そして、とうとうアンジーの太ももが僕の尻頬に触れるまでになったが、その時までは、まるで1メートル近くのペニスを挿入されたような感じがしていた。ずんずんと埋め込まれていく間、本当に、終わりがないのではないかと感じていたのだった。
だけど、その割に案外気持ちがよかったのは奇妙と言えば奇妙だった。ともかく、それまで一度も経験したことがない感覚だった。
アンジーは、いったん根元まで僕の中に埋め込むと、ゆっくりと出し入れの動きを始めた。一度に数センチだけだったが、出し入れを繰り返し、僕を犯し始めた。気持ち良くないと言ったら嘘になるだろう。舌で犯されることほどは良くないが、それでも、それに近い快感があった。
アンジーは、僕が大丈夫だと分かった後は、徐々に深い抜き差しをするようになった。そしてやがて、突き入れる時は根元まで全部入れ、抜くときは頭部だけを残し、またゆっくりと滑り込ませるといった動きになった。僕としては、その、ゆっくりと滑るように入れられるときが、一番快感を感じると思った。
その動きになってほどなく、アンジーはだんだんとスピードを増してきて、僕の方も彼女に合わせてお尻を突き返す動きをしていた。
正直、言いたくないのだけど、このアンジーの行為が大好きになっていたのである。アンジーの方も、僕が喜んでいることが分かっていたと思う。僕は犯されながら、かなり大きな声を上げていたのだった。しかも、本当に女の子のような声で。突き立てられるときは、あ、あ、あーんと甲高いよがり声をあげ、抜かれる時は、もっとやってくださいとおねだりしていた。
それにアンジーの方も感じているように思った。しばらく僕にピストン運動をつづけた後、彼女がぶるっと震え、その後、身体をがくかく震わし、じっとして動かなくなってしまうのを感じた。身体を震わしながら長く低いうなり声を上げているのも聞こえた。その後、少し休んだ後、再び出し入れの動きを始めるのである。そういうことが数回はあったと思う。それが起きるたびに、そういう時間が長くなっていったように思った。
どのくらいの時間、こういうふうにセックスをしていたか、本当に分からない。実のところ、時間のことは気にならなかった。一瞬一瞬が気持ちよく、それにずっと浸っていたい気持だったから。それに、僕自身が勃起していたかどうかも分からない。勃起していようがしていまいが、関係がなかったから。快感はペニスからのものではなかった。もしアンジーにそれが可能だったら、本当に一日中でも続けられただろうと思う。
だけど、間もなく、そうはならないことを知った。アンジーは僕のお尻をぴしゃりと叩き、こう言った。
「仰向けになりなさい。そろそろ、私の夢だったやり方であなたを犯してあげるから」
アンジーが何を考えているのか分からなかったけれど、訊き返そうとは思わなかった。彼女が僕からペニスを引き抜くのを受けて、素早く仰向けになった。
すぐに顔から目隠しを外された。見上げると、アンジーが僕の上に覆いかぶさっていた。顔は化粧がずれていて、口紅は乱れ、マスカラも流れ、髪は何週間もブラシしていないかのように乱れ切っていた。それでも僕にはとても美しく見えていたが。
アンジーは僕の両足をぐいっと掴み、持ち上げた。両膝が胸につくまで、大きく屈曲させる。彼女の方も、僕のお尻が彼女の真ん前に来る位置に態勢を変えた。その姿勢のまま、アンジーは前のめりになって僕に覆いかぶさった。それに合わせて彼女のペニスの頭部が僕のアヌスの入り口に触れるのを感じた。アンジーが腰を軽く前に突いたか、と思った瞬間、彼女のペニスは僕のアヌスの口を押し開き、再び僕の中に入ってきた。
「あっ、ああ……!」
アヌスに亀頭を埋め込まれ、そこを強引に広げられるのを感じ、身体の奥から絞りだすようなよがり声を上げていた。軽い痛みはあったが、いったん頭部を埋め込まれた後は、その痛みも急速に消えてしまった。
アンジーは再び腰を動かし僕を犯し始めた。そして、この時も、僕はこれまでにないほどの快感を味わわされたのだった。
アンジーは僕を見下ろしながら、股間に手を入れ、僕のペニスを握った。僕は、実際、そこが完全に勃起していたのを知って驚いた。彼女は僕のペニスをしごきながら、かすれた声で言った。
「ジャッキー? あなたとても可愛いわ。綺麗よ。おまんこにおちんちんを入れられてる姿、すごく綺麗。…ジャッキー? 私のためにイッて。私があなたのおまんこを犯してる間に、思いっきりイッて見せて。私のために…」
変なことを言ってると思われるのは知ってるけれど、これは本当のこと。それは、アンジーにイッてと言われたとたんに、身体じゅうを引き裂くようにオーガズムが襲ってきたということ。まるで、最初からずっとオーガズムの淵にいたのであって、彼女にイッていいと言われるのをずっと待っていたような、そんな感じだった。
彼女にイッてと言われた瞬間、全身がジンジンと痺れ出し、その次の瞬間、今度はぶるぶると震えだした。そして、それからほんの少し後、睾丸がキューっと収縮し、第一発目が噴射するのを感じた。驚いたのは、噴射の数だった。自分でも何発噴射したか分からない。信じられないほど長く、噴射を続けていたように思う。おかげで、上半身の前面がすべて濃い白濁で覆われたような姿になってしまった。
僕が激しいオーガズムに襲われている間、アンジーの方も同時に最後のオーガズムに打たれていたようだった。左右の太ももを僕の尻肉に強く押し付け、ペニスを最奥に埋め込んできた。彼女が低いうなり声を上げているのが聞こえた。もっとも、僕も同じような声を出していたと思うけれど。
やがて、アンジーは耐えられなくなって、僕の上にほとんど倒れ込むようにして崩れてきたが、寸前のところで両ひじで身体を支え、僕を押しつぶすことはなかった。ともかく、両ひじで身体を支えつつも、僕に覆いかぶさったまま、まるでマラソンを走った後のように、ハアハアと荒い息遣いをしていた。
どのくらい時間が経っただろう。やがて彼女は何とか普通の呼吸ができるようになると、僕からペニスを引き抜き、ベッドの上、ごろりと転がり仰向けになった。同時に僕の身体を抱き寄せ、乳房を枕がわりにした形で僕の頭を胸に乗せた。僕は彼女にすがりつくようにして、片腕をまわして抱きつき、身体を休めた。
それから10分くらいした後、ようやくアンジーが口を聞いた。
「私と同じくらい感じたかしら? どう?」
僕はアンジーの胸にチュッ、チュッとキスをして答えた。「多分、それ以上に。最高だったわ。もう一度したくて、待ちきれなさそう」
「これ、かなり疲れるから、もう一度するにはもうちょっと待たなくちゃいけないわね。でも、保証するわ。近いうちにまた必ずするって。誰かを犯すのって、こんな満ち足りた気持ちになるなんて、知らなかったわ」 と彼女は僕を強く抱きしめた。
「今回が初めてだったということ?」
「ええ、ストラップオン(
参考)を使ったのは初めて。ちょっと前から持ってはいたけど…。驚かせたかしら?」
僕はくすくすと笑った。
二人とも裸になった。アンドリューは力強い腕で私を抱き上げ、ベッドに運んでくれた。彼の腕に包まれると私はまるで子供になったような気持ちになる。愛され、守られている気持ち。それに、エッチな気持ちにも。子供がエッチな気持ちになる? それはないわね。
彼は私を抱いたままベッドわきに立っている。片手はすでに私の身体を探り始めている。お尻を触り、両膝の裏側を進み、太ももをさすってくる。彼に触れられた部分は、すべて火がついたように熱くなっていく。
彼は私をベッドに降ろし、私の横に這ってくる。アンドリューには手が3つ以上あるに違いない。というのも、あらゆる場所に彼の手が来てるから。私の身体は勝手に反りかえり、彼に押し付けている。彼の身体と接している部分を増やそうとしてるから。アンドリューの肌は柔らかく、滑らかで素敵。
彼の両手が私の胸をいじっている。私の胸は、今はみすぼらしいAカップに戻ってしまっている。だが、彼は気にしていないようだ。私たちの胸を愛してくれている。
乳首をつままれ、それから口に含んでもらうのが大好き。それを受けて身体がアーチのように反りかえる。無意識の反応でそうなってしまう。今や、私がするほとんどの反応は無意識の反応になっている。アンドリューは私の身体を完全に支配していて、彼が望むどんな場所にでも私を連れて行ってくれる。
あそこが濡れている。求めている。必要としている。もう、我慢できなくなっている。彼の固いペニスを私の中に入れてほしい。
ゆっくりと滑り込んできた。とても大きい。中をいっぱいにされる感じ。身体を揺らすようにして私に出入りを繰り返す。どういうわけか、彼にはそうしながら私のクリトリスを擦る方法が分かるらしい。
ゆったりとした心のこもったリズムで始まるけれど、気持ちが高まるにつれて、二人の動きが速くなる。今はあの大きなものが私の中に激しく当たってくるのを感じる。アンドリューは片手で私のあごをつかみ、私の唇を彼の唇に引き寄せた。ふたりはキスをしている。彼の舌が私の舌ともつれあっている。
彼の制御力は私には信じがたい。私はまったく制御力がない。私は彼になされるがまま。アンドリューに愛され、私はただ狂わされる。こんなにも速く頂点に登りつめてしまってる。ああ、とっても愛しているわ、アンドリュー。私は大きな声を上げている。ものすごいクライマックス。失神しそうになっている。
彼が私の身体の奥深くに放ったのを感じた。それが引き金となって、またもクライマックスに達してしまう。もう、これ以上ムリ。私はベッドの上、身体を崩した。ぐったりと、でも、満足しきって。彼は私をこんなに喜ばせてくれる。
アンドリューは私の鼻先にキスをし、それからまぶた、両頬、そして最後に唇にキスをした。
「ありがとう。…試合の後は何をしてる?」
私は唸り声を上げた。
「子供たちの世話をしてるわ。試合の後の時間についてはディ・ディに訊いてみたら」
女一人ではこんなにたくさんは無理。
つづく
寝返りを打ち、薄眼を開けた。目覚まし時計を見る。ぼんやりした頭のまま、じっと時計を見つめた。そして、時間に気づき、ベッドから跳ね起きた。目覚ましをセットするのを忘れていた。素早くシャワーを浴びて出かければ、トリスタとの約束にギリギリ間に合う時間になっていた。素早く立ちあがり、服を脱いだ。
裸のまま、自分の部屋から出て、廊下を横切り、バスルームに向かった。
バスルームのドアを押しあけたとたん、俺は死ぬほど驚いた。母親が悲鳴を上げて俺の方を向いたからだ。俺は固まったまま、立ち尽くしてしまった。俺も目を丸くしていたと思うが、それは母親も同じだった。
シャワーから出たばかりのようで、頭の先からつま先まで濡れていて、身体からお湯が滴っていた。俺が突っ立っていたのはたった数秒だったのは確かだが、その時の俺には永遠の時間だったように思えた。
俺はサッと視線を母親の見開いた眼から胸へと落とした。今の今まで、自分の母親があんなに綺麗な乳房をしていたとは知らなかった。乳首を見つめていたが、誓って言えると思うが、その乳首が俺に見られてみるみる固くなっていくのが見えた。同時に、俺もちんぽが固くなってくるのを感じた。ほんの一瞬だったと思うが、母親が視線を俺の目から下へと落とした。母親は唇をかすかに開いた。そこから小さな溜息が漏れた。
俺がさらに下に目を向け、母親の股間を見ようとした時、母親はくるりと向きを変え、タオルを手にした。だが俺は見逃さなかった。ほとんど息が詰まりそうになった。母親のあそこがすっかり毛を剃ってあったからだ。
母親はタオルを身体に巻きつけたが、その間、尻を俺の方に突き出す姿勢になっていた。尻頬は引き締まった感じで、ほど良く日焼けしていた。不思議なのは日焼けのラインがどこにもなかったことだった。
母親はタオルをすっかり巻きつけると、俺の方に向き直った。俺はそれを見て、すぐに向きを変え、バスルームのドアを閉めた。というのも、俺がすさまじい勃起をしていたのを母親に見られたくなかったからだ。俺は素早く廊下を過ぎ、自分の部屋に戻った。
俺は自分の部屋のドアに背を預けながら、母親が終わるのを待っていた。素っ裸の母親の姿は、永遠に俺の網膜に刻み込まれた。信じられないほどエロい身体をしていた。父親はラッキーなヤツだったということか。
バスルームのドアが開き、母親が自分の部屋へ歩いて行く音が聞こえた。俺は部屋の外、確実に母親がいなくなるまで待った。
「ジャスティン、使っていいわよ」と母親が自分の部屋の中から俺に言った。
今度は、今朝シャワーを浴びた時のタオルがそばにあったので、それを身体に巻きつけることにした。部屋のドアを開け、廊下に出た。
バスルームに入ろうとした時、母親が出てきて俺に言った。「ノックすることくらい知らなきゃダメよ」
「ああ、目が覚めたばかりで、お母さんが家にいると知らなかったんだ」 と母親を見て言った。母親は小柄の身体にタオルを巻きつけただけの格好で部屋のドアのところに立っていた。
「なんでそんなに急いでいるの?」 と母親は身体を壁にもたれさせて言った。まるで自分の身体の輪郭を俺に見せているような姿勢だった。
「今夜、トリスタのところでディナーに招かれているんだ」 身体にタオルを巻いているものの、その中からタオルを押し返すように乳房がむっちりと盛り上がっているのが分かる。
「じゃあ、楽しんでらっしゃい」 と母親は向きを変え、部屋のドアを閉めた。
俺はバスルームに入り、タオルを外した。俺の分身は半立ちくらいの状態に戻っていた。手を出してお湯の温度を調整する。ちょうど良い温度になったのを確かめて、シャワーを浴び始めた。
その後、あの高くそびえるハイヒールを履いて、いかに官能的に、かつ堂々とした足取りで歩くかについて、集中特訓を受けた。ダイアナが、僕は物覚えが良いと思っていたのは明らかだった。特訓は15分ほど受けた。
それが済んだ後、ダイアナは僕に彼女のラベンダー色のスウェードのハンドバッグをくれた。中には僕が持っていた現金は入っていたが、身分証明書もクレジット・カードも消えていた(「それなら、あなたが誰か誰にもわからないでしょう」)。それに口紅、グロス、リップ・ブラシ、コンパクト、パウダー・ブラシ、口臭止めのミント、香水が入っていた。加えて、使い切り用のチューブ入りKYゼリー(
参考)とコンドームも。
「私、どこに行くときも、これを持っていくの」とダイアナはウインクして言った。「女の子は準備しすぎて困ることはないから」
隣の化粧台に目を落とすと、そこにはさっきまで着ていたスーツ、シャツ、そしてネクタイが置かれていた。それにズボンも。そのズボンの尻ポケットには、クレジット・カード、免許証、それにその他の身分証明に使えるものすべてを収めた財布が入っている。
「あれはどうするの?」 と僕は指差しながら訊いた。「衣類バッグか何かそれに似たものがある?」
「衣類バッグ?」 とダイアナは微笑みながら声を上げた。「もちろん、問題ないわ」 と、彼女はコートを取って、内側のラベルを調べた。
「メンズ・ウェアハウス、って店ね?」
「ああ…」
「パーフェクト! 衣類バッグ、ひとつ、ゲットしたわ」とダイアナは陽気に言った。
彼女は僕の衣類をボール状にくるくるとまとめ、今は空っぽになっているカペジオ・バッグ(
参考)に詰め込んだ。そして、「お店が無料でプレスしてくれるわよ」と言い、にやりと笑って「受け合うわ」と付け加えた。
ダイアナは片手にそのバッグを持ち、もう片手に赤いシークイン(
参考)のハンドバックを持った。そして、ハンドバッグを持った方の腕を僕の腕に絡めた。僕の衣類をまとめて入れた大きなバッグの方に目を落とし、それから僕に目を戻し、にっこりとほほ笑んだ。
「私たちが帰る時まで、リッチーがカウンターの後ろにこれを保管してくれるわ。ハゲタカだらけのここに置いておくより、その方が安全だから。さあ、いよいよ、このリサ・レインが新世界に対面する時、それともその逆かしら、ともかくその時が来たわ!」
ダイアナとふたり腕を組んで着替え室から出て、こっそりとラウンジに入ったが、人生でこの時ほど恐怖を感じたことはなかった。腕を組んでいる彼女に比べたら、自分は女性のみっともないイミテーションにすぎない気がした。
ダナが舞台で口パクで歌っていたアニー・レノックス(
参考)の歌を除くと、ピンが落ちた音すら聞こえたことだろう。ラウンジの人の群れが一斉に僕とダイアナを見て、しーんと静まりかえったのだった。それに、男性客が唖然として口をあんぐり開けるのも見えた。
僕が着替えをさせられている間に、この店はずいぶん混みあっていた。ダイアナが言うには土曜の夜はいつもこうなるらしい。驚いたことに、客の中には生物的に女性の人もかなりの人数いた。ふたり連れだったり、少人数のグループだったり。さらには大人数でテーブルを寄せあって座ってる女性客もいた。