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デス・バイ・ファッキング 第6章 (3) 

「ドニー? お互い、手の内をさらけ出そうよ。いま言ったことはディ・ディには話していなかった。というのも、今夜まで、僕は、彼女が今度の金曜日の後も僕に興味があるかどうかすら分からなかったんだから。本当のことを告白して波風を立てることもないだろう? 来週になれば、お互い、『それじゃ、お元気で。頑張って』って言って、さっさと別れていたかもしれないんだ。そういう関係だったら、ディ・ディが知っておく必要のあることは全部話してある。だけど、それ以上は言ってない… 」

「…別に僕には野望はないんだ。ほら… 今なら君も理解したはず。君たちレディ二人は、君たちの業界ではトップクラスにいる。一方、僕は僕の業界でトップクラスに入ることは決してないだろう。でも、そういう状態でも僕は全然気にしないんだ。この仕事をしてるのは、この仕事が面白いから。それにテーブルの上に食い物を出すことができるから。僕にとって、仕事の意味はそれだけなんだ」


「アンドリュー? あなた、私たちのことをレディとは呼ばずに、ガールと呼ぶつもりだったと思うけど?」

「いや、ビジネスのことを話してるときは、君たちは女性、レディと呼ぶ。個人的なことを話してるときは、君たちはガール。これはビジネスの話、個人的感情の話ではない( 参考)」

「まあ! ゴッドファーザー・マニア!」

「ドニー? 僕が言ってることを、君が僕と同じ気持で聞いてるのか分からなくなってるよ。僕は、自分がどういう人間で、もし僕たちが一緒になったら、どんなことが期待できるかを説明しようとしてるんだ」

「私たちは、もうすでに、あなたがどういう人か知ってるわよ。あなたが物欲的な世界で生きるのは好きじゃないと話してくれたとて、それで私たちがショックを受けるなんて思わないで。私たちも、したいことをしてだけ。それで満足してる。ええ、確かに、私たち、年収15万ドルは稼いでるし、加えて経費も落ちるし、本給以外の特典もあるわ。でも、それは、そういう仕事に就いてるからという理由以外、何もないの。そういう仕事に就いたから、それをしている、とそれだけ」

「なんてこった! 君たち二人で30万ドルも稼いでるのに、僕がディナーの支払いをしたのか。なんて、性差別的世の中なんだ」

「その点は、私たちも変えたいと思ってることのひとつ。…ところで、あのね…?」

「何?」

「私には秘密があるの。ディ・ディと私は、まだすべてをあなたに話してないの。ごめんなさい。でも、まだ、あなたはすべてを聞く心づもりができていないと思うから」

「おい、お願いだよ、ドニー。そういうことを僕にしないでくれ。もし、僕に知られたくないなら、どうしてわざわざ僕に秘密が存在することを話すんだい? 君たち娘ども(chicks)は本当に変だよ!」

「まあ、私たち、最初はレディで、次にガールになって、今度はチック? あなたの目には、私たち、どんどん品位を落としているみたいね。でも、ごめんなさい、アンドリュー。私は話さないわ。それを聞き出すためには私に拷問をかけなければいけないかもね」

私は、多分、こう言いながら目ではちょっと笑っていたかもしれない。

でも、その時にアンドリューの瞳に浮かんだ表情は、本当にお金では変えない。あの表情をカメラに収められてたら、『コスモポリタン』の表紙として売ることができただろう。野性的そのもの。純粋な性的欲望。ワイルドな欲求。ほんのちょっと前まで、お金のことを気にかけた若者だったのに、突然、セックスに飢えた、情熱的で、欲望に溢れたオスの動物に変身してしまった。私は、脚の間に愛液が溢れてくるのを感じた。

アンドリューは立ち上がり、私を引き上げて立たせた。二人抱擁しキスをした。情熱と欲望に溢れたキス。そして、突然、私は脚をすくい上げられた。彼は私を抱えて寝室に向かった。


[2010/01/29] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

無垢の人質 第7章 (1) 

「無垢の人質」 第7章 Innocent Pawn Ch. 07 by wishfulthinking http://www.literotica.com/stories/showstory.php?id=140674

イサベラはゆっくりと目を開いた。何度かまばたきをし、目を慣らした。そこは見知らぬ部屋だった。窓からの明かりは少なく、薄暗い。彼女はうつ伏せになって、片手をあごの下にあてがった。まだ目の奥の辺りにずきずきと鈍痛がする。

記憶が徐々によみがえると共に、切迫した気持が心に溢れた。すぐにでもレオンが生きてるかどうか知りたい。

レオンと二人でいたところを、剣を手にしたあの男たちに囲まれた。気を失うまでほんの数秒しかなかったが、あの瞬間、イサベラは自分がレオンを愛していることにようやく気づいたのである。

イサベラは起き上がろうと頭を上げた。だが、途端にめまいと吐き気に襲われ、小さな泣き声をあげて、すぐに元の通り横たわった。額に汗粒が浮かんだ。じっと横になったまま、回復するのを待った。

何者かの温かな手が背中に触れるのを感じ、イサベラはそれを感じ全身を強張らせた。その手はシーツを引っ張りながら足の方へ降りて行き、再び戻ってきて、彼女の甘美な尻の丸みへ来て、そこに留まった。焦らし、からかうような触り方。

「レオン?」

イサベラは、頭の痛みも気にせず、肘をついて身体を押し上げた。顔にかかる長い赤毛をさっと振り払い、後ろのベッド脇を見上げた。そこには男が彼女を見下ろして立っていた。イサベラは目を見開き警戒心を露わにした。年齢を重ねたものの端正な顔をした、その男の狡猾そうな茶色の瞳と目が合う。

「わしが誰か分からんのか、イサベラ?」 男はベッドに腰を降ろした。重みでマットレスがくぼんだ。

イサベラは、頬を赤く染め、恥ずかしそうにうなだれた。うつむくと、乳房が露出しているのに気づいた。急いでシーツに手を伸ばし、隠そうとした。だが、男の方が早く手を出し、イサベラの手首を捉え、押さえた。

「どれどれ、見せてもらうよ」

男はつぶやきながら、イサベラの身体に視線を這わせた。空いている片手でイサベラの肩を押し、強引にベッドに仰向けにさせる。イサベラの裸身に鳥肌が立った。

ねっとりと愛撫するように、男の視線は、イサベラの胸の小さな隆起、その頂点に立つバラ色の突起、くびれた腰、そして、そこからやんわりと広がりを見せる腰へと移動した。羞恥心にイサベラはいっそう顔を染めていく。

「最後にお前を見たときから何年経っただろう…、お前もずいぶん成熟したな」

男が手を伸ばし、クリーム色の滑らかな肩肌を覆う絹髪を払うのを受けて、イサベラは、ひぃっと縮み上がった。美しい緑の目を見開いて男を見上げる。その瞳には不安の色が浮かんでいた。

「お願いです… 私… 私、身体を隠すものがないと……」

「イサベラ、父親であるわしが娘のことを心配するのは当然ではないか。あの男がお前の柔肌を傷つけなかったか、わし自身の目で確かめなければならないのだよ」

「か、彼は… 」

イサベラは言いかけたものの、言葉にならなかった。父は、私を誘拐し、純潔を奪った男に何をするだろう。その恐怖に、唇がわなわなと震えた。

「あの男のことはすべて忘れるのだ。…ここにおれば、あいつには、お前に手を出すことができない。わしがお前を守るからな」

イサベラは、その小さな乳房をごつごつした手のひらで包まれ、恥ずかしさに目を伏せた。しかし、父の言葉を聞いて、その胸に希望の火が灯ったのも事実だった。私をレオンから守らねばならないとは、どういうことなのだろう? レオンはうまく逃げのびたということ?


[2010/01/29] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)