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誰とやったか知ってるぜ 第7章 (10) 

いま起きたことを考えながら、パソコンの前に座った。ともかく、ステファニとミセス・グラフから返事が来てるかチェックすることにした。受信ボックスを開くと、嬉しいことにステファニから返事が来ていた。

「親愛なる糞野郎! とっととバカな真似はやめなさい。どれだけ言わせたがっても、あんたのことをご主人様なんてゼッタイに言わないから。あんたには本当にがっかりしたし、あんたの家族の恥だわよ。ついさっき、夫とセックスしたけど、それで、あんた、何かできるの? 最低男が? ステフより」

頭にきて返信ボタンをクリックした。お仕置きしてやらないといけない。しかもみっちりと。このように反抗的なのは、躾けと調教が充分でないからだ。キーボードに両手を置いて、叩き始めた。

「こんにちは、親愛なる奴隷女。お前はご主人様の言いつけを守らなかった。ご主人様はいたく失望しているところだ。お前にはお仕置きをしてやろう。しかも厳しいお仕置きだ。明日、俺が立ち寄った時、お前は本当の躾けというものがどんなものか学ぶだろう。無条件にご主人様に奉仕することを学ぶのだ。ご主人様の要求に従うのは、脅迫されたからではなく、自分からそうしたいからだと学ぶだろう。お前は俺を正しく呼ぶこともできなかったし、俺の聖なる肉筒にお前の旦那が入るのを許してしまった。これは厳しい調教に値することだぞ、ステファニ。ご主人様より」

ステファニもこれで目が覚めるんじゃないかと期待してメールを送った。ベッド脇の時計を見たら、時間が差し迫ったいるのが分かった。トリスタのところに行くには30分弱はかかる。俺は靴を履いて、階段を降り、キッチンに向かった。

「いつ頃、お母さんたちにトリスタを会わせてくれるのかしら?」 と母親が振り向いて訊いた。俺の目を覗きこみながら、顔を明るいピンク色に染めていた。

俺は、母親の目を見るのが気まずかった。ついさっき、妄想の中とは言え、自分の母親と、人生で最大級の強烈なオーガズムを味わったばかりだったから。何とか勇気を振り絞って、母親の目を見て、返事をした。

「もうすぐだよ」

返事をしながら、母は裸の俺を見て興奮したのだろうかと思った。

「後で家に戻ってくるから」 とガレージへと進んだ。

ガレージへと進みながら、母親か父親が俺の後についてきてる音がした。ガレージのドアに来た時、急に振り向いてみた。

「今夜は、運転、注意するんだぞ」 と父親がガレージドアを閉めるボタンに手をかけながら言った。

「ああ、そうするよ」 と俺は自分のものとなったバンに進み、乗り込んだ。

バックで家の前の道路に出て、それからギアを変え、走り始めた。もう、あのマヌケな自転車に乗らなくてすむと思うととても嬉しい。次の通りを進むと、もう、教会が見えてきた。俺は教会の隣の家に車を寄せ、そこに駐車した。

早速バンから降り、辺りを見回した。トリスタの家は古いスタイルのビクトリア朝風(参考)のレンガ建てハウスだった。前庭に大きな枝垂れ柳の樹があって、枝が地面にくっつかんばかりに垂れ下がっていた。家の前を進むと、ポーチに通じる細い通路があるのが見えた。

その通路を進むと、生え過ぎだけど充分手入れはされていると思われる大きな茂みがあった。その茂みは成長しすぎなため、ポーチに近づくためには、その枝をかき分けて進まなければならなかった。

ポーチには家屋の外に置く古い家具と小さなろうそく台があった。それを横目に、ドアのベルを鳴らそうと手を伸ばしたちょうどその時、スクリーンドアが開いた。

「ハーイ」

そこにはトリスタが立っていて、笑顔で優しく迎えてくれた。俺のためにドアを開けてくれている。

「やあ」 と返事し、俺は中に入った。


[2012/02/02] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)