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Changing the deal 「取引の変更」 

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68_Changing the deal 「取引の変更」

「ちょっと!」と、ジェシーは義理の兄のハンクの顔を見た。「それって取引に入ってないわよ。あんた、何も言ってなかったじゃない!」

「取引が変わったんだよ」とハンクは邪悪な笑みを浮かべた。「なんなら、代わりの取引でもいいぜ。地元にいるお前の友だちみんな、お前がこの夏じゅう何をしていたかを、大喜びで見ると思うぜ。あいつら、どんな反応するかな? お前、分かるか?」

「ま、まさか……。誰にも言わないって言ったじゃないの。約束したじゃないのよ!」

ハンクは肩をすくめた。「別に、パンティを履いて自慢げに歩き回ったのは俺じゃねえよ。お前だろ? 忘れたのか? あれはお前自身が選んだことだよ。その後に起きたことは全部、お前自身が引き起こしたことだろ?」

「説明したじゃないの! あたしは、声の代役になるコンペに出るために、その練習をしていただけ。あのキャラクターに馴染む必要があったのよ!」とジェシーは反論した。それは事実だったが、事実はそれだけではない。ジェシーは、自ら進んで、女性歌手の真似をする仕事を選んだのだ。女物の服を着て人前に出ても、社会的に許される。ジェシーはそれの可能性を思い、興奮して、とても無視できなかったからである。

「それ、お前の友達たちにも言えるんだよな? あいつら、理解してくれると思うぜ。だけど、それでも、だからと言って、お前がこの夏の間ずっと俺の彼女として振る舞ってきた理由の説明にはならねえよ。そうだろ? それに、お前、すごく上手に女になり切ってきただろ? どうして、そんなにうまく女になり切れてるんだ? それも説明できないのは確かだぜ?」

「あ、あんたが仕向けたんでしょ! あたしがあんたの彼女になるって同意しなかったら、皆にバラすって脅かしたからじゃない!」

「もう一回言うけど、それもお前が自分で選んだことだぜ? さて、今、お前自身で選ばなくちゃいけない選択肢が、もうひとつ、お前の目の前に出てきてるわけだ。俺の言うとおりにして、実際に俺の彼女になるか? そうしたら、俺はこの夏の出来事は思い出にしておこう。だが、もし、それを拒否すると言うなら……まあ、その場合は、どうするかなあ? 上手くいけば、お前の評判は今までと変わらないままになれるかもしれない。分からんけどな。最近は、若い連中はこういうことを受け入れるようになってるからな」

「ひどい……」とジェシーは、両手を肩までの長さのブロンド髪に走らせた。「そんなの選択肢だなんて言えないじゃないの。分かってるくせに」

「いや、選択肢には変わりがないだろ? さあ、どっちを選ぶ?」

少し沈黙し続けた後、ジェシーは溜息をついた。「いいわよ。でも、これが最後だからね。この後は一切ダメだから」

「まあ、お前がそう言うなら……」とハンクは同意した。

ジェシーはカウチに座り、ヨガ・パンツの腰バンドに両手の指を入れ、太ももの途中まで引き下ろした。そして、仰向けになり、両脚を持ち上げ、股間を完全に露出させた。

「優しくしてよ」 とジェシーは懇願した。

ハンクはニヤリと笑いながらズボンのチャックを降ろした。「約束はできねえけどな」


[2018/09/30] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Awakening 「目覚め」 

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68_Awakening 「目覚め」

「その調子よ」 とヘザーは近くの床にひざまずきながら興奮して目を輝かせた。「その調子でやってもらうの。脚を広げて、その大きくて力強い男に、最高のことをやってもらうのよ」

あたしは彼女の言う通りのことをしつつも、彼女と視線を合わせることができなかった。ジャックが太いおちんちんを押し込んでくるのに合わせて、あたしの唇から震える喘ぎ声が漏れた。恥ずかしさが波となって全身に押し寄せ、あたしの体をわななかせる。

「感じてるんでしょ?」とヘザーが甘い声で言う。「私には分かるわ。あなたって、とんでもない淫乱ですもの」

あたしが悪いんじゃないとヘザーに言いたかった。あたしは彼女があんなに強く言い張るから、こんなことをしてるだけなのと言いたかった。でも、本当のことは知っている。これを止めさせようと思ったら、いつでもできるということ。でも、あたしはこれを求めているということ。少なくとも、ヘザーと同じくらいに、コレを求めている。興奮するし、エロティックだし。あたしはこれに囚われ、夢中になっている。

ジャックがぐいっと入ってきた。あたしは小さく、甲高い悲鳴を上げた。彼がまさに突いてほしいところを突いてきたから。「そ、そこ……」息が絶え絶えになってる。「そこ、突いて!」

ジャックは、最低な男だけど、まさにやるべきことを知っていて、あたしの求めに応じて、やってほしいことをしてくれていた。一方、ヘザーの精選した男があたしを巧みに燃え上がらせている傍らで、ヘザー自身は絶えずあたしに猫なで声で恥ずかしい言葉を言い続けていた。あたしを辱める言葉。自分のカラダに素直に反応するよう励ます言葉。その言葉、すべて以前に聞いた言葉ばかりだけど、実際に男に犯されている時に言われると、心の奥に鋭く突き刺さってくる。あたしの中に入ってるのが彼女のストラップオンじゃなくて本物のペニスだと思うと、いっそう、最大の効果を持って突き刺さってくる。

オーガズムに近づいてる時、一瞬、すべてが明瞭に理解できる瞬間があった。これはフェチじゃない。これは遊びじゃない。あたしは役を演じてるわけじゃない。あたしは新しい人生を生きてるのだ、と。あたしが知っている人、誰を取っても、あたしはトランスジェンダーの女になっている。家族にも、友人にも、同僚にも、そうカミングアウトした。もう2年近く、女性として生活してきている。そして、この瞬間、あたしは昔の男性の生活に戻るなんてありえないと感じている。たとえ、その可能性があったとしても、戻るつもりだと言えない自分がいた。始まりがどんな形だったにせよ、今はあたしは変わってしまった。完全に変わってしまった。肉体的にも、精神的にも、魂の点でも。そして、元に戻る気はない。

とうとうオーガズムに達する。全身が激しい感覚に洗われていく。全身の筋肉が無意識的に収縮を繰り返し、快感のさざ波が打ち震えるカラダ全体に放射状に広がっていく。すべての細胞が一度、死滅し、その直後に清浄されて再生していくのを感じる。声が出ている。悩ましい声。叫び声。もっと続けてとジャックに懇願してる。この感覚。言葉に言い表すことができない、身体的快感と精神的快感のふたつがつながった強烈な快感があたしを襲い、その結果、心の中に、自分のアイデンティティが何であるかがはっきりと固まる。

自分は女なのだ。ようやく、その境地に達した。そして、あたしはこの事実を変えることがないだろうと思う。

[2018/09/29] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Artful revenge 「狡猾な復讐」 

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68_Artful revenge 「狡猾な復讐」

私は写真を見つめた。自分が、悔しさに口のあたりを歪ませてるのを感じる。写真を閉じたかった。削除したかった。でも、できなかった。ただ、言い知れぬ感情を抱きながら、写真を見つめるだけだった。夫の不実を示す写真を。

夫が浮気をしていることは知っていた。もう何ヶ月もそういう証拠を何度もつかんできていた。襟についた口紅。誰かほかの人の香水の匂い。深夜のメール。残業。兆候はいたるところにあった。

裏切られた気持ちだったけど、私の心の奥にあったのは、海のように広大な否認の気持ちだった。言い訳を見繕った。自分自身に、この証拠では足りないと言い聞かせた。何か幻影を見てるのだと思った。そして、ほとんど自分で問題ないと納得しかけた時、弟からのEメールを受けた。

弟とは何年も会っていない。正直、弟と音信不通になっていても気にならなかった。弟はずっと前からあまりに変になっていて、高校の後、彼が引っ越した後、家族みんながほっとしていたほどだった。私自身は恥ずべきことだと思っていたけど、彼が消えて喜んでいた自分がいた。

メールを開いた。

「こんにちは、ヘザー。ボクだよ。姉さんが存在しないフリをし続けてきたボク。ボクから連絡をもらうなんて期待していなかっただろうね。『オカマの弟』がいるなんて、思い出したくもないって。そうでしょ?」

私は一度も弟のことをそんな呼び方をしたことはない。でも、他の人たちが弟をそう呼んだり、もっとひどい呼び方をしてる時、私はただ黙って傍観していた。やめなさいと言えなかったと思う。そう言ったら、私も彼らの集中砲火を浴びることになっていたから。簡単に言ってしまえば、保身。弟も悪口を言われたくなかったら、普通に振る舞うこともできたはずなのだ。でも、弟はそうしなかった。彼は自分の進む道を選び、私は私で自分の道を選んだ。

メールはさらに続いていた。「まあ何と言うか、ボクはいま町に戻ってる。もう1年近く前から。でも、心配しないで。ボクは姉さんにも、クソ家族にも会う気はないから。ただ、あることを告白したいだけ」

私は溜息をついた。弟は過度に劇的に振る舞ってる。

「メールに写真を添付しておいたよ。姉さんはボクのことが分からないかも。最後に姉さんがボクと会ってから、ずいぶん変わってしまったから。でも、姉さんなら写真に写ってるもうひとりの人なら絶対に分かるはずだよね」

私はクリックして、画像を開いた。すぐに気持ちが悪くなったけど、弟の姿を見た。確かに予想通り、弟とはほとんど分からなかった。素っ裸で、誰か知らない男の精液を体じゅうにかけられている。どう見ても女の子にしか見えなかった。驚いていた時間はすぐに終わった。この写真の女性っぽい人が弟なのは理解できた。弟はずっと前から女性的だったのだから。当然だと言えた。

うんざりして写真を閉じようとしたとき、何か見覚えのある感覚が襲ってきた。弟のメッセージにあった通り、もうひとりの人物を私は知っていたのだった。この男性の顔はカットされていたけど、この肉体は隅から隅まで知っていた。何度も見たことがあるカラダ。少なくとも自分自身のカラダと同じくらい馴染みがあるカラダ。

事実を悟り、それを受けて心臓の鼓動が乱れてくるのを感じた。これは夫だ。高校時代、弟に対立する中心人物のひとりだった彼。今の私の夫。その夫が彼と肉体的な関係を持っている。彼女と呼ぶべきなのか? 今の弟なら、「彼女」と呼んでほしがってるのは確かだ。私は写真を何時間も見つめていたように思う。ようやく写真を閉じ、メッセージの残りの部分を読み始めた。

「ええ、その通り。彼、姉さんのご主人よ。彼、すぐに姉さんと離婚するって。あたしの方が、それほどいいってことね。まあ、あたしは姉さんが彼にしようとしないことを何でもしてあげてるから。でも、本当のこと言うとね、姉さんと彼との関係が終わったら、あたしは町を出るわ。彼なんかいらないもの。正直、憎んでいるし。でも、姉さんの人生を台無しにするためなら何でもするつもり。それが今のあたしの使命。それだけを考えてるの。だから、今のうち、どんな幸せか知らないけど、堪能しておくことね。その幸せ、じきに終わるから」


[2018/09/29] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Aftermath 「その後」 

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68_Aftermath 「その後」

「それで?」と、デクスターはパティオの椅子にゆったりと座り、ビールを啜りながら、彼らの創造物をまじまじと見つめた。そして、子供時代からの親友に顔を向けた。「もう終了だな。こいつは完了だよ。それで? これから彼をどうする?」

スティーブンはサングラスを前に突き出し、プールに裸で戯れるこの人物をよく見ようと、サングラスの上から視線を向けた。ひと月前と比べても、驚くほど変化している。その変化の多くが広範囲にわたる整形手術のおかげだった。デクスターの質問は的を射た質問だった。だが、過去にスティーブンとデクスターが共に彼にイジメられたことに対し、復讐しようと計画に着手した時には、スティーブンは、このような質問が出てくるとははとんど考えていなかった。

「分からないなあ。僕は、これをちゃんとできるかどうかばかり考えていたので、うまくいったらどうなるかなんて考えることもなかったよ」とスティーブンは言った。

「僕もだ」とデクスターは同意した。「本当に実現できたなんて、いまだに僕は驚いているんだ」

「ああ」とスティーブンは言い、肩をすくめた。「なんなら、こいつを皆に見せびらかしてもいいんじゃないか?」

「みんなって誰に? 彼を友達だなんて思うほど、彼と仲良かった人なんて、誰もいないと思うけど?」 とデクスターが言った。「それに、彼は別れた奥さんや子供にも話していないし」

「そうじゃなくって……」とスティーブンは答えた。「高校時代の僕や君のような人たち。僕たちみたいに、こいつにイジメられてた人たち。その人たちに今の彼を見せてあげてもいいんじゃないかな? その人たちも気持ちが晴れ晴れするんじゃないか? ざまあみろって」

デクスターがスティーブンの方を向いた。「でも、僕たちがこれをやったということは誰にも言えないのは知ってるよね? 彼は自分の意思でこうなったんだって、世の中ではそう信じてもらわないと。もし誰かにバレたら……」

「僕たちがあることをしたってことを? 僕たちが彼を洗脳したってことを? それって、そもそも、違法なのか? 裁判になったとして、それを証明できる人なんているのか? そんな人がいるなんて想像できる?」

「分からない。ちょっと、想定外のことのように聞こえるのは確かだけど」とデクスターが言った。

「裁判長は、こんなの申し立てられても、即座に棄却するさ」とスティーブンはにやりとしながら答えた。「つか、強制女体化? そんなの皆の常識を超えてるだろ?」

デクスターはすぐには返事をしなかった。その代わり、彼らが作り上げた豊満な肉体を誇る金髪のシーメールをまじまじと見つめていた。そして、ようやく彼は口を開いた。「パーティを開こう」

「何だって?」とスティーブンが訊いた。

「パーティだよ。ここで開いてもいい。彼がイジメた人全員が一か所に集まって、彼の今の姿を見るんだ。そして、みんなが満足したら、彼を働かせる。この世の中、シーメールのポルノ・スターなら、いつでも新人が出てくるのを待ってると思うし」

「その考え、いいねえ。早速、明日、手配をしてみるよ」とスティーブンは言った。


[2018/09/29] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

After the party 「パーティの後で」 

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68_After party 「パーティの後で」

「こういうの嫌い」とラナはボウタイの結び目を調節しながら言った。彼女には、この、首を絞めつけるモノを外さずにできることと言えば、こうするより他になかった。ラナは、辺りを見回し、同僚や友人である他の女性たちの中、同じように感じている人が何人くらいいるだろうと思った。「もう、帰れたらいいのに」

「いつもそう言うわね」と彼女の夫のボビーが言った。「でも、結局、最後には、あたしたち、楽しい時間を過ごした気持ちになってるわ。いつものように。それに、これも、今のあたしたちの生活の一部なんだから」

ラナは自分の夫を見て溜息をついた。いつもそうだが、ボビーが言うことは正しい。それに彼は美しい。きらめくシークイン(参考)のドレスを着た彼は他のすべての夫たちを圧倒していた。ラナは無意識的に腕を彼の細いウエストに絡め、抱き寄せた。そして、ねっとりと情熱的なキスをした。

ボビーは息苦しそうに体を離した。「やめて」と顔を真っ赤にしている。「みんなが見てる」

「見させてあげればいいのよ」とラナは答えた。「あの部屋には、同じことをしたくてウズウズしてない女なんかひとりもいないわ」

「そうね。それに、向こうにはあたしがキスされたいと思う女もひとりもいないわ」とボビーは答えた。「でも、今はダメよ。ここではダメ」

ラナは再び溜息をついて、夫を解放した。「あなたの言う通りね」と自分のジャケットの乱れを直した。「もちろん、あなたの言う通り」

ボビーはにっこりと笑い、顔を寄せ、妻の頬にキスをした。そして、彼女の耳元で、「後で、ね」と囁いた。

その夜、ラナはずっと他のことをほとんど考えられなかった。ララは、同僚たちと、見込みのありそうなビジネス上の取引や、スポーツや他の日常的な話題で会話してる時ですら、夫の約束が頭から離れず、気が散って仕方がなかった。自分に組み敷かれた彼のしなやかで柔らかいカラダのイメージが、しょっちゅう頭の中に浮かんでは消えた。一方、ボビーの方も、他の夫たちとおしゃべりをして、彼なりの仕事をしていた。疑うべくもなく、彼らの会話も、多少、男性中心的な話題であれ、ラナたちと同じように退屈なものだった。ファッションとか、お化粧とか、芸能人とか、読書クラブとか。この種の話題が少しでも興味深いと思われる世界があるなど、ラナには想像できない。

ようやく、夜も更けて、お開きが近づき、ボビーは妻のところに戻ってきた。ずいぶん時間が経っていたが、彼は、パーティが始まったころと変わらず、エレガントで優雅なままだった。

「ついて来て」と彼はラナの耳元に囁き、ひと目につかない隅へと彼女を連れて行った。そして、近くにある鉄柵にもたれかかり、中腰になった。ラナは、夫がパンティを履いていないのを見て驚いた。

「あなたが持ってるでしょ?」とボビーは荒い息づかいで訊いた。「あなたは履いているわよね?」

ラナはにんまりとした。「ほんと、悪い子ね。誰かに見つかったらどうするつもり?」

「ここには誰も来ないわ」とボビーはあたりを見回した。ラナは彼のドレスの裾をめくりあげ、完璧とも言える素晴らしい形の裸のお尻を露出させた。「それに、今は、あのマヌケなパーティに出てる人みんなに見られても気にしないわ。あなたにあたしの中に入ってきてほしいの。いまここで。今すぐ!」

ラナはますます笑みを広げ、ズボンのチャックを降ろし、お馴染みの紫色のペニスを引っ張り出した。長く、太い、ゴム製のペニス。

「あたしに頼むのは一回で十分よ」とラナは言い、ぐいっと腰を突きだし、愛する夫に挿入した。


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Adapting to corporate culture 「会社の文化に順応すること」 

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68_Adapting to corporate culture 「会社の文化に順応すること」

「セス、あなたのことが心配だわ。どうしてあなたには見えてないのか、それがあたしには分からない」

「理屈が通じないからだよ。ほんと、カレン。ボクたちはありえないって思えるほどの楽園で暮らしてるんだよ。ボクは素晴らしい仕事についている。この仕事でボクはたくさんおカネを稼いでいて、それで、キミも文筆活動に集中できてるんじゃないか。それに、ボクは今までにないほど健康的な毎日を送ってる。一体、何を心配しなくちゃいけないんだい?」

「真面目に言ってるの? あなたには、本当に見えていないの?」

「何が?」

「あたしには……あなたが分かっていないなんて、信じられない」

「いいから、言ってくれよ。どんなことでも驚かないから」

「いい? この仕事のこと。ええ、ペイは素晴らしいわ。それに、あなたは、自分がしていることを気に入ってることも知っている。でも、会社の人たちが、あなたにあの服装規定を強いてること、変だと思わないの?」

「どの会社にもある種の服装規定はあるものだよ、カレン。アメリカの企業とはそういうものだよ」

「ええ。でも、男性従業員にスカートを履かせる企業なんかどこにもないわ。お化粧させる企業も、髪の毛を伸ばさせる企業も。ほんとのこと言うと、あたし、あなただと見わけがつかなくなる時すらあるの」

「また、その話? 最初の時に言ったよね? この会社は世界中でも最も進歩的な会社のひとつなんだよ。世界中でだよ、カレン。この後、キミは、ジェンダーの区別をしないトイレのことに文句をつけるつもりなんだろ? それとも、会社が通わせてくれてるヨガ教室の話かな? それとも……」

「あなた、女みたいになってるの。ほら、あたし言ったわよ、セス。あなたは女の子みたいに見える。そしてあたしはそれがイヤなの。いい? あたしどうしても……どうしても、イヤなの」

「女の子? ふーん? その種のジェンダーのステレオタイプ化こそ、うちの会社が打ち破ろうとしていることなんだよ。女の子みたいに見えるって、どういう意味なの? どうしてボクはスカートを履いてはいけないの? どうして可愛いヘアスタイルをしてはいけないの? どうしてお化粧してはいけないの? 女性だけがそういう利益を持つべきだなんて、性差別主義的だよ」

「利益? マジで言ってるわけじゃないでしょ? そんなのバカげてる」

「平等はバカげたこと、と。いいよ。悪かったね。ボクはそんなの知らなかったよ。進歩的な世界の皆さんに、そのことを教えてあげることにするよ」

「ああ、いいわ。そんな揶揄をして。そういう服装とかすれば問題が解決するから、ってことね? でも、分かってほしいの。あなたの服装や女の子っぽい行動は、あたしは何とか対処できるわ。単に服装の問題にすぎないから。そうでしょ?」

「ボクはさっきからそう言ってるんだよ」

「でも、あなたの脚の間にあるモノを見てみて、セス。本気で見てみて。もうほとんど見る影もなくなっちゃってる。それに、あなたが最後に勃起したのはいつだった?」

「まず、勃起って? うげぇ。ボクは、もう自分の人生で、そういう毒のある男性性は必要としていないんだよ。それに、今は、小さいことが人気なんだよ」

「もう、あたしには、……あたしには何を言っていいか分からないわ」

「じゃあ、何も言わないで。カレン、ただ、流れに任せればいいんだよ。そして、これは良いことなんだと受け入れて、先に進めばいいんだよ」

[2018/09/28] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

A night's work 「夜の仕事」 

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68_A night's work 「夜の仕事」

屈辱的だったけど、これを喜んでいる自分がいた。中をいっぱいにされるのを感じ、完璧なところを突かれる喜びに打ち震える。堪えたいのに、どうしても、声を出してしまう。喜びの声。それは、単純で否定できない生物学的な反応。どうしようもない反応。でも、その喜びに反し、同時に、恥ずかしさも感じてしまいどうしようもなくなる。昔の自分の人生に戻れる日を待ち望む気持ちを打ち消すことができない。

イキそうになってるのを感じる。動きのリズムだけのことかもしれない。経験を積んできたからかもしれない。もう数えきれないほど、こういうことをしてきたから。でも、トイレの個室で、この男の上に乗りながら、おっぱいをブルブル震わせて、自分自身のふにゃふにゃなおちんちんをブルンブルン振りながら、このおことが今にもイキそうになってるのが分かる。彼がイッたら、ビュッと噴射してきて、同時に、苦しそうに最後の唸り声をあげてくるだろう。そうしたら、あたしの仕事は終わる。

彼から降りて、彼が放ったドロドロがあそこから染み出てくるのを感じながら、あたしは、何か色っぽいことを彼に言う。もちろん、あたしもバカじゃないから、あそこをキレイにぬぐう。あそこから出るドロドロは、あたしのサイフに入ったお札と同じく、あたしがちゃんと仕事をした証しになる。

パンティを履くときが、気まずい時間。トイレの個室にふたりは一人分多すぎるし、この時ばかりは、それが明らかになる。でも、あたしは、この点については充分経験を重ねてきてる。もう何百回も。その繰り返しの経験の証しは、あたしが、今日の黒いミニスカをいかに素早く履くかを見て分かる。それを履いたら、エッチっぽいピンクのホルターのトップを着て、信じられないほど高いハイヒールを履いて、完璧に元の姿に戻る素早さを見ればよく分かる。

着替えが済んだら、あたしは前かがみになって、このお客さんにキスをする。「優しい人ね、ありがとう」と甲高い声を使って言う。もう、この声はあまりに自然になっていて、自分の生まれつきの声をもはや出せないほどになっている。「ねえ、もう一度会いたいなあ。いい?」

彼はぎこちなく唸り声をあげる。また常連客がひとり増えたと確信する。多分、あたしの女将は喜んでくれるだろう。もちろん、女将はどこか必ず文句をつけてくる。仕事に見合うおカネをもらってこなかったとか、もっとお客さんを取れたはずだとか、もっと一生懸命働けとか。女将の文句のリストはいくらでも長くなるし、あたしも、今度はもっとうまくやるからと言うだろう。これは、毎朝、まったく同じで繰り返される。そして、あたしも女将もそのことに慣れきっている。

あたしはトイレを出て、お客さんが服を着ている間に、鏡の前で身だしなみをチェックする。あたしは、どう見ても、隅から隅まで売春婦。あたしは娼婦になってしまった。

溜息をついて、元の男性に戻れるのだろうかと思う。たとえ胸のインプラントを取り除いても、女性ホルモンを多量に摂取した証拠は残るだろう。それに顔を女性的にした手術の結果も消せない。でも、たとえ、それらすべてを何とかできたとしても、あたしはもう1年近く売春をしてきてるし、それ以上に女性として生活を続けてきている。そんな状態なのに、どうやって男性に戻れるだろう?

もちろん、男性に戻るという話しは、女将があたしを自由にしてくれることが前提となっている。かつて、女将はあたしの妻だった。でも、あたしはあまりに多くの間違いをしてしまった。その中には、複数の娼婦たちと浮気をして妻をだましたことも数多い。その結果、妻は当然と言えば当然だがあたしを恨んだ。その恨みが、あたしを女性に変えるという形で具現したのだった。最初は、あたしも抵抗したけど、彼女の方があらゆる点で上手だった。あたしは、女性化はちょっとした軽い辱め以上には進まないだろうと高をくくっていたので、あたし自身、それほど抵抗しなかったということもある。自分が最後にはどういう姿になってしまうか、それを前もって知っていたら、絶対に、これを受け入れなかったのに。

でも、それは過去の話。いくら過去を悔やんでも、何の意味もない。重要なのは、毎日、夜を何とかやり過ごし続けること。服装を整えながらトイレを出て、バーへと戻る。お客になりそうな人を探すと、独りで来てると思われる男性を見かけた。いちど深呼吸をして、神経を落ち着かせ、その男性の隣に座る。

「ねえ、あなた、楽しいことしたいと思ってる?」 そう話しかけ、あたしは彼の顔を見る。そして、次のお客さんが見つかったと確信する。


[2018/09/28] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

A Lack of Trust 「信頼の欠如」 

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68_A Lack of Trust 「信頼の欠如」

「いいわ、認めるわ」とサンドラが言った。「これがうまくいくなんて思ってもいなかった。でも、誰も少しもあなたのことに気づかなかった。人間がどうやってこんなに速くこんなに変化できるか、本当に分からないわ」

この1週間ジェニーという名前で通ってきたジェフは、気だるそうに背伸びをした。この水着、はしたなさを守る部分がほんの少ししかなく、少し、恥ずかしさが隠せないジェフではあったけれど、それほど周りからジロジロ見られていないと知って、彼は満足していた。彼は、自分の婚約者であるサンドラの大学自体のルームメイトとして、丸々1週間、バレずに過ごしてきたのである。誰一人、疑う人はいなかった。ジェフは、自分の変装の出来栄えに自信を持ったのだった。

「ヒップの使い方がキモよ」とジェフは腰を左右に振った。彼の声は完璧に女性の声を真似ていた。

「でも、この出来栄え、あなたの本当の実力なのかあやふやじゃないかと思ってるところもあるの」とサンドラが答えた。「だって、あなた、元々、体が大きい方じゃないし。でも、これ信じられる? 摩訶不思議。あたしは確かにあなたが男だって知ってるけど、それでも、それがほとんど信じられずにいるんだもの」

ジェフは笑顔になった。「あたし、これに取り組んできたのよ。研究室で」

「えっ、あなた、男を女のように見せる方法を研究してきたの?」

ジェフは笑った。「アハハ、違うわよ。それはただの副作用にすぎないの。あたしたちがやっているのは体重を減らす薬物の研究。でも、開発途上で、それが使用者を少しだけ女性的にする副作用があることを知ったの。今のあたしのホルモン・レベル、教えてあげましょうか?」

「でも、それって安全なんでしょ? 恒久的なものじゃないんでしょ?」

ジェフは頭を縦に振った。「これって、あたしが予想したのをはるかに超えてるわ。このヒップだけ取っても……ほんと……こんなになるなんて思ってなかった。でも、薬を飲むのをやめたらすぐに、普通の状態に戻るのよ。多分」

「多分って、分からないってこと? そう言ってるのよね? まだ試験してない薬を飲んで、そして今、ちょっと困ってるんじゃ……」

「別に困ってなんかいないわ」とジェフは彼女の言葉をさえぎった。その声はジェフ自身にも苛立ってるように聞こえた。「たとえ元に戻るのがちょっと遅いとしても、僕には何とかできるから。そうするつもりだから。それに、この状態もそれなりに意味があったし……」

「意味があたって……」とサンドラがつぶやいた。「あなた、このリゾート地で開かれる独身女子の会であたしが何をするかスパイをしたがっていたわよね。意味って、そのこと? それだけためってこと? どうしてあたしがあなたを信頼していたように、あたしのことを信頼できなかったの?」

「で、あたしがあなたのことを信頼してたら、どうなったって言うの? あなたがあの男性ストリッパーに何をしたかしっかり見てたわ。もしあたしがあの場にいなかったら、ずっともっと先までやってたんじゃない? そうならなかったって言える人、どこかにいるの?」

「あなた、自分でもちんぽを咥えながら、どうやって他のことを見られたのか分からないわね」

「あたしは場の空気に馴染んでいたのよ。あなたも同じことをしてたじゃないの!」

「あたしは最後までしゃぶったりはしなかったわ。他の女の子たちもしなかった。それに、丸々1週間、ずっと目に入る男になら誰にでも色目を使った女の子たちはいなかった。フィニッシュまでしゃぶったとか、色目を使いまくったのは、あんただけよ。あたしの未来の夫であるあんただけ。女のふりをしてるあんただけ」

「こんなことで口喧嘩したくないわね。あたしはあたしなりにみんなに馴染もうとしてすることをしただけ。このことは前から言ってたでしょ? 引っ込み思案の女の子にはなりたくないと。みんなに注目される女の子になりたいと。注目を浴びたら、当然、いろいろ質問されるわよ。例えば、あんたの昔のルームメイトであるジェニーがどうして、あんたの婚約者のジェフにあんなにも似てるのかって、そんな質問をし始める。もちろん、あんたもあたしも、それについて説明したいとは思わない。だから、正気な人は誰も、あたしとジェフの関係について疑わなくなる」

「あなたはあたしを信頼すべきだったのよ」

「そうかも。でも、もう起きたことは起きたこと。今は……今夜が、ここでの最後の夜だけど、今夜ふたり何をするか話し合うのはどう? あのストリップクラブに行くのには、あたし、反対しないわよ。ダンスをしに行くのも反対しない。もちろん、あなた次第。でも、少しワイルドになりたいと思ってるの。見かけだけでもワイルドに。いい?」


[2018/09/27] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

A Decision 「決心」 

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68 A Decision 「決心」

「ああ、やっと」 ボクは長い髪と格闘しながらシャワーから出た。「すべてが終わると思うと嬉しい」

ジョンがバスルームに入ってきた。シャツは着てなく、ネクタイを手に持っている。「でも、そんなに悪くはなかっただろ?」 心から気にしていないような言い方だった。ジョンは、ボクが彼のガールフレンドのふりをし続けてきたことにあまりに慣れてしまって、今や、本気の感情を持ち始めているんじゃないかと思った。でも、そんな感情になったからと言って、何も良くなるわけではない。

「いや、……そうでもなかったから」 本心を言って彼の気持ちを傷つけたくなかったので、ボクは言葉を濁した。本心を言ってしまえば、これは、最初から屈辱と後悔の訓練をしているようなものだった。ボクは元の自分の生活に戻れる日が待ちきれなかった。

「でも、これは全部、キミのアイデアだったんだぜ? オレはそれに付き合っただけ。それにキミだって望んだものを手に入れたじゃないか。オレは試験を受けた。キミは奨学金を獲得した。そしてオレは何一つ不満がない」

ボクは溜息をついた。もちろんジョンが言ってることは正しい。これは単純な入れ替えにすぎなかった。彼がボクの代わりにロースクールの入試を受け、ボクは彼の家族のために彼のガールフレンドのふりをする。だけど、これは、ボクも彼も予想していたより、はるかにややこしいことになってしまったのだった。

シワみたいな嫌なもの。最初にそれが現れたのは、彼の姉がボクを温泉へ招待した時だった。もちろん自分の男性の体を隠すことはできないと思い、ボクたちは、選択を余儀なくされた。何か現状を変えるか、それとも、正直に本当のことを言うか。正直言って、すでにジョンが入試を受けていたなら、ボクは後者の道を選んだろうと思う。でも、そうではなかった。

代わりに、仕方なく、ボクはもっと女性的に見えるよう、ちょっと(完璧に元に戻せる)手術を受けることにしたのだった。ボクは結局、自分でも自分のカラダとは思えない体になった。そして、ボクは、この姿はフリをしているのであって本当の自分ではないという思いをタンスの奥にしまい込んだ。

1年後になれば、この関係は終わりになる。ボクはいろんなインプラントを取り除く。髪を切ることができる。そして、、元の自分に戻れるのだ、と。

「でも、これをやめる必要もないんだよ。知ってるだろ?」とジョンがシャツを着ながらシャワールームのドアの前に現れた。そして、シャツのボタンを留めながら「オレはやめたくないんだよ」と言った。

ボクはうつむいた。本当の気持ちを認めてしまえば、ボクの中に、ジョンに同意している部分があった。偽りの生活を長く続けていたせいで、男に戻ることが、ちょっと億劫なことに思えていた。

「できないよ」とボクは彼に近づいた。濡れたままの手を彼の胸に当てた。「ボクにも人生があるし、家族がいるし、この体はボクじゃないし」

「でも、そのカラダをキミも気に入ってるだろ。オレには分かってるよ。ちょっと考えてみて。オレたち本当のカップルになれるかもしれないんだよ。結婚して、子供を養子にもらって。家を買って、犬を飼うこともできるし、それに……」

「イヤ。それはボクの望んでることじゃないから」

「じゃあ、何が望みなんだ? オレにはそれなりの財力がある。キミが望むものを何でも与えられるよ」

「ぼ、ボクはただ……分からない。自分でもよく分からない」

「じゃあ、元に戻るのはやめておこうよ。キミがその問題に答えを出せるようになるまでは、やめておこうよ。もし、キミが元のエリックに戻りたいとなったら、それはそれでいいんだ。オレはそれを尊重するよ。でも、オレには、キミがその決心をするとは思えないんだ。キミはエリカでいて、満足している。エリカこそ、キミの本当の姿なんだよ」

ボクは溜息をついた。彼が正しいことを言ってると思う自分がいる。「いいよ。でも、永遠にこのままというわけじゃないからね。ボクが答えを出すまでの話。いい?」

ジョンは両腕をボクの体に回して、熱のこもったキスをしてきた。長々とキスをした後、体を離し、彼は言った。「約束するよ。その時はちゃんとするって」


[2018/09/27] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Vacation 「休暇」 

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67_Vacation 「休暇」

気になって仕方ないのか、レインはプラチナ・ブロンドのウイッグの位置を整えた。ウイッグはずれたりしなかったのだが、位置を整えるという簡単な動作をすることで、気持ちが休まるところがあった。レインは背後にいるガールフレンドのエイミを振り返った。「エイミ、これ、本気?」

エイミは頷いた。「きっと楽しいわよ」 エイミは青いボード・ショーツ(参考)と地味なスポーツ・ブラの姿。「それに、ここに来ると言い出したのはあなたの方でしょ?」

それは事実だった。レインは休暇の計画として「男女の入れ替わり」をしてみたいと強くプッシュしてきたのだった。だけれども、それが事実のすべてというわけではなかった。ひとつに、彼は、これが本気での「性役割入れ替え」になるとは予想していなかったのは確かだった。むしろ、レインは、彼らふたりがカウンセリングで経験してきたような類の「性役割入れ替え」のようなものじゃないかと思っていた。実践的と言うより理論的なものかと。もうひとつあって、レインはこんなに完全に変身させられるとは思っていなかったということ。しかも、自分がこんなに見事に女性的に見えるようになるとは思っていなかったということ。

レインは、お尻のあたりでズリ上がっていた水着の裾を引っ張った。「これ、すごくキツイよ。それに、自分がバカになった気がしているよ」

「でも、あなたの姿、本当に最高」とエイミは、ふざけまじりに彼のお尻をピシャリと叩いて答えた。叩かれた彼の尻頬がプルプル揺れた。「あなたがこんな体を隠していたなんて、誰も知らなかったわよ」

「これは、あの人たちがボクに打った注射のせいだよ」と、レインは彼の変身を促す薬物のことを言った。その注射器に入っているものが何であれ、それに加えて、彼らはレインの体から一切の体毛を除去し、彼の顔に半永久的に持続する化粧を施した。「あの注射のせいで、すべてが……柔らかくなってしまった」

「私はその方が好きよ」とエイミが言った。レインとは対照的に、エイミはまさに正反対の結果になっていた。彼女の筋肉は、前よりちょっとゴツゴツした感じに見えたし、触れても同じ感じになっていた。それに彼女は化粧をまったくしなくなっていた。「ちょっと、これ、いつまでも続けていたいって気持ちになってるの。この前、ある女の人に話したら、生涯プランの選択肢もあるって言ってたわ。ちょっと金額が高いけど、私たちにも手が届く金額よ」

「ボクは……ボクはイヤだけど……」

「でも、その件について、あまり気にしないで。今はただくつろいで楽しんでましょう。なんてったってバケーションなんだから」


[2018/09/27] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

淫乱ママ 第12章 (11) 


「ええ、多分、観ててもいいかも」とあたしはつぶやいた。「多分、どんなふうに進むのか確かめておかなくちゃいけないって気持ちがしてるからの」。

あたしの返事を聞いて、クリスティは急に目を輝かせ、あたしに抱き着いてきた。

「ありがとう、ママ。ママのこと本当に大好き」

階段の方から足音が聞こえてきて、あたしたちは体を離した。クリスティは溜息をつきながら、キッチン・テーブルに座り、あたしは向きを変えて、料理の支度に戻った。

息子がキッチンに入ってきた。「ママ? 今夜、ジーナの家に泊まるって言ったら怒るかなあ?」

息子は普段着のズボンとTシャツ姿で、たった今、シャワーを浴びたばかりの様子だった。

「もちろん、怒らないわよ。あなたはそうしても構わない大人になったと思うから。ただ、いつまでもママの一番の男の子だってことを忘れないなら、だけど?」 返事しながら、クリスティがトミーの股間をじっと見つめているのに気づいた。

息子は意味ありげな笑みを浮かべた。

「もちろん僕はママの一番の男の子だし、これからもずっとそうだよ」 と息子はクリスティには見えないようにして、あたしにウインクした。「ただ、パパが返ってくるわけだから、いろいろあるかと思って……」

「あら、それは心配ないわ。あなたのパパは今夜は忙しくなると思うもの」 あたしは、この言葉がどういう意味にとられるか、何も考えずに返事した。

トミーとクリスティはふたり同時に笑い出し、あたしは自分が言ったことの意味を知って、顔を赤らめた。

「わーお、ママったら、今夜、パパを大忙しにするつもりなのね?」 とクリスティがはやし立てた。

「だとしたら、僕は絶対、家にいてはいけないね」と息子がふざけ混じりに言った。

息子が、このことを気にしてなくて、あたしが彼の父親をまだ愛していて、今夜、セックスするつもりでいることを理解してるのを知って、あたしは嬉しかった。

「さあ、ふたりとも。もうママに恥ずかしい思いをさせるのは充分でしょ? もう、ママの邪魔をしないで、よそに行ってちょうだい」 と笑いながら言った。そして、ふたりともすぐにキッチンから出て行った。

ふたりが出て行くとき、息子がクリスティをじっと見つめていたのに気づいた。クリスティは妙に誘惑的な雰囲気を出していて、トミーは間違いなく彼女のことを妹じゃなく女性として見ていたと思った。あたしは思わずため息。うちの家族、どんどんとてもややこしくなっていくかもしれない……本当に、すごくややこしい関係になっていくみたい。

夫が帰宅した時はカオス状態だった。みんなで代わるがわる彼に旅行やビジネスのことについて質問しまくりっぱなし。最後にはジョンも疲れ切ってリビングのソファにぐったりとなっていた。

クリスティはジョンを挟んで、あたしの反対側に座っていた。ジョンは時々クリスティの方にも目を向けていた。それと言うのも、クリスティは露出した服装でとても誘惑的な感じに振る舞っていたから。何となく、娘は父親のためにそういう服装をしてるんじゃないかと思い始めていた。でも、どうして? まさか……まさか、ジョンをその気にさせるため? まさか、ダメよ、クリスティ! 娘でしょ? その考え、多分、あたしが息子と関係してることで燃え上がった、単なる、あたしの妄想にすぎないんだろうけど。


[2018/09/22] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

願い事には注意して (29) 


「ええ、そう言ったのは覚えているけど……」 ウェンディが不安げにしてる。「だけど、あたし、ちょっと……作り話していた部分があったの」

「どいういうこと?」 とウェンディ。

「ふたりとも何の話をしてるの?」 とジーナが口を挟んだ。いまにも泣きそうな感じの声だった。

あたしは嘘をつくことにした。「いい? 基本的にあたしが言ったことはすべて本当よ。でも、ひとつだけあって、それは、この状態は症例のおおよそ10%だけ元の状態に戻るということ。先週、お医者さんに行った時、あたしは残りの90%に入ってると言われた。あたし、何も言いたくなくって。恥ずかしかったし、少しショック状態だったし。昨日、ようやく、この状態でいることを受け入れたと言えるわ」

「このこと、前に私たちに言った? それって……何と言うか……伝染するの?」 

あたしが何か言う前にすでにウェンディは頭を左右に振っていた。あたしは、ウェンディもジーナも数学が特に得意じゃなければいいのにと思っていた。「いいえ、これってまれにだけど感染する症状なの」とウェンディが言った。

それを聞いて、あたしは自分のついた嘘が信憑性がほとんどないと悟った。ウェンディには、白人女性の35万人にひとりがあたしのような症状を示すと言っていた。とすると、同じ家に住むあたしたち3人が偶然、これに罹ったと、しかも、そのうち二人が同じ夜に発症したと納得させなくてはいけない。お願い、ふたりともショックのあまり、そんなのありえないなんて思わないでと祈った。もっといい言い訳を思いつくまで。

「ええ、でも、これはある決まった人々では発症する可能性が高くなる傾向があるの。どちらか、ドイツかアイルランドの家系かしら? それも関係してるのよ」とあたしは、アメリカでの白人の2大民族をあてずっぽうに言った。ふたりが頷くのを見て、別のアイデアを思い付いた。「それに、この遺伝子を持ってる女性は多いんだけど、普通は潜在してるの。でも、時々、大気の状態や地理的な状態で一種、活性化してしまうことも多いのよ。何となく、この家自体が何か関係してるんじゃないかと……」 わざと意味ありげに、仄めかした。

「そんなのありえない。信じられないわ!」 とジーナが叫んだ。信じるかどうかを熟考されるのは避けたかったので、会話の方向を変えなくちゃいけなかった。

「お医者さんに教えてもらったんだけど、元に戻れない90%に属するか、元に戻れる10%に属するかが分かる方法があるの」 その後どうするかも考えずに、とっさに、そう言った。とりあえず、ジーナは口を閉じてくれた。

「どうするの? 私たちにも教えて?」 とウェンディが言った。

「ええ、私たちにもチェックさせて!」 とジーナが言った。

良かった、少なくともふたりとも90%-10%という数字のことを考えていない。

とりあえず、窮地は脱し、少し落ち着いてふたりの姿を眺めた。ふたりとも、とても美しい。そのふたりが半裸の格好であたしの部屋にいる。あたしのおちんちんは未だ勃起してたし、おっぱいの方もお乳が満タンで、今にも爆発しそうになっていた。

ちょっとイタズラっぽいことを思いついた。自分のついた嘘がバレないようにするにはどうしたら一番良いかを考えていたのかどうか、分からない。それに、あたしのホルモンがこの機会を逃すのを許さなかっただけなのかどうかも、分からない。でも、こういう機会があったら、どうしてもそれを逃したくないという気持ちがあった。

「あなたたちのペニスを調べる必要があるわ」とあたしは落ち着いた声で専門家風に言った。ウェンディはパッと頬を赤らめ、ジーナは恥ずかしそうにうなだれた。ふたりの背中を押す必要があった。

「いい? ふたりともその方が落ち着くなら、あたしも裸になるから」と言い、ベッドのシーツをめくって、Tシャツを脱いだ。ブラをしてなかったので、脱ぐとき、Tシャツの生地が乳首を擦って、その刺激に乳首から白い涎れが出てくる感じがした。

ベッドの上に立って、素早くショーツも脱いだ。勃起していて、バカげたことだと思うけど、彼女たちが勃起したときより、あたしの方が大きいんじゃないかと、自慢げに思った。

「ソレ、勃起してるの?」とジーナが怖がってるような声を出した。

「これはペニスなの」 熟達者っぽく冷徹に振る舞いながら答えた。「ペニスは勃起するものなの。変なことだけど、そう思わないようにしましょう? じゃあ、あたしの隣に座って」

そう言って、ベッドの上、あたしの両隣を軽く叩いた。ジーナとウェンディは互いに顔を見合わせた。そしてウェンディが近寄ってきて、あたしの左側に座った。ジーナはちょっとためらっていたけど、その後、ため息をつき、おどおどと彼女のおちんちんが体に触れないようにしながら近寄ってきて、あたしの右側に座った。さて、ここから、何かでっち上げなくちゃ!

「で、可能性はどのくらい?」とウェンディが言った。ふたりとも、今は、可能性が低いことを分かってるようだった(もっとも、どれだけ可能性がないかは知らないみたいだったけど)。ふたりとも、覚悟を決めてるようだった。

「調べる必要があるわ。脚を少しだけ広げてくれる? ふたりとも」

ふたりはあたしの左右、40センチくらい離れて座っていた。あたしの指示に従って、ふたりとも脚を広げた。ふたりの膝があたしの膝に触れた。あたしは脚を閉じて座っていたけど、おちんちんは見事に突っ立っていて、ほとんどおへそに触れそうな感じで屹立していた。どうしてだか分からないけど、この時、あたしはおちんちんがあって嬉しいと感じていた。「じゃあ、リラックスして。痛みとかないから」

そっと、両手を彼女たちの太ももに添えた。ウェンディの肌は、熱を持ってるみたいに熱く、ジーナの肌は汗ばんで、ひんやりしていた。いまにも失神しそうな感じの冷たさ。

自分にはふたりの心配が和らげることなどできないとは思いつつも、この方法なら、ふたりの心配を和らげられとかもしれないと思っていた。今となって思い返せば、あたしのホルモンに征服されていたと分かっているけど、あの時は、理にかなったことのように思えていた。

両手をふたりの脚の間に置いた。一瞬、頭によぎった。「やめなさい! 昨日、これは良くない考えだって自分で言ったじゃないの! 引き下がる方策を考えださなきゃダメ!」 でも、あたしの手は勝手にウェンディのスポンジのように柔らかい可愛いおちんちんを触っていて、懸念なんかすべて頭から消えていて、すぐに悩まなくなっていた。ほとんど時間を空けずに、もう一方の手もぎーなの柔らかいおちんちんを包んでいた。

ウェンディが体を震わせるのを感じたし、ジーナがハッと息を飲むのも聞いた。そして、あたしは自分の両手に目を落とした。ふたりの柔らかい肉茎を優しく揉んでると、ふたりのおちんちんの可愛いピンク色の先端がみるみる膨らんでくるのが見えた。いったん握る力を弱めると、ふたりのそれがしなっていくのを見た。握ると膨らんでくるし、握りを弱めると、しぼんでいく。あたしの乳房は痛いほど膨らんでいたし、おちんちんが脚の間、びんびん脈動して跳ねていた。


[2018/09/22] 願い事には注意して | トラックバック(-) | CM(0)

Transaction 「取引」 

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67_Transaction 「取引」

「ディー、君はいつも私に最高品を連れてくる」と痩せた男がボクを見下ろしながら言った。暗い色の地味なスーツと黒縁メガネ。そのレンズの後ろには、ボクの魂を侵食するような目。黒い、ビーズのような、感情の存在を示す輝きらしいものが全くない瞳。エレガントなラテックス製の手袋をしているものの、不健康そうな黄ばんだ皮膚の顔で、鋭く尖った顔の輪郭も隠せていない。端的に言って、彼は、生きる屍が安手のスーツを着ているような印象を与えていた。

ディーのことを、ボクは、まさにこの瞬間まで、自分の彼女だと思っていた。そのディーが言った。「こういう人たち、あたしが見つけるよりも、向こうの方からあたしを見つけてくる方が多いのよ」

「君は自分を過小評価しているね」 と男は言った。その声は、耳障りな音を含み、ボクは背筋に寒気が走るのを感じた。その笑顔は、どう見ても好色としか形容できない表情で、口を開くと、完璧な白い歯が見えた。その歯はこの男の他の特徴を考えると、まったくふさわしくない完璧な歯だった。「君はシシーを惹きつける才能を持っているのだよ」

ボクは何とか声を振り絞り、「ぼ、ボクは……シシーなんかじゃない。ディー、彼に言ってやってくれ」と言った。

突然、鋭い痛みがボクの頬に走った。ディーが裏拳でボクを殴ったのだった。そんなことをされるとは予想してなかったボクは、もろにその殴打を受け、その衝撃の強さに驚き、腰かけていたベッドに仰向けに倒れた。

「ディー、ぼ、ボクを殴ったね……」

「もう一度、間違ったことを言ったら、もっとひどい目に会わせてやるわよ。それでも、従わなかったら……」と彼女は男に頷いて見せ、「彼が加わってくるでしょうね」と続けた。

ボクは恐怖を感じながら、彼女が頷いた先のメガネをかけた男へ視線を向けた。男は、ディーの言葉を聞いて、いっそう嬉しそうな笑みを浮かべた。その表情は彼の猟奇的な性格をいっそう強調し、ボクは思わず両手で顔を覆った。

「お前なら上手やれるんじゃないかな?」 と男は言い、ボクの脚に手をかけ、左右に広げた。そして、かすれた笑い声をあげた。「そもそも、最初から、お前はほとんど男とは言えないじゃないか」

「まだ、あなた半分しか知っていないけどね」とディーが言った。言うまでもなく、彼女は、ボクにセックスを許したわずかな機会において、ボクがうまくできなかったことを仄めかして言ったのだろう。「でも、いつもの代金はいただくつもりよ」

男は深くゴロゴロ唸るような声を出した。「それは今度も大丈夫だ」 ボクは顔を覆った手の指の間から、男がディーに大きな箱を渡すのを見た。それをディーが開けると、ほとんど知覚できないほどのかすかな光が彼女の美しい顔を照らした。一瞬だけど、彼女の目の中に何か他のものが浮かぶのが見えた。……一度も見たことがなかった、人間のものとは違う恐ろしいものを。

ディーは箱を閉じ、それに合わせてかすかな光も消えた。ディーは握手を求めて手を差し出した。「また、あなたと仕事ができて良かったわ、ルーサー」

「こちらこそ」と男はディーの手を取った。さらにもう一方の手も重ね、握った手を軽く叩いた。その時に見た男の手の爪を見て、動物の爪のように思わざるを得なかった。「これは、私のご主人様のコレクションに加わる素晴らしい一品になるだろう」

その言葉を聞いて、体の奥から恐怖心が湧きだすのを感じた。ズキンズキンと心臓の鼓動が耳に鳴り続けた。かろうじて、ディー彼女の獲物である自分の手が拘束されるのを感じ、ボクを猟奇的な新しい所有者に預け、部屋を出て行くのを見た。

男は笑いながら言った。「さて、可愛いお前のこれからの人生についてちょっと教えてあげることにしよう」


[2018/09/19] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

The Sale 「商談」 

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67_The Sale 「商談」
「入れ、スレイブ」 あたしを誘拐した男が言った。部屋の外なので、男の顔を見ることはできないが、その顔はしっかり覚えている。残酷な印象の端正な顔立ち。獲物を狙う捕食者を思わせる顔。

入るのを躊躇っていると、でっぷりと太った寡黙な別の男が、あたしの背中を押すようにして中へ押し込んだ。いまだハイヒールを履き慣れていないので、背中を押され、よろめいてしまうが、素早く姿勢を立て直した。部屋の中、あたしは憮然とした表情で素っ裸で立っていた。そんなあたしを、誘拐者の男はカウチに座り、ニヤニヤしながらあたしを見た。白髪で地味な服装の女性が彼の隣に座っていた。

「あら、この娘、なかなか素敵じゃない? 捕まえてからどのくらい?」 とその女性が言った。

「もうすぐ半年になる。あなたがホルモン投与を続ける限り、こいつの肉体は今後も完成へ向けて変化し続けるだろう。クライアントの中には、よりアンドロギュヌス的な外見を好んで、投与をやめる人もいるが」

「いや、私は女性的な体が好みなの」 女性はそう答えたが、声がかすれていた。「私自身のお客は体にもう少し曲線があると期待しているわ」

「では、あなたは満足してると考えてよろしいのかな?」

「ええ、もちろん。とても満足してるわ。調教は完了してるの?」

誘拐者は頭を左右に振った。「私が望むほどはうまくいってません。もう半年あれば、真の意味で従順になるでしょうが。現状では、こいつは依然として、時々暴れだします」

女性はそれは構わないと言いたげに手を振った。「その点は何とかなるわ。で、お値段はおいくら?」

「従来と同じです」

「調教が半分しか完了していない商品に? それなら半額でしょう?」

「彼は、ここ何年かのうちでもベストと言えるスレイブですよ。価格は価格です。お望みなら、調教を完遂しましょう。そして完了後にこちらから配達してもかまいませんが……」

「いいえ、その必要はないわ」と女性は遮った。「今日、彼を引き取っていきます。在庫が不足気味なのよ。それに、私たちも、あなたと同じくらいには調教をすることができるの、ダミアン。手筈は私が整えましょう。彼を箱詰めして、私たちの施設に配送してください」

「マーサ、あなたとビジネスができて大変うれしい。これまでも、いつまでも、ごひいきに」 と男は言った。


[2018/09/17] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

The Only Way 「唯一の方法」 

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67_The Only Way 「唯一の方法」

「1秒でいいから、それするの止めてくれないか?」 ジョンはイライラを隠せなかった。「僕は話し合いをしに来たんだ。君がソレをお尻に入れたり出したりしてたら、話し合いなんかできないよ」

メルはつまらなそうに溜息をつき、ディルドを引き抜いた。「あなた、楽しいことをしたがってるんじゃないかって思ってたのに」 そう言って、立ち上がる。彼の完全に女性化した肉体……幅広の腰から豊かに膨らんだ乳房に至るまで……すべてを露わにしてジョンの目の前に立っている。「みんなは家に帰ってる。用務員の皆さんには、今夜は用事はないって言ってある。だから、何がいけないのか、全然分からないわ?」

ジョンは手で目をこすった。「みんなが噂してるんだ」

「噂なんかいつものことよ」とメルは答え、前かがみになってパンティを拾った。ツルツル肌の脚を通して、それを履く。「会社なんだから、派閥みたいなものはあるものでしょ?」

「でも、この件はそれとは違う。君だって分かってるじゃないか」とジョンは手で、濃い目の褐色の髪を梳いた。「もし、幹部たちに君のことがバレたら……確かに、それを僕も一緒に秘密にしようとしてきたわけだけど、でも、他の人たちが君の変化に気づいたらしいんだよ、メル。いつまで隠していられるか分からないんだ」

メルはスラックスに脚を通し、若干、苦労して膨らんだヒップをズボンの中に収めた。紳士用のズボンは彼のような体に合うようにはできていない。「で、あなたの提案は? あたしにカムアウトしてほしいの? 社内をドレスを着てしゃなりしゃなり歩いてほしいの? もし父が、私が……私が他と違うと少しでも疑ったら、父はあたしを会社から叩き出すだろうって、あなたなら十分よく分かってると思うけど?」

メルは再び前かがみになり、近くのデスクの引き出しから幅広の包帯を取り出した。そして、慣れた手つきで、胸に巻き付け、豊満な胸を平らにした。

「そして、その後、どうなると思う? 確実に、父はあなたもクビにするわ。そして、多分、この部局全体をシャットダウンすると思う。100人は社員がいるわ。あなた、その100人が一瞬にして失業するのを見る勇気がある? あの父なら、単に、道を踏み外した息子に嫌がらせをする以外に理由がなくても、平気で部局をひとつくらい潰すわ。それで、改めて訊くけど、ジョン、あたしにどうしてほしいと思ってるの?」

メルが胸に包帯を巻いている間、ジョンは、オフィス・チェアに座っていた。両手で顔を覆う。「自分でも分からない」 そして顔を上げた。「この行きつく先はどこなんだろう、メル? いつまで、これを続けていられるだろう?」

メルは愛する男性を見下ろした。「続ける必要がある限り、続ける。あの年寄りが死んだら、状況は変わるでしょう? 父はそんなに長生きはできないわよ。でも、それまでは、あたしたち隠し続ける。それまでは、普通の同僚のふりをする。それが唯一の方法なの」
[2018/09/17] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Consequences of hate 「ヘイトの結果」 

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67 Consequences of Hate 「ヘイトの結果」

いや、ダメだよ。ベル君。何も話すな。君が質問したいことがあるのは分かっているが、今は、質問を許可するつもりはない。その代わり、君には彼の分身を1ミリ残らず、そのカラダでしっかり味わってもらいたい。その部分をしっかり広げてもらうことだな。それがどれだけ気持ちよく、大好きになるか、しっかり悟ってほしい。君はソレなしでは生きていけないと、そう思うようになってほしい。ほーら、入ったようだね。よろしい、ベル君。大変よろしい。

昔の自分の生活を覚えているかね、ベル君? もちろん、忘れてはいないだろう。忘れていたとしたら、私の仕事はうまくいかなかったと思わなければならないからね。君には分かると思うが、頭が軽くて取るに足らないセクシー美女を作り上げるのは、その気がある人間にならば、たいして難しいことじゃないのだよ。その通り、今の君が、まさに、その頭が軽くて取るに足らないセクシー美女になってるわけだ。誰でも、君を見たり、君に会ったら、そう思うだろう。だが、その美しい表面の下に昔の自我を埋め込んだままに保つというのは、これは難しいことでね。それができる点で、私は他の者たちとは異なるのだ。

いま感じているんじゃないかな? あのムカムカする吐き気を感じてるだろう? 自分がどういう男だったか思い出してるんじゃないのかな? 君のことだ、いまだに頭の中では差別的憎悪の言葉を吐きまくっているのは確かだろう。君に挿入している、このマーカス君のような男を、君は憎んでいるんだろ? だが、君は彼を愛してもいる。彼の巨大なペニスを見る君の目つきを見れば、私にもそれくらい分かるものだよ。

あ、そうだ。君にはちょっとした緊張状態を味わってもらおうと、取っておいたことがある。これから、君がどんな人間だったかを教えよう。ある時点が来たら、私が何をしようとも、君はそれをすべて覚えていることになるだろう。だが、私はその先のスケジュールも考えてあるのだよ、ベル君。

君の過去から話そうか。君は、とある白人のナショナリスト集団のスポークスマンだった。自分たちとは違うと思い込んだ人なら誰にでも、憎悪の言葉を向ける集団だ。アフリカ系アメリカ人、同性愛者、トランスジェンダーの人々、ラテン系の人々。自分たちと違っていれば、見境なくヘイトを向ける集団。君たちは、見せかけの愛国心や信心深さを理由にヘイト活動を始めたわけだが、最初から最後までヘイト活動であったことは間違いようがない。

思い出したようだね。顔を見ればわかるよ。ああ、なんて甘美な瞬間だろう。

それで、君が自分の過去について分かったうえで、次に君の未来はどうなるか? それは、残念ながら、私にも予想はできない。私は単なる契約者だからね。私はこの仕事をするために雇われた人間で、その仕事が今や首尾よく達成されたということだ。ともかく、君は永遠に今の姿でいることになる。君がかつてあれ程、心の底から憎んでいた人々に対して、その人が誰であろうと君は拒否の言葉を言うことができなくなる。カラダを使われ続けることになるだろう。虐待されることになるだろう。そこまでは確実だと、私は思っている。

だが、分からないのだが、君はそもそもヘイトをしたことを後悔するだろうか? 正しい光を見出すことになるだろうか? あるいは、これまでの邪悪な思考にまみれ続けることになるのだろうか? その思考で自分自身の精神を破壊されるに任せることになるのだろうか? 今までの君がそうなのだが。

まあ、どちらにせよ、あまり関係ないだろう。今日から君の新しい人生が始まる。君が過去の過ちから学習してきたことを祈るばかりだ。その学びすらできないなら、君には、良き実例として役立ってほしいと期待する。君のような人生を歩もうとするかもしれない人々への抑止となる実例として。そうならなかったら、私はいつでもここにいて待っている。必要が生じたら、私の技術を何度でも繰り返し使うつもりでいる。


[2018/09/16] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Survival 「サバイバル」 

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67_Survival 「サバイバル」

「チャールズ、何で泣きそうな顔してる? お前が連中にいつも言ってたことは何だった? 新しい人生をやり直せるってか? ちゃんと自分たちを愛して大事にしてくれる新しい所有者が出てくるってか? もちろん、そんなことはクソな。お前のような……女?にどんなことが起きるか、お前はちゃんと知ってるだろ?

「死ね、エリック! いつか、ボクはここから抜け出る。そして、その後、お前に仕返しに来る!」


「あのなあ、かわいこちゃん。セールの直前でなければ、直ちにお前をぶん殴ってるところだぜ? お前も分かってるんだろ? 俺が取引を台無しにするわけがないと」

「いつか、お前を殺すつもりでいることは分かってる」

「無意味な脅かしだなあ。自分でも分かってるくせに。明日の今頃には、お前は東欧のどっかの売春宿にいて、ウオツカの匂いがするロシア人にズブズブやられてるだろうな。お前も、俺と同じく、例の訓練については知ってるわけだろ? お前も長い間、こっち側にいたわけで、正確に、今後どうなるかを知ってるはずだ。お前、何人、女を売った? 何人、脱走者を女に変えてきた? 何人……」

「やめろ! くそったれ!」

「俺個人としては、気持ちの半分、これを中止してもいい気持ちでいるんだぜ。お前の場合、もっとトレーニングが必要なのは明らかだ。キンタマをつぶすとか。指を1、2本切り取るとか。お前のその可愛い顔に傷をつけるのは俺としても嫌なんだが、ちょっと傷跡があっても、お前の価値はあまり下落しないだろう。ああ、だが、そんなお前も、生まれて初めて、連中にみっちり可愛がってもらったら落ち着くんじゃねえかな。お前たちはみんなそうだ。来る日も来る日もセックス。それが続くとお前は狂ってくる。しばらく経てば、お前は、俺を指導した最高のトレーナーだったことすら忘れてしまうだろう。むしろ、思い出したくもないと思うようになる」


「やめてくれ……」

「脅かしが通じないので、今度は懇願に飛びついたか? えぇ? まるで可愛い子犬みたいだな? まあ、どう足掻いても、これが起こることは変わらねえ。お前もよく分かってるよな? 俺としても、ちゃんと報酬が来ると分かっていなければ、お前のそのカラダを得るために、あんだけの時間と労力をつぎ込むことはしなかっただろう。まあ、その過程自体は楽しかったものの、復讐心ってやつはいつも燃え盛ってるわけじゃないのだよ。復讐心以外の燃料も必要だってことだ」

エリック、何でもするから。だから……ボクを売ることだけは……

「選択肢はないな。お前は今は奴隷の身だ。そして奴隷は売られる宿命にある。だが、それは、そんなに悪いことじゃねえぜ。サーゲルがお前を王女様のように扱うかもしれないだろ? お前はあいつが家の中で楽しむ奴隷のひとりになるだろう。だが、それって、悪いことじゃねえぜ? あいつの売春宿に行くよりずっといい。売春宿より酷いところに送られるかもな。そういうことになった奴らを俺は見たぜ。女もお前みたいな男も、素っ裸で動物みたいに暮らしてた。個人的には、そんなことして何が楽しいか分からなかったが、好みの問題だ。俺には関係ない。あの種のことにムラムラする奴らはいるからな」

た、頼むから……

「イヤだめだ。運命と思ってあきらめろ。お前はいろいろ見てきて、こうなるというのは分かっていたはずだ。だから、やり直しはありえない。受け入れる他ない。さて、話はこれ以上いらねえな。俺は温和だが、サーゲルは違うぞ。無駄口を言わずに、いい娘でいることだな。そうすれば、生き残ることができるかもしれない。多分な……」


[2018/09/14] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Stepsister 「義理の妹」 

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67_Stepsister 「義理の妹」

「何よ!」 とキャメロンはオサゲをいじった。「いつかこんなことが起こると思ってた」

一方、ゲイリーはドア先に突っ立っていた。反応できないほど唖然としていた。口はあんぐりと開け、義理の姉の裸体を見つめるだけだった。

「ちょっと、ゲイリー、何か言いなさいよ」

「き、キミは男だよね。男だったよね?」

「もう、やめてよ」キャメロンはパンティを拾い上げ、履き始めた。「あんたも、他の人と同じなの? マジで訊いてるんだけど。あたしを見て、男だって思うの?」

「で、でも君には……」

「ちんぽがあったわ。ええ、なかなか視力はいいようね。でもだからってあたしは男になるわけ?」

「どう言っていいか分からないけど」

「まあそうよね」とキャメロンはTシャツの袖に腕を通し、しわを伸ばした。「まあ、あんたには理解できないかもね」

唖然とした顔。それを見ただけで彼女には、彼の頭の中で思考がぐるぐる回っているのが見て取れた。それに、正直言えば、彼女はゲイリーをとがめることはできないと思っていた。自分の義理の妹が、友だちみんなが彼女を見て涎れを垂れ流してるその彼女が実は男だったなんて、簡単に頷けることではなかったから。

「正直言えば、こういう形でバレたくはなかったのよねえ。もうちょっと互いを深く知り合うようになってから、言おうと思ってたわ。でも、うちのママがあんなに速く、あんたのパパと結婚することになってしまって、言うチャンスがなかったのよ」

「ぼ、ボクは……」とゲイリーはつぶやいた。まだドアのところから動けずにいる。

「でも、あんた、これからも変態でい続けたいと思ってるわけじゃないんでしょ?」

「え、うん。でも、どういうこと? 変態って?」

「あんた、分かるんじゃない? 部屋のドアのところに突っ立って、あたしのことを何かエイリアンみたいに見つめてたでしょ? そういうタイプの変態!」

「ボクは別に……なんて言うか、ボクは、変態になりたいなんて思ってないよ」

「あらそう。良かったわ。じゃあ、そのためにはどうしたらいいかしら?」 と彼女は、彼のあからさまな勃起を指さして、問いただした。

[2018/09/14] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

Relivng the past 「過去をやり直す」 

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67_Reliving the past 「過去をやり直す」

ドアを入ったスティーブは、部屋の中央にいる裸の人物を見つめ、立ちつくした。

彼女は振り向いた。「スティーブ、来てくれたのね。嬉しいわ。来ないんじゃないかと心配してたの」

「わ……私は……本当は来るつもりはなかった」 スティーブは明らかに苦しんでいる様子だった。「だけど、どうしても離れることができなくて……」

彼女は微笑んだ。「あたしは、そうであってほしいと思ってたの」 彼女は、スティーブのスラックスに浮かんでる盛り上がりに気づき、それに頷き、話しを続けた。「あたしのところに戻ってきたがってるだろうって分かってたわ。あの夜のことがあってからだと……」

「もう、決してあんなことは二度とあってはいけない」とスティーブは震える手でスキンヘッドの頭を撫でた。「誰かに知られたら……」

「他の人にバレるなんて誰が言ったの? あたしたち、前回は秘密を守れたでしょ。だったら、今夜も大丈夫じゃない?」

「前とは違う。前の時の出来事は間違いだったのだよ。私はしてはならないことをしてしまったんだ……」

「どんなことを?」 と女の子はスティーブの言葉をさえぎって立ち上がった。スティーブは彼女の完璧に近い裸体から目をそらしたかったけど、できなかった。「自分は、性的なアイデンティティに迷いを持ってる10代の男の子を利用すべきじゃなかったと言いたいの? あたしは、当時から、隅から隅まで女の子だったし、今は当時よりもっと女になってる。あなたも、その事実を、昨日の夜、ちゃんと自分の目で見たんじゃない?」

「昨日の夜も間違いだった」 と彼はつぶやいた。

彼女はスティーブに近づき、手をこの中年男性の胸板に添えた。「いいえ、間違いなんかじゃなかったの。あなたが、あたしの元彼女のお父様だからと言って、この関係はいけないことなんかにはならないわ。当時もあたしは大人だったし、今も同じく大人……そして、大人のあたしがあなたとしたいと思っている……」

「ジャネットのことはどうしたら?」 とスティーブはかすれ声で自分の妻の名前を出した。

女の子は彼の言うことを無視した。「それとも、昔やったように一緒にあの湖に行く?」そう言って彼女はひざまずいた。「男の子がたちがする典型的な釣り遊び。よく一緒にやったわね。一緒に釣り遊びをしたら、ふたり、心のきずなが生まれるような経験ができるかもしれないわよ」

彼女がスティーブのズボンのジッパーをいじり始めると、彼は一歩引きさがった。「やめるんだ、ライリー。こんなことはできない。繰り返してはいけないんだよ」

ライリーは腹の底から溜息を洩らした。「もう、スティーブったら。どうしていけないのよ?」

ライリーはそれまではなだめるような口調だったけれど、急に怒りが籠った口調に変わった。「あたしが以前は男の子だったから? でも、この前の時は、あなたはそんなことを気にしていなかったじゃない?」

「君は子供だったから!」

「18歳だったわ? 18歳。成人よ。そして今は22歳! だったら、何が問題なの? あなたはあたしと肉体的に一緒になりたい。そうでしょ? それに、今後、一度でもあなたのアバズレ奥さんのことを口にしたら、神様に誓って言うけど、あたし、思いっきり大きな声で、叫ぶけど、いい?」

「まさか、この件にジャネットを巻き込むつもりなんて」

「何よ、それ? 奥さんのことを持ち出したのたった2秒前じゃない! まあ、どうでもいいけど、あなたは、あの浮気妻とはずっと前に離婚すべきだったのよ。でも、今は別にそれを求めてるわけじゃないわ。……別に、彼氏が欲しいわけじゃない。セクフレが欲しいわけでもない。実家に帰る前に、二晩か三晩くらい一緒にいれる人が欲しいだけ。そんな人があなただったらいいなと思っただけよ。あなたがその気持ちになっていないなら、別に構わない。簡単に別の人を見つけられるから。だから、早く決心して、スティーブ。2、3日、あたしのことを自由にしたい? それとも、いけ好かない野郎に成り下がりたい?」

「君は、変身過程に会った時より、ずっと扱いやすくなったみたいだね」

「ええ、まあね。そして、あなたも、昔よりずっと男らしくなったみたいよ。だから、その忌々しいズボンを脱いで、ちょっとあたしと楽しんで!」


[2018/09/14] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

淫乱ママ 第12章 (10) 


クリスティは舌をあたしのお口の中に挿し込んできた。中を探り回られる。1分くらい、なすがままにされてたら、ようやく離れてくれた。

「ああ、ママ。すごく興奮しちゃったわ! ママも見たでしょ? トミーのアレの大きさ」

クリスティは興奮して顔を輝かせていた。

クリスティに、その大きなおちんちんの味を、あなた、たった今、あたしのお口で味わったわよ、とはとても言えなかった。その気持ちを隠すために、あたしは、わざと、両腕を胸の前で組んで、咎める表情になるように目を細めて見せた。

「覗き見してたあなたはどうなの? あなたのお兄さんなのよ? ああいうことをしてるところを見ちゃいけないの!」

クリスティは後ずさりして、テーブルにもたれかかり、うつむいた。

「分かってるわ。でも、ドアが開いていたから……私、顔を出して、こんにちはって言おうと思ってたの。でも、中を見たら、トミーが………」 クリスティは最後まで言わなかった。恥ずかしさで顔を赤くしてる。

クリスティは可愛い服装になっていた。丈の短い、タイトなドレスを着てる。すでに充分に発達した体をぴったりと包み込むようなドレス。とてもセクシーなドレスだった。これまで、クリスティがそのドレスを着たのを見たことがなかった。多分、パパが帰ってくるのに合わせて、ひとりで買いに行ったんだろうと思った。

すごく裾が短くて、淫らな服になるギリギリの線で持ち堪えてるような感じ。多分、もう7センチくらい短かったら、アソコが見えていたかも。ともかく、キレイに日焼けした脚をしっかり見せつけている。上の方はと言うと、胸のレベルから7センチくらい下まで切れ込んでいて、豊かな胸丘の盛り上がりや、胸の谷間がはっきり見えていた。

ブラジャーはつけてるのかしら? ストラップも見えないし、ブラをつけてるようには見えなかった。それに、漠然とした印象だけど、パンティもすごく小さなのを履いてるんじゃないかしら。

ゆっくりとお風呂に入って、サッパリとしてる感じだったし、いい香りも漂ってくる。露出してる服装のせいで、娘の若々しいカラダがあたしを焦らして誘ってるような感じ。

「ママも分かるわ。でも、あの時は、ドアを閉じてそっとしておくべきなのよ」 と娘の目から視線を外して言った。

「そうね……でも、どうしてママはあのまま見続けていたの?」 とクリスティは顔を上げてあたしを見た。

そう訊き返されると困るなあと思っていたところだった。即答できる答えを持っていなかった。じっと見つめられ、自信がなくなっていく。今度は、あたしがうつむいていた。

「わ……分からないわ。ただ、びっくりしてしまって……」

クリスティは近づいて来て、あたしの顎に手を当て、顔を上げさせた。あたしの目をじっと見つめた。もう一方の手は、あたしの腰に当てて、強く引き寄せている。

「ママってホントに可愛い。ママ、あれが見たかったんじゃない? 好きなんじゃない? あの……トミーの……トミーのおちんちんが?」 

そう問う娘の声に緊張感が漂っていた。

「クリスティ!」

突然、娘にそんなことを訊かれて、驚きのあまり大きな声になっていた。

「ごめんなさい。ただ、……ママは私と一緒にしばらく見続けていたでしょ? だから、ママも見たかったんじゃないかなって……トミーのを……でも、大きかったわよね! パパのよりも大きかったわ」

「ああ、クリスティ。そんなことを比べちゃダメ……」 口の中がカラカラに乾いていた。

クリスティは、蠱惑的な笑顔をしていた。

「でも、どうして、ダメなの? ママと私だけの話なのに」

本当に可愛い娘。こんなに可愛くて、こんな美人さんに育って、そして、こんなにあたしになついてくれている。もう充分、親離れしてもいい年ごろなのに、あたしに何でもあけすけに問いかけてくる。

クリスティはあたしの瞳を見つめながら顔を近づけてきた。まるで、あたしにキスをしようとしてるみたいに。

「私、パパのおちんちん大好きよ。トミーのは、大きくてびっくりしただけ。でも、ママも、トミーの大きいと思わなかった?」

クリスティはそう囁いて、あたしの唇に唇を押しつけた。

あたしは、無意識的に両腕で娘を抱きしめて、自分からもキスをしていた。舌を入れたりはせず、唇を押し付けあっていただけだけど、とても親密なキスだった。

「く……クリスティ?……ママには分からないわ……」 

そう呟いた。頬が熱くなるのを感じた。年頃の実の娘が、母親に、息子のおちんちんについてどう思うかを訊くなんて! 大好きでたまらない! 息子にあのおちんちんを使ってエッチしてもらうたび、気が狂ったみたいに燃えちゃうの! そんなこと言えっこない! そんなことを思っていたら、知らぬ間にクリスティが両手を下に滑らせて、あたしのお尻を掴んでた。軽くニギニギしてきた。

「ママも言って! 私はどう感じたか言ったのよ。大好きだって言ったの。だからママも言って!」

そう言ってクリスティは、またもキスしてきた。今度は舌をお口の中に滑り込ませてきて、あたしのお口の中をチロチロと探った後、キスを解いた。クリスティったら、あたしをこんなに興奮させて! 今すぐクリスティとヤッテしまいたくなるほど。呼吸が荒くなっていた。呼吸を整えようとしたけど、できない。クリスティの瞳を見つめ、話した。

「トミーの大きかったわ……確かに……ママも……。いいわ、言っちゃうわ。ママもトミーのおちんちん、好きよ」 とうとう言っちゃったけど、こんなことを娘に打ち明けてしまう自分に驚いた。

クリスティはただ微笑んだだけ。でも、あたしのお尻を揉み揉みして、それを受けてあたしは背筋がゾクゾクした。

「そうよね、私も同じ」 とクリスティが囁いた。そして素早くあたしにまたキスをした。

「ジーナはとても運がいいわ。あのおちんちんを入れてもらえるんだから。……私、ジーナのことも大好きなの」 クリスティはそう囁いてあたしの目を覗き込んだ。あたしがどう思うか、確かめるような表情。

もちろん、あたしはクリスティとまったく同じ気持ち。やっぱり親子なのね。感じ方も同じみたい。

「ジーナはとても可愛いと思うわよ」 そう言って娘を強くハグした。

「ママ? ベティのお店で買ったオモチャ、今夜、パパに使うつもりでいる?」

「ええ、ママはパパがいなくてずっと淋しかったから」

「ねえ?……見ててもいい?」 ほとんど聞こえないような小声だった。

何てことを言うの? 確かにあたしは娘とお友だち同然の関係でいるけど、ここまで?  クリスティはすでに一度、あたしとジョンがセックスをするところを見てるはず。でも、あたしたちのセックスを見てもいいかってあからさまにあたしに訊くなんて。あたしとしては、これだけ娘と近しい間柄だから、OKと言ってもいいけど、ジョンはどういうかしら? 実の娘が、自分たちがセックスするところを見ても構わないって、ジョンが思うかしら? それに、今夜、ジョンにどんなことをしてあげようと計画してるかと言うと、彼に目隠しして、縛り上げてエッチすること。だとしたら、誰かがドアの隙間から覗いてても、彼には分からないはず。それって、面白そうだし、ゾクゾクしてくる。


[2018/09/04] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

願い事には注意して (28) 

どのくらい時間が経ったか分からないけど、しばらく、リリスの言った意味を理解しようと考えていた。そうしたら、部屋の外、何か騒々しいことに気がついた。聞き耳を立てた。ウェンディの声だった。

「分かってるわ、こんなのありえないって分かってるの、でも……」

ジーナの引きつった声も聞こえた。

「でも、どうして、彼女に言うの? そもそも、あなたがあたしのところに来るまでは、あたし、あなたにすら話したくないと思っていたのよ!」 

「私を信じて。彼女なら何か知ってるはずだから。ほんとは、このことについて彼女と話し合ったのよ……」

「あたしのことについて!」

「彼女にあなたのことを話せたわけがないじゃないの! 私だって、1分前に知ったことなんだから!」

「うん、そうだけど……ああ、ウェンディ、いったいどうなってるのよ?」

「お願い、ジーナ。私を信じて」

ウェンディはそう言った後、あたしの部屋のドアを開けた。ふたりとも恐怖におののいてる顔をしてた。ジーナは泣き続けたのか目を真っ赤にしていたし、ウェンディは、まるでイースター・バニーは実在しないと伝えられたみたいな顔をしていた。あたしは素早くシーツを掴み、体を隠した。少なくとも何も知らないジーナにはおちんちんを見られるわけにはいかない。それにしても、どうしてウェンディたちはいきなりあたしの部屋に殴りこんできたの? 信じられない。

「ああ、ウェンディ。やっぱり、やめない?」 とジーナが泣きそうな声を上げた。ジーナは丈の短いTシャツを着てて、おへそが見えていた。下はだぶだぶのボクサーパンツを履いていた。彼女の彼氏の下着のように見えた。

「あなたたち、どうしてあたしの部屋に?」 あたしは、ドアの外での騒動を聞いていなかったように振る舞いながら、何気ない感じで言った。

「あっ、あの……ちょっと、あなたに訊きたいことがあって……」 とウェンディは躊躇いがちに言った。

ウェンディの姿を見て、なぜか、どうしてもムラムラ興奮してくるのを止められなかった。上は黒いブラ。白のひらひらしたレース飾りがついている。下はと言うと、だぶだぶのパジャマ。まるでパジャマから普段着に着替える途中のままの格好できたみたいだった。でも、彼女の胸! フリルのついたブラの中、これ以上ないってほど完璧なおっぱいに見えた。だけど、今はそんなことを考えている時ではない。頭を振って、その夢想を振り払った。ともかく、ウェンディたちが何しに来たのかを聞かなくちゃ。

「それで、何かあったの?」

昨日、ウェンディとどんなことを話したのかを思い出そうとした。あたしがふたりの助けになれる問題って、いったい何だろう? でも、正直、あたしは思考に集中できなかった。昨日のことで思い出せるのは、リリスの謎めいた言葉だけ。

「あの、……何と言うか……」 ウェンディが話し始めた。

「やめて!」 ジーナが叫んだ。

「一体どうしたの?」 ちょっと短気になっていた。こういう話をしてても何も始まらない。

ウェンディはジーナの方を向いた。

「ジーナ、約束する。この話は、絶対にこの部屋の中だけにとどめるって。でも、ラリッサなら私たちを助けてくれると思える理由があるの。これまで私があなたの信頼を裏切ったことがある?」

「ないわ」 ジーナはほとんど囁き声で返事した。

「じゃあ、今回も私を信じて」

ジーナは頷いた。そしてウェンディとジーナのふたりともあたしの方に向き直って、あたしの顔を見つめた。ジーナはうつむいていたし、ウェンディは下唇を噛んでいた。ふたりとも、じっと黙ったきりだった。

しばらく待っていたけどじれったくなって、「それで……?」と問いかけた。ふたりは互いの顔を見合った。

「あのね……」と、またウェンディが口を開いた。「あなたなら、これ、理解してくれると思ったし、ひょっとすると、助けてくれるとも思ったの。他の人で、これを教えてもいいと思える人なんか誰もいなかったし。ジーナを一緒に連れてきてもいいかも分からなかったけど、でも、あなたなら、すべてを知ったとき、決して私のことを悪く思ったししないだろうと思ったのよ。前もって謝っておくけど、本当に申し訳ないと思うわ。でも、さっきも言ったように、他に頼れるところがなかったから……」

ウェンディは、緊張してるのは分かるけど、その話は同じところをグルグル回っていた。あたしの方はだんだんイライラしてきていた。

「もうヤメテ! 話しがあるなら、早く話してよ! 絶対怒らないって約束するから! あなたたちのせいで、あタマが変になりそう!」

「あタマなんて言わないで」 とジーナが小声でつぶやいた。

「ねえ、私たち、むしろ……」 ウェンディはそう言ってジーナの方を見た。ジーナは居心地悪そうにしていたけど、仕方なさそうに肩をすくめて、ゆっくり頷いた。ウェンディは、「いち、にいのさん……」と言い、それと同時に、パジャマのズボンの腰バンドのところを掴んで、一気に降ろした。ジーナも同じように履いてたトランクスを降ろした。

ショックで目が飛び出そうになった。思わず、「金髪の可愛い女の子が3人……」と意味のない言葉をつぶやいた。どうして、あたしは、こうなるかもしれないと予想しなかったのだろう? 

「いま何て言ったの?」 ジーナが、パニックになりかかってるような声を出して訊いた。

「落ち着いて、大丈夫だから、って言ったの」

ふたりを落ち着かせようと嘘を言った。とは言え、嘘でも「大丈夫」だなんて言葉は、この状況を表す言葉とは思えない。ウェンディの脚の間には、無毛でツルツルのおちんちんがぶら下がっている。13センチはありそう! そしてジーナの脚の間、小さな逆三角形の赤みがかった陰毛の下には、ちょっとそばかすが混じった肌の15センチがぶら下がっている!

でも、ふたりの姿をまじまじと見ながら、正直なところを言うと、ふたりとも、この姿になっても、どこか素敵な体をしてると思った。前日にウェンディの裸は見ていたので、つるんとした可愛い恥丘がなくなってしまったのは残念だったけど、彼女のモデル並みの体には、このくらいの小さめのおちんちんが似つかわしいように見えた。

ジーナはと言うと、彼女のおちんちんは信じられないほどキュートで見てるだけで興奮してしまう。引き締まったお腹と、ツンと張りのある乳房に、このおちんちん! 丈の短いタイトなTシャツを着てるので、彼女の女性的な曲線美が強調されて、なお一層セクシーに見える。

でも、あたしは、ふたりの容姿のことを思っていないフリをした。現前の問題に集中しなくては。

何が起きたのか、瞬時に理解できた。リリスは、またもあたしに意地悪な罠を掛けたのだ。確かに、あたしは、どちらかと言えば「変人」ではなくなった。でもそれは、あたしを他の人と似た姿にすることではなくて、他の人をあたしに似た姿にすることによって達成されたのだった。認めたくはないけど、リリスの方がはるかに賢い。

「で、ジーナに話してくれる? これは医学的な症状にすぎないって。この症状については、あなたは詳しいでしょう? 元に戻せるのよね? そうでしょ?」 ウェンディは必死の形相で言った。

あたしは、昨日、語ったことの詳細を思い出そうとした。全部、作り話だったけど、思い出す必要があった。細かいところまで完全に思い出さなくちゃいけないなんて思ってもいなかった。この状況はマズいということだけは、瞬時に悟った。ウェンディには「この状態は元に戻せる」と言っていたのだった。いま、この状況でどんなことをウェンディに話したらいいのだろう? もう、魔法の願い事は使い切ってしまってる。ウェンディに魂を売るように言う? いいえ、ダメ。そんなことはできない。できることは、さらに嘘を重ねることだけ。


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