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寝取られの輪 1 (6) 

誤訳がありました。「寝取られサークル」のサークルは、サークル活動の意味ではなく、文字通り、円や輪を意味していました。以降、訂正します。


リンダはマリイの言ったことを少し考えてから、答えた。

「人の妻としては、そういう気持ちにあまり惹きつけられてはいけないとは思うんだけど、でも、正直、惹かれてしまうわ」

「それでいいのよ。だから、今度の集まりに、是非、夫婦で来るべきよ。うちのジムと一緒にブルースもあの輪に加わらせるの」

「どういうこと? あの輪って?」

マリイは驚いた。

「あら、サラはあなたに話してなかったの? 輪のことについて?」

リンダは頭を横に振った。

「そう。あれは輪グループと呼ばれているわ。でも、それは縮めた言い方。『寝取られの輪』というのが正式の名前。集まりを主宰している夫婦は、郊外に大邸宅を持ってるの。そこのパティオに、大きな円があるのね。・・・だいたい直径5メートルくらい。黄色のチョークで書いてあるの。私の話しについてこれてる?」

「ええ」

「でね? 夫婦がパーティに来ると、奥さんには2つのものが渡されるの。一つは、錠つきの首輪。鎖がつながってるわ。もう一つは、プラスチック製の輪っかの形をしたブレスレット。これには首輪の錠へのカギがついてるの」

「そう・・・」 リンダは、不思議に思いながら相槌をうった。

「で、その奥さんが黒人男と一緒にいたいなあと思ったときは・・・まあ、一緒にお酒を飲みながらおしゃべりするのでも、一緒にベッドに入るのでも、どっちでもいいんだけど・・・その場合は、その奥さんは、旦那の首に首輪をつけて、鍵をかけるわけ・・・」

「・・・実は、これは一種の合図になっているの。こうされたら、旦那さんはパティオに出て、あの輪、寝取られの輪ね、それに入って、座っていなければならないの。旦那さんは奥さんに解放されるまで、そこにじっとしているの。いったん首輪をつけられたら、必ず、家の外に出て、輪の中に座っていなければならないわけ・・・」

「・・・これって、とても素晴らしいシステムよ。相手の黒人男性と二人っきりになれるし、旦那がどこにいるかも分かる。旦那さんも奥さんがどこにいるかわかる。さらには、パーティに来ている人のみんなが、パティオに目をやればすぐに、誰の奥さんが、本物の男性と素晴らしいひと時を過ごしているところなのか分かるんですもの」

リンダは、輪のパーティでの夜がどのように進行するのかを聞きながら、体が火照ってくるのを感じていた。

「うわー。その主催者のご夫婦、自分たちでそういうこと考え出したの? すごいわ。でも、そうだとすると、ご主人たちは現場を見ることはないわけね?」

「ええ、パーティでは見られないわ。でも、黒人の男性を家に招いた場合は、別よ。その場合は、あなたとその男性しだいね」

「ブルースは、そういうの受け入れないんじゃないかしら。私は、その気になってるけど、彼の方はどうかなあ・・・どうなるか分からないけど」

「いいこと? ともかくブルースをパーティに連れていくこと。彼を寝取られの輪に入れて、あなたは、生まれて初めて、逞しい黒人男性に抱いてもらえばいいの。ブルースはきっと好奇心で死にそうになってて、どんな話しでも聞きたくてたまらなくなってると思うわ。好奇心が募るあまり、本物の男性を家に招いて、もてなしても構わないという気持ちに、すぐになるはずよ。そして、家に招いて現実に行為を見たら、もう絶対、ぶっ飛んじゃうから。そうなったら、もう、何でもあなたの言いなりになるはずよ!」

マリイとリンダは、声をたてて笑った。

「リンダ? 私が、一番楽しいと思っていること、分かる?」

「何なの?」

「以前のスワップ・グループで私にあのちっちゃなものを突っ込んでた男たちが、寝取られの輪に閉じ込められて、みんなからじろじろ見られてるところを想像することなの」

「うふふ・・・そうねえ・・・分かったわ、今夜、ブルースに話しをしてみる!」

「その意気よ。次の集まりは、今週の土曜日。日曜の朝には、あなたのブルースは、もう永遠に黒に寝取られた男になってるといいわね! うふふ」

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[2009/10/25] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)