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ビッキーの出会い(5) 

ビッキーは、ヒールを履いたままデビッドのところへ歩み寄り、彼の前にひざまずいた。そして、さして時間をおかずに、彼の非常に大きなペニスを取り出し、その大半をできる限り口の中に詰め込もうとしている彼女の姿があった。ビッキーは、足の間の湿り気が次第に小川のようになり、流れ出すのを感じていた。太ももの内側を滴り流れるのを感じる。彼女は、今は、できるだけ激しくセックスをしてもらいたいという気持ちになっていた。夫のマイクのことは頭から消えていた。今や彼女は、人妻ではなく、ただの淫らに燃えた女になっていた。デビッドのペニスはすでに岩のように固く、25センチほどの長さになっている。何より太さがすごく、ずっしりとした重量感があった。このようなものが自分の体にうまく合うものなのか、ビッキーには分からなかったが、それにもかかわらず彼女はそれを受け入れる決心を固めていた。ビッキーは、おもむろに立ち上がり、彼に背を向け、腰を曲げ、その女陰を差し出した。両手をドレッサーにあて、デビッドが指でそこをいじり、彼女の分泌するジュースを味わうのに任せる。

デビッドは床にひざまずき、彼女の陰部を犬のように舌を鳴らしながら舐めた。それを受けてビッキーの口から甘い溜息が漏れた。その2分後、彼女はオルガスムに達した。粘着性のある透明な液を陰部から噴出させた。デビッドはできる限りの勢いで、それを舐め取ろうとしたが、大半は滴りとなって彼のあごから垂れ落ちた。

その後、デビッドは立ち上がり、その長大なペニスを彼女の濡れ切った割れ目に擦りつけた。シャフト全体に潤滑を与えようとしてである。彼はその行為をしばらく続けていたが、それはビッキーを焦らすことにもなり、彼女は極度に欲求が満たされない状態に達していた。

「デビッド、お願い、早く、やって」 

甘く切ない声でせがむビッキー。彼女の入り口を焦らす巨根をつかまえようと、ビッキーはお尻をくねらせ、動いた。そしてとうとうデビッドが中に侵入する。彼は、その太い肉棒に彼女のあそこが慣れるようにと、ゆっくりと侵入を進めた。そして、やがて彼の根元まで挿入する。ビッキーは、この時も大きなよがり声を上げ、早くも頂点に達してしまった。デビッドは、彼のシャフトが驚くほどきつく締め付けられるのを感じた。しかも締め付ける肉筒全体から高温が発せられている。

ジョンは、この時点までは、ビッキーとデビッドの行為を鑑賞していた。デビッドが出し入れの動きになるのを受けて、彼も立ち上がり、服を脱いだ。デビッドと同じく岩のように硬くなった23センチ。ジョン自らというより、彼のペニスの方が、ジョンをビッキーの顔へと引き連れていくように見えた。ビッキーはジョンのペニスを差し出され、すぐにそれを口に入れ、吸い始めた。彼女の背後からデビッドがリズムをつけて打ち込み、ジョンは揺れる乳房を掴み、思うがままに揉み始める。そして彼女自身はしゃにむにジョンのペニスを吸いたてていた。それから数分間、2人の男はビッキーを揺さぶり続け、両者、数秒の間もあけずに、それぞれ射精を迎えた。ジョンはビッキーの口腔を満たし、溢れさせ、デビッドは彼女の子宮の奥深くにたっぷりと放出した。3人とも、激しいセックスによる疲労で、床に崩れ落ちた。

ビッキーが2本の巨根を体に受け入れている間、彼女の夫のマイクは、狂ったように彼女がいる部屋がどこかと、探し回っていた。彼は、ビッキーたち3人の後をつけ、デビッドの泊まるホテルまでは何とか突き止めていた。だが、ホテルの中で3人を見失っていたのである。接客係のボーイに働きかけ、デビッドの部屋があるフロアまでは聞き出した。この情報を引き出すのに100ドル札が消えた。このホテルは巨大で、1つのフロアでも100以上もの部屋がある。マイクはエレベーターに飛び乗り、9階へ上がり、聞き耳を立てながら廊下を歩き始めた。彼の妻がいる部屋の手がかりを得られるかもしれないからと思ってである。3人の居場所が分かった後、一体どうしようかと彼は何度も考えていた。この時点では、彼は自分がどういう態度をするのか、自分でも分からない状態だった。

女は低脳だ(3) 

「オーケー、じゃあ、Tシャツは脱いでくれるかな?」 

助け舟を出すつもりで言ってみた。すると彼女はさっとTシャツの裾に両手を持っていって、いきなり頭から脱ぎ去ろうとする。

「いや、いや、ダメ、だめ、ゆっくり、ゆっくり。カメラに自分の姿をあらわにしていく感じで」

彼女は動きをゆっくりにした。僕はシャッターを押す。カシャッ! フラッシュが光る。自動装置が作動して、白いカード形の写真が前から排出される。僕はそれを取ってテーブルに置く。

この点がポラロイドカメラの唯一の問題点だ。分かると思うが、カシャッ、カシャッ、カシャッっと連続して撮ることができない。シャッターを押すごとに、映ってる場面はばらばらになってしまう。それにフィルム・パックを普通より頻繁に交換しなければならないしね。だけど、普通のカメラだと、撮影したフィルムを街角のフォトマットに持っていって、現像とかしてもらった後、カウンターについてる女の子にものすごい目つきで睨み返されなくちゃいけないわけだ。まるで君が低俗スケベ男かなんかみたいな目つきで見られちゃう。

「オーケー、じゃ、裾を引っ張りあげてもらうかな。ブラを見せてくれ。もっと上、もっと、もっと! はい、いいよ!」

カシャッ! フラッシュ! 排出音。

「オーケー。じゃ、シャツを脱いじゃおう」

彼女はTシャツをたくし上げ、頭から脱ぎ去った。振り返って彼女を見る。優美なブラってわけじゃなかった。補強と支えの目的でできてるようなタイプ。彼女は確かにそういう物が必要だ。シャツを脱いだ後の彼女は、ただ突っ立っているだけで、その姿に優雅さもへったくれもない。だが、そこんとこは明らかに僕のすべき仕事の一部だ。

「じゃあ、まっすぐに立って。両肩を後ろに、胸を張って。いいよ。それからちょっとだけ僕の方に体を傾けてみて。そう。いいよ。そして唇を尖らせてみて」

カシャッ! また無駄になったフィルムが1枚。最初の6枚くらいは、いつも無駄になる。だが、こいつは女の子たちの気分を和らげるのに大切なところだ。僕は彼女の周りを歩きながらさらにもう2枚ほど撮った。そしていろんな高さやアングルで彼女を見た。

「よーし、今度は後ろに手をやってブラのホックを外してみて」

すぐに両腕を上げ、指示されたことをしようとする。

「ゆっくり、ゆっくり。そうそう、いいよー。ストラップが肩から滑り落ちるようにさせて。完全には脱がないでね。僕を焦らす感じで。僕を喜ばす感じで」

彼女は僕が求めていることを理解し始めたらしい。白いブラの生地を胸の丘に沿って少しずつ滑らせていった。滑り降ろさせるに連れて、彼女の胸がどんどん大きくなってくるように見える。とうとう、赤みを帯びた円形が姿を現し始めた。カシャッ! カメラから写真が吐き出される。彼女はブラをおへその辺りまで降ろした。たっぷりと重たそうに垂れ下がっているが、しっかりと張りがある。かなり大きかった。少なくともDカップ。それに揺れる感じから、本物であるのが分かる。低脳女が買うようなブラスチックのおっぱいではない。

「うわあ、君、すごく可愛いよ」

「可愛い」という言葉は間違った表現だったかも。ほんとに言いたかったことは、「すげえ! 見ろよ、あのボインボイン!(死語)」

僕はシャッターを切りながら、さらにもう2パック撮影した。その間、彼女は僕の指示に従って、立ち上がったり、体を倒したり、ひざまずいたり、寝転がったり。このやり方だったら、愛犬のフィドーも上手く訓練できたかも。ワン! ほら、ワン! ワン!

心が望むものをすべて3(3:終) 

ダニエルは声を震わせながら私に声を掛けた。

「ねえ・・・、ちょっと悩んでるんだけど・・・セリーヌは、今日は髪の染色とパーマができなかったの。一度に、それだけの処理を全部行うと髪の毛を痛めることになるってってた。ということは、来週、もう一度、サロンに行かなくちゃいけないんだけど・・・それに加えて、今週はずっとカーラーやらスタイリング用のブラシの使い方を習得しなくちゃいけないの。そういう物の使い方、全然知らないし。それと、そうする替わりに・・・」

「そうする替わりに?」 私は片眉を上げて彼女を見た。何を言うのか興味がある。

ダニーはいたずらっぽく微笑み、話しを続けた。

「その替わりに、セリーヌは私に個人的にレッスンをしてもいいって言ってくれたわ。基本的に、化粧術についての全カリキュラムとなるはず。髪、メイキャップ、ネイル、その他すべて。そのカリキュラムが終われば、資格を取る試験を受ける準備さえできるようになるらしいわ。多分、しばらくの間、毎週何日か夕方に彼女のところに通うことになると思う。セリーヌは明日から始めても構わないって言ってたわ。宿題もあるって。もちろん、私は・・・」

彼女はさらに笑みを大きくしながら、テーブルの下、足の指を滑り動かし、危険なほど私のあそこに近づけてきた。

「・・・もちろん私、あなたを練習台にすることもできるとおもうし。どう思う?」

私は、興奮した気持ちを隠すのが精一杯だった。

「か、彼女・・・全部あなたに教えるのね・・・私とあなたの2人のために・・・それに、あなたは、一日中そういうお化粧の勉強をする方が楽しいと思っているのね? ライターとして文章を書く代わりに?」

彼女は、嬉しそうに頷いた。

ちょっと考えてみよう。自分が正直にどう感じるのか、考えてみよう。目の前にいる、新たに作り出された私専用の可愛いおもちゃ。悩殺的でゴージャスで女らしいおもちゃ。その子が仕事を変えようとしている。彼女がその仕事に就けば、彼女を最大限に女性化したままにしておくことができるし、私が2人の関係で支配的なままでいられるし、今後の2人の人生をずっと、共に甘美なほど幸せでい続けられることになるのは、ほぼ確実だ。うーむ。充分考えよう・・・じっくり時間をかけて!

「すごい! 試してみたい? だったら私もすごく嬉しいわ!」 私は即答で答えていた。

彼女もわくわくしているのは明らかだった。そして、次の瞬間、彼女の物腰が一変した。まるでスイッチを切り替えたかのよう。今までそこに座っていた、嬉しそうに感情があらわにはしゃぐ、子供っぽく可愛いセクシー娘が、急に、野性的で性的魅力を剥き出しにしたセックスアニマルに変わったのだった。彼女はテーブルの向こうで身を乗り出し、長いまつげの目でセクシーに私の口元を見つめた。

「今すぐ私を家に連れ帰って、激しくセックスして私を狂わせて・・・」 熱い溜息混じりに言う。

ダニエル? 同じことを2回繰り返して言う必要はないわよ。

どうやって無事に家に帰れたのか分からない。覚えているのは、彼女の舌先が私の耳をくすぐっていたことと、彼女の指先のステキな爪が、私の太ももの内側と割れ目の周囲を優しく擦り、私を焦らし続けたことだけ。玄関先にやっとの思いでたどり着いたときには、私の全身は、過剰に興奮した神経終末の束に成り果てていた。愛液がはしたないほど溢れ、太ももを伝っていた。全身の制御ができず、小刻みに震えていた。

2人、大きなふわふわのソファのところに立っていた。ダニーは私をきつく抱きしめた。彼女の鼓動が感じられる。彼女の抱いている欲望のレベルは私のレベルと同じだった。彼女は唇を私の耳元にぴったりと寄せ、甘い声で、「いって」と言った。それと同時に舌を私の耳に挿し入れ、指を1本使い、その爪で軽く私のクリトリスを弾いた。たった一回だけ。

それだけで決まってしまった。あっという間にオルガスムに達し、その強烈さに私の膝はがくがく震えた。体を立たせていられなくなり、崩れるようにして後ろのソファの腕のところに倒れこんだ。フラシ天(参考)のクッションの上に横寝になって倒れる。そしてダニエルが私の上に乗っていた。私の全身はがくがくと激しく痙攣したままだった。次から次へと強烈な快感が波となって私の体を飲み込んでいく。その間、彼女はしっかりと私を抱き包んでいた。その後、私は彼女の腕の中、小刻みに震えながら横たわっていた。胸の中、心臓が激しくハンマーを打つように鳴っていた。その時になってもまだ、私は目を開けても、焦点が定まらずにいた。ダニーの満足そうな笑顔だけが見えていた。

「今の、良かった?」 からかうように言う。

そして、彼女が本格的に私に対する仕事を始めたのは、それからだったのである。その時のオルガスムは、その夜の最初のとっかかりにしか過ぎなかったのだ。その夜はそれから数え切れないほど味わうことになったのである・・・・

つづく

レイプされた美しき体操選手(4) 

デリックはジョディの両足首をつかんだ。彼の精液に汚された彼女の美しい足先が天に向けてつんと立つ。正座をしたまま、デリックは彼女の細く白い太ももの間にじわじわとにじり寄った。自分の吐き出した体液でヌルヌルになった30センチの黒棒は、すでに鉄棒のごとく硬くなっていた。先端からたらたらとスライムを垂れ流している。彼は、その先走りを、いまだ誰にも使われたことのないジョディの割れ目に塗りつけた。挿入を容易にするためだ。ジョディは逃れようと身をくねらせたが、それも無駄だった。ジョディは必死に願っていた。結婚の日まで、自分の大切な宝石を恋人のライアンのために取っておきたい。他の人に奪われるなんて考えられない。まして、この黒人の卑劣漢などに奪われるなんて。もし、このケダモノの黒ん坊に妊娠させられてしまったら! ジョディは死んだほうがましだと思った。南部の良家の可憐な娘! それが黒ん坊にレイプされ、めちゃくちゃにされる。

亀頭が挿入された。だが、自らのパンティで口を塞がれてたジョディの叫び声は、アパートの部屋の外には届かない。彼女のくぐもった叫び声は、かえってデリックの興奮を高めた。今から、お前の体をいただくことにするぞ。そう意を固めたデリックは、一度、身を後退させた後、全力をこめて一気に前に突き出した。

「いぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・・いやぁぁぁぁぁぁ・・・ああぁぁぁぁ!!」

これまでにない大きな叫び声がジョディから発せられた。だが、まだたった10センチほどしか入っていない。それでもペニスの頭部に抵抗物が当たるのを感じた。貴重な宝物を守っている錠のついた門である。デリックは再び身を引き、そしてありったけの力と体重をかけて、ジョディの大切に守ってきた持ち物を破るために、再び前に突き動いた。

「いやあぁぁぁぁぁぁ・・・・いやっ、いやあああぁぁぁぁぁぁ!!」 くぐもった叫び声が響く。

今やデリックの30センチのすべてがジョディの体内に含まれ、その障壁を通過していた。その黒ペニスが、ジョディの体内に染み出てくるピンク色のジュースにまみれている。デリックは嬉しそうにジョディの耳元に囁きかけた。

「お前の未来の旦那は、お前がバージンじゃないと分かったら何て言うかな? しかも、お前のバージンを奪ったのが黒ん坊だと分かったら?」

ジョディは、自分の大切な体の中、この男の黒いペニスがヒクヒクと痙攣しうごめくのを感じ、目に涙をあふれさせ、悔しさに啜り泣きを始めた。

医者 Doctor (4) 

とにかく、1分ほどすると誰かが部屋に入ってきた気配を感じた。そして手が私の体を触るのを感じた。巧みな手の使いで、まもなく私はゼリーのようにとろけてしまった。だが、その後、男性のペニスが私のお尻の穴に当たってくるのを感じたのである! 私が何か言おうとするたび、口を塞がれてしまう。でも、誰も無言のままだった。じきに、そのペニスは私のアヌスに入っていた。

私は非常に興奮していた。そのこと自体が信じられなかった。私はこれまで一度もアヌスで受け入れたことがなかったのだから。ともかく、私を触る手は、その動きを止めず、やがて私は頂点に達していた。これも、これまでなかったほど激しく! 思うに、多少、体を起こした姿勢だったので、愛液が流れるのが多く感じられたのかもしれない・・・いつもは横になった姿勢でしていたから。それから間もなく、夫の方もオルガスムに達するのを感じた・・・「夫」とは言ったけれど、本当のところは、夫なのかどうかは分からなかった。ではあるけど、どういうわけか、私は夫かどうか気にならなくなっていた。あるいは、私は、少なくとも、夫以外の人かもしれないと考えることを遮断していたと思う。

その「医者」が行為を終え、部屋を出て行くと、看護婦が来て私の体を拭き清めた。目隠しと手首の拘束具を外し、ガウンを着せてくれた。ガウンを着た後、再び手に拘束具をつけられた。今度は前に両手を出す形で。彼女は、来たときと同じく、私をエスコートしながら廊下を進んだ・・・でも、前と違ってこの時は、私はすっかり堕落した女のように見えていたと思い、とても恥ずかしかった。受付と待合室のところを通り過ぎ、前に入っていた診察室に戻った。診察室に入ると、看護婦が部屋の明かりをつけた。暗がりの中に最初の看護婦がいたのを見て私は驚いた。全裸になって、壁を向いて立っている! 

私をエスコートしてきた看護婦は、その全裸の看護婦に服を着るよう命令した。そして、私の拘束具を外し、部屋を出て行ってしまった。服を着た看護婦は、再び私を連れて、着替え部屋に戻った(途中、受付と待合室のところを通り過ぎたが、もし、あの女性がまだいたらと思い、怖くて中を覗けなかった)。着替え部屋に入ると、看護婦は私に服を着てもよいと伝え、出て行った。着替えを済ました私は待合室に戻った。例の女性はいなくなっていた。受付の女性は、書類に何か記入をしていた。記入を済ますと、その書類を私に渡し、それを夫にあげるようにと言った。書類を見てみたが、一言も理解できる言葉はなかった。その時、たまたま目を上げると、先に待合室にいた女性が看護婦に連れられて廊下を行くのが見えた。彼女は素っ裸だった。彼女も両手首を後ろに拘束されていた。彼女は私の方に目を向けることはなかった。どういうわけか、私は、自分がいやに気取った人間になっているような気がした。

報復(5) 

スティーブのジミーに対する挑発は、老人の登場によって、いささかはぐらかされた形になっていた。スティーブは、遅まきながら、不安感を感じ始めていた。彼の妻が働いている会社は「レイノルズ・アンド・サンズ」という名前である。したがって、自分のそばに立っているこの老人は、まさにそのレイノルズ氏に違いない。自分が感情的に怒りを露わにしたことにより、バーバラは、今の高給の職を失うことになってしまうかもしれない。スティーブはちらりとバーバラを見てみた。彼女の目には一瞬、怒りの表情が浮かび、彼女はすぐに顔を背けてしまった。

レイノルズ氏が静かな声でジミーに言った。

「ジミー? お前はジェニー叔母さんのところに行って、何か手伝うことがないか訊いたほうが良さそうじゃな」

ジミーの顔が変わった。抗議したいという表情に加え、かすかに必死に懇願する表情も浮かんでいた。

「さあ早く、ジミー」

ジョーナス・レイノルズの声には、間違いなく、権力を持つ者が与える、ピシリと鞭打つような厳しさがこめられていた。

ジミーは立ち上がり、向きを変えた。椅子を後ろに引くとき、大きくキーキー音が響いた。耳たぶを暗い紫色に染めながら、彼は静かな足取りでホールの向こう側へと歩いていった。ジョーナスも、テーブルについていたすべての人も、彼が部屋から出て行くまで、ずっと目で追っていた。

「多分、ジミーはこのパーティに長居するつもりはないじゃろうな。誰でも、一族のために自分ができることをしようとするものじゃ・・・だが、時として、上手くいかないことがある」 ジョーナスは、物思いをするようにそう語った。

彼は再びスティーブに握手を求めて手を差し出した。今度は、スティーブも立ち上がって握手を受けた。身長が180センチ以上はあるので、彼と比べてずっと細身の初老のCEOと並ぶと、大きくそびえ立つように見える。

「君には、たった一人の横柄な青二才だけでレイノルズ一族の全員を判断なさらんように願いたい。バーバラは、わしらのチームには貴重な一員なのじゃよ。・・・ジミーの思慮を欠いた行動のために、彼女を失うことになるのは困る」

そう言ってジョーナスは、まぶたを伏せてバーバラに顔をちらりと向けた。無表情な顔で、心を読み取ることが不可能だった。それから彼は顔を戻し、テーブルについている全員を見回した。

「皆さん・・・わしが皆さんの集いに割り込んできたことをお許し願いたい。どうか、今夜は最後まで楽しんでいってくだされ」 彼は暖かい笑みを浮かべ、仲間に対して行うように、スティーブの肩に手をかけた。そして静かに立ち去っていった。

テーブルでの会話が再開するのに2、3分かかったが、再開後は前より明るく、会話の間に挟まる笑い声も多くなっていった。男性客は、全員、パーティが終わるまでに一度はスティーブのところに来て、彼と握手をした。女性客のうち2人ほど、トイレに行く途中にスティーブの後ろを通りかかったとき、優しく彼の肩を叩いていった。彼の頬に触れ、暖かく微笑んでいった女性もいた。

客たち全員が気づいていたが、一言も口に出さなかったことがあった。それは、バーバラが最後まで口を利かなかったことである。その夜、ジミーは一度も姿を現さなかった。