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デス・バイ・ファッキング 第1章 (8) 


「ディアドラ、これから話すよ。でも、僕はあなたの言葉を信じて話すということも分かって欲しい。僕を問い詰めたりしないって言ったけど、その言葉、真剣に言ったことだと信じているんだ。僕は無害な人間だ。僕の中には卑しく暴力的なものがない。そのことだけは信じて欲しい。僕は、他の人に対して偏執的な感情を抱いたりするようなタイプでもない。根は、お気楽な男なんだ。それが僕の話し。その点だけは、分かって欲しいところなんだ」

ディアドラは、再び、あの半信半疑の笑みを浮かべた。「分かったわ。あなたは無害な男。私自身、それ以外に考えてもいなかったけど。それで? 話の続きは?」

僕に残された選択肢は、彼女に、僕の理論のことについて話すことだけだと思った。

「始まりは、月曜日に僕たちが握手をした時だったんだ。何か魔法のようなことが僕に起きたんだよ。いや、でも、魔法のはずがない。僕は考えて、それはあなたの肌と関係があると理論化したんだ。僕は、あなたに対して好意的に反応するよう、前もって性向が決定されているんだと。それは認めなくちゃいけないと。あなたの声は音楽のようだ。僕は、ここ何週間か、僕の秘書と冗談を言いあっていたんだ。こんな素晴らしい声は、一体、どんな肉体が発しているんだろうとね。でも、僕があなたの声とかに妄執しているとかではないんだ。ただ、素敵だと思っただけ。素敵な声だと・・・」

「・・・そういうことがあったから、あなたと初めて会うときは興奮していた。でも、それ以外の点では、あなたに対して、何の先見も持っていなかった。僕は、生身のあなたが、素晴らしい声が持っている考えられないほど高い基準にふさわしい、素晴らしい人だった場合、どうすべきか、という不測の事態に備えた計画を立てていなかった。実際、キャロルに、あなたが60歳の黒人女性だと聞かされ、半分、納得していたくらいだから・・・」

「・・・そこで、あなたと会った。すごい美人だった。OK、それはそれで、楽しく仕事ができる、と思った。これからの3週間、目にも耳にも、甘美な人と一緒に仕事ができるんだな、と。本当に幸せだった。でも、そのとき、あなたが微笑んだんだ。ディアドラ、あなたの微笑みは、男に対してはフェアじゃないよ。あの時、そうだったように、あなたの瞳が輝いた。その瞬間、僕は魅せられてしまった。僕が思っていることが分からないなんて言わないで欲しい。多分、どんな男もあなたの瞳を見つめる機会を求めて命を懸けるだろうと思う。少なくとも、僕はそうだ。でも、それですら、やろうと思えば、僕は、何とかしのげると思うんです。問題はあなたと触れたことだった・・・」

「・・・あなたに触れた途端、僕は完敗してしまった。多分、あなたの体の化学的性質と関係があると思う。あなたの身体的構成に含まれる何かが、僕の身体的構成に含まれる何かと、完璧にフィットしているんです。少なくとも僕の見方からすると、そうなんです。中毒的性質もあると思う。あなたのそばに行くといつでも、この化学的誘引が活性化し、僕の普段の自我をのっとってしまうようなんだ。突然、あなたのことしか考えられなくなってしまう。本当にすみません。心配しないで欲しい。僕はストーカーとかじゃない。あなたに妄執を抱いているように見えるかもしれないけど。いや、ちくしょう、実際、妄執を抱いているじゃないか。でも、僕が倫理的な一線を越えてしまうのではといった心配は、決してご無用ではあるんです。あなたに、話しなさいと言われたから、こうして話しているわけだし。ある意味、こうして話せて、喜んでいる部分もあるんだ。あなたのような素晴らしい人は、どれだけ素敵な人か、どれだけ魅力的な女性か、人を虜にし、どこを取ってみても魅了的だと、一生、毎日、語り続けられるべき価値があるのだから・・・」

「・・・もう、これ以上、このことについては言いません。僕のことについて気を揉む必要はまったくないということだけは分かって欲しい。僕はフェミニストなんですよ。信じてくれますか? 僕は、職場でのセクハラには断固として許容しない立場です。信じてください。あなたを居心地が悪い気持ちにさせるつもりはまったくないんです。あなたからは、男女の関係について何の期待も持っていない。ですから、もし、あなたがよければ、このまま普通に仕事を続けたいのです。どうか、この件を、このまま放置して、風化するに任せてくれたら、助かるんです。どうか!」 

僕は、必死に訴え、話しを終えた。

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バースデイ・プレゼント 第8章 (4) 

ドナは、そう言って僕のお尻を軽く叩き、玄関から送り出した。僕はバッグを手に車に向かった。車に乗り込み、ハイヒールを履いた足で何とかペダルを踏むので、ぎこちなかったが、何とか道路に車を出す。車を出すとき、隣人の一人が僕の方をじっと見ていた。彼の顔には不思議そうな表情が浮かんでいた。

ドーナッツ屋の前に車を寄せ、エンジンを切り、車のドアを開けた。両脚をそろえて外に出してから、体を持ち上げるようにして降りる。注意深く横に体をよけてから車のドアを閉め、歩き方に注意しつつ店の前へ歩いた。

店の中に入った途端、数人の男性客の視線を感じた。コーヒーを飲みながらテーブルに座っていた男性たちで、瞬時に私の体に視線を走らせている。ああ、こういうことが、女の人たちが毎日経験していることなのか、と思った。

少し体を揺すりながら、カウンターへ歩いた。彼等に目の保養をさせてあげる。カウンターで注文をしたとき、レジにいた10代の若者が、鼻を膨らませるのに気づいた。僕の女物のボディー・スプレーの香りを嗅いだのだろう。彼はお釣りを出そうとして、コインを全部床にばら撒いてしまった。

「まあ。でもそのままでいいわ」 できるだけ可愛らしい裏声を使った。「後であなたが拾ったら、それを自分のものにしていいわよ」

ドーナッツが入った箱とコーヒーを受け取り、セクシーに歩いて店を出た。食べ物を持ちながら車のキーを出すので苦労していると、車から降りたばかりの男性が、駆け寄ってきた。

「おや、手伝いましょう」 そう言って、ドーナッツの箱とコーヒーを持ってくれた。

「ありがとう」 と答え、車のドアを開け、乗り込んだ。彼からドーナッツとコーヒーを受け取る。

「いいえ、どういたしまして」 彼はにっこり微笑んで、ドアを閉めてくれた。

僕は、女性が僕たち男性に対して持っているパワーのことを分かり始めていた。車の中、ミラーに映る自分の顔を見ながら、そのことについて、しばし、考えた。なるほど、男に対してパワーがあるんだなあ、と改めて感じた。

家に戻り、食べ物やキーやバッグを抱えながら、玄関に向かった。玄関ドアの突起部にヒールが引っかかり、ちょっとよろけてしまった。家に入り、小部屋のドアのところに行く。中では、ドナが、昨夜、撮ったビデオを見ながら、自慰をしていた。僕が帰ってきたのを見て、ドナは照れ笑いをした。

「ビッキー? 手伝って。私をいかせてくれない? もうちょっとでいくところなの」

僕は食べ物を置いて、ドナの足の間にひざまずいた。

「喜んでいたしますわ。ドナ様」

できる限りの愛らしい裏声を使って、そう答え、今、やり方を調教されている作業を始めた。実際、非常に上手にできたと思っている。


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ポルノ・クイーンの誕生 第4章 (22) 

私は、マリアと一緒にシャワーを浴びてから、身支度を始めた。あまり裾が短すぎないドレスを選んだ。ピンク色で、裾は膝から5センチほど上の長さ。ノー・スリーブのドレスで、外が暑いことを考えると、それで完璧だと思った。ドレスの下には、ソング・パンティ。白のコルセットをつけてウエストをキュッと絞った。このコルセットにはブラもついているので、それで偽乳房を包むことができる。またガーターの機能もあって、それを使って、薄地の肌色のストッキングを吊るした。靴には、ヒール高7センチのミュール(参考)を選んだ。

鏡を見て、とても清純な印象の格好になったと感じた。少なくとも、そういう印象になるように狙っていた。それからお化粧をし、夕食のテーブルについた。

夕食は、あまり豪華なものではなかったし、これから初めてグループ・ミーティングに行く緊張から、あまりたくさん食べられなかったのも事実だった。出かけるときになり、トレーシーは私に車のキーを手渡し、気をつけてねと言ってくれた。それに何か連絡する必要が生じたときのために、彼女の携帯電話も貸してくれた。

注意深く運転してミーティングに向かった。免許証には、まだ男の子の格好の写真がついたままなので、警察に止められたくなかったから。女の子の格好をしているという理由で逮捕したりはしないだろうけど、どんな形であれ、警察と何かするのは避けたかった。

ミーティングは、私の担当医のオフィスがある建物と同じ建物の中で行われた。私のお医者さんのところに行く代わりに、その2階上にある心理医がいるオフィスに向かった。ミーティングが開かれている部屋に入ったが、私が、そこに来た一番最初のようだった。他には、何か書類を見ているグレーのスーツを着た年配の男性しかいなかった。

私が何か探している様子でいるのを見て、その男性が声をかけてきた。

「今晩は。何か御用ですか、お嬢さん?」

「今夜、グループ・ミーティングがあると聞いてきたんですが。エイクレス先生からの紹介で」 先生からもらったカードを見ながら答えた。

その男の人は、ちょっと書類をチェックし、それから立ち上がって言った。

「あなたはステファニーさん、別名スティーブンさんですね? 私がドクターの、マシューソンです。このグループは私が担当しているのです。エイクレス先生も、間もなくいらっしゃるでしょう」

彼は私に一枚の紙を渡した。

「できれば、これに書き込んでくれると助かります。質問アンケートです。あなたがどういう人か、理解するために役立たせたいのです」

書かれていた質問は、エイクレス先生に初めて面会した日に先生にされた質問とほとんど変わらなかった。あの日と同じ答えを書いたつもりだったけれど、まったく同じかどうかは自信がなかった。記入を終えるとすぐに、グループに入ってる他の人たちが到着し始めた。

グループは、私を含めて10人から成っていた。そのほとんどが、女性の格好をした男性だった。40代くらいの年配の男性もいれば、20代の男性もいた。私よりも若い男の子も、2人いた。その若い子のどちらも、いわゆるドラッグの格好はしていなかったが、非常に女性的な印象だったのは事実だった。


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シルクの囁き、ラベンダーの香り 第8章 (3) 

クリスはジャネットを抱き寄せた。ジャネットの裸の胸が彼の胸板に押し付けられる。

「ダメよ」

そう言って抵抗したジャネットだったが、クリスが彼女を反転させ、岩の方を向かせても、あらがったりはしなかった。彼女の乳房は、今は、滑らかな冷たい岩に押し付けられていた。ジャネットは肩越しに振り向き、もう一度だけ、弱々しく訴えた。

「クリス、私たち、しちゃいけないのよ」

クリスはジャネットの訴えを無視し、ドレスの裾を捲り上げた。彼は、ジャネットが、今日もパンティを履いていないことを不思議に思った。自分にさよならを伝えに来た日なのだから、なおさらだった。そのクリスの目に、ジャネットがすでに愛液を出し、脚を伝って流れでているのが見えた。

クリスはジャネットに覆いかぶさり、首筋にキスをしながら、ペニスの先端を濡れきった陰唇にあてがった。

「ああ、気持ちいいよ、ジャネット」

クリスは、亀頭が膨れた陰唇の中に吸い込まれていくのを感じ、かすれた声を上げた。温かく狭い肉筒にゆっくりと吸い込まれていく感覚は、まさに天国に登る気持ちだった。クリスは、これが最後のセックスだろうと分かっていた。だから、どの瞬間もじっくり味わおうと、ゆっくり優しく動き続けた。

クリスが安定したリズムで出し入れを始め、体を擦り合わせる快感が高まってくるのを受け止めながら、ジャネットは下唇を噛んで、声を上げないようにと耐えていた。2人とも興奮していて、岩の向こう側にある小道を何人かが歩いても、気にしなかった。辺りには、2人が漏らす小さなうめき声、そして体が優しくぶつかり合う音だけが響いてた。

「ああ、クリス、私、いきそう・・・」 

ジャネットはそう囁いて、彼の股間に向けて強く押し返した。。

「あああぁぁぁぁ・・・」

ジャネットは、小さな声で、長く、ゆったりとしたよがり声を上げた。同時に快感に体を小さく震わす。

クリスのペニスを包む肉襞が収縮を始め、それを受けてクリスも限界に近づいた。彼も小さな囁き声で、切羽詰った気持ちを伝えた。

「僕もいくよ、いまいくよ」

「きて、きて、きて」 ジャネットは、クリスがクライマックスに近づいているのを知り、何秒も経たない内に、再び絶頂に導かれていった。

クリスは唸り声を出すまいと、唇から血が出そうなほど固く唇を噛んだ。次の瞬間、彼のペニスは痙攣を始め、ジャネットの体内に噴射を始めた。みるみるジャネットの中は体液でいっぱいになり、収まりきれないものが、溢れ出てきた。ジャネットの膨らんだ陰唇を濡らし、クリスの睾丸を濡らしていく。


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報復 第5章 (10) 

木曜日:合同カウンセリング

「スティーブ。あなたに謝りたいの・・・心から謝ります。私は、長い間、あなたを傷つけたし、裏切ったし、騙し続けてきました。私は、あなたに対して、あんなことをして、これからずっと、申し訳ないと思い続けるでしょう。あなたは、今すぐには、私の謝罪を受け入れることができないと思っているわ。あなたの心をあまりにも遠ざけ過ぎてしまった。それは分かっているつもりです・・・」

「・・・私は、自分が、あなたや私たちの夫婦関係に対して行ってきたことを理解せずに、これからも手を組み合ってやっていきましょうと言い続けて来ました。その点に関しても、済まないと思っています。私の愚かな頭で考えて、結果、こんな大変なことになってしまった。もはや、わがままな幼い女子高生気分でいてはいけないことが分かったの。自分のやりたいことだけを押し進め、自分の望みや要求だけを通すために、他の人には、その人の望みや要求を取り下げさせることを期待する。そんなことが、いつも可能なわけではないと分かったの」

カウンセリングが始まってから、30分近く経っていた。その時間の大半、スティーブはバーバラに矢継ぎ早に質問を浴びせ続けた。彼は、バーバラが、質問全部に対応し、大半の質問に躊躇わずに答えたことに、非常に驚いた。

バーバラは、思い出せないこともあったが、その場合は思い出せないと答えた。彼女は、個々の出来事についてすべて覚えておくように、日記やメモのようなものを残しているわけではないことを、あらためてスティーブに伝えた。それに、これほど時間が経過してからも思い出せるような強い印象を彼女に残さなかった出来事もあった。スティーブは、その説明を受け入れたが、できるだけ思い出すように努め、後からでも彼に話すよう要求した。バーバラは、不明だった件をメモに書きとめ、思い出したら話すことにすると約束した。

この日、初めてバーバラは、レイフ・ポーターと一緒にいるところをスティーブに発見された日のことについて、すべてを語った。公園に行く車の中で、バーバラ自らブラジャーを外したらしい。ブラウスのボタンを1つ外すだけで、それができたらしい。彼女がそれができることは、スティーブ自身、何度も見たことがあるはずと言った。どうやってするかは、たいした謎ではないはずと。ブラを外した、時と場所、そして誰と一緒の時だったか、それが悪いことだったのは分かっていると彼女は言った。あの日の午後、レイフ・ポーターとセックスをするつもりはなかったけれど、もし、そういうことをする局面になったら、してもよいと思っていたのは確かだった、と彼女は告白した。

「・・・私、興奮していたの。ブラを外し、その後、公園という言わば公共の場で、下着も脱いで、セクシーで淫らな気分になっていた。そういう気持ちが、一緒にいるべきではない夫以外の男性と一緒にいるという状況にスパイスを加えていた。レイフが求めてきたら、多分、私は、その時に身を任せ、彼の求めに屈していたと思うわ・・・」

「・・・でも、レイフは、あなたがサンダーバードの後ろに車をぶつけ、水の中に押してきた時、まだ、そういう動きに出ていなかったの。彼は、ズボンのチャックを降ろして、自分であれを擦っていたわ。でも、私に触って欲しいとは言っていなかった・・・」

「・・・私たちの密会を邪魔したのがあなただと知った時、最初は、怒りを感じたし、その後、すごく怖くなった。顔に水をぶっ掛けられた感じだった。比ゆ的にもそうだったし、実際、文字通り、そうなったんだけど。汚い泥水まみれになった自分の姿を見て、その瞬間、これまでの自分の世界を自分の手で滅茶苦茶にしてしまったと悟ったの。どうやって元に直したらよいか分からないまま・・・」

「かきまぜた卵をどうやって元に戻すんだ?」 スティーブが口を挟んだ。

「それはできないわ。できることは、パックに残っている他の卵が全部割れないですむ道を探すだけ」

バーバラの率直な返答に、スティーブは、しばし口ごもった。


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