モートンズでは、客もスタッフも目立つ人物には慣れていて、そのような人が登場したからといって、じろじろ見たりはしない。それでも、僕たちがテーブルへと案内されて歩く間、ダイアナは店じゅうの人々を振り向かせ、その視線を惹きつけた。 頭上の照明は暗めであったが、彼女の胴体を包むシークインに反射して、キラキラと繊細な光を放っていた。すべての男性は、ダイアナの誇張した、女性的で波に揺れるような歩き方に目を釘付けにされていた。 ダイアナは、デート相手とディナーに出たことは何度もあったけど、こんな場所に来たのは初めてだし、こんな反応を引き起こしたのも初めてだときっぱり断言したが、僕にはそれが信じ難かった。彼女のような圧倒的な華麗さを誇る女性に言われても信じられない。それでも、こんな素敵なブルネットの女性を隣に従えて、僕がどれだけ鼻高々になっているか言葉にできなかったし、彼女にもそう伝えた。 「また来たわね。本当に、あなたは押すべきボタンを全部押してくるんだから。その手を使いすぎると、女の子は慣れっこになってしまうかもしれないわよ」 「そこは計算済み」 と僕は苦笑いしながら、彼女をテーブルに着かせ、その後、僕も座った。 ダイアナは、怒って不機嫌になったフリをし、ピンポイントで探りを入れてきた。 「あなた、私の愛情をそんなに簡単に買えるとでも思ってるの?」 僕は肩をすくめ、無邪気な笑みを浮かべて、両手を上げた。手のひらを上に向けた、古典的な「誰? 僕のこと?」の身ぶりで。 それを見てダイアナは笑顔になり、ウインクをした。そして片手をもう一方の手で握った。 「まあ確かにうまくいってるわね。そのまま続けて。こんなふうに甘えさせてもらって嬉しいの。いつかは慣れられたらと思うけど。…でも、真面目に言って、今日という一日が私にどんな意味をもった一日になったか、言い表わす言葉がないわ。動機が何であれ、私にこんなに贅沢させてくれた人は、ひとりもいなかったもの。これって、『プリティー・ウーマン』( 参考)を遥かに超えてるわ」 「でも、君のアパートには非常階段はないし、僕もまだ君をリムジンでさらってはいないよ」 「そう?…今日一日、車で動き回ったし、お買いものをしてくれたけど、このことは私をさらってくれたことと同じじゃない? 私の気を惹くために、車に『俺のセカンドカーはガルフストリームV( 参考)』とかのステッカーでも貼ってくれるの?」 「うーむ、もしそれが必要なら…」 ダイアナは、毒気のある目で僕を睨みつけた後、にっこり笑って、両手で僕の手を握った。 「もうやめて! 私、真面目に言ってるの。ランジェリーに、コルセットに、ドレスに、ハイヒールに、アクセサリーに、それにあの素敵な毛皮…。私、その全部が大好き。そして私を女神のように扱ってくれたあなたが大好きなの」 「喜んでくれて嬉しいよ。君は、どれを身につけてもすごく似合うから」 テーブルの下、ダイアナは何気なさを装って、ヒールを履いた足で僕の脚の内側を擦った。それから、少しニヤリと笑った。 「着こなしのことについて言えば、私、密かに気が狂いそうになっているのよ。あなたが、私のためだけに、ランジェリーとコルセットとストッキングの姿でそこに座っているのを想像したら、そうなっちゃうの。大きくて素敵なおっぱいを誘惑的に突き出してる姿…」 これには恥ずかしさで狼狽してしまった。このレストランのすべての客が僕が服を脱ぎ、淫らな秘密を明かすのを見てるところを想像してしまったのだ。ダイアナは僕の心を読んだようだ。微笑んで、ほとんど気づかない程度に頭を左右に振って、僕の手を優しく揉んだ。 「いいえ、大丈夫。もちろん他の人には見えないわ。もっとも私は見てほしいと思ってるけど。お化粧もしてないしドレスも着てないのに、あなた、とても素敵だもの。今すぐ、テーブル越しに手を伸ばして、あなたの服のボタンを外して、中のブラウスのボタンも上の3つを外して襟のところを大きく広げたいわ。そうやって、あなたのエッチな深い胸の谷間を見せびらかしたい気持。もう、この衝動を抑えるので精いっぱい。この広い世界中に、この人が私の可愛いふしだら女なのよ、私のために、ここまでしてくれてるの、って教えたい気持なの」
ゆっくりと腰を沈め、少しずつレオンの分身を取り込んでいく。狭くきつい内壁がその分身を挟み、捉えていく。 「そうだ、その調子だ…」 肉茎の半分まで取り込んだところで、イサベラはいったん動きを止め、呼吸を整えようとした。自分のその部分の筋肉が彼の太さに慣れ、ほぐれるのを待つ。 だが彼女は不意をつかれた。レオンが腰を突き上げ、残っていた何センチかを一気に埋め込んできたからである。 「ああんッ!」 か弱い悲鳴を上げ、それを受け止めたイサベラは、その後、ゆっくりと腰を回した。最奥まで埋め込まれたレオンの分身を感じるのにぴったりの姿勢を求めようとしてである。だが、その動きのために彼女の小さな突起が擦られることになった。刺激の強い快感が全身を走り、イサベラは頭を後ろに倒して、またも「ああんッ!」と小さな悲鳴を上げた。 その快感から立ち直り、イサベラはゆっくりと目を開けた。深緑の瞳が見えてくる。自分を落ち着かせるように深く呼吸をした後、ゆっくりと頭を戻し、レオンを見下ろした。 肩に残っていたもう一方の肩紐がクリーム色の肩から滑り降り、彼女の乳房を露わにした。バラ色に染まる乳首が誇らしげに立ち、レオンの飢えた視線を受けていた。 レオンは、イサベラの魅惑的な深緑色の瞳の奥に官能的な情熱が浮かんでいるのを見て、「くっ!」と悪態をつき、固唾をのんだ。彼女の妖しい美しさに、今の彼には、ひたすら射精しまいと堪えることしかできない。 レオンの燃えたつほど熱いまなざしに促されて、イサベラはゆっくりと腰を上げ、頭部だけが彼女の熱く濡れた裂け目に収まるまでにし、そして再び腰を沈め、彼の極太で自らを貫いた。その瞬間、ふたりの口から同時にうめき声が漏れる。 一度その動きで快感を得ると、すぐに次の快感を求めて身体が動き出し、二回目のストロークに入っていた。そして、それが繰り返される。快楽に没頭しつつ、イサベラは、レオンの太く長い一物に対して上下に動き続けた。太ももの付け根にみるみる緊張感が高まってきて、やがてほとんど耐えられないほどになっていく。 すでに彼女の心の中からは、レオンを誘惑しているという意識は流れ去っていた。レオンが自分の中に出す前まで、なんとかして自分の制御を失ってしまわないようにと、必死に自分と戦うことだけになっていた。 左右の乳首をツンと尖らせ、緑の瞳に妖しい熱を浮かべながら、イサベラは上下の動きを続けた。快感のなせる業か、初めてであるにもかかわらず、彼女はその腰の動きをみるみる上達させていった。 やがて彼女の太ももの付け根に集まり、溜まり続けていた熱い刺激がほとんど頂点に達しそうになり、イサベラは左右の太ももをぎこちなく震わせた。まだダメと心の中で叫び、彼女は動くのを止めようかとためらった。 それを見てレオンは唇を歪ませ、小さな笑みを浮かべた。そして腰を動かし、イサベラの最奥を突き上げ始めた。狂ったような激しい突き上げによって、上に乗るイサベラの身体を揺さぶり続ける。両腕を拘束されたまま、燃える瞳で彼女の瞳を見つめながら、激しく身体を動かした。 「ああっ…! だ、ダメっ…!」 イサベラは激しい攻撃に身体をくねらせ、弱々しい声をあげた。暴れ動くレオンの腰に両手を押しつけ、主導権を譲るまいと必死にこらえた。 「お前を先にいかせてやる!」 レオンは、勝利に瞳を輝かせながら呟いた。 「レオン!」 イサベラは弱々しく叫んだ。腰を持ち上げ逃れようとしても、それを上回る勢いでレオンは情け容赦なく攻めてきた。濡れた彼女の肉筒に燃えるように熱いくさびで、奥深くまで道を開拓してくる。 レオンは、まるで身体の上に乗るイサベラを振い落そうとするような素早い突き上げを幾度となく繰り返した。そして彼の切羽詰まった攻撃に、イサベラは息も絶えだえだった。脚の付け根に溜まり続けた緊張が、ついに弾け散るのを感じ、その後、強烈なクライマックスに全身を引き裂かれるのを受け、彼女はぶるぶると体を震わせた。 一方、レオンも全身の筋肉を緊張させ、大きく腰を浮かせてのけぞっていた。と同時に、獣のような唸り声を出した。彼の分身がイサベラの中で激しく脈動し、洪水のように熱い樹液で彼女の中を満たした瞬間だった。 イサベラは、レオンの上にがっくりと崩れ落ちた。息をするのもやっとのように、肌は熱を持ち汗でぬれたまま動かなくなる。あらゆる思考が頭の中から消え、真っ白になっていた。ぐったりとレオンの胸板に覆いかぶさり、乱れた髪の毛を投げ広げたままの彼女だったが、彼女の身体のただ一か所だけは、まだ、優しく静かにヒクヒクと痙攣し、最後の一滴まで絞り取ろうと動き続けていた。やがて、手が這い上がり、レオンの高鳴る心臓の上まで来て、そこで止まった。
そして、亀頭を大陰唇に滑らせながら訊いた。 「お前は誰だ?」 ステファニは目を伏せ、何も言わない。 そのまま腰は動かさずに、両手で彼女の脚を撫でた。太ももの肌が熱い。かなり興奮しているのが分かる。 入り口に少しだけ亀頭を埋め込みながら、もう一度、訊いた。 「お前は誰だ?」 そしてさらに少し埋め込む。 「ううっ…、私は…。ああぁぁぁ…」 俺は動きを止め、両脚を抱えたまま、伏せ目がちのステファニの瞳を見下ろした。 「言うんだ」 「いやあぁぁぁ」 「嫌なのか。だったら、大声で叫んで、お前の旦那と息子を呼び出してやろうか?」 玄関の方に頭を向けて言った。 「あ、イヤ。やめて」 小さな声で訴える。 「だったら、お前が誰か言うんだ」 俺は腰を引き、亀頭だけが陰唇に収まるようにした。 「私は…あなたの…」 俺は一気に根元まで突っ込んだ。 「うぐぅぅぅぅっ!」 また腰を引き、亀頭だけが収まる位置に戻しながら、もう一度訊いた。 「お前は誰だ!」 「あ、あなたのオンナよ!」 突然大きな声で叫んだ。旦那が起きてしまうかもしれないほど。 俺はそれに構わず、また根元まで突っ込んだ。 「もう一度言うんだ」 「あなたのオンナ」 ハアハアと荒い息遣いになりながら喘いでいる。 「俺に何をしてほしい?」 ちんぽを完全に抜きながら訊いた。 「あ、いやッ。入れて」 ステファニは荒い呼吸をしながら、小さな声で言った。 両手を太ももから滑り上げ、上下にうねる乳房をつかみながら言った。 「ちゃんと言え」 たぷたぷの重い乳房を揉みながら、指先で両乳首を強くつねった。ステファニは目を閉じ、眉をしかめながら、左右に頭を振った。 「イヤ、イヤ、入れて、ジャスティン」 ぜえぜえと荒い息使いをしている。 また、亀頭を入り口に当てながら、訊いた。 「誰に入れるんだ?」 ステファニの両頬に涙が流れるのが見えた。 「あなたのオンナに」 それを聞いて、一気にペニスを押し込んだ。出し入れを始める。片手では、まだ、乳首をつねり続け、もう片手で柔らかい太ももを擦り続けた。ステファニの膣内は蕩けるように柔らかく、熱かった。しかも、柔らかいものの、出し入れするたびに、中の筋肉がきゅっきゅっと俺を締めつけてくる。 「ああ、いいぃぃ…。もっとやって、もっと…」 ピストン運動を続けながら、改めてステファニの姿を見下ろした。この光景、夢にも思わなかったことが実現している。 綺麗なブロンドの髪がボンネットに扇のように広がっている。裸同然の巨乳が揺れ、俺に好き放題に弄られるままになっている。そしてこのセクシーな脚。女陰の穴は俺を包みこみ、ミルク絞りをするように収縮を繰り返してる。しかも、色っぽい声でやって、やってとねだっている。 俺は出し入れのテンポを上げていった。それに合わせて、大きな乳房が上下に激しく揺れ始めた。その肉丘の頂にある乳首は卑猥なほど勃起している。 ステファニは自分から両手を胸に持ってきて、自分で乳首をつねり始めた。 「ああ、ジャスティン…。どうしてなの…?」 よがり泣きの声とともに小さな声で訊いてきた。街灯に照らされた女体の肌を汗の薄膜が覆い、妖しく輝いて見える。 「ああ、どうして私に…」 俺は突き入れる力を次第に強くしながら答えた。「お前の身体が欲しいからだ!」 その時、通りの向かい側でドアが開くのが見えた。だが明かりはつかない。誰かが暗闇の中、煙草に火をつけ、椅子に座るのが見えた。 俺は動きを止め、ペニスをステファニから引き抜いた。
「Found 発見」 by deirdre, 10/9/95 私はダイアンを見ながら座っていた。唖然としていたと言うだけでは控え目すぎる。「私、こんなこと、すべきじゃないと思ってたのに」と彼女は言った。 私は返事をしなかった。私はまだ座ったまま、頭の中がぐるぐるしていた。リチャードが言った言葉! こんなことになるなんて、まだ信じられずにいた。彼を信頼していたのに…。心を開いて、彼を受け入れたのに…! まるで悪夢のよう。いや、本物の悪夢。 「最初から、こんなことすべきじゃないと分かっていたわ…」とダイアンが言った。 気づくと彼女はすでに立ちあがっていて、座ってる私を見下ろしていた。困った顔をしている。 私は何も言わなかった。またリチャードのことを考えていた。 「……話した方がいいわよ」 彼女がようやく続きを言った。今は私の隣に腰を降ろしている。 「彼、どうしてあんなふうな?」 やっと言葉が出た。目に涙が出そう。 「あなたに誘われた時、断るべきだったんだわ…。いいこと、ケイト。誰にでも秘密はあるものなの」 「でも……」 「いいえ! 私の言うことを聞いて。あなたにも秘密はあるのよ」 「私は、人に鞭を振るったりなんかしたくないわ!」 「そうだけど…。ちゃんと聞いて! あなたが、彼の心の奥を知りたいと思っていたの。私は、そんなこと忘れなさいって言ったわ。大変なことになるって分かっていたもの。だから、あなたに誘われた時、私、断るべきだったんだわ」 「つまり、私は知らない方が良かったと思ってるということ?」 ダイアンはすぐには返事せず、ただ、大きく息を吸った。「ケイト…? でも、あれって、そんなに変なことじゃないの」 私はただダイアンを見つめていた。意味が分からない。私の彼氏が私を鞭で叩きたいと思ってることが、「変なことじゃない」って? 私を辱めることが? 彼の言葉を使えば、私に「ご慈悲を請わせる」ことが? ダイアンはしばらく黙っていたけど、ようやく続きを言った。 「人の心の中を探ったら、何と言うか、予期してなかったものが出てくるかもしれないと思うべきなのよ。ああ、本当に後悔してるわ。こんなこと、話しに乗るんじゃなかった。正しいことじゃなかったのよ。あなたとトムで…あの問題があったからとしても、こんなことをするのに同意しちゃいけなかったんだわ」 ダイアナはそこで話しを止めた。でも私は返事をしなかった。言葉が出せなかったから。目がチクチクして涙が溢れそう。ほとんど目が見えない。 ダイアナが続けた。「ねえ、ちゃんと聞いて。リチャードには何も悪い点はないのよ」 「でも……」 「彼、あなたを愛してるって言ったの聞いたでしょう?」 「だけど、私に鞭を使いたいって!」 「そう。でもそれは、私たちがしつこく訊いたから。いいこと? 催眠術から分かることが一つあるとすれば、それは、他の人の個人的な思いについてあまり感情的になるなということ。その点を乗り越えるようにならなくちゃダメなの。さもないと、確実に彼を失うことになるわよ」 「彼を失う?!」 私は突然ヒステリックになっていた。「私、彼とは一緒にいられないと思ってるのよ!」 「ちょっと! あなた、彼を愛してるって言ったじゃない。だからこそ、彼の頭の中を覗いてみたいと。忘れたの? リチャードがトムみたいな人じゃないのを確かめたいって? それに、あなたは、今はリチャードはあなたを愛していると分かってるのに!」 「でも……」 「他のことは全部忘れるの!」 私はしばらく黙っていた。ふと、自分はダイアナのことを全然わかっていないんじゃないかと思った。ダイアナはどうしてこんなことが言えるのだろう? 「でも、彼が私を痛めつけたらどうするの?」 「どうしてリチャードがあなたを痛めつけるのよ?」 「だって、そうしたいと思ってるんでしょ! そう言ったわ…」 「それは彼の欲望なの。その点、他の人と変わらないわ。人にはたくさん欲望があるものなの」 「……彼は私を痛めつけたいと思ってる。もし彼と一緒にいたら、彼に痛めつけられるんだわ」 「いいえ、リチャードはそんなことしないわ」 「どうして?」 「彼がちゃんとした人だからよ。リチャードはちゃんとした人だから、あなたが望まぬ限りは、あなたを痛めつけるのは正しいことではないと分かってるの」 「でも……」
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