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淫乱ママ 第5章 (12) 

次の日の朝、お腹がすいて目が覚めた。そしてすぐにキッチンに降りて行った。まだ、みんな眠っているので、家の中は静か。適当にちょっと食べるものを用意して、それを食べながら昨夜のことを思い出していた。

息子とアナルセックスをした時の気持ち…。あの時、わたしは完全に息子に屈服して身をゆだねていた。あんな気持ちになったのは初めてだったわ…。

思い出しながらひとりでに微笑んでた…。信じられないほどの興奮…。またあの固いおちんちんでお尻の穴にしてもらいたい…。

「おはよう、ママ」

びっくりして、ハッと息を飲んだ。娘のクリスティがキッチンのドア先に立っていた。クリスティは、上は、肩紐で吊るす形の丈の短いブラウスを着てた。胸のすぐ下のあたりで丈が終わってるのでお腹が丸出し。下はほとんどシースルーと言っていいような白のショートパンツ。彼女のあそこの輪郭がほとんど目に見えそうなほど、ピチピチのパンツだった。

「あ、クリスティ、おはよう」 と言って、コーヒーを飲みながらテーブルのいすに座った。

でも、本当のことを言えば、椅子に座ったのは興奮して急に膝から力が抜けたからだった。多分、娘の身なりを見て興奮したのだと思う。

娘は冷蔵庫のところに行って、ドアを開け、前かがみになって一番下の棚から牛乳を出した。わたしは娘の真後ろにいて、息を留めながら彼女の脚の間を見つめていた。

お口の中に急によだれが溢れてきてしまい、固唾を呑みこまなければいけなかった。だって、きつそうなショートパンツの裾のところが捩れて、娘のあそこに食い込んでいて、大陰唇が外にはみ出ていたから。

なんてこと! 目をそらさなきゃ。この子はわたしの娘なの。わたし、何を考えているの?

どんなに目を逸らそうと頑張っても、目が娘の若々しいあの部分に釘付けで離せない。娘が姿勢を元に戻して、牛乳をコップに注ぐ時まで、じっと見つめていてしまった。身体が震えていた。そういう姿のクリスティを見ると、頭の中に、あのスージーの姿が浮かんできて…。とても若々しくて…、とってもセクシーなあの姿!

「そういえば、昨日の夜、パパとママ、ちょっとうるさかったわよ」 と娘は笑顔で言った。

え、何? 彼女、わたしたちの声を聞いたの? わたし、そんなに声を上げてた?

「クリスティ! 何の話しをしてるの!」

娘の顔を見た。牛乳を飲みながらニコニコしている。どういうわけか、わたしの目は娘の膨らみを増してきた胸へとさまよい降りて行っていた。薄いブラウスにかろうじて覆われているけど、乳首がちゃんと分かる。固くなって立ってる乳首…。

こんなことしてはダメと視線を手元のコーヒーに落とした。娘がわたしの視線に気づいてなければいいけどと思いながら。顔が赤くなってくるのを感じる。

娘はちょっと沈黙した後、口を開いた。

「もうママったら…。ママたち部屋のドアをちゃんと閉めてなかったんだもの。聞きたくなくても、何をしてるか聞こえてしまったのよ」

「まあ、聞こえちゃった? ごめんね、クリスティ…。ママは…、ママとパパは…、ちょっと雰囲気に飲み込まれちゃってて…。分かるでしょう?」

娘なら分かってくれると期待した。なんだかんだ言っても、クリスティも今はひとりの若い女性。こういうことも分かっているはず。

…でも、ちょっと引っかかることがある。確かジョンは寝室に入ってきた時、しっかりドアを閉めたはず…。

「分かってるわ。信じて、ちゃんと分かってるから。…それにね、ママ…。わたし…、わたし、中も覗いてたの。…どうしても自分を抑えられなかったの。好奇心が勝ってしまって…。ごめんなさい、ママ…。ママ、怒ってる?」 娘は抑えつけていたものを吐き出すように、一気に言った。

まあ、なんてこと! 娘がわたしたちのことを見ていた? わたしがジョンとアレをしてるところや、その後、ジョンの顔にまたがったところを見ていた?

すぐに、その時の光景が頭に浮かんでしまった。わたしのあそこが夫のおちんちんを包み、飲み込んでいるところを、ドアの向こうから覗きこんでる娘の姿…。

もちろん、わたしは怒って、憤慨し、娘を叱りつけるべきだったのは分かるけど、でも…。でも、そのとき感じたのは、いまではおなじみの脚の間の妙な疼きだけ。どうしてなの? ああ、わたし、いったいどうなってしまったの?

「クリスティ! なんてこと。あなた、ママたちを見てたの? どのくらい…、どのくらい見てたの?」

娘にどこまで見られたか不安になりながら、娘を見つめていた。ドアを開けたのはクリスティに違いない。覗くために開けたに違いない。でも、どうして?

「ほんのちょっとだけ…、数秒だけ…」 素早く言い繕っていた。

数秒と言いながら、本当は数分だったのだろうと思った。娘は、うなだれて床に目を落としていた。自分のしたことを恥じているのかも。可哀想に見えた。クリスティがもっと小さかった頃、何か悪いことをして叱られるとき、よく、こんな顔をしていたっけ。

でも、そんなふうに思ってほしくないの。セックスをすることが何か悪い、恐ろしいことのように思ってほしくない。ちょっとそういう会話をするのは居心地が悪いけど。

「いいのよ、大丈夫。ママは怒ってないわ。ちょっとびっくりしただけ。それだけなのよ。ねえ、聞いて、クリスティ。セックスをすることは愛し合ってる人同士ではごく自然なことなのよ。あなたも分かってるでしょう」

わたしは立ちあがって娘のところに近づきながら話した。

そして娘を抱き寄せた。胸を娘の胸に押しつけるようにして温かく抱擁した。わたしは娘のことをとても愛してる。こういう時にはちゃんと抱擁してあげるの。娘もわたしの腰のまわりに両手を回して、抱き返してきた。

「あなたの両親も同じなの。愛し合ってるから、時々、昨日のようにセックスするのよ」 と微笑みながら言った。

娘は顔を上げ、わたしを見上げた。顔がとても近くに来てる。何センチも離れていない。どうして、わたし、まだ娘を抱き続けているのかしら? あら、いやだ。離れなくちゃおかしいわ!

「ママ、ありがとう…。分かってくれてありがとう…。それにね? あれって、見てて、そんなに嫌な感じはしなかったのよ…。わたし、むしろ…、むしろ喜んで見ていたの」

そう娘はわたしの耳元に囁きかけて、いきなりわたしの唇にキスをした。

不意打ちのキスに、わたしはバランスを失いそうになってしまい、娘の手が危険なほどわたしのお尻に近づいていたのに気がつかなかった。ほとんどお尻に触っていた。

娘は素早く身体を離して、駆けるようにしてキッチンから出て行った。

わたしは娘のしたことに茫然として突っ立っているだけ。それに娘の言った言葉は、どういう意味なのかとぼんやり考えていた。

ようやく椅子に腰を降ろしたけど、今度は娘とスージーのことが頭を占領していた。ふたりがよく似ていること。ふたりとも若くて…、とてもセクシーで…、とても…とても、そそられてしまう…。



[2011/07/25] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

ジャッキー 第8章 (2) 

その頃にはアンジーは化粧を終え、着替えに差し掛かっていた。彼女は白いレースとサテンのパンティとそれにマッチしたブラジャーをつけ、白いスポーツ・ソックスを履いた。それからカーキのズボンを履き、Vネックのカシミア・セーターを着た。

彼女が着替え終わる頃には、僕は足の爪に2層目分のネイルを塗り終わっていた。アンジーは、それで十分と言い、今度はお化粧に取りかかりなさいと言った。そして僕用のドレッサーを漁って、僕が着る服を取りだした。

化粧に関して、昨夜のように見栄え良いと思える状態になるまで、かなり手こずり、時間がかかってしまった。髪の毛の方はもっと時間がかかった。ようやく化粧が終わったが、その頃には、アンジーは、コーヒーを作ってるわねと言ってすでに寝室を出てしまっていた。彼女が僕のために用意した衣装を見たら、彼女の服装はカジュアルだったのに対し、僕の方は、ずいぶんカジュアルとはかけ離れた服装となっていた。

ズボンとセーターの代わりに、僕にはスカートとタートルネックのセーターだった。それにランジェリーもあった。パンティとビスチェとストッキングである。ビスチェを着たら両脇が引き締まって、砂時計の体型になることができた。それにそのビスチェにはガーター・ストラップも付いており、それでもってストッキングを吊り下げた。

スカートを履いてみたら、前夜に着たドレスほどは裾丈が短くないのに気づいた。とは言っても、膝の上、5センチくらいの丈だった。セーターは僕の胴体をぴっちり包む感じで、偽の胸とはいえ、かなり魅力的に胸が盛り上がって見える。ただ、失敗したと思ったことがあって、それはセーターを着た後、髪の毛と化粧の一部をもう一度やり直さなければならなかったことだった。

靴はヒール高5センチほどで、ヒール底が幅広になっているものだった。それを履いた時、アンジーが寝室に戻ってきた。

「まあ素敵、ちゃんと着替えができたわね。ちょっとお願いだけど、朝食の前にベッドメーキングをするのを手伝ってくれる?」

ベッドのシーツを剥がしながら、僕はかなり冗談っぽい口調で訊いてみた。

「どうしてあなたはズボンなのに、私はスカートなの?」

アンジーはくすくす笑った。

「一つには、私はこれまでの人生、ずっと女の子でいたのに対して、あなたの場合は、まだ一日しか女の子になっていないから。できるだけスカートを履くようにした方がいいと思うわよ。そうすれば、女の子の服装をしている間、あなたは女性面が強化されて、男性面が抑制されることになるから。もう一つの理由は、私がそうしなさいと言ったから。同意したのを覚えているわね? 私がリードして、あなたは私に従う。私の言うこと分かったわね?」

僕は、アンジーに陰毛を握られ(参考)、思うがままに支配されているのを実感した。もっとも陰毛自体、すでに剃ってなくなっているのだが。もっとも、僕はあまり気にしていたわけではない。そもそも、女物の服を身につけるのが好きになり始めていたのである。一週間ランジェリを着ていたが、とても着心地が良いと思っていた。そしてドレスとスカートを着れば、どこか、これで完璧になったような気がしていた。

ベッドメイキングを終え、脱ぎ散らかしてあった衣類を拾い、片づけると、アンジーは僕の手を取って一緒に階下に降りた。階段を降りながら、彼女が訊いた。

「ねえ、昨日の夜、私のお尻に舌を使ってくれたでしょう? あの時、どうだった? 良かった? 私の方はとても感じたわ」

「ええ、私も」 と僕は素早くこたえた。

アンジーはくすくす笑って、囁き声で続けた。「じゃあ、私のお尻にも、あなたの持ってる可愛いクリトリスを入れられたらいいのにって思ったんじゃない?」

この質問には混乱してしまった。確かに昨夜、彼女は僕のペニスのことをクリトリスと呼んだが、その時は変な感覚にはならなかった。でも、いまは違う。昨夜のあの時、僕はとても興奮していたし、それは彼女も同じだったからだ。あの時、アンジーが僕のアレを吹き出物と呼んだとしても、僕は気にしなかっただろう。でも今は、昼のさなかであるし、別に性的に興奮しているわけでもない。そうなると気になってしまうのだった。

「どうして私のペニスのことをクリトリスと呼ぶの?」

アンジーは僕の手を握って言った。「ジャッキー? あなたは私の女友達なの。だったらどうしておちんちんがあるのよ? おちんちんを持ってるのは男だけ。私たち女にはクリトリスがあるの。そうじゃない?」

「まあそうだけど…」 と答えたが、納得していたとは言い難い。

アンジーはにっこり微笑み、甘い声で言った。「ねえ、私の質問に答えてくれる?」

「もちろん、あなたのお尻にしてみたいわ…。というか、そう思わない人なんかいないんじゃないかと…」

階段を降り切ると彼女は僕の方を向いた。「ということは、あなたは私のお尻にあなたのクリトリスでしてみたいと言ってるのね? そう?」

彼女は僕の口からクリトリスと言うのを聞きたがっているのを知った。これも僕の女性面を強化する方法の一つなんだろうなと思った。

「ええ、私のクリトリスであなたのお尻にしてみたいわ」

その言葉を発したとたん、アンジーが喜んで跳ねそうになってるのを見た。

「私もよ、ジャッキー。クリトリスでもおちんちんでもちんぽでもお尻にされるのが好き。でも、一つ訊いておきたいんだけど、あなたこれまで誰かのお尻にクリトリスを入れたことがあるの?」

もちろんと言いかけたが、そう言ったらウソになる。それにアンジーなら僕が嘘をついてるのを見破るだろうとも思った。どうしてかは分からないけど、アンジーには嘘をついたらすぐに見破られてしまうと思っていた。

「いいえ、ないの。でも、約束するわ、とても優しくするって」

アンジーは指先で僕の顔を愛撫しながら言った。

「一度試してみてね。…でも、そういう愛し方の経験がないとすると、私に痛い思いをさせても、それに気づかないことになるかもしれないわね。気づいた時には遅すぎたということになるかも。それはいけないわ。あなたに運転席についてもらう前に、一度、あなたに受け手側になってもらって、どんな感じなのか教えてあげた方が良さそうね」

僕はとてつもない喜びから、突如、悲しみのどん底に突き落とされたような感覚を味わった。アンジーにアナルセックスすることになると喜んだのに、気がついたら、彼女が僕にそれをするという話になってしまったのだ。でも、よくよく考えたら、アンジーにはそれはできるはずがないことに気がついた。つまり、彼女にはペニスがあるわけでも、巨大なクリトリスがあるわけでもないのだ。だから、そのような形で僕を犯すことなどできるわけがない、と。



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デス・バイ・ファッキング 第12章 (2) 

いや、僕の方なのか? 僕の最初の反応は、畏敬と驚きと不信と冷笑が混じり合ったものだった。冷笑の部分は、僕が気が狂っているのかもしれないという可能性から出た感情だった。いや、ただ単なる可能性じゃない。ほぼ間違いないという可能性だ。ある人の頭の中に、突然、他の存在が二つ侵入してきたとしたら、いちばん確かな説明は、その人の頭が狂ったということだろう。他の考えられる説明は、すべて、可能性の尺度上では「お前の頭は狂ってる」の隣にあるものと比べて、色あせてしまう。「頭が狂ってる」の説明だけが100%あり得るに近づき、他の説明は「ぜんぜんあり得ない」の領域に収まることだろう。

狂人が自分自身を診断するのは、医者の目には狂ったこととしか映らないというのは分かっているつもりだ。だが、狂人かも知れない僕自身の感覚としては、やっぱり僕は気が狂っているわけではないという感覚だ。客観的に自分の頭を考えてみると、僕は自分が狂っているようなことを何か考えたり、言ったり、行ったことがあるだろうか?

ちょっと考えてみよう。僕は10歳年上の女性と恋に落ちた。その後、その元の女性を完全に愛しつつも、彼女と瓜二つの双子の妹とも恋に落ちた。花形社員だった会社を辞めて自分でビジネスを始めた。ふたりの女性と結婚し、妻がふたりいる。その妻たちを説得して、シロアリしか育たない175年前からある農場の管理を引き受けさせた。85歳の老女が運営していた訳のわからない組織を引き継ぎ、僕のありったけの所持金に加えて、妻たちからも多額の資金を巻き上げ、それを投入し、崩壊寸前のおんぼろ邸宅を改修した。そしてあらゆるものを捨て、こともあろうにジョージアくんだりに引っ越してきた。こんな僕を気が狂っているなどと、どうして言えるだろう?

僕は自分の直感に耳を傾け、「自分が狂ってしまった」というシナリオを棚上げすることにした。さて、僕が発狂していないとすると、その次に最も考えられるシナリオはと言うと、僕が自分の子供の存在を感じたというシナリオである。

感じたと言ったが、はたして何を感じたのだろう? 僕は分析してみた。それは何か思考のようなものではなかった。もっと感情的なものだった。当惑、不思議さ、穏やかな驚き。そのようなものだった。

あれはテレパシーだったのだ。テレパシーという言葉であってるのだろうか? 仮にあっていなかったとしても、いまはあっているとしよう。あの二つの存在は、彼らの感情を僕に投射していたのだ。これは考えられる理論の一つにすぎないが、僕の理論はと言うと、この二つの存在、二つの種子、未来の人間は、まだ意識を持っていない。というか、少なくとも意識的な思考はしていないのだ。彼らにできることは感じることだけなのだと。これで正しいだろうか?

おそらく彼らは子宮のなかでは意識を持っている。これはほぼ確かだ。さもなければ、お腹を蹴るといったことが説明できない。だが彼らは思考することはできるだろうか? 彼らにはまだ言語はない。温かな水の中に浮いて、肉壁を通してゴボゴボした音を聞きながら、自分たちの母親の心臓の鼓動を間近に感じているだけ。ふたりはディアドラの中にいるのだ。自分の経験から言って、ディアドラの中は最高だ。だから、ふたりとも天国にいるような気分だろう。あそこに比べれば、他の場所は悪くなるばかり。その事実から目を逸らしてはいけない。

このテレパシーは一方通行なのだろうか? 僕はふたりを感じることができるが、彼らは僕を感じることができるのだろうか? 僕はすでに圧倒的な感情がこみあげてきて、感動に包まれつつあった。


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裏切り 第3章 (1) 

「裏切り」第3章:戦闘配置につけ Betrayed Chapter 3: The Players Take The Field by AngelCherysse
http://www.literotica.com/stories/showstory.php?id=204596

これまでのあらすじ
ランスは、妻のスーザンが元カレのジェフ・スペンサーと浮気をしていたことを知る。調査により、ジェフがシーメールのクラブに出入りしていることを突きとめる。そのクラブを訪れた彼はダイアナというシーメールと知り合い、酔った勢いで彼女に犯されてしまう。だが、それにより彼は隠れた本性に気づくのだった。そして1週間後、離婚手続きをした後、彼は再びダイアナと愛しあい女装の手ほどきも受ける。翌日、ふたりは買い物デートに出かけ、彼はダイアナにたくさんプレゼントをするのだった。


本当に美味しい超高級の「大きなお肉」を出す店なら、多分シカゴには数軒はあるだろう。違う意味での「大きなお肉」については知らないが、少なくとも料理の意味での「大きなお肉」なら、そうだ。ノース・ステート通りのモートンズ(参考)は、そんな店の一つだ。そして、この店だと、それなりの人々が客として集まり、そのような人々を見たり、逆にそのような人々に見られたりする場所でもある。

僕たちはレストランの駐車場係にメルセデスを預け、店へと入った。クロークのところでちょっとひと揉めがあった。ダイアナが毛皮のコートを離そうとしなかったのである。かなてこでも使わなければ手放してくれないのではないかと思ったほどだった。僕は静かに彼女をなだめ説得した。第一に、手元から離すにしても食事の間だけだと。第二に、食事の場にそれを着て入るのはこれ見よがしすぎると。そして最後に、コートはちゃんとダイアナを待っていて、帰る時には戻ってくると。ダイアナはしぶしぶ納得した。まるですねた子供のようだった。

受付の女性は予約リストをチェックし、僕たちの名前を確かめ、その後、テーブルの空きを確かめにその場を外した。彼女が行った後、僕はダイアナに顔を近づけ、耳元に囁いた。

「なぜ僕をリサと?」 

ダイアナは目を泳がせ、僕の方を振り向いた。

「正確にはリサ・レイン。あなたにピッタリの名前だと思うの」

僕は、こんな短時間のうちに現れてきたものを思い返していた。セックス、ランジェリ、偽乳房、コルセット、ストッキング…。そして今、ダイアナは他人がいる前で僕のことを女性の名前で呼んだのだった。僕を女性化しようとしている。

「ダイアナ、僕には無理だと思うんだけど…」

ダイアナは、僕と正面から向き合い、身体を押しつけ、そして繊細に僕の唇にキスをした。そうしながら、ふたりの身体の間、周りから見えないところで僕の勃起を優しく撫でた。

「やめると言うだけでいいのよ。そうしたら私、やめるから」 と彼女は僕の瞳を見つめ、呟いた。

彼女が何をやめると意味したのか、僕にははっきりしなかった。僕の股間を撫でるのをやめるのか、僕を女性化するのをやめることなのか、あるいは、僕と会うこと自体をやめるのか? …だが、この三つ、ダイアナにとっては違いがあるのだろうか?

いったい僕はどんな世界に入りこんでしまったのだろう? でも、その世界にどっぷり入ってみると、そんなに悪いところでもないのではないか? というか、良し悪しではなくて、ただ…、ただそれまでと違っているというだけではないか? 実際、誰も傷ついた人はいないではないか?

僕は結婚につまづき、一生彼女だけと思っていたスーザンに裏切られてしまった。雷は二度同じところに落ちることはないと言われるが、ちょうど僕の結婚が破たんした時、ダイアナと知り合った。この積極的で風変わりな女性は、僕に新しく、これまでとは異なった、そして圧倒的にスリルに満ちた関係を僕にもたらしそうだ。正直に考えて、僕は今のところ彼女との関係で嫌なことが一つでもあっただろうか? 僕は、そんなダイアナを捨て去ろうとしてるのか?

「できない…。いや、しない…」

もうちょっとだけ考え、改めてもっと決意を込めて続けた。

「したくない」

「何をしたくないの?」 と彼女は優しく訊いた。

流れに身を任せよう…。

「…やめたくない」

ダイアナは勝ち誇って微笑み、感謝の意味で痛いほど勃起している僕のペニスをぎゅっと握った。

「あなたが望むとおりにして…」 と彼女は可愛らしい声で言った。


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