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誰とやったか知ってるぜ 第6章 (4) 


「私、このビデオ嫌い」 

ステファニはそう言って、前かがみになり床からリモコンを拾い上げた。その姿勢のおかげでトップが前に垂れさがり、その中で完璧といえる黄金色の肌の乳房がブラジャーの中で垂れるのが見えた。

ステファニはチャンネルと変え、リモコンをラブシートに置いた。

突然、電話が鳴った。ステファニーは身体を傾けて、ソファの先のテーブルに手を伸ばし、コードレス電話を取った。俺はテレビを見続けていたが、もちろん彼女の会話にも聞き耳を立てていた。あの話しの様子だと、電話の相手はステファニの旦那のようだ。

「私、今夜は仕事で遅くなるの」

それを聞いて俺の心臓が高鳴った。ああ言ったということは、ステファニは今夜俺に会いに来るつもりでいる。

カネをせしめた後、何に使うかを考え始め、俺はいっそう興奮してきた。ブラッドの家に来た用件は、これで済んだ。ステファニが電話を切るとすぐに俺は立ち上がった。

「俺が来たこと、ブラッドに伝えてください」 と言い、俺はゆっくり玄関へと向かった。

するとステファニがラブシートから飛び上がって、俺について玄関へやってきた。俺はスクリーンドアを押したが、ハンドルを回すのを忘れてしまい、スクリーンに顔をぶつけそうになった。だが、ぶつけそうになった瞬間、ブラッドの母親が俺の後ろに来て、背中にぴったり身体を寄せるのを感じた。おっぱいが背中に感じる。

「もう僕も玄関ドアの出方が分かりましたよ」 と俺は笑いながらドアの外に出た。

「間違える人、他にもいるのよ」 とステファニはドアを閉めながら言った。

「じゃ」 と俺は自転車に乗った。

振り返ると、ステファニはすでに玄関から部屋に戻っていて、ラブシートに座るところだった。

自転車で家に向かいながら、これから手に入れることになるカネについて考えた。トリスタとグラフ先生に何か素敵なモノを買ってやろうと思った。頭の中、いろいろアイデアが浮かんできて、むしろ困った。

家の前庭の芝生に自転車を倒し、家に入り、自分の部屋に駆け上がった。ログオンし、メールを開いて、新着メッセージがないか確かめた。メールは2本着ていた。グラフ先生からのとステファニからのだった。最初にグラフ先生のを開いた。

「ご主人様、おはようございます。昨日の夜はメールをやり取りした後、私は赤ん坊のようにすやすや眠りました。ご主人様のおかげで私はとても落ち着いた気持ちになれます。ご主人様の励ましの言葉、私のことを気遣ってくれる態度、そして私に対する本当の愛情。そのおかげで私は天国に舞い上がってしまいます。私と顔を合わせることについてはお考えいただいたでしょうか? ご主人様の瞳を見つめ、私がいかにご主人様を求めているか、どれだけご主人様に身も心も捧げているか伝えられる日が来るのを楽しみにしております。何かご主人様のために私にできることがありませんでしょうか。教えてください」

俺はにんまりとしていた。先生がいまや完全に俺のモノになっている。この後は、先生に公式な儀式を経てもらわなければならない。その儀式で俺のモノだと誓約してもらうのだ。俺は返信ボタンをクリックした。

「ご主人様はお前の服従を喜んでいる。お前の良い態度に対して、ふんだんに褒美を受けることになるだろう。顔を見せて対面することについては俺も考えてきているが、まだ、その時期は決めていない。いつ、どこで会うか、いずれ教えるから、その日を辛抱強く待つことだ。今日は、お前に、セクシーな新しい服を買うことを命令する。その服は俺たちが逢う時まで着ずに取っておくように。お前のことだから、何か上品な服を選ぶことだろう。それと、もうひとつ。今から、俺たちが実際に会う日までの間、お前の夫といかなる形でも性的な関係を持つことを禁じる。旦那には、気分がすぐれないと言えばよい。分かったな? ご主人様より」

送信ボタンを押し、先生からのメールを閉じた。次にブラッドの母親からのメールを開いた。

「あんたが誰か知らないけど、こんなことはやめなさい。持ってる写真をすべて即刻返しなさい。さもないと警察に言うわよ。脅かしじゃないから!」

まったく、このアマは… と言いながら返信ボタンを押した。

腹を立てつつパソコンの前で腹を立てつつ、書く内容を考えた。何かインパクトのあることを書かなければならない。さもないと計画が頓挫してしまう。

「この腐れマンコ! お前は誰に向かって話してるつもりだ? 俺がお前の人生を破滅させられることが分かってないのか? 俺はやりたいことを何でもできるということが分かってないのか? 事態を仕切ってるのは俺なのだよ! 今夜、出てこい。さもないと代償を払うことになるぞ!」

メールを送り、ログオフした。階下に降りると、ちょうど母親と父親がガレージに車を入れたところだった。最初に母親がキッチンに来た。何だかやつれている感じだ。父親があとから入ってきた。夕食を入れた袋を持っている。

「先に寝るわ」 と母親は言い、寝室へ向かった。

「ママはまだ具合が悪いんだよ」 と父親は母親をかばいながら部屋に連れて行った。

俺は父親が買ってきた袋からハンバーガーを出し、紙製の皿とナプキンと一緒にテーブルに並べた。やがて父親が戻ってきた。


[2011/02/04] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

裏切り 第1章 (8:終) 

あの金曜日以来、毎日の夜が、長く、孤独で、苦悩に満ちた夜になっていた。セックス以外の夢が見られなくなっていた。目覚めている時も同じで、セックスが僕の頭の中を支配し、生活を支配していた。それが一週間続いた。

夢の中で、僕はノース・ミシガン通りの真ん中を素っ裸で歩いているのである。通りには人が列をなしていた。妻のスーザンとその愛人ジェフ、僕の友人や同僚たち、それに赤の他人たちも。僕の周りのいたるところで性行為が展開している。僕はまったく無力で、周りのセックスの展開や成り行きを変えることができない。ただ見ているだけである。そして、誰もがセックスをしながら、そんな僕をあからさまにからかっているのである。

そんな中、二つの眼が面白そうに僕を注視しているのを僕は感じていた。まるで僕を何かエンターテイメントの対象であるかのように、あるいは、個人的な玩具であるかのように僕を見ているのである。僕は、その二つの眼に一挙手一投足を見られ、恥ずかしく感じているし、侮辱的にも感じている。僕はその眼を嫌悪しているし、恐れている。だが、それでも、その眼を求めてもいるのだった。あの眼をもう一度見たいとは決して思っていないのだが、それでも、その眼に見つめられないことも耐えがたいと感じているのである。

その眼は緑色ではなく、茶色だった。

金曜日の午後、電話が来た。

「いつまで我慢するつもりなの?」 

電話の向こう、ダイアナが平然とした口調で僕に訊いた。

「アバズレ!」 僕は唸った。

「私はいつもそう」 彼女は誇らしげに答えた。

「また僕に嫌なことをさせるために電話してきたのか?」 いきなり核心を突いた。

「そんなふうに取らないで…」 ダイアナは慌てた様子で答えた。「…あなたはいつでも出て行けたはずよ。なのにそうしなかった。私に、僕はしたくないことをさせられてるとすら言わなかったじゃない」

彼女はちょっと沈黙した。自分の言った言葉を再考してるようだった。

「本当のところ…」 彼女はずっと穏やかでなだめるような口調で続けた。「本当のところ、この前はあなたに間違った印象を持たせてあなたを帰してしまったのかもしれないわ。あんまりたくさん変態… あ、つまり、私、私自身が扱われたように男の人を扱っちゃう悪い癖があって… あなたにあんなことするなんて失礼だったわ。あなたは私に優しかったもの。本当の紳士として振舞ってくれていた。あなたが私のところから出て行かなかったことで、私、あなたも私に好印象を持ったんじゃないかって思ったの。だから… 私、間違ってる?」

言いたいことがあまりにもたくさんあった。彼女がこの一週間、どんなに僕の思考や夢を独占してきたかについて… 僕は言葉にすらできなかった。

「…どうやら、少なくとも否定はしないようね…… それはともかくとして、あなたは、私にとって一番魅力的な人だったわ。こんな気持ちになったこと、ずいぶんなかった。こんなこと話しているのが自分で信じられないけど、だけど、私、あなたのこと、この一週間ずっと想い続けていたの… それで、どうなのかなって… もしよかったら、私に償いをさせてくれない? ただでいいから?」

僕はびっくりしていた。おそらくダイアナは毎週10人以上の男たちとセックスしているだろう。にもかかわらず、僕のことを想っている? 個人的に僕に会いたい? 

僕はこの世で一番感受性の強い人間とは言えないだろうが、それでも、僕は、彼女が「ただで」と即座に言ったことは、僕自身の迷いの気持ちをなだめるためばかりでなく、彼女自身の迷いの気持ちを落ち着かせるためでもあると察知した。彼女は僕に会いたがっている。僕自身、この一週間、動揺し迷い続けていた。そのこと自体、僕もダイアナに心を奪われていることを表している。そう思った僕は、すぐに会う段取りを決めた。

ダイアナはレイクビュー(参考)に住んでいる。そこに向かう車の中、僕は極度にいきり立っていた。レイク・ショア・ドライブ(参考)は渋滞していて、ノロノロ運転だった。悪いことはそれだけでは済まないのか、彼女の住処の近くでは駐車することは不可能だった。

ようやく彼女のマンションに着くと、ダイアナはブザーを押して僕を建物に入れてくれ、そして階段を登りきると、彼女は玄関先で待っていてくれた。

彼女は、ガーターベルト、ストッキング、スティレット(参考)のサンダル、そして床まで届く丈の薄地の黒いペニョワール(参考)だけの姿だった。頭のてっぺんからつま先まで絶美だった。ダイアナは瞳を躍らせ、そしてパッと顔に魅惑的な笑みを浮かべた。

「ハーイ、また会えたわね。ようこそ…!」

僕は片腕で彼女の胸を突き、無駄な挨拶を遮った。僕の動きに押されて、彼女は倒れそうになりながら後ずさりし、そのまま小さなスタジオ型のアパート部屋の奥へと進んだ。と言うと、何か無様な格好だったように思えるかもしれないが、念のために言っておけば、ダイアナは、あの摩天楼のように高いヒールのサンダルを履いていたものの、実に美しくバランスを保ち続けたのだった。だが、そのバランスもベッドのところにきたところで崩れてしまい、彼女はベッドに仰向けに倒れ込んだ。

そして僕は彼女が倒れたと同時に、彼女に覆いかぶさり、すぐに彼女のペニスを口に咥えたのだった。

それから1時間以上、僕は唇と舌を使って、ダイアナを焦らし、苦しめ、いたぶり続けた。何度も絶頂の淵まで高めては、愛撫を中断し、そしてまた絶頂へと追い立てた。最後には、僕の喉奥へ射精するのを許したが、そこに至るまでの長時間、彼女は喘ぎ、叫び、よがり泣き、狂ったように身をくねらせ、手にこぶしを作って僕の両肩を叩き続けたのだった。

絶頂を終えた後、彼女はようやく深く呼吸し、言葉が発せられるようになった。絶頂の後、そうなるまで10分近くかかっていた。

ダイアナは天井を見つめながら言った。

「…そうねえ…無駄話はいらないわね…… これで、すべて許してもらったと思っていい?」

「この週末、何か予定がある?」 僕は質問に質問で答えた。

「いまは予定ができちゃったわ。さっきまでは仕事に行くつもりだったけど……。分かるでしょ? 女の子は家賃を払わなくちゃいけないから…」

「その心配はいらない。僕が持つから」

「本気でそう言ってるの?」 ダイアナは用心深そうな顔で問い返した。

「とりあえず、やってみて、様子を見てみよう」

ダイアナは片眉を上げた。僕は彼女のその表情が魅力的に思った。それから彼女は僕の痛いほど固くなったペニスを擦り始めた。

「とりあえず、やってみる? ……ええ、いいわ。私もやってみることにするわ。いわば、仕返し、ね?」

つづく



[2011/02/04] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)