 Get your purse 「ハンドバッグを持って」 「ハンドバッグを持って。遅刻したくないから」 「え? バッグ? どこに行くの?」 「本気で訊いてるの? 前にも話したじゃない。あなたの同窓会よ」 「ぼ、ボクの……同窓会? ボクは行きたくないって言ったよ」 「そして、あたしは、行くべきだって言ったの。そして今も、行くべきだって言ってるの。さあ、バッグを持って」 「こ、こんな格好じゃ行けないよ。髪を切って、スーツを着なくちゃ……」 「あたしは、その服装で完璧だと思うけど? あなた、いつもピンク色が大好きって言ってるじゃない? 恥ずかしがることないから」 「いや、いやだ! というか……ボクは……みんなは……みんなは、ボクがこの数年、何をしてきたか、全然知らないんだよ」 「同窓会報に載る話題とは思えないものね。だから何? きっと、他の人だって変わってるわよ」 「でも、ボクは……キミも知ってるだろ? ボクは、フットボールのクォーターバックだったんだよ。それが今は……」 「シーメールのポルノスター。確かに、それはちょっとショッキングなニュースになるとは思うわ。でも、それはあなたが選んだ人生なの。ちゃんと自分で対処しなくちゃ」 「ぼ、ボクが選んだわけじゃないよ。キミじゃないか」 「あたしの理解とは違うわねえ。でも、どっちにせよ、今のあなたが、あなたなの。隠しても無意味だし、あたしは隠すつもりはないわ。だから、もう一度だけ言うけど、ハンドバッグを持って、車に乗りなさい。遅れたくないの。さあ、早く。そう、そう。やっぱりあなたはいい娘ね」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 Your history 「あなたの履歴」 うわあ、すごいじゃないの! すごく自慢に思うわ。あっ、ダメ、ダメ。喋らなくていいわ。お口がいっぱいなのは見てわかってるから。特にね。あら、そんな顔しないで。あたしもあなた自身も、あなたがこの手のことをものすごく楽しんでるの、ちゃんと分かってるんだから。ちなみに、あたしも、上と下の両方から攻められるの大好きよ。あなたほどじゃないわね。それははっきりしてる。あなたほどこういうのが大好きだって言える人、誰もいないと思うわ! でも、今はちょっと羨ましい気持ち。 口を尖らせないで。そんな顔すると、あなたの美貌が台無しよ。あなたは、自分ではこういうの好きじゃないと思ってるのは知ってるの。とてもすごく辱めを受けてる気持ちなんでしょ? でも、そんなのバカげてるわ。もう、みんな知ってるもの。すでに、みんな、あなたが嬉しそうに昇天してるところ見てるし。あたし、あのリンクをあなたのフェースブック上の知り合い全員に送ったこと、あなたに謝ったかしら? あら、まだだった? そうねえ、謝っておくべきだったかも。女の子にとってセックスの動画ってプライバシーにかかわるものね? でも、こう言っちゃなんだけど、あなたは今はスターなんでしょ? ポルノスターにはああいうプライバシーって関係あるのかしら? あっ、すっごく可愛いわ、その怒った顔! その顔を見たら、みんなあなたがこの件について怒ってると思ってしまうかも。でも、これはあなた自身が選んだ道でしょ? あら? あなた、それ否定するの? 誰か、あなたの頭に銃を押し付けたりした? え、何? あたしが? やめてよ、あたし、そういうこと何もしてないわよ。あたしは、ただ、あなたに自分自身の出した条件で生きるべきよって説得しただけ。その条件をあたしが考えてあげたことって、何か関係ある? あなたがそういう条件を求めていなかったことって、何か関係ある? あたしには関係ないわ。それに、他の人にも関係ない。あなたの堕落した姿を見た人たちにはどうでもいいことだもの。 あら、あの催眠術のことなんか、誰も知るわけないじゃない。違う? 他の人は、あなたの恥ずかしいプライベートが明るみに出たと知っただけ。まずは、職場の上司のオフィスの真ん中で彼にフェラチオをしたこと。はしたないわ。ほんと、はしたない人。それから、服装が少しずつ変わっていったこと。髪を伸ばし始めたこと。お化粧も始めたこと。会社のみんなが、あなたがシシーだと知るまで、あっという間だったわね。で、その後には、整形手術でしょ? 大きなおっぱいをして生まれ変わったあなたを見ても、会社の人たち、あんまり驚かなかったんじゃないかって想像するわ。 でも、あなたの変化で一番面白いところがどこだと思う? あたし、あなたの催眠の条件付け、全部解除してもいいの。そう、解除しようと思えばできるのよ。でも、そうしても、あなたにひとつも変化がないということ。あなたは今のまま。もう囚われているのよ。そして、それに対してあなたは何一つできないの。だから、怒りたかったら、好きなだけ怒ればいいわ。嫌がってるふりをしたければ、好きなだけ嫌がりなさい。何にも変わらないから。あなたは決して男には戻れないんだから。 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 An open relationship 「オープンな関係」 「あなた、こんなに早く彼にパンティを履かせられたのね、すーごい」とグレッチェンはボクの後ろから手を伸ばして乳首をつねった。「彼、とても可愛い娘になると思うよ。本物のおっぱいをつけたら、きっと」 「え、なんだって?」とボクは悲鳴を上げた。グレッチェンが言ったことが理解を超えていて、ボクはガールフレンドのミッシェルを見つめるだけだった。 ミッシェルはボクにオープンな関係になろうと強く言い張り、ボクはしぶしぶ承諾した。オープンな関係についての彼女の話しを聞くと、ボクはとてつもなく居心地が悪く感じていた。ミッシェルは別に他の男をボクたちの関係に加えたいわけじゃないと言ったけれど、それを聞いても、ボクの不安はほとんど変わらなかった。ミッシェルはバイセクシュアルで、他の女性と性的に一緒になることも考えているのだろう。これは最後通牒だと思い、ボクは同意した。そして、それ以来ずっとボクは同意したことを後悔している。 グレッチェンがボクたちの生活に加わってきて以来、すべてが逆転してしまった。グレッチェンは、ボクのガールフレンドの時間を大半占領してしまった。……いつもボクは邪魔者だ。そればかりか、グレッチェンはボクのことをあからさまに毛嫌いした。すべてのことについて、露骨に嫌悪感をあらわにした。だが、それ以上に、彼女は、あらゆることに関してのボクのガールフレンドの見方を変え始めたのだった。 正直言えば、ボクはもともと男っぽい人間ではない。ボクは背が小さく痩せていて、ハンサムというより可愛い方なので、ミッシェルのような彼女を見つけられてとても運が良かったのは自覚している。だから、ミッシェルがボクに容姿を変えるように言い始めた時、ボクはそれに従った。彼女が突然、本当ならもっといい男と付き合えたかもしれないと悟ったらを思うと怖かったからだ。 髪を伸ばすようにさせられた。化粧をするようになった。それに体毛は全部剃られた。パンティを履くように言われた時も不平すら言わなかった。ミッシェルは「パンティ」とは呼ばなかったが、ボクはそうだと分かっていた。 でも、それだけでは済まなかった。ボクはまだまだ彼女が求める人になっていなかったのだ。いつも、ミッシェルは、ボクとグレッチェンのどちらかを選ぶとなると、グレッチェンの方を選ぶ。その度に、ボクはミッシェルに求められていないということを思い知らされた。いつしか、メインのベッドはミッシェルとグレッチェンが使うようになっていた。そんな状況だったので、必死になったボクは、ふたりのベッドに誘われた時も疑問すら発しなかった。 「この娘がまーだこのちっちゃいのをつけてるのって、残念だわ」とこの家を支配したグレッチェンは言い、ボクのパンティの腰バンドの中に手を入れた。自分でもソレが小さいのは認める。彼女はそれをいじりながら、ニヤリと笑った。「でも、これ変えられるんじゃないかしら? ねえ、ミッシェル? あのケージを持ってきてくれる? この娘があたしたちが考えてることを勘違いしないようにしなきゃいけないと思うの」 ボクは反対しようとしたけど、ふたりは聞こうともしなかった。そして、あっという間に、ミッシェルはボクの前にひざまずき、カチッという音と共にボクの性器には拘束具のようなものが嵌められていたのだった。股間に目を落とすと、ボクのペニスは固いプラスチックの小さなケージに閉じ込められていた。金色の小さなロックでしっかりと留められていた。そのケージの小ささから見て、ボクは決して勃起をすることができなくなったと悟った。 「さあ、これであなたは安全。じゃあ、あたしが期待してることについて話しを始めるわね。でも、がっかりする話しかも……多分、あなた、気に入らないんじゃないかしら」とグレッチェンが言った。 「み、ミッシェル……」 「チェイス、ごめんなさい」とミッシェルは伏せ目になった。「これはあなたのためを思ってのことなの」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 Your truth 「本当のあなた」 「これが、あなたが望んだこと。それを忘れないでね」 「ボクはこんなの望んでいなかった、カルラ。ボクがこんなのを望むなんて、どうしてそんなふうに思ったんだ?」 「あなたのインターネットの履歴を見たから。あなたの好みを知ったから。女装とかあれこれ、あなたが投稿した書き込み、全部読んだわ」 「だからキミは勝手にボクに……あれ? 何だ? ボクは怒ろうとしてるのに。怒って当然だと思ってるのに。だって、目が覚めたら、いきなり自分が女になっていると、そんな感じなのだから。ボクは何もかも覚えている。嫌で嫌でたまらなかったし、それは今も変わらない。それなのに、なんでだ? 怒ることができない」 「ええ、それが催眠術。ごめんなさい。でも、あなたじゃ、思い切って飛び込むことができないと思ったから。だから、あなたの代わりにあたしが決めてあげたの」 「き、キミが……ボクの代わりに決めた? カルラ、ボクにはこんな大きなおっぱいができてしまってるんだよ。それに、ボクは……思い出した……ボクが知ってる人みんな、ボクはトランスジェンダーだと思っている。それに、ぼ、ボクは……セックスまでした。あの……あの……」 「あのジョナサンと。でしょ? あれ、あたしが設定したの、忘れた? こんなことを言ってあなたの気持ちが変わるか分からないけど、あなた、ジョナサンに抱かれて、ものすごく喜んでいたわ。他のことは全部忘れてしまっても、あの時のことはしっかり覚えてるんじゃない? あたしはそう踏んでるけど?」 「ぼ、ボクは……そ、それについては話したくない。僕はただ……ただ元に戻りたいだけだ。昔のボクに戻りたいだけだ」 「それは無理ね。でも、これがあなたの一番のお気に入りの願いだったでしょ? これこそ、あなたが日記に書いてたこと。あなたが、自分にはなれないって、あんなに嘆き悲しんでたわねぇ。あれ、なんて書いていたっけ? 確か、本当の自分? 本当に哀れをさそう言葉を綴っていたわ。自分は、それなりに見られる女にすらなれないって。まあ、それにはあたしは同意しなかったけど。実際、あたしが正しかったと分かったし。今のあなた、すごく綺麗だもの」 「ぼ、ボクはそんなつもりじゃ……あれは、違うんだ。本気で書いたものじゃないんだよ、カルラ」 「あら、それは残念だったわね。でも、今のあなたは、この姿なの。どうしようもないの。その姿が好きになれるといいわね」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 Deporation 「国外追放」 「あ、ありがたい」 裸を隠せたらいいのにと思いながら返事した。でも、それ以上に、英語を話せたらいいのにと思っている。でも、条件付けはあまりに強力で、私の口からはスペイン語しか出てこなかった。たった1年前まではまったく習ったこともない言語であるのに、今はネイティブのメキシコ人のように話している。「見つけてもらえるとは思ってなかった」 私と同じ移民関税執行局検査官のひとりが、私の体をじろじろ見て言った。「ロブ、この女、何て言ったんだ? 俺のスペイン語はちょっと錆びついてるんで」 私を救出してくれた、もうひとりの検査官がにやりと笑って答えた。「それは、お前がスペイン語をめったに使わないからだよ。お前はただ見回るだけで、書類仕事は全部俺に押し付けるだけだもんな。彼女は、見つけてくれたことにありがとうって言ったんだ。どういう意味でありがたいのか分からんが」 「そいつは新しいな。普通だと、最大の憎悪を向けてくるか、恐怖におののくか、あるいは、『La Migra(移民局官)』と叫んでゴキブリのように一目散に逃げるかだからな」 「私はアメリカ国籍をもっている。当然、正規な扱いを……」 「だが、こういうシーメールは、ますます巧妙化してきてるよ」と、スペイン語が分からない方の、太った検査官が言った。「アレがなかったら、俺には女としか思わなかったぜ」 彼は笑いながら私の脚の間を指さした。私は自分が彼らと同じ検査官であり、誘拐され、意思に反して体を変えられてしまったのだと伝えようとしたが、彼は聞こうともしなかった。もうひとりの、スペイン語が分かる検査官は、ニヤニヤして話を聞いていた。 「バカな話しはもうやめるんだ」と、痩せた方の検査官は私の上腕をつかんだ。「俺たちは、お前の泣き言を一応全部聞いたからな。だが、そんな話、俺たちにはどうでもいいんだ。お前はメキシコに戻る。それだけだ」 「でも、私はアメリカ人だ!」と叫んだ。 「関係ない。お前は今夜国境行きのバスに乗る」 私はようやく、彼を説得するチャンスがないことを悟った。彼ばかりか他の誰をも説得できないだろう。身分証はない。カネもない。自分が誰であるかを示す証拠はどこにもないのだ。その証拠がなければ、どうしようもないのだ。 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 Gender equality 「ジェンダー平等性」 「ほら、立って。この週末までに、これをマスターしてくれなきゃ困るんだから」 「ちょっと時間くれない? 本当に大変なんだから」 「えぇ? 逞しい大男が、ハイヒールで歩くこともできないって? なるほど、政府があなたたちをそういう身分にしたのも納得だわ。さあ、もう立ち上がって。あと、これ以上、泣き言は言わない」 「泣き言なんか言ってない。それに、あのホルモンのせいでボクが感情的になりやすくなってるのは分かってるだろ?」 「ほら、またそれ。ホルモン。ああ、ホルモンのせいで弱くなってる。ホルモンのせいで泣いてしまう。ホルモンのせいで感情的になってる。アンディは、ホルモンで泣き言を言ったりしないよ。まあ、アンディの場合は、リンダがあの法律が施行された後すぐに彼をリハビリ施設に送り込んだからだけど。施設は、男に行儀を教える方法を知ってるから。正直、あたしも、同じことをしようかと思っているところ」 「お願いだよ、ケイリー、やめて……」 「どうしたらやめてもらえるか分かってるでしょう? 最初から、性に関することばっかり。あとはお化粧。それに髪の毛。あなたは、このどのステップについてもいちいち抵抗してきている。寛大じゃない奥さんなら、2年は前にあなたをジェンダー平等局に通報してると思う。ほんと、あたしはあなたにすごく優しくしすぎているんだわ」 「ぼ、ボクはこれでも頑張ってるんだよ、ケイリー。ただ、これは全部ボクには難しすぎることばかりなんだよ。ぼ、ボクは分かってるよ、これは必要なことだって。ボクたちはこうなって仕方ないんだと。こうなった方が世の中にとって良いことだと。でも……でもね、分かっていても、簡単になるわけじゃないんだ。ボクは、20年分の時間を解くところから始めなくちゃいけないんだから……」 「分かってる。分かってる。もう何回も聞いたから。言い訳にはもう飽き飽き。結果が欲しいの。不平はいらないから結果があればいいの。さあ立って、少しは進歩してることを見せて。さもないと局に明日伺うって予約するわよ。さあ、ほら。どこまでできるようになったか見せなさい」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 Good management 「良い管理」 「マーク、また新しいやつか? あんた、問題ありかも」 「私には問題には思えないけどね。課題だよ。その課題を資産に変えてる。良い管理に思えるけどね、私には」 「で、この人はどんな話なんだ? ライバル? それとも警察とちょっと仲良くしすぎたギャングメンバー?」 「実は弁護士なんだ。今の彼女を見ると信じられないかもしれないが、以前はフットボール選手もやっていた」 「あんなちっちゃいのに? マジで?」 「ラッセル・エドワーズって名前、聞いたことがないか?」 「クォーターバックの? チームは確か……」 「ネブラスカ。そう。確かにNFLの選手としては小さすぎだったな。だから引退してロースクールに入った。高潔な精神そのもので、悪い奴らをやっつけたいと思ったのだろうな。彼はある地方検事の事務所に入った。そして麻薬との聖戦へと取り掛かったわけだ。そして……まあ、結果的に、ここに連れてこられてしまったということさ」 「おやおや。正真正銘にクリーンな頃の彼なら覚えてるが……」 「もはや今は、全然違う。そこが重要な点かもな。彼女は、世の中のどの淫乱女よりイヤラシイ女になってるよ。今は、こういうふうに、うちの野郎どものストレス解消をしてやる時以外は、クラブで躍らせてる」 「なるほど。あんたを怒らせちゃいけないってことだな。忘れないようにしよう」 「ああ、彼女はその役目も果たしてるな。俺の他の女たちと同じだ。俺や俺の仕事相手がセックスして、後は殺して終わりというわけにはいかない。男なら、その男らしさを奪い、それを周りに見せびらかす。そうすれば誰も俺に逆らうことはなくなるのさ。誰でもな」 「確かに、そうなるね」 「ジェシー、分かってくれてうれしいよ。こういうことを毎回いちいち説明するのが少し面倒くさくなっているんだ。これは頼んでるんだが、分かるかな。私は言葉をやり過ごすことができない性分なんだ」 「え、何? 何のことだ? ま、待てよ。俺を離せ、この野郎! いったいどうしようっていうんだ?」 「警察と仲良くする。お前の言葉だ、ジェシー。私は、お前がアナルを犯されるのを喜ぶようになるよう心から望んでいる。お前は一生そうされることになるわけだからな。こいつを連れていけ。私も、処理を始めるため、すぐに降りていく」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 Pretty Boy Roy 「プリティ・ボーイ・ロイ」 プリティ・ボーイ・ロイ。彼はいつもそう呼ばれてきた。彼は、そう呼ばれるのをひどく嫌い、町でその名を発しただけで男たちを何人も撃ち殺してきたにもかかわらず、その呼び名はしつこく残った。実は、そのことは、当局があれだけしっかり彼を追跡できた理由のひとつだった。何百も銀行が襲われてきたが、ほんのわずかの銀行しか、プリティ・ボーイ・ロイとその一味に襲われたと言う証人を得られなかった。彼は正真正銘の有名人になり、彼のお尋ね者のポスターが、領地内のあらゆる雑貨店や保安官の居場所の壁を飾った。だがポスターの似顔絵は書き換えられるたびに少しずつ可愛らしい顔に変わっていき、やがて、美しい顔の男なのか野性味ある女なのかであいまいになっていった。その変化の過程で、彼はそもそも「彼」ではないという噂が広まり出したのだった。その噂によれば、彼は、本当は銃の扱いが上手い男装したメキシコ系の女とされていた。 ロイが最初に撃った男は、彼に面と向かってその噂を口にした男だった。ふたり目も同じ。そして3人目も。だが、噂はいつまでも続き、彼の仲間ですら少し引いて彼に接するようになり始めた。それが彼が落ち目になる始まりだった。それが彼の人生の終わりの始まりだった。悪党たる者、自分の仲間を信じられなくなった瞬間、ひとり馬に乗って夕陽に向かって旅立ち、新しいギャング仲間を探しに出るべきである。だが、ロイはそれほど頭が切れなかった。彼は、表向き彼をほめたたえる仲間たちの元に長居しすぎてしまった。そしてその結果を味わわされることになる。 それは急に襲い掛かってきた。裏切りというものは普通いきなり襲い掛かってくるものだ。特に、その裏切りが最も身近な人による場合、そうである。ロイの場合、それはビッグ・アールによるものだった。ビッグ・アールは毛むくじゃらの大男で、馬より臭いうすのろである。ロイが消えれば自分が一味を引き継げると思った彼は、地元の連邦保安官のところに行き、次の標的を襲うロイの計画を密告したのだった。当然、その銀行を襲う時間には、すでに当局が待ち構えていた。銃撃戦は短時間だったが悲惨な結果に終わった。結局、標的になりやすい巨体のビッグ・アールも含めて、ギャングのほとんど全員が撃たれ、死体となって地面に伏したのである。 だが、ロイは逃げた。死にかかった馬に乗り逃げ、別の馬を見つけ、さらにまた別の馬を乗り継ぎ、必死で逃げた。そして、カリフォルニアまで半分ほどのところに来て、とうとう、力尽きて止まったのだった。ここまで逃げてもまだ安全ではないことは知っていた。隠れる必要があった。計画を練る必要があった。連邦保安官はあきらめないだろう。連中は太平洋まで行っても、また戻ってくる。ロイを捕らえ絞首台に上げるまで。 そういうわけで、ロイは身を隠すために何度か使ったことがある山小屋にこもることにした。しばらくの間は大丈夫だった。上手くいったのか、誰も追ってこなかった。最初の2週間が過ぎたころからは、少しは落ち着いて寝ることができるようになった。 だが、順調な日々は長くは続かなかった。ある朝、目を覚ますと頭に銃を突きつけられていたのである。見上げると、あご髭を生やした背の高い筋骨たくましい男がそびえ立っていた。「お前、可愛いヤツだな」と男は言った。「起きろ。立つんだ」 ロイは素っ裸で寝ていたが、両手をあげて抵抗しないことを示しながら男の命令に応じた。男はスリムと名乗った。ロイの男性器を見ると、かすかに笑みをこぼし、「どう見てもデカいとは言えねえ代物だな」と言った。「とてもじゃねえが、デカいとは言えねえ。ちっちぇえな」と。ロイは、わらの寝床から50センチも離れていないところにある自分の拳銃に目をやった。だが、間違った動きをしたら、即、撃ち殺されるのは知っていた。ロイは、男にじろじろ見られるがまま、じっと待った。 しかし、スリムに四つん這いになれと命じられ、さすがにロイは声を荒げた。強い口調で断ったが、口で言ってもどうにもならない。諦めたロイは拳銃のところへと飛んだ。けれども銃を手にすることはできなかった。その前にサムにのしかかられてしまった。ロイは銃の扱いは巧みだが、取っ組み合いに強い男では決してない。まったく相手にならず、簡単にねじ伏せられてしまった。スリムはズボンを緩めながら、ロイに言った。「おとなしくするんだ。諦めて力を抜いてれば、そのうち気持ちよくなってくるって」 ロイはできる限りの力で抵抗したが、無駄だった。 結局、ロイは抵抗を諦めた。そして彼自身、驚いたことだが、実際に気持ちよくなっていった。いや、むしろ、その気になって受け入れるならば気持ちよくなれると分かったと言うべきか。ようやくコトを終えると、満足そうにスリムは言った。 「お前、いつでもあの銃を取ってもいいぜ。だが弾は抜いてある。俺もバカじゃねえからな。それと、俺は今のこと気に入ったぜ」 「お、俺を離せ」とロイは言った。 スリムは笑った。「アハハ。お前と取引をしよう。お前、逃げてるんだよな。俺には分かる。お前、この冬の間、ここにいてもいいぜ。……いいから黙って聞け! お前が出て行くときは、必要なものを何でも用意してやろう。その時まで続いたら、餞別もやろう。100ドルな。だが、俺に抵抗しようとするつもりなら、俺を殺した方がいいぜ。俺はお前が暴れるのは見たくねえ。暴れ始まったら、お前が俺を倒す前に、俺がお前を縛りつける。そしてメキシコにでも売り飛ばすかな」 ロイがスリムの提案に同意するまで2日間かかった。ということは、同じ時間、スリムに犯されたということである。そして、その冬の間、ふたりはぎこちない休戦状態にあった。スリムは満足を得たし、ロイもメキシコ奴隷へ売り飛ばされてはいない。この冬の間に、スリムはロイをローザと呼び始め、何かハーブのようなものを与え続けた。そのハーブによりロイの腰は膨らみ、肌も柔らかくなっていた。冬が終わり春が近づく頃には、ロイは自分をローザと呼ぶようになっていて、前にもまして女性的になっていた。実際、女性と言っていい体つきになっていた。だが、彼の変化は体つきだけではない。彼はスリムとの時間を楽しみに待つようにもなっていた。何度となく、オーガズムに達せられ、恍惚とした状態にさせられてきた。毎回、行為が終わると、ローザは、寝返りを打つことすらできないほどぐったりと疲れ、恥辱の感情に襲われ、少しずつ男としての自我が溶け去っていくように感じた。ではあるが、彼には他に選択肢はない。ここに留まる他ないのだった。 冬が終わると、スリムは、その言葉通り、女性化した無法者にふさわしい衣類を買いに小屋を出た。スリム自身の馬と共にローザの馬も一緒に連れて行った。買い物を済ませ戻ると、玄関前のポーチにローザが裸で待っていた。ブーツを履いただけの格好だった。にっこり微笑みながらゆっくりとしゃがみ、スリムに、これから何をしてほしいか身振りで示した。 「あなたに会えなくて寂しかったわ」とローザは言った。本当にスリムがいなくて寂しかったのかもしれないし、脚の間に入れてもらえなくて寂しかったのかもしれない。スリム自身はただの嫌悪すべき山賊にすぎなかったが、彼のペニスは長く太く、ローザが感じるスポットを余すところなくヒットできる代物だった。「カリフォルニアに行く前にもう一度だけ、あたしを抱いて」 「一度だけ? カリフォルニアまでは2ヶ月近くはかかるぜ」とスリムは言った。すでにベルトのバックルを外しており、重いベルトがどさりと音を立てて地面に落ちた。「道中、毎晩抱いてやるよ。それに、多分、毎朝もな」 ローザは嬉しそうに笑顔になって、ポーチに両膝を着いた。いつもなら、その姿勢でスリムのペニスへと手を伸ばす。だが、この時は違った。ローザは素早い動きで、地面に落ちたベルトから銃を取ったのだった。スリムが反応した時はすでに遅かった。ローザは引き金を引き、彼の腹部に一発撃ち込んでいた。さらにもう一発、そして胸部にもう一発。スリムは地面に倒れ、死んでいた。 ローザはいっそう嬉しそうな笑顔になったが、何も言わなかった。素早く馬のところに行き、サドルからドレスやら他の女物の品物が入ったカバンを取り、小屋に戻って着始めた。女物の服になれていなかったので時間がかかったが、何とかそれなりに身支度ができた。腰にスリムのガンベルトを巻いたドレス姿で小屋を出たローザは、振り返って小屋を一瞥し、新しい人生へと歩き始めた。プリティ・ボーイ・ロイは死んだ。だがローザの人生は始まったばかりなのだ。 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 A frank discussion 「率直な話し合い」 「ちょっと。あなたに話したいことがあるの。でも、怒らないでほしいの」 「いやな話しみたいね」 「ええ。でも、約束して。いい? 話しを聞くって、怒らないって、約束して。この手の話しにあなたがどう思うか知ってるわ。でも、興奮してわめき散らすことだけはやめてほしいの」 「わめき散らす? 本気で言ってるの? 抑圧と不当な扱いに戦うことはわめき散らすこととは違うわよ、イーヴィー。それは正当な活動よ。それに、あたしはすぐにやめるわよ。誰かに自分はトランスジェンダーだと言っても、悪意がこもった目で見られないようになったら、即刻ね。嫌な目にあわされるかもしれないと恐れなくてもいいようになったらね。あるいは、皮肉にもレ〇プされるかもと怖い思いをしなくなったらね。最後のことって、本当に理解できない。男たちって、トランスジェンダーをヘイトするあまり、あたしがそうだと分かったら、同意なしであたしを犯したくなるって思うわけ? ふーん。たいしたアクロバティックな思考をしてるもんだこと。いいこと、あたしはねえ……」 「ステファニー、あなたはあたしを説得する必要はないわ。あたしはずっとあなたに寄り添ってきたし、すべてのことであなたを支援してきた。それに、あたしが愛した男性が実は男性ではなかったということを受け入れることが、あたしにとってどれだけ辛かったことか、あなたも知ってるでしょ。その男性はあたしの親友が仮面をかぶっていただけだったと」 「うまい言い方ね。あたしもあなたの友情をどれだけ感謝してるかを何千回も言ったわ。あなたなしにはここまでできなかったと思う。でも、だからと言って、あなたが何かバカなことを言っても、あたしは怒らないということにはならないの。あたしはそんな人間じゃないの。だから、話したいことを言ってくれない? あたしは、それに対してあたしが思った通りの反応をするだけ」 「いいわ。どうとでも。でも、あなたは怒ると思う。あたしには分かる」 「じゃあ、怒るでしょうね。そういうの初めてのことじゃないし」 「んもう。いいわよ。ブラッドの件よ。あなた、何と言うか、彼への接し方、もう少し和らげなくちゃダメだと思うの」 「本気でそんなこと言ってるの? あなたのお兄さんがあたしになんか問題を抱えてると?」 「いや、そうじゃないの。ただ……」 「あたしがブラッドに、トランスジェンダーへのヘイトをするなって言ったりするわけないじゃない。彼はずっと前からすごく優しくしてくれてるわ。まあ、彼のことについて誰にでも言えるわけじゃないというのは分かるけど……」 「ブラッドはトランスジェンダー嫌いじゃないわ! もう、お願いだから、ちょっと黙って聞いてよ! あたしが言おうとしてるのは、ブラッドがあなたに惚れてるということ。だから、あなたが彼に今までのような接し方を続けていると、彼、後で後悔するようなことをしてしまうかもしれないということ」 「あたしが本当の女じゃないから?」 「もう! 違うわ! ブラッドにはすでに彼女がいるからよ、ステファニー! もし彼が浮気をしたら、彼女はボロボロになってしまうから!」 「あたしは、そんなことはしないわ」 「言ってくれてありがとう。でも、あなた、彼と一緒にいる時、いつものあなたと違うの。あなたも分かってるんじゃない? 注意してても、起きちゃうことはあるの。それに、ブラッドもあなたのことを好きだもの。あなたが……あなたがスティーブだった時も、ブラッドはあなたを崇拝してるようなものだったもの。じゃあ、今は? 今も同じよ。違った形になってるけど。彼がどうしたいか、あたしには分かる。あなたもその気になってると思うわ。ここの皆に気づかれないか、あたし見張ってるのよ」 「いいわ。あたしは何もしない。約束する。あたしは決してブラッドのもう一人のオンナにはならないって」 「そう言われても、本当は、まだあたしは落ち着かないの。聞いて、ステファニー。あたしはあなたのことを知っている。あなたはたくさん我慢してきたし、それにはあたしも同乗しているわ。でも、だからって、その埋め合わせのために、軽率な状況に身を投じなくてはいけないってことにはならないの。だから、お願い。彼から離れて」 「そうするわ。彼が、誰だっけ、その彼女と付き合ってる限りは、あたしは行儀よく振る舞うわ。でも、それが終わったら……」 「どうやら、ここまでが精いっぱいみたいね? いいわ、どうでも。家庭を破壊したいなら、そうすればいいんじゃない? でも、何もかも上手くいかなかったとき、あたしの肩に顔を埋めて泣きに来るのはヤメテよね。あなたは、自分でベッドをメイクしたら、そのベッドで寝なくちゃいけないの」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 A smart girl 「賢い娘」 「こんな感じ?」 「ああ、完璧だよ、アレックス。これ、すごいことになるぜ」 「じゃあ、どこにも投稿なんかはしないんだよね? この髪に、お化粧に、その他いろいろだろ? ボク、これじゃあ……分かるだろ……ちょっと女の子っぽく見えちゃう」 「お前が? 女の子? バカいうなよ」 「うん。そうだよね? でも、こういう格好しなくても、最近、職場で変な目で見られてるんだ。それに、スターバックスでボクにナンパしてきた男のことは話したよね?」 「変なヤツはどこにでもいるさ。そんなのお世辞として受け取っておけばいいんだよ。そうじゃないと、お前、一生、世の中に適合してないと思いながら生きて行かなくちゃいけなくなるぜ?」 「ボクはちゃんと適合してるよ。キミだって分かってるじゃないか。ボクは高校まで学校では一番人気があったんだ。大学でも、男子学生クラブの会長だったんだ」 「でも、あの事件で追い出されるまでだろ?」 「あれはまったくの誤解だったんだ。なのに、誰も信じてくれなかった。みんなが見たのは、ボクがあの宣誓者のちんぽを咥えてるところだけだったからかなあ。ボクはただ彼に試練をあたえてただけなのに……。なのに、みんなボクの言うことを聞こうともしなかった。頭が固い人間っているんだよね」 「別に俺に言って聞かさなくてもいいよ。俺は、あれが男同士の絆を固めてるところだったって知ってるから」 「その通り。そんなわけでボクたち親友なんだよね、ロビー。キミなら分かってくれる。ボクたち一緒にあれこれヤルからって、ボクたちがゲイってことにはならないんだよ。どっちかっと言ったら、ボクたち超がつくストレートだよ。だって、ボクたちのセクシュアリティについて周りが何て言ってるかなんか気にせずに、ボクたち、ちょっとしたお楽しみができるんだから。ボクがいつも言ってるように……」 「お前がそういうふうに興奮してしゃべるところ、俺、好きだぜ。でも、お願いだ、この写真、最後まで撮らせてくれる? 仕上げたいんだよ」 「あっ。そうだね、いいよ。で、それ、何のためって言ったっけ? もう一度、教えてくれる?」 「ただの写真集めだよ。キミは何も心配することないよ」 「ああ。あのビデオと同じく?」 「そうあれと同じ。キミは頭がいいなあ。だから俺はキミが大好きなんだ」 「ボクも大好きだよ。それに……さっきからお楽しみの話をしてきたからかなあ、ちょっとボク、……その気になってきちゃったんだ。ねえ……後でいいからさあ……また別のビデオ……撮れないかなあ? ふたりで……」 「お前のために? いいよ、いいよ! なんでも! 喜んで!」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 A housewife's job 「主婦の仕事」 「ああ、すごくキツイな」とロイは言った。「高校時代に、お前がこうだと知っていたら、俺たち、この5年間ずっとこれをやってこれたのにな」 リーナは、ロイにアヌスを突かれながら、小さな喘ぎ声の他は何も言わなかった。ただ、自分がこの状況にいることになってしまったいきさつばかりが何度も頭に浮かんできて、仕方なかった。もちろん、事実は知っている。いろんな出来事の流れは簡単に追える。でも、それ以上の深いことは、ぼんやりとしか思い出せない。かつてはリオという名で、地元の大将格だった自分が、どうして、こんなに容易く女性化に屈してしまったのか? こんなにも自分から進んで? こんなにも完全に? そもそもの始まりは、卒業してすぐに、学校時代の恋人と結婚した時だった。マンディは完璧な彼女だった。ブロンドの髪、青い瞳、そして、そのためになら死んでもいいと思えるようなプロポーション。しかも頭も良い。リオと違って彼女は大学合格が確実だった。一方、リオは、高校のフットボール部のスター選手であり地元の誇りだった。しかし、どう頑張っても、将来は父親の自動車修理工場でレンチを回すことにしかならないことも知っていた。稼ぎは悪くない。けれど、自分の新妻が大学で学ぶ心理学やら何やら彼の理解を超えたことについて将来の希望を語るのを聞いているうち、リオは少し嫉妬を感じずにはいられなかった。その後、彼女が大学で新しい人々と出会い、特に男子学生の友人ができるようになると、リオの嫉妬心は最高潮に達した。マンディの新しい友人の中に、彼が高校時代に頻繁にイジメていたロイが含まれていると知ったとき、リオの我慢は限界に達した。 もちろんマンディは、ロイとは何でもないと言って彼を安心させようとした。実際、マンディはリオしか愛していなかったのである。だが、リオはそうは思わなかった。そして、ロイがかつての引っ込み思案でガリガリのキモイ男から、堂々とした体格の、ハンサムで、しかも大学生としての知性を持った立派な青年に変身するにつれて、リオの疑念は確信に近づいていく。4年間という短い学生時代であれ、少しばかりの自信を獲得しながら、せっせとジム通いに励むことで、ひとりの男にこれだけの変化をもたらせるとは、驚きだった。そして、リオの方は、自分でも情けないと思いつつも、ロイとは逆方向に変化していたのである。 高校時代のスポーツ活動で育てあげた筋肉は、ビール片手にテレビの前に座る時間が増えるのに合わせて、見事に溶け去っていった。そして筋肉がなくなるのに伴い、彼の自信も消え、さらには性的能力までも衰えていった。もちろん、マンディはそれに気づいていた。どうして気づかないわけがあろうか? 彼女の夫は今や勃起することすらまれになっていたのである。当然、彼の寝室での能力低下はふたりの夫婦関係にも悪影響を及ぼした。 ケンカ。口論。双方とも別れる、別れないと言い出し、離婚の危機が訪れる。しかし、ふたりは別れず、結婚生活にしがみついた。やがてマンディは大学を卒業し、地元の調査会社に就職する。だが、ロイの就職先も同じ会社だった。その事実を知ったとき、リオの男性としてのプライドが粉々に砕け散った。マンディの給与はリオの稼ぎをはるかにしのぎ、彼女の方が世帯の主たる生計主に変わった。マンディとの夫婦関係の維持に貢献する部分が事実上ゼロになったと知ったリオは、この鬱屈した状態から這い上がる機会が消え去ったと悟ったのである。 リオは自分の殻に引き籠った。何にも関心を示さなくなった。ただ、仕事に行き、帰宅し、テレビを見て、眠る。それを来る日も来る日も繰り返す生活。一方のマンディは、ますますロイと親密になっていった。そのうち、マンディにとって夫と過ごす時間より、ロイと一緒に過ごす時間の方がはるかに多くなっていった。一緒にランチを食べ、一緒に仕事をする。仕事帰りに、一緒に飲みに出ることも多かった。さらには、出張の時に一緒になることもかなりの回数に登る。 そんな妻の変化をリオは嫌悪した。だが、それ以上にリオが嫌悪したのは自分自身だった。ロイのような男に嫉妬心を抱くなど、自分にはふさわしくないことだ、と。彼には、高校時代のロイのイメージから抜け出せずにいたのである。しかしながら、マンディが究極の選択を突きつけてきた時、リオもようやく自分よりロイが優れていることを理解した。彼女は、オープンな夫婦関係になるか、さもなければ、家を出て行くと言ったのである。リオは、どちらも拒否したかった。だが、自分は上手に妻を喜ばすことができない。彼はかすれ声でオープンな関係になることに同意したが、心の中、自分なら、いくらでもその気になってる女を見つけられると思っていた。その後、リオとマンディは、それぞれ別々に行動するようになった。 リオにとっては意外だったが、マンディはロイの元に直行することはしなかった。その代わり、彼女は、試験的に女性を相手にし始めたのである。彼女は、女性だと自分の求めることに完璧に答えてくれると何度も話した。そして、そう語るのと同じくらい頻繁に、リオが女性たちから「大事なことをひとつも学ばない」と愚痴を言った。一方のリオは、目論見に反して、セックスパートナーとなる相手を見つける試みにことごとく失敗していた。彼は、かつてのような魅力的な男性ではなくなっていたのである。少し基準を下げれば、運よく相手を見つけられたかもしれないが、リオは一応のプライドを持っていたのだ。彼は相手を見つけようと、しょっちゅう街に出るようになっていた。 だが、突然、その生活が終わる。マンディが、何もかもうんざりしたと言ったのである。それと同時に、彼女は、もしふたりの夫婦生活を持続させるのなら、いくつか変えたいことがあると言った。リオは、その頃までずっと性的なことに飢え続けていたこともあり、マンディが求めることに何でも従うと同意した。 最初は、特に大変なことは何もなかった。熱心な前戯を求められることくらい。もともとリオはセックスが上手くないこともあり、それは予想外ではなかった。それに加えて、外見に多少、注文をつけられるようになった。ダイエットをすることや、エクササイズをすること。極端な要望はなかった。これによって夫婦関係が見違えるように改善したこともあり、リオにとっては妻の要望に沿うことは小さな代償にすぎないと思われた。 時が経ち、それからあまり時間がすぎないうちに、ふたりの間の関係が変わり始めた。いや、むしろ、リオが変わり始めたと言った方が良いかもしれない。最初は、ほとんど気づかなかった。ちょっと肌が柔らかくなったとか、上半身にすこしたるみが出てきたとか、腰やお尻が少し膨らんできたとか、それくらいだった。リオはほとんど気にしなかった。むしろその変化をマンディがとても喜んでいる様子で、なおさら気にしなかった。特に、リオの乳首がどんどん敏感になってきてるのがマンディには嬉しいらしい。リオ自身も、敏感な乳首を喜んでいた。 しかしながら、その後、本格的な変化が始まる。マンディは、リオに修理工場の仕事を辞めるべきだと言ったのである。その仕事には将来性がないと、その仕事を続けるより、もっといいことがあると言う。彼女は、素早く付け加えて、彼の稼ぎはほとんど問題にならないとも指摘した。妻を喜ばせたい一心のリオは、それにも同意した。同意した理由として、マンディが求めることに従う必要があったということもあるが、もっと大きな理由として、彼は元々、少し怠惰なところがあり、家で一日中ごろごろしてるのが魅力的に感じたからでもあった。 しばらくの間、その生活は素晴らしかった。本当に素晴らしかった。リオは、人生でこの時ほどリラックスした時間を過ごしたことはないと思った。だが、その後、事態は変化を迎える。 マンディに完全に依存することは、何らかの期待なしには、提案されないことである。彼女はリオに家の掃除、夕食の準備、そしてリオ自身をこぎれいに保つことを要求した。最初のふたつはそんなに難しいことではない。料理について言えば、楽しいと思うほどだった。だが、最後の要求は、彼に大変な課題を押しつけるべく考えられた要求のように思われた。 マンディは楽しそうに彼に衣類を買ってくるが、そのすべてがリオの持ってる服と比べて、かなり女性的な服ばかりなのである。とは言え、それを着ないと拒絶することはできない。一度、拒絶しようとしたが、マンディは彼を家から追い出すと脅かしたのである。彼は仕方なく、そういう服を着た。そして、いつの間にか、彼は常時、マンディが「中性的」衣服と呼んでいる服を着るようになっていた。彼にとっては女性服にしか見えない服ばかりだった。 リオがマンディの「専業主婦」になって半年が過ぎたころ、マンディは新たな要求を突きつけてきた。整形手術である。もちろん、彼女は「要求を突きつける」という形は取らなかった。家事をしてくれるリオへのクリスマスプレゼントという形を取っての要求であった。リオは断ることはできないのを知っていた。 リオは、手術が終わり、自分の姿を見て、どうして自分はここまで落ちるのを許してしまったのだろうと思わざるを得なかった。自分の乳房……そう、乳房そのものが……マンディのよりも大きい乳房。まさに、「専業主婦」の名前にふさわしい姿になってしまった。顔も女性的にされ、体つきも変えられ、大きな乳房もつけられた。いずれも見事な仕事だった。 しばらくの間、彼は落ち込んだ。裏切られた気分だった。怒り。自己嫌悪。友人でも警察でも、誰でもいい、家を飛び出し、話しを聞いてくれる人に自分の状態を叫びたかった。でも、どこに行けばいいのだろう? すでに友だちは誰もいない。手術についても、自分で同意の署名をした以上、警察が何かしてくれるはずがない。無理。自分は罠に嵌められたのか? ちなみに、マンディは、新しい彼を愛してくれていた。彼というより、彼女と言うべきか。マンディは自分のことをリオの夫と呼んでいるのだから。マンディは彼をリーナという名前で呼んでいる。それもリオは受け入れる他なかった。 それから1年ほど、ふたりの生活は一定のパターンに落ち着いていた。リーナは、深く悩まない限りは、現状にほぼ満足していた。マンディはいっそう明るくなっていて、中流の上クラスの生活を満喫している。良い生活と言えた。少なくともマンディはそう言っている。だが、そんなある日、マンディはふたりの生活にロイも加えるつもりだと言い出した。 リーナは反対した。できる限りの強さで反対した。理解できなかった。自分はマンディとふたりで幸せに暮らしたいと思ってるだけなのに、どうして彼女は? リーナは泣きながら、マンディがいてくれれば、それだけで幸せなのにと訴えた。だが、マンディは同意せず、断固として条件を言い張った。ロイをふたりの生活に加えること。さもなければ離婚すると。それだけのことだと。リーナは選択肢がないことを悟り、同意した。嫌々ながら同意した。 ロイが移り住んできたが、彼が完璧なほど思慮深い人間であるのを知り、リーナは驚いた。彼はマンディとリーナの関係に割り込んでくることはなかった。確かに、彼はマンディと肉体交渉をしてきている。何年も前からそうしてきている。リーナはそれを知っていた。だが、この家に越してきた彼は、一線を越えてリーナの気分を害するような振る舞いをすることは一度もなかった。さらには、マンディと一緒の寝室にリーナを誘うことすらあった。それについては、リーナはいつも断っていたが。 それから8ヶ月が経った。マンディは家から離れてすごす時間が増えていた。彼女はいつも出張だと言っていたけれど、それ以上、詳しいことは何も言わない。その結果、家にはリーナとロイのふたりだけになることが多くなった。リーナもロイも、それぞれ慰安を得る相手がいない状態が続いた。 そんな状態でいたある日、リーナは酔った勢いでまちがいを冒してしまった。酔った勢いで、彼の高校時代のイジメ対象であるロイにフェラチオをしてしまったのである。そう言われたからでもなく、自分から心に決めてしたわけでもなかった。ただ、自然にそうしてしまったのであった。 だがリーナ自身、意外に感じたことだったが、リーナもロイも、それを楽しんだのだった。それから間もなく、その行為はマンディが家を離れている時には普通に行われる行為になった。 そしてある日、マンディがロイとリーナに宣言した。彼女はフランスに引っ越すと、もうロイとリーナとは離れると。リーナはマンディに思いとどまるよう懇願した。ロイも同じことを言ったが、リーナほど心は籠っていなかった。彼はこうなることを知っていたかのようだった。実際、彼は知っていたのだろう。 マンディがフランスに発ってから1週間が過ぎた。リーナはその時になってようやく、ロイとふたりっきりになったことを受け入れた。もはや、行為をフェラチオで終わらせる理由はなくなっていた。 リーナはロイに自分を与えることに決めた。それ以外にすることがあるだろうか? 自分には仕事をするスキルがない。友人もいない。自分に何か期待する家族もいない。自分はロイに依存することしかできないのだ。そして、ご主人様を気持ちよくさせること以外に、専業主婦のすべき大切な仕事はないなのだから。 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 An arrangement 「協定」 サムは呆然とドア先に突っ立った。口をあんぐりと開けたまま、部屋の中にいる人物を見つめた。永遠と思えるような時間が経った気がしたが、実際は数秒間だったかもしれない。ようやく、彼はその人物から目をそらした。彼は恥ずかしさに頬を赤くしていた。 「ちょっと気まずかったみたいね」と女性の穏やかな声がした。「こんな形であなたにカミングアウトするとは思っていなかったわ」 「す、すまなかった。あなたがここにいるとは知らなかったもので。ケリーの部屋から声が聞こえて、てっきり僕は……」 「あたしをケリーだと思った、と」と彼女は答えた。「ところで、こっちを向いてもいいのよ。あたしは気にしないから」 嫌々ながらサムは前を向いた。いや、嫌々ではなくワクワクしながらだったろうか? 違う、決してそんなことはない。だが、彼が前を向いたことには変わりがない。そして、彼はその人物に目をくぎ付けになった。人物? いや目の前に立っているのは女性だ。長い髪と小ぶりの張りのある乳房をした美しい女性だった。その姿は彼の妹にも、ガールフレンドにも似ていた。 しかし、彼のガールフレンドとは違い、パンティひとつの彼女の股間には隆起があった。それに気づきサムの頭は困惑の泥沼に嵌った。性的な興奮に好奇心が混ざり、その好奇心に拒絶の気持ちが加わってくる。あるいは怒り? 多分、羞恥心かも? 感情を整理することすらできなかった。彼女にじっと見つめられているので、なおさら落ち着けない。いや、見つめているのは自分の方か? サムは何をどうしてよいかも分からなかった。 「ちょ、ちょっと……分からない」とサムは手で髪を掻いた。「本当に……何が何だか……」 ジャッキーは微笑んだ。「何が分からないの?……あたしはトランスジェンダーなの。ずっと前から、そう。ただ、みんなには隠し続けてきただけ」 「どうして?」 とサムは思わず口にした。 「本気で言ってるの? あたしの両親を知ってるわよね? それに完璧主義者のブリタニーが認めてくれるわけない。あなたの彼女にはたくさん良い面があるかもしれないけど、進歩的という点は欠けている。ブリタニーは自分の弟がキモイやつと知って、あたしを憎んでるの。ましてや、自分の弟が変態妹だと知ったら、もっと憎むでしょうね。でも、あなたは……あなたならあたしを受け入れてくれるのは分かっていた。ずっと前から、あなたがあたしのことを見ているのを知っていた。あなたがいつもあたしに優しくしてくれているのに気づいていた。そして、あなたとふたりなら、あたしの秘密を守ってくれると、ふたりで何かできると確信しているの」 「ふたりで何かする? 何を……いったい何の話をしているんだ?」 「しーっ!」とジャッキーは指を1本、唇の前に立てながら近づいた。「あたしなら、ブリタニーが絶対にしないようなことをするわ。で、あなたはそのセクシーな口を閉じて黙っているだけでいいの。そうしてくれる?」 彼女は手を下に伸ばし、ショートパンツの上からサムの股間を撫で始めた。「あっ、黙っててくれそうね。確実に黙っててくれそう」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 Fine print 「契約細目」 「ああ、そうだな。楽しかったよ。楽しめるとは思ってなかったんだが、俺が間違ってた。楽しかったかい、ララ?」 「子供みたいにはしゃぐのやめてよ。あたしは、ここに着いたとき、あなたがすごくビクビクしてたのが面白くって笑えたわ」 「まあ、ちょっと、お前にいきなりこの話を出された感じだったからな。ここがどんなタイプのリゾートかを知っていたら、絶対来ようとは思わなかったな。というか、真剣にはね? そもそも、お前がどうしてここを見つけたかも分からないんだが。ここの人たちに説明されたように現実に作用したのを知って、いまだにショックを受けてるもん」 「前にも言ったと思うわよ。職場の女の子たちが話していたって。それはただのラテックスと……」 「ただのラテックスどころじゃないよ。すべてを感じることができるんだから」 「確かに、ただのラテックスと言うのは簡単にしすぎだわね。進化した人工皮膚で神経に接続してて、そのために……」 「俺もオリエンテーションにいたよ。同じことを全部聞いてる。クレージーだなと思ったのは、あんなに急速に俺が女の子の姿でいることに慣れたことだよ。何て言うか、家に戻ったとき、俺、どんな感じになるんだろうな」 「どういうこと?」 「ただ、この格好で1ヶ月暮らしたわけだろ? これを脱いだらちょっと変に感じるんじゃないかなって」 「まだ、何を言ってるか分からないわ」 「本気で言ってる? 処理を受けた後のことだよ。俺がお前の夫に戻ったときのこと。家に戻って、元の生活に戻ったときのこと。みんな、俺たちがここで何をしたか知らないのはありがたいな」 「それは帰れば分かるわ。あなたが四つん這いになってお尻におちんちんを突っ込まれている姿、多分忘れられないと思う。しかも、ただのストラップオンじゃなかったもの。本物の生きたおちんちん。しかも巨大なヤツ。でも、今だに、あなたが何のことを話しているのか、ちょっと分からないんだけど。家に帰っても基本的に何も変わらないわよ?」 「お前、わざと分からないふりを……」 「あ、分かった。あなた、その人口皮膚をはずしてもらえると思ってるのね? ああ、そんなバカな。無理よ、あなた。それは少なくとも1年はそのまま。さっき、オリエンテーションを見ていたって言ったじゃない?」 「い、一年……? いや。そんな……冗談だろ……」 「冗談なんか言ってないわ。神経と皮膚との接続は長時間続くようにできてるの。いま、その接続を切ってしまったら、あなた、残りの人生をズタズタになった神経を抱えてすごすことになるわよ。そうなったら、何であれ感じることができたら、その方が驚きだわ。無理よ、あなた。あなたは、あと1年はあたしの妻として暮らすの。あなたのお友達もみんな新しいあなたを喜んで受け入れてくれるといいわね!」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 Sales pitch 「販促商品」 「服を脱いだ姿を見たいわねえ。できるかしら?」 「シャーメイン、このお方の言葉、聞いたわね? 服を脱ぎなさい。……そう、それでこそ、いい娘。どうです? 完璧でございません?」 「どうやら、脚の間のあのみっともないモノは残すことにしたようね。どうして?」 「忘れないようにするためです。かつて、シャーメインは……当時はチャールズという名前でしたが……シャーメインはかなりのレディキラーだったんですの。しかも、立派なカラダをしていて。最終的には、それが原因で彼女は私のところに来たわけですが。彼女、相手にしてはいけない男性の娘さんに手を出してしまったのです。で、その男性が気づいて、まあ、ご自分の手で処理することにしたのです。そして、処罰を実行するために私が呼び出されたということで」 「ええ、私も、あなたの趣味についてはとても詳しく聞いてるわ、ジャニス。だからこそ、私はここに来たのよ」 「その件についてですが……この2ヶ月ほど、私のスケジュールはかなり詰まっていまして、そちらさまの計画はちょっとお待ちいただかなくてはいけないかと。対象は確保なされていますか?」 「しっかりと。でも、あなたのサービスを利用するかどうか、まだ決めていないのよ。シャーメインについて、もう少し質問してもいいかしら。彼女、従順なの? 肉体を変えることはできても、心の方が前と同じく言うことを聞かないってよくあるでしょ?」 「彼女は極めて行儀が良いと保証しますわ。もちろん、チャールズはいまだ中にいます。そこが一番面白いところですものね。ですが、彼が知っていた生活は消えている。友だちもいない、家族もいない。成人向けの動画でデビューした後に、友人も家族も彼女を見捨てました。それに加えて、彼女の性的志向にも手を加えたおかげで、今のシャーメインは男性とのセックスが大好きになっています。相手の男性が支配的であればあるほど、彼女にとっては良いみたいで。今はすっかり諦めて、この新しい生活に馴染んでいます」 「実は、私も彼女の出演作を観てきたの。すごく情熱的だわよね。で、これは恒久的なのかしら。だんだん効果が薄れてきたりするのって大嫌いなの、私は」 「そうですよねえ。そうなったら困りますもの。でも、私は、対象への効果は、対象が死ぬまで保証できます。あるいは、そちら様が対象に飽きて手放すまででも」 「それはないでしょうね」 「ということは、お決めになったと?」 「そうすることにするわ。早速、ウチの主人をこちらで引き取って欲しいわ。充分お仕事に満足できるまで、彼を預かってください。必要となるおカネはいくらでも出すので、言ってちょうだい。あのバカにたっぷり思い知らせてやりたいの」 「はい、かしこまりました、ケイン様。しっかりと仕事をさせていただきますわね」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 Weakness 「弱さ」 やめたい。やめなければいけない。これからフィアンセと築き上げようとしている人生のためにも、この行いが必ず引き起こす悲しみを防ぐためにも、全部、捨てなくてはいけない。服も、ウイッグも、化粧品も全部。いつの日か、みんなにバレてしまい、私は破滅してしまうだろう。その瞬間、今のこの生活が終わりを告げる。そして、そうなってしまった場合、誰を責められるだろう? 他ならぬ自分だけだ。 それでもやめられない。何回、やめようと頑張ったか数えきれない。毎回、元に戻ってしまう。秘密の生活での可愛い衣服を捨てては、また元に戻してしまうのを何度も繰り返してきた。ベッドに横たわり、もうあれには手を触れないと何度も誓ってきた。そして、それに失敗するたび、涙で枕を濡らしてきた。もう今となっては、お馴染みのサイクルになっている。お馴染みではあるけど、ひどく落ち込むサイクル。 セラピーにも通ってる。セラピストには、トランスジェンダーかもしれないと言われた。それは間違いだ。そんはずがない。私は女性の服を着るのが好きなだけ。10歳の時、姉のパンティが間違って私の衣装入れに入れられているのを見つけた。その時からの嗜好。もし、今あの時に戻れたなら、幼い自分の手からそれをひったくって、貧血で顔が青くなるまで、その子に幼い叫び続けただろう。その道を進むと、悲しみのほか何もないんだよと。幼い私は、私自身には得られなかったメッセージを得るかもしれない。そして、自分の人生を築き、立派な男性になるかもしれない。 でもそれは仮想の話。実際の私はあのパンティを履いてしまった。そして、あの感覚……ハラハラする気持ち、ぴったりと包まれる気持ち、理解できない妙な興奮、それらに全身が洗われてしまった。今でも、ドレスアップするたび同じ感覚を味わっている。今でも、ホテルの鏡の前に立ち、お気に入りのパンティを2本の指で目の前に広げると、同じ感覚がふつふつと湧き上がってくる。体毛を剃り、お化粧をし、眉を揃え、そして完璧になる。私は決して男とバレることがない。そのことが憎らしい。その一方で、私はそんな自分を恥じている。そのことも憎らしい。ふたつの心がいつも戦い、いつも片方が圧倒的な勝利を収めてしまう。とは言え、心の中には、男らしさもまだかろうじてしがみついている。そして、男として生きることこそ、自分がずっと望んでいることだと言い続けている。 皮肉なのは、フィアンセが私のことを理解してくれそうだということ。彼女はそういう人。いつも支援してくれるし、進歩的な考え方をしてるし、私が彼女になって欲しいと求める姿に喜んでなろうとしてくれている。でも、私は嘘をついている……まさにその点で落ち込んでしまう。今日は仕事で出張していることになっているのだ。いつもの、女性に変身しての旅行で別の都市に来ていることにはなっていないのだ。何度もしてきたこの旅行では、いつも最後には誰か知らない男性とベッドを共にしてきた。私のような、大きな余分物を持ってる女性を好む男性を見つけるのは、全然難しいことではない。でも、そういう男性たちはみんな同じ罪悪感を目に浮かべている。私自身と同じ罪悪感を。 今週ずっと、落ち込みと戦ってすごすことになるだろう。ああ、それなのに、私はいまだ身支度を続けている。いまだ遊びに出かけるつもりでいる。私は今夜、お酒を飲み、ドラッグをし、夜が明けるまで、この罪悪感を片隅に隠し続けるだろう。でも、朝になれば、この罪悪感は必ず戻ってくる。そして荷物をまとめ、家に戻ると、決まってもう二度としないと誓うのだ。自分の人生はとても大切すぎて、こんなつまらないフェチのために放り投げることはできないのだと。 でも1日か2日も経たないうちに、次の旅行に出かける計画を始めてしまう。これは、邪悪なサイクルで、どうしてもこのサイクルから逃れることができない。何もかも、心が弱く、何年も前のあの日、あのパンティを履いてしまったせい。心が弱くて、一回だけのこととして、サッパリと縁を切ることができなかったせい。そして、今も心が弱く、やめることができないせい。強い力があればいいのにと、こんなに願っているのに。 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 Knight in shining armor 「光り輝く鎧をまとう騎士」 もっと賢かったら。もっと分別があったら。そうしたら、脱出できる時に脱出していたのに。何度も悔やんだが、いまだにここから逃れることができない。逃れたいとすら思っていない。彼に命じられたことをするだけ。問い返すことすらしない。そして、最悪な部分は、自分がこうなって当然な人間であること。その通りだと思う。自分からここに来て、自分からここに留まっている。私は他に生きる道がなかった敗北者。本能が逃げろ、遠くに逃げろと言ってるのにも関わらず、私は彼に従って、求められることをしてきた。彼が私をこうしたのもあるけど、それと同じくらい自分から進んでこうなってきた。 振り返ると、これは避けられないことだったと思う。細かい点は違うかもしれないけど、私が彼に隷属することになるという全体的な流れは、ほぼ確実だったのだ。私は背が低く、小柄で、愛らしく、女子と思われることが多かった。子供時代の大半を、この不幸な遺伝的特質の結果を受け入れてすごしてきた。絶え間ないイジメ。男性としての私をバカにする女の子たち。細っていく自尊心。望む男性に育たない私にあからさまに落胆する父親。わずかであれ誇りをもって高校を卒業できただけでも奇跡といえた。でも、私は、大学に進んだら、事態が変わるだろうと自分を納得させていた。誰も私をバカにする人はいなくなるだろうと。女の子たちも私を尊重してくれるだろうと。どうやってかは分からないけど、父も私を誇りに思ってくれるようになるだろうと。 そのような素朴すぎる期待が持続したのは1週間だけだった。ルームメイトに、私と彼のどっちが仕切ってるのかをはっきりと、実にはっきりと教え込まれた時までだった。正直、あの口論が何についてだったのか覚えていない。ベッドの件? スペースの件? 彼が私のパソコンを使った件? 分からない。でも、結局は、彼は私に威張り散らすようになり、私はそのセメスターの最後まで、彼の横暴を耐え続けなければならなかった。 私は落ち込んだ。いつも暗く沈んだ状態になっていた。その苦痛を永遠に終わらせる方法はないかと考えていた。毎夜、ベッドに横たわり、ルームメイトに復讐する方法を夢見ていた。自分が、世の中から最低のヤツをひとりずつ駆逐するダークヒーローになった姿を想像した。だけど、それは妄想にすぎない。妄想とは知りつつ、いつか銃を手に入れ、ルームメイトが眠っているところを撃ち殺すのを夢見ていた。 そんな時、第2セメスターが始まる直前、ある機会が現れた。貸し部屋の話。しかも部屋代が無料という。ひとつだけ条件があって、部屋を借りる者はいくらか家事をしなければならないということ。私は直ちに応募したが、その家が文字通りの大邸宅だと知って驚いた。しかも家主は、30代半ばの、背が高くハンサムな男性だった。さらに驚いたことに、その家主は私と気が合ったらしい。私は1週間もしないうちに引っ越した。 しばらくの間、素晴らしい日々が続いた。家事は、そんなに大変ではなかったし、家は宮殿と言ってもよかった。さらにもっと驚いたのは、家主のデビンが、まさに男性の理想像のような人だったということ。親切で、思慮深く、同時に人懐っこい。まさに大家として望む人物像そのもののような人だった。私は、この邸宅での生活が終わってしまうことを恐れるあまり、家事にかかる時間が徐々に増え始めていたことも、彼が少しずつ私の容姿を管理し、私を変え始めていたことに気づかなかった。 彼はその企みを隠していた。私に優しく接したり、贈り物をしてくれたりして、私が気づかないようにしていた。そして私も何の疑念も抱かず受け入れていた。確かに、彼が買ってくれた服はちょっと女の子っぽかったし、美容院へしょっちゅう優待してくれたのも、何か変だなとは思っていた。特に、美容院のセットの中に全身脱毛とかプロのメーキャップも含まれるようになった時には、確かに変な感じがした。だけど、学生寮に戻って、あんなルームメイトと一緒になるのを思えば、あえて断ろうという気にはならなかったのだった。ついには、彼にフルタイムのメイドになってくれないかと頼まれた時も、私はほとんど考えずに、大学に退学届けを提出したのだった。 その後、事態は少し曖昧模糊になっていった。いつの間にか、あからさまに女性用の服を着始めているのに気づき、変だと思ったのは知っている。ドレス、ランジェリー、ハイヒールが私の衣装入れの大半を占めるようになっていた。それには気づいていたけど、あえて気にしないようにしていた。というか、元の苦痛と屈辱の日々に戻ることを避けていただけと言ってもいい。デビンは優しくしてくれているよね? 私は彼を救い主と思い始めていた。そして彼も私のことを自分のプリンセスと見るようになっていた。プリンセスたるもの、助けてくれた光り輝く鎧をまとう騎士に対して、どんなことをすべきなのか? そう、彼が望むことをどんなことでも。 そして私はその通りにした。ホルモン摂取と整形手術により、男性だった頃の生活の記憶は心の奥底へと隠れていった。私の男性性は、心の中から完全に消えたわけではないけど、ほとんど顔を出さなくなったし、私に逃げろと叫んでも、ほとんどその声は私に届かなくなっていた。特に、私が雇われたメイドから彼のガールフレンドへと立場が変わるのにつれて、そんな心の奥の存在は、簡単に無視できるように変わっていった。彼は私を素敵なドレスやジュエリーで飾り、私はそのお返しに彼に身も心も捧げたのだった。 でも、真実は知っている。私は女ではない。ゲイでもない。こんなプリンセスの生活をするように生まれてきたわけでもない。でも、それは知ってても、自分は男性でいたらこの生活はできなかったのは確かというのは揺るがない。こうなるしかなかった。そして、私はデビンが与えてくれる生活を続けるために必要なことを何でもするつもりでいる。 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 Rescue 「救出」 「バカなことを言うな、ミグエル」とアダムは怒鳴った。両腕を組み、武器商人を睨み付ける。「俺がここに来た理由ははっきり分かってるだろう。俺の兄がどこにいるか言うんだ。そうすれば、お前がやってることには口を出さない。銃なんか、俺はどうでもいい。密輸も興味がない。俺が求めてるのは兄だけだ。この野郎、今すぐ、兄を連れてこい」 ミグエルはにんまりとした。これほど自信に溢れた表情はないと言える表情だった。だが、アダムには何の意味もない。ベテランの麻薬捜査官である彼は、ミグエル・エストラーダのような犯罪者にどう対処してよいか熟知している。犯罪カルテルとも対決して、生き延びてきたアダムだ。ちんけな銃密輸ギャングなどに怖気づくことはない。これほど危険な状況であっても、兄のジェシーが2年前から行方不明になっており、追跡した結果、この武器商人につながった以上、ここで怖気づくわけにはいかない。 「何か飲み物はどうだね?」とミグエルは尋ねた。オールバックの髪で、コミックの悪者みたいな顎ヒゲを生やしたヒスパニック系の男。彼はパチンと手を鳴らし、母語で何か言葉を発した。アダムは顔をけわしくしたが、何も言わなかった。ミグエルが何を言ったのか分かるまでは、何も言わない。 何秒か後、裸の女が腰を振りながら部屋に入ってきた。……いや、違う。女ではない。いかに弱小とは言え、脚の間にぶら下がるモノが示している。極度に縮小した男性器を別にすれば、彼女はゴージャスと言える女だった。ブロンド髪、はち切れんばかりの大きな乳房、成人雑誌の中開きのために取っておかれるタイプの曲線美。間違いなく、彼女はたいていの男たちが夢見るタイプの女だ。だがアダムは彼女を無視した。この女はショーウインドウの飾り物だ。権力の印。それ以上の意味はない。重要なのはミグエルだ。 「バニー? 手間をかけてすまないが、私のお客に何か飲み物を出してくれるかな? バーボン、だったかな? コビングトン捜査官」 「バカ野郎、お前の酒など飲まねえ。俺が欲しいのは……」 「お兄さん、だよね」とミグエルは遮るように言い、ブロンド女へ手を向けた。「そう言っていたはず。まあ……私は、当局に協力しないと言った覚えはないのだがねえ……」 「何をお前は……」 「君のお兄さんだよ」とミグエルはいっそう嬉しそうな笑顔になった。「ちょっと形を変えてしまったのは認めよう。だが、一番いい形に変わったと思わないかね? 君も同意すると思うんだが。あんなガリガリの男が、実に美しい姿で開花した。本当に愛らしいと私は思う。実に愛らしい」 アダムは横の女性に目を向けた。じっと見つめる。そしてようやく、ミグエルが仄めかしたことが腑に落ちる。「う、嘘だ……」と彼はつぶやいた。 ミグエルはアハハと笑いながら立ち上がった。「1ヶ月後か2ヶ月後あたりに、本当にウソだったらよかったのにと思うでしょうな。その後は、君も態度が変わり始める。このバニーのように。白状してしまいますとね、私は美しいモノについてペアを所有するのが大好きなんですよ。特に、そのペアが、私に歯向かおうとする愚か者への警告としても使えるとなると、いっそう目がなくなる」 アダムは、この危険な状況について熟考する前に、行動に移し、脚を広げ、政府支給のピストルに手を掛けた。だが、銃をホルスターから出す前に、大きな手が伸びてきて銃を奪われ、床に押し倒されるのを感じたのだった。ミグエルのボディガードから逃れようと、唸り、もがくものの、その男はNFLのラインマンのような体格であった。いくらもがいても無意味な抵抗であり、何秒もしないうちに、アダムは動かなくなった。 ミグエルは、床に押さえつけられたアダムの横に立ち、見下ろした。「おやおや、お前を屈服させるのはなかなかの楽しみになりそうだ。実に楽しみだよ」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 A changing marriage 「変わる夫婦関係」 「準備オーケーだよ。この新しいリングを買ったんだ。これがあれば、充分長く勃起してられると思うよ」 「あたし、その気分になってないの」 「ええ? 何言ってるの? ボクの問題を解決できると思ってこれを特別に買ったのに、今になって、したくないって……」 「あたしは、その気分じゃないって言ったの。その件に触れないでおいてくれる? 口論したくないのよ」 「また、ボクが太ったことについてだよね? 病院に行ったら、お医者さんにホルモンバランスの問題にすぎないって言われたって話したよね? そのための薬も飲んでるから、2週間くらいで直るはずだって」 「太った?……ええ、まあ……あたしたち、そういうふうに言ってたけど」 「他に何て言うの? それに、ボクは、キミがちょっと体重が増えても、バカにしたりしたことないよね? 太ってもいつも通りにボクはキミを愛してる。なのに、立場が変わったら、キミはまるで、世界が……それにボクたちの夫婦関係が……終わりに差し掛かってるように振る舞ってる。それってまるで……」 「太ったとかじゃないわよ、トミー! もっと言えば、あなた、この半年で体重を減らしてるわ。そのかわりに胸が大きくなっているじゃないの! 今はあたしの胸より大きくなっている。あたしよりずっと大きく! 何が起きてるか、喜んで話したい人間がどうしてあたしだけなのか分からないけど、でも……でも、あたし、気が狂ったような気分だわ。あなたは、もう、そんな体になってしまったし、それに……あなたのアレが、もう、ほとんど役立たずになってしまったばかりか、あなたは髪を伸ばして、お化粧までし始めている! あたしたちが公けの場所に出ると、会う人みんな、あたしたちのことをレズビアンのカップルと思ってるわよ!」 「また、その話? もう、キミってすごく支配的だよね。どんなに頑張っても、ボクはキミにとって満足のいく夫になれっこないんじゃない? 最初は、体重のこと。次は髪の毛のこと。古臭い男女イメージだよね? どうでもいいけど。そしてキミは今度はボクのお化粧のことに文句をつけてる。次は、服装についてもボクをコントロールするんだろうな。それとも、人付き合いについてかな? 誰だれとは付き合ってもいいけど、誰だれとはダメとかって。なんだか、キミは、ボクの人生のありとあらゆる細かい点についてまで支配しない限り、幸せになれないと思ってるように感じるよ」 「そんな……そ、それって、全然、実際の事実と違う。あなた分かってない……」 「事実はどうでも、それが実感なんだよ」 「あたしはただ……ただ、心配してるだけなの。いい? あたし、あなたのことが全然分からなくなってる感じなのよ」 「単に、ボクがキミの抱く夫の姿に合わないからといって、ボクが男らしさを失ったことにはならないんだよ。その点はしっかり覚えておいて欲しいな」 「ど、どこに行こうとしてるの?」 「まずは、着替えをするつもり。それから、出かけるつもり。お友達とダンスをしに行くの。今夜は帰らないから。できれば、明日までには、キミはどうしたいのか考えをまとめておいてくれるといいけど」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 An errant spell 「逸れた呪文」 「ギャビー、どうしてキミが不安になってないのか、ボクには理解できない」 ディランは長い髪に手を走らせながらつぶやいた。彼はわざわざ近くの鏡に目をやることすらしなかった。自分がどんな体になっているか知ってるからである。「ボクは不安でしょうがない。ほら、ここ」 「ただの副作用だわ」とギャビーは答えた。どうでもよいことに応じてるような声だった。「2日もすれば直るから。約束する」 ディランは頭を左右に振って、背中を向けた。体の向きを変えただけで、体のいろんな部分が揺れるのを感じた。特に胸についてるふたつの大きな肉の塊が。ほんの少し動いただけで、ぶるんぶるんと揺れる。これまでギャビーがどうやってこんな不便なモノを胸に抱えて耐えてきたのだろうと、ディランは不思議に思った。そう感じるのは、この時が初めてではなかった。 もちろん、彼はずっと前から乳房のことをこういうふうに思っていたわけではない。彼のガールフレンドであるギャビーがあることをするまでは、彼は乳房を他の男たちが思うのと同じように思って見ていた。大きければ大きいほど良い。そうずっと思っていた。じゃあ、今は? もし、一生、このバカげたふたつの肉の塊を抱えて生きていくことになるとしたら? ずっと前の時点で、より小さくするための整形手術の予約を入れていたことだろう。 一生? それを思っただけで、背筋に冷たいものが走った。もし、ギャビーが間違っていたらどうなるだろう? あの最初の時点で彼女が呪文を唱えたとき、彼女はこの「副作用」があることを予想していなかったのは明らかだ。それに、この変身がいつまで続くか、彼女は知っていたのだろうか? それに、どうしてまだ変身が完了していないのか? それと言うのも、ずっと小さく、役立たずにはなっているものの、いまだ男性の道具が脚の間にぶら下がっているのだ。その一方で、体の他の部分はすべて落ち着く形に落ち着いているようだった。 ディランは横眼でちらりと鏡の中の自分の姿を見た。当然、予想通りの姿が見えたわけだけれど、そこに映る姿が、どこを取っても彼のガールフレンドと瓜二つの双子にしか見えないのを見て驚いてしまう。脚の間に元気なくぶら下がるモノだけが、唯一の違い。ディランはこめかみを擦って溜息をついた。 でも、そもそも、どうして自分はギャビーにあの呪文の実験をさせてしまったのだろう? ふたりの性生活は順調だったではないか? もっと良いものにする必要が本当にあったのだろうか? とはいえ、彼は自分の人生にギャビーのような女性を迎え入れることができて本当に運が良かったと感謝していたし、彼女が求めるならどんなことでも同意したのは間違いなかった。それに加えて、誰かとセックスしながら精神的な絆を共有するのは、とても魅力的なことに思えた。彼は彼女が感じていることを感じることができ、彼女も彼が感じることを感じることができるのだ。というか、あの呪文はそういうふうに効くはずだった。本当にそういうふうに効いてくれれば申し分なかったのに。 あの時、魔女である彼女が例の呪文を唱えるとすぐに、彼は目の前が真っ暗になるような強烈な頭痛に襲われ、1時間ほど気を失った。そして目が覚めると、すでに彼の体は変化を始めていたのだった。続く3週間のうちに、その変化は、かつて男性そのものだった彼の肉体を侵食していき、彼のガールフレンドとほぼ同一の姿へと変えていったのである。タトゥーまでも同じに。 「元に戻す方法を見つけた?」とディランは訊いた。 「ちょっと、まだ。でも見つけるから大丈夫。約束するわ」 「そうしてくれ。もう仕事が溜まってるんだ。それに兄が先週からひっきりなしに電話を寄越してくるんだよ。でも、どうしてキミはキミのお母さんに訊けないのかなあ。キミの魔法は全部、お母さんから教わったんだろう?」 「ママの助けいらないわ。それに、ママに訊いても、単に、度を越したことをやったのよとしか言わないと思うし。ママはずっと前から用心しすぎなの。まるで、あたしが独りで呪文を唱えるたらどうなるか信用できないって感じで。この状態にしたのはあたしなんだから、これの解決もあたしがするわ。だからあたしを信頼して。どうなってるかちゃんと分かってるんだから」 そうあって欲しいとディランは思った。本当に。しかし、今の苦境の元では、少なくともギャビーの母親の見解に同調しない方が難しかった。なんだかんだ言っても、完全に訓練を積んだ魔法使いは、こんな呪文の間違いはしないはずだから。でも、彼はそれを口に出すことはしなかった。ただ、頷いて、言うだけだった。「キミならできるさ。ちゃんと解決する方法を見つけてくれる。分かるよ、ボクには」、と。 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 Cheaters never change 「浮気者は決して変わらない」 「うーん……。ちゃんとコックケージをつけているし、ふさわしい服装にもなっていると。ちゃんとジュエリーをつけてる? 言いなさい」 「つけています、奥様」 「見せてごらん。あら、ほんと。可愛いじゃない。あなたはブルーが良く似合うわ。良い子にしてたら、その色にマッチしたコックケージを買ってあげるわね。その方が良いでしょ?」 「ぼ、ボクは……普通に戻してくれたらそれだけで。仕事に戻りたいんだよ。そして……」 「普通? ダメよ。今の状態があなたにとっての新しい普通なの。だから、これに慣れた方がいいわね」 「で、でも……ボクは……ボクは男になりたいんだよ。し、シシーなんかは嫌なんだよ……」 「まあ、そういうふうに、つかえながら言葉を言うところも可愛いわ。男になりたいっておねだりしてる時ですら、自分の本性を隠しきれないのね、あなた?」 「お願いだよ、カレン……何でもするから」 「何でもするし、浮気もするんでしょ? これまでもチャンスはあったのよ、忘れてないでしょ? 思い出すのを手伝ってあげなくちゃダメなの? あなたは、新婚旅行から帰った1週間後に浮気をした。1週間よ? 結婚したばかりだったのに、あなたはさっそく秘書を相手にエッチしてた。それを知ったとき、すぐに離婚すべきだったかもね。でも、その当時は、あたしもあなたを愛していたの。それに、信じてもらえるか分からないけど、今もあなたを愛してるわ。だから、あたしはあなたにもう一回だけチャンスをあげた。確かに、しばらくの間は、あなたもおとなしかったわよね? 本当に。それとも、あたしがそう思い込んでいただけだったのかしら? ともかく、その後、あなたはまたも浮気をした」 「そ、それについては言ったよね、カレン。……ボクは浮気なんかしてなかったよ。仕事の件でシルビアにメールを書いただけだよ。メールを全部、見せてあげたじゃないか! 何もなかったじゃないか!」 「どう見ても、あなたは痕跡を隠したとしか思えなかったわ。あたしはこの家を出て行こうとした。忘れてないわよね? そう。もちろん、覚えてると。そんなに昔のことじゃないもの。で、あなたは、ひざまずいて懇願したわよね? それまでになかったほど必死になって、別れないでくれって懇願してた。だから、あたしも、最後にもう一回だけチャンスをあげたの。でも、今回は、あたしの条件に従うという形でのチャンス。あたしが何て言ったか覚えてる? ほら、覚えてるなら、ちゃんと口に出して言いなさいよ!」 「き、キミがここにいてくれるためなら、ぼ、ボクは何でもします」 「何でも。そう言ったのよね。で、実際あなたは何でもした。あなたは仕事を辞めた。豪胆だったわ、その点は。カッとして衝動的に辞めちゃったのかしら? でも、あの時感情を爆発させて辞めた後、あなたの分野で新しい職を見つけるのは難しかったと。で、結局、あたしに養ってもらう、専業主夫のシシーになったと。全部、一気に変わったわけじゃなかったわね。少しずつ変わっていって、気がついたら、鏡の中には今のあなたの姿が映るようになっていたのよね? その変化に、あなたはちょっと軽いパニックになってたようだけど」 「それを見て、キミは笑っていた」 「だって、笑わずにいられなかったもの。最近、あたし、ずいぶん笑うようになってるの。ていうか、あなたを笑ってるんだけど。で、一番、笑えるところがどこか、あなた、分かる?」 「ボクはいつでもこの家を出て行くことができること」 「そう、そうなのよ! あなたはいつでもあたしと別れることができるの。今の状態は、あなた自身が選んだことなの。あなたはこの家にいたいと思ってるの。誰にも強制されていないのに。あなたは別に奴隷じゃないんだもの。そう考えると、ひょっとして、あなたって、ずっと前からシシーだったんじゃないかって思うわ。今のその姿、それこそ、本来のあなただったのよ。こうなる運命にあったの」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 Pledge 「誓約者」 「ぼ、ボク……みんなに笑われる気がする」 「そこがポイントじゃないか。マジで言えば、これは恥ずかしい目にあわすのが目的なんだぜ?」 「分かってるよ。でも……でも、これってやりすぎだと思うんだよ」 「会員になりたくないのか?」 「もちろん、なりたいさ。知ってるくせに。実家に帰ってパパに会員になれなかったって言ったら、ボク、勘当されちゃうよ」 「そんなドラマのヒロインみたいな」 「あ、それってヒドイ言い方。ほんとにヒドイよ」 「どうしてもそう言いたくなってしまったんだよ。つか、俺が言いたいのは、お前が入会するには、この方法しかないということ。他の誓約者はみんな同じことやってるぜ? 男子学生クラブの会員の文字通り全員がやらなくちゃいけなかったことを、お前だけ例外でやらなくてもいいって言ったら、みんなにどう映る? 俺たちは、誓約者に女の子のような格好をさせ、1週間、俺たちに奉仕させることになってるんだ。これで世の中が終わってしまうわけじゃないし、みんなで大笑いするだけだよ」 「でも、その点が気になってるんだよ。キャル? いっぱい写真を見たけど、みんな、こんな感じじゃなかった。誰も、体毛を剃ったり、ウイッグを被ったり、お化粧したりしてなかったよ」 「みんな化粧はしてたぜ? 俺もやんなくちゃいけなかったとき、顔中に口紅を塗りたくったぜ?」 「でも、ボクの場合、本物の女の子のように見えてしまうんだよ! ぼ、ボクは女の子じゃない!」 「じゃあ、お前は、自分が可愛すぎるから怒ってるのか? マジで? 頼むよ、相棒! お前、どんだけ意気地がないんだよ」 「な、何? ボクは意気地なしなんかじゃないよ! ただ、みんなに誤解されたくなくって……」 「俺の目からすると、お前はとんでもない意気地なしのように見えるけどなあ。いいか、ただ流れに合わせればいいんだよ。これを変なふうにしようとするヤツは誰もいねえから。誓ってもいい。1年か2年したら、この時のことを思い出して、笑える時が来るんだ。お前も一緒にな。約束する」 「でも……まだ、何て言うか……ボクは……いいよ、分かったよ。どうとでも。もう、ブツブツ文句を言うのはやめる。さっさと片づけてしまおう」 「その意気だ。あと、忘れるなよ。夜までお前の使える単語の中には「ノー」の文字はないということ。誰に何を命令されても、それに従うこと。いいな?」 「う、うん……」 「よし。じゃあ、勇気づけに2、3杯ひっかけようぜ。その後で仲間にお前を紹介しよう。学生クラブに新しいシシーが入って来たぞって」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 Secret relationship 「秘密の関係」 「どうしたの、ケニー?」 「別に。なんで、どうしたのって訊くの?」 「だって、ひとつには、あなた、あたしにエッチしようとしてないじゃない? 普通だったら、あたしがパンティを脱いだら、待ってましたと言わんばかりに、すぐに突っ込んでくるでしょ? でも、もう一つは、あなた、最近、どこかよそよそしくなってるわ。何か話したいことがあるんじゃない? あたしはあなたの彼女なのよ?」 「秘密の彼女だよ」 「それって、あなたがそうしたがってるからでしょ? あたしの問題じゃないわ。実生活でもあなたと一緒でいられたら、あたし、そんなに嬉しいことはないんだけど」 「僕とキミは実際に一緒だよ。ただ、キミのお父さんにこれがバレたらと思って……」 「あたし、父とは2年も口をきいていないの、ケニー。父はあたしの生活からは消えているの」 「でも、キミのお父さんは僕の生活には関わっているんだ。キミのお父さんは、その気になれば、いつでも僕のキャリアをめちゃくちゃにできるんだよ。もっと悪いこともできるんだ。キミのお父さんがキミのことをどう思ってるのかを考えると、僕のキャリアを台無しにするよりも、もっと悪いことをすると思うよ」 「パパはただのフットボール・コーチじゃないの。全能の神じゃないのよ。それに、体だって、あなたの半分くらいしかないし」 「体の大きさが問題じゃないよ。僕は、キミのお父さんに殴られるのを心配してるんじゃない。僕をチームから外して、他のチームにも入れないように、リーグから追放するんじゃないかって心配してるんだ。それを恐れているんだよ」 「それに、メディアに、あなたがトランスジェンダーの男と付き合ってるって報道されることも、でしょ? 新聞の見出しがそんな甘いレベルで済むと思ってる? 新聞はともかく、ツイッターはそんなレベルで済むわけないわよね。それは確か。少なくとも、あたしがカミングアウトしたら、簡単にはすまないわ」 「分かってるよ、シルビア。本当に。ただ、心配してるだけだよ。それは分かってくれるだろ? キミの存在が恥ずかしいとか、キミと付き合うのを止めたいとかじゃないからね。ボクはキミを愛してる。一生、キミと一緒に暮らしていきたいと思ってるんだ。でも、どうしても……どうしても、公表した場合の結果が気になってしまって……」 「じゃあ、それまでの間、あたしは何をしてればいいの? あなたに時間の余裕をあげるのは構わないのよ。ただ、トンネルを抜けた後には明るい世界があることを確信したいだけなの。今のところ、あなたは、あたしのパパがあなたに何百万ドルの損害を与えないように進めばいいと思ってる。でも、そうなったとして、その後はどうなるの? あたしは、一生、こういう状態で過ごしたいとは思っていないわ」 「そうはさせないよ。約束する」 「その言葉、信じていいのね?」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 Vigilante 「仕置人」 両手を拘束する手錠に抗い、睨み付けた。「こんなことで私を押さえつけることができるとでも思ってるのか? こんなのよりも悪い状態からも脱出してきたんだ。お前も知ってるだろう?」 「まあな」と、気持ち悪いほどきっちりと剃りそろえた髭を無意識にいじりながらモルデカイは言った。そしてにんまりと笑う。グロテスクだった。特に、左目から頬を通り、両唇へと長く伸びるヒダヒダの傷がある顔で笑われるとなおさらだ。その傷は、我々が以前に行った作戦のひとつでできた傷だ。その傷のせいで、左目は白目がむき出しになり、顔面の左側は常に硬直した笑顔になったまま。驚くほど白い歯をいつも晒している、左右の釣り合わない顔になっている。 「私は、可愛いお前を破壊してやろうと思っているのだよ」 「そんな呼び方、やめろ、この野郎!」と私は唸った。だが、その声は、今の自分の容姿に完全にマッチした哀れな甲高い悲鳴にしかならない。自分はいつから囚われてきたのか? 数週間前か? 数か月前か? 1年前か? すでに時間の感覚はなくなっていたが、かつての逞しい筋肉は溶け去り、短い髪が肩まで伸びるほどの時間が経っているのは分かっている。だが、それは最悪とは言えない。長い目で見れば。 「だが、今のお前はその通りとしか言えないじゃないのかな?」 と彼は立ち上がった。かつては、肉体面で言えば、彼は私とは比較にならなかった。だが、知能の点では卓越したところがあり、そのために、私は一度ならず彼に捕らえられたものだった。だが、そのたびに、私は、秘密道具や仲間たちの力を借りて彼の元から逃げてきたのだった。しかし、今回ばかりは助けは来なかった。 モルデカイは私に近寄り、鎖を掴み、ぐいっと私を引き寄せた。体を離そうとする間もなく、彼は手を下に伸ばし、拘束された私の男性器をいじった。長期にわたって拘束されていたため、副作用として、私のペニスはかつての姿の面影もないほど縮小していた。 「ああ、あの有名なアベンジャーが、街の悪党どもが恐れおののいたアベンジャーが、慰み物に落ちるとは、な? 力もなければ、武器もない。弱くて哀れで女っぽい姿になってしまって。どんな気分だ?」 「お前を絞め殺したい気分だ」とかすれ声で答えた。その気持ちに間違いはない。仕置人としての長いキャリアで悪党どもを懲らしめてきたが、この男への殺意にほど強い殺意を抱いたことはない。だが、どうしても腕を動かすことができなかった。一度ならず試みてきたが、復讐の女神は私に何かを行ったのだろう。私の心を操作し、彼に害を与えることが不可能にしていたのだった。 「おお、それもよかろう。お前はまだ充分壊れていないようだな。もっと言えば、お前が簡単に壊れてしまったら、お楽しみが終わってがっかりしていたところだよ。だが、いずれお前は崩壊する。それは間違いない。そうなったら、お前の敵たちの前にお前を連れ出して、見せびらかすつもりだ。トロフィーとしてな。俺に敵対するとどうなるか警告の意味も含めてお前を見せびらかすつもりだよ。ああ、絶対そうする。その時は、お前は嬉しそうに微笑みながら、昔の敵たちに今の自分の姿を見せるのだよ。ああ、そうなる。楽しみだな」 「ファックユー」 私はそう言って彼から離れた。鎖の金属音がなり、彼の笑い声が響いた。私は彼を睨み付けた。いつの日か、絶対に逃げ出してみせる。いつの日か、私にしたことすべてに対して、この男に償いをさせてやる。 「ファックはお預けだよ」と彼は手を伸ばし、私の頬を撫でた。頬に触れられ、私は身震いした。紫色のスラックスのチャックが降ろされ、すでにイヤと言うほど馴染みにさせられてきた、勃起した男性器が姿を現す。「今は、このご馳走で満足しなきゃな。ほら、毎日、美味しそうに頬張ってるだろ? ご馳走だ、しゃぶっていいぞ」 そして、ためらうこともせず、私は前に顔を出し、咥えこむ。すっかり馴染みになっている行為だった。どう足掻いても、これを拒否することができないことは、ずいぶん前に思い知らされていた。吸い始めると、彼は私の頭を掴んで言った。「それでこそ、いい娘だ。ああ、実に良い娘に育ってる」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 Her world 「彼女の世界」 「何か問題?」 「別に。ただ、キミにボクが女子高生って萌えると言った時なんだけど……ボクは、自分がスカートを履きたいと言ったつもりはなかったんだけど……」 「本当に? いろんなことあたしとあなたでしてきたけど、あなた、マジで、あたしがそういう格好で歩き回るものと思っていたの? 頼むわよ。あなたがちょっとしたフェチについて話してくれた時、自分がどんなことにハマっているかちゃんと知っていたんじゃないの?」 「それって、非合理的な思い込みってわけじゃないけど。って、ボクのことを笑わないでくれよ」 「ごめんなさい。ちょっと可笑しくなってしまって。あなたは、あたしが女だから、そんなバカっぽい服を着たがっていると思っているわけでしょ? それに、ついでだけど、あなた、その格好、あたしが思ったよりずっといいわよ。本当に可愛いわ」 「サンディ、話しがずれているよ。キミは知ってるはずだよ、ボクが別にこんな服は……」 「ふたりだけでいるとき、どっちがいつもセクシーなコスチュームを着てるのかしら? ランジェリーとか。どっちが女の子の役割になっているのかしら?」 「ぼ、ボクは……ボクは女の子じゃない」 「なってもいいんじゃない? 分かってる、分かってるわよ、言いたいことは。あなたは、スーツを着て仕事に行くから、みんながあなたのことを大きくて強い男性とみてくれると。でも、実際は違うでしょ? ベッドルームでは、あなたはあたしの可愛いスケベ女になっているんじゃない? どうなの?」 「ぼ、ボクは……」 「違うんだったら、あたし、喜んであなたと別れるわ。あたしの趣味にもっと会う誰か他の人をみつけることにするわ。ハンター、あたしたち結婚した時、あなたはどういうことにハマってたか自覚していたでしょ? あたしは別に、公けの場にいる時に、あなたが自分自身でないものであるフリをしてることについて、とやかく言おうとしてるわけじゃないの。でも、ふたりだけで家にいる時は、あなたはあたしの世界にいるのよ。そして、あたしの世界の中では、あなたはあたしの可愛い淫乱ガールなの。分かった?」 「き、キミとは別れたくないよ。キミをすごく愛してるんだよ、ボクは」 「ありがとう。じゃあ、ルールは分かってるということよね。文句はこれ以上、ナシ。さもなければ、土下座させるわよ。ひょっとすると、あなたは、そいうふうにあたしにいたぶってもらうことを望んでるのかも。あなたは、イケナイ悪い娘? 学校でイケナイことしてきたの? どうやら、そのようね。じゃあ、こっちに来なさい。前かがみになって、お尻を突き出しなさい。どうやら、あなたにはキツクお仕置きしなくちゃいけないようね」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 Empty 「からっぽ」 からっぽ。それが、あたしが感じていること。比喩的にも、さっきのお客さんに対してなら、まさに文字通りに、あたしはからっぽ。 お客さんが来る。あたしは、次に何が起きるか知っている。すでに何百回も感じてきたことだから、ちゃんと知っている。それでも、彼に腰を掴まれた時、思わず尻込みしてしまいそうになる。それを何とか堪えると、次に、彼の手が動き始めるのを感じる。切羽詰まった荒々しい手つきで、あたしの膨らんだお尻を撫でまわし、揉み始める。振り返らなくても、彼がどんな顔をしているか想像できる。淫らに興奮した顔。そして、あたしも精いっぱい同じ表情を浮かべる。本当に興奮した感情から出る表情には似ていないかもしれない。そう恐れながらも、精いっぱい表情を取り繕う。でも、あたしには、それしかできないのだ。 ベッドがギシギシ鳴った。彼があたしの後ろににじり寄り、位置を確保したのが分かる。あたしは、次に起きる嫌なことを予感し、体が震えた。彼は、当たり前のように、あたしが震えたことを興奮の表れとみなす。それを改めるための言葉も発さない。他のお客さんと同じで、この人も、あたしがこれを求めていると思いたがっている。あたしがヤッテほしくて堪らなくなっていると。それは正しくない。あたしは一連の出来事があった結果、今の生活へと押しやられてきたのだ。路上生活をするか体を売るかのたった2つの選択肢しかない状態に。あたしは可愛く女性的で、男たちはあたしを求めていた。あたしは、こういう生活が気に入るようになるかもしれないと、少なくとも、耐えきれないことにはならないと思い、この生活に入ることに決めた。 でも、こういう生活が、あたしの精神状態に大きな影響を与えることになるとは、あたしには予想できなかった。これを受け入れ、耐えて生きることはできるようになっていた。でも、こういうことを繰り返すうちに、あたしは、最後のひとかけらに至るまで純粋無垢な気持ちを失ってしまった。男らしさも……文字通りの意味でも比喩的な意味でも失ってしまった。さらに、自分を大切にしようという感覚も。残ったのは、好色な客を相手にするたび与えられるわずかなおカネだけ。 自分がどんな人間になってしまったかとか、あたしの人生に関わったすべての人に見捨てられたこととかを考えるより、心を麻痺させ、からっぽになってしまう方が、ずっと気安い。お客さんを取るだけ。そしてお客さんに対して、ただのオモチャになるだけ。お客さんに対して、性欲を満たす、その場限りの道具になり切るだけ。それだけでいいのだから。お客さんも、そういうモノとしてあたしを扱ってくれるだけだから。 お客さんがあたしの中に押し入ってきた。あたしは楽に受け入れる。初めのころのような痛みはまったくない。あたしは悩ましい声を上げる。もっとヤッテと甘い声を出す。もっと早く、もっと強くと。お客さんにとっては、あたしは、この瞬間が嬉しくてたまらない貪欲な淫乱に見えている様子。感じまくっていると。あたし自身、そうなっていると思い込みそうになっている。 思い込み。完全には思っていない。だって、本当のことを知っているから。自分は、運命に自ら身を任せてしまったただの抜け殻、からっぽの存在だと知っているから。いつの日か、あたしはこの状態から逃れるかもしれない。繰り返し自分に言い聞かせる。いつの日か、あたしは現実の人間に戻るかもしれないと。でも、今日はまだ、と。でも、いつまでも、今日はまだと言い続けてきている。 お客さんが、ドレッサーの上におカネを置くのを見ながら、あたしは声をかける。「すごくよかったわ。これまでで一番良かった。あたしのお気に入りのお客さんよ。今度、お客さんが会いに来てくれる時が、今から待ち遠しくなってるわ」と。さらに、いくつも嘘を並べながら、彼が満足して嬉しそうに出て行くのを見送る。あたしは、ベッドに横たわったまま。彼の出したものが染み出てくるのを感じながら、あたしが何か感情を持てる世界のことを夢見る。苦痛であれ、興奮であれ、淫らな心であれ、自己嫌悪であれ、何でもいい。何か感情を。どんな感情でも。 でも、何も変わらない。いちども。 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 Your decision 「自分で決めたこと」 「鏡の前でおめかしするの、もうやめたら? 遅刻しちゃうわよ」 「別におめかしなんかしてないよ。ただ、こういうことしてていいのかって、分からなくなってるだけだよ。いい? つまり……ほら。キミがボクにこれをやってみたらと言った時……」 「ためらってるの? また? 何回目かしら? 3回目? たぶん4回目?」 「100回でもためらうよ。本当にボクはこんなことをするの、イヤなんだよ、ケイリー」 「大したことじゃないわ。何回あたしは同じことを言ってきたことか。会社の他のご主人たちはみんな、この女性抜きの美人コンテストに参加するわ。カールすら出るのよ? あのカールがハイヒールで歩くのって、どんだけ滑稽か、分かるでしょ? 募金のための行事なの。それに出ないなんて、あなた、どれだけワガママなのよ、アレックス」 「ボクはワガママなんかじゃないよ」 「でも、あたしからすると、ワガママ言ってるようにしか見えないわ。あなたの姿、素晴らしいのよ。あなたが圧勝しなかったら、大ビックリしちゃうわ」 「そこが問題なんだよ! ボクは勝ちたくなんかないんだ!」 「何言ってるの? あなた、いつも、どんなことにも勝ちたいと思ってるじゃない。あなたが、あなたらしいと言ったら、その点でしかないんじゃない? 超がつく競争好き。あなたは、前から自分のことをそう言ってきたでしょ? なんで、今回だけ違うのよ?」 「だって……だって、ボクは女の子みたいに見えるからだよ!」 「そもそも、そういうものじゃないの?」 「違うよ! いや、そうだよ! 分からないよ。でも、キミが言ったように、他の人はみんな、これはジョークだといった感じで出席するんだ。でも、ボクの場合、鏡を見ると……」 「女装した男に全然見えない」 「そう! その通り。だったら、キミも分かってるんだね。嬉しいよ……」 「だから、出るのよね」 「ええ?」 「だから、出るんでしょって言ったの。それとも、先週撮ったテストの写真を、あなたのお友だちみんなに見てもらいたかったの? ランジェリー姿のあなたの写真。いろんなドレスを試着したあなたの写真。あの写真、全部、あなたのインスタグラムのアカウントに投稿してもいいのよ」 「そ、そんなことしたら、みんな勘違いして……」 「あなたは、こういうことが好きだったと思うでしょうね。それが嫌なら、この大したことないイベントに出て、優勝して、家に帰って、あなたの美しい妻とセックスする方が良いんじゃない? そうしたら、誰も、これって一回限りのことじゃないって思ったりしないんじゃない? イベントに出るか、出ないでインスタに写真を出すかのどっちかね」 「選択肢が狭すぎるようだよ」 「あなたがあたしと同じ気持ちになってくれてすごく嬉しいわ。じゃあ、ハンドバッグを持って。出かけましょう。職場のみんなに、あたしの可愛い夫を見てもらいたくて、あたし、待ちきれないの」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 White sissy Sunday 「白人シシーの日曜日」 「白人シシーの日曜日」は私たちの間では長い歴史を持つ伝統であります。白人女性の水曜日( 参考)とは混同なされぬよう。この集まりで行ってることはシンプルで、誰かひとりが、黒人ペニスに中毒となってる淫乱シシーを連れてきて、残りのメンバーが、その娘が求めていることをしてあげることだけであります。このような淫乱シシーたちは、興味深い身の上話をすることが多く、私たちもそんな話を聞くのを大きな楽しみとしています。彼女たちは、自分たちが、かつてはどれだけ大きく強い男だったかなど、私たちのペニスを舐めしゃぶりながら話すのであります。これは黒人による復讐とか白人による償いとか、そういうことではありません。一見すると、そういう行為に見えるかもしれませんが、それとは違います。本当に堕落した、そして中毒になったシシーというものは、素晴らしいスキルを発揮するものです。私たちはそれを良く知っており、そういうシシーたちの性質を喜んで利用させてもらおうと思っているのです。それだけのことです。 今日の淫乱シシーのティファニーを例に取りましょう。彼女はかつてはトロイという名前で知られていました。元は信託ファンド系の仕事をしていたクズで、ちょっと欲張ってしまったのか、インサイダー取引で刑務所に入れられた男でした。彼は刑務所に入るとすぐに、非ユダヤ系白人男性グループであるアーリアン兄弟会に保護を求めましたが、「アーリア系には見えない」との理由で拒否されたのでした。保護をしてくれそうな仲間は他になく、恐らく今後の刑務所生活で毎日のように殴られることを恐れたトロイは、同部屋のジェイワンに助けを求めたのであります。ジェイワンは、大変心優しい男でしたので、トロイに自分のオンナになるというわずかな代償を条件として、その求めに応じたのでした。 もちろん、他の多くの白人淫乱シシーたちと同じく、トロイも最初は断った。自分は男が好きなわけではない、別に夜を大きな黒ペニスを夢見てすごしてるわけではないと主張し、断ったのであります。トロイの拒絶は、初めての本格的なリンチを受けて退院するまで続いた。彼は、あるいさかいで、かつて自分が助けを求めた兄弟会のメンバーに殴られ、怪我をしたのでしたが、その後、彼はジェイワンの取引に応じたのであります。 ジェイワンは当然トロイに取引の行為をさせたわけですが、その最初の何回かの時、トロイはその行為を嫌悪しているように振る舞いました。泣きわめいたり、止めて欲しいと懇願したり、看守に独房へ移してほしいと訴えたり。しかし最後にはトロイは、自分の中にシシーの部分が潜んでいることに気づき、刑期が終わる前に、その部分に完全に屈服したのでした。刑務所から出る頃には、ティファニーと名乗るようになっていたのですが、出所するとすぐに、世間の男性が求めると思う容姿に変われるよう、できる限りのことをしたのでした。ホルモン摂取や整形手術などです。自分の欲求を満たすため、あらゆることを行ったのです。 もちろん、変身の過程で、彼女の保守的で人種差別主義的な両親は、彼女とのつながりを断絶し、勘当しました。でありますが、ティファニーは気にしませんでした。家族との関係維持など、黒ペニスへの欲求に比べれば、ほとんど意味がなかったのです。ジェイワンが出所するとすぐに、ティファニーは彼の元に走り、一緒に住まわせてくれるよう懇願しました。そして、ジェイワンも、彼女が自分の立場をわきまえるとの条件で、それを認めたのであります。その結果、ティファニーは首輪をかけられ、鎖でつながれたスレイブとなったのでありました。 そんなティファニーのことを、哀れとは決して思わないように。彼女はとても行儀よく、そのおかげで、黒ペニスを欲しいだけ、思う存分、得ることができるようになっているのですから。そして、ここだけの話し、彼女が頬張ってるペニスの数はかなりの数になると言ってよいでしょう。 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 Just a job 「ただの仕事」 「頼むよ、カレン。これはただの仕事だよ。キミが、この件について、どうしてそんなにアバズレっぽくなるのか分からないよ」 「アバズレっぽくなるって言ったら、あなたの方じゃない? そんな姿になって」 「マジで言ってるの? 大人になれよ。ボクは仕事が必要だった。そしたら彼らが雇ってくれた。そして今ボクはかなりおカネを稼いでいる。どうしてそんなに大問題なのか分からないよ」 「本気で? 何も見えてないの? んもう! あんたって、時々、ものすごく世間知らずになるわよね。ていうか、鏡を見て、それでも自分は本物の男だって気になれるか言ってみてよ。さあ、さっさと見てみなさいよ。待ってるから」 「そんなこと言って、頭が悪そうに見えるよ、カレン。本当に。ボクは仕事のためにこういう姿にならなくちゃいけないだけじゃないか」 「まさにそこが問題なのよ、トレント。それともあの人たち何て呼んでいたっけ? ジャスミン? バカみたい。あなた、女のような服装しなくちゃいけなくなっているのに、まるで他の普通の仕事と同じだと言わんばかりの態度をしてる」 「だって他の普通の仕事と同じだもん。演技をしてるようなものだよ」 「って言うか、今あなたが言った言葉だけでも、たくさん間違いが含まれてるわ。もし演技なら、あなたが毎晩男たちにお酒を給仕してるのに、あたしがちょっとエッチな気分になると、ムキになって拒否したりしないんじゃないの? もしただの演技なら、今のあなたのヒップがあたしのヒップより大きくなってるわけがないじゃないの。それに、トレント、あなたおっぱいが膨らんできてるわ。こんなことになっててもあたしは構わないとでも思ってるの? あたしに何もかも普通だとみなしてほしいと本気で思ってるの?」 「第一に、お触りは禁止されてるんだよ。お客さんは全員それを知ってるよ。第二に、キミがボクの体について辱めるようなことを言ってるのが信じられないよ。そういうこと言うのって、人としてどうなのかな? 胸のことは、ちょっと太ってきてるんだ。そのせいなんだよ。ボクにはどうしようもできないよ。ボクは……」 「ちょっと太って? あなた、体重減ってきてるわよ! その部分だけ太るなんてあり得ないわよ。っていうか……」 「ボクは変わった体形なんだよ。ずっと前からそうだったんだ。だから、そのこと毎日いちいち指摘しないでいてくれるとありがたいな」 「でも、トレント。どうしても気づいてほしいのよ……」 「ちょっといい? もう、この件についての言い合いはお終いにするよ。時々、キミとの関係から何か得るものがあるのかなって疑問に思ってるんだ。だって、キミはしょっちゅうボクをけなすんだもん。ボクの欠点を指摘してばっかり。それに、キミは、ベッドでも、ボクが提案する楽しいことを一緒にしてみようって気すらないでしょ? キミは、ボクとの関係を育てることについて、自分から進んでサボってるような感じだよ」 「ベッドでの楽しいこと? あのストラップオンのこと? それとも、あなたがやってみたいって言ってた3Pのこと? あたし、そういうこと……そういうタイプのライフスタイルはちょっと嫌だなって思ってるだけよ。あたしは、ただ、昔のようにあなたと付き合いたいだけ。お願い、トレント。あたしはただ……」 「もう事態は変わったの。受け入れられるかどうか考えてみて。もしダメなら、ダメでもいいの。その時はあたしたち別々の道を進みましょう。あたしは望んではいないけど。あなたも、そんなことを望んでいないといいけど。でも、ともかく今は、もう仕事に行かなくちゃいけないのよ。仕事から戻ったら、もう一度話し合いましょう。あなたがどうしたいか、あたしに聞かせて」 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 Real life 「現実の生活」 間違っていると分かっている。ずっとずっと前から分かっていた。もっと言えば、最初から。でも、彼の腕に包まれるたび、彼に、本当の女のような気持ちにさせられるたび、そういった思いは、粉々になって風に散り、その代わりにはっきりとして混じり気のない切ない欲求がとって代わって心の中を占めてしまう。そして、そういう自分が憎らしい。 そんな切ない気持ちが一番はっきりするのが、彼の大きな男性自身に完全に満たされる時、そして絶頂に達してしまう時。彼はあたしの両脚をしっかりと抱え、あたしの体を持ち上げ、出し入れを繰り返し、やがて、あたしの喜びの叫び声に、彼自身の切羽詰まった絶頂の唸り声を加える。そして、あたしが、比喩的な意味でも文字通りの意味でも、彼という男性に、そしてあたしの欲望の対象物である彼のモノに満たされると、あたしの自己嫌悪感は一時的に後ろの席に引っ込み、欲望に前の席を譲ってしまう。 しかし、その情熱がやがて完全に消え去り、彼があたしの体を床に降ろすと、自己嫌悪感が一気にあたしに襲い掛かってくる。激しく動いた後で息を切らしながら、彼の樹液が早くも漏れ始めてるのを感じながら、あたしはすすり泣きを始める。 「こういうこと、もう続けられない」とあたしは呼吸を乱しながらつぶやく。「あなたも知ってるはず」 「どうして?」 と彼は何でもないことのように訊く。彼はすでになん百回もとは言えないものの、何十回もこの質問を繰り返してきた。そしてあたしはこの時も同じ返事をする。 「彼女が知ったらどうするの? みんなにバレたら? あたしはすでに変身を進めているの。彼女はすでにあたしの胸を見ているわ」 「彼女と別れるんだ」 これが彼の返事の典型。「キミは彼女を愛していない。僕には分かる。僕たちは一緒になる運命にあるんだよ」 「あ、あたしにはできない……」と恥ずかしさにうなだれた。どれが悪いのか分からない。彼女と別れたい、どんなことよりそれを望んでいる。でも、どうしてもそうすることができない。自分にはどっちが良くないことなのか分からなかった。「彼女と別れられないのはあなたも分かってるのに。あたしには彼女との生活があるの。だから……」 「そんなこと隠す必要はないんだよ」と彼はあたしに手を差し伸べた。「彼女と別れれば、僕たちは大っぴらに一緒でいられるんだよ。こそこそ隠れて付き合うこともなくなる。キミも無理して男の言葉使いをしなくてよくなる。恥じ入ることもなくなる。僕はキミを愛しているんだ」 「あ、あたしもよ……で、でも……でも、ダメなの。できないの」 こういう会話はお馴染みで、ふたりで密会を始めてからの2年間、何度も繰り返してきた会話だった。でも、何度話し合っても事実は変わらなかった。あたしは妻を持つ男。女性になり切る能力があっても、体も女性化してきていても、女性でないことに変わりはない。そして妻と別れるのは問題外だった。本当に。 だから、あたしは、無言のまま、立ち上がった。そしてウイッグを引きちぎるようにして脱ぎ、バスルームへと引っ込んだ。そうやって、ボクは、ボクの現実の生活に戻る準備をするのだ。あるいは、本当は、架空の生活に戻る準備なのかもしれないが。 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
 Embrace it 「受け入れなさい」 自分の新しい役割を受け入れること、それがあたしにとって最も良かったこと。マッチョのふりして作業靴を履いて働いていた日々があったなんて、ほとんど忘れてる。今の方がいい。ずっとずっといい。そして、それはあなたにとっても同じだと思う。屈服するだけでいいの。負ければいいの。自分の中のシシーの部分を受け入れるの。後悔しないはずよ。誓ってもいい。 If you like this kind of stories, please visit Nikki Jenkins' Feminization Station https://thefeminizationstation.com/home/
| HOME |
次ページ≫
|