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デス・バイ・ファッキング 第7章 (3) 

ドニーは私が言いたいことを察したようだ。

「明日の夜には、私、インディアナポリスに飛行機で戻るの。その後はディ・ディがあなたと一緒にいることになるのは知ってるわ。そうなればいいなと私も思ってるの。私たち二人とも、あなたが私たちの人生に加わったことをとても喜んでいるのよ。だから、その状態をあなたもどうか喜んでほしいの」

「喜ぶ? それどころか、僕は狂喜状態だよ。君たちは僕が知ってる女性の中で、いちばんセクシーだし、いちばん変人だし、いちばん興味深い女性なんだ。それに加えて、二人が、これ以上欲張っても望めないほど美人だという事実は、素晴らしすぎてとても本当とは思えないほどなんだ。それでも、僕は、君たち二人が僕のどこが気に入ったのかを知りたいとも思ってる…」

「…でも、もし僕が二人の間に加われるなら、やっぱりすべてを知っておきたいと思う。僕は、君たち女の子の完全なパートナーになる必要があるんだ。そういう形でありたい。そのようなことはすべて、数日前にディ・ディには説明した。他の形はいやなんだ」

ドニーが口を挟んだ。「あら、私たち、また女の子に戻ったみたいね。…まあ、少しは昇格したみたい。アンドリュー? お願いだから、もっと、私たちが美人だって言い続けて? 私たち女の子は、これまでの人生で、まだまだそういう言葉を聞き足りていないの。だから、もっとたくさん言ってもらわないと、不足分に追いつかないわ。あなたが言い続けてくれたら、私たちも、その努力に見合っただけのことをしてあげるわよ、約束するわ」

「ドニー? お世辞を引き出そうとするのはやめてくれない? アンドリュー? あなたは言いたいと思ったときだけ言いたいことを言ってくれていいのよ。ドニーは恥知らずなアバズレで、これまでもずっとそうだったんだから。私たちの尊厳を守る役はいつも私なの」

ドニーはアンドリューのお尻をつかむ手に力を入れた。でも、彼女も私のちょっとした煽りに反応せずにはいられなかったみたい。

「私が恥知らずのアバズレですって? ならディ・ディはフシダラ女よ! 思い出したわ。この前、どこかの35歳になるフシダラ女が、完璧に純粋無垢の男の子をたぶらかしたみたいね。まあ、たぶん、その男の子は今はそんなに純粋無垢ではなくなってると思うけど。でも、そのことに一番関係があるのは、ディ・ディ、あなたなんだからね」

アンドリューは、私とドニーの他愛無い口喧嘩の意図を理解して、もはや居心地が悪くは感じていないようだった。良かった。私たちは、そうなることを望んでいたのだから。

「二人とも、頼むよ! 女の泥んこレスリングをする場所なら知ってるよ。ジョアン・ウッドワードそっくりの双子がデスマッチをするって聞いたら、そこの人たちも大歓迎すると思うよ。試合の設定は、僕に任せてくれる?」

「とても面白いわね、アンドリュー。でも、私たち、つかみ合いの喧嘩はしないわよ。15歳の時が最後だわ。あの時は、ディ・ディが私のボーイフレンドとデートに行って、その人に身体を触らせたのよ。私は、一度もその人に触らせたことがなかったのに。次に私がその人に会って、彼が私を触ろうとしてきた時、私がどんなに驚いたか想像できる? もちろん、触らせなかったわ。彼は私のことを怒るし、私はディ・ディのことを怒ったわ。家に帰って、ディ・ディの髪の毛をむしりたい気持だった」

「ドニー? あなた、まだあの時のことを根に持ってるの? あれはただの冗談だったのよ。面白いと思ったの。あの時の彼に私の身体を触らせても、私の評判が悪くなるわけじゃないし」

「あなたの評判? じゃ、私の評判はどうなるの? だから、あの後は、その彼とのデートでディ・ディを私の代わりをさせるのはやめたわよ。だって、ディ・ディが彼に最後まで許しちゃって、私がまるで学校の淫乱娘みたいに思われるんじゃないかって心配だったもの」

アンドリューが口を挟んだ。

「まったく、双子と付き合うのは面白くなりそうだなあ。でも、教えてくれないか。僕がディ・ディと思いこんでるところにドニーを忍び込ませる、っていうのは、君たちの最初の計画だったのかなあ? 何て言うか、実際は、そういうふうになったわけだけど、でも厳密に言って、その計画は失敗したと思うんだが。最初から、そういう道筋で進むと思っていたの?」

私とドニーは顔を見わせた。互いにちょっと後ろめたい表情をしていた。その、私たちの表情にアンドリューも気づいたようだった。

「それは構わないんだよ。問題ない。ともあれ、僕には通用しないから。真っ暗な暗闇の中でも、僕は君たち二人を区別できるんだ。それに、ディ・ディ? ベッドの中では、ドニーは君よりもずっとうるさく、声を上げるタイプだったよ」

私は口をあんぐり開けてドニーを見た。「あなたって、すごい淫乱!」

「でも、君たち二人がまた始める前に、みんなで下のアーケード街に行かないか。朝食を食べに行こうよ。君たちの方は分からないけど、僕は昨夜からの活動のあれこれですっかりお腹が減っているんだ。それに、僕たち、セックス以外のことでもお喋りをした方がいいと思う。じゃないといつまでもここから抜け出られないよ」

ドニーは急に真面目顔になった。

「ディ・ディ? そろそろ、あのことを話す時だと思うの… わかるでしょ?」

アンドリューは、何か察したようだ。

「それって、例の『同類』関係の話し? 昨日の夜、僕が… 何と言っていいのか… かなり普通じゃない状況で君に尋ねた時に、話したこと?」

私はハッと息を飲んだ。

「アンドリュー! まさか! あなた、私の妹にも拷問をかけたの? 舌を使って?」

「アハハ! いや、してないよ。しようと思えばできたけど。拷問はね。僕は舌を使って他のことをしたよ。でも拷問ではない。僕は、自分自身の益になることだと、ちょっと優しくなりすぎるんだ。でも、忘れないように。もし君たちが僕に隠し事をしようとしても、僕には君たちに白状させる手段がいくつもあるってこと」

私はドニーを見た。「で? 今なら、あなたもあれがどんなだか分かったでしょう? どんな感じだった?」

ドニーは顔を赤らめた。「もう、ディ・ディったら! それについては別の時に話しあえない?」

「ええ、それもそうね。別の時にしなくちゃいけないみたい。じゃあ、外に食べに行きましょう。そして、アンドリューが同類かどうか確かめましょう」

「同類って、誰の?」とアンドリューが訊いた。

ドニーが答えた。「もちろん、次の世代のよ。さあ、行きましょう」



[2010/03/08] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)