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The goal 

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これが目標。
これが、あなたがなりたい人。

それを認めなさい。そうすれば、あなたはずっとずっと幸せになる。


[2017/12/09] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Taking her place 

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「ちょっと、アダム?」 とあたしはバスルームの中から呼びかけた。「あなたにお話ししたいことがあるの。見せたいものがあるというべきかも。でも、約束してほしいの。卒倒しないって」

「卒倒する?」 とアダムが訊き返した。ドアの向こうなので声がくぐもっている。「どうして僕が卒倒するの?」

「いいから、約束して」

「いいよ、約束するよ。で、お願いだから、何が起きてるか教えてくれるかな?」

あたしは気持ちを落ち着かせようと深呼吸した。無駄だった。心臓が飛び出しそうになっているのを感じながら、ドアのノブを回し、バスルームから出た。素っ裸で、体のすべてを見せたまま。あたしはアダムの顔を見ることができなかった。

「こ、これって……一体、どうなってるんだ?」 アダムの声はかすれ声で、ほとんど聞こえないほどだった。顔を上げ、彼の顔を見ると、彼はまさにあたしが予想していたところを見つめていた。あたしの脚の間の部分。「ぺ、ペニスがある……な、なぜペニスがあるんだ。一体……ど、どうして?」

「説明するわ……」 とあたしは呟いた。

ふたりの目が合った。一瞬、彼に殴られると思った。あるいは彼が逃げ出すと。あるいは、叫び声をあげると。あたしは、すでに何百万回と頭の中でこの状況を予行演習していた。だけど、想像したシナリオは、どれも良い結果にはならないものばかりだった。でも、長い沈黙の後、彼はあたしを驚かせた。予想に反して、落ち着いた声で、「うん、いいよ。話してくれ」と言ってくれたから。

「弟のキースのことは覚えている?」 彼は頷いた。「それで、2年位前だけど、高校の時、SAT(大学進学適正テスト)を受ける前の頃、あたしたちあることを思いついたの。
キースは昔から頭が良かった。一方、あたしの成績がどんなだったかは、あなたも知っているでしょ? とにかく、キースはあたしの代わりにSATを受験することに同意してくれたわけ。そして、それはうまくいったわ。キースに女装させて、あたしそっくりに見えるようにするのは、そんなに難しくなかった。ふたりともそっくりだったから。背格好も何もかも」

「それで?……」

「あたしが……あたしはキースなの」 告白した。声の調子が変になっているのを感じた。「というか、かつてキースだったと言った方がいいかもしれない。ね、姉さんは、高校を出るとすぐ、消息不明になってしまったの。誰か男の人とヨーロッパに行ってしまったらしい。そこで、あたしが……何と言うか……姉さんの人生を乗っ取ったの。姉さんの人生はあたしの人生よりずっと良かったから。姉さんはいつも周りのみんなの人気者だったし。一度、姉さんの代わりになる味を味わったら、ちょっと……そのままで生きていこうかなと思っちゃって……」

あたしは目を背けた。「嘘をつくつもりじゃなかったのよ。……いえ、嘘をついてきたわね。でも、嘘をつきたくてついてきたわけじゃないの。あなたと一緒になるときまでには、あたし……」

「どこか変だなって分かっていたよ」とアダムは言った。「高校の時は、君は……いや、彼女はだな……彼女は僕とただの友達でいたがっていた。その点ははっきり言ってたんだ。でも、高校を出たら何もかも急に変わって……」

「ごめんなさい。あたし……あたし、もうこれ以上、嘘をつきたくないと思って……」

「でも、君がクリスティンじゃないとして、何て呼んだらいいんだろう?」

「わ、分からないわ。ここまでになると思っていなかったから。ずっと姉さんのままでいようと思っていたから……」

「でも、君はもう彼女になる必要はないよ。君は君のままでいればいいんだよ。それがどんな形であれ、そのままでいいんだ」



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Self-improvement 

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僕は、彼らの視線に気づいていないふりをしようと、石鹸に目を落とした。あの、僕を見るときの男たちの変な目つきに気づいていないふりをしようと。そもそも、それを認めたいとすら思わない。とても気になって仕方がないから。ロッカールームでシャワーを浴びながら、ストレートだと思われている男たちにじろじろ見られること。こんなこと、無視したかった。でも、あからさますぎる視線だ。恥知らずすぎる視線。とても無視なんかできない。

それに、男たちの視線を浴びてしまうことにどうにか慣れたとしても、そもそも、どうしてそうなるのか理解できない。僕以外の世界が、実は一夜にしてみんなゲイになっていて、たまたま僕だけ、それを知らせたメモを見落としてしまったのだろうか? 街を歩くと、いつも、誰か男にひゅーひゅーと変な声をかけられる。バーに行けば、いつも僕をナンパしようとする男が現れる。そして、シャワーを浴びれば、いつも、何人もの男たちが僕の一挙手一投足にいやらしい視線を向けてくる。本当に悪夢の中を生きているみたいだ。

一度ならず、僕はこの問題の根っことなっている原因を辿ろうとしてきた。いつから、みんなは狂ってしまったのだろう? そして、その理由は? 僕が思いついた唯一の答えは、僕が新しいエクササイズのプログラムを始めたときからのように思われるということだ。

正直に全部話してしまおう。僕は以前は太っていたのである。病的な肥満というわけではなかったが、デブと呼ばれる状態だったのは本当だ。どんなに頑張っても、体を健康的な姿に変えるのに必要な意思の力を維持することができなかった。なので、僕は精神科医をしている友人のトムのところを訪ねたのだった。トムは催眠療法をかじっており、僕の問題は無意識領域にあるのかもしれないと言った。トムに相談してから2週間ほど行ったり来たりを繰り返したけれど、結局、僕は彼の治療を受けることに決めた。

驚いたことに、その治療は本当に成功したのだった。本当に、びっくりするほどうまくいった。気が付いたときには、何キロも溶けてなくなっていた。(トムが処方した)特殊な薬剤をちょっとは飲んだけれど、でも、それを除けば、治療の大半はハードなエクササイズだけだった。この効果に僕はとても満足し、何度も彼のもとに通い続けた。

その後、トムはちょっと「仕上げ」の手術をすべきと言ってきたけれど、その頃までには僕は彼を完全に信頼しきっていた。僕は彼と手術内容を具体的に話し合うことすらしなかった。僕が容姿について自慢したいからという感じではなく、むしろ、良い容姿についてある種の好みがあって、それを追求したいからという感じだった。もっと、見栄えが良くなりたかったし、是非ともそうなりたいと思っていた。僕にはおカネがあったし、問題は何もないと。

トムは友人のひとりに僕を紹介した。その人は胸部へのインプラントから、顔のわずかな整形に至るまでの一連の手術を行うべきと提案してくれた。トムはその人を信頼していたし、当然、僕も信頼した。僕は、何も考えずに彼の提案に従い手術を受けた。そして、とうとう、すべての処置が終了した時、結果を見て僕は大喜びした。すべてが完璧に整っていた。それをさらに完璧にしようと、僕は何千ドルも費やして、新しい体と顔をよりよく見せるための新しい服装を買いそろえた。タイトで露出気味の服なら、文句なしに購入した。

まさにその頃から男たちが僕に視線を向け始めたのだった。僕のことをじろじろ見始めたのである。多分、この世の中には、僕が思っていたよりもゲイの男たちがたくさんいたというのが真相なのだろうと思う。ただ単に、以前の僕は彼らの関心を惹かなかったということなのだろう。デブの男はその価値がなかったと。でも今は? 今は誰もが僕のことを欲しそうな目で見てくる。そして、正直言うと、その視線がそんなに嫌いではない。実際、僕自身ちょっと興味もあって、それは否定できない。何を言いたいかと言うと、ほとんどすべての男たちが僕のことが気になっているようだとすると、世の中には驚くほどゲイの男がいるということになるわけで、それだけたくさんいるということは、それなりに良いことがあるからなのだろうと。だから、ちょっと興味があると。間違っているかな?


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Reunion 

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「こういうことが恥ずかしいことみたいに感じながら生きるのは、もうやめるべきだと思うの」 とハリーが言った。「あたしはあなたを愛しているし、あなたもあたしを愛している。重要なことはそれだけだと思うの」

「子供みたいなことを言わないで」とエリンは自分の衣装ダンスを引っかきまわしながら言った。「あなたはみんなに知ってほしいと言うけれど、でも、この種のことは、人々の中の最悪の部分を引っ張り出すことになるのよ。もし、みんなが知ったら……」

ふたりはこの手の話し合いを前にもしていた。しかも、何度も。ふたりとも、それぞれがずっと前から抱いてきた自分の考えを翻そうとはしなかった。

「みんな、あなたが思っているよりも、支持してくれると思うのよ。みんな、あたしたちのことを子供の頃から知っている人ばかりだわ。何と言うか、つまり、確かに、あたしたち変わったわ。それは確か。だけど、人生って、そもそもそういうもんじゃない? みんな、あたしたちのことを喜んでくれると思うの」

エリンは頭を左右に振った。どうして、ハリーはこんなに純真でいられるんだろうと、不思議でならなかった。ハリーは、人間は最悪になるときがあるという事実を信ずることをかたくなに拒む。その事実こそ、エリン自身が変身を始めた瞬間からイヤと言うほど体験してきた事実だった。これまで耐え忍び続けてきた人々の憎悪。その憎悪の激しさゆえに、エリンにとっては、万事をシニカルに見ることが、普通のことになっていた。

エリンはハリーの方に向き直り、自分自身の男性性を示す最後の印を指さした。「みんな、コレ以外の物に意識を集中できなくなるでしょうね。そして、あたしがどういう人間かを決めつけてくる。そこから拡大して、あなたのことも決めつけてくる。みんな、どうしても、そういう考え方をすることになるのよ」

「だから、どうしたと言うの?」 とハリーは尋ねた。「行きたくないだけじゃないの? 10年目の同窓会なのよ、エリン。行かなくちゃいけないわ」

「本当は行きたくないの。あの人たちがあたしについて何て言うか、あたしが気にするとでも思ってるの? あたしは気にしないわ。あたしは、あの人たちがあたしに投げつけてくる言葉や態度なんかより、ずっとひどいことを経験してきているの。あたしが心配しているのは、あなたのことなのよ、バカね。あの人たちがあなたについて何と言うか、ちょっと立ち止まって考えてみた? あの人たちがどんな反応すると思う? あんなたは、あの学校では王様だったのよ、ハリー。あなたはチアリーダーたちとデートしてた。女子は全員あなたと付き合いたがっていたし、男子は全員あなたのような毎日を過ごせたらいいなって憧れていたのよ」

「ええ、でも、だから?」

「それが今あなたは、みんながゲイだとみなしていた学校一番の気持ち悪い男子だった人と一緒になっているわけでしょ? 誰も理解なんかしてくれっこないわ」

「あたしたち、以前のあたしたちじゃないの。あなたも、あたしも、あの人たちも。みんな、前と同じな人は誰もいないの。それに、あたしのことは心配しないで。あたしは、あなたのことを誇らしく思っているんだから。今のあたしは、他の誰よりも幸せなの。それに、もし、あたしたちのことをおかしいと思う人がいたら、そんな人、直ちに地獄に落ちて当然よ」

「そう言うのは簡単だわ。でも……」

「でもも何もないわ。あなたはとても綺麗で、あたしはあなたを愛している。それ以外のことは、ただの、雑音。だから、同窓会に行きましょう。きっと楽しいはず。それに、この同窓会はあたしたちふたりにとってもきっと良い結果になると思っているの」

エリンはため息をついた。この議論には決して勝てないと思った。「いいわ。でも、あたしが忠告したってことだけは忘れないでね」


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Like your sister 

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ライアンは、腰を曲げ、義母の趣味の悪い緑色のカウチに覆いかぶさった。これから起きることへの期待から、体をぶるぶる震わせていたと言っても誇張ではなかった。ピンク色のレギングスのぴっちりした生地の上から荒々しくお尻を撫でられ、その後、尻頬を揉まれるのを感じた。

「お前の姉さんと同じだな」とジョナは言い、ライアンの尻をふざけ混じりピシャリと叩いた。それを受けてライアンの尻頬はブルブルと震えた。その揺れ方は、実に女性の尻頬のそれにそっくりだった。「お前、男としてはクズだな。使い物にならねえ」

「こ、これ、気持ちいいことなのか分かりらないよ」 ライアンは泣き出しそうな声をあげた。しかしながら、彼は動こうとしなかった。いや、動けなかった。

ジョナは、何ら前触れもなくいきなりレギングスの腰バンドの中に太い指をひっかけ、引きずり降ろした。「少し脚を広げろよ」

ライアンは言われたとおりにした。冷たい外気が陰部に触れる。それに露わになったアヌスにも。避けられないモノが来る。それが来るのを待ちながら、心臓が激しく高鳴るのを感じた。だが、それはすぐには来なかった。その代わりジョナは彼の肌を撫で続けた。そして、ようやく、ジョナの手はライアンの入り口を見つける。彼の濡れた太い指が、ライアンのすぼまった肉穴に触れ、軽く力を入れるのに伴って、するりと中に滑り込んだ。

友人であるジョナに指でいじられ、ライアンは悶え声をあげた。ジョナの太い指が出入りを繰り返す。指の数は1本から2本になっていた。ライアンは自分から尻を突き返し、背中を反らせた。

「ほんとに、お前の姉さんと同じだな」 ジョナは夢中に指を出し入れしながら、同じことを言った。「エロ狂いのやリマンだ」

ライアンは反論できる立場になかった。彼は、たった2時間もしない間に、姉の元カレであったジョナに説得されて、姉の服に着替え、女の子のような言葉遣いと身のこなしをするようになったのである。しかも、今は、こうやってお尻を突き出し、ジョナとふたりっきりでいることで、やがて起こることになる避けられない結末を待ち望んでいるのだ。ジョナの言っていることを否定しようがない。ライアンは自分自身を普通の男と思っており、ゲイでもトランスジェンダーとも思っていない。だが、だからと言って、今の状況が変わるわけではない。彼は魔法にかけられたような心理になっていたのである。

「俺のオンナになったって言えよ」 ジョナの荒い息使いで囁いた。淫欲でかすれた声になっていた。

それを聞いてライアンは、またもや悶え声をあげた。「あなたのオンナよ。あたしの体を好きに使って。やって! やってください!」

その直後、ライアンは欲していたモノを授けられた。そして、その瞬間、彼は自分の人生を永遠に変えることになったのだった。


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