次にジャネットがクリスを見かけたとき、クリスは屋外に出て、新鮮な空気にあたりながら立っていたところだった。ジャネットは彼に近づき、話しかけた。 「中は、ちょっと蒸し暑いわよね」 クリスはびっくりして、跳ねとび、手に持っていたコーラをこぼしそうになった。実際、少し跳ねたコーラが彼のシャツについていた。 「ごめんなさい。驚かすつもりはなかったのよ。うふふ」 ジャネットは笑いながら,ナプキンを手にクリスのシャツに付いたコーラを拭き取った。 「今夜は、屋外のこの場所がとても気持ち良いです」 クリスは、不器用にうろたえた恥ずかしさから立ち直った後、ジャネットに返事した。 「ええ、そうね。音楽もとてもいい感じだし」 パティオに設置されているスピーカーから流れてくる、落ち着いた音楽のことについて言った。 「あのスピーカーは僕が2年位前に設置したんです。母の誕生日があって、そのびっくりプレゼントとして。母は、ここに座って、陽が沈むのを見るのが好きなんです」 クリスは自慢げに説明した。 「そうなの・・・でも、せっかくの音楽を無駄にするのは良くないわ。一緒にダンスでもどう?」 ジャネットは衝動的に、この若者の腕に抱かれたいと感じたのだった。今夜は誰かに求められたい。たとえ、相手が自分の息子と言ってもおかしくないような若者であっても。 「あ・・・でも、僕はあまりうまくないですが・・・」 クリスは、そうは言ってもジャネットが気持ちを変えないようにと期待していた。 「そんなことはいいのよ。私も、もう何年も踊っていないもの。多分、お互いに足を踏みあうんじゃないかしら」 ジャネットはそう言って、自分の手にしていた飲み物とクリスの飲み物を取り上げ、テーブルに置いた。それからクリスに両腕を開いて見せた。 クリスは足を踏み出し、ジャネットに近づいた。そのとたんに、彼女の甘い香りの香水に包まれるのを感じ、続いて彼女の両腕に包まれるのを感じた。音楽に合わせて、パティオを動き始める。クリスは、あまり強く体を押し付けないようにと細心の注意を払っていた。だが、むしろ彼女の方が自分に近づき、体を押し付けてくるのを感じた。彼を包むジャネットの両腕に力が入り、胸板に彼女の柔らかな胸が押し付けられるのを感じた。ジャネットが頭を彼の肩に預けるのを感じたとき、クリスはすっかり夢中になってしまったと悟った。やがて、興奮してくるのを感じ、クリスはそれが知られるのを恐れた。だが、腰を引こうとすると、それに抗うように、ジャネットの太ももが脚の間に押し付けられるのだった。 このときも、ジャネットは、自分がこの若者に何をしているか、はっきりと自覚していた。この若者が勃起を始めている事実を知覚するチャンスを逃せない気持ちだった。このようなことはすべきではない。それは知っていたものの、アルコールで麻痺した彼女の脳のため、このくらいは構わないと思わせていた。ちょっとした、無害な焦らしに過ぎないわ。ジャネットは自分にそう言い聞かせ、両手をクリスの首に絡め、彼に体を密着させて、互いに揺れあった。 クリスはどうしてよいか分からなかった。もし体を離したら、自分が勃起していることが、彼女にばれてしまうのは確かだった。その一方で、彼女は自分でしていることについてほとんど疑念を持っておらず、確信して行っているのかもしれない、とも思っていた。すでにすっかり勃起していた彼のペニスだが、彼女が腰骨を使って、わざとその勃起を擦っているのを感じていた。ジャネットはお酒に酔っているのだから、このような行為をしても許されるかもしれない。だが、自分の場合は、何か行動をした場合、何の言い訳も効かないだろう。とは言え、クリスは、活発なホルモンを備えた若者であるのも事実だった。
食器を皿洗い機にセットしていると、マリアがやってきて僕に訊いた。 「何か顔が赤いけど、どうかしたの?」 水を堰き止めていた水門が開いたように、一気に恥ずかしさが僕を襲った。泣き出しそうな気持ちになりながら答えた。 「トレーシーが僕にマークの体を拭かせたんだよ。トレーシーの体を拭く時のように、マークの体を拭いたんだ。アレに触らなくちゃいけなかったんだよ」 マリアは僕を両腕で包み抱いた。 「まあまあ、たいしたことじゃないじゃない? アレはただの肉の塊で、あなたを取って食ったりしないわ。実際、私も、担当の時には、何回も扱ってきたわよ。信じて」 「だけど、マリアは女だから。僕は男なんだ。男は他の男のペニスを触ったりしないものだよ」 僕は半泣きになりながら訴えた。 マリアはさらにもう少し僕を抱き続けた。 「リラックスするの。そんなことで、この仕事を辞めちゃうの? それはおかしいわ。それに、別にアレを口に入れさせられたわけじゃないでしょう? ただ、触っただけでしょう?」 僕は頷いた。 「だから、何も性的なことをしたわけじゃないじゃない? それに、性的なことをしたとしても、なんてことはないんじゃないかしら? 誰にでもバイ・セクシュアルな部分は少しはあるものなのよ。だから、気分をリラックスさせて、むしろ、そういうことも楽しむつもりでした方がいいわ。仕事にはそういう面もあるものなの。それに、何て言ったって、マークはとてもハンサムな男性だわ。あなた、とても女性的なところがあるから、マークを見て興奮したとしても、全然、驚かないわよ」 最後のところには反論したい気持ちだったが、それを言う前に電話が鳴り、マリアが出た。マリアのボーイフレンドからの電話だった。だから、かなり長電話になるだろうと思った。 僕は洗濯室に行った。洗濯物の仕事をし、それに専念しようと思ったのだった。バスルームでの出来事のことについては、一切、考えたくなかった。だが、その目論見はうまくいかなかった。他の事を考えられなくなっていたからである。どうしても、マークの体に手で触れていた時のこと、特にペニスを触った時のことが頭に浮かび、同時に、興奮してしまうのだった。あのことを思っただけで、すぐに勃起したのだった。 11時ごろ、マリアにキッチンに来るよう呼び出された。キッチンに行くと、マリアが言った。 「私、もうすぐ帰ることにするわ。ミス・トレーシーが、夕食は外に食べに行くか、何か外から取り寄せるとおっしゃっていたから、あなたは夕食のことについては心配する必要はないわ。昼食は、マークさんにはサンドウィッチ、あなたとミス・トレーシーにはサラダを作っておいたから。あと、お2人はあなたにアイスティーを持ってくるようにとおっしゃってたわ。外のプールサイドに」 マリアは、すでにアイスティーを用意しており、グラスに入れてカウンターの上に置いてあった。マリアは出て行く前に、僕の額にキスをし、リラックスして、今日の午後を楽しんで過ごすようにと言った。 「今日は週末の土曜日だから、あんまり頑張って働いちゃいけないわよ」 僕はティーをトレーに載せ、プールへと向かった。プールサイドでは、トレーシーとマークが横たわって日光浴をしていた。2人とも全裸で、全身、日焼けオイルでてかてかに光って見えていた。肌にオイルを塗っているため2人の裸体がいっそう魅力的に見える。その美しさに僕は驚いた。僕は2人に飲み物を出し、2人はグラスを手にした。 「あら、ちょうどよかったわ。私の背中をしてくれない? 背中に手が届かなくて、大変なの。それにマークの手を煩わせるのも嫌だし」 トレーシーはそう言って僕に日焼けオイルのボトルを渡し、腹ばいになった。 僕はオイルをトレーシーの肌にふんだんにふりかけ、背中全体に、一部の隙もなくオイルを塗りこめた。もちろん、均等に日焼けができるよう、彼女の美しい両脚やお尻の割れ目にもオイルが行き渡るように注意した。 トレーシーにオイルを塗り終え、タオルで手を拭こうとしたら、マークが僕に声を掛けた。 「俺の背中にもやってくれるだろう? ずいぶん嬉しそうにトレーシーに塗っていたように見えたなあ」 確かに僕は、トレーシーの背中に塗っている間、ずっと笑顔だったと思う。トレーシーの肌に触れるときはいつも笑顔になっていたし、この時も例外ではなかったから。それに、すでにマークの体をタオルで拭いた以上、いまさら彼の背中にオイルを塗るのを断ることはできなかった。 マークが体を反転させ、腹ばいになったのを受けて、僕は彼の上半身にオイルを塗り始めた。バスルームの時とは違って、今は、彼の肌と僕の手の肌の間にはタオルはない。じかに触れている。それにオイルのせいで、なお一層、親密な接触をしているような気持ちになってしまった。 マークの肌は温かかった。オイルを塗りこめながら、手を滑らすように肌全体に這わせた。肌触りが気持ちよかった。自分で認めるのも嫌だったけれど、とても官能的で、僕はみるみる興奮してきていた。そして、さほど時間が経たないうちに、トレーシーの体に塗っていた時と同じくらいに僕は勃起してしまっていた。トレーシーの時と同じように、均等に日焼けができるようマークの両脚やお尻の割れ目にもオイルを塗ったが、その時も興奮が冷めることはなかった。 ようやくオイルを塗り終えたけれど、その時には、僕は立ち上がることすら大変になっていた。興奮のあまり足ががくがく震えていたから。トレーシーとマークの2人の素晴らしい肉体に手を這わせて、激しく興奮していたのである。僕は素早くタオルで両手を拭い、急いで屋内に戻った。家の中に戻った時には、本当に息が切れそうになっていた。はあはあと荒い息づかいをしていた。どうしてマークにオイルを塗ることでこんなに興奮しているのか、全然分からなかったが、非常にどきどきしたのは事実だった。 すっかり落ち着くまで、20分以上かかったと思う。落ち着いた後、僕は、どうして、このような気持ちになったのかに理屈をつけようとした。トレーシーにオイルを塗った時に、この感情を抱いた理由は分かっていた。彼女の肉体が僕にもたらす快楽を知っていたから。それに、僕は男であるわけだし、美しくセクシーな女性は、それだけで男を興奮させるものだ。だが、それに対して、どうして僕はマークに興奮したのだろう? 確かにマークは非常にハンサムだし、魅力的だ。だが、それを認めても、僕は今まで一度も他の男に惹かれたことはなかったのだ。 マークのどこが、他の男とそんなに違う点なのだろう? あるいは、他の男と違うのは僕自身なのか? 確かに、この数日、僕はトレーシーとセックスしたのだが、その時は、男としてのセックスというより、むしろ女の子のようにセックスしたと言える。それは明らかだ。トレーシーは僕にディルドやストラップを使ったから。そして、そうされて僕は確かに激しく感じたし、喜んできた。ひょっとして僕は女の子のような性質があって、次第に女の子に変わりつつあるのかもしれない。少なくとも、心の点ではそうなっているのかもしれない。 1時間ほどした時、インターフォンが鳴った。マリアはすでに帰ったのだから、僕が出なければならなかった。インターフォンの受話器を取った。 「何か御用でしょうか?」 「ええ。マークに冷たいビールを持ってきて。それに私もティーをもう一杯飲むわ」 トレーシーからだった。 僕は飲み物を持ってプールへ行った。プールでは、今回も、トレーシーとマークは仰向けになっていた。どちらも体にはあまりオイルがついていなかった。2人がグラスを取ると、トレーシーが言った。 「スティービー? あなたさっきはとても上手にオイルを塗ってくれたわ。だから、今度は前もお願いしたいの。丹念に塗りこんでくれない?」 このお願いに、どうしてノーと言えるだろう? 正常な男で断れる者などいるだろうか? 僕は素早くオイルのビンを取り、トレーシーに塗り始めた。丹念に肌に塗りこんでいく。しばらく続けていると、驚いたことに、トレーシーはあえぎ声を上げ始めた。乳首がすごく固くなっている。オイルのために陽に照らされてキラキラしていた。 トレーシーの上半身に塗りこんだ後、続いて足にも同じことをした。しっかりと丹念に塗りこみ、マッサージをした。徐々に上がって、下腹部へと移る。見ると、ビーナスの丘のふもと、あそこのあたりがすでにキラキラ輝いているのに気づいた。これはオイルによる湿り気ではないのは分かっていた。それに、興奮した女が分泌する匂いもしていた。トレーシーは、本気で感じている。 僕は彼女のその部分にもオイルを垂らし、塗り込みを始めた。隣にマークが座っているわけだけど、勇気を持ってトレーシーのクリトリスの辺りにも丹念に塗りこんだ。トレーシーは、僕の指がクリトリスをさっと撫でたり、ベルベットのように柔らかな陰唇に沿って動くのに合わせて、かなり大きな声で喘いでいた。そして間もなく、知らぬ間に、トレーシーは小さなオルガスムに達したのだった。体を硬直させ、その後、ぬいぐるみの人形のように体をぐったりとさせる。トレーシーがいったのを見て、マークが気づいたかどうか、ちらりと彼の方に目をやった。マークが気づいたかどうか、よく分からなかった。彼は目を閉じたまま、太陽の方へ顔を向けていたから。 トレーシーから離れると、彼女はガラス球のようなうっとりとした眼で僕を見て、言った。 「すごく良かったわ。今度はマークにも同じようにしてあげて」 この時、僕はノーと言うべきだったのは分かっている。少なくとも、自分はしたくないといった態度を取るべきだった。でも、僕はひどく興奮していたのだった。ズボンの中、ペニスがはちきれそうに勃起していたし、すでに先走りが亀頭から染み出ているのを感じていた。 僕はマークの方へ顔を向けた。マークは、口元に笑みを浮かべながら、ラウンジ・チェアに横たわっていた。 「下の方までオイルを塗りましょうか?」 「トレーシーにしてあげたようにしてくれるというなら、是非とも、そうしてくれ。だけど、俺が勃起してしまっても、気分を害さないでくれよ。アハハ」 僕はマークのペニスをちらりと見た。すでに、そこには命が吹き込まれている気配が出ているのを見た。少しだけ膨らんできているし、完全に柔らかだった時より、少し長くなっている。 僕はマークのラウンジ・チェアーの隣に膝をついて座り、筋肉質の胸板にオイルを塗り始めた。マークの胸板は、一種、平坦に盛り上がった、固い乳房とでも言えるような感触だった。胸にオイルを塗り、強くマッサージするように擦り続けると、乳首が固くなってくるのを感じた。 胸板と腹部に塗り終えた時には、マークのペニスが、半立ちになっているのに気がついた。横たわっている脚から、2センチ半ほど持ち上がっていて、長さも2センチ半ほど長くなっていた。この時点ですでに5センチを超える太さになっていて、そこに独自の心臓がついているかのように、ひくひくと脈動しているのが見えた。 僕はマークの下腹部は後回しにして、左足へと降りた。太ももから足先へとマッサージをしながらオイルを塗りこんでいく。マークが低くうめき声を上げているのが聞こえた。多分、僕のマッサージを喜んでいるのだろう。マークのうめき声を聞くだけで、僕は、彼が僕のマッサージを喜んでいると分かり、一層、熱を込めてマッサージをした。右足にも同じように行い、両脚とも、十分にオイルが塗り、筋肉をほぐしてあげた。 右足を終え、下腹部に取り掛かった頃には、マークのペニスは完全に勃起し、高々とそびえていた。まだオイルを塗っていないにもかかわらず、亀頭が陽に照らされてキラキラと輝いていた。、先端の細長い切れ口からとろとろと先走りが染み出ているのすら見えた。 僕は、自分でして何をしているのかを考えすらせず、オイルをつけた両手でマークの下腹部を触り、オイルで覆った。それから大きな睾丸にもたっぷりとオイルを塗った。睾丸からオイルが文字通りたらたらと滴るほどにたっぷりとまぶす。それからペニスを握った。タオルを介在せずに初めてじかに手で触れた瞬間だった。温かいというより、熱いと言った方がぴったりしている感じだった。僕の手の中、ヒクヒクと跳ねている。 オイルをまぶした手で、そのペニスを握り、ゆっくりと肉茎の上へと手を動かした。マークはうめき声をあげた。 「ああ・・・気持ちいい・・・そのまま続けてくれ。本当に、君の手は気持ちいいなあ・・・」 マークが僕にして欲しいことがどんなことか分かっていたものの、僕は一瞬、ためらった。するとマークは僕の手を握り、上下に動かした。僕が自分自身で手を動かすまで、しばらくの間、それを続けた。 僕は、このようなことは間違っているし、するべきではないと分かっていたものの、どうしてもやめることができなかった。そうすることによってマークが快感を得ると分かっていたし、僕自身も、マークを喜ばせたいと思ったから。 僕は、頻繁にオイルを補給しながら、しばらく手を上下に動かし続けた。マークは、ほとんど常時、うめき声を上げているような状態になっていた。2、3秒に一回の割合で、ヒクヒクと痙攣している。プレカムは、まるで小川のように流れ出していて、僕の手を濡らした。僕はマークは長くは持たないだろうと思ったし、マーク自身もそう思ったようだった。 マークは、急にぐっと背を反らし、大きな声で唸った。 「うおおお! いきそうだ! 今から撃ち出すから、やめるなよ、スティービー!」 次の瞬間、マークのペニスからスペルマが噴出した。まるで噴水のように、空中を弧を描いて飛び、僕の手に落ちた。マークの精液は温かいというより、むしろ熱いといった方が近く、手がやけどするような気さえした。だが、すぐに2発目が噴射し、手の熱さを気にしている余裕はなかった。2発目の噴射はマークの脚に落ちた。僕はその間も安定した拍子でずっと手を動かし続けていて、さらに精液が溢れ出てきて、僕の手を濡らした。最後には手全体がとろとろの白濁でコーティングされていた。 最後のひと絞りを出し切ると、マークは手を僕の手に添えた。 「ああ、スティービー。すごく良かったよ。こんなに気持ちよく手コキしてもらったのは、ほんと、久しぶりだったよ」 「それはどうしてかと言うと、あなたの奥様が、そんな風にクリーミーなものを出してくれる勃起を無駄にしたくないからじゃない?」 トレーシーが横から口を挟んだ。彼女はいつの間にか、僕の隣に並んで、ひざまずいていた。 トレーシーは手を伸ばし、指先にたっぷり白濁をすくい取りながら、僕の頬にキスをした。 「家の中に戻って、私たちのランチを持って、ここに戻ってきてくれない? あなたのも持ってくるといいわ。あなたがここで一緒に食べてもマークは気にしないから」 そう言った後、彼女は精液で覆われた指先を僕の口の中に入れた。 僕は、その指をきれいに舐めた後、家の中に戻った。 その時になって初めて、僕は自分が行ったことに気がついた。僕は、他の男を手コキでいかせたばかりでなく、それを楽しんで行ったということだ。事実、僕は口にマークのスペルマを含み、それを味わったではないか。 僕は頭の中があまりに混乱していて、何をしているかもよく分からずにいた。ともかく、混乱したまま、ランチを載せたプレートを持ってプールサイドに戻った。さらに飲み物もお変わりするように言われ、2人の飲み物と、自分の飲み物を用意した。 飲み物を用意した後、僕はマークとトレーシーの間に腰を降ろした。僕がサラダを一口食べようとした時、トレーシーがマークに訊いた。 「で、あなた? 私たちの新しい使用人のこと、どう思う? 素敵だと思わない?」 マークは口に含んでいたものを噛み、飲み下した後、返事した。 「ああ、確かに実に真面目に仕事をしてくれているようだ。俺の書斎があんなにきれいに片付いているのを見たのは、すいぶん久しぶりだよ。君は、彼に満足しているようだね。確かに、マッサージも手での仕事も実に上手だし。彼をずっとここに置いていてもいいよ。もっとも、俺は、男の召使より、女の子の召使の方が良いとずっと思っているのは、君も知ってると思うが?」 「ええ、知ってるわよ。でも、女の子のメイドさんで、あなたに手で仕事をしてあげたり、あなたがシャワーを浴びた後、タオルで体を拭いてくれたりした人、これまでいたかしら?」 マークは小さく笑った。 「ああ、確かに、その通り。そういうことをしてくれる人は見つけられなかったなあ」 「ということは、スティービーはここにいても良いってことよね?」 「アハハ、もちろん、いてくれていいさ」 トレーシーはマークのそばに近寄り、熱烈なキスをした。
すると、クリスタルはいきなり脚を2回、パタパタと大きく開いては閉じる動きをして見せた。彼女は僕をからかっている。そして僕はというと、それにうっとりとなってしまった。口があんぐり開いたまま閉まらない。クリスタルはどっと笑い出した。 「アハハ! あなたたち男の人って、すごく面白いわ。女の子がちょっとパンティを見せてあげただけで、こなごなになっちゃって!」 彼女は、もう一度、脚を広げて見せた。はっきり確認。彼女のパンティは真っ白・・・マイクロ・ミニ・スカートの中、はっきりと見えた。ま、彼女がすぐに両膝を閉じてしまうまでの瞬間での確認だったけど。 「わーお」 僕は、他に言う言葉が思いつかなかった。仕方なく、同じ言葉を繰り返す。 「わーお」 クリスタルは、くすくす笑った。 「オーケー! それじゃ、覚悟して! もっと派手に秘密のベールをはいでいくことにするから!」 クリスタルは、そう言って、両膝を5、6センチくらいずつ徐々に広げ始めた。僕は片膝を床に付いた。もちろん、覗き込む姿勢。 「どんな感じ?」 とクリスタル。 「ああ、うーんと、すごく良いよ・・・・でも、あんまりよく見えないんだ・・・」 僕は言葉尻を濁した。 「ちょっと照明を調節したほうが良いかな・・・」 僕は照明スタンドを手にし、位置を整えなおした。テーブルの前、床から6センチくらいのところ。ライトは彼女のスカートの中を直接照らすようにした。僕がテーブルの下、床に這いつくばる姿勢になると、クリスタルは、困惑しつつも、そのまま座っていた。相変わらず、5、6センチくらいずつ、ゆっくりと膝を開き続けている。 その時だった。ボブが帰ってきたのである。左右の手にワイン・ボトルをぶら下げて、部屋に入ってきた。ボブは、目にした光景にショックを受けているのは明らかだった。
バーバラは、あの日、自分に起きたことを自分の目で見ながら、再び怒りがこみ上げてくるのを感じていた。誰にも・・・誰にも私にこんなことをする権利なんかない。あの時、ピックアップ・トラックが車にぶつかってきて、川の中へと押されていたとき、本当に恐怖を感じていたのだ。川の水の深みに押され、自分もレイフも溺れてしまうかもしれないと。あの時ほど恐怖を感じた経験は他になかった。その時点では、まだスティーブの姿は見ていなかったし、車も夫のピックアップとは認識していなかった。 バーバラは怒りに興奮した声で言った。 「あなたは、あんなことをする意味なかったのよ。レイフとは何もしていなかったんだから。それに・・・」 バーバラは、夫が自分をまるっきり無視しているのを見て、先を言うのをやめた。スティーブは、忙しそうにビデオを最初に見せた画面の前へと巻き戻しし、少し早送りと巻き戻しを繰り返していた。ようやく望む画面を見つけたのか、画面を静止させた。 「さて、ここです」 スティーブは、バーバラの両親であるロイドとダイアンを見ながら言った。 「バーバラの手がちょっと上がるのが見えるでしょう。ここです。分かりますか?」 スティーブはシャツのポケットからレーザー・ポインタを取り出し、赤い光で画面上のある部分に輪郭を描いて見せた。そこの部分は小さく、不明瞭だった。 「ふう・・・!」 リディアは時々、どうしても何らかの形で自分の感想を漏らさずにはいられないようだった。 スティーブはちょっとリディアの方に目を向けた。リディアが不満を感じているのが、画面の中で起きていることに対してなのか、ビデオの画質に対してなのか、それとも、レーザー・ポインタまで用意していたスティーブの周到さについてなのか、彼には良く分からなかった。スティーブは、どうでも構わないというふうに肩をすくめ、ビデオに意識を戻し、再び巻き戻しをし、画面を止めた。 「それで・・・ここです。僕の妻が、またもや、ラファエル氏に唇のプレゼントを挙げているところです。見えますね?」 スティーブは冗談っぽい口調で言った。サンダーバードの後部窓を通して見える2人の姿は、互いに腕を相手の体に巻き付け合い、頭部を重ねあわせているのを見せていた。 「ああぁ・・・バーバラ」 ロイドは失望して溜息をついた。 「お父さん!」 バーバラはショックを受けた声を出した。父親には応援を求めていたバーバラだった。たとえいかに温和なものであれ、非難は求めていなかった。 「さて・・・」 スティーブはバーバラの声をさえぎって、先を続けた。 「・・・見て分かるとおり、僕の妻は、ここで、ちょっと前かがみになって・・・それからまた姿勢を戻しています」 スティーブは、画面内のバーバラの行動についてナレーションをしていたが、それはほとんど必要ないことではあった。とは言え、彼のナレーションは、見ている者たちに、何を見ているかを強調して伝える働きは持っていた。 「ここです!」 スティーブは、カメラのリモコンのスイッチを押し、画面を止めた。同じところを再生する。画面の中、バーバラは、一瞬、何か白いものを手に取り、それを前方に放り投げたところだった。 「見ましたか?」 誰も返事をしなかった。誰もがしっかり見ていたのは確かだった。スティーブはバーバラに目をやった。彼女の顔は死人のように青ざめていた。バーバラとスティーブだけは、何を見ているか、すでに知っていた。 「いま皆さんがご覧になったのは、僕の愛する妻が、他の男のために下着を脱いで、それをダッシュボードに放り投げたところです」 スティーブは、テレビ画面に映った白い物のぼやけた画像の持つ重要性を説明しながらも、その間、バーバラからは一時も目を離さずにいた。彼の声には叱責する声音がこもっていた。
ジュアンも服を脱ぎ始める。その間、ローザは、ジェニーの下着のチョイスについてしきりと褒めながら、顔を彼女の胸へ近づけ、左の乳首を舐めながら右の乳房を優しく揉み始めた。全裸同然の姿で立つ妻にローザがまとわりつき、その2人の前に、裸になったジュアンが立った。 「ジェニー? 私がしていることは気にしないで。あなたが、やりたいことをすればいいのよ」 ローザの言葉にジェニーは頷いた。ローザに愛撫されながらも、裸になったジュアンに手を差し伸べ、ベッドへ引き寄せ、腰を降ろさせる。椅子に縛り付けられている僕と、ベッドに座ったジュアンが対面する形になった。ジェニーは、その間、一度も僕の方を見なかった。まるで僕の存在を無視しているようだった。 「ああ、ジェニー! 君がやりたいことはこんなことじゃないはずだ。どうしてこんなことをするんだ?!」 だがジェニーは僕の問いをまったく無視した。何も言わずに、ジュアンの両脚を閉じ、脚を揃えさせる。彼の足の上にまたがるつもりでいるのだろう。そして、そのまま、ジュアンの上半身をベッドへと押し倒した。 その間にローザも裸になっていた。ジェニーは、ローザの裸身を見て、その美しさを誉めた。ローザが体の線を保つためにエクササイズをしてきていることは、ひと目見れば明らかだった。もっと言えば、ジェニーとローザは気味が悪いほど同じような体つきをしていたと言ってよい。無気味な程、似ていた。 ローザは、ベッドに上がり、そこに横たわるジュアンの上にまたがった。それから彼の頭のところに股間を降ろす。ジェニーには背中を向けている。 ジェニーは、いったん床にひざまずき、再びジュアンのペニスを手に取り、口に含んだ。迎え入れる前に、十分に潤滑を与えておこうとしているのだろうか。だが、実際には、そのようなことをする必要はなかった。ローザの巧みな愛撫のおかげで、すでにジェリーの女陰はすっかり濡れきっていたから。とは言え、ジェリーは、それでも念のため口唇愛撫を行い、口を使って数回、ジュアンのペニスをしごいた。その後、立ち上がり、後ろに向き返った。僕と向き合う形だ。妻は、僕の目を見つめたまま、ゆっくりと脚を広げ、ジュアンの脚をまたいだ。僕は、精一杯、懇願の表情を浮かべながら、妻を見つめた。 「ジェリー、やめてくれ! お願いだ! やめるんだ・・・」 ジェリーは僕を見つめたまま、脚の間に手を伸ばし、その先に直立しているジュアンの肉棒を握った。それを自分の入り口へと引き寄せ、いったん、そこで動きを止めた。ジュアンの亀頭が、今にも妻の陰唇の中へと入りそうになっている。 ジェリーは、その姿勢のまま、少し笑顔を浮かべ、前のめりになった。対面して座っている僕に顔を寄せ、ウインクをした。 「あなた・・・愛しているわ・・・とても・・・」 そしてその直後だった。ぐっと、腰を沈めたのだった。目を閉じ、嬉しそうな笑みを浮かべながら、低く、かすれたうめき声をあげ、ゆっくりとジュアンの陰棒を飲み込んで行く。肉同士の接触を、より滑らかにすべく、腰をくねらせながら飲み込んでいった。気が付くと、ジュアンのぺニスは根元まで妻の中に収まっていた。 ジェリーは、ジュアンをすべて挿入したのを確認すると、そこに座ったまま、両手を乳房へと上げ、左右の乳首を強くつねった。僕は、少し混乱した頭で、妻の姿を見つめたままだった。 今、ジェリーは、美味しそうな巨乳を優しく両手で包み揉みしながら、安定したリズムで腰を上下させている。上下に動くたびに乳房がたわわに揺れていた。顔は、セックスの官能に完全に没頭した表情を浮かべていた。それでも、ずっと僕の目を見つめたまま。時折、舌なめずりをして見せ、腰を沈めジュアンの分身が根元まで突き刺さるたびに、悩ましいうめき声をあげる。 「・・・ううん・・・はああ・・・ああん・・・あああ・・・」 しばらくそれを繰り返していたが、ある時、最奥まで飲み込んだまま上下の動きを止め、腰をこね回すような動きを始めた。そうしながら、両手で乳房を揉んで、目の前の僕に見せ付ける。さらには、乳首をつまんで、僕の顔の方へと強く引っ張って見せた。その甘美な痛みに、喜びの悲鳴を上げる。
「アンソニー・ブラウン:甘い香りのする男」 Anthony Brown, Sweet Smelling Stud by The Warthog 1年間のハードワークの後、ようやく僕のプロジェクトが終わった。今度はバケーションだ。幸い、学校も年度末を迎えていて、妻のブレンダはこの2日ほどで教師の仕事を仕上げ、それから解放される。彼女は、ひと月ほど前に、少し休暇をもらう準備ができてると僕に伝えてくれていた。 僕は、近くの大都会にあるホテルに2泊する予約を取った。日中は観光名所を見て歩き、夜は都会のナイト・ライフを覗いてみようと考えていた。ブレンダに計画を話したら、彼女もワクワクしているようだった。 3日後、僕たちは車に飛び乗り、出発した。初日は、計画通り、都会を見て回って昼夜を過ごした。だが、その日の行動ですっかり疲れてしまい、夜はすぐにベッドに潜り込んでしまった。2人とも、眠ってしまう前に、愛し合うのに必要なエネルギーを取っておかなかったことに、僕はちょっとがっかりしたが、次の日の夜は、こうはならないと誓っていた。僕は、美しい妻を驚かす計画を用意していたからである。 翌日は、朝遅くまで寝ていた。起床後、着替えをし、ブランチを食べ、再び都会の観光を始めた。日没になる頃、素敵なレストランでディナーを食べた。食事をしながら、僕はブレンダに、ホテルに戻ったらちょっとしたビックリ・プレゼントがあるんだと話した。彼女は、どんなプレゼントかしきりに知りたがっていたが、僕は食事が終わるまで待つように言った。それを話したとたん、どっちが先に食べ終わるか競争になった。勝ったのはブレンダの方。会計が済むのを待っている間、彼女はウェイターが仕事がのろいと不平を言い始めた。実際、あのウェイターはそんなにのろかったわけではないのだが、ブレンダにはそう映ったのだろう。妻が、僕のビックリプレゼントにとてもワクワクしているのは確かだった。 支払いを済ませ、2人、急いでホテルの部屋に戻った。妻のためにドアを開けてあげるのは夫の役目だろうけど、僕は、それすらできなかった。ブレンダが我先にと急ぎ、自分の持っていた鍵でドアを開けたからである。彼女がドアを開けたとき、ようやく僕も彼女に追いついた。妻は部屋に突進し、ビックリプレゼントを探し始めた。 「分かったわ、負けたわ、トム。どこにあるの?」 僕はクローゼットの中に手を入れた。彼女はそこはチェックし忘れたようだ。そして、クローゼットの中から衣類が入った箱を取り出した。 「さあ、どうぞ」 ブレンダの顔が急に崩れて、あの愛らしい笑顔になった。3年前、僕が始めて彼女を見かけたとき、彼女に一目ぼれしてしまった、あの笑顔である。 ブレンダは箱を手にして言った。 「トム、あなたってとても優しい人」 箱ごと、ベッドの上に飛び乗って、包装紙を剥いていく。素早く袋を開けて、中から、僕が買ってあげた衣装を取り出した。ブレンダの笑みが消えていき、替わりに心配そうな表情が浮かんだ。 「トム? これ、とっても素敵なんだけど、私には着られないと思う」 「どうして?」 彼女は衣装を両手で掲げて、全体を見渡した。 「だって、これ、すごく露出してるし」 「分かってるさ」 僕はちょっと好色そうな笑みを浮かべて言った。「君が着たら、すごくいいと思ったんだ」 「どうかしら」
翌日の夜も、スーザンがやってきた。僕は彼女を家に入れるのを拒んだ。 「僕はあんなことには興味がないんだ。君が遊びでやってるのは分かってる。家に帰って、もうこんなことは忘れるんだな」 そう言って追い返そうとしたのだが、スーザンは、どうしても見せたいものがあるのと言って聞かず、僕に写真を1枚手渡した。あのドレス姿の僕の写真だった。かつらを被っていないときの物で、僕が写っているのがはっきり分かる写真だった。 「どこで、この写真を?」 自分でも、馬鹿な質問だと思った。僕は仕方なくスーザンを家に入れた。 「どこで撮ったかなんか関係ないわ。もっと他にもあるもの」 挑むような目で僕を見ている。僕は怒りを感じながら、この事態について考えていた。スーザンは、僕が事態を考え抜いて、どういう状態になっているのか理解したと思われる時まで、じっと待っていたようだ。ようやく、口を開いた。 「服を脱ぎなさい」 「ちょ、ちょっと待ってくれ・・・」 「話さなくていいから、服を脱ぎなさい」 僕は躊躇ったが、仕方なく、服を脱いだ。スーザンは無言のまま、手に持っていたバッグを僕に渡した。僕は中に入っていた衣装を身につけた。彼女は化粧品を取り出し、僕の顔に塗り始めた。 スーザンは化粧に満足すると、一種、甘ったるい声で言った。 「ちょっと歩いた姿を見てみましょう?」 「・・・・あなた、とてもキュートよ」 そう付け加えながら、僕のお尻を軽く叩いた。彼女の指が僕のお尻の割れ目に沿って奥へ滑り降りてくる。僕は耐えられなかった。 「オーケー! さあ、外に行きましょう」 「ありえない」 「鏡を見てみなさいよ。あなたは準備ができてるわ。簡単に女として通るから」 鏡を見た。確かにスーザンの言うとおりだった。 「でも、どうしてそんなことを?」 「まあ、ただ刺激を求めてってこと」 「僕は、この種の刺激には興味がないんだ」 「あら、そうなの?」 まるで僕の言うことを信じていないような口ぶりだった。 「まあ、どのみち、あなたには選択肢はないんじゃない?」 僕は写真のことを考えた。 「ちょっと近所を散歩してくるだけ。それだけよ」 結局、僕はスーザンと散歩をした。人に見られるのではと恐れた。僕だと感づかれないかと恐れた。転ばないかと恐れた。まるで永遠に時間が続いていた感じだった。 ようやく家の中に戻ったが、そのとたん、スーザンは僕のペニスに手を添えた。 「すごく固くなってるみたいね」 意地悪そうな笑みを僕に向けていた。 「セ、・・・セクシーな女性に反応すると、どうしてもそうなってしまうものなんだ」 「まあ、私のことセクシーって言ってるの? あら、ありがとう!」 また、あの甘ったるい声だった。 「・・・でも、私には、あなたは、あのようにして散歩してきたから勃起しているように思えるわよ」 そう言いながら僕のペニスを撫で、握る。僕は射精しそうになっていた。いや、実際、射精してしまった。 「あらあら、あなた、衣装を汚してしまったようね。すぐに服を脱いで、体を洗った方がいいんじゃない?」 他に何もすることがなかった。僕はすぐに服を脱ぎ、浴室に入った。出てきた時にはスーザンの姿はなかった。服も一緒に消えていた。僕は、元の服を着た。
僕たちは言われた通りに鏡の中を見た。昨夜、僕たちが見たのと同じことを、今度はピンク色のランジェリーで繰り返し、目にする。僕は、たった24時間の間に、これほどエロティックな出来事が僕たち夫婦の人生に起きてきたことが、信じられない気持ちだった。ドナは、引き寄せられるように僕に手を伸ばし、抱き寄せ、ディープキスをした。僕たち2人のグロスを塗った唇が重なり合い、互いに触れ合う。胸も触れ合っている。それに彼女の恥丘が僕の勃起に押し付けられている。 突然、ピシャリと叩く音が聞こえ、僕の腕の中、ドナがぴくりと跳ねた。片手を後に持って行って、お尻を触っている。 「2人とも、私は、互いに触れ合って良いなんて言っていないわよ。お仕置きね。2人とも、前屈みになって、この椅子に両手をつきなさい!」 ドナは怖がる表情で僕を見た。僕は、大丈夫だよと伝える表情をして見せて、彼女を安心させようとした。2人とも前屈みになった。僕は、気づくと、自分からお尻を突き出して、鞭で打たれるのを待ち望む格好になっていた。妻も、その僕の姿を見て、同じようにお尻を突き出した。 ぴしゃり! 鞭が僕の敏感なお尻に振り降ろされ、僕は、堪えきれずに、喘ぎ声をあげた。 ぴしゃり! 今度はドナに振り降ろされた。「痛い!」 と悲鳴が漏れる。 「ふしだらな女ね! 声を出さないの。さもないと、次はもっと強く打つわよ」 ドナに二発目が振り降ろされた。喘ぎ声を出すまいとしているのが分かる。そして僕にも再び振り降ろされた。不意にうめき声が漏れ、同時に目から涙が溢れるのを感じた。妻を見ると、歯を食いしばって、鞭打ちを受け止めている。頬を伝って涙がこぼれているのが見えた。 僕もドナも、それから10発も鞭打ちされた。気がつくと、股間が快感と感じられる感覚で熱くなっているのを感じた。お尻とアヌスが痛みと快感に燃えそうに感じつつ、鞭を振り降ろされるたびに、さらに後へ突き出すようになっていた。妻を見ると、彼女も同じことをしていた。ジェニーに鞭打ちされ、痛みにお尻をくねらせながらも、自分から突き出している。打たれるたびに椅子の背もたれを必死に握って耐えていることから痛みを感じているはずなのに。 「2人とも動かないで」 ジェニーはそう言って着替え部屋から出て行こうとしていた。「もう2人とも準備が整ったみたいだね」 僕はジェニーが何を言っているのか分からなかった。何の準備が整ったと言ってるのだろう?
私は素早く、そして音を立てずに、姉の部屋に戻り、衣類を拾い集めた。赤いドレスのトップは、引き千切れてぼろぼろになっていたし、黒いソング・パンティも使い物にならなくなっていたので、窓から外に放り投げた。 私はほとんど裸のまま、残っている衣類と言えば、しわくちゃになったドレスのスカートの部分だけ。それが腰に引っかかっている。姉の衣類入れに行き、中を漁って、赤いレースのソング・パンティを取った。 たっ、たっ、たっ! 姉が階段を上がってくる足音が聞こえた。 「困った」 私は小さな声で叫んだ。心臓が高鳴っている。 ドアの方を見ると、姉がドアの向こうの廊下に来ているのが見えた。 「あら、ひどい・・・レニー叔父さん! またお父さんと一緒に酔っ払って、私に会いに来たのね、そうでしょ?」 サラはそう冗談っぽく言いながら部屋の方へ歩いた。 「まあいいわ、心配しなくても・・・私もしばらくしてなかったし・・・だから、今夜は相手してあげるから・・・うふふ・・・」 サラがドアに手をかけた。 ドアノブを回し、ドアが開く。 「ああ、もう!・・・もう、めちゃくちゃじゃないの!!!」 サラは、部屋に入ると、大声で叫んだ。 父は、姉のベッドの上、仰向けになって寝ていた。ベッドや床のいたるところにスペルマの跡があった。ベッドには酒がこぼれた跡もある。 「お父さん? ・・・もう、おとうさんったら、レニー叔父さんとここでオナニー大会でもやっていたようね? アハハ」 サラは笑いながら、開け放たれた窓を見た。そよ風が吹いている夜だった。姉は窓に近づき、外を見、そして閉めた。 「エリックが隣で寝ているはず・・・でも、大丈夫よ。だからといって、お父さんや叔父さんのお世話ができないなんて言わないから。うふふ」 サラは笑いながら、父の姿を見下ろした。 「私はいつもあなたの可愛い娘よ。いつまでもパパっ娘!」 サラは父の耳にそう囁きかけながら、上着を脱ぎ、萎びた父のペニスを口に咥えた。 窓の外、家の裏庭・・・私は木の枝にぶら下がっていた。姉のドローワーから盗んだ赤いレースのソング・パンティを着ていたが、他の衣類は地面に落ちていて、ゴミいれの横に散乱していた。パンティを除くと、他に何も身につけていない裸のまま。 少し動いてみようとしたが、動くと木の枝が私のお尻を突っつくのを感じた。私は滑ってしまい地面に落ちてしまった。 お尻を強く打ったが、幸い、草に覆われたところに落ちたので怪我はなかった。 辺りは暗くなっていて、風も出ていた。どうしたらよいか、はっきりとした計画があったわけではなかったけれど、例の家のスペア・キーが元の場所にあるかどうか確かめてみることにした。 裸足のまま、家の裏手を走り、表玄関へと向かった。他の人に見られないように、壁に体を這わせるようにして、隠れながら包んだ。月が出ていて、明るい月光が私の体を照らしていた。大きく丸いお尻の影が地面に写っている。 プラントのところへ行き、引き上げ、下のスペアキーを捜した。だが、キーはなくなっていた。 「ちぇっ!」 そもそも父と叔父が家に入るときに、キーを使ったのだと悟り、私は悪態をついた。 結局、私は家からロックアウトされてしまった。姉のソング・パンティ1つしか身につけていない、裸のまま。次第に気温が下がってきていたし、夜も更けてきていた。
車の中、シンディと母には、服を脱ぐように命令した。2人には、下着姿のまま、あそこを自分でいじらせながら車を走らせた。家に着くと、二人を僕の寝室に連れて行った。寝室の壁際に肘掛椅子を2脚移動し、そこに座らせた。そして、ストッキングとパンティを脱ぐように命じた。2人が脱いだストッキングを使って、二人とも手足を椅子に縛り付けた。さらに、それぞれが脱いだパンティを口に突っ込み、猿轡にした。2人には特別なイベントを計画していたのである。そのイベントの間、母とシンディにはずっと座ってもらい、起きることを見させたいと思っていた。 自分でも、どうしてこんなことをしたのか、今でも分からない。ただ、それを思いついたとき、心から喜んだことは確かだ。 ある夜、僕が家を出てすぐの頃だったと思う。僕は、繁華街の高級バーに行っていた。そこで、あの、実に美しい女性がやって来て、僕の隣の席に腰を降ろしたのである。僕は彼女を一瞥したものの、すぐに向き直り、これからの自分の人生をどうするか考えようとしていた。それから数分ほど経った後、その女性が僕の肩を叩き、僕に話しかけてきたのだった。 「ねえ、私、若い男に無視されることに慣れていないんだけど」 そう言ってセクシーに微笑んだのだった。 「ああ、済まなかった・・・でも、今、僕は人生が本当にめちゃくちゃになりかかっていて、どうしたらよいか考えてて、それに没頭していたところなんだ。実際、あなたのことは気づいていたんだけど、ともかく自分の人生をどうしたらよいか考えるほうが先だったから・・・」 今から思うに、僕が、どうして次に言った言葉を発したのか、今でも分からない。だが、それを言ったことは正しかったに違いない。 「・・・それに、君のような美人は、僕のような負け組の男に関心を寄せられても意味がないんじゃないのかな。君だったら、性的にちゃんと満足させてもらえるような立派な男性がお似合いだろうと思うんだ」 僕はそう言って、向きを戻し、自分の飲み物を口に含んだ。手が飛んできたところは見てなかったが、顔を殴られたのは確かだった。その女性は僕を平手打ちしたのである。手にしていたグラスが吹っ飛び、バーの中、他の客たちがいっせいに僕たちに顔を向けた。うろたえた状態から立ち直ると、彼女は僕の顔を両手で挟み、こう言ったのである。 「ほら、これでやっと私に注意を向けてくれたわね。さあ、私をダンスフロアに連れて行ってちょうだい。誰が負け組み男か、それを決めるのは私。それに私はセックスのことについては何も言っていなかったんだから、勘違いしないで」 僕は彼女の手をとって、ダンスフロアに連れて行った。そして、ダンスを終えた後、2人でテーブルに戻り、おしゃべりをした。どうしてか分からないが、そのときの僕は誰か話しを聞いてくれる人を必要としていたのだと思う。僕は全てを彼女に話した。起こったことすべて、僕の感じていたこと全てである。自分の性的能力についてどう思っているかに話が来たところで、僕は一種、言葉が出なくなってしまった。言葉に詰まってしまい、何も言えなくなってしまったのである。彼女は、ただ座って僕のことを見ているだけだった。そして、しばらく沈黙の後、彼女は僕の手を取り、バーの外へ連れ出したのである。 このバーは、町でも最高級のホテルの地下にあるバーだった。彼女は僕を連れて階段を登った。1階に上がっても、フロントのところで立ち止まることはせず、直接、エレベーターへと向かっていった。僕たちは5階で降り、彼女は僕に部屋のキーを渡した。そして、その部屋の鍵を開け、一緒に中に入ったのである。 部屋に入るや否や、彼女は僕に抱きついてきた。セックスが始まるまであっという間のことだったし、僕の悩みもすっかり吹き飛んでいた。この夜ほど、何度もオルガスムに達したことはなかったし、いつまでも長くセックスを続けられたこともなかった。僕が思いつく行為のすべてを行った。この女性となら、不可能な行為は何もないように思えた。 明け方近くだった。2人でベッドに横たわりながら話をしていた。 「あなたがどうして性的能力について自信がないって言うのか、理解できないわ。何でも、ちゃんと上手くできたじゃないの?」 「ああ、でも、僕が自分の人生より愛した人は、そういう風に感じてくれなかったんだよ。でも、今夜のようにできたことは一度もなかったし、多分、今後もできないと思う。今夜のようにできたのは、君が僕をリードしてくれたからだよ。君のおかげだ。超高級娼婦でも雇って、本当に女性を喜ばす方法を教えてもらう他ないんじゃないかな。でも、そういう娼婦を僕は知らないし、見つける方法も分からない。第一、見つけたとしても、お金を払うことができないだろうし」 そう言い終ったとたん、彼女は体を反転し、僕の上に覆いかぶさった。 「あら、あなた、今まで。この街でも一番値が高い娼婦の一人と、一晩中セックスしてきたのよ。お金のことについて言えば、もしあなたが本当に女性を喜ばす方法を学びたいと思っているなら、私が喜んであなたの先生になってあげるわ。私がお客さんを取っているときは避けなければならないけど、それだけ。後は、私が指示することが例えどんなに馬鹿げていると思っても、それに従うこと。そこだけはしっかり守ってくれれば良いわ」 というわけで、僕はこの1年間、彼女サンディの指示に従ってきたのである。実際、サンディに教わったことを、2、3人ほど、他の女性に試したが、彼女たちからは賞賛されっぱなしだった。自分が一流の男なのかどうか、自分では分からないが、サンディは僕が飲み込みが早いと褒め続けてくれた。彼女とは、2人の時間が合う時はいつも一緒に過ごしてきた。彼女は、知っていることすべてを僕に教えてくれたし、僕も自分は良い生徒だったと思っている。 今日の午後、僕はサンディに電話をし、計画していることを話し、手伝ってくれるよう頼んだ。電話の向こう、彼女が喜んで跳ね回っているのが目に見えるようだった。 「ええ、もちろん! 世の中で何があっても、これだけは見逃すわけに行かないもの!」
小さく鼻をすすりながら、私は答えた。 「ダニーは知らなかったの。いや、そもそも知る由もなかったわ。まさしく彼女が思ったとおりに思って当然なのよ。彼女は全然悪くない。私は、彼女に、アレを私と一緒にしてみる心積もりがあるかどうかすら、訊かなかったんだから。あの時、私が考えていたことと言えば、ただ、あの最低男のロン・ランドールとやりたいと、それだけだったのよ。私なんか、レイプされて当然だわ」 レキシの顔から笑みが消えた。。 「よく聞くのよ、クリステン!」 しっかり言い含める調子の声だった。「この世に、レイプされて当然な女なんか一人もいないの。私はちゃんと分かってるし、ダニーもちゃんと分かってる。セリーヌですら分かってるのよ。セリーヌの優しさに感謝することね。彼女はダニーと・・・・セリーヌは、何人かの友達と、ダニーの問題について本当に親身になってくれているんだから」 突然、ある光景が浮かび、心臓が高鳴った。今朝のサロンのことについて、1つ、訊きたかったことがあったことを突然、思い出した。朝、サロンではセリーヌを見かけなかったのだ。彼女は病気なのだろうか? そのことを訊いたら、レキシは彼女こそが病気になったような、不快そうな顔をした。 「多分、セリーヌはもう家では働かないわ」 「ひょっとして、他の大手のサロンに引き抜かれてしまったんじゃない? あなたが彼女を美容学校から引き抜いた時と同じようにして?」 軽い冗談のつもりで言ったが、彼女の目を見て、原因は何であれ、軽々しく言えるようなことではないらしいことが分かった。私はレキシの手を握って、謝った。 「ごめんなさい。ダニーと別れる前も、別れた後も、セリーヌが彼女のことを親身になって考えてくれていたことを思うと、セリーヌは本当に特別な人だと思ってるわ」 「セリーヌは最高の人よ」 レキシはただそれしか言わなかった。その後、レキシは少し表情を明るくして、言葉を足した。 「私の直感だけど、明日あたり、ダニーに別のことで用事がなければ、彼女、あなたの家の玄関前に現れるんじゃないかしら」 まさにその点だ。ダニーとセリーヌの関係。この点こそ、ずっと気になって、心配していたことでもあった。私は決心を固めるように溜息をつき、思い切って尋ねた。 「ダニーとセリーヌは良い関係でいるのかしら?・・・つまり私とダニーの間柄と同じような意味で、関係が続いているのかしら? もしそうなら、私、2人の間の邪魔をしたくないわ」 レキシは私を見つめながら、頭を左右に振っていた。 「あなたが、どうしてそう思うようになったのか分からないけど、ダニーとセリーヌはそういう関係にはなっていないわよ。決して。そもそも、セリーヌがそれを許さないでしょう」 私にはまったく理解できなかった。ダニーとセリーヌが親密になっているのは明白だった。私はダニーの魅力に抵抗できなかったし、その点では、レキシも同じだった。なのに、どうしてセリーヌだけは違うと断言できるのか。ただ、セリーヌの話題は、レキシはその場では避けたがっている話題のように思えた。そこで、セリーヌは私やレキシと違って、Tガールには興味がないのねとだけ言って、その話題は放っておくことにした。 「繰り返しになるけど、ダニーは今、ちょっと大きなことを抱えているの。個人的な人間関係以外のことだけど・・・」 どんなことなのか、その点に関してレキシは非常に口が硬く、何も語らなかった。 「ただ、これだけは言えるわ。あのゴージャスなTガールは、まだ、あなたのものよ。それは大丈夫。あの心の傷がいえるのにしばらく時間がかかっているだけ。それに、ダニーが自分で立ち上がって、今しなければならないことを片付けるのに、ちょっと時間がかかってだけなの。ダニー自身、あなたに戻ってきて欲しがってるんだから。それは誓って本当のこと」 レキシの言葉を聞いて、心臓が高鳴った。嬉しさに頭がくらくらしそうだった。 「私も彼女に戻ってきて欲しいの。何よりも彼女が必要なの」 2人とも、それぞれの仕事に戻らなければならない時間になった。一緒にテーブルから立ち、脇によけて、互いに抱き合った。レキシは、注意深く私の様子を確かめた。 「あなた、大丈夫?」 「ええ、もちろん」 そう言って、もう一度、レキシを抱きしめた。 「本当? 証明して見せて!」 「どうやって?」 レキシはウインクをして見せた。 「場所はゴーサム。土曜日の夜。あなたの誕生日ね。あなたと私の2人。店を閉める前にサロンに立ち寄って。一緒に夕食を食べて、それから出かけましょう? 私たち2人だけで」 「デートというわけね」 私はわくわくしながら返事した。 つづく
ジェニーは、ローザに指を入れられながら、次第に短い息づかいになって喘いでいた。それと同時に、唇でジュアンのペニスを包み、吸い始める。ジュアンは彼女の頭に軽く両手を添え、後頭部を優しくトントンとリズミカルに叩いていた。頭を前後させるリズムを送っているのだろう。それに合わせて軽く腰を動かしていた。ローザはジェニーの反応を確かめながら、さらにもう一本、指を挿入した。僕は言葉も出せずに、その様子を見るほかなかった。妻は、ローザの2本の指に対して、自分から求めるように尻を突き出し、反応しているからだ。 今や、ジュアンは腰を動かしていなかった。動いているのはジェニーだけになっていて、彼のペニスに巧みに頭を振っている。依然として目は閉じたままだが、歪めた眉の表情から気持ちが入り始めているのは明らかだった。ローザが3本目の指を入れた。それを受けて妻は深く長い溜め息を漏らした。ジュアンのペニスに対して頭を動かすのと同じリズムで、ローザの指に対して尻を動かしている。 ジェニーはローザに両手を後ろ手に押さえられていたのだが、その手を振りほどいた。左手をジュアンの太ももにあて、右手を睾丸に添えた。そして玉袋の中の球体を優しく愛撫し始める。 ジェニーの変化を見て、ローザは早速、別のことを始めた。ジェニーの尻に顔を寄せる位置に移動し、波打つ尻の割れ目に舌を這わせた。クリトリス、陰唇、そしてアヌスに舌で愛撫を繰り返す。ジェニー自身も自分から腰をせり上げた。それを受けてローザも、いっそう激しくジェニーの陰部を舐めまくり、指でいじり続けた。 ジェニーは、左手でジュアンの熱棒を握り、ぎゅぎゅっとしごき始めた。同時に、舌を出して、亀頭や竿の部分をぺろぺろと舐める。その熱のこもった奉仕は、これまで僕だけにしてくれていたものだった。少なくとも僕はそう思っていたのだ。 僕の美しい妻が、目の前で、他の男のペニスを美味しそうに舐めしゃぶっている。しかも、今は強制されてそうしているわけでもなければ、説得されているわけでもない。背徳的な光景だった。僕は信じられない面持ちで見続けた。 いつしか、ジェニーはジュアンの尻に両手をあて、自分に引き寄せ、ディープ・スロートを始めていた。根元まで飲み込み、激しく頭を前後に動かしている。 しばらく、ジェニーがジュアンのペニスを深飲みし、そのジェニーの女陰をローザが舐める状態が続いた。やがてジェニーの動きが遅くなり、そして止まった。ジェニーはペニスを握ったまま、前に立つジュアンを見上げた。 「上に乗ってもいい? あなたの熱いモノをあそこの中に入れたいの」 「ジェニー! 何を言ってるんだ! やめるんだ! やめろ!」 僕は叫んで訴えた。しかし3人とも僕をまったく無視していた。 「おう、やりたかったらやっていいぜ。上に乗れよ」 妻は、ミニ・ドレスのスカートの中に手を入れ、ソング・パンティを降ろし、脱いだ。脱いだパンティを僕に投げつける。しかし、その間、彼女は一度も僕に顔を向けなかった。 「ジェニー、ドレスも脱いだら?」 ジェニーはローザに促され、いったんベッドから降り、脇に立って、ドレスを脱いだ。ブラジャーに包まれた胸があらわになる。そのブラジャーは、今年の初め頃、バレンタイン・デーのプレゼントとして僕が買ってあげた高価なブラジャーだった。赤のレースのハーフカップ・ブラでアンダー・ワイヤーが入っている。そのカップの中から、すっかり固くなった茶色の乳首がつんと飛び出て、誇らしげに姿を見せていた。パンティはすでに脱いでいるので、ブラだけをつけた全裸といってよい姿。しかもブラから両乳房を出したまま。
僕は体をよじって、身を拘束するロープから逃れようとあがき動いた。だが、いかにもがいても、無駄だった。手首が擦れ、血を出す結果にしかならない。 「いや! 何をするの?! やめて、離して!!」 ジェニーはイヤイヤするように頭を左右に振り、必死に叫び、僕の顔を、助けてと訴える目で見た。だが僕には彼女を助けることができない。 ローザは、ジェニーの股間から手を離し、今度は彼女の髪の毛を掴んで、頭が動かないようにさせた。それと同時にジェニーの両腕にさらに体重をかけて乗った。 「・・・っ、痛い!」 腕に体重をかけられた痛みにジェニーは小さな悲鳴を上げ、抵抗のもがきすら、できなくなってしまった。 ジュアンはジーンズを脱いだ。中から勃起した皮むけペニスが飛び出た。15センチほどで、ジュアン本人が普通の男だという印象なのだが、ペニスもそれと同じく平凡な印象の代物だった。 ローザに頭を押さえられたままのジェニーは、目の前で脈動するペニスを見た。連中がこれから何をするか十分に理解しているのだろう。 「・・・いやよ・・・そんなことさせないで・・・やめて・・・お願い・・・」 ジュアンが妻の頭に手をあて、顔を上げさせた。そして視線を彼に向けさせる。空いている、もう一方の手でゆっくりと肉棒をしごきながら、ジェニーの目を覗き込み、語りかけた。 「その可愛い口で、俺を喜ばせてくれねえかなあ? なあいいだろう?」 ジェニーは少し驚いた表情を浮かべ、それから僕に視線を向けた。僕もジェニーも、ジュアンの言葉に戸惑っていた。この男女は、僕たちを誘拐し、僕を縛り上げ、彼女に乱暴に振る舞っているのだ。そのような連中が、ジェニーに、わざわざ同意を求めている? 「・・・嫌よ!」 ジェニーが小さな声で答えた。 ローザがいきなりジェニーの髪を引っ張った。それに引っ張られ妻の頭が後ろに倒される。同時にジュアンの左手が飛んだ。ピシャリと平手打ちの音がした。危害を与えるような殴り方ではなかったが、確実に痛みは与えられているはずだ。 「なあ、もう一度、頼むぞ? 奥さんの口で俺を喜ばせてくれよ?」 「・・・嫌!」 再び、ローザが髪を引っ張り、ジュアンが平手打ちした・・・今度は前より強く。ジェニーはまたも声を出して泣き始めた。 「ええ? どうなんだ? やってくれないのか?」 ジュアンが、しつこくも、再び同意を求めた。ジェニーが僕の顔を見た。僕は目で彼女に訴えた。ジェニーに覚悟を決めた表情が浮かんだ。 「・・・分かったわ。いいわ・・・」 「ジェニー、やめろ!」 連中は、僕の叫びを無視した。 ローザはジェニーの髪から手を放した。再び妻の股間へと戻り、マッサージを始める。一方のジュアンは肉棒をしごきながら、ジェニーに近づいた。 「よし・・・じゃあ口を開けてくれ」 ジェニーは静かな声で泣き続けてはいたが、命令にしたがって、口を開いた。ローザが熱心に見つめる前で、ジュアンは両手で妻の頭を押さえ、少しだけ両膝を前に移動させた。脈動する棍棒を口元に位置づけ、ゆっくりと腰を前に突き出す。彼のペニスが妻の口の中に滑り込んでいく。ジェニーは自分からは動かなかった。ただ、目を閉じ、ジュアンがするままにさせていた。ローザとジュアンは互いに目くばせしあい、笑みを浮かべた。 ローザは微笑みながら、ゆっくりとジェニーの割れ目から手を放し、同時にTバックのパンティを引き降ろし、妻の女陰をあらわにさせた。そして、また指を使い、ゆっくりと中に入れていく。ジェニーのそこは明らかに濡れきっていた。
部屋の調度品から察するに、どこかモーテルの一室にいるようだった。声を潜めつつも、はっきり分かる大きさの声でジェニーを呼んでみた。彼女を起こせるかもしれないと思ってだった。だがその時、ドアが開いて、ジュアンとローザが入ってきたのだった。 「僕たちをどうするつもりだ?」 2人とも笑っていた。 「君とジュアンを見た時から、どうしても堪えることができなくなってね。ちょっと俺たちと楽しんでもらおうと即断したわけさ。・・・この場所は、人里からかなり離れた牧場なんだよ。その牧場の一画に、州間道路沿いによくある安手のモーテルのようにみえる部屋を作ったんだ。それがこの場所。だから、どこにいるかというのは言えないな」 ジュアンの話しを聞いて、少し安心したのは事実だった。少なくとも、生きて帰れるチャンスが増えたと思ったから。とは言え、まだ不安はあった。 2人はジェニーを優しく起こした。 「・・・まだ少し眠いの・・・でも、車に乗せてくれてありがとう・・・」 そう言って目を覚ましたジェニーだったが、僕の姿を見て、目を大きく見開く。視線をローザに向け、次にジュアンに向ける。言葉には出さずに、表情だけで、この状態について100もの質問を問いかけた。それを見てローザが言った。 「あなたは、私たちに言われたことをするの。さもないと彼が痛い目にあうわね」 だがジェニーはその言葉を全然聞いていなかった。跳ねるようにしてベッドから降り、僕の拘束を解こうと僕のところに駆け寄った。だが、その瞬間、ジュアンはジェニーの髪を鷲づかみにし、後ろへ引っ張り、ベッドへと乱暴に引き戻した。突然、髪を引っ張られたジェニーは、痛みに悲鳴を上げ、僕は怒鳴って椅子から突進しようとした。だが、拘束された身では何もできない。 ローザは素早くジェニーの両手首を掴み、乱暴にひねって、ベッドの上にうつぶせに寝かせた。そして、ジェニーの頭をジュアンへ向けさせ、ローザ自身はジェニーの背中にまたがった。ローザがジェニーの背中にのしかかる間、ジュアンもジェニーの手首を押えた。結局、ジェニーは事実上、身動きできない状態になってしまった。 僕は怒りに唸り声をあげながらも、手を動かし、ロープの結び目を探っていたが、両手首を痛いほど拘束され、ロープに触れることすらできない。両脚の足首も同じように縛られていた。 ジェニーは、ジュアンに激しく悪態をつき、ローザに背中から降りろと叫んだ。だがジュアンとローザはただニヤニヤと笑みを浮かべ、ときどき小さな笑い声をあげるだけ。 「いいから、リラックスするのよ・・・大丈夫だから・・・私たちの言うことを聞く限りはね」 ローザはそう言いながら、ジェニーの両手首を片手だけで押さえ、腰をひねって後ろを振り返り、ジェニーの尻を見た。その部分は、薄い赤いドレスの生地でかろうじて覆われているにすぎない。ジュアンはというと、ベッド脇に立ってローザが行うことを見ているだけだった。 ローザは開いている手でジェニーの引き締まった尻を撫で、ゆっくりとミニ・ドレスの裾を捲りあげた。スカートの下に隠れていた見事に日焼けした丸い尻肉が姿を現す。その間、ジェニーは必死に体をくねらせ、もがいていたが、その動きは、かえって、事態の進行を助けることにしかならなかった。もがくことで、さらにスカートが捲れ上がり、尻も小さなレースの赤いTバッグ・パンティもあらわになってしまう。 ローザはにんまりと微笑み、もがき動くジェニーの尻肉の谷間に中指を滑り込ませた。バギナの襞に沿ってさすり始める。ジェニーは脚をひねって、ローザを振るい落とそうとしたが、それも無駄だった。ローザが笑ってジェニーに言った。 「そうやって動く度に、あそこをマッサージするのを助けてることになってるわよ、ジェニー?」 「ローザ、やめろ! ジェニーから離れろ! 僕らを帰してくれ!」 ジュアンは、叫ぶ僕を平然とした表情で眺めていた。 「静かにしろ。リラックスしてりゃいいんだよ。そんなに長くはかからねえから」 ジェニーは泣きだしていたが、依然として、ローザの指に股間を上下にさすられ、もがき、のたうっていた。ローザの指の辺りから聞こえて来る音から、ジェニーが濡れ始めているのが分かった。そしてジェニーも、このようなことをされているにもかかわらず、肉体が反応していることに気づき、やり場のない怒りを感じているようだった。 ジュアンが移動してるのに気づき、僕は目を向けた。彼はジェニーの顔の前にひざまずこうとしていた。振り乱れたジェニーの髪を掻き払って、彼女の顔をあらためて見ようとしている。ジェニーは目を見開き、怒りの顔を見せた。その目からは、涙が溢れ出ている。 「おいローザ、この女は、これまでここに連れ込んだ女たちより、ずっと可愛いな?」 「ええ、そうね」 ローザは相変わらず指を使いながら返事した。 ジュアンはもう一度ジェニーの顔を見、次に僕の顔を見ながらズボンのバックルを外し始めた。
「故障」 STALLED (A fictional story) yw1129 By Dartman 車が故障してしまった。僕と妻のジェニーは、このまま車にいて州のパトロール隊が通るのを待つか、それとも運を頼りに近くの町まで歩いていくか、どちらかに決めなければならなかった。陽はすでに沈み、この1時間ほど車一台通っていない。僕たちは、歩くことに決めた。 その日、僕たちは友人のパーティから帰る途中だった。そのパーティは、家から130キロほど離れた牧場で開かれた。さらに運が悪いことに、その牧場自体、近くの町からかなり離れたところにあるのである。一番近い町でも40キロは離れているだろう。僕は小さな懐中電灯を持ち、ジェニーと一緒に歩き始めた。 ジェニーは、ミニ・ドレスと平底靴の姿。ドレスは丈が短く、体に密着する赤ドレスで、スパンデックスとアセテートの素材でできていた。靴は柔らかい革の黒靴。パーティは日中に開かれたので、僕も彼女も上着を着ていなかった。それに、確かに曇り空ではあったが、気温は暖かといってよい。もっとも、ジェニーの姿は、「暖か」どころではなく、「ホット」と言うべき姿なのではあるが。 彼女の姿を見ると、どうしても勃起しまう。ジェニーの背丈は158センチ。92センチCカップの胸、茶色の大きな乳首、そして形の良い大きなお尻がミニ・ドレスを印象的に中から盛り上げている。僕は、彼女と一緒に歩くと、こんなに素晴らしい女性を与えてくださったことについて神に感謝したくなる。 その時、少しずつだが雨が降り出した。やがて本降りになり、とうとう土砂降りになってしまったのである。僕たちはすでに車から離れてだいぶ歩いてきてしまっていたし、身を覆うものもほとんどなかったので、2人寄り添って、ひたすら歩き続けるほかなかった。すでに、ジェニーの肩先ほどの長さの、まっすぐな黒髪はびっしょり濡れて、愛らしい顔に張りついていた。 彼女は、あの表情豊かな茶色の瞳で僕を見あげて、この雨のもたらした結果をく見せてすくすと笑っていた。・・・寒さのためか、乳首がすっかり固くなっていて、体に密着する素材のドレスの中、はっきりと形が分かるほどに見えていたのである。濡れたドレスが彼女の肌をびったりと包んでいた。 僕たちはさらにもう少し雨の中を歩き続けた。 「あ、あれ! 地平線の向こうに車のヘッドライトが見えるよ!」 その車が近づくと、バンだと分かり、僕たちは大喜びした。僕は懐中電灯を振って、車に合図を送った。車が道脇に停止する。僕とジェニーは、開いたドアに駆け寄り、濡れた体のまま、すぐに乗り込みバックシートに座った。すぐにドアを閉め、運転手にありがとうと言った。 運転していた男は、僕より少し大きめの178センチくらいの男。おおよそ35歳ほどの男手、どこといって特徴のないヒスパニック系の男だった。隣の助手席に座っていたのは、28歳くらいの女性。多分、彼の奥さんだろう。背丈はジェニーと同じくらいで、プロポーションの点では、ジェニーより若干、胸が小さいかもしれない。2人は、この天候のため、元に引き返そうと思っていた時に、僕たちがライトを振るのを見かけたらしいのだ。僕たちは、2人に、次の町まで送ってあげようと言われ、心から感謝した。それに加え、後ろのシートにある旅行バッグにタオルが入っているから、それを使って体を拭くと良いと言ってくれたこともありがたかった。 僕たちは互いに自己紹介をした。2人はジュアンとローザという。 「ちょうど良く、私たちが通りかかって、あなたたち本当に運がよかったわね」 2人と話しをしながら、僕もジェニーも、借りたタオルで体を拭いた。その間、ローザもジュアンも、ジェニーの姿を見て、何か目くばせをしあってから、近くの町に向けて車を走らせた。僕はその時、あまりそのことを気に留めなかった。 車が動き出した後、ローザは飲んでいた飲み物を僕たちに分けてくれた。これを飲んで落ち着くようにと。ジェニーは時間をかけていくらか飲み、その後、僕に手渡し、僕もごくりと飲んだ。 「これ、ダイエットコーラなのかな?」と聞くと、ローザは、「まあ、そのようなもの。気がねなくリラックスしてて。次の町には、たいした時間もかからずに着くと思うから」と答えた。 思うに、あの飲み物には何か入っていたに違いない。というのも、その町に着く前に、僕は気を失ってしまったからだ。 しばらく経ち、意識を取り戻した。頭がふらふらする感じだったが、それでも、自分が裸にされ、椅子に縛りつけられていることだけは分かった。目の前にはベッドがあって、そこにジェニーが横になっていた。ジェニーは服を着たままで、縛られてもいない。ただのうたた寝をしているように見えた。
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