「デス・バイ・ファッキング」 第6章 同類 Death By Fucking Ch. 06 One of Us by thebullet http://www.literotica.com/stories/showstory.php?id=109706
ドニーの話今夜、私とディ・ディはアンドリューに事実の一部を明かした。ともかく、さしあたりの短期間に重要となるところは彼に話した。アンドリューが私たちについて何か決心するとして、そのために彼が知っておく必要があるのは、彼に話したことだけで充分だった。残りの部分については、私とディ・ディでずっと話し合ってきた。ディ・ディは彼女自身、それを信じきれていないと言っていたし、まだアンドリューを巻き込む理由も見当たらないと言っていた。
でも、私はそれを信じている。それにアンドリューもいつの日かそれを知る必要がある。でも、いまはディ・ディの見解を尊重し、当面は黙っていようと思っている。
アンドリューと私はディ・ディをハイアットで降ろした。ディ・ディは私に手本を見せるような感じで彼に濃厚なキスをし、ホテルに入っていった。私たちのどちらも、他方のことにやきもちを焼くことはない。でも、二人で同じ男を共有するとなると、そこから必然的に軽い姉妹間のライバル心が出てくるだろう。アンドリューは、私たちのそういう競争心から何か彼にとって都合の良いことを得られるかもしれない。
ディ・ディと私。二人は愛し合っている。でも、もし男が何か考えているとしての話だけど、男が頭の中で何を考えているかなど、誰にも分からないだろう。何にしても、もしアンドリューが私たちを本当に区別できるとしたら、彼は、やがて、どちらの方がより好きかと意見を持つようになるのではないか? スタートダッシュを切ったのはディ・ディだけど、私は、彼がより好きな女が私であればと思っているのも事実。私って、ひどいアバズレだわ!
アンドリューのアパートに車で走りながら、二人で雑談をした。率直に言って、どんな話しをしたのか覚えていない。レストランでは、彼のアパートを是非見てみたいと思っているように見せかけたけれど、本心では、彼のアパートがどんなところかなど、ひとっかけらも興味がなかった。私は、レストランに行く前に、ホテルの部屋でアンドリューと始めたのにディ・ディに邪魔されてしまったことをフィニッシュさせること、それだけを切に求めていただけ。
確かに、ホテルの部屋で、3人がそろい、会話し、紹介し合い、状況についてつまらない冗談を言い合った後、彼と私は「速攻で」互いをフィニッシュさせあった。その時のような速攻セックスですら、私にとっては、この4年間、まったくなかった類のもの。
でも、あの最初の出会いの方。あの不意を突かれた出来事。アンドリューが私の服を剥ぎ取って裸に剥いて、抱きかかえ、ベッドに放り投げ、その後、まさに強欲で支配的なオスのケダモノのように私を奪った、あのセックス。ああ、神様! あれこそまさに超越的な経験だった。
私は、「俺はお前を奪う、そしてお前はそれを喜ぶようになる」的なタイプの男には決して屈しない。そういう男にとっては、セックスはセックスではなく、ただのエゴの誇示なのだ。自分が他の人間を支配できると知ると、権力を誇示できた気持ちになるのだろう。私はそういうのはまっぴら。そんな男女のセックスでは、女性は男性の性器がうまく嵌まる単なる便利な穴にしか過ぎない。他に穴があれば、何でもいいはず。
アンドリューの場合は、それとはまったく違っていた。彼に襲われた形だったけど、彼の場合は力の誇示ではなく、何か切実な必要性による行為だった。彼は私を必要としていた。世界中のどんな他の女も、彼の必要性を満たすことはできなかっただろう。私だけができた。まあ、多分、ディ・ディもだろうけど。
でも、彼は私たちを区別できるのだ。この世で、私たちの違いを分かっているのは彼一人だ。そして、その上で、彼は私を必要としてくれた。あんなふうに私を必要としてくれた人は、誰もいない。これは、すごく誘惑的。強烈でエロティックな誘惑を感じる。ある人にとって、自分が、その人の宇宙の中心にいるということだから。
誰でも他の人が自分を信じられないほど必要としていることに気づけば、たちまち、そのの必要性と同じくらいその人を必要に感じるようになるものだ。私もアンドリューを必要に感じた。彼に、私を奪い、私を所有し、私の中に彼の精子を注ぎこんで欲しいと思った。これはどういう意味なんだろう? わたし自身のことなのか、それとも遺伝子の問題なのか? この日の夜、この疑問を私は考えていた。
イサベラは思わずハッと息を呑んだ。レオンが腰を突き出し、彼女を鞍の突起に押し付け、動けなくしたからだった。突起の真ん中を縦に走る皮の縁が、イサベラの敏感な部分を刺激し、彼女は否応なくその部分を意識することになるのだった。
ああ、神様……
その間もレオンは馬をいっそう速足にした。イサベラは、鞍の上、ぎこちなく身体をずらし、股間に湧き上がる甘美な刺激から逃れる道を探した。自分に起きようとしていることを防ぐ方法はないかと必死に考えつつも、みるみる顔がピンク色に染まっていく。
レオンの手がイサベラの絹のガウンを上へ滑りあがり、ツンと立った乳首を擦った。
「ああんっ! レ…レオン…!」
イサベラは目を閉じ、声を漏らした。レオンの指が、滑らかなガウンの生地ごしに彼女の突起をつまむ。途端に甘美な疼きがイサベラの脊髄を下半身へと走った。
「やめようか?」
レオンはからかうように彼女の耳元に囁いた。イサベラは、レオンが、いまの自分のジレンマ状態を完全に察知していることに気づき、さらに顔を染めた。
「…ああん…… 」
レオンは逞しい両脚で執拗にイサベラを後ろから押し続けていた。それに加えて、馬の速度もあって、イサベラの敏感な部分は鞍の突起に押し付けられたまま、決して逃れることができない。いつの間にか、鞍の突起を覆う皮も湿り気を帯びていた。
「…お願い…… 」 かすれ声でつぶやいた。だが、自分は本当にレオンにいじめるのをやめて欲しいのだろうか? それは彼女自身、不確かだった。
両手の指で鞍の突起を押し、股間から離そうとはするが、力が及ばない。雄馬が前足を大きく蹴り出し、速度を速めるのが見える。馬が蹴りだすたびに、突起が彼女を擦り、さらに苦しめる。馬の振動にあわせて、左右の乳房も大きくうねり続けた。不規則なリズムで股間を擦られ、苦悶に満ちた刺激の炎をいっそう燃え上がらせる。だが、その身体の疼きは、止められることもなければ、癒されることもない。
イサベラが小刻みに身体を震わせ始めたときだった。突然、レオンは馬を止めた。前のめりになったイサベラは身体を丸くして鞍にしがみついたまま、まだ震えていた。
レオンは片足を後ろに大きく振り、馬から降りて地面に立った。そしてイサベラの腰を抱え、引きずり、両腕で押さえた。そのまま彼女の身体をゆっくりと降ろし自分の身体に抱き寄せた。イサベラは、強く抱きしめられ、自分がレオンに与えていた刺激の効果をはっきりと感じ取った。すでに、そこは完全な状態になっていたのだった。
ブルースは、リンダとジェームズはもう二階の部屋に入った頃かもしれないと思った。
「それで… ここの黒人たちは、その… あなたの家にときどきやってくるの?… なんと言うか… パーティをしに?」
「もちろんですよ。でも、そうなるのは、あなたが公式的にメンバーになってから。それに、クラブに忠誠を誓った後。クラブの男たちにちゃんと礼をつくし、奥様を全面的にサポートするし、ここの男たちだけが奥様が求め、してもらってしかるべきことをしてあげられるのだと認めると、そう奥様に話した後になりますね。その段階にたどり着くまでには、かなり屈辱的な場面に直面しなければいけないですよ。そして、実際に奥様が男と一緒にしてるところを見る。その時、初めて、本当の意味での屈辱というものがどういうことか分かるのです」
ブルースは他の二人の男たちが会話に耳を傾けているのに気づいた。二人ともブルースと同じくらいの年齢だった。
「やあ。ブルースです」
「ラルフ」
「エミットです。どうぞよろしく。私の妻はリロイと一緒にいる」
「うわ… 初めて?」 とラルフが言った。
「ああ、ちょっと嫌なんだけどね。でも妻のロリはすごく興奮していたよ」
「そのリロイって、何かあるの?」 とブルースが訊いた。
ラルフが答えてくれた。「リロイってのは、まだ19歳なんだ。俺たちの子供よりも若い。俺の妻はまだ相手してもらったことがないんだが、ずっとせっせと働きかけているところだよ。エネルギーの限界を知らない男で、一晩中、勃起し続けられるし、睾丸もこんなにでかいんだ。加えて、イケメンで賢いときてる。俺たちは彼に家に来てもらえるよう、狂ったように働きかけているんだ」
その時、また別の夫がパティオに出てきて輪に近づいてきた。
「やあ、みんな! ラルフ、お呼びだよ」
ラルフは立ち上がり、「じゃあ、また」と言い、家へ入っていった。
「やあ、私はブルースです」
「オーウェンです」 と新しく入ってきた男が言った。
「ところで、ラルフはどうして… この輪から出て行ったの?」
「シーツですよ」
「シーツ?」
「ここには初めて?」とオーウェンが訊いた。
「ええ」
「奥さんは誰と一緒?」
「ジェームズです」
「おい、順調じゃないか!」
「え、まあ… ありがとう」
「ジェームズと誰か女の人が階段を上がっていくのを見かけたよ。誰だろうって思ってね。すごく綺麗な奥さんだね」
「二人は二階へ?」
「もちろん。他にどこに行くって? あそこで、あれが始まるのさ」
ブルースは、自分の周りで起きてることすべてに対処するのに苦しんでいた。すべてが知らないことばかりで、もうすでに頭が混乱していた。何より、今この時点でリンダとジェームズは何をしているのかの疑問が彼の頭を占めていた。
「シーツのことについて訊いたよね?」
「あ、そう。それはどういうこと?」
「すべての寝室は、一晩につき、複数回使われるのが普通なんだ。だから、誰かがシーツを換える仕事をしなければいけない。その誰かとは誰かと言うと、俺たち旦那のうちの一人になるわけさ」
「まさか、冗談でしょう!」 ブルースは驚いた。どんどん信じられないことが出てくる。
「いや、ホントだよ。言うまでもないが、部屋に入ると大変だよ。汚れたシーツを新しいのに交換したり、タオルや飲料水のボトル、それにきれいなグラスを揃えたり。ここでは、そういう仕事をまとめて『シーツ』と呼んでいる。シーツ交換が中心的な仕事だからね。俺たちは交代制でやってる。シーツの仕事とバーテン役の仕事が俺たちのメインの仕事だな」
「それってすごく…… いや、分からないけど… 」 とブルースは返事した。
「いや、そんなに大変なわけでもないよ。大半は2階のフロアの暗い隅っこで座って休んでるだけでいいんだ。それに部屋の壁は完全に防音であるわけじゃないしね。だから、時々、濃厚な喘ぎ声やよがり泣きを聞くことができる。うまく行けば、自分の妻が男にやられているときにシーツ仕事の担当になれるときもあるんだ… 」
「…ま、とにかく、カップルが部屋から出てきたら、そのカップルが階段を降りて行くまでじっと待つ。目は伏せ目にしてること。顔を見ちゃいけない。顔を見ると、そのカップルのプライバシーを侵害することになるからね。もし、話しかけられたら、『はい、ご主人様』とか『はい、奥様』と答えること。その人が自分の妻であっても、そうすること。最初は、これはちょっと恥ずかしく感じるはず。特に、まだこのクラブに完全に忠誠を誓った状態にはなっておらず、しきたりに慣れていないときは、そう感じるだろうな」
「ふうー!」 ブルースは唸った。
「…それで、カップルの姿が見えなくなったらすぐに、パントリーに行って新しいシーツとタオルのセットを取ってくること。そして、部屋に入って、シーツを交換し、新しいタオルを揃え、使った飲料水のボトルとグラスを片付けて、パントリーから新しいボトルとグラスを持ってくる。もし、ろうそくが消えていたり、ほぼ消えそうになっていたら、あたらしいろうそくに換える。それが終わったら、自分の椅子に戻って、次の部屋を待ち、それを最初から繰り返すと言うわけさ」
ブルースは椅子の背もたれに背中を預け、いま聞いたことを、もう一度、最初から考えた。それに、なにより、リンダとジェイムズのことも気になってしかたがなかった。リンダは、この日のために新しいセクシーな下着を買ったが、ジェイムズはそれを見てどんな反応をしたのだろう? ここにいる黒人たちにしてみれば、夫たちに妻を連れて来させ、快楽をむさぼるわけだ。さぞかし楽しいだろうな、とブルースは思った。なんだかんだ言っても、ついこの前まで、ブルースと彼の仲間たちも互いの妻を抱いて楽しんでいたのだ。だが、そういうお楽しみは、このパーティでは、少なくともしばらくは起こりそうにないだろう。
つづく