最初に問いただしたのは息子だった。 「ママ、ようやくか。なんでこんなに時間がかかったんだ?」 「道に迷っちゃったの。ここ、迷路みたいになってるから。みんな、ごめんね。待たせすぎちゃったかも」 「いいよ、気にしないで。僕たちは準備万端だよ、ケイト。…じゃあ、その車両の前に立って、ポーズを取ってみせて」 ポーズを取る前からカメラのシャッター音が鳴り続けていた。この子たち、本当にもう待てなくなっているみたい。チラリとフランクを見たら、ちょっと笑いながらわたしを見ていた。余裕があるみたいな様子で。 わたしはフランクの方は向かず、他の子たちのためにポーズを取った。写真を撮られれば撮られるほど、だんだん、気持ちも落ち着いてきた。 そんなことをしてるうちに、元の自分に戻ってきた感じで、わたしはちょっとスカートを捲って、長い脚を見せたりして、焦らすようなポーズを取っていた。そんな感じでしばらく時間が過ぎた。 その後、あの子たちは、わたしにもうちょっと脚を広げてとか、ちょっと前屈みになってとか言い始めた。でも、それも悪い感じではなく、ちょっとした焦らしポーズだったので、安心。 息子はわたしのスカートの中を撮ろうとはしなかったけど、他の子たちは全員、地面に這いつくばるような格好になって、写真を撮っていた。そういう時はスカートをめくったりせず、普通の姿勢になって、勝手に写真を撮らせた。 だいたい20分ほどして、ようやく撮影が終わった。 「オーケー! これでおしまいにしよう!」 ティムがまるでプロのカメラマンのように終了を告げた。 「素晴らしい写真が撮れたよ、ケイト。今すぐパソコンで確かめてみたくて、待ちきれないよ。本当に魅力的だったし、カメラに愛されている感じだったね。天性のものがあるんじゃないのかな。本当に、モデルの経験がないの?」 ジェイソンは、早速カメラで写真を見ながらわたしに訊いた。 「いいえ、ジェイソン。本当にモデルなんてしたことないのよ。でも、わたしもちょっと楽しかったわ。良い写真が撮れたかどうか分からないけど、ポーズを取って楽しんだのは本当よ」 と微笑みながら彼に答えた。 ティムとジェイソンは本当に良い子。行儀正しいし、敬意を持った応対をする。この子たちといるのは気が落ち着くわ。それにひきかえ、フランクは、傲慢で、怖い。それに、ズルをしてあんなふうにわたしを犯すなんて、本当に最低! あの出来事だけでも、フランクには絶対に顔を向ける気になれない。でも、幸い、あいつの方もわたしに話しかけようとしなかった。 息子が歩み寄ってきて、わたしの手を握って、ありがとうママって囁いた。わたしも手を握り返して微笑んだ。 みんなが撮影道具を片づけている間、ちょっとだけフランクのところに近づいた。少し不安な気持ちだった。 「フランク? あなたが撮った写真…、あれはダメだからね…。お願いだから消去して…」 フランクは訳知り顔でニヤリと笑って、わたしを見た。またすぐわたしの身体をじろじろ見ている。それを受けて、また緊張してしまった。 「うーむ、どうするかなあ? 俺の持ってる中でベストの写真なんだぜ? どうして消去なんかできる?」 「フランク、お願い…。わたし…、わたし、させてはいけないことをあなたにさせてしまったの…。とても、とても間違ったことを…」 「間違ったこと? お前の方がずいぶん楽しんでいたように見えたぜ」 「そ、それは…、どうにもできなくなって…。ねえ、分かってよ」 「いや、頼まれたからって、俺は消去なんかするつもりはないね。お願いする前に、お前のほうが俺に何かしなくちゃいけないんじゃねえの?」 「何ということを。あれで充分じゃないっていうの!」 わたしはショックを受けてフランクを睨んだ。 「当たり前だ! ともかく、今はその件について話し合う時じゃないな。何がどうなってるのか、すべてを調べてみないとな。すべてが分かったら電話するぜ」 フランクが小声でそう言ったとき、息子が近づいてきた。 憎しみのこもった眼でフランクを睨み続けた。この、最低男! わたしもこんなやつにセックスさせたなんて、なんてバカだったのかしら! それに写真も撮られるなんて! 「ママ? もう帰るよ?」 振り向いて、息子の前を通り過ぎ、車に向かった。本当に腹立たしかったし、怖くもあった。フランクは、あの写真を消去すると言って、わたしにどんなことをさせるつもりなのか、それが怖かった。 家に帰る車の中、息子は何度かわたしに話しかけていたけど、わたしは一言も言葉が出なかった。話したかったけど、息子の助けを必要としていたけど、それができなかった。わたしが彼の友だちとやってしまったと知ったら、息子はわたしのことをどう思うだろう? それが怖かった。 つづく
僕はくすくすと笑った。「本当に驚いたわ。誰か男がここに入ってきたのかと思ったくらい。どんな形をしているのか見せてくれる?」 ええいいわよ、と言うのを聞いて、僕は身体を起こし、アンジーの脚の間を覗いた。そして、その姿を見て、かなりショックを受けた。 アンジーの女性的な丸みを帯びた腰の中央、股間からにょっきりとディルドが突き出していた。ベルトが1本ウエストに巻かれていて、別のベルトが1本脚の間に伸びていた。その2本のベルトが交差する部分に三角形の革製のものがあって、そこにディルドが装着されていた。 後で知ったことだけど、そのディルドは双頭型で、アンジーは長い方を僕に使い、短い方を自分の身体に入れていたと言う。短い方には茎の部分に突起がついていて、それが彼女のクリトリスを刺激するようにできている。その刺激がアンジーにオーガズムを与えていたのだった。ディルドは輪のような仕組みでストラップオンに固定されていた。それを使えば、ディルドを洗浄するために取り外したり、別のディルドに交換することもすことも容易になるのだった。 だけど、本当に驚いたのは、そのディルドの大きさだった。少なくとも20センチはあって、僕のペニスのほぼ2倍に近かった。それに太さも2倍近く。こんなのを傷つけずに僕のアヌスに使ったことが信じられなかった。 一通り見せてもらった後、再び横になり、アンジーの腕の中に包まれた。 「それで? どう思った?」 「恐ろしいわ。あんなのを私の中に入れてたなんて信じられない」 と彼女のすがりつきながら答えた。 アンジーは僕の額にキスをした。 「そういうわけで、使う前は、あなたに見せなかったのよ。見せてたら、あなた、たぶん怖がって、身体を強張らせていたと思うから。私がした方法がベストだったと思うけど、どう?」 「そうだと思う。でも、まだ怖いわ」 アンジーは僕の声に恐怖の色がついているのを察知したと思う。僕を強く抱きしめて、言った。「心配しないの、大丈夫だから。あなたをわざと傷つけるようなことは絶対にしないから」 と僕にできる限りの情熱的なキスをした。 キスを終えた後、アンジーは僕の衣類を脱がし、ふたりでシャワーを浴びにバスルームに入った。バスルームの中、アンジーは僕にディルドを抜いてくれるように頼んだ。多分、そうすることで僕が怖がらなくなると思ってのことだろう。 それでも、それが本当に大きいのを見て、やはり少し怖かった。それに、このような本物に近いペニスを両手に持って、ちょっと変な感じもしていた。そういうことをそれまでしたことがなかったから。 ディルドを装着具から外した後、それを洗うのは僕の役目とされた。その時になって、アンジーが僕に事前にアヌスを洗浄しておくように求めた理由が分かった。洗っておかなかったら、それは僕の汚物で汚れていたことだろう。 それを洗浄した後、アンジーと一緒にシャワーを浴びた。それからふたりでパンティを履き、ナイトガウンを羽織って、ベッドに横になった。少し抱き合ってキスをした後、ふたりとも眠りに落ちた。 翌日の日曜日は、アンジーの指示で、身体を休める日となった。彼女は、ゆったりとした茶色のスウェット・パンツと白のTシャツ、白のソックスという装いを選んだ。僕はピンク色のスウェット・スーツとピンクのTシャツを着せられた。そのTシャツは丈が短く、お腹のところが露出するものだった。足にはピンク色のスリッパを履かされた。日曜日なので、コルセットやウェスト・シンチャーは着る必要はなかった。ただ、スウェット・スーツの中には、もちろん、パンティとブラジャーをつけていなければならなかった。 その日はずいぶん気温が下がった。それまでで一年のうち最も寒い日になった。朝食を済ませ、少し家の掃除をした後、アンジーと僕はカウチに寝そべって、テレビを見ていた。もちろん、テレビを見るだけではなく、時々毛布にくるまってキスしたり、抱き合ったりもした。 それにソファの上で愛し合ったりもした。僕がアンジーの乳房を吸って、彼女に絶頂の声を上げさせたのが2回か、3回。彼女が僕のペニスを舐めて、彼女の口に射精させたのが2回。僕たちは、僕が彼女の口に出した後はいつも、ふたりでそれを口移しで分け合うことにしている。 その夜、僕は初めてアンジーにアナルセックスをした。あそこに比べアナルの方が締まりがあるのを知り、こちらの方が気持ちいいと思った。アンジーもアナルの方が好きだと言っていた。行為をされながら、肛門筋で僕のペニスを締めつけられるからと、そのおかげでふたりとも快感を感じられるからと。 僕がアンジーのアヌスにセックスするのも、彼女のディルド・ペニスが僕のアヌスにセックスするのも、その週末が最後ではないだろう。 つづく
「生まれつきの女たちも私たちを見に来るのよ」とダイアナは打ち明けた。「あの女たち、私たちのパフォーマンスや完璧な見栄えを食い入るように見ていくの。私たちがあの人たちの男に手を出したりしたら別だけど。あの大人数のグループはバースディ・パーティか、結婚式前の女だけのパーティで来た人たちだと思うわ。たいてい、ここで遊んだ後は、街に行って男性ストリップを見に行くのよ」 「彼女たち、何というか…」 僕はためらいがちに訊き始めた。 「デートするか、って?」 ダイアナは僕が言おうとした言葉を言い、意味ありげに微笑んだ。「時々、そういう人いるわね。数は少ないけど、隠れレズビアンの女性たち。ここの女の子は実際は男なんだから、女とセックスするわけではないって自分を納得させてる人たち。あとは、ここに来てる男性客とおなじで、ペニスを持ってる女にそそられる女性客かな」 「君もデートしたことがあるの?」と僕は純粋に好奇心から訊いた。 「もちろん」 とダイアナは嬉しそうに答えた。「あの人たちも、男性客とおなじくらいカネ払いがいいから。それに加えて…」 ダイアナは、そう言いながら、今やかなり魅力的な形になっている僕の尻頬を撫でた。 「…私も女の子が好きだし。セクシーで、オンナオンナしてたら、もっと好き。あなたも今は理解できると思ってるけど?」 彼女に触られ、僕はお尻をくねらせた。 「私もセクシーかしら?」 とわざと女の子が甘えるような声で訊いた。 「ああ、知らないのはあなただけ」 と彼女は僕の耳元に囁いた。 そんなポジティブな応援を受けて、僕もこの遊びに夢中になり始めていた。 カウンターバーを見て驚いた。不思議なことに、カウンターの前に二つだけ並んでスツールの椅子が空いていたからだ。そこに近づくにつれて、どうしてその椅子が空いていたか理由が分かった。それぞれのスツールの上に、白いプラカードが置いてあり、流れるような筆跡で「予約済み」と書いてあったのだった。 ダイアナはスツールの一つに近寄り、プラカードを取り、シートと背もたれに毛皮のコートをかけた。そして、玉座に座る女王のように堂々と腰かけた。それからもう一つのスツールからもプラカードを取り、僕に座るよう合図した。そしてプラカードをバーテンダーに渡し、カペジオのバッグをバーの上に置いた。 「リッチー、ありがとう」 ダイアナはとても心のこもった笑顔をしながらバーテンダーに言った。「私のために、このバッグを預かっていてくれない? それから、私のガールフレンドがカミング・アウトしたお祝に、何か特別な飲み物を探してきてくれない?」 僕は、こっそりとバッグからお札を二枚取り出して、その手をリッチーにしかみえないように背中にまわした。彼は差し出された紙幣を目立たないように受け取った。紙幣にベンジャミン・フランクリンの肖像画がある(つまり100ドル紙幣である)のを見て、僕にウインクをした。 「うちには特別な時のために、テタンジェ・ブラン・ド・ブラン( 参考)のボトルを用意してあるんですよ。この機会にお勧めできると思うのですが、ミス…」 「リサです」 純粋に感謝の気持ちから、僕は甘い声で答えた。女性の声にするのを忘れなかった。「リサ・レイン。とても素敵だわ、リッチー。ありがとう」 「あなたにご奉仕できて光栄です、ミス・リサ」 正面を向いてリッチーと対面し、彼の手に軽く手を乗せた。そして、できる限りまぶしく明るい笑顔をして見せた。 「あなたにご奉仕していただいて私も嬉しいわ、リッチー」 リッチーは顔を真っ赤にさせ、うつむき、何か心からの感謝の言葉を呟いた。そして、そそくさとシャンパンを探しに駆けて行った。ダイアナは、感心した面持ちで僕に微笑みかけていた。 「とても上手なあしらい方だったわよ」とうっとりした声で言う。「でも、おカネの使い方は勉強しなきゃダメね。今夜は一晩中、私たち、男たちにおごられるわよ。待ってればすぐ分かるから。ところで、さっき、リッチーがあなたにご奉仕できて光栄だと言ったけど、あの言葉、文字通り受け取るべき。彼、すごくMっぽいところがあるの。それにあなたにぞっこんになってるみたいだったし。どうやら、あなた、最初の征服を成し遂げたようね。自分専用の可愛い奴隷男を使って何をしようか、ちゃんと考えてある?」 そんなこと考えてもいなかったので愕然としてしまった。僕は実際、何もしなかったのに。こんなに簡単なわけがないじゃないか? 男性の時は、女の人に僕に関心を持ってもらうことは、まるで錆びたペンチで歯を抜くような大変なことだった。男というものはすべて、美しい女性にはこんなに簡単に操られてしまうものなのか? それに、僕はいったいいつから、自分のことを「美しい女性」と思い始めていたのか?
身体に石鹸を塗りながらトリスタのことを考えていた。俺はトリスタに恋している。この気持ち、いつまでも持っていたい。トリスタに会ったり、彼女のことを思うといつもそわそわしてしまう。自分が特別だと感じられるのだ。俺は石鹸を塗りながらニヤニヤしていた。 しかし、俺はいつまでもトリスタのことを考えていたわけではなかった。俺の頭は、勝手にミセス・グラフのことを考え始めていた。俺に屈服したミセス・グラフ。あの服従の態度。それを思うと想像できないくらい俺を興奮させる。ミセス・グラフとの数々の出来事を思い出し、頭の中で再現すると、たちまち、ペニスが天を向いてそそり立ってしまう。だが、今はこいつに触るわけにはいかない。今夜のメイン・イベントのためにエネルギーを温存しておきたいのだ。 あの暗い教室で最初にミセス・グラフを犯したときのこと。その後、彼女の自宅で犯したときのこと。寝室のドア先、階段の降り口の廊下で、パンティを脇にずらし、その格好のまま、女陰を舐めたあの出来事…。 だが俺の頭はすぐに切り替わり、ステファニのことを考え始めていた。まずいとは知りつつも、軽くペニスを擦り始めていた。 あのビデオ屋で穴から出てきた中年男の男根をしゃぶらせながら、後ろから犯した時のステファニの姿。あれを思い出すと、背筋に電流が走る。それに彼女の車のボンネットに仰向けにさせて犯したとき。ハイヒールを履いたまま俺の背中と尻に脚を巻きつけ、ヒールを俺に食い込ませながら、俺にしがみついていたっけ。 分身を握った俺の手が勝手に少し速く動き始めている。シャワーのお湯に打たれながら、息が荒くなっているのに気づいた。 再び目を閉じ、今度はクラブ・カフスでケイトと出会った時のことを思い出した。それにステージでケイトに身体を拘束された時のことも。あの時、顔を下げ、色っぽい唇で俺の分身を包み込んだケイト。俺は睾丸までじんじん疼いたものだった。 俺は、ステージの上、横に寝かされ、ケイトがもたらす快感を堪能していた。ケイトが俺にどんなことをしているのか見ようと、顔を上げようともがいたのを思い出す。俺はシャワーを浴びたまま、目をつぶり、あの時のことを再現し続けた。顔だけを上げ、ケイトのことを見た時のこと。 「ああ、気持ちいいぜ」 ペニスがますます膨れ上がり、頭が興奮で爆発しそうになる。ペニスの頭の方も爆発寸前で、痛いほどだ。俺はさらに手の動きを速めた。そして、その時、頭に浮かんでいたのは、ケイトの姿ではなくなっていた。俺の母親が無毛の女陰をそびえたつ俺の分身にゆっくり降ろしてくる姿だった。 「うおおぉぉ!」 母親が俺を根元まで取り込む光景が頭に浮かんだ。 俺と完全に連結した後、母親は妖しい目をして自分の左右の乳房を手で揉み始めた。あの表情を見たら、もう俺には耐えられない。睾丸がキューっと収縮し、全身がキリキリ言い始めた。 想像の中、俺はステージ上、両手足を拘束され仰向けにされている。その俺の上に乗って、上下に身体を揺さぶっているのは、ケイトではなく、自分の母親…。 「あうッ!」 強烈な快感の第一波が襲ってきて、俺はうめき声を上げた。 睾丸が発作を始め、肉棒の中、スペルマが駆け上がり、先端から噴射するのを感じる。実際にはシャワーの中に射精しているのだが、まるで本当に母親の体内に出しているような気がした。そのイメージが頭に浮かんだ瞬間、自分の意思を振りしぼって目を開けた。気がつくと、ハアハアと荒い息をしていた。 ハッと気がついてペニスから手を離した。シャワーが俺の身体に降り注いでいる。そのお湯に分身を洗われたまま、俺は突っ立っていた。シャワーのタイルの壁に付着したスペルマがとろりと流れるのが見えた。俺はシャワーヘッドを調節し、白濁を洗い流した。 そしてようやくシャワーを止めた。タオルで身体を拭いている間に、呼吸も正常に戻っていた。洗面台の前に行き、歯を磨き始めたが、ふとやめて、鏡の中の自分を見つめた。 「ちくしょう、いったい何が起きたんだ?」 と自問した。 これまで自分の母親をあんなふうに考えたことはなかった。それに、これまであれほど激しくイッたこともなかった。母親も裸の俺を見て同じことを思ったのだろうか。 俺は準備を終え、身体にタオルを巻きつけ、自分の部屋に戻った。
ジウンの泣き叫ぶ声はやがて、すすり泣きに変わり、最後には声がしなくなった。それを聞きながら、ノボルは吐きそうになるのを必死にこらえた。嫌々ながらも目を開け、ノボルは砂浜にぐったりと横たわるジウンの姿を見た。その身体は兵士たちに汚されていた。目に涙をあふれさせながら、ノボルは囁いた。 「俺を許してくれ。こんな形で報おうなど思ってもいなかった…」 あたかも彼の言葉を聞いたかのように、ジウンは泣きはらした目を片方だけ開け、ノボルを見た。 次の瞬間、ノボルは心臓が喉から飛び出しそうになるのを感じた。ジウンが袖の中から小さなものを出し、最後の力を振り絞って、自身の首に当てたのを見たのだった。 「うおーッ!」 ノボルはジウンが自らの喉を掻き切ったのを知り、咆哮した。ジウンは自分の血が砂に溜まっていくのを見ていた。 「ジウン…」 ノボルはがっくりとうなだれ、悲しみに崩れ落ちた。 「まあ、これはこれまでと」 三郎がしらけ顔で言った。「おい、船はまだか?」 ノボルはひざまずいたまま、地面を見つめていた。弟に対する、深い燃えるような憎しみが心の中に溢れていた。 「三郎、お前はこのことに対してたっぷり報いをうけることになるだろう」 「あんな、つまらん女なのにか? 勘弁してくれよ」 三郎は船を捜して水平線を見ながら言った。 「あの娘のことを、よくもそんなふうに! もし自由だったら、今すぐ、お前を殺しているところだ。身内だからとて、構わん!」 三郎はノボルにうんざりした顔を見せた。 「まだ、つべこべ言うようなら、兄上を黙らすほかなさそうだな」 三郎は刀を出し、自分の兄の顔を一打した。そして、ノボルは、思考に黒い布が被せられたように意識を失った。 三日後、ノボルは、殿の前にひざまずいていた。殿の好みの居城にて、目を伏せながら、正座していた。座るノボルの周りを、豊臣秀吉が、無言のままぐるぐると円を描いて歩いていた。その二人の周りには秀吉が従えている大名たちが取り囲んでいた。その大名たちの中に若き徳川家康がいた。猫のような鋭い目で秀吉を見ている。 しばらくぐるぐる回っていた秀吉だったが、その動きを止め、両手を背中にまわした。 「ナガモリ、わしはこの知らせを聞いて、いたく落胆しておるのだぞ。お前は、高貴な家系の出の侍だというのに、自分の部下を殺すとは。しかも、何年もせぬうちに我らのものとなる国の浜辺で、わけのわからぬ土着民を助けるためだと言うではないか」 ノボルは何も言わず、じっと床に目を落としたままだった。 「自由に口を聞いてもかまわぬぞ」 と秀吉は譲歩した。 「殿、私も同様に落胆しております」 とノボルは静かな口調で答えた。「武士道によれば、その決まりごとに従う武士たるもの、名誉と奉仕の人生を送るべきと定められております。朝鮮を侵略することに何ら名誉はございません。あるのは自己満足のみでございます」 秀吉は一瞬、怒りに目を燃え上がらせたが、すぐに平静を取り戻した。 「ということは、お前は、わしの大陸への侵攻計画に反対ということだな」 と秀吉は落ち着いた声で訊いた。 「その通りでございます、殿」 ノボルの静かな反抗は秀吉の神経に触った。「そして、ナガモリ、わしはお前をどうしたらよいと思うかな? 言ってみい」 「私は切腹をいたしたく存じます。さすれば、私は、殿のそばで棘となることもなくなるでしょう」 秀吉は、声を落ち着かせるため最大の自制心を使いつつ、吐き捨てるように言った。 「お前には、そのような名誉は相応しくない。お前にはもっと良い処罰を考えておる。それは、ずっと生き続けてもらうことになるだろう。ずっと、ずっと長くだ」 それを聞いて、ノボルは恐れのあまり顔を上げ、秀吉を見た。だが、すぐに背中を打たれ、床に伏せた。 「分際を知れ、ナガモリ。わしの許可なくして、わしの顔を見ようとするとは、何ごとだ?」 秀吉は、部屋の外に控えていた衛兵を呼び、ノボルを部屋の外へ連れ出すよう命じた。そして部屋の奥にある小さな漆塗りの机の後ろ席へと戻った。秀吉は、すべての大名たちが彼が次に何をするかを見ようと待つ中、髭を擦りながら、何ごとか考えた。秀吉は大名たちには目もくれず、嬉しそうな口調で言った。 「直ちに兵を集めよ。いずれ、明皇帝をわしの部下にすることになるとすれば、大勢の兵士が必要となるからな」
その黒人がオーガズムへと高まり、私のあそこの中に精液を放つまで丸5分かかりました。その5分間、私はずっとジョンの瞳を見つめていました。あの時間、私は夫が私のことを何よりも愛してくれていることを感じました。私にそんなことをするのを許している。それゆえに愛を確認できたのです。 ジョンが黒人の子を身ごもった私を捨てるかもしれないなど、ぜんぜん心配していませんでした。それに見ず知らずの黒人に中出しされることも私は心配していませんでした。というのも、ジョンには教えていなかったのですが、その時の私は予備の避妊をしていたからです。つい最近、私はペッサリーを買っていて、その時もそれを装着しいたのです。この夜が来た時、正直、どうすべきか自信がありませんでした。焦らし遊びは遊びとして良いのですが、妊娠というのは別の問題だからです。 でも、ジョンの満足そうな顔を見ていたら、本当にペッサリーをつけるべきだったのか、分からなくなってしまいました。夫は私が今や黒人の子を身ごもったはずと期待しているのです。なのに、私は避妊していたとどうして今さら言えるでしょう? 今は何も言わないでおいて、次の月経が始まった時に、あのときはタイミングが悪かったのよと言い訳すべきなのかもしれません。でも、そんなのは正直じゃない。そして、そんな不誠実感に心が痛み始めていたのです。ある意味、ペッサリーをつけてることは不誠実なことでした。やっぱり直ちに夫に告白しなければ…。 ジョンは私が悩んでいるのを察知したみたいです。 「してしまったことを後悔しているのかい?」 「黒人の子を妊娠したことは問題じゃないの。あなたの目を見て、私たちふたりとも望んだことだと分かっていたから」 「僕もようやく分かったんだ。君が他の男の子を妊娠すると考えると、どうして興奮してしまうか。それが分かったんだ。……どうか誤解しないでほしい。でも、僕は、自分が淫乱女を妻に持っているという考えが大好きなんだって、そう分かったんだ。……他の男の子を身ごもること、それは究極の淫乱性だと」 私は微笑み、うんと頷きました。「ジョン、私もあなたのために淫乱女になるのが大好きなの」 それからうつむいて、さらに続けました。「あなたに言わなくちゃいけないことがあるの」 ジョンは心配そうな顔をしました。「大丈夫だよ。何にも悪いことなどないから」 「ジョン、私、ペッサリーを作ってもらったの。それを今、つけているの。だから黒人の子を妊娠していないのよ、私」 ジョンががっかりしているのが、顔を見て分かりました。その表情はやがて消えましたが、彼の瞳の表情から、やはりそう思っているのが分かりました。夫は私を優しく抱きしめました。 「いいんだよ。どんなことがあっても君を愛してるんだから。分かるだろう?」 「私も愛しているわ」 しばらく抱き合った後、身体を離しました。その時、隣のブースから何かざわめきのようなものが聞こえました。それからあの穴の中から、これまでで最も大きな、そして、最も醜い形相のペニスがじわり、じわりと顔を出してきたのでした。 黒棒だというのも、何かお告げのようなものを感じさせました。 ジョンの目を覗きこんだら、またあの、嬉しそうな、いたずらっぽい表情が戻っていました。 私は何も言わず、脚を広げました。片方は床に、もう片方はジョンの膝の上に乗せたのです。そうして、頭を縦に振って、私の股間に夫の注意を向け、避妊具を外すよう誘ったのです。夫は外し方を知りませんから、夫自身で何とかしなければならないと分かっていました。もし夫が、本当に私が黒人の子を身ごもるのを望んでいるなら、自分で何とかするはずです。 ジョンは人差し指を私のあそこに入れ、中を探り始めました。その間、私はあの大きな黒いおちんちんを握って、しごき始めました。ジョンが間違ったところを探っているときは、首を横に振り、正しいところを探っているときは、首を縦に振りました。 夫はペッサリーを探しながら、ずっと私と視線を合わせたままでした。一分もかからなかったと思います。夫は避妊具を見つけ、中から引き出しました。私はそれをハンドバッグに入れた後、壁の前にひざまずき、これから私を妊娠させようとしているおちんちんをじっくり観察しました。ゆっくりしごいていましたが、それはこれまでの甘い香りのするおちんちんなどとはとてもかけ離れた代物だと気づきました。肉茎のあちこちにごつごつ節くれがあって、ずいぶん使いこまれたモノのように見えました。 おそらく、このおちんちんがくっついている男の人は年配の人なのだろうと思いました。多分、私の父と同じくらいの人。 それをお口に近づけ、徐々に少しずつ喉の奥へと詰め込んでいきました。味は美味しいとは言えませんでしたが、もう、気にしませんでした。これは、これから生まれてくる私の赤ちゃんのお父さんのおちんちん。 ふと、このおちんちんの持ち主はどんな人なのだろうと気になりだしました。私は、前に、父親が誰かは知りたい気持にはならないだろうと言いました。ですが、今は同じ気持ちかどうか分からなくなっていました。 この巨大な黒いおちんちんは今やすっかり固くなっています。ほぼ30センチはあるんじゃないかと思いました。このおちんちんを最大限に楽しむことにしよう、思いっきり淫らに狂おう、とそう心に決めました。
ショーツを半分まで降ろしたところで、膝を曲げずに腰を曲げて、前屈みになった。脚が痛くなっていたから。そのままの姿勢でショーツを足首まで降ろして、脱いだ。 ああ、もう、わたし、いったいどうなってしまったの? シャッターの音がだんだん近づいているのが聞こえる。もうずいぶん近くに来ている。わたしは膝をまっすぐ伸ばして前屈みになったまま脚を広げた。片手を地面につけて身体を支えた。 ああ、これであそこが丸見えになってるわ。お尻の方も……何もかも、露出してる! あそこが濡れてきて、その滴が太ももの内側をつーっと流れていった。身体じゅうが熱くなって、疼いている。 シャッターの音が止まった。その代わりズボンを脱ぐ音がしている。 ああ、なんてこと! フランクにさせるわけにはいかないわ! 息子の友だちなんだから…。ここではダメ…。今はダメ…。 ショーツが目の前に落ちていた。どういうわけか、それを拾って顔につけて、鼻から息を吸い込んだ。ううぅぅ…、この匂い……。この味……。 フランクがおちんちんを私のあそこの入り口に押し当てるのを感じた……。ああ、とうとう! ダメダメ、こんなの間違っている。してはいけないのよ!! 「ああぁぁぁぁ…」 すっかり濡れていたので、一突きで中に入られてしまった。ううぅぅぅ……。でも、感じる! 大きいのね、分かるわ。 バギナの内壁をぐりぐり広げられていく。快感が溢れてくる。 「ああん! ああん!……」 喘ぎ声を上げながら、受け止めていた。フランクはずんずんスピードを上げて犯してくる。 彼もうめき声を上げていた。もう動物みたいに喜んでぐいぐい突いてくる。そしてわたしも押し返していた。もっと奥に取り込もうとして。 「ああっ……、あうっ…、いい……!」 急速に頂点に近づいていた。必死に身体を支えながら、息子の友だちに犯されている。 そして、とうとう達してしまった。あの身体の奥から疼いてくる快感…。素敵な緊張感…。それが襲ってきて、声を上げた。 「い、いくぅぅぅぅ…!」 フランクは嫌いな子なのに、その子のおちんちんにいかされてしまった。 フランクは、もうケダモノのように突きまくっていた。ガンガン突いてきて、わたしの身体の中からさらにクライマックスをひねり出してくる。わたしは、突かれるまま、必死に受け止め、淫乱女のようによがり声を上げるだけ。 オーガズムの嵐が過ぎて、ようやく少し落ち着くと、フランクはおちんちんを引き抜いた。それを感じてほっとした。だって、激しい打ち込みにあそこがヒリヒリしてきていたから。でも腕を掴まれたかと思った瞬間、ぐいっと身体を回されて、前を向かされた。 汗まみれのいやらしい顔が目の前に来ていた。そして無理やりひざまずかされた。彼の濡れたおちんちんをお口にねじ込まれるまで、時間はかからなかった。 わたしは抵抗したけど、それもほんのちょっとだけ。おちんちんにわたしのあそこのお汁の味がついてるのを知って、しゃにむにおしゃぶりを始めていた。…これについてるお汁を全部舐め取りたい…。深飲みすると息子が喜んでいたのを思い出し、フランクのも喉奥に吸い込んでいた。 「いいぞ…。くっ! いい! …お前、淫乱なんだな。俺のちんぽでかいだろ! ちゃんと吸えよ! お前を見た瞬間から、こうなるのを求めていたんだろ? 俺は知ってるぜ。 全部、咥えろ! まんこ女!」 ああ、こんな言葉を! こんなことを言われ、わたしはますます狂ってしまった! 全力でしゃぶりまわり、喉奥に深飲みした。ときどき、お口から出して、竿のところも舐めしゃぶった。タマタマのところも舐めて、同時に手でしごき続けた。 カメラのシャッターの音が聞こえた。見上げると、フランクはわたしの写真を撮っていた。なんてことを! でも、気にしなかった。だって、このお肉、もっと欲しかったから! わたしの喉奥に撃ち出して欲しいの。味わわせて欲しいの! 「そうだ、上手じゃねえか、まんこ女…。俺にポーズをとって見せろ。……そう、そんな感じだ…。ちんぽを美味しそうにしゃぶって見せろ!」 「うぐぐぐ…、いいわ…。どう…?」 そんな返事をしているわたし。 とうとう、フランクのおちんちんが膨れ上がるのを感じた。前よりも固くなって。そろそろ、出してくれるのね! 思いっきり深飲みして、唇で肉茎をしごいた。フランクはずっとシャッターを押し続けたまま。そして、とうとうわたしのお口に発射した。 「ああっ…! くっ!…あ、ああ…。飲め! ヤリマン女! ……全部、飲め!」 言われたとおりに飲み下していた。全部、残さず飲んでいた。どんどん噴射してくる。ミルクのようなスペルマが喉奥を下って行くのが分かる。撃ち出されるたび、快感に声を上げていた。繰り返し、何発も、何発も…。 とうとう射精が終わったようで、フランクはわたしのお口から引き抜いた。彼はズボンを上げ、わたしは脚に力が入らなかったけど、よろよろと立ちあがった。 「ケイト、お前、すげえ良かったぜ。いつか、またやろうな…。それに…、心配はすんな。トミーには何も言わねえから」 フランクは傲慢そうな笑い顔をして、さっさと歩き去った。 本当にこの男が大嫌い。フランクの手にかかると、わたしがこんなふうになってしまう。それゆえに大嫌い。それにフランクにこんなことをさせた自分自身も大嫌い。 わたしはその場に立ち尽くしながら、今起きたことを考えていた。多分フランクは何も言わないだろう。たとえ何か言っても、誰も信じないと思う。あ、でも、写真を撮られたわ…。それについてはどうしようもできない。後でフランクと話しをしなければ。何とかして写真を消去してもらわなくちゃ。 ショーツを履き直して、みんながいるところに戻った。みんなはずっと待っていたようで、イライラしている様子だった。
そして、とうとうアンジーの太ももが僕の尻頬に触れるまでになったが、その時までは、まるで1メートル近くのペニスを挿入されたような感じがしていた。ずんずんと埋め込まれていく間、本当に、終わりがないのではないかと感じていたのだった。 だけど、その割に案外気持ちがよかったのは奇妙と言えば奇妙だった。ともかく、それまで一度も経験したことがない感覚だった。 アンジーは、いったん根元まで僕の中に埋め込むと、ゆっくりと出し入れの動きを始めた。一度に数センチだけだったが、出し入れを繰り返し、僕を犯し始めた。気持ち良くないと言ったら嘘になるだろう。舌で犯されることほどは良くないが、それでも、それに近い快感があった。 アンジーは、僕が大丈夫だと分かった後は、徐々に深い抜き差しをするようになった。そしてやがて、突き入れる時は根元まで全部入れ、抜くときは頭部だけを残し、またゆっくりと滑り込ませるといった動きになった。僕としては、その、ゆっくりと滑るように入れられるときが、一番快感を感じると思った。 その動きになってほどなく、アンジーはだんだんとスピードを増してきて、僕の方も彼女に合わせてお尻を突き返す動きをしていた。 正直、言いたくないのだけど、このアンジーの行為が大好きになっていたのである。アンジーの方も、僕が喜んでいることが分かっていたと思う。僕は犯されながら、かなり大きな声を上げていたのだった。しかも、本当に女の子のような声で。突き立てられるときは、あ、あ、あーんと甲高いよがり声をあげ、抜かれる時は、もっとやってくださいとおねだりしていた。 それにアンジーの方も感じているように思った。しばらく僕にピストン運動をつづけた後、彼女がぶるっと震え、その後、身体をがくかく震わし、じっとして動かなくなってしまうのを感じた。身体を震わしながら長く低いうなり声を上げているのも聞こえた。その後、少し休んだ後、再び出し入れの動きを始めるのである。そういうことが数回はあったと思う。それが起きるたびに、そういう時間が長くなっていったように思った。 どのくらいの時間、こういうふうにセックスをしていたか、本当に分からない。実のところ、時間のことは気にならなかった。一瞬一瞬が気持ちよく、それにずっと浸っていたい気持だったから。それに、僕自身が勃起していたかどうかも分からない。勃起していようがしていまいが、関係がなかったから。快感はペニスからのものではなかった。もしアンジーにそれが可能だったら、本当に一日中でも続けられただろうと思う。 だけど、間もなく、そうはならないことを知った。アンジーは僕のお尻をぴしゃりと叩き、こう言った。 「仰向けになりなさい。そろそろ、私の夢だったやり方であなたを犯してあげるから」 アンジーが何を考えているのか分からなかったけれど、訊き返そうとは思わなかった。彼女が僕からペニスを引き抜くのを受けて、素早く仰向けになった。 すぐに顔から目隠しを外された。見上げると、アンジーが僕の上に覆いかぶさっていた。顔は化粧がずれていて、口紅は乱れ、マスカラも流れ、髪は何週間もブラシしていないかのように乱れ切っていた。それでも僕にはとても美しく見えていたが。 アンジーは僕の両足をぐいっと掴み、持ち上げた。両膝が胸につくまで、大きく屈曲させる。彼女の方も、僕のお尻が彼女の真ん前に来る位置に態勢を変えた。その姿勢のまま、アンジーは前のめりになって僕に覆いかぶさった。それに合わせて彼女のペニスの頭部が僕のアヌスの入り口に触れるのを感じた。アンジーが腰を軽く前に突いたか、と思った瞬間、彼女のペニスは僕のアヌスの口を押し開き、再び僕の中に入ってきた。 「あっ、ああ……!」 アヌスに亀頭を埋め込まれ、そこを強引に広げられるのを感じ、身体の奥から絞りだすようなよがり声を上げていた。軽い痛みはあったが、いったん頭部を埋め込まれた後は、その痛みも急速に消えてしまった。 アンジーは再び腰を動かし僕を犯し始めた。そして、この時も、僕はこれまでにないほどの快感を味わわされたのだった。 アンジーは僕を見下ろしながら、股間に手を入れ、僕のペニスを握った。僕は、実際、そこが完全に勃起していたのを知って驚いた。彼女は僕のペニスをしごきながら、かすれた声で言った。 「ジャッキー? あなたとても可愛いわ。綺麗よ。おまんこにおちんちんを入れられてる姿、すごく綺麗。…ジャッキー? 私のためにイッて。私があなたのおまんこを犯してる間に、思いっきりイッて見せて。私のために…」 変なことを言ってると思われるのは知ってるけれど、これは本当のこと。それは、アンジーにイッてと言われたとたんに、身体じゅうを引き裂くようにオーガズムが襲ってきたということ。まるで、最初からずっとオーガズムの淵にいたのであって、彼女にイッていいと言われるのをずっと待っていたような、そんな感じだった。 彼女にイッてと言われた瞬間、全身がジンジンと痺れ出し、その次の瞬間、今度はぶるぶると震えだした。そして、それからほんの少し後、睾丸がキューっと収縮し、第一発目が噴射するのを感じた。驚いたのは、噴射の数だった。自分でも何発噴射したか分からない。信じられないほど長く、噴射を続けていたように思う。おかげで、上半身の前面がすべて濃い白濁で覆われたような姿になってしまった。 僕が激しいオーガズムに襲われている間、アンジーの方も同時に最後のオーガズムに打たれていたようだった。左右の太ももを僕の尻肉に強く押し付け、ペニスを最奥に埋め込んできた。彼女が低いうなり声を上げているのが聞こえた。もっとも、僕も同じような声を出していたと思うけれど。 やがて、アンジーは耐えられなくなって、僕の上にほとんど倒れ込むようにして崩れてきたが、寸前のところで両ひじで身体を支え、僕を押しつぶすことはなかった。ともかく、両ひじで身体を支えつつも、僕に覆いかぶさったまま、まるでマラソンを走った後のように、ハアハアと荒い息遣いをしていた。 どのくらい時間が経っただろう。やがて彼女は何とか普通の呼吸ができるようになると、僕からペニスを引き抜き、ベッドの上、ごろりと転がり仰向けになった。同時に僕の身体を抱き寄せ、乳房を枕がわりにした形で僕の頭を胸に乗せた。僕は彼女にすがりつくようにして、片腕をまわして抱きつき、身体を休めた。 それから10分くらいした後、ようやくアンジーが口を聞いた。 「私と同じくらい感じたかしら? どう?」 僕はアンジーの胸にチュッ、チュッとキスをして答えた。「多分、それ以上に。最高だったわ。もう一度したくて、待ちきれなさそう」 「これ、かなり疲れるから、もう一度するにはもうちょっと待たなくちゃいけないわね。でも、保証するわ。近いうちにまた必ずするって。誰かを犯すのって、こんな満ち足りた気持ちになるなんて、知らなかったわ」 と彼女は僕を強く抱きしめた。 「今回が初めてだったということ?」 「ええ、ストラップオン( 参考)を使ったのは初めて。ちょっと前から持ってはいたけど…。驚かせたかしら?」 僕はくすくすと笑った。
二人とも裸になった。アンドリューは力強い腕で私を抱き上げ、ベッドに運んでくれた。彼の腕に包まれると私はまるで子供になったような気持ちになる。愛され、守られている気持ち。それに、エッチな気持ちにも。子供がエッチな気持ちになる? それはないわね。 彼は私を抱いたままベッドわきに立っている。片手はすでに私の身体を探り始めている。お尻を触り、両膝の裏側を進み、太ももをさすってくる。彼に触れられた部分は、すべて火がついたように熱くなっていく。 彼は私をベッドに降ろし、私の横に這ってくる。アンドリューには手が3つ以上あるに違いない。というのも、あらゆる場所に彼の手が来てるから。私の身体は勝手に反りかえり、彼に押し付けている。彼の身体と接している部分を増やそうとしてるから。アンドリューの肌は柔らかく、滑らかで素敵。 彼の両手が私の胸をいじっている。私の胸は、今はみすぼらしいAカップに戻ってしまっている。だが、彼は気にしていないようだ。私たちの胸を愛してくれている。 乳首をつままれ、それから口に含んでもらうのが大好き。それを受けて身体がアーチのように反りかえる。無意識の反応でそうなってしまう。今や、私がするほとんどの反応は無意識の反応になっている。アンドリューは私の身体を完全に支配していて、彼が望むどんな場所にでも私を連れて行ってくれる。 あそこが濡れている。求めている。必要としている。もう、我慢できなくなっている。彼の固いペニスを私の中に入れてほしい。 ゆっくりと滑り込んできた。とても大きい。中をいっぱいにされる感じ。身体を揺らすようにして私に出入りを繰り返す。どういうわけか、彼にはそうしながら私のクリトリスを擦る方法が分かるらしい。 ゆったりとした心のこもったリズムで始まるけれど、気持ちが高まるにつれて、二人の動きが速くなる。今はあの大きなものが私の中に激しく当たってくるのを感じる。アンドリューは片手で私のあごをつかみ、私の唇を彼の唇に引き寄せた。ふたりはキスをしている。彼の舌が私の舌ともつれあっている。 彼の制御力は私には信じがたい。私はまったく制御力がない。私は彼になされるがまま。アンドリューに愛され、私はただ狂わされる。こんなにも速く頂点に登りつめてしまってる。ああ、とっても愛しているわ、アンドリュー。私は大きな声を上げている。ものすごいクライマックス。失神しそうになっている。 彼が私の身体の奥深くに放ったのを感じた。それが引き金となって、またもクライマックスに達してしまう。もう、これ以上ムリ。私はベッドの上、身体を崩した。ぐったりと、でも、満足しきって。彼は私をこんなに喜ばせてくれる。 アンドリューは私の鼻先にキスをし、それからまぶた、両頬、そして最後に唇にキスをした。 「ありがとう。…試合の後は何をしてる?」 私は唸り声を上げた。 「子供たちの世話をしてるわ。試合の後の時間についてはディ・ディに訊いてみたら」 女一人ではこんなにたくさんは無理。 つづく
寝返りを打ち、薄眼を開けた。目覚まし時計を見る。ぼんやりした頭のまま、じっと時計を見つめた。そして、時間に気づき、ベッドから跳ね起きた。目覚ましをセットするのを忘れていた。素早くシャワーを浴びて出かければ、トリスタとの約束にギリギリ間に合う時間になっていた。素早く立ちあがり、服を脱いだ。 裸のまま、自分の部屋から出て、廊下を横切り、バスルームに向かった。 バスルームのドアを押しあけたとたん、俺は死ぬほど驚いた。母親が悲鳴を上げて俺の方を向いたからだ。俺は固まったまま、立ち尽くしてしまった。俺も目を丸くしていたと思うが、それは母親も同じだった。 シャワーから出たばかりのようで、頭の先からつま先まで濡れていて、身体からお湯が滴っていた。俺が突っ立っていたのはたった数秒だったのは確かだが、その時の俺には永遠の時間だったように思えた。 俺はサッと視線を母親の見開いた眼から胸へと落とした。今の今まで、自分の母親があんなに綺麗な乳房をしていたとは知らなかった。乳首を見つめていたが、誓って言えると思うが、その乳首が俺に見られてみるみる固くなっていくのが見えた。同時に、俺もちんぽが固くなってくるのを感じた。ほんの一瞬だったと思うが、母親が視線を俺の目から下へと落とした。母親は唇をかすかに開いた。そこから小さな溜息が漏れた。 俺がさらに下に目を向け、母親の股間を見ようとした時、母親はくるりと向きを変え、タオルを手にした。だが俺は見逃さなかった。ほとんど息が詰まりそうになった。母親のあそこがすっかり毛を剃ってあったからだ。 母親はタオルを身体に巻きつけたが、その間、尻を俺の方に突き出す姿勢になっていた。尻頬は引き締まった感じで、ほど良く日焼けしていた。不思議なのは日焼けのラインがどこにもなかったことだった。 母親はタオルをすっかり巻きつけると、俺の方に向き直った。俺はそれを見て、すぐに向きを変え、バスルームのドアを閉めた。というのも、俺がすさまじい勃起をしていたのを母親に見られたくなかったからだ。俺は素早く廊下を過ぎ、自分の部屋に戻った。 俺は自分の部屋のドアに背を預けながら、母親が終わるのを待っていた。素っ裸の母親の姿は、永遠に俺の網膜に刻み込まれた。信じられないほどエロい身体をしていた。父親はラッキーなヤツだったということか。 バスルームのドアが開き、母親が自分の部屋へ歩いて行く音が聞こえた。俺は部屋の外、確実に母親がいなくなるまで待った。 「ジャスティン、使っていいわよ」と母親が自分の部屋の中から俺に言った。 今度は、今朝シャワーを浴びた時のタオルがそばにあったので、それを身体に巻きつけることにした。部屋のドアを開け、廊下に出た。 バスルームに入ろうとした時、母親が出てきて俺に言った。「ノックすることくらい知らなきゃダメよ」 「ああ、目が覚めたばかりで、お母さんが家にいると知らなかったんだ」 と母親を見て言った。母親は小柄の身体にタオルを巻きつけただけの格好で部屋のドアのところに立っていた。 「なんでそんなに急いでいるの?」 と母親は身体を壁にもたれさせて言った。まるで自分の身体の輪郭を俺に見せているような姿勢だった。 「今夜、トリスタのところでディナーに招かれているんだ」 身体にタオルを巻いているものの、その中からタオルを押し返すように乳房がむっちりと盛り上がっているのが分かる。 「じゃあ、楽しんでらっしゃい」 と母親は向きを変え、部屋のドアを閉めた。 俺はバスルームに入り、タオルを外した。俺の分身は半立ちくらいの状態に戻っていた。手を出してお湯の温度を調整する。ちょうど良い温度になったのを確かめて、シャワーを浴び始めた。
その後、あの高くそびえるハイヒールを履いて、いかに官能的に、かつ堂々とした足取りで歩くかについて、集中特訓を受けた。ダイアナが、僕は物覚えが良いと思っていたのは明らかだった。特訓は15分ほど受けた。 それが済んだ後、ダイアナは僕に彼女のラベンダー色のスウェードのハンドバッグをくれた。中には僕が持っていた現金は入っていたが、身分証明書もクレジット・カードも消えていた(「それなら、あなたが誰か誰にもわからないでしょう」)。それに口紅、グロス、リップ・ブラシ、コンパクト、パウダー・ブラシ、口臭止めのミント、香水が入っていた。加えて、使い切り用のチューブ入りKYゼリー( 参考)とコンドームも。 「私、どこに行くときも、これを持っていくの」とダイアナはウインクして言った。「女の子は準備しすぎて困ることはないから」 隣の化粧台に目を落とすと、そこにはさっきまで着ていたスーツ、シャツ、そしてネクタイが置かれていた。それにズボンも。そのズボンの尻ポケットには、クレジット・カード、免許証、それにその他の身分証明に使えるものすべてを収めた財布が入っている。 「あれはどうするの?」 と僕は指差しながら訊いた。「衣類バッグか何かそれに似たものがある?」 「衣類バッグ?」 とダイアナは微笑みながら声を上げた。「もちろん、問題ないわ」 と、彼女はコートを取って、内側のラベルを調べた。 「メンズ・ウェアハウス、って店ね?」 「ああ…」 「パーフェクト! 衣類バッグ、ひとつ、ゲットしたわ」とダイアナは陽気に言った。 彼女は僕の衣類をボール状にくるくるとまとめ、今は空っぽになっているカペジオ・バッグ( 参考)に詰め込んだ。そして、「お店が無料でプレスしてくれるわよ」と言い、にやりと笑って「受け合うわ」と付け加えた。 ダイアナは片手にそのバッグを持ち、もう片手に赤いシークイン( 参考)のハンドバックを持った。そして、ハンドバッグを持った方の腕を僕の腕に絡めた。僕の衣類をまとめて入れた大きなバッグの方に目を落とし、それから僕に目を戻し、にっこりとほほ笑んだ。 「私たちが帰る時まで、リッチーがカウンターの後ろにこれを保管してくれるわ。ハゲタカだらけのここに置いておくより、その方が安全だから。さあ、いよいよ、このリサ・レインが新世界に対面する時、それともその逆かしら、ともかくその時が来たわ!」 ダイアナとふたり腕を組んで着替え室から出て、こっそりとラウンジに入ったが、人生でこの時ほど恐怖を感じたことはなかった。腕を組んでいる彼女に比べたら、自分は女性のみっともないイミテーションにすぎない気がした。 ダナが舞台で口パクで歌っていたアニー・レノックス( 参考)の歌を除くと、ピンが落ちた音すら聞こえたことだろう。ラウンジの人の群れが一斉に僕とダイアナを見て、しーんと静まりかえったのだった。それに、男性客が唖然として口をあんぐり開けるのも見えた。 僕が着替えをさせられている間に、この店はずいぶん混みあっていた。ダイアナが言うには土曜の夜はいつもこうなるらしい。驚いたことに、客の中には生物的に女性の人もかなりの人数いた。ふたり連れだったり、少人数のグループだったり。さらには大人数でテーブルを寄せあって座ってる女性客もいた。
「ライジング・サン&モーニング・カーム」 第2章 The Rising Sun & The Morning Calm Ch. 02 出所 by vinkb *****
これまでのあらすじ
1587年、李氏朝鮮時代の釜山。地元の娘ジウンは浜に男が倒れているのを見つけ、家に連れ帰り介抱した。男はノボルと言い、日本から来た偵察隊のひとりだった。言葉が通じないものの、二人は文字を通じてコミュニケーションを行い、心を通わす。そして寝床を共にした二人は結ばれたのだった。その翌朝、小屋の外で日本人の声がし、ノボルは恐怖の表情に変わり外へ飛び出した。
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ノボルは、声の出どころを求めて海岸を必死に見回した。そして、弟の三郎が兵士たちを引きつれて海岸を歩いてくるのを見つけた。ノボルは、三郎が生きていたことを知ってことのほか喜んだものの、ジウンのことも不安であった。ノボルは、これまでの経験から、自分たちの兵士が朝鮮の人々に対して獣のような振る舞いになりがちなことを知っており、兵士たちにジウンの存在が知られないよう願っていた。このような人里離れた場所で、兵士たちが彼女に何をするかを思うだけでも、背筋が寒くなる。
「兄上! ご無事でしたか!」 三郎が嬉しそうに叫び、駆け寄ってきた。
「お前も無事でよかった」 ノボルは刀に手をかけ、答えた。できるだけ平穏で、何ごともないように振舞った。
三郎は頷いて、地面に腰を降ろし、軽く首を回した。「ひどい嵐だったなあ。あの嵐の中、皆が無事だったのは奇跡と言えなくもない」
「まことに…」 とノボルは答えた。だが、ぎこちない返事の声しか出ていないのに気づき、内心、自分に情けなくなった。
三郎はノボルがどこか気もそぞろにしているのに気づき、いぶかしげに兄の様子を見ていたが、とりあえず言葉を続けた。「まあ、偵察は充分したと言える。必要な情報はすべて得たし、殿も、疑いすらせぬ間抜けな朝鮮のウジ虫どもは侵略の邪魔にはならぬと知って、お喜びになるだろう」 そして再び立ち上がり、ニヤリと笑った。「…どうやら、国に戻れそうだ」
ノボルは視界の隅で、兵士のひとりがジウンのいる小屋に近づくのを見かけた。「おい!」
三郎はその小屋に目をやった。「どうやら、兄上は、嵐を避ける小屋を見つけていたようだな。運が良いことよ。あそこで何か食い物を見つけたのか? 俺も腹がすいた」
「中から食べ物のにおいがします」と兵士のひとりが声を上げた。
しまった! 先ほどの朝飯か! ノボルは、兵士の気を逸らす言い訳を探そうとしたが、その前にすでに兵士は扉を開けていた。
「おい、おい、おい! これはいったい何だ?」 と別の男が素っ頓狂な声を上げた。
男たちが中に入り、ジウンを引きずりだした。ジウンは叫び声を上げていた。ノボルは刀を握る手に力を入れた。
「おい、こいつは悪くねえな!」 と兵士が嬉しそうに言った。
三郎は小屋の中を覗きこみ、寝台に血痕があるのを見つけた。そして苦笑いしながら肩越しにノボルを振り返った。「どうやら、兄上は昨夜、ちょっとお楽しみをしたわけか。どうしてだ…? 獲物を分け合う気はなかったのかな?」
三郎はジウンに近づき、髪の毛を鷲づかみにしてひねり上げた。兵士どもに捕まえられたまま、ジウンは身体を捩った。
「三郎! 彼女を離すんだ」
三郎は兄が真剣な声の調子で言うのを聞き、ノボルをふり返った。そして何か察知したような訳知り顔の表情になった。
「ほほう、兄上はこいつが気に入ったと。そんな顔をしてるようだな? この女の上に乗って、そう思ったと」
兵士どもはジウンの身体に手を伸ばし、触り始めていた。そのジウンの悲痛な叫びがノボルの耳を突き刺した。
腹の中、怒りがこみ上げてくるのを何とか封じ込めながら、ノボルはゆっくり答えた。「女をこのように扱うことは不名誉なことだ。このような振舞いは侍にふさわしいことではないぞ、三郎!」
「確かに、あの女が人間なら不名誉なことかもしれぬが、この朝鮮人どもは犬以下の存在だろうて」
三郎は、そう言い、何を取るに足らぬことをとでも言いたげに、払いのけるように手を振り、そして男たちに向かって付け加えた。「その女、自由にしていいぞ」
その言葉と同時に、男たちが一斉にジウンの衣類を引き裂き始めた。ノボルはジウンが叫ぶ言葉が分からなかったが、ジウンの気持ちは痛いほど理解できた。もはや怒りを封じ込め続けることができなくなったノボルは、三郎の前に躍り出て、刀を引き抜いた。
朝の光がきらりと刀に反射したかと思った次の瞬間、ジウンを捉えていた男の腕を切り落とし、もう一人の男の脚を切っていた。他の兵士たちが、叫びつつ、一斉にノボルに襲いかかった。
ノボルは見事な戦いぶりを示したものの、一瞬気を許したすきに、弟に刀で後頭部を打たれ、どさりと地面に倒れた。砂浜に顔面から倒れ、朦朧とした意識の中、両腕を背中にねじあげられ、刀を取られ、手の届かぬ所に置かれるのを感じた。
三郎は、余計なことをしてと不満そうに舌打ちしながら、ノボルの前に立ち、さも残念そうな顔で見た。
「兄上。こともあろうにあんな動物を助けるために、自分の国の者を手にかけるとは。もっとまともな人と思っていたのに。忠誠心や、お国の誇りはどこに行ってしまったのですか? 殿もさぞかしお怒りになられますぞ」
ノボルは拘束から逃れようともがきつつも、三郎を睨みつけた。
「お前の兄としてお前に命じているのだ。あの女を放すんだ!」
「御免、兄さん」 と三郎は嫌々そうに言った。「だが、殿への義務は、身内の者としての兄上への義務に上回るのだよ」 そして、肩越しにジウン立ちがいる方を見ながら、付け加えた。「それに、兄上が俺の部下にあんなことをした以上、俺の兵士たちもそれなりの償いを求めても当然だろう。そうだろう、皆の者!」
「やめろ!」
ノボルは、身動きできぬまま、兵士たちがジウンに襲いかかるのを見た。ジウンが叫ぶたびに、腹の奥が捩れるのを感じた。そして、やがて男たちに犯されるジウンを見ることすらできなくなった。
三郎の声が耳に響いた。
「あのなあ。兄上が俺の兄上で良かったはずだ。さもなければ、俺はこの場で兄上を殺さなければならなかっただろう。ともあれ、男たちが存分に楽しんだ後は、我々は都に戻り、殿に兄上の処分をお任せするつもりだがな」
ジョンはコンドームを私にくれました。そして私はそれを黒いおちんちんにつけました。もちろん、この時も、いつもの技を使って装着してあげました。つまり、お口を使ってつける方法。夫はどんな反応をしているかと見てみると、やっぱり予想どおりです。淫らな気持ちでいっぱいになっているみたい。再びあそこが勃起していて、夫は手でしごいていました。コンドームをしっかりつけた後、私は後ろ向きになって、位置につきました。 広げた脚の間に手を伸ばして、その黒い棒を掴み、中に導き入れました。今回は割れ目に沿ってなぞるなんてことはしませんでした。すぐにでも、この黒い代物で中をいっぱいにしてほしかったから。壁を背に、両脇の取っ手をしっかり握りました。その姿勢で、この新しい男が私にずんずんと激しく打ち込み始めるのを受けとめたのです。 ずぶりずぶりと繰り返し貫かれていました。その間、ジョンはずっと私の瞳を見つめていました。 「どんな感じがする?」 「最高だわ…」 と喘ぎ声で言いました。 すると夫は悪魔っぽい笑みを浮かべて言いました。 「覚えていると思うけど、昨日の夜、君はこう言ったよね? もし黒いおちんちんが出てきたら、そのおちんちんで妊娠したいって。そうなってもいいって僕に許可してほしいって?」 「…ああん…。ええ…。多分そんなこと言ったかも…」 あそこをズンズンと攻め立てられているのに加えて、夫にそんなことを思い出させられて、私はとても興奮していました。確かに、私の中のには黒人の男の人に子を孕ませられるのを願っている部分がありました。その欲求の部分が、子宮におちんちんを突き立てられるたびに、どんどんと膨らんでいくのです。 ジョンはブラフを掛けていたのだと思いますが、私はあえてそれに引っかかったフリをしました。 「あなた? 許してくれる?」 夫は、ちょっと奇妙な顔をして座っていました。頭の中、一生懸命考えている様子でした。多分、この状況の過熱した興奮に、私と同じくらい、夫も影響を受けていたのだと思います。私は、すべてを夫の決断に任せることにしました。 「あなた? この人に赤ちゃんを授けられるのを許してくれる?」 ジョンの目は淫らな光が灯っていました。だから、「イエス」と答えた夫の言葉を聞いても、聞き間違えることはありませんでした。 その夫の返事を聞いたとたん、私は強烈なオーガズムに達しました。黒いおちんちんに貫かれたまま、私の身体はオーガズムに激しくのたうちまわっていました。その私の姿を夫はじっと見つめていました。夫にとっては、それだけでも射精するのに充分な刺激だったのでしょう。私は身体を伸ばして、射精を始めた夫のおちんちんをお口に咥えました。 ジョンのおちんちんをきれいに舐め清めた後、私は、少し名残惜しかったものの、壁から身体を離し、黒いおちんちんから抜けました。それから向き直って、床にひざまずきました。そして、ジョンの目を見ながら、壁の向こうの黒人に言ったのです。 「ちょっと待ってね。あなたのコンドームを外すから。確実に私に中出ししてほしいと思ってるの。分かった?」 壁の向こうからくぐもった声がしました。「分かった」 私は元のように壁にお尻を向けた姿勢に戻り、裸になったおちんちんを濡れたあそこに導き入れました。それが入ってくるのに合わせて、お口を開けて息を吸い込み、そして夫の顔に息を吐きながら言いました。 「いま、彼、根元まで入ったわ」 夫は頷きました。「よし、子供を作るんだ」
みんな、がっかりした顔をした。このまま撮影を続けたかったみたい。わたしは手を降ろしてスカートの裾を掴み、元に戻した。スカートの位置からすると、やっぱり、ショーツが丸見えになっていたみたい。 「で、トイレはどこ?」 「ママ、この近くにトイレなんかないよ。鉄道の車両の間に隠れてするしかないんじゃないかなあ」 そう言われ、息子と他の子たちの顔を見た。 「オーケー、じゃあ、すぐに戻ってくるから」 そう言って、その場を離れた。 歩き去りながら、わたしの後ろに立っていたフランクの方をちょっと見た。まだわたしのことをじろじろ見続けている。まるでわたしを貫くような、身体全体を這いまわるような視線…。 何かあの視線には変な感じがある。まるで、わたしのカラダしか見てないような視線。わたしがどう思うか、わたしが何と言うか、そんなの関係ないと思ってるような視線。 その視線がちょっと怖かったので、少し歩きかたがぎこちない感じになっていた。脚がこわばって、そのため腰を振って歩くような感じになっていた。 車両の角のところを過ぎて、あの子たちから見えなくなったところで、わたしはその車両にもたれかかって、はあーっと一息ついた。深呼吸して自分を落ち着かせる。 「おい、トミー。お前も分かってるだろ? 誰かお前の母親について行って、ちゃんとここに戻ってくるようにさせなきゃいけねえんじゃねえのか? それに誰かが見張ってやらないと、お前の母親も安心できねえだろ」 フランクが息子に言っている。あんな目つきでわたしを見ていたわけで、わたしはとたんに緊張した。 息子が答えた。 「ああ、そうかもしれないな。ちょっとメモリーカードを交換するから、待ってくれ。その後で行くよ」 「いや、お前は自分のカメラを見てればいいよ。俺がお前の母親の面倒を見るから」 なんてこと! あの子はダメ…。フランクは全然信用ならないわ。 素早く歩き出して、もう一つ先の車両の陰に向かった。それでも安心できなくて、どんどん歩き続けて、離れた。 ようやく、ひと目につかなそうな場所を見つけた。周りが車両で囲まれていて、行き止まりになっている。そこの奥に行って、聞き耳を立てた。 でも、何秒かしたら、足音が聞こえた。恐怖に喉から心臓が飛び出してしまいそう! どうしてこんなに早くわたしの居場所が分かったの? 足音の方を振り返ったら、フランクと対面することになる。それはイヤだった。なので、近づいてると分かっていても、彼の方には背中を見せてじっとしていた。 足音がとまった。わたしの後ろの方にいるのだと分かる。多分、あそこの車両の陰からわたしを見てるはず。あの動物的な視線でわたしのお尻をみているはず。わたしは息をひそめていた……。ああ、なんとかしなくちゃ! 頭を下げて、ゆっくりとスカートを捲り上げた。ハッと息を飲むのが聞こえた。かなり大きく聞こえた。かなり近くに来ているとすれば、このくらいに聞こえる。とすると…。 でもわたしは反応しなかった。反応したら、フランクがそこにいるのをわたしが知ってると認めてしまうことになる。そうなったら、どうしてもあの人と対面しなければいけなくなる。どう考えても、それは、わたしにはできないわ。 しばらく、フランクが諦めて戻って行くのをじっと待っていた。でも、聞こえてきたのはカメラのシャッターを切る音! …ああ、なんてこと? 帰って行くのじゃなくって、わたしの写真を撮っているなんて…。でもそのことがゆっくりとわたしの頭に染み入ってきて、わたしの身体が自動的に反応していた! あそこが濡れてきてる! ちゃんとふり返って、フランクに立ち去ってと言うべきだった。だけど、わたしはそうしなかった。どういうわけか、震えたまま、突っ立っていただけ。いいこと? ケイト、スカートを元に下げるのよ。そう自分に言い聞かせた。 だけど、実際にしたのは、ショーツの腰ゴムのところを握って、じわじわと降ろしていくことだった。おしっこをするときのように。どうしてそんなことをしているの? 自分でもわからなかったけど、フランクの何かが…。多分、あの視線でわたしを見ているということ…、わたしの写真を撮っているということが、そうさせたのかも。
「指でやって」とおねだりした次の瞬間、アンジーの指が第一関節までアヌスに滑り込んできた。彼女は何かローションを使っていたと思う。ぬるっとした感じだったし、簡単に中に入ってきたから。でも、ローションのことを考えている余裕などなかった。彼女は早速、指を出し入れし始めたので。 これまでもシャワーを浴びながら1度か2度ほど、アンジーに指を使ってもらったことはあったけれど、どういうわけか、この時ほど感じたことはなかった。 「ううっ…。ああん…」 指をのこぎり引きのように出し入れされながら、僕はすぐに喘ぎ声やうめき声を上げていた。もうすっかり色欲に我を忘れた状態になっていた。 「もっと…、もっとして……。お願い、もう一本、指を足して。アンジー。おまんこにもう一本入れて」 アンジーはすぐに求めに応じ、二本目の指が僕の肛門に入ってきた。あまりにも気持ちいいので、すぐに3本目も求めてしまった。 3本目も入ってきた時、これまでないほど中がいっぱいにされた感じになった。不思議な感覚だったけれど、本当に気持ち良かった。 アンジーはそのような感じで、たっぷり10分は僕に出し入れを続けた。その時間が過ぎ、彼女の指がすーっと抜かれた時には、僕はすでに至福の状態を漂っていたと思う。 しかし、指が抜かれると途端に、空虚感が下腹部を襲った。勝手にお尻がぐるぐると円を描くように動いているのを感じた。失われた指を探し求めているように動いている。 するとアンジーが両手を僕の腰に添えるのを感じた。 「もっと欲しいの? 私にもっと犯してほしいの?」 「ああ、欲しいの…。お願い、アンジー…。もっとちょうだい…。もっと犯して…」 まるで幼い女の子のような声になっていたのは自分でも分かっていた。 次の瞬間、彼女の指だと思っていたものが僕のお尻の入り口に当てられた。僕は何も考えずにお尻を突き返した。そうやって彼女の指を自分に押し入れようとしたのだった。その指より大きなものがアヌスにぐいっと入ってきた後になって初めて、僕は、それが指ではなく、何か他のものだと知ったのだった。何か丸いものが中に入っていた。しかも、その丸いものは棒のようなものにくっついている。 途端に身を強張らせ、訊いた。「アンジー、何なの?」 目隠しを外そうとしたがアンジーが押しとどめた。 「大丈夫よ。目隠しはつけたままにしておくの。いまあなたのおまんこに入ってるのは、私のおちんちんだから。もう中に入ってるわ。だから、無駄に身体を緊張させない限り、痛みはないはずよ」 「どうしておちんちんが? 理解できないよ」 この時点では僕はある種のことについて、まったく無知だったのである。 「いまは心配しないの。大丈夫だから…」 そう言って彼女が両手で僕の腰を左右から押さえるのを感じた。彼女が少し軽めに手の爪を腰の肉に食い込ませるのを感じた。多分、本当に彼女自身が入っているのだと僕に知らせるために、そうしたのだろうと思う。 「あなたが私と同じくらいこれを求めているのは分かってるの。だからリラックスして。なされるがままになっていて。そうすれば気持ちよくなって、大好きになると分かってるから」 僕は何が起きてるのか、分からぬままだった。アヌスにペニスを入れられているような感じはしていたが、本当にそうなのか分からなかった。それまで、そんな経験がなかったから。そもそも、そういうことを考えたこともなかったし、どんな感じになるかも考えたことがなかった。だが、どう考えても、そうされているように思われる。 アンジーは僕が無言でいるのを受けて、僕が受け入れることにしたと解釈したようだった。徐々に深く動かし始めた。僕は、深く入ってくるように感じると、身体を引いて逃れる反応をした。だがアンジーは僕の腰をしっかり押さえ、僕が動かないようにさせた。そうして、じわじわと僕の中に入ってきた。 10センチ以上入れられた後は、僕も、もはや止めることはできないのだと思い、諦めて身体を弛緩させた。言われたとおり、リラックスして、アンジーにしたいことをさせることにした。
アンドリューは私の手を握り、そしてふたりはキスをした。キスをするといつも最初の時のように感じる。いや、正確には最初の時ではない。アンドリューが私がドニーであるのを知った後の最初の時のように感じる。彼はキスをするとき、キスにとても愛情をこめてする。子供たちは私たちのエネルギーをものすごく吸い取ってしまうけれど、それでも愛し合うためのエネルギーについては、いつも残っているようだ。 子供たちはアンドリューを少しも困らせない。何と言うか、子供たちは彼にとってはストレスになっていないということ。彼は、自分のオフィスでプログラムを組みながら、そこで子供たちを遊ばせている。子供たちはほとんど彼が目覚める瞬間から、彼に付きまとって、彼女たちが眠るまでそれが続く。いつもアンドリューのそばにいたい様子なのだ。そしてアンドリューの方も子供たちがそばにいるのを楽しんでいる。 そのおかげで、ディ・ディも私もかなり生活が楽になっている。双子を抱えた母親の大半は、ぼろぼろに疲れ果ててしまうものだ。私たちは実質4つ子を抱えているようなものだが、それでもかなり落ち着いた生活だし、比較的、充分に休息を取ることができている。でも、思うに、これはアンドリューと子供たちの陰謀なのではないかしら。私たちを休ませておけば、アンドリューは、元気な私たちを相手にかなりたくさんセックスを楽しみ続けることができるわけだ。だから私たちに休息を与えているのではないかと。あの人、飽くことがないから。 だけど、それもこれも私たち、ディアドラと私が原因といえる。彼は私たちを魅力的すぎてどうしても抑えきれないと感じている。そう説明する彼のことを私も信じるようになっていた。私たちは本当に魅力的で抑えきれないのだ。少なくとも彼にとっては、私たちはそう見えている。他の男がどう思うかなど、私もディ・ディも関心がない。 私もディ・ディも身体を元の状態に戻すのに数カ月かかった。体重はふたりとも50キロに戻った。これは、ぴったり妊娠する前の体重。ふたりともお腹に妊娠線ができたが、アンドリューはむしろ妊娠線があった方が好きと言っている。経験を積んだ身体に見えるのがかえってそそられると。 それにしても妊娠線すら、私とディ・ディがほとんど同一だなんて。不思議すぎる。ふたり並ぶとふたりの線が一直線につながって見えるなんて。 アンドリューと私のふたりで寝室に入った。ふたりだけになると、アンドリューは愛の詩人のようになる。私への愛を雄弁に語り続ける。その言葉で、私はまるで王女様になったような気分になる。この人は本当に私たちのことを思ってくれている。私はこれまでずっと、まるで愛の繭の中で生活してるように感じている。 二人ともゆっくり服を脱いでいく。彼の胸板は美しい。ほとんど胸毛はないけど、しっかりした筋肉質の胸板。とても強い男の人だけど、私たちや子供たちと一緒にいる時は、とても優しい人。 彼が消耗しているところを見たことがあるし、欲求不満になっているところも見たことがある。でも、怒ったところは一度も見たことがない。私たちと一緒の時は決して腹を立てることがないのだ。ディアドラと私はもうちょっと移り気な性格。時々、大きな声で怒鳴ったりしてしまう。普通は彼の食生活に対して。だがアンドリューは決して怒鳴ったりしない。
***この部分から、「グラフ先生」でなく「ミセス・グラフ」と訳語を変えました(アッシュ)*** パソコンの前に座って、ログオンした。メールを開くと、ミセス・グラフとステファニの両方からメッセージが来ていた。嬉しい驚きだ。 まずはミセス・グラフの方から開いた。 「親愛なるご主人様。私とご主人様の間に育っている絆について、まさにご主人様が書かれていた通りです。私はご主人様の求めを満たすしご奉仕するために毎日を生きています。ご主人様が私のことをお世話してくださると知っているから。いつも気がつくと、ご主人様と面と向かってお会いし、ご主人様の腕の中に溶け込むようにして抱かれていることを夢見ています。ご主人様がお望みならどんな時でも私を愛してくだい。そうされることを夢見ているのです。ご主人様が私のことを、私の身体のことをどれだけ神聖なものと思ってくださっているか、理解しております。私の身体はご主人様にとっては寺院のようなもの、そして、ご主人様はその寺院の王であるのです。その事実を受け入れています。今朝もまた、夫が近寄ってきたので、猛烈に拒否いたしました。夫と愛し合うことを思うと、近頃、吐き気を感ずるようになっています。また会える日が早く来るよう祈っていますし、いつの日か、ご主人様がわたしをこの禁じられた生活から連れ出し、永遠にご主人様のものにしていただける日が来ることを祈っているのです。早く会わせてくださいませ。できるだけ早く。ご主人様の永遠の奴隷より」 俺はにんまりとしながら返信ボタンをクリックした。俺も今すぐ会いたい。だが、その前に少し眠っておく必要があった。明日はステファニに会わなければならないので、その日は問題外だ。俺はキーボードに手を添え、打ち込み始めた。 「ミセス・グラフ。お前がますます完璧な奴隷に進化しているのを読み、またも感動している。すぐに会えるだろう。明日になったら、いつ会えるか話せると思っている。俺の神聖なる霊廟にお前の旦那が入ることをずっと拒否しているのだな。よいことだ。お前がいかに心身を俺に捧げ、規律を守っているかが分かる。お前は、それに対して、やがてふんだんに褒美をもらえることになるだろう。俺の許可があるまでは、いかなる者にも俺の神聖なる霊廟に立ち入らせてはならない。なかんずく、俺の許可なしには、お前自身すら俺の霊廟に入ってはいけない。お前の心の中を激しく駆けめぐるよこしまな思いに負け、俺の許可を求めることなしに、自分の身体に触れたりしたら、厳しいお仕置きを受けることになるのを覚悟するように。一つ、お前に真剣に訊いておきたいことがある。お前は、俺が求めることをどんなことでも、あらゆることを喜んでする気があるかどうかだ。時間をかけて、真剣に考えるがよい。お前の返事を待っている。ご主人様より」 俺は送信ボタンを押し、メールを送った。それから受信ボックスに戻り、ステファニのメールをクリックした。 「あんたをご主人様と呼べって? はっ! ジャスティン、あんたは本当に最低な人間だわね。夫とのセックスを拒めって? あんた、いったい何様のつもり? いつか、このことに対して、きっちり代償を払ってもらうわ。地獄に落ちて、腐りきればいいのに。私のことなど、あんたに関係ないことなのよ。ステファニ」 苦笑いしながら返信ボタンを押した。打ち込みしながら思わず笑い出しそうになっていた。 「ステフ、ああそうだよ。お前は俺をご主人様と呼ぶようになるんだ。次のメールで俺のことをご主人様と呼んでいなかったら、お前にたっぷり仕置きをせざるを得ないことになると覚悟することだな。今朝、お前に言ったことをちゃんと理解していないかもしれないので、改めて伝えておこう。お前の旦那とは二度とセックスするな。理解できない部分はあるかな? 俺が何様かと訊いていたな。俺はお前のご主人様だ。ご主人様より」 メールを送り、すぐにパソコンを切った。ベッドへ行くと共に、ばったりと倒れ、横になった。今夜のメインイベントのことを思い始めた。どんなことがあるんだろう? エロいことを考えてるせいでちんぽが固くなり、なかなか寝付けない。様々な可能性が頭に浮かんできて、頭が冴えてしまう。しかし、意図的にエロティックじゃないことを考えることにしたら、ようやく眠くなってきた。 多分、熟睡していなかったのだろうと思う。何度も目が覚めた。目が覚めるたびに、今夜のことを考え始めていた。トリスタの家での夕食。クラブ・カフスでのメインイベント。目を閉じ、眠ろうと集中した。そしてやがて、気づかぬうちに、また眠っていた。
眉毛にどんなことをされたか、僕が最初に感じた印象は正しかった。僕の目の上にあった形が整えられていない濃い眉毛は、すっかりなくなっていて、今は剃刀のように細い、鉛筆で描いたアーチ状の眉があるだけだった。 まぶたは濃い目の色がつけられ、重たげにミステリアスな雰囲気が漂い、目の上下にシャドーが加えられ、眼尻に行くにつれて他の色と混じり合っていた。まぶたが重たげなのは、長くて濃い、過剰なほどのつけまつ毛の重さも関わっていた。そのまつ毛が今は僕のベビーブルーの瞳を縁取っている。 同じくらい濃い黒いライナーが、左右それぞれのまぶたの上下に引かれていた。その線は眼尻を超え、尖った点となってずっと先まで延びている。 唇は、その輪郭を濃い赤ワイン色で塗られていた。唇がふっくらしているように見せるためか、意図的に、本来の唇のラインの外側に引かれていた。その輪郭の内側を濃い赤の色が満たしていた(この色をチャンタルは「強奪の赤」と呼んでいた)。仕上げにグロスが塗られていて、唇は濃赤サクランボのように輝いていた。 頬骨は、骨の下側に暗い色、上側に明るい色を塗ることで、前より大きく高くなっているように見えた。同じような明暗がこめかみとあごの下にもつけられ、元々の顔の形を浮き彫りにさせていた。実際、顔はほとんどハート形になって見え、際立って魅惑的に変わっていた。 そして顔全体が、たくさんのゆったりとした大きなカールがついた髪の毛で縁取られていた。髪の毛の色はブロンドだが、非常に薄い色で、ほとんど白と言っても良く、それが滝のように背中に垂れ下がり、腰のあたりまで降りている。 手の爪は、ほとんど卑猥と言えるほど長く、先に伸びるに従って下方にゆったりと曲がっている。その先端はじゃっかん角に丸みもあるものの四角形に揃えられていた。色は唇と同じく「強奪の赤」の色で、ゴールドのネールアートが輝いていた。 足の爪も同じように完璧な赤とゴールドの色合いで、足先から少しだけ外側に伸びていた。これをチャンタルは「彫刻的足爪」と呼んでいて、今は大人気だと言っていた。確かに、僕が履いていたような、つま先部分が空いている靴にはぴったりの足爪だった。 首の周りのチョーカーは密着して8層に巻きつけたゴールドの鎖で、それと調和するように、左右の耳にも8つ新しいピアスがつけられていた。左右の耳の頂上のところにはゴールドの球状のスタッド( 参考)があり、耳の外側の縁には幅広のゴールドのクリップがついていた。小さめのゴールドのリングが4つ耳の縁の真中につけられ、滝のように垂れている。とどめとして、左右の耳たぶには2重にピアスが施されていた。上の方のピアスには2センチ半の輪が一つ、下の方のピアスには大きな10センチもの輪が垂れていた。 左右の手の、細く長いかぎ爪状の指には、ゴールドの指輪が光っていた。足の方も、それぞれ2本の指にゴールドの指輪がはまっていた。加えて左の細い足首には、細いゴールドのチェーンが2重に巻かれている。 過剰すぎる化粧と装飾。思わずイキそうになっていた。視覚的刺激だけでイキそうになったことはこれまでの人生でなかったことだった。 正直に認めてしまおうと思うが、ずいぶん以前、すでに子供のころから、僕はいつも思っていたことがあった。つまり、自分が男でなく女の子だったら、どうだったんだろうということである。実際、こっそりと、母親や姉のランジェリを少し試したこともあった。だが、それ以上のことはしたことがなかった。もっと言えば、それ以上のことをする勇気がなかったと言える。 それが今、自分は完全に女装しているのだ。まったく新しい存在の次元に足を踏み入れたような気持ちがした。自分のこの姿を見て、僕自身が興奮している。そうだとしたら、このクラブに来ている他の男たちに対しては、僕はどんな効果を与えるのだろう? ダイアナは僕の心を読んだようだ。 「男たち、競い合ってあなたを獲得しようとするわよ」と彼女は感嘆した。「私の方が負けちゃって困るほど大騒ぎになるかも」 そんなことはあり得ないと真面目に思った。ダイアナは、他の子たちが僕の化粧をしている間に、彼女自身の化粧直しを済ませていた。僕と彼女はふたりとも、同じ男好きする顔の鋳型を使って作られたようなもの。だけど、ダイアナの表情やボディ、それに大胆なセックスアピールをもってすれば、ちょっと投げキスするだけで男をイカせることができるだろう。
ジウンは、多幸感による恍惚状態から心が回復するのにつれて、意識をしっかり持とうと努めた。陰唇は依然として敏感なままで、そこに何か柔らかなものが当たってるのを感じ、快感に思わず身体を震わせた。そこに手を伸ばしたジウンは、ノボルの興奮を表わす熱く固いものが自分の入口に触れているのを知った。彼はまだジウンの気持ちが分からず、彼女の意志を尊重して待っていたのである。 ジウンはノボルの一物がヒクヒクと痙攣しているのを感じながら、にっこりと笑顔になって、頷き、同意の意思を示した。そしてノボルが彼女の腰を抱えるのを感じた。 ノボルは興奮のあまり一刻も待てない気持ちになっていた。そして一気にジウンの奥深くへと分身のすべてを沈めたのだった。いきなりの挿入にジウンは痛みを訴える叫び声を上げた。その声を聞いて、ノボルは、彼女が処女であったと考えもしなかったことについて、自分を激しく責めた。そして睾丸が痛いほど疼いているものの、ジウンのためを思い、できるだけゆっくり動こうと努めた。 ジウンの身体が慣れるのを待ちながら、ノボルは出し入れの動きを再開した。彼は、分身を包み込むジウンのその部分の締め付けの強さを心から喜んだ。ノボルは、次第に快感に没頭し、いつしか腰を彼女の腰へと打ちつけていた。そして、ジウンがひときわ強く彼にしがみつくのを感じた瞬間、ノボルは彼女の中で噴出を遂げた。それはジウンが頂点に達したのと同時だった。 ふたりは乱れた息で喘ぎつつも、しっかりと抱き合い、やがて満足して眠りに落ちたのだった。 翌朝、ノボルは寝台についた多量の血液を見て、痛恨の念に襲われた。それに、もしかしてジウンは処女を彼に奪わせたことを後悔しているのかもしれないと思い始め、次第に不安感が増してくるのを感じていた。ノボルはどうしてよいか分からず、ただジウンが目覚めるのを不安に駆られつつ待ち続けた。 軽くまばたきをしながらジウンは目覚め、顔をノボルの方へ向けた。そして彼が心配顔で彼女のことを見つめているのに気づいた。少し上体を起こし寝床へと目をやった。そこに自分がもはや処女ではなくなった証拠があった。それからノボルへと視線を戻した。ノボルはわずかながら怖さにたじろいでるような顔をしていた。 ジウンは、そんなノボルのおどおどした表情を見て微笑み、優しく彼の唇にキスをし、再び枕に頭を乗せ、休ませた。 見たところジウンは昨夜の出来事を後悔していないようだと知り、ノボルは計り知れないほど安堵し、彼女を優しく抱きしめた。そして、彼女が居心地よさそうに自分の腕の中に包み込まれているのを見て、満足げに微笑んだ。こんな幸せな気持ちになるのは普通のことではない。多分、これまで起きたことはすべて、ふたりを結び付けるための運命の仕業なのだとノボルは思った。 その後、二人で簡単な朝食を食べた後、ノボルは例の石を持ってきて、そこに文字を書いた。彼の国に一緒に来てほしいと伝える文字だった。ジウンは不思議そうな面持ちでその文字を読み、それからノボルの顔を見た。ノボルは、ほとんど少年のように期待感を顔に表してジウンを見つめていた。 ジウンの心は、こんなこと向こう見ず極まりないことと叫んでいたが、それでも彼女は首を縦に振り、そして、いきなりノボルの両腕の中に飛び込んだ。彼女は、嬉しそうな顔をしたノボルに胸が潰れそうなほど強く抱きしめられ、明るい笑い声を上げた。 ちょうどその時、ジウンは、家の外で人々の声がするのが聞いた。知らない言葉をしゃべっている。だが彼女が愛する人はその言葉が分かる様子だった。そして、なぜか突然、何かを恐れている顔になっていた。 ノボルは、ジウンから離れ、素早く石のところに這って行き、それから家の外へ駆け出し、引き戸を閉めた。 ジウンは、石に書かれた文字を見た。「中に留まってるように」という意味のその文字はやがて乾き、消えた。 つづく
私は振り返って、早速、新しく顔を出していたおもちゃの相手を始めました。それにしても大きい。たぶん25センチ以上はあったと思います。できる限りお口に入れようとしてみました。でも、どうがんばっても、この怪物にディープスロートをすることはできませんでした。 かなり固くなったのを受けて、コンドームをつけてあげました。でも12,3センチほどしかカバーできませんでした。 立ちあがって、夫の方に向き直りました。この大きなおちんちんにお尻を突き出すとき、確実に夫の瞳を見つめていられるようにしたかったからです。 ジョンはニコニコと笑顔のままでした。それを見てから、私は腰を折って前かがみになり、脚の間に手を差し込みました。そして、あのおちんちんを握って自分に引き寄せたのです。最初は割れ目に沿って撫でつけました。とたんにゾクゾクと興奮が走り、体が震えました。 そして、ゆっくりとあの大きな道具を陰唇の間へと入れていきました。あそこの中をギリギリと広げられます。その感覚が頭の中を駆けめぐり、自然と口を大きく開いていました。それから、ゆっくりと、あの野球バットに向けてお尻を押し付けていきました。お尻の頬が壁に触れるまで。 ちょうどその時でした。至福の穴を挟んで両側にドアの取っ手のようなものがあるのに気づいたのです。左右とも穴から30センチくらいのところについていました。私はその取っ手をしっかり握り、自分のお尻を壁に向けて押しつけました。 あのおちんちんは、ゆっくりと引いては押し込む動きを始めました。どうか、このおちんちんの持ち主は、私から抜けた時にコンドームを外すようなバカなまねはしないように。私はそれだけを願っていました。私たちはギザギザがついたコンドームを使っていたので、もしこの人がコンドームを外したら、私にもそれが分かります。幸い、その人は外したりしませんでした。 彼は10分ほど私にした後、コンドームの中に出しました。私が壁穴を通して見知らぬ男に奉仕している間、私とジョンはずっと見つめあったままでした。この大きな道具から、かなり強烈なオーガズムを2回得ることができました。 これをしている間に、私の胸からお乳が滴りはじめていました。どういう仕組みか分かりませんが、私の身体は、あんなに大きなものであそこの中を満たされたことで宙を舞うような快感を得て、あそこと乳房の両方にたっぷり体液を分泌するように指令が行っていたみたいです。 私は体を引いて、その肉棒から抜け出て、その人が出してくれたものを確かめました。コンドームはちゃんとついていましたが、5センチくらいずれてしまっていました。先端のところにはたっぷりとスペルマが溜まっていて、その重さでゴムがだらりと垂れ下がっていました。 私はコンドームを外してあげ、生身の肉棒をお口できれいにしてあげました。その人が行ってしまう前に、壁越しに訊きました。 「私のおっぱいからミルクを吸ってみる?」 「ああ、やらせてくれ」 との声が聞こえました。 私は肩のストラップを外し、トップの中から乳房を引っ張り出しました。右側の乳房を穴の中に突き出すと、上下の唇が出てきて、ぱっくりと咥えました。チュウチュウ吸っています。授乳していると、その刺激からか、あそこから洪水のように愛液が溢れ出していました。 5分ほど授乳した後、「もう一方のお乳も吸ってくれる?」と訊き、左側の乳房に交代しました。そちらも5分ほど吸ってもらいました。 「お乳を吸ってくれてありがとう」と礼を言い、胸を壁から離しました。 「俺の方こそ、ありがとう。一生忘れられないようなセックスを経験できたよ」 「あなたの持ち物、すごかったわ。私のあそこ、十分楽しませてもらったわよ」 私は立ち上がり、夫の座っていたベンチに座りました。もう、そろそろお家に帰りましょう。家に帰って一緒に赤ちゃんを作りましょう、と言おうと思った時でした。穴の中から、テカテカに黒光りしてる美しい黒ペニスが顔を出したのでした。 それを見た瞬間、身体がぶるぶると痙攣しそうになりました。どうしてもあのおちんちんが欲しいと思いました。そしておねだりする目で夫の顔を見ました。ジョンは笑顔で、「楽しんでおいで」 と言いました。 もう我を忘れた状態になっていました。頭の中は、あの美しい黒い物で身体を貫かれることでいっぱいになっていました。すぐさま後ろ向きになって、お尻を壁に向けようとしたら、ジョンが言いました。 「何か忘れているんじゃないのかな?」 「あ、そうだった。コンドーム…」 私は顔を赤らめながら言いました。
「オーケー、それでどうすればいいの?」 わたしがそう言うと、みんながいっせいに話し始めた。誰もがそれぞれ何かアイデアを持っているようで、みんな互いに話し合っている。やがて、ティムが大きな声をあげ、他の人は耳を傾けた。 「この話をまとめる方法は、こんなことしかないんじゃないかな。つまり、みんなでポーズを一つだけ選んで、後はみんなそれぞれ違ったアングルで撮影するという方法。…というわけで、ケイト、そこにリラックスした格好で立ってくれる? 手を腰に当てて、ポーズをとって……。そう、そんな感じで」 ティムに言われたとおりにすると、突然、みんながいっせいにわたしにカメラを向け、シャッターを切り始めた。 これなら大丈夫だわと思った。スカートの裾はできるだけ下に伸ばしてあるし、胸も半分は隠れてる。できるだけ可愛い笑顔になって、ポーズをとった。 カシャッ、カシャッ、カシャッ そのポーズの後、ティムが新しいポーズを指示した。 「ケイト? 今度は後ろ向きになって、僕たちの方を振り返ってみて」 両手を腰に当てたまま、言われたとおりにした。 「オーケー、今度は両手を腰に当てたまま、背中を反らしてくれる?……いいよ、そんな感じ。髪の毛が背中に流れるようにして」 その姿勢になったとたん、ブラジャーとブラウスの中で胸が張りつめた感じになった。何か見せちゃいけないものを見せていないかしら? それを確かめようと、みんなを見ようとしたら、とたんにみんなは、ダメダメ、ちゃんと後ろを振り返っていて、と叫んだ。仕方なく、そのポーズのままでいた。みんなシャッターを押し続けている。 気がついたら、フランクがわたしの方に回り込んでいて、わたしの胸を撮っていた。 まあ! こんなに近づいていたなんて! 傍若無人に振舞っていて、自分の友人の母親だというのに、その胸が間違って露わになったらその隙に写真を撮ろうと待ち構えている! なんて無遠慮なの! ああ、本当だったら、こんな姿勢を止めるべき。…なのにわたしはそうしなかった。どっちかというと、さらに背中を反らせていた。この子、わたしの胸を見たがってるの? カシャッ、カシャッ、カシャッ 「ケイト、最高だよ。パーフェクト! まさに僕らが望んだとおりだよ」 とティムが言った。 でも、その時、頭の中にあったのは、フランクがわたしの真ん前に立っていて、胸を半分露わにしているわたしの写真を撮っているということだけ。乳首が隠れていればいいんだけど…。興奮で身体がゾクゾクしてきた。またエッチな気持ちが目覚めてしまう…。 ティムがまた言った。 「オーケー。今度はちょっと大胆なポーズをしてみない?……ちょっとセクシーなポーズを?…」 「いや、俺はこのままでも充分いいと思うぜ」 とフランクが言った。 わたしは姿勢を戻してフランクを見た。彼の目がわたしの胸に釘づけになっている。えっ?! っと思って胸元に目を落としたら、ブラの端から乳輪が顔を出してるのが見えた。乳首はシースルーの生地の中にかろうじて隠れていたけど。すぐにブラを上げて隠した。フランクを睨みつけながら。 「大胆なポーズって? どんなポーズをしてほしいの?」 と問うような目でティムに聞いた。 ティムはちょっと返答に困ったような顔をして、息子の方に視線を向けた。わたしがトミーの母親だということで、本当に言いたいことが言えないみたい。 「ただのセクシーなポーズでいいんだよ、ケイト」 とようやくティムが答えた。 ふーん…。この子たちセクシーなポーズを求めてるのね…。じゃあ… 60センチくらいに脚を広げて、ちょっとだけ膝を曲げ、髪を掴んで頭の上に持ち上げて見せた。これで充分セクシーに見えるはず。 聞こえたのは、男の子たちのハッと息をのむ音と、シャッターの音だけ。なんだか太ももの上のところがスースーする感じがした。多分、ショーツの端のところが外に出てて、見えてるかも。そんなことを思っていたら、だんだん、息が苦しくなってきたし、心臓もドキドキし始めた。 息子の方を見てみた…。目を大きく広げて、ハアハアいってる。今の状況を喜んでるのは確か。他の男の子たちも同じような感じでわたしを見ていた。……みんな欲望をたぎらせてる感じで。 この時も、なんだか自分が強くなったような気がした。わたしは、この身体を使って男たちをコントロールできるの。みんな、わたしの身体をちょっとだけでも覗けるならと、どのようにも操れる感じだわ…。 もうちょっとだけ脚を広げた。いまはショーツが丸見えになってるかもしれない。男の子たちはわたしを取り囲んで、いろんな角度から写真を撮り続けた。わたしは、自由に撮らせてた。今となってはもう自由に。だってまだ身体の肝心なところは隠れてるし、大丈夫だから…。 「ちょっとみんな、これってきつい仕事ね。ちょっとお手洗いに行きたいわ。ブレークを入れてもいいんじゃない?」 過熱して、状況が手に負えなくなるのは嫌だったので、そう言ってブレークを入れさせた。
アンジーが僕のお尻の割れ目を舐めはじめた。思わず、よがり声が唇から洩れてしまう。彼女の唇がお尻の穴にだんだん近づくのを受け、小さく身震いまでしていた。すぐに舐められるのかと思ったが、それは焦らしにすぎなかった。実際、彼女の舌はあそこに触れることはなかった。 しばらくこんなふうな焦らしをされていたが、やがて、快感が高まってきた僕は、思わずぐっと背中を反らせ、お尻を突き出した。そして、その瞬間、アンジーの舌が僕のアヌスに触れたのだった。その時に僕の喉から出た声は、安堵の溜息と悲鳴の混じり合ったような声になっていた。 アンジーは1分か2分くらい、そこを舐めていたと思う。いったん口を離して僕に訊いた。 「私のガールフレンドは、あそこを舐められるのが大好きなの?」 「ああ、そうです。とても気持ちいいの」 と彼女の舌を求めてお尻を上下に振りながら答えた。 「じゃあ、してほしいことをちゃんと言いなさい。可愛いおまんこを舐めてって私に言うの。舌をおまんこに突き刺して、舌で犯してっておねだりするのよ」 アンジーは僕の尻頬にチュッ、チュッとキスをしたり、甘噛みをしながら言った。 「ああ~ん……」 早く満たされたい欲望に思わずうめき声をあげていた。「お願い、アンジー……。舌でわたしのあそこを犯して!」 その言葉を最後まで言い切らないうちに、アンジーの舌先が僕のアヌスに突き刺さった。電光石火のような衝撃が走った。 「あ、ああーッ!」 正直に言って、アンジーの舌が可能な限り奥深くに突き刺さってきた瞬間、僕は、プレゼントをもらった少女のような悲鳴を上げていた。 「アンジー! その舌でもっとわたしを犯してください…」 促されたわけでもないのに、自分からもう一度、おねだりを叫んでいた。アンジーは僕のおねだりに応じて舌を入れたり、出したりを続けてくれた。 どのくらいの時間、彼女が舌で僕を犯してくれていたか、分からない。たった数秒のことだったのかもしれない。実際はもっと長かったように思うけれど、やがて彼女が舌を引き抜き、疲れたような溜息を洩らすのが聞こえた。 舌が離れてしまうのを感じ、僕は泣き虫の女の子のような声でおねだりした。 「お願い、アンジー…。もっと犯して。お願いだから…」 「もうできないわ。舌が疲れちゃったもの。その代わり指を使うけど、どう?」 少し楽しんでるような声で、そう言うのが聞こえた。 「ええ、お願い。指で犯して…」 「じゃあ、両膝をついて、頭を枕に埋めなさい!」 と彼女は僕の尻頬をぴしゃりと平手打ちした。「そうやって、その可愛いお尻を私に突き出すの。淫乱な女がするように。あなた、どんどん淫乱女に近づいてるみたいね。その格好になったら指で犯してあげるわよ」 僕は両膝をついて、お尻を高々と掲げた。 「そう。淫乱女はそういう格好をして、犯してくださいって頼むものなのよ」 「ああ、お願いです。やって! 犯してください! わたしのあそこを!」 甲高い声で叫んだ。 あの時のことを今から振り返っても、自分がどうしてあんなに淫らになっていたのか、信じられない。でも、アンジーは、望むとおりのことを僕にさせるために、どんなことをすればよいか、どんなことを言えばよいかを心得ていたのだと思う。どうすれば僕を興奮させられるか、どうすれば自分が行っていることは完全に普通のことだと思わせられるかを心得ていたのだと思う。ともかく、あの時は、僕はアンジーの指をアヌスに入れてもらうことしか考えていなかった。
ドニーの話し私はアンドリューと子供たちと一緒に過ごす時間が大好き。子供たちがそばにいる時は、アンドリューはあまりしゃべらない。彼の代わりに、子供たちが彼の言葉をしゃべってくれる。これがとても笑える。アンドリューは、もうあきらめたみたい。 子供たちは18カ月ごろにちゃんとした話しをし始めたが、最初から、完全な文で話しをしていた。この子たちが自分たちが話していることをどこまで理解しているのか分からないけど、ともかく、たくさん喋っている。 ある日曜日の午後、私たちは小部屋でくつろいでいた。アンドリューはいつもの通り、ビッグマックとビールを手にアメフト試合を見ていた。彼は、ビッグマックに関連して彼が欠点を持っていることは自覚している。あれを食べるべきではないと知っている。だけど、それは伝統だからと。彼は自分の伝統を重視しているのだ。 子供たちは床に座って、レゴで遊んでいた。4人ともとても可愛い。ブロンドの髪、青みがかった緑の瞳、それにえくぼ。声はとても愛らしい。その声でアンドリューの考えてる言葉が出てくる。ほとんど卒倒しそうな言葉が。 心配しているのは、エマがドリスの前で4文字言葉を使ってしまい、ドリスを唖然とさせたことがあるのじゃないかということ。子供たちの中でエマが一番のトラブルメーカー。エマは何を言ってよくって、何は言ってはいけないか、ちゃんと分かっているはず。エマは、私たちの反応を見るのが好きなのだ。私が4人の中からエマを選び出すことができるのは、エマがそういうことを言う時だけ。エマの顔かたちでは分からない。どんなことを言うかでしか分からない。 アンドリューはとうとうファルコンズの試合を見始めた。それまでブラウンズにご執心だったのだが、それは自己崩壊に瀕していた。 というわけで、小部屋の中、アンドリューはテレビで試合を見ていて、子供たちは遊んでいて、私はみんなのことを見ていた。 エマがレゴのピースを二つくっつけようとしていた時、突然、叫んだ。 「マイケル! その馬鹿ボールを投げろよ!」 すると別の子が言った。「どうして、マイケルは馬鹿ボールを投げなくちゃいけないの?」 また別の子が答えた。「体当たりされたら、怪我するかもしれないから。そうなったら、ファルコンズは、馬鹿ブラウンズと同じレベルになってしまうから」 アンドリューは一度も口を開かなかった。じっとテレビ画面を見たまま。まるで私たちがそばにいるのに気づいていないように振舞ってる。 ひとりが私に訊いた。「ママ? ハーフタイムになったら何をするつもり?」 私はその子を見つめた。何と答えるべきかしら? 「ママは、パパがハーフタイムにしたいと思ってることなら何でもするつもりよ。いつもの通り」 エマが自信を持って言った。「ママとパパは一緒にヤルつもりなの」 とうとうアンドリューが口を開いた。 「エマ? 君はママに恥ずかしい思いをさせているよ。そのことは前にも言ったはず。パたちに気を使ってくれないかな? ハーフタイムの時はパパとドニーママの邪魔をしないでくれないか。その代わり、ディ・ディママのところに行って邪魔をするといいよ。ディ・ディママは4人のいたずら娘がやってきて、30分間、とことん邪魔をしまくるのをとっても嬉しいと思ってくれるはずだよ。その30分の後だったら、戻ってきて、パパの邪魔をしてもいいから」 エマが答えた。「でもパパ? 私たちパパの邪魔はしないわ。パパは、私たちのこと面白いと思っているもの」 「でもハーフタイムの時、ドニーママとパパだけにしてくれないと、パパを邪魔してることになるんだよ。だからお願いだよ」 エマはにっこりほほ笑んだ。「心配しないで、パパ。私たちはディ・ディママのことをお世話するわ。その間、パパはドニーママのお世話ができでしょ」 エマは、本当にマセたいたずら娘。この子が10代の娘になって、デートを始める頃が待ち遠しいわ。その時は、思いっきり恥ずかしい思いをさせてあげるから! その時が来るまでは、私は苦笑いして、我慢するしかなさそうね。 ようやく、ハーフタイムになった。試合は接戦だったので、30分しか余裕がないのが分かっていた。アンドリューは、接戦の場合、セコンド・ハーフを見そびれるのをとても嫌がるのである。 子供たちはキッチンに入って行った。キッチンではディ・ディがだらだらと夕食を作っているところだった。キッチンには、ドリスが気分転換のために彼女の洞窟のような居場所から出てきていて、キッチンテーブルのところに座って、時々、ディアドラの料理のやり方に批評を加えていたところだった。 だが、子供たちがキッチンに走って入ってくると、とたんにドリスはいそいそと退却した。多分、ディ・ディはほっとしたことだろう。ドリスは、私たちが何かをするとき、それが間違ってると思うと、ちょっとだけ口やかましくなるのである。
父親の後ろをついて、スクリーンドアを出た。バタンと玄関ドアが閉まる音を背に、新車のキャラバン( 参考)へと向かった。 父親がドライバー席側のロックを外し、続いて助手席側も開け、俺たちは乗り込んだ。早速、父親はエンジンをかけた。 「すごい!」 と明らかに手の込んだインテリアを見回しながら、俺は声を上げた。 レザーのシーツはとても柔らかく、エアコンも最高だ。俺は手を伸ばして、ラジオのスイッチを入れた。まだ何もセットされていないようだったので、父親のために俺がセットした。ボリュームを上げたが、その音量に俺自身も腰を抜かしそうになった。 「ひゅーッ!」 と声を上げ、笑って父親を見た。 父親は耳を塞いで、「聞こえないよ!」と叫んでいたが、顔は笑顔のままだ。 後部座席をチェックしてる間に、父親はラジオの音量を下げていた。そしてエアコンを切ってから、エンジンを切った。 「で、どうだ?」 と父親はイグニッションからキーを抜き、俺に訊いた。 「前のよりずっといいよ」 俺はドアを開け、そう答えた。 新しいバンから降りると、父親はすぐに車にロックした。俺はポケットに手を入れ、ついさっき、譲ってもらったばかりのバンのキーを取りだした。 「ああそういえば、あの車、今日、プロの人に清掃してもらったぞ」 と家に戻りながら父親が言った。 「ありがとう」 と興奮しながら答えた。 「それに満タンにもしておいたから」と父親は付け加え、玄関ドアを開け、家に入っていった。 俺は早速、譲ってもらったバンのロックを開け、運転席に乗り込んだ。とたんに、ワクワクするようないろんなアイデアが頭の中を駆けめぐった。特に、荷台部分の両サイドにある鉄製の柱を見て、興奮した。本来は荷物がずれないようにロープで結えつけるための鉄柱だが、他にも使えそうだ。このバンにはいろんなことをしたい。だが、それにはカネがかかる。かなりのカネが。 すぐにステファニのことが頭に浮かんだ。分かっていようがいまいが、ステファニは俺の新しいバンの経費を賄うことになるのだ。そして、もし手ぶらでやってきたら、ステファニこそが、このバンの荷台に乗ることになる最初の女になるのだ。 バンの中がとてもきれいになっているのを見て驚いた。座席の布地も清潔だし、ダッシュボードも染み一つない。荷台の方をもう一度見た。こっちはいろいろ装飾を加えなくちゃいけないなと思った。 ここにブラッドの母親が乗った姿が想像できた。両手首、両足首に拘束具をつけ、バンの左右に結び付けられている姿。脚を大きく広げ、その付け根でおまんこがぱっくり口を開けている。カネが必要になったら、どこかにこの車を止め、その気がある若い男に声をかけ、奉仕の代金をいただくというわけだ。そんなことを思い、思わず顔がほころんだ。 だが、それはまだ先の話しだ。妄想はそのくらいにして、俺は車から降り、家に戻った。夜が近づいてきてるので、とりあえず、一度仮眠をしておきたかった。家に入り、リビングルームに入ると、父親は椅子に座って眠っていた。俺は静かに横を通り抜け、自分の部屋に戻った。
続く20分のうちに、左右の耳に繰り返し何かをチクチク刺された。どこか蜂の群れが耳のそばで静かに飛んでるような感じだった。いくつも手が伸びてきて、耳にできた針穴を消毒水に浸した綿棒でトントンと叩いていた。その後、両耳に何かを繰り返し取り付けてる感じで、どんどん重さが増していった。 「髪をつけなくちゃいけないわね。誰かヘアを持ってる?」 一斉に声が上がり、部屋中に轟いた。 「私、持ってるわよー」 ステージドアに通じる階段の方から、やかましい声が聞こえてきた。「どうやら、ヘアのところには間に合ったようね。お手伝いできてうれしいわ」 「ミミ、あなたは本当に可愛いわ」 イアナは、いかにも感謝してるようで、お世辞を言った。「手助けして欲しいの。あなたはヘア関係については何でも知ってるでしょう? スペシャルな感じにしてほしいのよ」 「スペシャルね、オーケーだわ。『ショーガール・デラックス』のブリーチ・バニー・ブロンドで行くわよ。彼女の瞳はベビー・ブルーだから、すごくマッチして、最高になるはず!」 椅子がくるりと回されて、上向きに傾けられた。今は鏡が見えない方向を向かされている。僕の長い髪は後ろ側にブラシをかけられ、その後、まとめられて網のネットをかぶされ、ぴっちりと押さえられた。その上からブロンドの長い髪のかつらを被せられた。それから、ボビーピンがいくつか出てきて、パチン、パチンと音がして、かつらと僕自身の髪の毛をつなげた後、きちんと固定された。一度、仕上げに頭を後ろに強く振られたが、髪はしっかりと固定されていて、まったくズレることはなかった。 ある種のチョーカーのようなものが首に巻きつけられ、首の後ろで固定された。かなり幅のあるチョーカーで、首がすっくと伸びる感じだった。左右の手首にはたくさんの腕輪がつけられた。さらに手の指にも足の指にも指輪がはめられた。無毛の脚にに再びストッキングがするすると登ってきて、履かされた。 その後、両側から助けられて、椅子から立たされた。左右の二人から手が伸びてきて、ストッキングのしわを伸ばし、ちゃんと揃えた後、ガーターの留め具に装着。左の足首に鎖状のアンクレットを二重に巻かれ、留められるのを感じた。 それから、足を片方ずつ持ち上げられ、ダイアナの素敵なラベンダー色のスエード・ミュールを履かせられた。ずいぶんヒールを履いて歩いた経験は積んだものの、このハイヒールのミュールでは足の親指の付け根だけで歩くわけで、ふらふらしてしまい、バランスを取るだけでも本当に大変だった。 最後の仕上げとして、香水をふんだんに振りかけられた。シェリーによると「オブセッション」( 参考)という名の香水だった。この香り、クラブで出会った女の子たちがしていたのを思い出す。「妄執」という名のその香水は、男たちに引き起こす反応からすれば、まったく適切な命名だ。 僕を見て、称賛する「うー」とか「あー」とかの声が一斉に上がった。 「完成!」 とダイアナが勝ち誇って宣言した。「ほんとに見事だわ。さあ、あなたの究極の改造のデビューよ、準備はいい?」 そういうなり、ダイアナは優しく僕の両肩に手を乗せ、ゆっくりと椅子を回し、僕を初めて鏡の方に向かわせた。ダイアナは少なくともある1点については大成功を収めたと言える。鏡の中、赤い口紅を塗った口をあんぐりと開けて僕を見つめている過剰すぎるセクシーな女。僕の母親ですら分からないだろう。それは確実だ。 「過剰すぎる」と言ったのは、毎日普通に職場や街で見かける女性たちと比べての話しだ。舞台に上がるショーガールの化粧は、僕を取り囲んでいる彼女たちの嬉しそうにニコニコしている顔と完全にマッチしていたと言える。
実際、ジウンは、この見知らぬ男と寝床を共にするかどうか考えるとは我がことながら信じられない気持だった。だが、この男の振舞いには、どこか誠実なところがあり、ジウンは、男が彼女の名誉に危険をもたらすようなことは決してしないと言った時、その言葉を信ずることにしたのだった。 ジウンは、改めて警戒した一瞥をノボルに向け、その後、掛け布の上に身体を横たえ、壁を向いた。ノボルが隣に横になると、彼女はろうそくの灯りを吹き消した。 部屋は、入り口の戸の隙間から差し込む月光で満たされた。ノボルの隣に横たわることだけでも、いかに多くのたしなみに違反してしまうことか。ジウンは、それをあえて考えまいとした。だが、それでも、隣り合って横になっていることだけでも、ジウンは落ち着かない気持ちになってしまうのであった。 ノボルは彼女が居心地悪そうにしているのをはっきり察知していた。彼女がしきりともじもじと動き続けていたからだ。たまりかねたノボルはイライラした溜息を吐き、その動きを止めなさいと言うように、彼女の腕をぎゅっと握った。だが、彼女の腕に触れたとたん、ジウンが身を強張らせるのに気づき、素早く手をひっこめた。ジウンが肩越しに振り向いて怒った顔を見せた。 ノボルは両手の手のひらを宙に向けて広げて見せ、何の意図も持っていないことを示した。そして、彼女の顔の表情が和らぐのを見てほっとしたのだった。 その様子にはどこか面白いところがあったに違いなく、ジウンはクスクス笑い出し、それを見て、ノボルも意に反して微笑んでいた。そして、間もなく、二人とも声に出して笑いだしていた。ふたりとも笑いを止められなくなっているようだった。 ようやく二人とも落ち着いた後、ノボルはジウンの顔を見て言った。 「ジウン…」 ジウンも微笑みながら彼の名を呼んだ。「…ノボル」 「ジウン」 「ノボル」 ノボルにとって、まったく見知らぬ者であるのに、もっと言えば、言葉も分からぬ者であるのに、こんなに親密になるとは、実に奇妙なことだった。だが、二人で名前を呼び合うことで、状況の奇妙さが、若干、薄らいだような気がしていた。何よりノボルにとって不思議な気がしたのは、この女性といると、実に心が休まる思いがしていたことだった。このジウンという娘も似たような感情を味わっていたに違いない。というのも、額にかかった髪の毛を優しく払いのけた時も、彼女は嫌がる素振りを見せなかったのだから。 「ジウン…」 今回は、名前を呼ぶノボルの声は以前とは違っていた。それに彼女を見つめる顔の表情も。 ジウンはノボルに見つめられ、顔をほんのり赤らめた。そして恥ずかしそうに「ノボル…」と呼び返したのだった。 ノボル自身、自分が何をしたのか分からなかったが、気がつくと彼女の方に身体を寄せ、優しく唇を重ねていたのだった。自らの行為に驚いたノボルだったが、それはジウンにとってもほとんど同じだっただろう。ノボルはジウンが身を強張らせるのを感じたが、それでも彼女は避けようとはしなかった。ジウンは海のような香りがした。清らかで塩分を含んだ香り。 一度、唇を離した後、彼は再びキスを始めた。そして、ジウンが彼の求めに、ためらいつつも、返してくるのを感じた。それに勇気づけられ、ノボルは手を彼女の後ろ首にかかる髪に滑り込ませ、強く抱き寄せた。ジウンは小さな悲鳴を上げた。熱く固いものが身体に押し当てられるのを感じたからだった。 私は言葉すら分からぬ男と寝床を一緒にしている…。それに愚かしいほど淫らな気持ちにもなっている…。ジウンは不思議に第三者的に自分の状況を見ていた。すべてがとても現実離れしているのに、どういうわけか、この自分が助けた男に心を惹かれている。そして、キスをされ、手で身体を探られるのを許している…。 再び好奇心が勝ってきたジウンは、彼女自身の手がノボルの脚の間へと滑り入るのを止めなかった。そして、彼の一物に指を絡め、優しく握った。ノボルは小さなうめき声をあげ、彼女の行為に感謝の意を伝えた。 ノボルは夢中になりながら、ジウンの半丈の寝巻の帯を解き、彼女の胸を露わにさせた。ジウンは本能的に胸を隠そうとしたが、彼はそれを押しとどめ、引き続き彼女の寝巻を脱がし続け、とうとう彼女を素裸にした。 ノボルはジウンの意思を無視して身体を奪うことは決して望んでおらず、問いかけるような顔をして彼女の瞳を見つめ、無言ながらも、彼女の許しを求めた。そしてジウンも無言のまま、小さく頷いたのだった。 ノボルは自らの衣類を脱ぎ捨て、彼女に覆いかぶさり、キスを続けた。そして、ジウンが喜びの声を上げるのを聞き、あの部分がいっそう固さを増すのを感じた。 胸に唇を這わせ、さらに腹部を下へと舐め降りて行きながら、彼女の脚を広げ、その付け根に溜まっていた彼女の興奮の証を舐め取り始めた。 ジウンは、ノボルの舌があそこに来たのを感じたとたん、背中を反らせ、身体の下に敷いてある毛布を握りしめた。ノボルは両腕を蛇のようにジウンの腰の下へと滑り込ませ、彼女を顔に引き寄せ、その艶やかな肉壺を唇で覆った。その蜜のような味に頭の中が朦朧としてくるのを感じた。後頭部に彼女の両手の指があてられているのを感じた。自分の身体へ押さえつけている。それを受けつつ、ノボルは舌でジウンの身体を探り続けた。そして、やがて彼女が身体を震わせ、最後には絶頂に達し、身体全体を痙攣させるのを感じたのだった。
私は振り返って、穴からヌルリと顔を出している太いお肉のおちんちんを見ました。このおちんちんをおしゃぶりするには、どうしても、ひざまずく姿勢にならなくてはいけません。床に目を向けたら、そこにはさっき出された白濁がべっとりとついていました。でも、どういうわけか、汚れた床に膝をついても構わない気持ちになっていました。着替えをした時に、どのみち今夜が終わるまでに、ストッキングがボロボロになるはずと思っていたからです。 新しく出てきたおちんちんの前にひざまずいて、じっくりと見てみました。清潔そうに見えたので、お口に入れてみました。ちょっとムッとする味がしました。このおちんちんの持ち主は最近シャワーを浴びていないようでした。でも、それを除けば、こんな淫らなことをしていると思うと、私はすごく興奮していました。 知らない人のおちんちんをおしゃぶりしながら、ほとんどずっと夫の目を見つめていました。私にとって、夫が私を支援してくれている、私を愛してくれていると知ることが重要なことなのです。何か良くないことがあるなら、ジョンは目で私に知らせてくれることでしょう。でも、ジョンは満面の笑みを浮かべながら私の行為を見ていましたし、彼のおちんちんも、あそこも岩のように固く勃起し続けていました。コンドームをつけたままになっているのが、ちょっと間抜けに見えましたが。ジョンに対してはコンドームをつけたままでおしゃぶりし、この知らない男にはナマでお口で奉仕するというのは、悪魔のような皮肉でした。 この男をいかせるのに10分ほどかかりました。この人のは悪くはなかったけど、夫のほど美味しくはありませんでした。私の口唇奉仕が終わって、その人が引っ込んでいった後、私はジョンにヤッテとおねだりしました。 夫が私の後ろの位置について挿入しようとしてると、また新しいおちんちんが穴から出てきました。どうやらここに私がいることが他の人たちに広まっているようでした。私としては、それでOK。そう思いました。 ジョンが私を貫いた瞬間、私は絶頂に達しました。それもものすごく激しく。夫は激しく出し入れをして、さらにもう2回、私にオーガズムを与えてくれました。その間、私は新しく出てきたおちんちんをおしゃぶりし続けました。でも、ちょっとお口から出して、ジョンに、まだ、いかないでと言いました。夫にはできるだけ我慢し続けて、できるだけたくさんスペルマを貯め込んで欲しいと思ったからです。そして、私は、もっと淫らに振舞えば、夫はあっけにとられて、射精を先延ばししてくれるかもしれないと思ったのでした。 ジョンは激しく私に突き入れ続け、おしゃぶりをする私の体の炎を煽り立てました。やがて、この男の人も私のお口に出し始めました。この人は本当にたっぷり射精して、お口に入りきらず、溢れて床に垂れてしまいました。 その後に私がしたこと。それは自分でしたことなのに、自分でも信じられないことでした。淫らな行為にあんまり夢中になっていたせいか、私は出していただいたものをこぼしたのがもったいなくて、床に顔を近づけ、こぼれた新鮮な精液をベトベトになった床からじかに舐めとったのでした。もちろんひどい味がしましたが、その時の私はほとんど気にしていなかったようです。すっかり色ボケ状態になっていました。 夫は私がしたことが信じられないようでした。せっかく警告しておいたのに、彼はコンドームの中に出してしまったのです。夫は唖然とした顔をして私から抜け、ベンチに座りました。私は立ち上がって、チッチッチッと人差し指を立てて、「言いつけも守れないの? いけない子ね!」と注意しながら、彼のコンドームを奪い取り、中身をお口に入れました。夫の美味しいのをお口に入れたおかげで、さっきの悪い味も消えました。彼のおちんちんも舐めて、残ったスペルマをきれいに舐めとりました。ジョンのクリームはやっぱり最高に美味しいのです。 わざと不満そうな顔をして夫を睨みつけ、言いました。 「もう、あなたのおちんちんには、セックスしてもらわなくてもいいんだから!」 するとジョンは、あごで向こう側の壁を見るよう指図しました。見てみると、信じられないほど大きなおちんちんが壁の穴から突き出ていました。 「だったら、あのおちんちんでやったらどうかな?」 私は、不満顔になって夫を見つめました。 「バカなこと言わないで。忘れたの? 今日は、私、排卵してるのよ」 夫はにっこり笑っていました。 「ああ、そのとおりだね。でも、前に知らない男とセックスすることを考えた時は、そのことでやめようという気にはならなかったんだよね?」 私は真顔になってジョンを見つめました。「ジョン、私、本当に排卵してるのよ」 夫は私の瞳を見つめ、私が真剣であることを認識したようです。私たちの場合、見つめあうと私たち二人に効果をもたらすのです。私たちの視線がぴったり合うと、私たち二人は一体化して、一人の人格になるのです。夫も、今は、何が問題になっているか分かったようでした。そして、驚いたことに、夫は私にコンドームを手渡したのでした。皆さんお分かりとは思いますが、私はコンドームをたくさん用意して持ってきていました。 「ジョン? ここの人たち、ちゃんと着けてくれると思っているのね」 「君も同じ気持ちならの話しだけど、僕はやってみたい気がする」 私は、彼の膝の上にまたがってきつく抱き締めました。そして耳元に小さな声で言いました。 「とうとう、私たちの夢がかなう時が来たようね。そうじゃない?」 夫は頷きました。
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