2ntブログ



ジャッキー 第2章 (3:終) 


お互いの車を駐車していたところに戻ると、アンジーは両腕を伸ばして僕の肩を抱いた。そして、全身を僕の身体に押しつけるようにして、前に進み出て言った。

「あなたがちゃんとやり遂げられて、本当に嬉しいの。あなたをあの資料室に戻すことになったら、すごく残念だったと思うわ」

僕も嬉しいですと答えようと思った。だが、言葉を言う前に彼女の唇が僕の唇に押しつけられていた。

この時のキスは、熱のこもったものだった。舌を出して僕の口の中に差し込んできた。互いに唇で相手の唇を愛撫し合いながら、口の中、舌を絡ませ合っていた。唇が離れた時には、僕はすっかり勃起していた。

アンジーはキスを解くと、はあっと溜息をついて言った。「あなた、キスがすごく上手…。私、それを知るのに3カ月も待っていたのね」

そして僕たちはもう一度キスをした。

二回目のキスの後、アンジーが訊いた。

「明日、私とケルト祭り(参考)に行かない? チケットを二枚持っているの。私はひとりで行く気はないの。あなた、ハイランダーに興味があるなら、楽しいかもしれないと思って」

「僕はケルト祭りには一度も行ったことがないんです。どういう祭りなんですか?」 すでに僕は行く気になっていたけれども、念のため訊いてみた。

「スコットランド系やアイリッシュ系の人たちが先祖からの文化遺産を祝うお祭り。ケルト系じゃなくても、楽しめるわよ」

この時すでに、僕は、アンジーに一緒に地獄に行かないかと誘われても、ついて行く気になっていただろう。「面白そうですね。あなたも一緒だとなおさら。でも、どんな格好で行くべきなんだろう?」

「キルトのスカートは持ってる?」 アンジーは口元に笑みを浮かべながら訊いた。

僕は彼女は冗談を言ってるんだろうと思って、くすくす笑いながら答えた。「いや、僕はスカートを履くには、ちょっと男っぽすぎるから」

でも、彼女は冗談を言ってるわけではないことにすぐに気づいた。その眼の表情から、アンジーが僕の言ったことに少しがっかりしてるのが分かった。

「確かに、本物の男じゃなければ、ひと前でキルトスカートは履けないわね。スコットランド系のショーン・コネリーならそれくらい言うと思うわ」

「すみません。冗談のつもりだったんです。でも、僕はキルトスカートは持っていないんですよ」 と謝るついでに説明した。

それを聞いてアンジーが、瞳をキラリと輝かせるのを見た。「それなら、なんとかしなくちゃね」

じゃあ、やっぱりスカートを履くのだろうかと言おうとする前に、アンジーの唇がもう一度、僕の唇を塞いでいた。このときは、アンジーはエンジン全開の勢いでキスし、すぐに舌を口の中に入れてきた。それと同時に、太ももを僕の股間に押し付けて、すりすりと動かすのを感じた。さらには、僕の胸板に胸を擦りつけてくる。二人はもちろん上着を着ていたが、それでも彼女の乳首が硬くなってるのが生地を通して分かった。

あまりの興奮に、もう下着の中に出してしまいそうだと思った、ちょうどその時、アンジーは僕から離れてくれた。

「明日の9時頃、私の家に来てくれない? 私の家から祭りに行きましょう。途中、どこかで朝食でも食べることにして」

そして、再びキスをした。アンジーは、その時も、念を押すように僕の股間を撫でた。またも、いきそうになった瞬間、アンジーは僕から離れた。

「明日の9時まで待ってね。それに、あなたの可愛いお友達も連れてきて」

アンジーの笑い顔から、彼女は、僕が勃起してるのを知っているばかりでなく、彼女が意図的にそれをしてたことが分かった。僕は、呆然と、彼女が車に乗り込むのを見ていた。そして車が見えなくなるまで、その場に突っ立っていたのだった。

つづく



[2010/04/11] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)