2人がしてくれたセットアップは、私が期待していたのをはるかに上回るできでした。彼らは私にリモコンを渡し、操作方法を教えてくれました。私はこういうエレクトロニクスにはまったくと言っていいほど無知なのです。すべて上手く作動するのを確認した後、みんなで食事を取って祝いました。2人は私にビールを勧めました。私は前に一度しかお酒を飲んだことがなく、しかもその時は急に酔ってしまったこともあり、その勧めを断りました。ピザを食べた後、彼らは再び私に飲むように強く勧めました。こういう時は、飲まない方が失礼だと言うのです。そのように30分ほどしつこく勧められ、1本だけ飲めば、2人も勧めるのをやめるだろうと思い、諦めて飲むことにしたのです。でも、もちろん、半分も飲まないうちに、酔いが回ってしまい、私はトイレに行ってしまいました。 トイレから戻ると、チレルはタバコを巻いていました。私のアパートの部屋で吸っても構わないかと訊いてきます。彼には助けてもらったという気持ちがまだありましたし、まだ酔った気分でもあったため、1本だけという条件でタバコを吸うのを許してあげました。チレルは喜んでその条件を受け入れ、ロバートに顔を向け笑っていました。彼のロバートに向けた笑顔は、まるで、何か片付けたぞとでも言いたそうな笑みでした。 2本目のビールを飲み終えたときには、すでに私は不快感もなくなり、少し、はしゃぎ気味になっていました。その時、初めて、2人が吸っていたのはタバコではなくマリファナだと気づいたのです。2人に、すぐにそれを消すように頼みました。でも2人はただ笑うだけです。もうすぐ、吸い終わるからいいじゃないかと言うのです。 ロバートが位置を変えて、カウチの上、私の隣に座りました。 「俺たちの吸ってる煙のせいで奥さんも楽しい気持ちになってるんじゃないのかな・・・奥さんも吸ってみるといいよ。想像できないほど、ハイな気持ちになれるぜ」 私はマリファナをこんな近くで見たことはありませんでした。もちろんどんなドラッグであれ見たことがありません。なので、少し好奇心があったのは事実です。最初の一服は惨憺たるものでした。煙にむせて、げほげほ咳き込んでしまいました。2人は私をなだめ、もう一度トライしてみるよう促しました。今度は、咽ないように、ロバートが私の口に煙を吹き込んでくれると言うのです。彼の唇が私の唇のとても近いところに来ていました。ほとんど触れ合いそうな位置でした。私の頭の中で、事態が手に負えなくなるかもしれないと、警戒の言葉が鳴り響いていました。そして私は2人にもう帰るよう伝えようと思ったのです。でもそれを言おうとした瞬間、あの信じられないような感覚が私を襲ったのでした。1トンものレンガが私の上に落ちてきたような感覚。そのため私は一瞬、身動きできずにいました。チレルが私の左側に座り、大丈夫かと尋ねていました。私は、この初めての感覚に圧倒され、返事をできずにいました。
「今度は別の足も」 妻は、そう言って僕の別の足にもストッキングを履かせていく。手を太ももに沿って這い上がらせ、パンティの上から僕のペニスを優しく擦りながら。 次に妻は、白いサテンのガーターベルトを手にした。レースで縁取られている。それを僕のウエストに回し、ホックが僕の背中の中央に来るようにした。ガーターの4本のストラップが僕のヒップと太ももの前部に垂れていた。そしてストッキングの端を優しく引っ張り上げながら、抑えとなっている細いゴムの部分を、ストラップの先についている小さな金属製のクリップで挟み、位置を整えた。 僕の脚をストッキングが這い上がり、優しく締め付ける。白レースのガーターベルトがヒップに当たり、ナイロンのパンティが腰と睾丸とペニスを擦る。その感覚に僕は大きな多幸感に包まれ、そのあまりの大きさに失神してしまいそうに感じていた。その快感のあまり、血が巡る脈動が顔面でも感じられ、胸が詰まって息ができないほどだった。妻と何度も愛し合ってきたにもかかわらず、これほど強烈な快感に包まれたことは一度もなかった。しかも、妻は僕のペニスをほとんど擦っていないのである。まるで自分が妻の体の中に入っているような感じだった。普通、僕が感じている感覚の代わりに、彼女が女性として感じている感覚を味わっているような気がしたのである。 次に、妻は小さな透明のブラジャーを手にした。そのストラップに僕の腕を通させ、僕の背後に回って、背中でホックを止める。そして後ろから僕に抱きつき、僕の胸の肉を押し上げるようにしてカップの中に押し込んだ。乳首にサテンの生地が擦れ、その感覚に僕の乳首は固く立っていた。妻は、両手で薄い生地の上から僕の左右の乳首をつねった。甘美で淫らな衝撃が僕の脳にびりびりと伝わってくる。妻は僕のパンティに覆われたお尻にお腹を擦り付けていたが、そうしながら、片手を乳首から離し、その手を僕のお腹を伝って下方へ降ろし、サテンの生地に包まれた僕の勃起を擦った。それから、ベビードール( 参考)のネグリジェのトップを取り上げる。僕にバンザイをさせて両腕を上げさせ、そのトップに腕を通させ、肩から垂らす。ベビードールのトップの布地がブラの上から僕の乳首に触れていた。僕の乳首は、その時には過度に敏感になっており、つんと固く突き立っていた。ベビードールを着せられながら、突然気づいたこととして、そのネグリジェは妻のものにしては、僕の体格にはきつすぎないこと、どの点をとっても僕のサイズにぴったりであることだった。次に、ベビードールの上掛けを腕に通され、トップの上に羽織らされた。そして、ようやく、事の真相が僕にも見えてきたのである。さらに妻はベッドの下に手を入れ、細いストラップのヒール高10センチのスパイク・ヒールを取り出し、その片方を僕の右足に履かせた。ぴったり合う。そしてその時、僕は完全に妻の意図を理解したのだった。左側の足にも履かせ、ストラップを締めた後、妻は言った。 「これがあなたへのバースデイ・プレゼントの第一部よ。気に入った?」
何か理由があるのか、バーバラのボスの甥は、この場に現れるや、彼女が座っているテーブルの席次を決めた。彼は、しっかりと自分のことを「ボスの甥」であると強調していた。彼は、隣のテーブルから椅子を素早く移動して、バーバラの隣で開いていた隙間に割り込んだ。 これにはスティーブをムッとさせたばかりでなく、彼が割り込んできたことで椅子を横にずらさなければならなかった男もいらだたせた。 この男のことをバーバラは「ジミー」と呼んでいたのだが、さらに悪いことに、このジミーはバーバラの関心を独り占めするために、できる限りのありとあらゆることを、あからさまにしていたのだった。信じられないことに、当のバーバラはそれを喜んでいるように見えた。臆面もなく行われ、時には驚くほど親密なおだてやいちゃつき。その一つ一つを自分から歓迎しているように見えたのだった。 ジミーとバーバラの2人は笑っていた。2人で頭を寄せ合って、「トレーラー・トラッシュ」( 参考についてのジョークを話し合って笑っている。スティーブは、もはや見せ掛けの笑顔は見せていなかった。笑顔から真顔に変わっている。そのテーブルについていた9人のなか、スティーブの妻とジミーだけが、そのジョークを面白いと思っているらしい。スティーブは咳払いをし、不機嫌な表情をあえて見せて、気持ちを表現していた。 ジミーは周囲を見回し、スティーブに顔を向け、あからさまにニヤリと笑って見せた。 バーバラは夫に顔を向けて言った。「ほら、スティーブ? 少しは打ち解けたら? ただのジョークよ」 さらにたしなめる口調になって言う。「スティーブ? そんなに真面目に取らないの。ジミーは、ただ、生活水準が低い人たちなどについて、的確なことを言おうとしてただけってことなのよ。だから、お願いよ」 「その通りだ」 ジミーが会話に割り込んだ。「彼女の言う通り! アハハ!」 彼のしわがれ声の笑い声が広がり、テーブルに座る者たちの耳に届く。その笑い声に半拍ほど遅れて、バーバラのクスクス笑いが続く。 「実際、俺は、君がああいったジョークを理解できるとは、そもそも思っていないし。いや、君が悪いって言ってるんじゃないさ・・・ただ、建設工事の労働者たちにとっては、あのジョークには多すぎるほどいろんな意味が感じられるって、そういうことなんだよ」 ジミーは満足げに言い終えた。そして、テーブルに座る人々一人ひとりに笑顔を見せた。そうすることによって、スティーブのこの場での立場を皆に分からせ、それに同意するようにと誘っているのだった。 バーバラは、再び、くすくす笑った。そして苛立った表情を夫に向けた。
ビッキーは彼との会話にうっとりと浸り、いつの間にか、さらに20分経っていることに気づいた。信じがたいことだった。この魅力的な男性と一緒にいると、時間がとても速く過ぎ去るように感じる。帰宅することも考えたビッキーだったが、すでに彼女はこの場を楽しみすぎていたと言える。一体、マイクはどうしたのだろうと思った。彼女の心に、ほんの少しだけ不安が忍び込んだ。 だが、その物思いから突然ハッと目が覚まされる。ある男性がデビッドに話し掛けているのに気づいたからだ。ビッキーは、その男性を見て、すぐに彼も別の有名な野球スター選手だと判った。彼は、フレンドリーで陽気な言い方で、デビッドにあることでからかっている様子だった。ビッキーは、その会話の内容から、その日、彼のチームがデビッドのチームを打ち負かしたことを理解した。デビッドはそのからかいを笑顔で受け止めていた。 「ビッキー? こいつはジョンだ。ジョン? こちらはビッキー。ゴージャスな人だろ?」 ジョンはデビッドの背中をピシャリと叩いた。「デビッド、お前、本当に女を引っ掛けるのが上手いなあ・・・ビッキー? あなたはとても綺麗な人ですね」 「ビッキーとは、ほんの少し前に知り合ったばかりなんだよ。ご主人が来るのを待っているそうなんだ」 ジョンの表情から笑みが消えた。 「そうなのかあ。まあでも、それでもあなたはとても美しいよ」 その言葉を受けてビッキーが頬を赤らめると、ジョンの顔に笑みが戻った。ビッキーは、ジョンが調べるような目つきで彼女の足下から視線をゆっくりと長い脚に沿ってあげてくるのに気づいた。黒革のミニスカートのところでしばらく視線を留まらせた後、豊かな胸のところを見て、その後、彼女の実に魅力的な顔へと戻る。ジョンはビッキーの美しいブロンドの髪をしばらく見続け、目を楽しませた。 「それで、あなたの彼はどこに?」 とジョンが訊いた。 ビッキーは、ジョンに体を見つめられぼうっとしたままだったが、彼に話し掛けれていることに突然気づく。 「あっ、ごめんなさい。今なんて言ったの?」 ジョンは、視線によって彼女の美しさを褒め称えつつ、同じ質問を繰り返した。ビッキーはあたりを見回して、言った。 「ああ・・・知らないわ。こんなに遅くなるのは彼らしくないんだけど」 「ご主人はすぐにここに来ると思うよ。・・・でも、間っている間、ダンスをするのはどうかな?」 ジョンはビッキーが返事をする前に、デビッドに顔を向けて言った。 「構わないだろう? デビッド?」 デビッドは、降参したときのように両手を上げて見せた。あたかもジョンが勝利者で、ビッキーがその賞品であるかのように。 「ねえ、どうかな?」 ジョンはビッキーに返事をせかした。
「さてと、俺たち、お前のためにでかいおっぱいを用意しておいたぜ」 バリーはそう言って、僕をベッドの上に座らせ、そして仰向けにさせた。それから吸着カップのタイプの擬似乳房を僕の左右の胸につけた。擬似乳房がはずれないように、その底の部分に特別の接着剤も塗っていた。その接着剤は特殊な方法でしか剥がれない。つまり、過酸化水素水を用いて、その泡の力で肌とそれに吸着している乳房を離す方法でしか取れないものだった。この乳房はとても大きかった・・・実に本物のような感触がしたし、見栄えは信じがたいほどだった。まさに、この方面で素晴らしい応用を得た宇宙時代のテクノロジーと言えた。 「こいつを着ろよ」 アレックスが赤いドレスを僕に差し出した。 「昔、俺の姉さんが着ていたものだけど、お前にぴったり合うはずだぜ。お前の髪は、長いから、見栄えが良いし。それに、お前が、あの母親から化粧品の使い方を教わった経験があるってことは、俺たちみんな知ってるぜ。俺の母親の部屋に行って、ちょっと化粧してきてくれよ」 僕がアレックスの母親の部屋から戻るまで、1時間は経っていた。だけど、それだけ時間をかけた価値はあると思う。みんな、驚嘆して息を飲んでいた。身長167センチ、体重54キロ、滑らかな白い肌、大きな緑色の瞳、そして赤く塗った唇。ブロンドの長い髪はストレートに降ろし、その先には、僕の胸から大きなDDサイズの乳房が突き出ている。そして同じく大きく丸いお尻が、スリムな体から盛り上がっている。そのお尻の下には、スタモス夫人のところから借りてきた黒レースの紐パンティ。そしてノーブラ。僕は、まさに、今すぐファックされるのを待ち焦がれている淫乱娘そのものに見えていたし、みんなも同じことを思っていた。 化粧も素晴らしい見栄えだった。多分少し濃すぎるのかもしれないが、むしろ、それにより効果がより増していた。僕の細身の体に対して、大きすぎるお尻は、前はアンバランスだったが、ニセの巨乳を得たおかげで、新たにバランスが取れて見えるようになっていた。淫乱で色気満々のポルノスターのような印象を作り上げていたのである。そのような幻想こそ、ここにいるみんなが求めていたなのだから、まさに相応しいと言えた。赤いドレスはタイト・ドレスで、僕の体のあらゆる盛り上がりやくぼみをはっきり見せ付けていた。 「こっちに来いよ、エリック」 みんなが声を合わせて僕を呼んだ。 「私の名前は、エリカよ・・・ステキな皆さん」 そう言って片手を左の腰に当て、みんなに、できる限りの『あたし、あなたたちがぐったりしてしまうまでヤリまくるわよ』的な顔をして見せた。 「お前、すごくいいよ・・・」 アレックスがそう言って、腕を回して、私の腰に手をあてた。 「さて、ちょっとしなくちゃいけないことがあるぞ。お前がパーティに来る女の子として、ちゃんと通じるかどうか確めなくちゃいけない。ダンスだろ、それに女の子っぽい話し方や歩き方。セクシーでスケベな女の子ならするようなこと全部だ。お前には、それができるようになってもらわないといけない。早速始めようぜ」
夫は、ある部屋のドアの前に私を連れて行き、中に入るように言った。すぐに気づいたことは、なんと彼は、私と一緒には中に入らないようであること! まあ、それでも夫はとても落ち着いて私を安心させるようにしていた。 「怖がることはないよ。ただ、流れにあわせていればいいんだよ。僕も別のドアから入るから」 この計画が一体どんなものなのか分からないけど、夫がこんなことを考えていたとは、私はとても驚いていた。でも、ワインや楽しかった雰囲気などのおかげで、私はかたくななところが消えていて、こんな途方もないことでも、それを受け入れる心積もりができていたのだろうと思う。結局、夫の指示に従うことにした。夫が、廊下を歩いて行って、別のドアから中に入るのを見届けた。彼が入った部屋を確めたかったからだ。もし夫とはぐれて、彼を探さなければならないことになった場合に備えて。そもそも、目の前のドアは鍵がかかっていないかどうかすら、確かじゃなかったのだから。 まあ、ドアには鍵がされておらず、私は恐る恐る中に入った。一瞬、今、自分は夢を見ているのではないかと思った。というのも、中には明かりがついていて、人々が順番を待っているし、受付の人すらいたのだから! まるで、日中の病院のように! しばらく、唖然としたまま、突っ立っていたと思う。すると、看護婦が現れて、待合室にいた女性2人を連れて行った。最初は、私のことに注意を払う人は誰もいなかったが、後に受付の人が顔を上げて私を見た。 「どうぞ、お入りください、サンダースさん」 受付の人が私の名前を口にしたのを聞いて、私は唖然としたものの、彼女のところに、夢の中にいるようにふらふらと歩いていったのだった。彼女は私に記入用紙を手渡した。まさに、初診で病院に来たときに渡されるような、各種情報を記入する用紙そのものだった! その用紙と、彼女が渡してくれたペンとクリップ・ボードを持って、私は腰を降ろした。 気づかれないようにして、こっそりと待合室にいる別の人を見てみた。私の反対側に座っている女性で、今は、雑誌を読んでいる。この状況を信じられないと思いきょろきょろすることと、この状況について何も考えず単に従うこと。その2つのことを交互に繰り返していたと思う。反対側の女性は、私が彼女を見ていたとき、一度、顔を上げて私を見た。彼女は、謙遜してはいるものの、私を見下して楽しんでいるような、そういう表情を見せていた。それ以降は、私はもはや不思議に思ってきょろきょろしてしまいがちになって困ることはやめにし、用紙に記入することに専念するようになった。唯一、私がこの場にそぐわないことはと言うと、私は街の一番のレストランに着ていくような服装をしていたことだった。他の人は普通に病院に来るときのような日常着を着ていた。
「報復」 Requital by Longhorn__07 作者の言葉: この物語をHardDaysKnight氏に捧げる。彼は、一番最初に、私に物語を書き、このウェブサイトに投稿するように薦めてくれた。応援ありがとう、相棒。心から感謝している。 プロローグ クリスマスの1週間前。 スティーブ・カーチスは唇に笑みを浮かべてはいたが、実際は楽しんではいなかった。彼は妻のバーバラとこのパーティに来ていたのである。ホリデー・シーズンの陽気な雰囲気に煽られたとも言えるし、バーバラとの冷めた関係が、これで変わるかもしれないと期待して、でもあった。彼女との関係が冷めていることに最初に気づいたのは2ヶ月ほど前であったが、その原因が何であるのか、まったく分からない状態であるのは、2ヶ月前も今も変わらない。 今夜は、バーバラの同僚や友人たちと一緒に楽しむべき、心温まるクリスマスの夕べの外出となるはずだった。スティーブは、これまでの集まりで、その人たちの何人かと知り合いになっていたし、今回のパーティは、その関係をさらに深めるのに良い機会になると思っていた。だが、実際は、彼の笑みは時間と共に作り笑いに近いものになりつつあった。
「ポルノ・クイーンの誕生」 第1章 Making of a Porn Queen Ch. 01 by Scribler 自分の人生を振り返ると、僕がどのようにしてこの転機を迎えることになったのか、見当がつかない。子供時代の生活は、僕と共に育った他の少年たちの大半と、そう異なったものではなかった。だが、結局は、僕の人生は急激な転機を迎えたのである。そのような転機を迎えた男の子たちの数は実に少ないと確信している。 母は、実に心暖かで愛情溢れる人だった。いつも僕に、自分が安心できる気持ちにさせてくれていた。自分が愛されていると自覚できていた。悲しいことに、母は僕が11歳の時に亡くなった。母は、酒酔いの運転手にはねられ、即死してしまったのである。 父は、母とは正反対の人間だった。母は父が僕を愛していると、常日頃、語ってくれてはいたものの、父は、母が死ぬまで、一度も僕に触れたことはなかった。母が死んだあと、父はほんの少しだけ僕に触れてくれたが、それはただの握手とか、背中を軽く叩く程度だった。 僕が10代の頃、荒れたことについて、たいていの精神科医なら、父のことを責めるだろうし、精神科医の言うことも大半は正しいだろうと僕も思う。それに、僕の方も父には従順ではなかったのである。僕は、父を怒らせようとばかりしていたし、その僕の試みは、極めて高頻度で成功したのだった。 僕は警察の厄介になるようなトラブルは決して起こさなかったが、それはどちらかといえば、運が良かったからであり、自分がそのような運に値する人間だとは思っていなかった。たいてい、どんなことも気にせず自由気ままに生活していた。高校は、ずっとDの成績で、かろうじて卒業できた。しょちゅう学校をサボっていたが、そのために卒業で大きな問題となる程にはサボらなかった。 高校の卒業後、僕は日中は家でごろごろし、夕方になり友だちと午前3時、4時まで遊びまわる生活になった。父は、そういう僕の状態に我慢してくれていたわけではない。卒業の2週間後、父は僕に究極の選択を迫った。仕事を見つけるか、家を追い出されてストリートで暮らすか。僕は小さな食堂のウェイターの職を見つけることができた。稼ぎはよくなかったが、職についたこと自体は、父が要求したことに叶ったことだった。 7月の末に、父は僕により大きな問題を持ちかけてきた。僕を座らせて、こう話したのだった。 「スティーブン、お父さんはバージニアの支店に転勤することになったんだよ。お前は9月までに、まずは、どこか住む場所を見つけなければならない。残念なことだが、これまでお前とのトラブルを考えると、お前を連れて行くことはどうしてもできないんだ。こうすることが、お父さんにとってもお前にとっても最善のことだと思う」 父は、部屋から出て行くとき一瞬、悲しそうな顔をしていた。 最初、父は冗談を言っているんだろうと思った。だが、家の前の芝生に「売家」の看板が立てられるのを見たとき、父が本気だと分かったのだった。父に考え直すように、そうでなくても、少なくとも僕を一緒に連れて行くように頼んだ。だが、父は、もうこれ以上、喧嘩や口論をするのは堪えられないと言うのだった。 本当にどうしてよいか分からなかった。僕には、大学進学に備えて信託資金があった。だが高校でのひどい成績からすれば、僕にはどの大学にも入れないのは分かりきっていた。大学に行けなければ、その資金は29歳になるまで降りないことになっていた。だが、僕が29歳になるのは10年後である。ウェイターの仕事では生活していくことはできないし、それより良い仕事につくこともできなかった。そこでも、高校での成績が僕に呪いのように災いしたのである。 2週間ほど絶望しつつ考えた結果、僕は軍隊に志願することにした。だが、それもうまくいかなかったのである。背が低く、痩せすぎであるというのが理由だった。実際、徴募官は、身長158センチ、体重40キロの僕を見て笑っていたと思う。それに肩甲骨まで伸びた髪の毛も良い効果をもたらしたとは思えない。7月の末には、すべての方策が尽きていた。あの、僕のお気に入りのお客さんが食堂に来るまで。 彼女は、僕がそこで働き始めた頃は、週に何回か店に来ていた。それから数ヶ月、ぴったりと来なくなったことも知っている。彼女はみんなのファースト・ネームを知っているようだったし、みんなも彼女のファースト・ネームを知っているようだった。 彼女トレーシー・モーガンは、多額のチップを弾む人だった。コーヒーを1、2杯飲むだけなのに、店を出る時には10ドル札をテーブルに置いていく。僕があの食堂で働き始めた最初の週は、彼女は僕が担当するテーブルには座っていなかったが、次の週には、僕のテーブルに座り、それ以来、いつも僕が担当するところに座るように心がけてくれていたようだった。
「医者 Doctor」 Doctor by deirdre 夫が、医者が関わる淫らな妄想が好きなことは、何年も前から知っていた。ずいぶん前から、夫は、そういったプレーをしてみようと私を誘ってきていたけれど、私はいつも断っていた。でも、とうとう、夫と2人で素晴らしいディナーを食べに出かけた時、ワインもたくさん飲んでいたし、とても気分が良かったこともあって、「やってみてもいいかも」と思ったのだった。 「例のこと、してもいいわよ」 夫が、男性が見せる子供っぽくはしゃぎ喜ぶ様子を見せるのじゃないかと期待して、私は彼にそう告げた。だけど、驚いたことに、夫は全然、落ち着いたままだった。ただ1つ違ったことといえば、予想と違って、車は自宅には向かっていなかったことだった。 車は、結局、とある病院の建物のところに止まった。そして、気づくと、夫は私を裏門から中へ連れて行こうとしている。中は暗かった。裏門が施錠されておらず、簡単に開いたことも驚きだった。夫はドアが閉じないように注意深く抑えながら、私に入るように招いている。暗い病院の建物の中は、薄気味悪く、私がおどおどした態度を取っていたのも判ってもらえると思う。夫は暗い階段へ私を連れ、そこを上がっていった。階段を上りつつもすぐに、私は、どうしてエレベーターを使わないんだろうと不思議に思った。何階か登り、ようやく、ある廊下に出た。そこも暗かったが、廊下の突き当たりには窓があって、町の灯からの明かりでぼんやりと少しだけ様子が見て取れた。
「バースデイ・プレゼント」 Birthday Present by donnaallure 第1章 「あなたの誕生日に何が欲しい?」 妻が僕に訊いてきた。 「忘れられないようなセックス」 冗談のつもりだった。 「それホント? そう、分かったわ」 それが返事だった。 僕はその時の会話のことはすべて忘れたし、その後、僕の誕生日のことについては何も話しがなかった。当日になり、僕は職場から帰宅した。多分、美味しい食事と新しいシャツが待っているだろうなと思いながら。それが毎年の誕生日の習慣のようになっていたから。家に入ると、カーテンが引かれ、部屋中にろうそくが灯っていた。妻が僕に近づいてきて、体を擦りつけ、僕の耳に囁きかけてきた。彼女の手が僕のペニスをなでている。 「シャワーを浴びてきたら?」 そう言って、玄関に行き、鍵をかけた。 寝室に行き、服を脱ぎ始めた。見るとベッドの上に、僕が彼女に買ってあげた白いネグリジェが広げられていた。妻は数着ネグリジェを持っているが、僕は、これを着た彼女が一番気に入っている。ペニスが少し固くなっていた。服を脱ぎ、シャワーに入った。お湯を出し、温度を調節していると、シャワールームのドアが開く音が聞こえ、振り返ると、妻が入ってきた。 「あなたの準備のお手伝いをしてあげようと思ってね」 妻は僕の体を洗い始めた。全身に石鹸の泡を塗りつけた後、小物入れに手を伸ばし、中から彼女の剃刀を取り出した。 「私、愛し合う相手はシルクのように滑らかな肌をしていてもらいたいから」 そう言って、僕の胸毛を剃り始めた。 胸毛を剃り、次に腹の毛を剃る。次第に僕はますます勃起を固くし、ビクンビクンと脈動するまでになっていた。妻は、その後、僕の腕を上げさせ、脇の下の体毛も剃った。それから、僕を後ろ向きにさせ、 わずかながらも背中に生えている毛を剃り、徐々に下へさがり、尻の毛を剃った。続いて両脚の後ろの面の毛を剃り、再び前を向かせて、脚の前面の毛も剃った。しゃがんだまま剃っていた妻は、にっこりと微笑みながら僕を見上げ、優しく股間の毛も睾丸の毛も剃ってしまった。髪の毛を除いて、僕はすっかりつるつるの肌になったのだった。だが、その時の僕には、剃られた体毛が元通りに生え揃うまで大変な時間が掛かることなど、考えもしなかった。性的な陶酔感にすっかり没頭していたから。 剃り終えた妻は、僕を洗い流した後、排水口に集まっていた剃り落とした毛を集め、ゴミ箱に捨てた。そしてタオルを2つ取って、そのうち1つを僕に渡し、2人で体を拭いた。僕は特にペニスのところを丹念に拭かなくてはならなかった。完全に勃起したまま、少しも萎える気配がない。 「香りも良い方がいいわね」 妻はそう言って、彼女の香水を僕の胸と股間の辺りにスプレーした。いくらかペニスにもかかり、そのアルコール分のせいで焼けるような感覚が広がり、なお一層、勃起したペニスに意識が集まってしまうのだった。妻の方も、自分の胸の谷間と腰から下の部分に香水をつけた。そして、浴室の電気を消し、僕を寝室へと導いていく。僕は、妻があの白いネグリジェをまとった姿を早く見たくて、待ちきれない思いだった。 彼女は、小さなシースルーのパンティを手にし、僕の前にひざまずいた。以前、妻は、そのパンティで僕のペニスをさわさわと擦り、僕を焦らしたことがあった。だから、この時も、彼女が何をするつもりなのか分かっていたつもりだった。だが、予想に反して、彼女はそれを僕の足下に置き、僕にそれを履かせようとするのだった。剃毛された僕の脚に沿って、ゆっくりと彼女の下着が引き上げられてくる。脊椎に沿ってゾクゾクする刺激が走った。その快感はあまりにも官能的で、僕は危うくそのままベッドに崩れ落ちてしまいそうだった。 妻は、パンティを僕の腰の回りに手繰り上げ、両手で尻頬の肉を撫でて、しわを伸ばした。それから前に手を移し、パンティの生地を膨れ上がっているペニスの上に被せる。そしてペニスを押し下げ、睾丸の方へ向かせた。僕の勃起は、前を向こうと透明なパンティの生地を外側へと強く押していた。僕はあまりにも興奮し、そのまま彼女のパンティの中に射精してしまいそうだった。この時ほど性的に興奮したことは、それまでなかったと思う。ほとんど失神してしまいそうな気持ちだった。 「私の上に倒れたりしないでね」 僕がぶるぶると震えているのを感じた妻は、そう言ってにんまりと笑っていた。 「まだ終わっていないんだから」 彼女は、今度は薄地の白いストッキングを取り出した。これも僕が彼女の装いにマッチするようにと買ってあげたものだった。 「足を上げて、つま先を床に向けて延ばして」 ストッキングを手繰りまとめ、僕のつま先にあて、ゆっくりと脚に沿って滑りあげてくる。手繰り上げながら、時々、僕の脚を撫でて、しわを伸ばしていく。延ばしきったストッキングは僕の太ももの途中まで来ていた。ナイロン生地が、毛を剃られ滑らかになった脚を這い上がってくる感触は、表現しがたい快感だった。
「レイプされた美しき体操選手」 Raped Young Beauty - I (m/f, i/r, n/c) Black Demon ミルクのように美しい白肌。蜂蜜のように甘い金髪。か弱そうなほっそりした体。ピンクの可愛い唇。明るい緑の瞳。すらりと伸びた白い脚。上品そうな足とつま先。そのすべてが150センチの可愛らしい体にまとまっている。そんなジョディ・バーネスは、体操競技の定期練習をするところを毎日のように見つめられていることに気づくよしもなかった。この南部にある大学で体操選手であると言うことは、一軍に入るにはたくさんの練習を積まなければならないということを意味していた。今、学年も1年の終わりに近づき、来るシーズンで、幸先の良いスタートを切るには毎日のように練習しなければならなかった。彼女の可愛らしく、信頼の厚い性格のせいか、彼女には大学に多くの友達がいた。 夏の間、大学に残っていた選手たちは、選手用の寮から夏季の間だけのアパートに引越しをしなければならなかった。寮は次の新学年に向けて、メンテナンス員によって清掃と修復をしてもらわなければならなかったからである。ジョディは、体操チームの仲間の女の子と一緒にアパート部屋を共有した。夏季用のアパートは主に様々なスポーツ選手たちが住み込むことになっていたので、住民の誰にとっても楽しい夏になるはずだった。ジョディも他のスポーツを行っている選手たちとのパーティが好きだったし、プールサイドでリラックスするのも好きだった。 ジョディは田舎の小さな町の出身で、夏に、家族や地元の友達のところに帰れないことを残念に思っていた。特に、会いたくて切なく感じていたのが、ボーイフレンドのライアンだ。だが、嬉しいことに、ライアンは毎月1回、はるばる大学まで長距離運転をしてジョディに会いに来られるらしい。ジョディはライアンと相思相愛になっているが、結婚まではバージンを守り続けようと心に決めていた。ちょっとしたキスとペッティングが限界で、それ以上はライアンと言えども一線を引いていたジョディだった。 これほどまでにうぶで純真なジョディだったので、彼女は、男たちが彼女の愛らしく可憐な体を見て目を楽しませていたことに気づかずにいた。練習のときに着る、体にタイトに密着した体操着姿やプールでのビキニ姿になると、この美しい南部生まれの娘のミルク色の体に多くの男たちの視線が集中していた。だがデリック・ジョーンズほどその視線を集中させていた男はいないだろう。デリックは、男子バスケットチームのパワーフォワードの選手だ。 デリックは、この可憐な娘を見つめるたびに、野卑な勃起を立てていた。ジョディと同じアパートの建物に住み、同じ体育館で練習していることもあり、2回ほど彼女に話しかけたことがあった。デリックは、ジョディがあまりにも純真なことを見て取り、彼女が男に触れられていない処女であることをすぐに見破っていた。 ああ、ジョディの秘宝を最初に手にする男になれたら! この繊細そうな若い女体を最初に花開かせ、純潔を奪う最初の男になれたら! 彼女の未開拓地の白肉に自分の大きな黒棒を突き入れ、彼女が泣き叫ぶ姿を見る最初の男になれたら! 何週間もジョディを見ていたこともあり、デリックは、彼女の毎日のスケジュールや、いつ彼女のルームメイトがいなくなるかなど熟知していた。そして彼女をレイプする計画を立てたのである。週末、ジョディのルームメイトがいなくなるときが、その時だ。あの可愛い娘に腰を突きまくる。それ夢見て、デリックの睾丸は痛いほどに膨らむのだった。 運命の土曜日になった。その日の朝早く、デリックはジョディのルームメイトが実家の家族の元に帰っていくのを見ていた。この週末、月曜の朝までルームメイトは戻ってこないだろう。その日の午後、デリックは、餌食に決めたミルク肌の美女がプールにつかるのを見ながら舌なめずりをしていた。今夜こそ、ジョディには一生忘れられない夜になるだろう。 毎週恒例であるが、夕方、プールサイドでささやかなパーティが開かれる。週末アパートに残っている者たちは誰であれ、このパーティに顔を出し、少しお酒を飲みながら、夏休みのことや大学のスポーツのことについておしゃべりをする。デリックはほんの少しだけジョディと会話をしたが、その後、彼女は体操部の他の女の子たちのグループに移ってしまった。 デリックは、かつて、ジョディと彼女のルームメイトがいる前で、ジョディの部屋の電話を借りたことがあった。彼には、自分の部屋に電話を置くような贅沢ができなかったからだ。ともかく、これを言い訳に使って、彼女の部屋に入り込めそうだ。 プールサイドでのパーティでは、ビールも底をついてしまい、みんなで近くの食べ物屋に行くことになった。ただ、ジョディだけは、ここでお開きにし、休むことにしたのだった。翌日の日曜日に、いくらか練習をしようと計画していたからである。デリックは、彼女がアパートの部屋に向かうのを見て、にんまりと笑み、パーティの仲間から気づかれないように抜け、疑いもせず歩く獲物の娘の後をつけたのだった。 ジョディは、部屋に戻った直後、誰かがドアをノックするのを聞いた。ドアを開け、デリックは丁寧な口調で頼んだ。 「電話を借りたいんだけど構いませんか? 食べ物屋の仲間に僕も行くと連絡したいんです」 「ええ、もちろん!」 ジョディは、この男の真の意図も知らずに、彼を自室に入れてしまったのである。 デリックが電話をしている間、ジョディは彼の体を見ていた。2メートル近い巨体の黒人。彼女は、黒人と2人きりになるのは初めてのことだった。しかも自分の部屋で。それを思ってジョディは言い知れぬ恐怖に震えた。彼が電話を終えたら、すぐに帰ってもらうようにさせなければ。
「輪姦:主人公はエリカ・レインズ」 Gangbang: Starring Erica Raines by Fire22 鏡を覗き込み、横から自分のお尻を見た。自分でも、自分のお尻が丸すぎるし、大きすぎ、とても自然に見えていないと思う。まるで何か間違ったものがついているような感じだった。特に、自分が痩せ型の18歳の男だという事実と照らし合わせると、そう思わざるを得ない。自分の体とのバランスで見ると大きすぎるのだ。丸く、実に大きく見える。僕は、長く伸ばした金髪の髪を後ろにまとめ、全身濡れた体をしていた。 「あんまり自分の体をじっくり見てるなよ。そのうち、自分でも触りたくなるんじゃないのか?」 ケンは、手を僕のお尻にあてながらそう言った。2~3秒以上、ぴったり手をあてたままだった。 「ここはお前の家のバスルームじゃないんだ・・・ロッカールームのシャワーなんだぜ。そんな風に見るのはちょっと変だぜ」 そう言ってタオルで髪を拭きながら自分のロッカーへと歩いていく。 「ああ・・・」と答えて僕は目を落とした。偶然、ケンの大きなペニスが目に留まった。熱いシャワーを浴びた直後で水が滴っていた。ケンがシャワールームから出て行くのを見ながら、僕は彼のペニスの大きさに溜息を漏らし、ほんの一瞬、それが僕のお尻の中に入ってきたらどんな感じだろうと想像した。 そのまま密かに妄想に耽っていると、僕の背後から影が忍び寄ってきて、突然、ある感覚が僕のジェニファー・ロペスのようなお尻全体に電気のように走るのを感じた。アレックスだった。彼は僕のお尻を強く引っ叩き、赤くしたのである。アレックスは僕を叩いた後、今度は手で優しくなで始めた。彼の指が、赤く腫れた僕のお尻の頬肉をくすぐりまわり、お尻の穴にいたずらするのを感じた。その時の僕はタオルでペニスを隠しただけの全裸のままだった。彼は、誰もいないシャワールームで僕の後ろに来ていて、僕のお尻に指を入れようとしている。僕は唇を噛んでいた。喜んでいた。誰も見ていない。気持ちいい。本当に気持ちいい。だけど、僕は違った振舞いをした。 「おい、バカ、やめろよ」 小さな声でそう囁いて、彼を押し退け、自分のロッカーへ向かった。タオルを下半身に巻きつけながら。 「ごめんな。一瞬、お前のお母さんの尻に触っているような気がしてな」 アレックスは、よく話題になる母の噂話のことを言っているのだろう。冗談交じりに、そう囁き返した。 「おい、急げよ・・・着替えをして、出ようぜ。俺たちには、例のやらなきゃいけないことがあるだからな・・・」ケンがいぶかしげに僕たちに声をかけた。「俺たちは、バリーの家でお前を待ってるからな、いいな? エリック?」 ケンは青い瞳で刺すように僕を睨みつけ、約束を確認させた。 「うん・・・成績通知表を取ってから、立ち寄るよ」 僕は目を落として、着替えを続けた。 ケンとアレックスはすぐに着替えを済まし、「じゃあな」と言ってロッカールームから出て行った。僕はベンチに腰を降ろし、うな垂れた。 ふと、シャワールームの方から音が聞こえたような気がして、顔をあげた。ロッカールームには、僕以外、誰もいないはずだった。目を向けると、サム・レインがいた。彼は大学正規チームのラインバッカーをしている。黒人で身長190センチ、体重は118キロはある・・・少なくとも学校の記録にはそうあった。短く刈りそろえた髪で、特に巨大な・・・上腕二頭筋をしていた。大熊のような男で、あらゆる点で巨大だった。 そのサムが僕を見た。 「友だちとして、何か助けてやれることがあるか?」 「あ・・・いや・・・ごめん・・・ただ、ロッカールームには誰もいないと思っていて・・・ごめん・・・」 僕はそう言って、自分のロッカーへと戻り、着替えを済ました。 着替えた後、メインの事務室に行って成績表を受け取った。その後、まっすぐバリーの家に向かった。バリーの家の玄関前のポーチに着き、ドアベルを鳴らした。バリーが出てきて僕を出迎えた。 「よう、エリック! 今、お前のことを話していたところだぜ。さあ、急いで上がって来いよ」 2階に上がってすぐに、何か普段と違うことに気がついた。 「みんな、何をやってるんだ?」 ケンが答えた。 「エリック。俺たちお前にちょっと重要なことを話さなくちゃいけないんだ。バカみたいに聞こえるとは思うが、まあ聞いてくれ。俺たち、やってみたいと思っているすげえ大騒ぎを考えているんだ・・・だが、スターが必要なわけ。その件で、お前の助けが欲しくてよ」 「大騒ぎって、どんな?」 今度はバリーが説明した。 「まあ・・・あの・・・わかるだろう? このパーティ、ここ2週間ばかり、やろうって話しが出ていて・・・それで・・・お前にさ・・・何と言うか・・・着飾ってもらいたいわけだ。つまり女の子のような格好に・・・」 バリーはおどおどした様子で話しを続けた。「・・・まあ、他の誰がなってもいいんだけど・・・でも・・ほら、俺たちじゃ、女の子になっても通用しないし・・・だけど、お前なら、お前のお母さん譲りの『セクシーでエッチなスケベ女』の遺伝子を受け継いでいるじゃん。もちろん、他の誰にも秘密のこととして、するからさ」 僕はバリーを狂人を見るような目つきで見た。「まあな・・・何かといえば、そんなことか」 皮肉っぽく答えた。 「おい、いいだろ・・・前に、お前、この次のバカ騒ぎでは自分も何か手伝うって言ってたじゃないか。だから、こうして頼んでいるんだぜ」 とアレックスが口を挟んだ。 「ああ、確かに言ったけど・・・そんなこととは・・・」 「まあ、面白いはずだぜ・・・何も極端なことはなし・・・ただ、面白そうなことだけ。いいだろ、なあ?・・・俺たち友だちだろう? お前は俺たちの友だちだ・・・だから、ちょっと俺たちにも、友だちらしく、お返ししてくれよ。今回だけ」 アレックスが頼み込んでくる。 確かに僕は彼らに友情を返してあげたかった。僕は学校ではのけ者扱いされていて、そういう時、彼らはいつも僕のそばにいてくれた・・・でも、男だけのパーティで女の格好をして着飾るとは? 何と言ってよいか分からず、僕はうな垂れた。そして視線をさまよわせた後、ケンのズボンに目が行った・・・さっき見た彼の巨大ペニスのことを思い出す。それに、アレックスがあそこで僕のお尻に指を入れそうになった時の快感のことも。僕は決心をした。 「分かったよ、いいよ・・・で、どうすればいい?」 25分後。僕はケンと一緒にシャワールームにいた。僕は素っ裸で・・・ケンは僕の体からすべての体毛を剃っていた。ケンが話し始めた。 「俺たちがよく冗談交じりに言ってるのを知ってると思うけど・・・お前のお尻・・・これは、なかなかだよ・・・ほんとに・・・」 「大きいって? 不自然なほど大きいって?」 僕は彼の次の言葉を言い当てるつもりで返事した。 「ああ、本当に」ケンは笑いながら、手を僕の背中にゆっくりと下方に這わせて、僕のお尻の肉を掴み、もっと手中に収めようと揉み始めた。僕はちょっと引きつったものの、その後、お尻を彼の手に押し返した・・・気持ちいい。再び彼の怪物のようなペニスのことを思い浮かべた。このときの妄想の中では、ケンはシャワールームの中で僕のアヌスに激しく打ち込みを続け、僕は快感の叫び声をあげながらシャワーのカーテンを引き破り、そしてお尻の穴から彼のスペルマを垂れ流しているのだった。 僕は、体毛を剃る前に浴びた熱いシャワーのため、全身びしょ濡れになっていたし、その時も濡れたままだった。僕は向きを変え、ケンと対面し、彼の濃い青の瞳を見つめながら、片手を彼のベルトのバックルにあて、それを外した。 ケンは一瞬、驚いて息を飲んだが、僕が続けるのを制止しなかった。ジッパーを降ろし、中から固くなったペニスを取り出した。僕の濡れた長い金髪から水が滴り、ケンの大きなペニスに降りかかる。そのペニスを僕は優しくしごいていた。ケンはキスを求めて顔を寄せてきた・・・だが、そこで躊躇っている。 ケンは途中まで顔を寄せて来ていたが、そこでやめ、僕から離れた。僕は、彼の大きくなった部分の先端を指先でくすぐっていたが、ケンはそれをズボンの中にしまった。 「うんんんんん・・・・」僕は、彼がチャックを上げるのを見ながら小さな声でうめいた。 「もういいな。体をきれいに洗えよ、エリック」 ケンはそう言って、目を伏せながらバスルームから出て行った。 何分か後、僕は体にタオルを巻いてシャワーから出た。バリー、アレックス、そしてケンが僕を待っていた。
「失われたしとやかさ パート1」 FALL FROM GRACE PART I http://www.darkwanderer.net/story.html?story_id=2706 私のこれまでの人生はごく普通で、私はそれで満足していました。中高校生の頃はひたすら勉学に打ち込みオールAを取りましたし、良い大学へ入ろうと決意を固めていました。家は熱心なクリスチャンで、厳しくモラルをしつけられ、キリスト教の行動規範である「黄金律」を信じ守ることこそが人生の生き方であると教え込まれました。少し大きくなってからは、よく慈善事業にボランティアで参加し、地域の人々のためになることをして過していました。男性との交友は母に厳しく反対されていました。私は母のような女性を人生のモデルとしていたので、母を悲しませるようなことは行いたくなく、高校時代は一度もデートをしたことがありませんでした。大学に入り、私の未来の夫になる男性とめぐり合い、すぐに恋に落ちました。彼は、もともとは不良少年だったのですが、心を入れなおした若者でした。彼と出会って、私は自分にできないことはないという気持ちになれました。彼と知り合って間もなく、処女を失い、日常的にセックスを楽しむようになりました。それから2年後、大学を卒業すると間もなく、私たちは結婚し、最初の子供を生み、早速、社会人の生活をするようになりました。私たちはしっかりと自活できるようになりたいと思っていたので、結婚後は、親の元を離れ、町の中でもあまり良いとは言えない地域にありましたが、安いアパートに引越しました。夫は安定した肉体労働の仕事につき、わずかであれ賃金を稼いでくれますし、私は専門職について、それなりの良い給与を得ています。このお話しが始るのは、私たちに2人目の子供ができた2ヵ月後のことです。 ......................... 私の名前はグレースといいます。幸せな生活を送っている専門職を持った二児の母で、この生活に大変誇りを持っています。29歳で、身長は163センチ。長い黒髪をしていて、瞳の色は茶色です。胸は張りのあるBカップで、鉛筆の先についている消しゴムほどの大きさの乳首をしていますが、興奮すると2センチほどの大きさに固くなります。体つきは痩せ型ですが、(子供を2人生んだにもかかわらず)お尻などのたるみはありません。人種はフィリピン系です。住んでいるところはそれなりにいいところで、母と妹が近くに住んでいます。私たちが居住しているアパートは家賃が安く、そのため、ちょっと眉をひそめたくなる人々も住んでいます。ですが、何より家賃が安いことと、部屋が2つとかなり大きなリビングルームがあるのは魅力です。もう何年かすれば、ちゃんとした家を買うだけのお金が貯まるでしょうし、その時は母と妹も一緒に暮らせるようになると思います。 2ヶ月前のことでした。夫が友だちと4日間泊りがけのゴルフ旅行に出かける計画をたてました。私も独りになる時間を切望していました。ですので、その夫の旅行にあわせて、私は仕事の休暇を取り、母に子供たちを見てくれるよう頼んだ方が良いと判断したのです。 その旅行の1ヶ月ほど前、私たちの隣に新しい賃借人が2人引っ越してきました。2人とも黒人で、180センチ以上の身長の立派な体格をした男性でした。多分25歳ほど。近くの陸軍基地から来たようです。ちょうど夫と外出しようとしていたときに、2人が引っ越してきたのでした。夫は荷物運びを手伝おうと申し出ました。2人は、チレルとロバートという名前だと自己紹介しました。 夫は、その日一日、そして続く2週間ほどの間に、次第に彼らを嫌うようになっていきました。2人とも礼儀を知らぬ未熟な人間で、信用ならないと言うのです。私は、もともと社交的な人間ではないので、2人に軽く冗談話しをしたりするようなことは一切していませんでした。 旅行の日が近づき、ふと夫の誕生日が近づいていることに気がつきました。夫が旅行から帰ってきたらすぐに誕生日が来るのです。夫は常日頃、新しい大型スクリーンのテレビなどが備わった一連の娯楽システムを欲しがっていました。それらを買うためにずっと蓄えに手をつけずにいたのです。その時、私は、それらの装置をすべて買って、旅行から戻ったとき夫を驚かそうと決めたのです。そこで、夫が旅行に出かける前に、その娯楽システムを購入したのです。サラウンド・サウンド・システムの40インチのテレビ、それに新製品のデジタル・ビデオ・カメラ。すべて、夫が出発する日に配達されるよう手配しました。私は、この素晴らしいアイデアに自分を自分で褒めてあげたい気持ちで一杯になっていました。 そして、愛する夫がゴルフ旅行に出かける日が来ました。車で夫を空港まで送り、それから子供たちを母のところに送りました。午後の大半を母と子供たちと一緒に過ごした後、急いで家に戻り、配達が来るのを今か今かと待ちました。配達の人がやって来て、支払いをすべて済まします。配達夫の若者たちに冷たい飲み物を出してあげたのですが、その時になって、ふと、予想していなかった問題があることに気がついたのです。この様々な装置をどのように配置し、つなげたらよいか、どうしたらそれができるか、全然、分からなかったのです。 まだ玄関ドアを開けたままだったのですが、ちょうどその時、チレルとロバートが通りかかり、私が困っていることに気づいたのでした。2人は、ビールと夕食をご馳走してくれたら手伝ってやるよと言うのです。私には他の選択肢がありませんでした。もし夫がいたら絶対に賛成しないだろうとは思いましたが、私はしぶしぶ彼らの提案を受け入れたのです。2人が作業を始めるとすぐに、私は角の店に行き、彼らのためのビールを買い、ピザを注文しました。それを持って家に戻ったときには、2人はすでにすべてセットアップを終えていました。そのセットアップでよいかどうか、私の判断を訊くために待っている状態になっていたのです。
「ビッキーの出会い」 Vicki's Encounter by The Warthog マイクは時間に遅れ、ビッキーは怒り始めていた。時間に遅れるなと言ったのは彼女の夫の方なのに、すでに約束の時間から30分経っている。マイクは今どこにいるんだろう。その日の午後、彼は友達の家に行っていて、午後8時にこのクラブでビッキーと会うことになっていた。家に電話を入れたが、誰も出ない。もう10分だけ、このバーにいることにしよう。それでもマイクが来なかったら、その時は家に帰る。そう決めたビッキーだった。 ビッキーがバーのスツールから降り、店を出ようとしたときだった。男性の声が聞こえた。 「やあ、君に1杯おごらせてくれない?」 ビッキーが振り向くと、目の前に彼女をまっすぐに見ている男の目があった。 ビッキーは、頬を赤らめた。男が彼女の長く滑らかな脚や曲線美溢れる体をしっかりと見ているのに気づいたからだ。彼女は明るく微笑んだ。 「ありがとう、でも・・・いま店を出ようとしていたところなの」 「お願いだよ。行かないでくれ。誰か話し合い手になってくれる美しい女性がいたらなあと思ってたところなんだ。君に帰られると、僕は、チャンスを逃してしまったと嘆いちゃうよ」 このハンサムな男性の笑顔には、磁石のような力があった。 家に帰りたいと思っていたビッキーだったが、少し躊躇ってもいた。 「まあ、そんなこと言わないで。ここにはきれいな女の人がいっぱいいるじゃない」 男はビッキーから目を離そうとはしなかった。じっと見つめたまま言う。 「他の女の人なんて」 確かにこの男性にはチャーミングなところがあった。でもビッキーは夫を待っていたのである。その夫がまだ来ていない以上、もう家に帰りたいと、それだけだった。 「本当のことを言うと、夫が来るのを待っているのよ」 男の目が輝いた。 「だったらなおさら。飲み物をおごるから、ご主人が来るまで、僕と一緒にいてくれればいいんじゃないかな?」 ビッキーには言い訳が尽きてしまった。結局、彼女は諦めて微笑む。 「オーケー。じゃあ待ってる間、あなたと一緒に飲むことにするわ」 男は顔をパッと明るくさせ、またあの魅力的な笑顔を見せた。握手の手を差し出して言う。 「ああ、良かった。僕の名前はデビッド」 「私はビッキー」 ビッキーは改めてデビッドの顔を見た。どこか見覚えがあるような気がしたからだった。 「前にあなたに会ったことがあるかしら? 見覚えがある気がするんだけど」 デビッドはにっこり笑った。 「君は野球を見る?」 ビッキーは頷いた。 「僕はちょっと野球をやってるんだ」 その時ビッキーはようやく気づいたのだった。デビッドがメジャーリーグの有名な野球選手だということに。 ビッキーは、夫のマイクに待たされていたことをすでに忘れていた。有名な野球選手に面と向かって会っていることで非常に興奮していたのである。実際、彼女は野球ファンで、これまでも何度かデビッドがとても素敵だと言ってきていた。自分がそのデビッドにもっと早く気づかなかったことの方がむしろ驚きだった。多分、彼が普段着でいたからだろう。ユニフォーム姿の彼を見ることに慣れていたビッキーだった。2人はお酒を飲みながらおしゃべりを続けた。ビッキーは教師という自分の仕事について話しをし、彼は野球界のことについていくつか話しをした。ビッキーは、彼の話しを聞きながら興奮を募らせていた。他の人々が知らない事柄を聞かされ、自分が特別な存在になったように思えたからである。
「黒人の溜まり場」 What Blacks Around Cums Around By WimpHub <作者から> 親切にも、このストーリーのシナリオを提供してくれたダークワンダラーのサイトの読者であるDarkLoveSin氏に謝意を表する。 *** 僕の名前はボブ。典型的なホワイト・カラーのビジネスマンで、住民がほとんど白人である典型的な郊外住宅地に住んでいる。36歳、身長160センチ、痩せ型で頭髪が薄くなっている。僕が心から愛している妻の名はリサ。身長172センチ。女優のシャノン・トゥイード( 参考)をとても上品にしたようなセクシー美人だ。シルクのようなブロンドの髪と青い瞳。32歳の彼女は、僕より4歳年下だ。 僕たちの夫婦生活は良好だった。僕たちは仲良く暮らしていた。もっとも、とても興奮に満ちた生活とは言えないかもしれない。特にリサにとっては。詳しく言わなくても分かってもらえると思うが、僕はたびたび勃起が続かなくなるのである。加えて、ペニスも非常に小さい。自分で認めるのをいつも悔しく感じているのではあるが、結婚してからの10年間で、僕は一度もリサをいかせたことがなかったと思う。でも、リサはそのような状態をずっと満足して受け入れてくれていたように思う。彼女は、僕と同じく、受け身的な、ほとんど従属的と言ってもよい性格をしているのだ。 僕は妻のことをいつもとてもセクシーだと思っている。あの大きくて張りのある乳房。それに長く、美しい脚。だが、それにもかかわらず、僕はかなり重度のポルノ中毒にもなっていた。特に好きなのが、異人種の男女の行為だ。美しい白人の女性が、巨大な道具を有する黒人男に残虐と言っても良いくらいに激しく犯される。そういう想像に取り憑かれていたのだった。だが、リサが黒人に犯されるのを思って楽しむことはなかった。それはあまりにも度が過ぎる。僕は独占欲が強く、しかも嫉妬深い人間だった。黒人でなくても、リサが他の男と一緒になってるのを考えただけで、不快感に全身が震えだしてしまう。 ともあれ、僕は、異人種間のセックスを中心にしている雑誌や、白人女が喜んで逞しい黒人男に激しく犯されるビデオを集めだし、かなりのコレクションができていた。僕は、そのコレクションを箱に入れ、屋根裏部屋にしまっていた。リサは、屋根裏は暗くて、上がるのが嫌だと言っていたので、そこなら彼女も行かないだろうと思っていたからである。 ある夜、残業を終えて遅く帰宅したときだった。居間に入ると、リサが僕を睨みつけているのだった。一度も見たことがなかったほど、怒りに満ちた顔をしていた。僕が何か言いかけようとしたら、その前に彼女が口を開いた。 「今日、昔の写真アルバムを探しに屋根裏に上がったわよ」 僕が反応する前に、いきなり僕に雑誌の束を投げつけてきたのだった。僕に叫びつける。 「一体、これ何なの! 私がまともにセックスしてもらえなかったわけがこれってこと? あなたが、黒人が白人女にするのを見ながら、チビのくにゃくにゃチンポをシコシコしてたからってわけ? まったく役立たずの変態だったのね。あんたを見てるだけで気持ち悪くなってくるわ。こんなの見ながら、何を考えてるの? まさか私があそこに黒ペニスを突っ込まれてるのを想像してるわけ?」 「いや、違うよ、もちろん・・・そんなことが起きてしまったら僕は堪えられないよ。ぼろぼろになってしまうよ」 「ともかく、今夜はあんたみたいな変態に私の近くにいて欲しくないわ。下のカウチに寝ればいいんじゃない? はっきり言って、あんたの顔なんか見たくないの!」 僕は、妻の酷い言葉と僕の小さな秘密に対する反応に打ちのめされたのだった。その夜、今後、どうしたら妻との関係を修復できるだろうと考えながら、カウチの上で眠れぬ夜を過した。翌朝、目が覚めると、リサがキッチンの中、歩き回っている音が聞こえた。僕は何とか和解しようとキッチンに入っていった。 「私に近寄らないで! 今はあんたのことは考えたくないの。それから、今日はあんたの分の朝食を用意してないわよ。シンクが壊れてるから」 僕はシンクを調べに近寄った。 「僕が直そう」 するとリサは乱暴に僕を押し退けた。 「あんたなんかに何も直せるものなんかないわよ。駄目チンポ! 私のあそこの切迫した疼きは特にね! あんたは完璧に役立たずなの。配管工の人を呼んでシンクを見てもらうからいいわ!」 リサがこれほどまで怒り、冷たく当たる姿を見たことがなかった。尻尾を巻いてこそこそと仕事に出るほかなかった。 その日の晩、家の前に車を寄せると、そこに配管工のバンが止まっているのに気づいた。車のサイドには「ブラック配管工事」と描かれていた。僕はそれについては何も考えずに、家に入った。多分、リサはキッチンにいて夕食の支度をしているだろうと思いながら、僕はまっすぐキッチンに向かった。だが妻の姿はなかった。ただキッチンの床に工事人が身につける道具を装着するベルトが転がっていたし、仕事着と思われる汚いジーンズが置かれていた。シンクの修理はまだ途中のようだった。そして、どういうわけか、水道の蛇口にはリサの黒いレース・パンティが掛かっていた。 妻のことが心配になり、僕は階段へと向かった。床に赤いミニスカートが落ちていた。引き千切られたように、破られ、放り投げられていた。そして、その横にはまた別の汚れた仕事着用のジーンズ。僕はあわてて駆け上がり、寝室に飛び込んだ。そして目の前の光景に愕然とする。 部屋の中央、床の上にリサがひざまずいていた。素っ裸だった。その妻の両側に、巨体の黒人が2人、全裸で立っていた。2人とも、多分20歳半ばの年齢で、同じく逞しい肉体を誇っていた。リサは左右の手にそれぞれ、長く太い勃起を握り、忙しそうに首を左右に振っては、それぞれを貪欲に舐めしゃぶっていた。まるで安娼婦が行うような行為だった。僕との夫婦生活において、彼女はそれまで僕のペニスに口を寄せることを頑として拒否し続けていた。気持ち悪いと言ってである。それなのに、今の妻は、出会ったばかりと思われる2人の男たちにこの親密な行為を嬉しそうに行っている。後で分かったことだが、二人の名前はタイロンとジェイマルという。彼らは妻にペニスを舐めさせながら、言葉を吐き掛けていた。タイロンが命令口調で言った。 「おいメス犬! 優れた黒いチンポだ。精一杯、舐めしゃぶることだな! でかい黒肉にきちんと態度で敬意を払うことだ。そうしたら、多分、淫乱なお前のきついまんこを俺たちので広げてやってもいいぞ! お前がこれまで味わったことがないようなセックスをしてやろう。だが、あくまでも、多分な! やってやるかどうかは俺たちの気分次第だ!」 「はい・・・」 妻は弱々しい声で応えた。そして、この2本の怪物を体内に受け入れることを思ってか、さらに一層、熱を込めてしゃぶり続ける。舐めながら、体をくねくねと動かし、弱い泣き声をあげていた。明らかに、興奮を高めているようだった。 リサは、口唇奉仕を続けつつも、無能者のごとく黙って立っている私の姿を見止めたのだろう、一旦、舐めるのをやめ、平然とした口調で僕に言った。 「あんたが、もうすぐ帰ってくる頃だと思っていたわ。ちょうどいい時に来たわね」 ジェイマルが怒声を僕に浴びせかける。 「おめえはそこに突っ立ってろ。そろそろ、おめえの奥さんをズブズブ嵌めてやるからな。そして、黒チンポ専用の淫乱女に変わるのさ。黒人専用の便所女だ! おい、そうだろ? メス犬?」 「ええ、そうです、ご主人様」 妻は男の目をまっすぐに見つめながら、優しい声で応えた。 妻は体を抱えあげられ、ベッドの上に放り投げられた。ジェイマルは、その妻の両足首を取り、脚を大きく広げる。そのまま彼自身もベッドの上にあがり、妻の脚の間に両膝をついた。 「準備はできたか? メス犬?」 「ご主人様、私には大きすぎると思います」 弱々しい声で答える妻に、男たちは2人とも高笑いした。 「心配はいらねえぜ。お前には根元まで突っ込んでやる。お前はそれが気持ちよくて堪らなくなるはずだ。俺が終わったら、タイロンにおねだりするんだぞ。チンポでまんこを埋めてくださいってな!」 そう言うなり、ジェイマルは亀頭を妻の入り口に添え、その後、一気に根元まで突っ込んだ。妻の体のことを何も考えていないような荒々しい挿入だった。そして深々と埋め込んだまましばらく動かなくなる。挿入された瞬間からずっと、妻は激しく甲高い叫び声をあげていた。痛みと快感が混じった叫び声だった。 僕は嫉妬心で吐き気を感じた。この10年間、僕だけのものだった妻の体に他の男のペニスが埋め込まれているのを見ながら、次第に涙が込み上げてくるのを感じていた。 リサがようやく落ち着いたのを受けてジェイマルが声をかけた。 「おい、どんな感じだ?」 「ああ、とてもいい気持ちです! ご主人様が私の奥に来ていらっしゃるのが分かります。ご主人様に私の体が二つに引き裂かれてしまうような感じです!」 ジェイマルはゆっくりと腰を動かし始めた。妻のあそこはすでにすっかり濡れていて、淫らな音を立てていたし、彼女自身、ジェイマルのペニスがもたらす強烈な快感に、甘い溜息を漏らし、弱々しく泣き声を出していた。ジェイマルは、徐々にスピードを上げ、それに合わせて妻のよがり声も大きくなっていった。ジェイマルが唸るような声でリサに命じた。 「お前のウインプ亭主に、どんな感じか言ってやれ」 リサはジェイマルに揺さぶられつつも、僕の目をまっすぐに見つめ、話し始めた。 「ああ、ボブ。すごく気持ちいい。・・・この10年経って、とうとう初めて脚の間に本物の男に来てもらってる感じ。私が望んでいるようなやり方で私にやってくれている。・・・ああジェイマル・・・ご主人様、もっと強くやってください。私の弱虫の夫の前で、私をいかせてください。本物の男は女の欲求をどういう風に満たすものなのか、しっかりと見せてやってください!」 ジェイマルは、リサに、実に激しく、速く打ち込みを始めた。妻の体が壊れそうなくらい激しくピストン運動をしながらも、彼女に向かって、「白淫売」、「メス犬」、「しゃぶり女」、「おまんこ女」などとさんざん汚い言葉を吐きかけ続けた。それに対して妻も、彼を、「デカ黒ちん」などと呼んで応えた。さらに 「もっとやって! やめないで!」 とねだり続ける。僕は、嫉妬心と屈辱感を感じつつも、それまでなかったほどペニスが固く勃起しているのを感じていた。そして何も考えずに、ペニスを取り出し、しごき始めていたのだった。 リサが侮辱を込めた言い方で大きな声をあげた。 「タイロン、あいつを見て! あいつ、自分の妻が他の男とセックスしているのを見ながら、シコシコしてるわ。まったく、何て変態男なの!」 3人とも僕を見て、どっと笑い出した。僕は、屈辱感に顔を赤くさせた。 ジェイマルが妻の中に放出し終えるとすぐに、今度はタイロンが彼女の体を押さえ、四つんばいにさせた。タイロンもいきなり根元まで突っ込み、それを受けてリサは再び喜びの叫び声をあげた。犬の交わる格好でのセックスが始る。2人のセックスは、それから40分以上も続いた。タイロンはありとあらゆる体位で妻と交わり、一方、妻はその間ずっと淫らな叫び声をあげ続けた。いつまでも、し続けてとねだり、懇願し続ける。タイロンが終わるまでに、妻は通算1時間半以上も2人の男に犯され続けていたことになる。僕が射精したのは2回。妻が彼らに何度オルガスムに導かれたのか、その回数は数え切れない。 3人とも呼吸の乱れが収まると、ジェイマルは僕に命令した。 「お前は、下に行ってカウチで寝ろ! リサは朝になるまで、もっとたんまりチンポを喰らうことになるからな!」 リサも僕を煽った。 「そうよ、出て行って! チビ・チンポ! 私があげる声で、あんたが朝まで眠れなくなるといいわね!」 寝室を出る僕の背中で、3人の笑い声が響いていた。僕は、がっくり気落ちしながら階段を降りた。あの2人の男たちが、僕の妻を好き放題に抱いている。僕は、それに対してこれっぽっちも抗議をしなかった。下に降りても、寝室の中からベッドのきしむ音や、妻の叫び声、男の唸り声がずっと聞こえていた。いつまでも聞こえていたと思うが、僕も結局は眠りに落ちていた。 翌朝、キッチンでの物音に目が覚めた。キッチンに入って行くと、リサが二人の男に朝食を用意していた。丈の短い黒のナイト・ドレス1枚の姿だった。男たち、それぞれの前にプレートを置きながら、2人に優しくキスをしていた。僕の姿に気づくと、妻は悪意に満ちた笑顔を浮かべながら僕のところにやって来た。 「昨夜は、あなたの夢が叶った気持ちだったんじゃない? 自分の妻が、白い両腕、両脚を、逞しい黒い肉体に絡めて包み込んで、おまけにその妻のあそこには太い黒棒が根元まで突っ込まれている。そういうのを見られたんだから。違う?」 ジェイマルとタイロンは、みじめな僕を見て笑うだけだった。 「あらあら、可哀想に・・・現実に私が黒人のご主人様たちにセックスされているのを見ても、あなたの夢は満たされなかったみたいね・・・まさか、傷ついているの? 私が生まれて初めて男の人にまともにセックスしてもらったのを見て?」 僕はうな垂れ、妻は高笑いした。 意を決して僕は言った。 「聞いてくれ。僕の雑誌やビデオについて、もう充分、仕返しは果たしたはずだ。もうお願いだから、こんなことはやめてくれないか?」 「おっと、そうは行かねえぜ」 ジェイマルが会話を遮って、立ち上がり、いきなり手の甲で僕の頬を引っ叩いた。僕はバランスを崩し、よろめいた。 「まだ、始ったばかりじゃねえか。おめえの奥さんは、今は、もう俺たちのものになったんだよ。これからは、リサは、黒チンポ専用のやりまん女になるんだ。おめえは指一本、リサに触れるな! 分かったな!」 僕が口を出そうとすると、リサが遮って、言葉を発した。 「ジェイマル、もう一回、こいつを殴って! こいつに、あなたが本気で言ってるのだと教えてやって。もう二度と私にセックスするのは許されないのだと、こいつにしっかり叩き込んで欲しいの!」 ジェイマルは、今度は僕のみぞおちに強烈なパンチを送ってきた。僕は体中から空気が抜けるように、息を吐き、床にがっくり膝をついた。 「キャー、ステキ!! これまでと違って、強い男が家にいるのって、こんなに素敵なことなのね!!」 「リサ、ひざまずけ!」 ジェイマルは吼えるような声で妻に応えた。リサは、すぐに従順そうに彼の前にひざまずき、彼のズボンのチャックに手をかけた。見るからに愛しそうに、中から彼のペニスを取り出し、優しくさすって勃起させ、やがて口に咥え始めた。 「おい、淫乱女! 今度はお前の口の中に発射してやろうな! いいか!?」 リサは、激しく吸茎しながら、うんうんと頷いた。それからおおよそ20分後、ジェイマルは唸り声を上げて射精を始め、リサは、その放出されたものを一滴残らず体内に入れるようにと、素早く飲み下しを繰り返した。射精が終わり、丁寧に舐め清めた後、リサは立ち上がり、手で口をぬぐった。 「もう僕は仕事に出かけるよ」 と僕が言うとリサは誘惑的な身振りで僕に近づいてきた。 両腕を僕の首に回して抱きつき、キスをしてくる。舌を僕の口の中に突き入れてくる。そのようなねっとりしたキスを2分ほど続けたあと、妻はキスを解き、僕の耳に囁きかけた。 「彼のおちんちんの味がしたでしょう? あなたの浮気な妻のお口にたっぷりと出してくれた彼のおちんちんよ。美味しかったでしょ?」 僕はその言葉を聞かされ顔を赤らめた。それを見て男たちがげらげら笑う。リサは僕の股間に手を伸ばし、擦った。そこが小さく盛り上がっているのに彼女は気づいた。 「これ、何よ?」 妻は微笑み、僕のチャックを降ろし、ペニスを取り出した。 「私のいやらしい話しを聞いて勃起したってこと? 今すぐ私を2階に連れて行って、私とヤリたいんでしょ? 違う?・・・」 「でも、ごめんなさい。うふふ。この人たちがさっきあなたに言ったでしょう? 私はこれからは黒いおちんちんしか足の間に迎えないことになったの。でも、いいこと、教えてあげる。私のあそこ、昨日の夜からすっごくべとべとしっぱなしなのよ。だから、私のために、あそこをきれいにしてくれてもいいわよ」 そう言って妻は僕の両肩を強く押し下げた。僕は彼女の前にひざまずき、ナイト・ドレスの裾を捲りあげた。 妻の陰部をよく見てみた。赤く腫れあがり、陰毛は乾いた精液でごわごわとしている。僕は、それまで妻の陰部を舐めたことがなかった。オーラル・セックスは汚いことだと言う妻の意見に同意していたからだった。だが、今、僕は、他の男のスペルマで一杯になっている彼女の陰部を舐めようとしている。リサは僕の顔を引き寄せ、舐めなさいと命令した。それから15分以上、彼女は僕の顔面に股間を押しつけ続け、僕にできる限り精液を舐めさせたのだった。 「もし私と別れたくないなら、舐め方がすごく上手にならなきゃダメね。私、あのオトコたちに会えないときは、あなたの舌で、それなりのオルガスムを味わわせてもらうつもりだから」 清めの仕事を終え、僕は立ち上がった。僕のペニスはまだズボンの中から勃起して突き出たままだった。リサはそれを痛いほど乱暴にズボンの中に押し込んだ。 「そろそろ仕事に行きなさいよ。働いている間、私たちのことを想像するといいわよ。あなたが出て行った後、日中、私たち3人でどんなことをしているかとかね!」 リサは高笑いしながら、僕を玄関から押しだした。 出かける僕の背後からタイロンが声をかけた。 「ところでよお、俺たちがお前の家に来ていないときは、お前、奥さんが命令することを何でもするんだぞ! さもないと、俺たちが出てきて、お前につぐないさせることになるからな!」
<はじめに> このストーリーを他の人に見せてもいいよ。というか、その「他の人」がオーケーって言うなら、ってことだけど。中学3年生のホームルーム活動監視人に送りつけたりするのは、やめて欲しいな。ただ、その監視人が女の人で、教師物好きの僕たちみんながよく妄想するように、その女の人が理科の教師とハメまくっている場合は別。 このストーリーをプリントアウトして同僚にコピーを配るのもオーケー。でも、僕だったら、秘書のデスクに置き忘れたりしないよう注意するけどね。特に、デスクの上の電話番号帳が開いていて、法律事務所の番号が載ってたりしてるときには特に注意。 このストーリーを人に見せる場合、その人が18歳以上だというのは確めてね。さもないと、とんでもなく深いうんちの泥沼に嵌ってしまうかもしれないよ。正確にどのくらい深いか僕も知らない。今から計ってくるよ。後で教える。 -------------------------------------------------------------------------------- 「女は低脳だ」 by MIKE HUNT ああ分かっている。「女は低脳だ」というタイトルが大騒ぎを巻き起こすだろうなっていうのは分かってる。「今日の世界」で確実に取り上げられちゃうだろう。それに、作者は、評論家にこてんぱんに言われるのは確実だと思うし、そうなった時には、作者は間違いなく、意見を後退させるか、論争からこっそり逃げ出そうとするか、あるいは、自分は誤解されてるとか、引用が間違いだとか、なんとかかんとかと主張するかのいずれかの方法を取るものだ。 だが、僕は違う。本当にそう思ってるのだ。女は低脳なのだ。もう一歩前進して言おう。女には低脳がいる、って言ってるのではないし、たいていの女は低脳だと言っているのでもない。女は全員低脳なのだ。それを分かりやすく示すストーリーを僕は知っている。他にどうやったら分かってもらえるか証明方法を知らないからなのだが、でも、話しは明らかだと思う。そのストーリーはこれから始る。だが、ちょっとここでスペースを割いて、その結論に至る論理を書かせて欲しい。つまり、こういうことだ。 男はおまんこのためなら何でもする。本当に何でもする。禁断のランデブーのためなら国の端からもう一方の端まで飛行機ですっ飛んでいく。先週の火曜日にバーで見かけた、名も知らない女の子に会えるんじゃないかと期待して、そのバーに何度も通う。女の子が好きだといえば、ヤンニ(Yanni)( 参考HP)だか何だか知らないが、そのミュージシャンの変な名前が何であれ、自分も気に入ってるフリをして見せる。女がこのような振舞いをすると思うか? ケッ! ポルノ・ビデオを見るときでも、女をテレビの前に座らせることさえままならないだろう。信じられないことに、巨乳の女の子が出てくる優れた作品であっても、まず無理なのだ。 考えてみて欲しいのだ。世界中どこでも女は全員おまんこを持っている。100%だ。その市場は完璧に女に独占されている。その一方で、良い仕事、大きな車、最良の玩具、政治的権力、そして名声の大半は男たちが持っている。もし女たちが2ヶ月ほど両脚をぴったし閉じたままにしたら、この地球上のすべての男は、身をくねらせてめそめそ泣き狂い、ちょっと1発させえてもらうためでも、すべての権力と所有物を喜んで差し出すことになるだろう。これは真実だ。 どうにも分からない点は、この真実をすべての男が知っていて、女たちは知らなそうに見えることだ。目には見えないが、これは、全世界規模の公言されない陰謀によるに違いない。オリバー・ストーンはこの陰謀について考えたことがあるのだろうか? 女はこんな簡単なことも知らない。これが、僕が、女は低脳だと言う理由だ。女全員だ。まあ、ひょっとすると売春婦の人たちは分かってるかも知れない。だが、その他の女はまったく分かっていないのだ。 -------------------------------------------------------------------------------- 僕は世界で一番幸運な男だった。ほぼ1年間、そうだった。僕が28歳のとき。 僕の友だちが、ある有名な男性向け雑誌を見ていて、彼は、どういう理由からか、その雑誌の謝辞の部分を読んでいた。発行人欄と呼ばれるところだ。僕自身は、そのページにそんなに時間をかけたことは一度もない。 とにかく、僕の友だちは僕を呼んで、こう言った。 「お前が『プレーボーイ』で働いてるとは知らなかったぜ」 「なんだって??」 僕がボクサーだったらマウスピースを吹っ飛ばしていただろう。 「お前の名前がここの発行人欄とこに載ってるぜ。この雑誌1冊くらい持ってるだろ? 見てみろよ」 僕はリビングに飛んで行って、最新号を手にした。確かに本当だ。僕とまったく同じ名前の人が、写真部門編集者助手として載っている。この偶然の一致はなかなか面白く、僕は、それから何日か、そのことを友だちに教えまわった。そして、それから1ヶ月以内に、僕は女は低脳だと納得することになるのである。 例えば、バーで可愛い女の子と会話を始めるときなど。話しが進めば、そのうち必ず彼女は僕にどんな仕事をしているか訊いてくるだろう。その場合、僕には選択肢ができたのである。つまり、小さな公認会計事務所の会計士をしていると言ってもいいし、あるいは嘘をついて、ある雑誌で写真部門の編集者をしていると言うこともできるようになったのだ。どうなるか、想像できると思う。そう、その通り。彼女がどの雑誌? と訊いてきたら、僕は『プレーボーイ』誌だと答えるわけだ。 嘘でしょうって言われることはめったになかった。だが、そう言われても簡単で、最新号を持ってきて、同時に僕の免許証を出して見せればいいのだ。ほら見て! これは僕なんだよ! ってね。その場合、相手の反応は2つ。1つは冷たい反応だ。僕を何か薄汚い虫を見るような目で見る。だが、そのような反応は全体の2%位だろう。残りの98%は・・・まあ、そこがこの話のポイントなんだが。 ある時、僕はある飲み屋でくつろいでいた。Tシャツを着た女の子たちがビールとチキンの手羽先を客の男たちに出す店。店の名前は「ジャッグズ」とか、何かそう言った詰まんない名前の店。分かるかなあ、ビールをジャッグ(広口水差し)に入れて出すのでそういう名前って、そういうことなんだけど。その日は店が暇そうな日で、僕はウエイトレスの女の子2人とおしゃべりしていた。一人はキュートな子で、もう一人はプリティな子だ。違いははっきりしているよ。一人は胸がでかいが、ちっちゃいのでキュート。もう一人は背が高いが、可愛い胸をしてるからプレティ。分かった? 「学校はどこに行ったの?」 とか 「どんな映画を見た?」とかの話しでだいたい3分間。ありがたいことに、「星座は何?」って話題は70年代で廃れていた。ともかく、次に、「どんな仕事してるの?」って話題になったわけだ。 そこで僕はちょっと間を置いて答えた。 「プレーボーイ誌。ここの支局だ。この州の北半分を受け持ってるんだ」 「冗談でしょう?」 ブロンドの娘がきゃっきゃっと騒ぐ。 「いや、ホント! よくそう言われるけどね。僕がこのことを言うと、誰も信じないのは一体どうしてかと思うよ」 するとチアリーダっぽい彼女が答える。 「だって、プレーボーイで働いてる人に会ったことないし、プレーボーイで働いている人を知っている人にも会ったことないもの」 まさしく予想通りの応答。テレビ番組でセリフを言うキューを出すって言葉があるが、この手の会話のキューを出すタイミングは、この前の10月辺りにすでに習得済み。 もう一人の女の子が僕を見上げて訊く。 「そこでどんな仕事をしてるの?」 「写真部門の編集のアシスタントをしてる。タレントをスカウトしたり、撮影したり、まあ、そんな仕事さ」 「タレントのスカウト? と言うと・・・」 彼女は驚き顔で訊く。 「女の子のこと。雑誌のモデルを見つける仕事だよ。中開きとか、グラビアとか、その類。知ってるよね」 そう言って、僕は肩をすくめて見せる。すると彼女は、もう、うっとり顔になるわけだ。可愛い女の子ほど、こうなっちゃうのが普通だ。自分が一流の男性雑誌に写真が載って、有名になったり、お金をもうけたりすることを思い浮かべるんだろうな。つまり、その女の子は、カメラを持った見知らぬ男の前でも、喜んで服を脱ぐ気になるってことだ。でも、その知り合ったばかりの女の子が、君のフォードの後部座席で君が彼女のブラウスのボタンを外すのを許すと思うか? まあ、力づくでなきゃ、まず無理だろう。だから女は低脳なのだ。 もう一人のウェイトレスは、背が高くて、髪の色は茶色。どっちかと言うと、古典的な美人。多分イタリア系かギリシャ系に違いない。ラテン系の褐色の肌の見栄えは、どうにも、ホットパンツとTシャツの裾を胸の下で結んだ格好と上手くマッチしているようには見えない。だけど、ちょっと指示を与えてあげたら、彼女も実に男をそそる才能溢れる一品に変身できると思う。彼女の相棒のチアリーダ風の娘に比べると、おとなしい感じで、僕のことをじっと観察しているようだった。僕の言ってることがただのはったりか何かか見極めようとしているようだった。 「で、どういう風にするの?・・・」 またまたアメフトの応援をしてるチアリーダ娘が訊いてきた。会話の大半は彼女がしている。 「・・・いえ、仕事をどういう風にしてるかは分かってるつもりよ。でも、どういう風に女の子を選ぶのかって?」 「普通は、ちょっとテスト撮影をするだけさ。その写真に僕の推薦文をくっつけて本部に送るわけ。たいてい、本部は僕の推薦を尊重してくれるよ。ダメな時もあるけどね」 だから、次号に写真が載らなくても僕のせいじゃないからね。 「この近くだったら、どこでそのテスト撮影をするの?」 ヨーロッパ系の娘が訊いてきた。 「正直、どこでもいいんだ。テスト撮影は女の子だけでするんだ。ポラロイド写真。分かるだろう? 実際に雑誌に載せるときには、記事の構成とかテーマとかについてもっと時間をかけて検討するけどね」 このフレーズ、多分これまで百回は言っていたと思う。すっかり板についたもの。実際、僕は自分が本当にその業界にいる人間じゃないかって思うようになっていたかも。 「どうなるかは全然分からない。この世で一番可愛い女の子を見つけたと思っても、レンズを通すと可愛さが出ないときがあるし、時には、まあ、何と言っていいか、平均かなと思う女の子を見つけたときでも、その子がカメラに愛されている場合もあるんだ」 ここで僕はもう一度、肩をすくめて見せる。 「テストしてみるまで分からないよ」 僕はナニゲに2人の姿を下から上まで見てみせる。 「そう言えば、君たち2人ともいいかもしれないな。二人ともすごく可愛いし。もちろん、それぞれとても違った意味でね。それぞれ個性的な美しさっていうか。でも、本当のことを言うと、今は僕は仕事時間じゃないんだ。ただビールを飲みに来ただけさ」 そう言って、片頬を歪めて笑って見せた。これは、僕が嘘をつくときにいつも見せてしまう表情。 ヨーロッパ美人がキューティちゃんに言った。 「ねえ、どう思う・・・」 ちょっと間を置いて、改めて言う。「ねえ、つまり・・・してみる・・・?」 キューティが答えた。 「もちろん。すぐにも」 まさにニューヨーク的スピードだあ。 「ええ、そうよね・・・私もしようかな・・・ちょっと考えてみたんだけどね・・・」 2人は互いの顔を見合わせ、くすくす笑った。 「ねえ、何か手配できるかもしれないと思うんだけど」 こういう風に平然さを装って切り出すのは、すでに完璧に練習済みだ。 「君たちは、どんなのがいいかなあ?」 2人はいきなり言い争いを始めた。ともかく2人は一緒に撮影の現場に行きたがっている。友だちかなんかなのだろう。だが、チアリーダー風のカリフォルニア娘は30分程のうちに勤務交替になるが、ヨーロッパ風ダーク・ヘアー娘の方は9時まで勤務。明日は駄目、だってママのところに行かなくちゃいけないもの、木曜日は歯医者さんの予約が入ってるし、金曜の夜はデートで野球を見に行くし・・・2人のスケジュールは噛み合いそうもなかった。 結局、僕が介入する。 「ねえ、2人とも、それぞれ都合のいい時に一人ずつするっていう風にできないかなあ? どっちみち、カメラの前に出ないで待ってることになる人は、かなり退屈することになるよ。それに、君たちどっちにしても見てる人がいると、もう一人の撮られている人の方がかなり緊張させてしまうことになるもんなんだ」 2人は考え込んだ。キュートなブロンド娘が声を出した。 「私、あと25分で仕事が終わるわ」 もちろん僕はこの言葉を合図として了解する。 「よかった。それじゃあ、君が準備ができるまで、僕はビールでも飲んで待っているよ。君が居心地がいいと思うところなら、どこでも構わないよ。ただ、水着かTシャツか、まあそんな感じの服を持ってきてくれ」 こげ茶色の髪の子ががっかりした顔をした。まるでペロペロ・キャンディーが1本しかなくて、その1本を僕が彼女の友だちにあげてしまったと、そんな顔をしている。彼女の方を向いて、声をかけた。 「もちろん君と仕事をするのを、本当に本当に楽しみにしているんだよ」 しっかり強調して言うのを忘れない。 「君たち2人とも、雰囲気がまるで違うよ。いろんな多様性があるって人生のスパイスだよね? 違う? 僕たちがプレーボーイ誌に盛り込もうと求めているのは、まさにそれなんだよ。世界中から集められた、様々な美人たち」 彼女の目が輝きだした。早速、話し合って、翌日、彼女に電話を入れることに決定する。ちょっと色黒のラテン系の長身ガールは、ナプキンの隅に名前と電話番号を書いてくれた。 多分、これから90分以内だな。最大2時間だ。それまでに、ブロンド・カリフォルニア娘の中に僕の息子が収まっているだろう。ラスベガスに行って、賭けの対象にしてくれてもいい。
「心が望むものをすべて」(第3章) Whatever Your Heart Desires Ch. 03 by AngelCherysse 愛し合った後の余韻を楽しみながら、私とダニエルは夜遅くまで話し合った。私は、ライフスタイルでのこの興奮に満ちた新しい変化について、行く先のことを思い、興奮でわくわくしていた。二人の愛の交わりは、これまでの私たちの関係の中でも、最も強烈で最も喜びに満ちたものだった。何より、これまでの2人の肉体的な交わりについては、私だけが一方的に喜んでいたのに対して、ついに2人共々喜び合えることができたのである。私は、これから先は、これがもっと良くなるばかりだろうと期待することができたのである。 ダニーは、私より、少し複雑に思っているように見えた。彼女は、この急激な変化に自分の身を委ねたことについて、早くも躊躇いを感じているのではないだろうか。その恐れに私は心配になった。私は、彼女をさらに刺激したくないと思い、間接的に、この問題にアプローチした。少しおどけて訊く。 「こんなことを訊くと陳腐だっていうのは知ってるけど、さっきのあなたもすごく感じたんじゃない?」 彼女は、おどおどとした様子で微笑み、そして頷いた。力ない声で呟く。 「これまでで一番良かった・・・。君が、すごく逞しい男だったから」 その言葉に、2人ともくすくす笑っていた。 「じゃあ、今夜は完璧な失敗(bust)だったわけじゃなかったわけよね?」 「失敗(bust)」という言葉に、ダニエルは、自分の膨らんだバストにちらりと視線を落とし、おどけた調子で切返してきた。 「分からないよ。でも、これよりもっと『完璧』になる必要があると思う?」 私は、明るくからかうように、彼女のわき腹を突いて笑った。まさにその話題こそ、私が求めていた切り出し口だった。何か思惑があるような笑みを浮かべて、話しを始めた。 「そうねえ・・・それについてはもっと改善することができるのは確か。実際、すでにちょっと考えていることがあるの。もし、その胸について真面目に考えるなら、しばらくそれを続ける必要があると思うわ。つまり、毎日ということ。ダニエル? 前に、ここしばらくはスケジュールが空いているって言ってたわよね?」 ダニーは、ちょっと考え込んでるようだった。頭の中で、何かを整理しているようだった。それから、ゆっくりと頭を縦に振った。 「あ、うん・・・」私の反応を引き出すような感じで返事を長く伸ばしていた。 「小さなプロジェクトが2つと大きなプロジェクトが1つある。大きい方はすでに動き出しているけど、在宅でする仕事で、Eメールで出せばいいもの。人と対面しての打ち合わせは予定にはないよ」 私は明るい笑顔を見せた。 「素敵! 私の方は、山ほど有給休暇が溜まっているの。明日の朝になったら会社に電話するわ。ちょっと待ってね・・・今日は火曜日で・・・いやもう水曜日ね。ねえ、今週一杯、週末明けまで仕事を休んで一緒に過ごさない? 2人でいろいろ遊ぶの。女の子っぽい遊びね。ともかく、一緒にいろいろ楽しむのよ。ちょうど、私たち、もう一度、初めから互いのことを知り合うようになるものだわ。最近、私もあなたもストレス過剰だったと思うし。ちょっとだけ人生を楽しむことにしましょう? どう? 私たち女の子二人だけで?」 ダニーは唇をすぼめて、私を見ていた。それから彼女自身に視線を落とす。私は彼女の両手を握った。猫なで声で話し掛けた。 「ねえ、ダニエル・・・。全然オーケーなのよ? いま私たちの間で起きていること、それをあなたがどう思うか分からないけど、私にとっては、本当にものすごく興奮することなの。あなたはとても綺麗な女の子になるわ。ほんのちょっとだけしなくちゃいけないことがあるけど、それをすれば、男たちが次々に討ち死にしていくようなゴージャスな女性にもなれる。あなたがこれまでいつも私に言ってくれてたようにね。たとえ、ちょっと普通じゃないように思えたとしても・・・」 私は、そう言いかけて、彼女の並外れて大きな乳房を優しく揉んだ。 「・・・それは、私たち2人とも、そういう女の子が好きだからってことじゃない? 覚えているわよね? 私は、あなたの夢を叶えようとしているの。そしてそれは私の夢でもあるの・・・ 「この5年間、あなたは私に、何度となく、『私の心が望むものすべてを』私にしてくれると言ってくれて、しかも、その通りに実現してくれたわ。何回だったか、もう数え切れないほど。でも、今までは、私の方はあなたにそれをして上げることが一度もできなかったの。自分の夫をいかせることすらできなかったのよ。もういやになっちゃう。まるで本当に巨大な壁にぶち当たったような気持ちだったの。ところが、今ようやく、あなたがこれまで私に対して、本当に自分を犠牲にして四手くれたことを、あなたに対してしてあげる方法が見つかったのよ。しかも、その方法だと、私自身のリピドーが過熱状態になるほど興奮できて、これまで仕事バリバリにしてきた私に一週間仕事をサボる気持ちになって、そして、あなたに初めて出会った夜と同じくらい、あなたに夢中になってしまう。そういう方法なの。前に、あなたに言ったことがあったけど、今もう一度、言うわ。もし私を信じてくれたら、私はあなたに、あなたの心が望むものを実現してあげる。テクニカラー・ドルビー5.1のセンサラウンドの大音量で」 私は、自分の言葉が本当であることを強調しようと、ダニーに狂ったように情熱的にキスをした。2人、呼吸を求めて唇を離したとき、彼女はようやく小さな笑みを見せた。 「分かった。そうなって欲しいと思っているんだ」 私は彼女を抱きしめた。とうとう私たちは壁を突き破ったのだと実感があった。感極まって、私は愛しく彼女を見つめた。ネグリジェ姿でそこに座る彼女は本当に綺麗だった。あのボディ、絶美と言えるエメラルドの瞳、そして光沢があって量感もある肩まで伸びたブロンドの髪の毛。それらを持ってすれば、誰も彼女が男性だと思う人はいないだろう。 その瞬間まで、私は自分がこれまで長髪の男性にどうして強く惹かれるのか、まったく手がかりすらなかった。これまで付き合ってきた男性の中、特に思い出に残っている男性の大半が、髪を伸ばし、ポニーテイルにしていた。ダニーもそうだった。今や、その理由が分かった気がした。今でも、混雑したナイトクラブで、私の将来の夫になるダニーに目を奪われた時のこと、彼と出会った最初のときのことを思いだせる。彼がクラブの店の中を歩いていくのを、私の目はまるでレーダーのように追跡し、そして私は夢中になって追い求めていった。私は、自分が欲しいと思ったものを見つけたら、それを手に入れるのを恥ずかしがって躊躇ったりしたことは一度もない。その後の話は、皆さんもご存知のとおりだろう。 マラソンのような長時間にわたる愛の時間とその後の神経を酷使するような会話のため、私はもう1分も目を開けていられなくなっていた。明日は忙しい日になりそう。明日から予定していることを、いろいろ思い浮かべた。特に楽しいことを。眠りに落ちるとき、半ば夢の中のことのように、隣から呟く声が聞こえたような気がした。 「あまりに良すぎて、本当のこととは思えない・・・」 *** 翌朝10時、私たちは玄関を出て、私のメルセデス500SLに乗り込んだ。ダニーの着替えは私自身が、特に優しい愛をこめて行った。まずは、当然、黒皮のコルセットをつけさせ、ウエスト・ラインを魅惑的にぎゅっと絞る。多分、私の錯覚なのかもしれないが、すでにコルセットの効果が現れているように見えた。前日より少なくとももう2センチ半はきつく絞って結んだのに、ダニーは苦痛をほのめかすことすらなかった。彼女の形の良い脚を強調して見せるため、フレンチ・ヒール( 参照)の薄地の黒ストッキングを選んだ。下着は、黒のレースのビキニ・パンティで、それを使って、彼の曲げた「クリトリス」をお尻の割れ目にしまい込み、見えないようにする。ストッキングの踵の部分は、黒い子牛の皮のドルセー・パンプス( 参照)に隠れる。このパンプスは足首のストラップで留めるもので、ヒール高は13センチである。 トップはしなやかな生地の赤シルクのキャミソールで、胸元が深くゆったりと開いていており、深い胸の谷間が充分に見えるものにした。薄地の生地は、まるで焦らすかのように、コルセットに締められた腰のラインとノーブラの胸の頂上についている突き出た乳首の輪郭を浮き彫りにしている。キャミソールの裾は、黒のマイクロ・ミニスカートに手繰りいれられている。ラム皮のタイト・スカートである。このミニスカートは、立っている限りはストッキングのトップを隠してはいるが、歩いたり、腰を降ろしたり、前屈みになると、そうではなくなる。ダニーは、私が気が変になったのではないかと思っていたようだ。確かに、自分でも、自分の気が変になっていると分かっていた。その場で彼女をレイプしてしまいたい衝動に駆られる。それを避けるためにできることは、彼女と一緒に今すぐ外に出かけることしかない。 ダニーがあの摩天楼のように高いヒールに実に急速に順応していることに驚いた。まだ歩き方は完璧ではない。だが、すぐに上達するのではと思わせ、かなり有望だった。街に行って、男たちが彼女を見て目を楽しませるところを、一刻も早く見てみたくて仕方がなかった。しかし、彼女のセクシーなイメージと吊り合わないところがまだあった。それは首から上の部分である。化粧としては、軽く唇に艶を与える口紅しかしなかったし、長く豊かな髪の毛にも、セットをしていなかった。まずは早速、その点から状況を修正することにしよう。 10時25分、エデンの前の開いている駐車スペースにバックで駐車した。ダニーは私を見て、呆気に取られたように微笑んでいた。 「いま君が考えていると僕が思っていることを、考えているのかな?」 私はにっこり笑って、ウンウンと嬉しそうに頷きました。そしてちょっとイヤラシイ声で言いました。 「毒を食らわば、皿までもって言うじゃない。『女の子っぽいこと」をするって言ったでしょう? これより女の子っぽいことってないと思うわ」 「そうかなあ。本当に僕にこれをすべきだと・・・?」 「いいから、黙って! これは、私があなたに求めていること。私があなたに求めたことは、あなたは『できない』とは言えないのよ。私を信じて。すでに予約も取ってあるわ。レクシィが待ってると思う」 彼女は目を皿のように大きくした。 「レクシィに話したのか?」 「黙って! 彼女は大丈夫。私は、この瞬間を期待して、この1週間ずっと下着をびしょ濡れにしてきたんだから。昨日の夜に言ったでしょう? あなたは何も恥ずかしがるところはないって」 ちょうどその時、歩道を、背の高い、逞しい男性が2人通り過ぎた。2人とも男性ファッション雑誌の『GQ』のページから出てきたばかりのような素敵な男性だった。私は銀のメルセデスのルーフを開けていたので、2人ともどうしても目を奪われてしまったようだ。運転席に座るブロンドの美女と、助手席に座る、同じくらい魅力的で自信に溢れた服装の美女に。2人はにっこり微笑み、うち一人は口笛を吹いた。私はダニーに目配せをした。 「今の見た? 私が言った通りでしょう? あなたは、化粧もしてなくて、髪の毛も風でばさばさになっている状態ですら、男たちをそそる存在なのよ!」 「あの人たちは君を見ていたんだよ」 私は彼女の腕のところをおどけてパンチした。 「この男殺し! あの人たち、私たち2人を見ていたわよ。そして、まさに見たいと思っていたものを目にしていたはず。あの人たちが、あなたのおっぱいを見るためにわざと上から見下ろすようにして見つめても、私、全然驚かないわ。だって、あなた、本当に恥知らずの可愛いエッチ女そのものだもの!」 「仕方ないだろう。そういう風な格好をさせられているんだから」 ダニーはウインクをして見せた。 「そう、それでいいの。それに、忘れないでね。これから、あなたの見栄えは、もっともっと良くなるばっかりなのよ・・・」 お店のドアを入りながら、私は彼女にそう言ってウインクした。 「・・・それとも、もっと悪くなる、のかも」 *** アレクシス・ジョーダン。通称レクシは、私が不動産紹介業の免許を取得し、「山の手」へと移ってきて以来の、私のスタイリストであり、友人である。個人的なことも打ち明けられる親友である。彼女とは、仕事に対する志向も同じだし、好きな男のタイプやセックスについても同じ嗜好である。レクシは上流階級の得意客を相手に稼いだお金を投資し、2年ほどで、前の雇い主から、この「エデン」という店を即金で買収した。 私とレクシは少なくとも週に1回は会っていた。特に、私が気晴らしをしたいと思ったときなど、彼女の店に立ち寄り、一緒にランチを食べたり、互いのスケジュールが許すときなど、一緒にお酒を飲みに出かけたりしていた。先週も、あのダニーの本当の姿を知った翌日に、彼女と一緒にランチを食べていた。その日、2人それぞれサラダをむしゃむしゃ食べていた時、私は、資産(4)を利用する好機が来たと判断し、何気なさを装って、爆弾発言をしたのだった。艶のある黒髪の彼女は、私の言葉を聞いて、フォークを落としたし、同時に、あごも落として、あんぐりと口を開けたのだった。 「な、何をするつもりだって?」 私は陰謀めかしてにやりと笑った。 「耳を疑ってるかもしれないけど、聞き間違いじゃないわよ。ホント、あなたが蝿になって、昨日の夜、私たちの寝室の壁にいてくれてたらなあと思うわ。私がダニーに、彼がTガールになった姿を想像したって言ったときったら、すごかったわ。彼のものすごい噴射で、体を撃ち抜かれ、頭のてっぺんから噴水のように吹き出すんじゃないかと思ったもの」 「えーっと、私たち、まだ、例の『絶倫君』の話しをしているのよね? 本当に一晩中続けられる彼の話し。 舌使いが最高の彼、逞しい20センチの持ち主、女性に無限のオルガスムを提供してくれる男・・・彼、おんな男だったの?」 「潜在的な傾向があるのは確かだわ。前に私が言ってたの覚えている? 彼と付き合い始めてからずっと彼は乾いたままだったって? 出してくれたことなかったって? 今は違うわ。どのボタンを押すかさえ分かれば、もう、噴水が出しっぱなし、止められなくなるの。ただ、一番困ったことがあって、それは、このことが私自身をものすごく興奮させることだってことに全然気づいていなかったこと。今じゃ、このことを考え始めると、いつまでも考えちゃって、とめることができなくなってるのよ」 エステティシャンの彼女は悲しそうな顔をして頭を振って見せた。 「ものすごくもったいないことをしているようにしか見えないなあ。ねえ、もしあなたが彼に飽きたら、私に譲ってよね。私なら彼をたちどころに男性として立派に機能できるようにさせられる。ああ、どうしてあんな宝石みたいな男を台無しにするのか、信じられない」 私はちょっと邪悪っぽく笑い、頭を振った。 「何も、台無しにしてないもの。女友達ということ! ものすごく美味しいお菓子を手に入れた感じ。私の大好きなキャンディー・ケーンに何か悪い影響を与えるようなことは一切するつもりはないわ・・・」 私は自分の言ったことについてちょっと考えこんだ。別のシナリオの世界が急に広がり、頭に浮かんでくる。 「・・・少なくとも、今はまだ。ともかく、自分のキャンディを喜んで手放すには、それなりに納得のいく理由がなければしないと思う。そのことについてはずいぶんいろんなものを読んだのよ。ことを台無しにせずに、「ダニエル」を、皆に可愛がられる年間最優秀ペットにする方法は山ほどあるわ。そう言えば、「イブの肋骨」にいる女の子について話しをしてくれたのは、あなたよね? あの店の女の子には、それこそ雑誌で取り上げられてもおかしくないような可愛い3本脚の女の子がいるって?」 レクシは頷いた。私が言った「イブの肋骨」という店は、地元のTガール専門のナイトクラブ兼ナイトショーのラウンジのことである。私は、レクシが「普通と違う」好みのセックス相手を求めることがあることを充分に知っていた。それに彼女がそこのショーにも通じてるし、ショーによく出る「女の子」たちにも通じていることも知っていた。レクシは、何か思い出して微笑んでいた。多分、私たちが話している若手「女優」の一人とした火遊びのことを思い出してるのだろう。 「・・・素敵な脚よ・・・しかも、3本ともとても素敵・・・そう言えば、あなたにもいつか試してみた方がいいと言ったような気がする・・・でもこんな・・・ねえ、正直に言っちゃうけど、ダニーなら圧倒的になるわよ。彼、ものすごく可愛いし。うん、そうね、分かった。納得したわ! でも、1つだけ条件があるわ」 私は何だろうと思いながら彼女を見つめた。 「どんな条件?」 「彼女についての仕事が終わったら、その仕事結果を味見させて欲しいわ」 私はピクリとも動かなかった。スタイリストの彼女と友達になって以来、2人はいろいろな秘密や夢をバラしあってきたし、一緒に飲みに行ってきたし、時には2人で男を紹介するところに電話したこともあった。レクシにはどんなことでも断る理由がなかった。その時までは、そうだったのである。だが、今は違った。私はうまく自分の気持ちを隠した。だが、微笑んでは見せたものの、その笑顔にはひとかけらも温かみがなかっただろうと確信している。 「それについては後で話しましょう? ふー、何か大きな重荷が心から降りたような気がするわ。さて、これからは、残った部分をどう解決するかを考えなくちゃ。いろんな人と接する必要がありそう・・・」 レクシは私の手を握り、私を安心させるように擦ってくれた。 「その点でも、私が助けになってあげるわよ。ものすごく役に立ってくれそうな人を知ってるの。私から、その人に力になってくれるように計らってあげるわ。それに彼のイメージチェンジについてだけど、来週の水曜日までには、彼のほう、何とかなりそう?」 私は、熱を込めて頷いた。 「昨日の夜の彼の反応からすると、多分、どうしてもと言われたら明日にでもあなたのところに連れてこれると思う。でも、水曜日の方がいいわね。それだけ時間があれば、あなたにも私にもちゃんと準備する時間が取れるわ・・・私は、まずはショッピングをしなければ!」 *** 「レクシ? こちらが私の新しい女友達のダニエル。彼女、すごく素敵だって、わたし前にあなたに言ってたわよね?」 甘い声でレクシに言った。前の週、彼女とランチを食べた後、予想した通り、レクシはダニーを頭のてっぺんからつま先までじっくり見て、品定めした。まるで、ダニエルに襲い掛かって殺しそうな勢いの視線だ。レクシの顔にありありと「欲望」の文字が浮き出ている。彼女と一緒にクラブに出かけ、彼女が誰かいい男を見つけ、視線を定めると、レクシはあの表情を浮かべるのだが、私はその彼女の表情がキュートだといつも思っていた。そして、今も・・・。レクシは何も言わずにエッチな思いに浸ってたが、その時間はちょっと不自然なほど長かった。その後、彼女はダニーの手を取り、歓迎した。 「『素敵』というより『美味しそう』というのがもっと正確な言葉だわね。こんにちは、ダニエル。エデンにようこそ。クリステン? ダニーが求めていることにぴったりの美容師がいるのよ。今週、うちの店に来たばかりのセリーヌ。もう何ヶ月も前から美容学校から彼女を引き抜こうとしていたんだけど、ようやく、引き抜きに成功したの。あの学校で一番のインストラクターだから、彼女を盗んだと言って、あの学校のブラディ・エリソンにわたしリンチされるかもしれないわ。ヘアもメイキャップもネールも、どの点を取っても、セリーヌより熟達しててアーティスティックな人はいないわよ。それに、ドラマティックな美容術にかけては、彼女、真の天才と言えるの。だから、ここにいる私たちのお友達、つまりダニエルね、彼女にいろいろさせるにはセリーヌを選ぶのが最適なのは確かよ」 レクシは後ろを振り向いて、サロンのフロアの向こうに目をやった。 「セリーヌ? ちょっとこっちに来てくれる?」 レクシの一番新しい従業員に、私もダニーも同じく魅了された。セリーヌは、まさに優美そのものの圧倒的なアフリカ系美女だった。ダニエルよりも背が高い。プラットフォームのスティレット・サンダルを履いているから一層背が高く見える。そのハイヒールを履いて実に滑るように優雅に歩いてきた。彼女の官能的な女性的プロポーションを持ってすれば、私たちの好みのポルノ女優の多くがかすんでしまうだろう。顔には、大きく表情豊かなチョコレート色の瞳、ありえないほど高い位置に鉛筆の線の程に細い弧を描いた眉、ハッと息を飲むほど高い頬骨、そして彼女の人種の女性たちの特徴でもあるぷっくり膨らんだ唇がついていた。だが、他の黒人女性とは異なり、鼻は細く、まっすぐで、繊細そうな印象を与えている。正直言って、彼女は「処置」をしているように見えた。だが、同じ処置でも素晴らしい処置であるのは間違いない。彼女のメイキャップやヘア・スタイルは実にドラマティックで、大半の白系アメリカ人女性には昼間の姿としては不適切と思うかもしれないが、芸術的な施し具合により、彼女の洗練された黒人女性の美しさを引き立てるという目的に、信じがたいほどよくマッチしていた。 「セリーヌ? こちらがダニエル。そしてこちらは彼女のガールフレンドのクリステン」 セリーヌは最初は私と握手した。だが、ほとんど私を見ていなかった。彼女の関心はもっぱら、新しく彼女の客となったダニエルに注がれていた。レキシがダニーを襲い掛かりそうな視線で見ていたと言うなら、セリーヌはダニーを貪り食うような視線で見ていた。どういう理由か私自身、説明はできないが、その時のセリーヌのダニーへの接し方に、私はまったく不安を感じなかった。 「ハーイ!」 セリーヌがダニーの手を取りながら、猫なで声で声をかけた。彼女の声は、その身なりに相応しく、滑らかで、官能的、そして挑発的でもあった。 「会えて嬉しいわ」 ダニエルは、このスタイリストに手を握られ、傍目で見ても分かるほど圧倒されているようだった。それは私も同じだった。もっと正確に言うならば、私とダニエルは、彼女の爪に魅了されていたと言ってよい。こんなに長い爪は初めて見たのである。根元から先まで恐らく5センチはあるだろう。緩やかに弧を描いて伸びたその爪は、先が四角に切られ、様々な色彩のマニキュアで彩られ、ゴールドもふんだんに使ったネール・アートを施されていたのである。ネール・アートを施された爪は、私もダニーもいつも涎れを流してしまうほど好きなもので、二人が望む「イケナイ娘」にぜひ欲しいものでもあった。あの瞬間、ダニエルの心にどんなことが浮かんでいたか、私には手に取るように分かっていた。私の方は、ともかく、あんなに長い爪をして、どのようにして仕事をしているのか不思議に思っていた。ともあれ、彼女の爪は、彼女のような最高級の美女に完全に相応しいものに見えていた。 「ご準備はいいかしら? 可愛い娘さん? あなたにはちょっとアイデアがあるの。それをしたら、男の子たちは、あなたを見ただけで、みんなズボンの中をクリームだらけにしてしまうはずよ」 ダニーが、そんな状態に本当になって欲しいと思っているのかどうかは怪しかった。だが、この派手なエスティシャンの何倍も素敵な女性にダニーが変われるなら、私も嬉しい。 ダニエルがセリーヌに連れられて、セリーヌが作業するブースへ向かうのを私は無言のまま見つめていた。レキシは、実に嬉しそうに微笑んでいた。セリーヌとダニエルが、私たちの声が聞こえないところへと姿を消したのを受けて、私は驚いた顔をしてレキシを見た。 「あなた、一体どこで彼女を見つけたの? 彼女、すごいじゃない!」 「このまえ言ったように、セリーヌは美容学校のインストラクターだったの。でも、彼女、なかなかでしょう?」 「ええ、ほんと・・・。でも、彼女、実情を知ってるの?」 レキシは取り澄ました顔をしていた。 「ノープロブレム。彼女、しっかり心得ているわ。もっと言えば、彼女はそういうお客さんが来るのを待っていたの」 「私たち、みんなダニエルを待ち望んでいたわけね」 私は夢見がちに返答した。 レキシは私の手を取り、にっこり微笑んだ。 「さあさ! あなたの方も始めましょう」 その時の私は、無意識的に太ももを擦り合わせていた。脚の間に生暖かい湿り気がでているのに気づいたからだった。 「ええ、分かってる。私もすでに始っちゃってるみたい」 レキシが私のエステを終えた後もまだ、セリーヌはダニエルへの作業を続けていた。お昼の12時になっていた。レキシは午後の3時まで予定がなかったので、セリーヌが魔法の如き作業を続けている間、彼女と一緒にランチを食べに出ることにした。サロンのこちら側からは、セリーヌがダニエルにどのようなことを行っているか、はっきりとは分からなかった。そんな私の心をレキシは読み取った。 「心配しなくていいのよ」 ドアの外へと私を連れ出しながら彼女は、甘い声でなだめた。チシャ猫のような笑みを口元に浮かべている。 「今、ダニーは最高のエステティシャンの手にかかっているの。あなたは結果に大喜びするはずよ。約束するわ。結果のすべてに満足するはず」 私はレキシにちょっと疑うような目をして見せた。そんな私を全く気にせず、彼女は私と一緒にメルセデスに乗り込んだ。 *** 私たちは3時10分ほど前にレキシの店に戻った。セリーヌは仕事を終えたばかりで、クライアントであるダニエルをフロントに連れてくるところだった。私は、前方からやってくる人物を見て、体が固まってしまったように立ちつくした。たった1日前までは明らかに男性だった、その人物。髪の毛は長くなり、背中の中ごろまで来ている。キラキラ輝く金色の髪は、彼女のピンク色の、染みひとつないつるつるの肌と、愛らしく輝くエメラルド色の瞳に完璧にマッチしていた。ヘアは豊かに広げられ、ゆるくカールした大きな房がいくつも顔の周りで跳ねていた。 目の辺りは、セリーヌ自身の目と同じ風にたくみにメイキャップされている。まず注意を惹き付けるものは、大きなまつ毛だろう。シャドウには様々な色合いが完璧にブレンドされていた。眉毛の辺りはダークなモスグリーンがあり、そこからまぶたにかけて穏やかに曇った白へと変化を見せ際立たせている。幅広のライナーは目じりの先まで伸び、エキゾチックな魅力を、彼女のキラキラ揺らめく瞳に付け加えていた。 頬紅には暗色と明色が上手くコンビネーションされ、彼女の頬骨は以前よりずっと高く見えるようになっていた。セクシーな口元はクラレットのワイン色( 参考)で縁取られ、濃い光沢のある赤で色付けされていた。唇は、前よりぷっくりと膨らみ、豊かで、キスをしたくなる姿に変わっていた。 まあ! それに今は爪も伸びている! セリーヌの爪ほどは長くはないが、多分、根元から3センチ以上はあるだろう。彼女の美しい唇と同じ、濃い紫色に染められ、ゴールドのネール・アートでキラキラ輝いていた。この人は、本当に、私が4時間前にここに連れてきた人と同じ女の子なの? そんなことってありえるの? 彼女は、女性らしく落ち着いた足取りで私に近づき、かかとを軸にしてくるりと回り、セリーヌの手仕事の結果を充分にじっくりと見せ付けた。それから体を私の体に押しつけ、何気なさを装いながら、あの紫色の爪で私の太ももの内側を優しく引っ掻いた。 「気に入った?」 焦らすような言い方で訊いてくる。 「私、ゾクゾクしてるの」 私はただ唸り声をあげて、弱々しく頷くだけだった。ああ、誰か、お願いだから、私のあそこの奥にある水道の蛇口を締めて! 支払いのチェックにサインをするとき、手が震えないようにと意識的に努力しなければならなかった。危うく支払いの総額を確かめないところだった。でも、家の電気代の2か月分だからって、それが何? 充分それだけの価値のあることだわ! セリーヌとダニーは抱き合って、唇を合わせないようにと投げキスをした。セリーヌの息を飲むほどの圧倒的な仕事を台無しにしないためにである。 「電話するのよ」 セリーヌが命令口調でダニーに言った。 「ええ、明日」 ダニーが約束した。 店の出口に向かいながら、私はどうしても一言いいたくなっていた。 「ダニエル? お友達ができたようね」 ダニーはまっすぐ前を見たまま、いたずらそうな笑みを浮かべ、頷いた。そして、夢見がちに呟いていた。 「ええ。それは確かだわ」 車を出してカーブを曲がると、ダニエルは私にすがり付いてきて、さっき行ったように、再び私の太ももの内側を何気なくなで始めた。私は運転に意識を集中させるのが大変になっていた。 彼女はそんな私の耳に息を吹きかけながら、訊いてきた。 「それで?・・・今度は何?」 この日の午後に彼女と一緒にしたいと思っていたことについては、私はすでに頭の中に全部のリストができていた。でも、今は、彼女と一緒に家に帰り、ベッドの中に飛び込むことしか考えられなくなっていた。そのことをダニーに伝えると、彼女は口をとがらし、異議を唱えた。 「あなたのためにこんなにきれいに着飾って、セクシーになったのに? 何を考えているの? 私を外に連れ出して、見せびらかして欲しいわ。すごく興奮していて、食事のことはあまり考えられないけど、少なくとも、飲みには連れて行って欲しいわ!」 確かに私も彼女を連れ出したいと思った。でも飲みにではない。それでも、ダニエルの言うことには一理あった。彼も私を人前に連れ出して見せびらかすのが好きだったのである。私自身も、そういう風に自分を見せびらかすのが好きだったこともあるし。彼はいつも私のことを自慢に思っていてくれていたし、自分がいかに美しいものを手にしているか、他のすべての人に見てもらいたいと思っていたのである。私は、そういう態度になれるほど自分に自信を持っていた彼が好きだった。確かに時々、私は浮気をしたけれど、彼には私の浮気を疑うような根拠を1つも見せなかった。 いまや立場が逆転してる。私は、それを問題と思い始めていた。これまでのダニーとの様々な性的実験では、ひと目につく場で行ったものにせよ、そうでない場で行ったものにせよ、すべて2人だけでしたものだった。スイング・クラブに行ったこともなければ、スワッピングをしたこともない。他の女性を交えての3Pすらない(レキシは、そのことでしょっちゅう私に恨み言を言っていた)。他の人を交えるかどうか? それは私が決めることであって、彼の決めることではない。私を家で待っててくれるもの、つまりダニーが、どれだけ素晴らしい人であるか、私自身がよく知っている。彼のような男性に手をつけるためなら、自分の生んだ最初の子供ですら売り飛ばしかねない女たちがいるだろうと承知している。しかも、決して彼を離さなくなるだろう。私のことを偽善者と言いたければ、言っても構わないわ。夫を他の女性と分かち合うなど、私には到底できそうもない。彼が他のメス猫の腕に抱かれている姿。それを想像しただけで・・・・
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