そのさらに二日後、レオは服を新しく買わなければいけないと思った。ウエストは細くなり続け、同時に腰がさらに大きく膨らんでいるように思えたからだ。これまでのズボンでは腰やお尻の部分はきつく、一方ウエストはゆるゆるになっているのである。
だが、店に行ったものの、身体に合うものを見つけることができなかった。がっかりしたレオはネットで注文することにし、家に帰り、パソコンを立ち上げた。
見てみると、身体の寸法を入力するとチョイスが出てきて、そこから好きなものを選ぶことができるサイトがあった。そこでレオは巻き尺を取り出し、ウエストを測った。60センチだった。腰を測ると、91センチもあった。さらに、腕の内側、胸囲、さらに肩幅の寸法を測った(肩幅の計測は難しかったが)。そしてその数値を入力した。
レオはスーツを2着、ジーンズを数本、あと普通のTシャツを2着選び、クレジットカードで支払った。
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二日後、新しい服が送られてきた。早速、喜び勇んで開けた(身体に合わない服を着ることに、すっかりうんざりしていたのである)。不思議なことに、スーツのズボンにはポケットがついてなかったし、ジャケットのボタンも逆の側についていた。レオは肩をすくめ、ともかく試着してみることにした。
無毛のツルツルの脚をズボンに入れ、もう一方の脚も入れる。そして引っぱり上げた。トランクスがズボンの中、捲り上がるのを感じた。レオは、はあーと溜息をつき、ズボンを脱ぎ、そしてトランクスを脱いだ。そして改めて、下半身裸のままズボンを履きなおした。
ぴったりだ。前の頃より太ももとお尻のところがちょっときついものの、他は問題ない。彼はくるりと回って、どんなふうに見えるか確かめた。裾のところが少しひらひらしてる感じがしたが、それはそれでいいかもと彼は思った。
次にシャツを取り上げ、ちょっとボタン締めでてこずったものの何とか着てみた。他のシャツよりちょっときつかったし、裾もちょっと短くてズボンの中に押し込むことができなかった(そもそも、ズボンにはベルトのループもついてなかった)が、着心地はとても良いと感じた。それに着てみた見栄えがいいと思った。職場の女たち、俺に気をつけろよ! と彼は思った。
他の服も同じようにフィットし、やはり同じように彼は満足した。ただ、店に行って、トランクスじゃなくてブリーフを買って来なければと思った。
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翌日の職場は、レオにとって楽しい限りだった。一日中、みんなの視線を集めている気がした。よっぽど俺が素敵に見えてるんだろうと思ったのだった。実際、何か言い訳を見つけ出しては、社内をこれ見よがしに歩き回ったりすらした(彼は気がついてなかったが、腰を振りながら、である)。
店に行ってブリーフを探した。自分のサイズに近い物もあったが、履いてみると、やっぱりズボンの中で捲り上がり、居心地が悪い。そのことを頭の片隅に入れながら、デスクについた。もちろんほとんど仕事らしい仕事はしない。
その日もあっという間に過ぎた。レオは勤務時間が終わるとすぐに帰宅しようとエレベータに乗った。エレベータには男がひとり乗っていた。背の高いハンサムな黒人男だった。レオはなぜか心臓の鼓動が速くなるのを感じた。
幸いなことに、その男は次の階で降りた。エレベータのドアが閉まった時、レオはハアーっと興奮冷めやらぬ様子で息を吐いた。でもどうしてそうなったのか彼には分からなかった。
その夜、彼は飲みには行かなかった。その代わり、ネットでショッピングを楽しんだ。例のブリーフの捲り上がり問題について、結局、彼は解決案を見つけたのだ。ソング・パンティだ。パンティを2つ、そしてスーツももう2着注文した。さらには、そのスーツにマッチする靴も2足ほど買ったのだった。
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翌朝、レオはペニスが小さくなったのを知ってちょっと驚いた。ぼんやりとではあるが、しばらく前から小さくなった気がしていたが、漸進的な変化は気づかれぬままになることが多いものである。かつては勃起したら15センチほどあった。決して巨大というわけではないが、小さいというわけでもない。だが、今は、柔らかい時で5センチ、勃起しても8センチがせいぜいだった。
だが、不思議なことに、それはレオにはあまり気にならなかった。もう何週間も、その気にならなかったし、女性と一緒になる機会もなかったので、どのみち、大きくても役に立たなかったからである。
レオ自身は気づいていなかったが、ペニス以上のもっと大きな変化が起きていた。彼の体形自体が大きく変化していたのである。立った時、背中を少し反らす姿勢になっていた。また、手首もほっそりしていた。さらには、腹部はすっかり平らになり、まったくふくらみがなくなっていたのである。
元々幼い顔立ちではあったが、さらに丸みを帯びた顔立ちになっていた。そもそも、筋肉質な体格ではなかったが、今は、どう見ても女性的な身体にしか見えなくなっていた。
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以前のシャーリーンなら、こんなに積極的なことをしようとすら思わなかっただろう。だが今の彼女は違う。
彼女は、狭苦しいトイレにスティーブを連れ込むなり、ドアにカギを締め、激しくねっとりしたキスをした。そして、彼の足元にひざまずき、あっと言う間に彼のズボンとトランクスを足首まで下げ、15センチのペニスのキノコ状の頭部を舐めはじめた。
スティーブは突っ立ったまま、うっとりとした声を上げた。「ああ、すごいよ! 前の君はこれをしてくれなかったのに。ああ、僕のを根元まで咥えこむなんて!」
シャーリーンはあの触手生物から多くのことを学びとっていたのである。だから、この中サイズのペニスを咥え、気持ちよくさせることなど、簡単なことだった。
ディープスロートしては、亀頭だけを口に含み、舌で敏感な部分をチロチロもてあそぶ。それを交互に繰り返しつつ、片手を彼の太腿について身体を支え、もう片手で睾丸を愛撫する。
程なくしてスティーブが身体を強張らせ、射精寸前になってるのを感じた。シャーリーンはいったんペニスを口から出し、身体を後ろに反らせて、彼を見上げた。スティーブは唸りながら言った。
「こんなフェラ、生れて初めてだよ。最高だ! でも、どうしてやめたの?」
「もっとあなたを気持ちよくさせることをしてあげたいから。してほしい?」
「ああ! 何でも!」 とスティーブはニヤリと笑った。
「じゃあ、後ろを向いて、身体を倒して。あなたの世界を揺さぶってあげる」
スティーブはちょっと不安だったが、言われた通りにし、トイレに覆いかぶさる格好になった。シャーリーンは後ろから彼のペニスを握り、ゆっくりしごきながら、彼の尻頬にチュッ、チュッとキスをした。
シャーリーンはちょっとクンクン匂いを嗅いで、彼がシャワーを浴びたばかりなのを確認した後、その尻の割れ目に顔を埋めた。舌先が彼の星印の穴を見つけ、そこをなぞり始める。「うーん……」と彼が声を上げるのが聞こえ、次に、大きな叫び声を上げるのが聞こえた。
「ああ、すごい! すごくイヤラシイ感じだ。だけど、ああぁぁ、すごい! 舌を僕の中に入れてるんだね!」
シャーリーンはただの下準備のつもりだったが、している間に興奮してきて、舌を出し入れすることにハマってきていた。舌を長く伸ばして、割れ目に沿ってゆっくりと舐め上げた後、舌を尖らせ、緩み始めているアヌスにねじ込む。
やがて充分、ほぐれてきたし、彼女自身も満足すると、シャーリーンは立ちあがった。スカートをめくり上げ、ノーパンの股間をさらけ出し、濡れた女陰から巨大なペニスを引き抜いた。そして自分で数回しごき、完全勃起の状態にした後、言った。
「スティーブ、ビッグ・サプライズをあげるわ。準備はいい? 行くわよ!」
その言葉とともに、シャーリーンはスティーブのキツイ肉輪に大きな亀頭を押し込み、その処女地の肉穴にぐいぐいと長いチューブを押し込み始めた。
「うあああぁぁぁぁぁ!」
スティーブは大きな叫び声をあげた。多分、レストラン中に聞こえ、客たちは静まり返っていたことだろう。だが、シャーリーンは気にしなかった。復讐をしているところなのだし、新しく得たペニスで行う初めてのセックスなのだから。
突然、挿入された驚きもあるし、しかもトイレという狭い空間であったので、スティーブにはとても逃れようがなかった。シャーリーンはお構いなしにずんずんと抜き差しを繰り返し、スティーブを捉えて離そうとしなかった。
狭いアヌスにペニスを締めつけられる快感。引き締まった尻頬と自分の下腹部がぶつかり合う音。そして男を征服してるという大きなパワー感。自分に自信がみなぎってくると同時に大きな快感も寄せてくる。荒波のように興奮が湧きあがってくる。
力まかせに、ぐいぐい出し入れを続けていると、やがて、スティーブの声が変わってきているのに気がついた。うめき声が。苦痛に満ちたものから、快楽に苦しめられているようなものに変わってきている。それに、突き入れるたびに、向こうからも腰を突き返してくる。
「スティーブ? あんた、エッチなのね。コレやられて、気持ちよくなってるんでしょ?」
「ああ、そんなはずじゃないんだが。でも気持ちいいんだ。うううーん、お願い、お願いよ、もっと強くやって!」
スティーブがこれを気に入ってると知ってシャーリーンは嬉しかった。実際、彼女はスティーブを傷つける気はなかったのだ。少なくとも、大きな傷を残すようなことは望んでいなかった。ただ、ちょっと偉そうな鼻をへし折って、屈辱感を味わわせたいだけだったのだから。
シャーリーンはスティーブの腰をがっちりと押さえ、本格的に抜き差しを始めた。長く太い肉棒を奥深く、強く押し込み、そして引き抜く。力強い抜き差しだ。それを受けてスティーブは身体の奥底からの深いうめき声やよがり声をあげ始めた。両手でトイレの奥の壁を突き、身体を支え、突きを受けとめる。
だがシャーリーンはそろそろ限界に近づいてる感じがしていた。できれば、スティーブにも一緒にイッて欲しいのだけど、この態勢では彼はペニスをしごけない。
その時、シャーリーンは、男でも前立腺を刺激することでオーガズムに達せるといった話しを思い出した。ひょっとしてと思い、彼女は突き入れの角度を変え、もっと下方を突くようにしてみた。
その効果はすぐに出た。スティーブのあえぎ声ががらりと変わったのだった。より高音に、ほとんど女のような声を出し始めた。身体をぷるぷる震わせている。
スティーブは、まるで歌を歌うような声になっていた。「ああ、やって、やって、やって、やって、やっ、やっ、やっやっやっやっややややや……!」
彼女もどんどん限界に近づいていた。腰が小刻みに動き続ける。スティーブの尻頬がキューっとすぼまり、彼女のペニスを締めつけた。それを受けて、シャーリーンは思い切り深く突っ込み、そしてふたり同時に叫び声を上げた。
「いっくうぅぅぅぅぅぅぅッ!」
シャーリーンの女汁が何発も何発もスティーブの直腸の奥深くに注ぎ込まれ、スティーブの男汁がトイレのふたにビュッビュッと跳ねた。身体がぷるぷると震え続ける。
しばらく時が過ぎ、やがて、シャーリーンは呼吸を取り戻した。さっと頭を振って顔にかかった髪を払い、そして腰を引いた。湿った音とともに彼女のペニスが弾け出る。
「これで犯されるというのがどういことか分かったでしょ、スティーブ」
ドレスを元に戻しながらシャーリーンは言った。
「あなたにはもう用はないわ。エージェントとしてもそれ以外でもね。あなたを犯すの楽しかったわ。誰か、私が本当にしたいなあと思える人を見つけて、またやってみるつもり。あなたも、あなたにしてくれる人を探した方がいいわね。セックスの時、男がさっきみたいな声を上げるの初めて聞いたわ。じゃあね!」
彼女がドアを開け出て行く間、スティーブは何も言えずにいた。ただ、茫然とした顔で肩越しに振り向いて出て行く彼女を見ていただけ。アヌスはいまだぱっくり口を開け、ズボンを足首に降ろしたままの格好だった。
シャーリーンは顔を上げ、堂々とレストランの中を進み、外に出た。そして、新しい人生へむけて車を走らせた。
おわり