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淫乱ママ 第8章 (2) 


「ママ、ここ。私と一緒に寝て」 とクリスティはわたしをベッドに引っぱった。

クリスティはわたしが入れるように横にずれて、毛布をわたしのために開いている。娘の思いやりににっこり微笑んだ。

だけど、娘が位置をずれた時に、シャツが少し捲れ上がっているのが見えた。一瞬、視線を娘の脚の間に向けてしまった。脚は閉じていたけど、ツルツルの恥丘が見えたし、ピンク色の可愛い陰唇も。

どうして下着を履いてないの、と驚いた。でも、一瞬だけ、偶然に露出した娘の股間を見て、フランクとの電話のこと、あいつの下品な言葉も思い出してしまい、身体が震えてしまった。さらに悪いことに、クリスティはわたしの上に毛布をかけたために、中がこもって、ほんのり匂いがしてきたこと……あの匂い。すぐに娘のあそこの匂いだと分かった。身体全体から漂ってくる甘い匂いに混ざって、あそこの匂いもしてくる。

視覚も嗅覚も娘のことでいっぱいになっていた。今のわたしの状態では娘と一緒に寝るなんていけないのに。そうは分かっていても、わたしはクリスティに言われたとおりに、一緒に横になっていた。

ベッドはとても温かくて、居心地がいい。それに娘とこんなに親密にくっついて横になってることで、昔に戻ったような気持ちになっていた。クリスティは幼いころ、寂しくなるとわたしのところに来ては一緒に眠ったのである。

クリスティはわたしのお腹に腕を回し、頭をわたしの胸に乗せた。横から抱きつく形で、乳房のところに頬を当てている。長い髪の毛が顔にかかっていて、わたしは本能的に指の裏側で優しく髪を払ってあげた。

「ママ? こういうふうにママと寝るの懐かしいわ。ずっとできなくて寂しかったの。私がちっちゃかった頃を覚えてる? パパとケンカしたとき、ママはいつもこうして私を抱いてくれた」

もちろん、覚えてるわよ。クリスティはわたしに身体を押しつけて、まるでわたしを抱き枕のようにして抱いた。身体の横、娘の成長した胸が押しつけられてるのを感じた。

だんだん、脚の間にあの疼きが高まってくる。これは、薄地のシャツの中に隠れている娘の固い乳首のせい? それとも、恍惚とさせるような娘のあそこから漂ってくる匂いのせい? 分からないわ。ダメダメ、そんなことを考えちゃ、と自分を責めて、そんな考えをぬぐい去り、自分から娘を強く抱き寄せた。

「ママも覚えているわよ。あの頃、あなたは本当にちっちゃくて…」

「でも、もうちっちゃくはないわよ、ママ」

娘の手がお腹から腰の方へ降りたのを感じた。わたし自身のナイト・シャツが腰のところに丸まっているのに気づいた。クリスティの指先が腰のあたりの敏感な生肌を優しく引っ掻いてるのを感じる。良かった、パンティを履いていて。でも困ったことに、そのパンティは今は文字通りびしょびしょになっている。

「ねえ、ママ? 訊きたいことがあるんだけど、いい?」

「もちろんよ。どんなことでも」 娘の指がどこに来てるか、考えまいとしながら返事した。

クリスティはちょっとためらった。それから一度、深呼吸するのを感じた。

「ママはマスターベーションをする?」

何ですって? 予想していなかった質問で不意をつかれちゃって、どう答えていいか分からないじゃない! しばらく沈黙がつづいた。ようやく返事を考え出した。

「そうねえ、もちろんするわ。誰でもしてることよ」

クリスティが身体をリラックスさせるのを感じた。ゆったりと寝返りを打って、わたしから離れた。

「じゃあ、それをしてイクことある?」

「クリスティ! どうして、そんなことを訊くの?」 声の調子は変えまいとしたけど、顔の方はどうしても熱くなってくる。

「ただ…私…興味があって。だって一度もイケないんだもの」 と娘はまたわたしに抱きつきながら囁いた。

その返事に驚いた。クリスティはイケない? もっと聞き出さなくちゃ。何が悪いのかはっきりさせなくちゃいけない。

「どうして? どこか変なの?」 心配声で訊いた。

クリスティは青い目を大きく開いてわたしを見あげた。とっても近くから。顎をわたしの乳房に乗せている。

「いいえ、あそこは大丈夫…ただ…ただ、どうしてか、私の場合、そうならないの。どんなに頑張っても」

最初に思ったのは、娘は正しいやり方でやっていないんじゃ、ということ。でも、こういうことは誰でも自然に覚えることじゃないかしらとも思った。ともかく、何と言おうか考えた。娘のことを助けてあげたい。でも、そうすると、わたし自身、心の準備ができていないことにつながってしまうんじゃないかしら?

「そうねえ…どんなふうにしているの? ひょっとすると、間違ったやり方をしてるかも…」 と娘の瞳を見つめながら囁いた。


[2013/03/06] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

無垢の人質 第10章 (9) 

イサベラにとって、続く数分間は何十年にもわたる時間に思えた。強引に司祭の前にひざまずかされた。短い儀式ではあったが、その間ずっと、衛兵が横に立ち、彼女の首に短剣を押し当てていた。その彼女のもう一方の隣にはレオンも座らされていた。

イサベラの目に涙が溢れてくる。レオンは、指を絡ませて彼女の手を握った。彼女が誓いの言葉を発する時には、安心させるように、彼女の手を強く握りしめた。

誓いの書に署名がなされた。そしてイサベラの父に手渡される。だが、手渡された次の瞬間、イサベラの父アランは、いきなりレオンのこめかみを殴った。レオンは、がっくりとイサベラの横に崩れた。イサベラは彼の身体を抱きかかえようとしたが、その体重は重く、両腕で頭を抱えるのが精いっぱいだった。

「ああ、レオン! お願い、お願いだから目を覚まして!」

「安心せい。この程度ではこいつは死なない。こいつを永久に眠らせておくには、今よりずっと強く殴らなければいけないからな」とアランは呟いた。

衛兵が数人、泣き叫ぶイラべらを取り囲み、引きずるようにして立たせた。

「めそめそするんじゃない! お前はすでにこいつに子供を孕ませられているのではあるが、この結婚は国王によって祝福される必要があるのだ。とりあえず、まだ生きていてもらわねば」

イサベラは抵抗を止めようとしなかった。衛兵たちから必死に逃れ、レオンのもとへ駆け寄ろうとする。それを見てアランは、イサベラにもこぶしをふるった。彼女をおとなしくさせるために。

~*~

イサベラはゆっくりと意識を取り戻し、苦痛のうめき声を上げた。疾駆する馬に乗せられていて、そのためにいっそう困惑と目眩が募った。

「目を覚ましたか。ひどく殴りすぎてしまったかと心配したぞ」 

強い腕で身体を押さえられていた。憎むべき父の身体に身体を引き寄せられている。だが、抵抗してもがくのは無意味だ。馬から落ちてしてしまったら、お腹の中の子も傷つけてしまうかもしれない。


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