初に予定していた、もっと安全なルートで行きましょうと言った。と言うのも、その山道は、ビルが以前に走った時よりもずっと荒れ果てていると分かったからである。
その提案にビルも賛成し、引き返すために車の向きを変え始めた。だがUターンの途中で、突然、右の後輪が泥のくぼみに嵌まってしまい、その後はいくらエンジンを吹かしても、空回りするようになってしまったのだった。
この山道には、ほとんど車が通らない。車を降りてタイヤが深いくぼみに嵌まってるのを見て、ビルは思わず悪態をついた。ジルも車から降り、乾いた地面のところを見つけ、そこに立って、携帯電話を出した。ビルの両親に電話をして助けを求めようと思ったからである。
「ああ、ダメだわ、ビル! ここは圏外よ!」 とジルは絶望した声を出した。
「ちくしょう! この山のせいで、いつも困ったことが起きる!」 とビルは悪態をついて返事した。
それから20分。一台も車は通らない。ジルは、夫がくぼみに放り込む小さな岩を探し続ける間、日陰に移動して待っていた。
だが、やっと、遠くから車のエンジン音が聞こえてきて、ジルは期待に胸をふくらませた。山道のカーブを曲がって出てきたのは、年配の黒人が運転する古いおんぼろのジープだった。ジープはジルたちの車のすぐ隣に停まった。
アモス・ブラウン爺は、古いおんぼろジープのハンドルを握りながら、道の真ん中で高級そうな新車のBMWが立ち往生しているのを見て驚いた。もっと驚いたのは、近くの木陰に立っているセクシーなブロンド美人を見た時だった。木陰に入って暑い日光を避けながら、立ち往生した車を何とかしようとしてる夫を見ている。……あれが旦那だろうな、マヌケな奴だ。
明るい青のドレスを着て、白いハイヒールを履いた姿は、実に清楚だ。しかも妙に色っぽい…。アモスは興奮して股間の一物がむくむくと頭をもたげてくるのを感じた。もうずいぶん長いこと感じたことのない感覚だった。
「くそ………あんな綺麗な女、見たことねえぞ!」 とアモスは独り言を呟き、ジープのエンジンを切って、車を降りた。
BMWの周りを歩き、アモスは問題を調べた。
「こりゃ、こりゃ! あんた、とんでもねえ穴に嵌まっちまったなあ! こんなお上品な車で、この田舎道を走っちゃいけねえべ。でも、俺が通りかかったんだから。あんた運がいいぜ。俺の小屋にチェーンがあるから、そいつを使えばうまく抜けだせるぞ。俺んとこはこっからたった5分だ……。ちょっと行って、持ってきてやっからよ!」
ビルが感謝すると、アモスは笑って、木陰にたたずむ美人妻に手を振った。「あんたも心配いらねえぜ、美人さん! このアモス爺がすぐに戻ってきて、くぼみから出してやる! 俺の若いもんも連れてこよう。…………あいつは身体はデカイし、雄牛のように強いからな!」
アモスはそう叫んでジープに戻った。
車を走らせつつも、アモスはバックミラーから目を離せなかった。ブロンド美人妻のすらりと伸びたセクシーな白脚から目が離せない。
「ああ、そうだよ…………息子を連れてこよう………。あいつなら、喜んでお前さんを助けるだろうさ! そう。…………トビーも、そろそろ女を抱くというのがどんな感じか知ってもいい頃だしな………………。しかも、とびきりの美人だぞ!」
アモスはジープの荷台に目をやり、そこにあるチェーンを見て大笑いした。彼は丸太や株を切り出すためにいつもチェーンを車に載せていたのである。それを使えばあんなBMWは簡単に嵌まりから引っぱり上げられるのだった。
アンジェラは、股間がずっとノボルの目の前に位置するようにしながら、手による愛撫を再開し、彼の玉袋の柔らかい肌を舐めようと顔を沈めた。彼女の温かく濡れた舌先が触れると、その部分の肌が収縮し、睾丸がきゅうっとせり上がった。握る手の中、ノボルのペニスがひくひく痙攣するのを感じながら、彼女は口で睾丸を愛撫し続けた。陰嚢からアヌスへと通じる部分に舌を伸ばし、そこを舌で強く押し付けた。そのとたん、ノボルの身体がピクンと跳ねた。
愛液したたる女陰を見せられつつ、陰部へのねっとりした愛撫を受け、ノボルは狂いそうになっていた。陰唇の間に大きな滴が現れ、誘うようにその大きさを増し、彼の顔面に落ちた。アンジェラはノボルが何を考えているか読み取ったかのように、強い口調で言った。
「何も舐めさせないようにした方がよさそうね」
アンジェラは、ノボルが苦しそうなうめき声を上げるのを聞いて、思わず笑いそうになった。そして再び仕事に戻り、睾丸をひとつずつ交互に口に含んで舌で愛撫し始めた。やがて、彼の男根が脈動し始めるのを感じた。射精が近づいているのを警告する合図だ。
「ノブ、イキたいの?」 わざとポンと音を出して口から睾丸を出し、アンジェラは、甘い声で訊いた。
「オネガイ[Onnegai]!」と苦しそうな声がした。
「さっきの会話を続けたいんだけど、いいかしら?」 もっと説得が必要かもと、念のため、アヌスをぺろりとひと舐めした。
「何でもするから! お願いだ!」
「約束する?」
アンジェラは再び顔を埋め、舌を尖らせ、アヌスにねじ込んだ。その快感に、ノボルの睾丸が勝手に位置を変えるのを感じた。
「クソッ[Kso]! ハイ[Hai]! イカせてくれ!」 ノボルは悪態をつき、アンジェラの下、身体を捩らせた。
ノボルのアヌスはとてもきつく、身体の内部へみずからを吸いこむように、すぼまってるように見えた。アンジェラは、射精を防ぐためにペニスの根元をしっかり握りながら、股間を彼の顔面へと降ろした。顔面に触れた時に、ぬちゃっと湿った音がした。それと同時に、ノボルが飢えたように彼女のその部分をむさぼり始めるのを感じた。
舐められて気持ちいいのは当然だが、その快感と同じくらい、ノボルの舌が出す湿った音もアンジェラを興奮させた。依然としてノボルのペニスを握りしめ、射精を遮断しつつ、アンジェラは激しく彼の顔面に股間を擦りつけ、やがて絶頂に達した。オーガズムにモヤがかかった意識の中、アンジェラは遠くから大きな唸り声が聞こえたように思い、自分の股間を見おろした。そして、自分が白い毛皮に覆われたものにまたがってるのを見た。今やノボルは獣の姿に変身していたのだ。その一物を手で握りきることは不可能になっていた。