バーバラはくるりと後ろを向き、廊下を走っていった。スティーブは、彼女よりゆっくりと、ほとんど、疲れたと言わんばかりの様子で彼女の後に続いた。彼は、この夜のパーティについて、とても明るい希望を抱いていたのだった。だが、その希望も見事に打ち砕かれ、彼は、この2週間ほどずっとそうであったように、陰鬱な気持ちに戻されてしまったのだった。寝室のドアがバタンと音を立てて閉まった。その音が、静かな家の中全体に響き渡った。
寝室の前に来たスティーブは、ドアノブを回してみて、鍵が掛けられていることに気づいた。これも予想したことだった。彼は廊下にあるクローゼットに行き、毛布を何枚かと予備の枕を取ってくることにした。今夜は諦めてリビングのカウチに寝ることにしよう。少なくとも、クリスマス・ツリーの電飾はつけることにしよう。その明かりは、夜の間、ある程度、僕の仲間となって癒してくれるかもしれない。
だが、突然、前に感じた怒りが最大レベルで蘇ってきたのだった。彼は、その感情の高まりについて落ち着いて考えることはしなかった。ドアの反対側の壁に背中を預け、強いステップで前に突進し、片方の肩をドアノブの上3、40センチ辺りのところにぶつけたのだった。何かが壊れる音を出しながらドアが開き、反動で後ろ側の壁にバタンと音を立てて当たった。壊れたドアの破片や木枠が部屋中に飛び散った。
バーバラの悲鳴が長時間続いた。彼女にとって圧倒的といえる驚きだった。この暴力的な出来事に、彼女は対抗する精神力を失っていた。無意識的にわが身を守る姿勢を取り、両腕を前に突き出しながら、夫から後ずさりする。スティーブは、ドアの木枠の残骸を外壁に立て掛けた後、自分の妻に顔を向けた。嫌悪感を顕わにして。
「そこで何やってるんだ! どっか調子が悪いのか?! 僕はさっきから君には何もしていないわけだ。だから、今からも君の体に触れるつもりなんかないのは、君がよく知ってるだろ!」
スティーブはウオークイン・クロゼットに行き、服を脱ぎ始めた。注意深くスーツとスラックスをハンガーに掛け、たった何時間か前にあった場所に戻す。
「あなたと一緒に寝たくないわ」 バーバラの声はかすれ、震えていた。スティーブは、ふんと鼻で返事した。
「だったら寝なきゃいい! だが、今夜は僕はこれっぽっちも間違ったことはしていない。したのは君の方だ。もし、僕と寝たくないなら、そうすりゃいい。だが、今夜は僕は自分のベッドで寝る。もし、ここで寝たくないなら、他に行けばいい。予備のシーツや毛布がどこにあるかくらい、知ってるだろう?!」
バーバラは何も言わなかった。少し間をおき、スティーブはベッドの支度を再開した。彼は、部屋の隅に突っ立っている妻を無視していた。彼女がスティーブの脇をすり抜け、部屋を出て行った時も、彼は彼女を止めようとはしなかった。
一人ベッドに寝るのは寂しかった。スティーブは眠りにつけるまで自分を落ち着かせるのに、長い時間が掛かった。夜明け近くのある時、彼はバーバラが彼の隣に入ってくるのを感じ、一時、目を覚ました。彼女は、同じベッドの上、彼とはできるだけ離れた位置に保ち続けた。スティーブは、鼻を啜り、寝返りをうち、彼女から離れた。そして寝返りの動きが終わる前に、再び眠りに落ちたのだった。
トレーシーのあそこは、まるで僕のペニスの皮を擦るような動きをして、その感覚く僕は驚くばかりだった。だが、その強烈さに、僕はあまりにも早く頂点に達してしまいそうだった。
「ああ、僕はもういくよ!」
するとトレーシーは大きな声で叫んだ、「ダメよ。もっと堪えなさい!!」
だが、その時点で僕はすでに後戻りはできなくなっていた。「ごめん」と唸り声を上げながら彼女の中を満たし始めていた。
僕は、彼女に与えられた強烈な快感に気絶していたに違いない。ようやく目を開けると、そこには僕を見下ろすトレーシーの顔があった。僕を睨みつけている。彼女が満足していないのは僕にも分かった。ペニスが萎み始めるのを感じる。
「私のことはどうするの? いきたかったのに」
僕は懇願するような声で返事した。「ごめん。あまりにもあなたのあそこが気持ちよすぎて。この次にはもっとうまくやるよ。約束する」
「この次? 誰が、この次もあるって言ったの? 今回はどうなるの? 私もその気になっているのよ。いきたいの!」 彼女は怒っていた。
「今すぐできることがあったら、したいけど、もう何分か必要なんだ」
トレーシーはにやりと笑った「私が考えていることをしてもらうのには、休み時間は要らないわ。2回戦の準備が整うまで、舌くらい使えるでしょう?」
僕は、女の子のあそこを舐めたことはあったし、僕自身、嫌いなことではなかったので、ためらわずに返事した。
「分かった。横になって。舐めてあげるから」
「もっと良いことがあるわ。私があなたの顔の上に座ることにするの。それなら、あなたは横になったまま私を舐められるし、私も自分で動きをコントロールすることができるから」 彼女はそう言って、僕から体を離し始めた。
クンニリングスの経験はあったし、その味も好きだったから、僕は喜んで、トレーシーが望むことをするのに任せた。だが、彼女が僕の顔の上にまたがった時になって初めて、僕は、彼女のあそこの中にスペルマを放出したばかりだということを思い出したのだった。いや、もっと正確に言えば、それを思い出したのは、彼女の陰唇からかなり多量のスペルマが垂れ流れてくるのを見たときと言ってよい。僕はあわてた。
「ちょ、ちょっと待って。まだあそこの中に僕の出したのが入ったままだよ」
「知ってるわよ、おばかさん。あなたが出したとき、私もここにいたもの」 彼女は冗談っぽくからかった。
僕はトレーシーを押し退けようとした。「まさか、僕が出したのを残したまま、僕に舐めさせようとしているんじゃないよね?」
「どうして嫌なの? あなたが自分で出したものよ? もし私の口の中に出したとしたら、あなた私にそれを飲ませようとするでしょう? さあ、舐め始めて」
僕は「イヤだ」と答えようと、口を開けた。だが、それと同時に彼女の陰唇から垂れそうになっていた塊が落ちてきて、僕の口の中に入ったのだった。僕は吐き出そうとしたが、トレーシーは僕の口の上にぴったりと股間を当てて座ってしまった。事実上、僕の口が彼女のあそこで塞がれた形だった。口に入っていたものを飲み込む他、僕にできることはなかった。だが、飲み込むと同時に、また別の精液の大きな塊が彼女の中から出てきて、僕の口の中には言ってくるのを感じた。これもまた飲み込む。これから逃れる方法がまったく思いつかなかったから。
マイクは、可能性がある部屋を5つか6つくらいに絞っていた。だが、その後、どうしてよいか分からない。彼の祈りが通じたのか、ルーム・サービスの係員が廊下の向こうからカートを押してやって来て、マイクの近くまで来た。彼はこのチャンスに飛びついた。係員に100ドル札を与え、替わってもらったのである。レシートに記されている部屋の番号は937だった。その部屋にビッキーがいてくれたらと願った。カートを押して、937号室の前まで行き、ドアをノックした。
デビッドがドアに向かった。ドアを開けるとルーム・サービス係りが入ってきた。マイクはそのまま部屋の中へカートを進めたが、そこに見た光景に、思わず、少し立ち止まってしまった。部屋の広大なベッドの上には、愛する妻のビッキーがいたから。あそこにペニスを入れられているばかりでない。アヌスにも1本、口にも1本入れられていた。喉を塞がれているのか、鼻で激しく息をしている。両手はネクタイで背中に縛られており、なにより男たちは手荒に彼女の体を使っていた。
ビッキーの喉から低い唸り声が聞こえてくる。マイクは、こんな動物的な肉欲に耽った妻を見たことがなかった。そのマイクにデビッドが声をかけた。
「お前、ちょっとここにいて、先を見ていきたいか?」
マイクは頭を縦に振ることしかできなかった。
突然、ビッキーの動きが止まった。全身に力を入れたまま、微塵も動かずじっとしている。また、強烈なオルガスムを味わっているのだ。彼女のあそこから愛液が噴出し、下にいるジョンのペニスを睾丸をびちゃびちゃに濡らした。やがて、オルガスムの頂から下り始める。彼女は直ちに頭を上下に、体を前後に動かし始めた。
いまビッキーにフェラチオされている男が、オルガスムに近づいている。男は彼女の後頭部に両手をかけ、自分から腰を突き出し始めた。頭を強く押さえられているビッキーは、逃れたくても逃れる方法はなかった。それに、そもそも、彼女は逃れたいとは思っていないのである。男は突き入れるたびに、欠かさずビッキーの喉奥までペニスを送り込んでいた。一つ一つの突き入れは、毎回、亀頭のカリの部分が、ビッキーの唇のすぐ外に姿を見せる地点から始まり、男の黒いちぢれ毛が彼女の鼻と頬に激しく押し付けられるところで終わる。そこでは、25センチの肉棒が1ミリたりとも見えなくなる。代わりにビッキーの喉がぷっくり膨らみ、それだけが、確かにペニスが存在する証拠に変わるのだ。
男が最後の一突きを送った。ビッキーの喉の最深部にペニスを突き入れ、大きな唸り声を上げ、そのまま、留まる。彼女の胃袋に直接、精液を注ぎこんでいるのが分かった。それが何分か続く。ビッキーは呼吸を止められながらも、顔を見上げ、男を見つめ続けた。その顔は満足感を表していた。あたかも、その男の精液を注ぎ込まれることで、彼女の体内に平安がもたらされてるかのように。