「オーケー、それでどうすればいいの?」
わたしがそう言うと、みんながいっせいに話し始めた。誰もがそれぞれ何かアイデアを持っているようで、みんな互いに話し合っている。やがて、ティムが大きな声をあげ、他の人は耳を傾けた。
「この話をまとめる方法は、こんなことしかないんじゃないかな。つまり、みんなでポーズを一つだけ選んで、後はみんなそれぞれ違ったアングルで撮影するという方法。…というわけで、ケイト、そこにリラックスした格好で立ってくれる? 手を腰に当てて、ポーズをとって……。そう、そんな感じで」
ティムに言われたとおりにすると、突然、みんながいっせいにわたしにカメラを向け、シャッターを切り始めた。
これなら大丈夫だわと思った。スカートの裾はできるだけ下に伸ばしてあるし、胸も半分は隠れてる。できるだけ可愛い笑顔になって、ポーズをとった。
カシャッ、カシャッ、カシャッ
そのポーズの後、ティムが新しいポーズを指示した。
「ケイト? 今度は後ろ向きになって、僕たちの方を振り返ってみて」
両手を腰に当てたまま、言われたとおりにした。
「オーケー、今度は両手を腰に当てたまま、背中を反らしてくれる?……いいよ、そんな感じ。髪の毛が背中に流れるようにして」
その姿勢になったとたん、ブラジャーとブラウスの中で胸が張りつめた感じになった。何か見せちゃいけないものを見せていないかしら? それを確かめようと、みんなを見ようとしたら、とたんにみんなは、ダメダメ、ちゃんと後ろを振り返っていて、と叫んだ。仕方なく、そのポーズのままでいた。みんなシャッターを押し続けている。
気がついたら、フランクがわたしの方に回り込んでいて、わたしの胸を撮っていた。 まあ! こんなに近づいていたなんて! 傍若無人に振舞っていて、自分の友人の母親だというのに、その胸が間違って露わになったらその隙に写真を撮ろうと待ち構えている! なんて無遠慮なの!
ああ、本当だったら、こんな姿勢を止めるべき。…なのにわたしはそうしなかった。どっちかというと、さらに背中を反らせていた。この子、わたしの胸を見たがってるの?
カシャッ、カシャッ、カシャッ
「ケイト、最高だよ。パーフェクト! まさに僕らが望んだとおりだよ」 とティムが言った。
でも、その時、頭の中にあったのは、フランクがわたしの真ん前に立っていて、胸を半分露わにしているわたしの写真を撮っているということだけ。乳首が隠れていればいいんだけど…。興奮で身体がゾクゾクしてきた。またエッチな気持ちが目覚めてしまう…。
ティムがまた言った。
「オーケー。今度はちょっと大胆なポーズをしてみない?……ちょっとセクシーなポーズを?…」
「いや、俺はこのままでも充分いいと思うぜ」 とフランクが言った。
わたしは姿勢を戻してフランクを見た。彼の目がわたしの胸に釘づけになっている。えっ?! っと思って胸元に目を落としたら、ブラの端から乳輪が顔を出してるのが見えた。乳首はシースルーの生地の中にかろうじて隠れていたけど。すぐにブラを上げて隠した。フランクを睨みつけながら。
「大胆なポーズって? どんなポーズをしてほしいの?」 と問うような目でティムに聞いた。
ティムはちょっと返答に困ったような顔をして、息子の方に視線を向けた。わたしがトミーの母親だということで、本当に言いたいことが言えないみたい。
「ただのセクシーなポーズでいいんだよ、ケイト」 とようやくティムが答えた。
ふーん…。この子たちセクシーなポーズを求めてるのね…。じゃあ…
60センチくらいに脚を広げて、ちょっとだけ膝を曲げ、髪を掴んで頭の上に持ち上げて見せた。これで充分セクシーに見えるはず。
聞こえたのは、男の子たちのハッと息をのむ音と、シャッターの音だけ。なんだか太ももの上のところがスースーする感じがした。多分、ショーツの端のところが外に出てて、見えてるかも。そんなことを思っていたら、だんだん、息が苦しくなってきたし、心臓もドキドキし始めた。
息子の方を見てみた…。目を大きく広げて、ハアハアいってる。今の状況を喜んでるのは確か。他の男の子たちも同じような感じでわたしを見ていた。……みんな欲望をたぎらせてる感じで。
この時も、なんだか自分が強くなったような気がした。わたしは、この身体を使って男たちをコントロールできるの。みんな、わたしの身体をちょっとだけでも覗けるならと、どのようにも操れる感じだわ…。
もうちょっとだけ脚を広げた。いまはショーツが丸見えになってるかもしれない。男の子たちはわたしを取り囲んで、いろんな角度から写真を撮り続けた。わたしは、自由に撮らせてた。今となってはもう自由に。だってまだ身体の肝心なところは隠れてるし、大丈夫だから…。
「ちょっとみんな、これってきつい仕事ね。ちょっとお手洗いに行きたいわ。ブレークを入れてもいいんじゃない?」
過熱して、状況が手に負えなくなるのは嫌だったので、そう言ってブレークを入れさせた。
アンジーが僕のお尻の割れ目を舐めはじめた。思わず、よがり声が唇から洩れてしまう。彼女の唇がお尻の穴にだんだん近づくのを受け、小さく身震いまでしていた。すぐに舐められるのかと思ったが、それは焦らしにすぎなかった。実際、彼女の舌はあそこに触れることはなかった。
しばらくこんなふうな焦らしをされていたが、やがて、快感が高まってきた僕は、思わずぐっと背中を反らせ、お尻を突き出した。そして、その瞬間、アンジーの舌が僕のアヌスに触れたのだった。その時に僕の喉から出た声は、安堵の溜息と悲鳴の混じり合ったような声になっていた。
アンジーは1分か2分くらい、そこを舐めていたと思う。いったん口を離して僕に訊いた。
「私のガールフレンドは、あそこを舐められるのが大好きなの?」
「ああ、そうです。とても気持ちいいの」 と彼女の舌を求めてお尻を上下に振りながら答えた。
「じゃあ、してほしいことをちゃんと言いなさい。可愛いおまんこを舐めてって私に言うの。舌をおまんこに突き刺して、舌で犯してっておねだりするのよ」 アンジーは僕の尻頬にチュッ、チュッとキスをしたり、甘噛みをしながら言った。
「ああ~ん……」 早く満たされたい欲望に思わずうめき声をあげていた。「お願い、アンジー……。舌でわたしのあそこを犯して!」
その言葉を最後まで言い切らないうちに、アンジーの舌先が僕のアヌスに突き刺さった。電光石火のような衝撃が走った。
「あ、ああーッ!」
正直に言って、アンジーの舌が可能な限り奥深くに突き刺さってきた瞬間、僕は、プレゼントをもらった少女のような悲鳴を上げていた。
「アンジー! その舌でもっとわたしを犯してください…」
促されたわけでもないのに、自分からもう一度、おねだりを叫んでいた。アンジーは僕のおねだりに応じて舌を入れたり、出したりを続けてくれた。
どのくらいの時間、彼女が舌で僕を犯してくれていたか、分からない。たった数秒のことだったのかもしれない。実際はもっと長かったように思うけれど、やがて彼女が舌を引き抜き、疲れたような溜息を洩らすのが聞こえた。
舌が離れてしまうのを感じ、僕は泣き虫の女の子のような声でおねだりした。
「お願い、アンジー…。もっと犯して。お願いだから…」
「もうできないわ。舌が疲れちゃったもの。その代わり指を使うけど、どう?」 少し楽しんでるような声で、そう言うのが聞こえた。
「ええ、お願い。指で犯して…」
「じゃあ、両膝をついて、頭を枕に埋めなさい!」 と彼女は僕の尻頬をぴしゃりと平手打ちした。「そうやって、その可愛いお尻を私に突き出すの。淫乱な女がするように。あなた、どんどん淫乱女に近づいてるみたいね。その格好になったら指で犯してあげるわよ」
僕は両膝をついて、お尻を高々と掲げた。
「そう。淫乱女はそういう格好をして、犯してくださいって頼むものなのよ」
「ああ、お願いです。やって! 犯してください! わたしのあそこを!」 甲高い声で叫んだ。
あの時のことを今から振り返っても、自分がどうしてあんなに淫らになっていたのか、信じられない。でも、アンジーは、望むとおりのことを僕にさせるために、どんなことをすればよいか、どんなことを言えばよいかを心得ていたのだと思う。どうすれば僕を興奮させられるか、どうすれば自分が行っていることは完全に普通のことだと思わせられるかを心得ていたのだと思う。ともかく、あの時は、僕はアンジーの指をアヌスに入れてもらうことしか考えていなかった。