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デス・バイ・ファッキング 第4章 (17) 


もちろん、私は最初から金曜の午後にクリーブランドに行くつもりでいた。姉をこんなにまでのぼせ上がらせた模範的男性とはいったいどんな人なのか、どうしても会う必要がある。

正直、私も彼にのぼせ上がっていた。立て続けに二晩も、私はディ・ディと電話した後、自分で身体の火照りを鎮めなければならなかった。話しからすると、とてもセクシーな人のようだ。アンドリュー・アドキンズという名前に、早く、その持ち主の顔をつけたい。それが待ちきれない気持ちになっていた。

クリーブランド行きの飛行機は問題なく取れた。5時にはホテルに入っていて、ディアドラを待ちながらテレビのニュースを見ていた。ディ・ディは、私を見て、とても興奮した。

「来てくれて、ほんとにありがとう。来れないんじゃないかってすごく心配したの。もう、これ以上、待てなかったわ、ドニー。どんどん自分ではどうしようもなくなってきてて」

私は冷静に振舞おうとしたけれど、ディ・ディの興奮は伝染性がある。

「どういう手はずになってるの? 今夜、その人と会うことになってるの?」

ディ・ディは頷いた。

「彼、7時にここに来るわ。その時までに準備を整えなくちゃ! 私は、ここで彼に事情を打ち明けるのが良いと思ってるの。少なくとも、私たちが双子だと言うのは打ち明けようと。それで、打ち解けあった雰囲気になると思うのね。その後、3人でディナーに行く予定。そうして、彼とあなたが、もっと良く分かり合えるようになるはず。それで、大丈夫だなって感触が得られたら、進行次第だけど、彼にもっと話しても良いと思うの。臨機応変に対処する必要があるわ」

私は懐疑的だった。

「今夜は、その人も含めて全員にとって、とても長くて、気まずい夜になりそうだわ。そういうことになったとして、そのアンドリューって人、どう思うだろうと考えているの?」

「正直、分からないわ、ドニー。彼はものすごく情熱的なの。私がこれまで出会ったどんな男についても全身に持っていた情熱の量よりも多い量を、彼の場合、小指1本に持っているのよ。それに、前にも言ったけど、彼、私のことを抑えきれないほど魅力的だと感じているの。だから、ひょっとすると、運がよければ、あなたのことも抑えきれないほど魅力的だと思うかもしれないわ。もし、そうなったら、私とあなたで、彼のことをこの世で一番幸せな男にしてあげるか、私たちからおあずけを喰らって完全に発狂状態にさせるかの、どちらかになるわね」

それは、両極端な選択肢だ。私の個人的な意見はと言うと、彼は私たち二人を見た途端、一気に逃げ出すだろうということだった。

時間が押し迫っていた。私は、半日、仕事をして、その後、飛行機に乗ってきたのでひどい状態だったので、私が先にバスルームを使うことにした。シャワーを浴び、ローブを羽織って、お化粧を始めた。

バスルームを出るとすぐに、ディ・ディが入り、シャワーを浴び始めた。彼女がシャワーを使い始めた途端、ドアをノックする音が聞こえた。

6時45分だった。彼はまだここに来てないはず。でも、彼なのかも。大変! 私はほとんど裸同然の格好でいる。少なくともお化粧をしなければ。もう、頭の中がぐちゃぐちゃになっていた。足から力が抜けていく感じ。それに、ドアの向こうにいる人が彼かもしれないと思っただけなのに、あそこが濡れ始めているのも感じた。どうしたらよい? 私は思い切ってドアを開けた。

彼だった! まあ、素敵な人! ディ・ディは、こんなに素敵な人だって言ってなかったわ。あの眼! 彼の瞳を見た。私の魂まで見ているような瞳。自分の身体の中、いろんな感情が沸騰してくる。溜息しか出ない。こんばんはと言うチャンスがなかった。自己紹介するチャンスもなかった。

彼が部屋に入ってきて、次の瞬間、何が起きたか分からなかった。彼の両腕の中にいた。キスされている! 彼の唇は魔法のよう。私はすっかり燃え上がっていた。それでも彼を止めようとした。

気がつくと、素っ裸のまま、初めて会った男の人に抱かれて立っていた。いつの間にかローブが脱げていた。

あの長くて力強い腕で軽々と抱え上げられ、ベッドへと運ばれた。ベッドに降ろされた。やめるように言おうとしたけど、言葉が唇から出るまでに、どこかで消えてしまう。頭を左右に振っていたのは分かる。必死で彼を止めようとしていたのは覚えている。


[2009/10/02] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

無垢の人質 第6章 (3) 

レオンが、ズボンの腰紐を解くため、イサベラの手首を離した。イサベラは、その束の間の機会を使って、両足を引き寄せ、レオンの肩に両膝を当て、思い切り押し返した。

イサベラの力など、レオンのに比べたら取るに足らないものであり、普通なら、これも無駄なあがきになったはずだった。しかし、この時、レオンはイサベラの抵抗を予期していなかった。

身体が離れた隙に、イサベラは素早く身体を反転し、うつぶせになり、レオンが反応する前に両手を床について身体を起こそうとした。

レオンの腕が、彼女の太ももの間に、蛇のように伸びてきて、股間の柔らかい肉肌を掴んだ。

「いやっ!」

そこをつかまれたまま、レオンの方へと引き戻される。うつ伏せになった身体が引きずられ、床の敷物に身体が擦られる。

イサベラは、股間に手を伸ばし、そこを握るレオンの手にかぶせた。秘所をわしづかみにしている手を解こうと、彼の指を1本1本外そうとした。

レオンのもう一方の腕が伸びてきて、鋼鉄の万力のようにイサベラの腰をがっちりと掴んだ。

「あなたを恨みます」

レオンからもがき逃れようとしながらイサベラは叫んだ。しかし、レオンは、その悪あがきを嘲笑するだけだった。

「本気なのかな?」

イサベラを引き戻し、レオンは彼女の耳元にからかうように囁いた。

レオンの腰の上に乗せられたイサベラは、自分がもがき抵抗したせいで、望まぬ効果を彼に与えてしまったことを感じ、身を強張らせた。

「あなたは・・・あなたはけだものよ!」 

そう呟きながら、レオンの太ももを思い切りつねった。だが、もちろん、レオンはたじろぐことすらなかった。

「ちっ! ちっ! 俺の可愛いイサベラは、そのおしとやかな外見の下に、激しい気性を隠しているようだ」

太い指が1本、湿り気を帯びた入り口を探り始めたのを感じ、イサベラはハッと息を呑んだ。

「レオン・・・」

指が中に滑り込んでくる。もう一方の手はイサベラの身体をしっかりレオンの下腹部へ押さえつけたまま、彼女の腹の柔肌を擦り、愛撫した。

「ううぅぅぅ・・・」

間もなく、レオンの指はイサベラの中に出たり入ったりを始めた。その動きは、指とそれを締め付ける彼女の女陰との間に甘美な摩擦を生み、イサベラは否応なくレオンの下腹部の上で身体をくねらせてしまうのだった。

「こんな時ですら、お前の身体は俺に犯して欲しいと願っているようだ」

レオンはそう言って、背後からイサベラのこめかみにキスをした。

「だが、俺は待つこともできるのだ」 と、レオンは指を引き抜いた。

「え?」

レオンは優しくイサベラの身体を床の敷物に降ろし、立ち上がった。イサベラは、激しく身体を動かしたためか、全身の肌が紅潮し薄く汗に覆われていた。困惑した顔でレオンを見上げ、溜息混じりに言った。

「ど、どうして?」

「俺は、お前が自分の意思で俺のもとに来るようになるまで、待つことにする」

イサベラは、息を呑んだ。そのレオンの声はかすれ、かつ、重々しい様子を帯び、その背後にある真剣な心情に満ちていた。

これまでイサベラはレオンの強引な性格は見知っていた。私の無垢の身体を、激しい性的欲望に無理やり従わせた時の、あの強引さ、激しい感情、そして支配欲。だが、彼のこういった側面は初めて見たのだった。火をつけられたままの欲望で理性が眩惑していたものの、イサベラは、レオンに対する印象がどこか変わったのを悟った。彼は、いまだにその眼が欲望で燃えているものの、どこか前より柔和に、獰猛さがより薄くなったように見える。


[2009/10/02] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)