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ポルノ・クイーンの誕生1(26) 

やがてトレーシーは舌が疲れたのか、体を起こすと、ナイト・スタンドに手を伸ばし、濃い青の透明なビンを取り、中の液体を手のひらに垂らした。そして、その液体を彼女のペニスに擦り込んだ。

ペニス全体を濡らした後、トレーシーは、両足を広げたままの僕を見下ろし、言った。

「ステファニー、そろそろお前をもっと気持ちよくしてやろう。準備はいいか? 本物の女のように愛される準備はできてるな?」

トレーシーがストラップ・オン・ディルドをつけているのを見た最初から、僕はこうなることを知っていた。そうでないなら、どうして、ストラップオンが必要だろう? 僕は彼女を見上げ、ためらわずに答えた。

「はい、準備ができています、ミス・トレーシー。あなたのペニスを受け入れる準備ができてます」

トレーシーは僕を見下ろしながら微笑んだ。同時に彼女のペニスの先端が、アヌスを押し開くのを感じた。痛みを感じないようにと、必死でリラックスしようと努めた。幸い、潤滑液がたっぷり塗られていたことと、昨夜一晩中、ディルドを入れていたおかげで、亀頭の部分は、かすかな痛みだけしか与えなかった。その痛みは、昨夜よりさらに大きく広げられていることによる痛みだった。僕は、その痛みには逆らわないようにした。トレーシーが喜ぶなら、入れて欲しいと思っていたから。

頭部がするりと中に入ると、急に痛みが消えた。昨夜は一晩中、別のディルドを入れていたものの、この新しいディルドの充満感に、いっそう驚かされていた。まだ一部しか入っていないのに、もう、これ以上は受け止められないように感じた。しかし、トレーシーはさらに奥に押し込み始め、僕の感覚が間違っていることを示した。

アヌスの中、ディルドの頭部は打ち込まれたくさびのようにしっかりと固定しているように感じた。だが同時に側面では何か動いているような感覚がある。やがて、トレーシーはディルドの根元まで僕に入れたようだった。彼女の左右の太ももが僕の尻肉を挟むのが感じられる。根元まで入れられ、亀頭が胃の辺りに来ているように感じられた。

しかしトレーシーはそこで休むことはしなかった。ゆっくりと、小さな動きで出し入れを始めたのだった。僕が慣れるまで、一度に2センチほどの動きで出し入れを繰り返し、その後、徐々に動きを大きくしていった。数分間、それが続き、その後は、半分ほど引き抜いては根元まで滑り込ます動きに変わった。

トレーシーは動きながら、かすれた声で僕に話しかけた。

「ステファニー? 大丈夫? 痛くない? 動くのをやめて欲しい?」

突然、返事を求められ、僕は声を出したが、その時の声は、まるで小さな女の子のような声になっていた。

「ああ、ミス・トレーシー・・・ああ、いい。気持ちいいです。どうか、やめないで」

それを聞いてトレーシーは意味深に笑った。また男の口調になった。

「俺にアヌスを愛されて、嬉しいんだな? 気持ちいいんだろう? 分かるぞ。どれくらい気持ちいいのか言ってみろ。気持ちいいなら、俺にお願いするんだ。女々しい淫乱め。淫乱娘なら淫乱娘のように、もっとやってって声に出して言うんだ。俺に抱かれるとお前が淫乱になるのは分かってるんだぞ」

何を言ったらよいか、何も考えずに、僕は甲高い声で叫んでいた。

「ああ、お願い、ミス・トレーシー。やって! もっと! もっと私にやって! 淫乱娘のように扱って! 私のあそこにもっと突っ込んで!」

トレーシーは男のような唸り声をあげ、強く打ち込み始めた。

「ああん・・・ああん・・・ああん・・・ああん・・・」

トレーシーの腰が激しく上下し、それに合わせて彼女のペニスがピストンのように出入りを繰り返した。深く、全長を打ち込まれるたび、僕は叫び声をあげ、抜かれるたびに、切なく悩ましげな声を上げていた。

僕たちはこれを1時間近く続けていたと思う。ディルドの根元にはクリトリスを刺激する部分もあるようで、トレーシーは動きながらも刺激を受け、数回オルガスムに達していた。いきそうになると、動きのリズムが止まり、突っぱねたように体を強張らせ、女性の声でエクスタシーを告げていた。そしてオルガスムが峠を過ぎると、再び動き始め、徐々にスピードと打ち込む深度を増していく。

その間、僕は一度も達していなかった。だがそれは気にならなかった。単発的なオルガスムよりも、ずっと深い快感を絶え間なく感じていたからだった。僕の小さなペニスはずっと勃起しっぱなしで、プレカムを出し続け、実際、僕のお腹はプレカムでかなり濡れていた。

1時間近くになると、トレーシーが疲れてきているのが分かった。疲労を漂わせた目の表情や、全身を覆っている多量の汗を見て、もう彼女が限界に来ているのが分かった。腰の力がなくなり、ピストン運動のリズムも不確かになっていた。トレーシーは、出し入れの動きを続けながら、僕のペニスを握り、しごき始めた。

ただそれだけで、僕は簡単に限界を超えた。いくぅと叫び、同時に熱いスペルマを次から次に発射していた。あまりに激しい射精で、空中に撃ち出された後、僕の顔や首に降りかかった。しかし、発射のたびに、次第に射程距離が短くなり、首の後は胴体のナイティに落ち、最後にはお腹の上にぽたぽたと滴った。

僕はすっかり消耗していた。それはトレーシーも同じだった。僕の中にペニスを埋め込んだまま、がっくりと僕の上に覆いかぶさって、そのまま眠ってしまったようだった。僕の方はもう少し長く意識があって、本当に素晴らしい体験をしたと余韻に浸っていたと思う。

シルクの囁き、ラベンダーの香り 第1章 (2) 

ジャネットは、今でも、セックスが楽しかった頃のことを覚えていた。性的な器官全体を荒波が洗うように、快感と苦痛が混じった興奮を与えられるのを、毎日のように楽しみにしていた日々。だが、それは仕事と家庭が軌道に乗る前の時代だった。

自分でも、セックスに関しては、世界中で最も創造性に溢れた女性ではないのは分かっていたし、多分、すこし、引っ込み思案な方だろうとは思っていた。それでもロジャーは不平を漏らさなかった。それに、ここ2年ほど、ジャネットは、気がつくと、自分で認める以上に、セックスのことについて思いふけっていることが多かった。時々、容姿の素敵な男性を見ると、体全体が少し火照り、顔が熱くなり、心臓がどきどきするのを感じることがあった。ジャネットは、それは多分ホルモンのせいだろうと考えることにしていた。以前、本で、30代の女性はセックスの点で絶頂期にあると読んだことがあった。だが、ここ2年ほど、ロジャーとジャネットは、せいぜい2週間に1度だけで、それすらないこともあったのである。

ジャネットは、寝室でセクシーな衣装を着て性生活に刺激を与えようとしたことがあった。だが、それもうまくはいかなかった。ロマンティックに、ろうそくをともしたディナーを用意したこともあった。それに、突然、休暇をとって驚かせ、ニュー・イングランドの人里はなれた小さな旅宿に逃避旅行をしたこともあった。だがいずれも効果はなかった。今や、そのわけがはっきり分かったのである。ロジャーは若い愛人を作っていたのだ。どうしてそんなことに気づかなかったのだろう。なんてバカだったの。ジャネットは何度も自問した。

このショックから立ち直るのに、1年以上かかった。ようやくにして、娘や友人たちの励ましもあって、ジャネットはゆっくりながらも気落ちした状態から立ち直っていた。実際、男性とのデートも始めたのである。そのデート相手の中に、出会って数ヶ月で結婚を申し込んできた男性がいた。ウェインという名である。

しかし、ジャネットは、まだ結婚に飛びつく心の準備ができていなかった。もう少し辛抱してくれるよう頼み、ウェインの申し出は断ったのだった。もっと時間が必要だと、立ち直る時間、自分を見つけなおし、自分が何を求めているかはっきり自覚するための時間が必要だと、彼に告げた。しかし、実際は、ジャネットにはそれ以上の理由があった。先の性的な憧れの気持ちである。その憧れのため、彼女は、仕事や大半は退屈だった私生活よりももっと意味のあることが人生には存在すると思うようになっていた。

ウェインは良き男性だった。尊敬されている小児科医で、何年も前に妻を癌で失っていた。ウェインの最も良きところは、ジャネットを女王様のように扱ってくれる点だった。デートを始めて数ヵ月後、ジャネットは彼に身を委ね、セックスをした。ウェインは、ベッドでも良き男性だったし、持ち物の使い方もよく心得てはいたが、彼もまたジャネットと同じく、保守的で、変わったことを試みようとはしなかった。特に、オーラル・セックスは拒絶していたのである。ジャネットは、セックスのその方面が欠けていることを残念に思っていた。

ポルノ・クイーンの誕生1(25) 

トレーシーは、僕がしっかりとディルドを見たのを確認した後、手でシャフトを握って言った。

「ベイビー、俺のちんぽをしゃぶれよ。可愛い淫乱娘のように、お前のそのセクシーな唇で包んでくれ。美味しそうにしゃぶるところを見せるんだ」

僕は昨夜ほど酔っているわけではなかったので、正直、ディルドを口に咥えるのはためらっていた。確かに多少は酔ってはいたものの、理性は働いていて、自分の行いをきちんとコントロールできている。それに、たとえ本物のペニスではないにしても、男がペニスをしゃぶるのは間違っていると分かっていた。

トレーシーは僕が乗り気でないのを見て、ディルドの頭部を僕の唇に擦りつけ、男のような言葉を続けた。

「ほら、昨日は喜んで吸っていただろ? お願いだ。可愛い淫乱になって、舐めまわってくれ。お前が終わったら、俺もお前の可愛いのを舐めてやるから」

今トレーシーの脚の間に生えている巨大なものに比べると、確かに彼女が僕のペニスを「可愛いの」と言ったのも当然と思った。この棍棒のような代物に比べたら、僕のは圧倒的に小さい。僕のは、長さ14センチ、太さ3センチ半くらいの平均サイズだけど、トレーシーが見せ付けているものに比べたら、はるかに見劣りがする。昨日の夜に使ったディルドと比べても、ずっと大きい。

ためらったままの僕に、トレーシーは苛立ってきたようだった。突然、僕の後頭部に右手を当てて、引き付け、ディルドの頭部を僕の口の中に突き入れたのだった。僕は口を開き、それを受け入れるほかなかった。

亀頭を口に入れられるとすぐに、トレーシーの声が聞こえた。

「そうだよ、それでいいんだ、ステファニー! 俺のちんぽを吸え。美味しいだろ? そのエロい唇をもっと広げて、俺のでかいちんぽを、もっと深く飲み込め」

これも僕にはどうしようもなかった。飲み込むも何も、トレーシー自身が腰を動かし、ぐいぐいとディルドを僕の口に押し込んできたからだ。

最初は、トレーシーが腰を動かしていて、僕は何もせずになされるままになっていたが、しばらく経つと慣れてきて、僕自身が頭を動かすようになってきた。頭を前後させればさせるほど、トレーシーは大きくうめき声をあげ、溜息をもらした。

「うおお・・・ああ・・いいぞ・・・なかなか上手じゃないか・・・俺のちんぽが美味しいんだろ? 淫乱娘?」

僕はディルドを吸うのを楽しんでいたというより、むしろトレーシーを喜ばせることを楽しんでいた。トレーシーが感じている声を上げ、僕がフェラチオが上手だと褒めるたび、僕の背筋にゾクゾクとした興奮が走り、ますます熱を入れてフェラをし、トレーシーを喜ばせたいという気持ちになった。そして、気がつくといつのまにか僕は、トレーシーのペニスを、それこそ夢中になってしゃぶっていた。初めは、何度も咽そうになっていたものの、喉の奥まで彼女のペニスを飲み込み、さらに奥へ取り込もうとしていた。

どのくらいの時間、口に咥えていたか分からない。だが、ようやくトレーシーが僕の口からディルドを抜いてくれた時には、あごの筋肉が痛くなっていたし、唇も感覚がなくなっていた。トレーシーは僕の体を起こし、自分に引き寄せた。同時に彼女は後ろに倒れたので、僕が覆いかぶさる形になっていた。トレーシーはその僕の唇に強くキスをした。

キスをしながら、トレーシーは僕たちの体を反転させ、僕は仰向けに、彼女が上になる形にした。そうしてからキスを解いた。

「さあ、可愛くて女々しい淫乱ちゃん? 今度はあなたの番よ。今度は私があなたのちっちゃくて可愛いおちんちんをしゃぶってあげる。その後、2人で愛し合いましょうね」

トレーシーに女々しいと呼ばれ、傷ついたが、すぐにその屈辱感も快感のおかげで忘れた。彼女は、僕の体にキスを繰り返しながら、ゆっくりと下へ降りていったから。

トレーシーは、何秒か、僕の乳首に吸い付いて、強く吸った。驚くほど快感があって、僕は思わず足の指を内側に丸めて、それを受け止めていた。その後、トレーシーは唇をお腹に這わせ、おへそを舐めまわった後、僕のペニスを口に含んだ。

それこそ、掃除機のような吸引力で僕のペニスを吸い、同時に、肉茎を唇で締め付けながら、頭を上下させていた。このような激しい口唇攻撃に、僕はあっという間に果てるだろうと思ったが、その攻撃は、それほど長くは続かなかった。

トレーシーは、2分ほどしか、それは続けてくれず、その後、口からペニスを出して、シャフトにそって舐めあげたり、睾丸を舐めたりに変わってしまった。その愛撫は、ペニスを口に入れてくれていたときほどは快感ではなかったが、それでもとても気持ちよいことには変わりなく、もちろん僕も不満はなかった。

ペニスと睾丸についても2分ほど舐めてくれた後、トレーシーは僕の両足を抱え上げ、僕の胸につくくらいにさせた。そして、左右に大きく広げる。と同時に、顔を僕の陰部に埋め、今度はアヌスを舐め始めた。

それまで、僕にこれをしてくれた人は誰もいなかった。初めての経験だったが、とても気持ちが良いことを知った。僕の経験のうち、一番の快感だった。舐められ始めてすぐに、僕はよがり声をだしていたし、舌をアヌスに入れられたときには、女の子のように、ああん、ああんと声を上げていた。

「もっとそういう声を出していいのよ」

トレーシーは、声を出すように励ましながら、5分以上も、僕のアヌスに舌を出し入れしていた。その間、僕はずっと快感に浸っていた。

心が望むものをすべて 5 (5) 


匿名の通報を受け、警察が地元のモーテルの1室に踏み込み、この地域の女性に対しての連続性犯罪との関連で、2人の男の身柄を拘束したというニュースである。この踏み込みで、デジタルカメラ、ビデオ装置、加えて、過去の犯罪の証拠を含むと思われるデジタルディスクも押収されたという。警察が現場に到着した時には、部屋のドアは、押し破られた形跡があり、問題の2人の男は、手錠を掛けられ、殴打された状態だったと言う。さらに伝えられたところによると、性的な暴行も受けていたと。現在、2人は地元の病院に収容されており、罪状認否の取調べは、退院を待って行われる。この2人に対して、明らかに、何らかの復讐が行われたと考えられるが、現時点では、警察はその容疑者は把握していない。2人の退院を待って、さらに情報が得られると思われる・・・

そして、このニュースが流れてすぐ、私は彼女の姿を見たのだった。グウェンが、私たち仲間の3人に、「ゴサム」という新しいクラブが開店したと教えてきたのだった。早速、金曜日の夜に、いつもの4人でその店をチェックしに行くことになった。店の装飾は、陰鬱とした不気味な雰囲気を醸し出したもので、かなりゴシックの影響を受けたものだった。照明が暗い小部屋がたくさん合って、通路も入り組んでいる。探検する気持ちでいないと、迷ってしまいそうな作りだった。

そして、そこのダンスフロアにダニーがいたのである。別の女性と一緒にダンスをしていた。相手の女性は私に背を向けていたので分からなかったが、ダニーの方は、確かだった。あのゴージャスな体も、あの燃えるように赤い髪も、他の人に見間違えることはなかった。

2人とも、可愛い淫乱娘のような服装をしていた。深く切れ込んだ胸元、猥褻なほどに短いスカート、そして、危険なほどヒールが高いスティレット・ハイヒール。2人は、ゆっくりとした官能的な音楽のビートに合わせて、体を密着させてダンスをしていた。その空間にいる誰もが、2人に目を奪われているように思えた。

しばらくダンスを続けた後、ようやく相手の女の子は魅惑的な赤毛の女の子の手を両手で握り、フロアから降り、通路に姿を消したのだった。私は2人の跡をつけることにした。客の群集を注意深くかき分けながら進んだ。

小部屋を1つずつ、入り組んだ通路も1つずつ確かめながら、あの2人連れの姿をもう一度見るため、探して回った。2人は店を出てしまったのだろうか? たったあれだけ、数分にもならない時間だけしか、ダニーを見ることが許されなかったのだろうか? あれだけで、後は一生、彼女の姿を見ることができないのだろうか? 

いくら探しても見つからず、絶望してあきらめようとした時だった。暗い、つきあたりのひと気のない小部屋の中に2人を見つけたのだった。

2人は・・・セックスをしていた。部屋の前を通れば、誰にでも見られるような場所なのに。

写真家 (5) 

「もう少しワインを飲もうか?」 僕は促してみた。

「もうなくなっちゃったよ」 とボブ。

「大丈夫。冷蔵庫に1本、冷やしてあるんだ」

早速、ボブは冷蔵庫から僕の用意しておいたワインを持ってきた。高級ビンテージ物というわけではないが、この場では高級ワインでなくても十分だ。ボブは3つのグラスに注いだ。クリスタルは、自分のグラスを取ろうと、体をひねって、手を伸ばした。

その時、トップの端のところから、ブラジャーの片方のストラップがはみ出した。クリスタルは、すぐに、それをタンクトップの下に隠した。それを見たボブが口を出した。

「おっと、ブラジャーをつけてちゃダメだよ。外してくれ」

クリスタルはすぐに嫌がったが、結局は、折れて、外すことにした。

「マイク? ちょっとそっちを見てて」

言われた通りに顔を背けた。顔を戻した時には、ブラジャーはクリスタルの手に。もちろん、セクシーな青いタンクトップは着たまま。クリスタルは、外したブラを、部屋の隅に置いてあるスポーツバッグに放り投げようとした。

「ちょっと待った!」

「・・・?」

「僕は、ランジェリーと女性という組み合わせもセクシーに見えるといつも思っていたんだ。それは持ってて。もっと言えば、こんな感じかなあ・・・」

僕はクリスタルのところに近寄り、手を背中にあて、前のめりになるよう、少し押した。クリスタルは、その通りに、前のめりになり、テーブルに両肘をついた。前のめりになったおかげで、タンクトップの中が覗き込めた。胸の丘が盛り上がり始めるところ、それに、その2つの丘の間にできた深い谷間という、美しい風景を見ることができた。クリスタルは、ブラを片手に握っていたが、それを肩に引っ掛けるように指示した。その通りにするクリスタル。

僕はテーブルに座る彼女の上から見下ろしてる状態のまま、カメラを手に、次々にシャッターを切っていた。

フラッシュ

伝統的な構図のショットも撮ったけど、「トップの中の」ショットも撮ろうとしたのは、言うまでもない。同時に、照明とか反射板を調節して歩き回っていたのだけど、ふと、後ろから見ると、トップの下から覗き上げると、乳房の下の側面も見えることに気がついた。いまやブラが外れたので、押さえつけるものがなくなり、タンクトップを中から押し上げてるわけで、トップの裾から中が見えるようになっていたのだ。

当然、そのアングルからも何枚か撮った。ボブがどんな写真を求めているのか、正確には良く分かっていなかったが、これは僕自身のために、是非とも欲しいショット。

「なあ、ボブ? どのくらいセクシーな写真がいいのかな?」

「私にも投票権がある?」 とクリスタル。

「セクシーセクシーでお願いするよ。・・・でも、高品質のを頼む。ほら、ただの安っぽいポルノ写真ってのがあるだろ? ああいうのはダメ」

「そうそう。わかるわかる」と僕。「で、君はどう? クリスタル?」

報復 第2章 (5) 

ようやくスティーブが口を開いた。

「それで、ポーター氏と知り合いになったいきさつは?」

バーバラは目を細めた。この質問は予想しておらず、即答できる答えは考えていなかった。

「答えを言う前に、一言言っておくと、僕は絶対的な真実しか受け入れない。もし、この結婚を救うチャンスがあると思っているなら、・・・多分、そう思っているから、ここにいるのだろうけど・・・もし、そう思っているなら、この件に関して、一切、嘘をつかないことだ。いいかな? バーバラ」

バーバラは、少し間をおき、頷いた。スティーブは手のひらを上にして手をあげ、バーバラに頷いて見せた。話を続けるようにという身振りである。

「彼の会社は私たちの会社と同じビルに入っているの。ビルの中のカフェテリアで、ある日、知り合って、話すようになったのよ・・・実際、あなたも、予断なしに彼と知り合ったら、きっと気に入ると思うわ。いつもそういう風に不機嫌になるのをやめて」

スティーブは、そこまでのバーバラの発言に関しては、あえてコメントせずに通すことにした。ただし、敵意から、どうしても唇を歪ませてしまう。落ち着くために、一度、深呼吸した。

「つまり、君の職場の1階ロビーのところにある小さなレストランで出会い、それから、彼の夫婦生活について助言を与えてきたということかな?」

バーバラは頷いた。

「・・・で、情事はなかったと?」

バーバラは、まったくないと頭を振った。

「セックスも?」

バーバラはスティーブをにらみつけた。


「もちろん」

「キスもハグもなかった・・・彼が触るべきでないところを触ることもなかったと?」 スティーブは冷静に訊いた。

「決して!」 

バーバラは力を込めて言った。スティーブは何も言わず彼女を見ていた。長い時間が流れた。


バースデイ・プレゼント 5 (5) 


ジェニーはにんまりとした。

「私も遊びが大好き。お2人に遊びのおもちゃを2、3お見せしましょう」

ジェニーは、僕たちをランジェリー売り場に連れて行った。美しいピンクのネグリジェを取り上げ、僕に渡す。

「これはあなたにぴったりのサイズだと思うわ」

そう言って微笑み、また棚に振り返って、別のネグリジェを出し、それをドナの前に広げて見せた。妻の首元から垂らしてみせる。ネグリジェはドナの愛らしい胸の上に垂れ、僕も実に美しいと思った。

「普通は、ランジェリー類は誰にも試着させないんですが、今は店も閉めて、ここには私たちだけしかいなし、いずれにせよ、お2人は気に入って買っていただけると思うので、どうぞ、それを試しに着てみてはどうかしら。とってもよく似合うと思うわ」

ジェニーは僕たち2人に、ピンクのガーターベルトとストッキングも手渡した。

「・・・それにドナ? あなたの靴のサイズは6よね?」

ドナはにっこり頷いた。ジェニーは一度、店内の向こうの方へ行き、僕のとまったく同じデザインの靴を持って戻ってきた。

「多分、お2人とも着替え終わるまで、ビクトリアにはいったん靴を脱がせた方が良いかも。・・・それから、お2人がお店に来たとき、あの女王様コスチュームを見てましたよね? 生身の人間が着るとどうな風に見えるか、見てみたいと思いません?」

ジェニーは、片手を腰に当てながらそう言って、微笑んだ。

「・・・そうすると買ってみる気になってもらえるかも知れないから。ちょっと高価なコスチュームですし」

ドナは問いかけるような目で僕を見た。僕は微笑み、頭を縦に振った。あの皮製の衣装を着たジェニーはどんな風に見えるだろうと想像していた。ドナはすぐに、ジェニーの方に向いて言った。

「ありがとう、お願いするわ」

「たいていのお客様も、そうおっしゃいます」 ジェニーは笑っていた。そして、ディスプレーから2つほど箱を取り上げ、それを持って店の奥へと歩いていった。突き当たりの部屋に入る。中から、彼女がハミングで With a Little Help from My Friends(参考)を歌うのが聞こえた。

輪姦:男根だらけの電車 (13) 

眠っている間に何時間か過ぎていた。私は静かにいびきを立てながら眠っていた。姉のピンク色の色調の、可愛らしいテディ・ベアのぬいぐるみがいっぱいの部屋で、気持ちよく眠っていた。

眠っている間に、玄関のドアが開いた。音も立てずにそっと開く。2つの長い影が、誰もいないリビングルームに黒く伸びた。

父のペリー・レインズと、父の弟であり、私のおじにあたる、レニー・レインズだった。よろけながら家に入ってきたのだった。

2人ともしたたかに酔っていた。恐らく薬物もやっていてハイになっていたかもしれない。私は知らないことだったが、父は時々、こうやって家に入ることがあったらしい。セックスをしたくなると、こうやってスペアキーを使って家に忍び込むと。・・・ただ、その相手は、普通、誰もが頭に浮かべる人ではなかった。

もっとも、私は、心の底では、時々、父はまだ離婚すらしてなく、ここに住んでいると思うことがあった。ともかく、父は今夜は何か計画があって家に入ってきたようだった。

父とおじは、酔いながら階段を上がってきた。酔った足取りで階段を登り、時々、つまずいたり、踏み外したりしていた。

「サラはいると思うか?」

酔ったおじが、それよりもっと酔って薬でいかれた父に訊いた。

「ああ・・・いるだろ・・・どうしていねえって思うんだよ・・・だから・・・取引は忘れていねえって・・・ダディーの可愛い娘だもんな・・・うへへ」 

父は、強い酒が入った細長いビンを片手にくすくす笑った。

2人は、2階の廊下に這い上がった。おじが私の寝室の方のドアを開けた。ベッドが空になっているのを確かめ、私がいないことを知る。

突然、おじが、浮かれて叫んだ。

「坊やはいねえぞ!」

「おお、そうか!・・・最高じゃねえか!」 父も同じく叫んだ。

2人は向きを変え、飢えた獣の眼差しで、姉の寝室のドアを見た。

私は、うつぶせに寝返りを打ち、ソング・パンティを履いたお尻を上に、顔を枕に向けた。ケンのことを夢見ながら、笑みを浮かべていた。

寝室のドアが音も立てずに開く。父はベッドの上に人が横たわっているのを見下ろし、にんまりとした。長いストレートのブロンドの髪、赤いドレス、そして黒いソング・パンティと視線を這わせる・・・父は思った。

「サラが寝ている。親父のちんぽをもっともらえるのを夢見て眠っている」と。

父もおじも私をじっと見下ろしていた。私のことを姉のことだと思っている。・・・これから、楽しもうと思っている。

テッド 2 (8) 

僕は母を見て言った。

「僕の母親は、家のキッチンで死んだんだよ。愛人に僕が淫乱ゲイとして使われるのを喜んで認めるつもりだと言った時にね。シンディとはもう離婚しているわけだし、その赤ん坊がテッドの子で、僕はシンディの妊娠とは一切関係ないことは簡単に証明できる。だから、僕は子供に対する経済的な責任はまったくないのだよ。お父さんは、自分で招いた事態だから、それに満足してるんだろう。それに、お父さんも自分の息子を犠牲にしようとしたわけだし、僕はまったく借りはない」

僕はジョイスに目を向け、微笑を見せた。

「ジョイス・・・姉さんには借りがあると感じているよ。あのクズ野郎と離婚した書類を僕に見せて、僕が姉さんにあげる一切に関して、この家の誰にも渡さないと喜んで約束してくれるなら、いつでも姉さんと姉さんの子供たちを僕の家に迎え入れるよ」

そう言ってジョイスには僕の住所を教えた。他の者たちは皆、唖然としていた。

「・・・ま、そうしてくれるまでは、姉さんも、ここにいる他の連中と同じ運命だってことだけど」

僕はもう一度、父に顔を向けた。

「お父さん・・・お父さんが預かっている売春婦がここに2人いるけど、その2人を使わせてくれるなら、喜んで、金を払ってやってもいいよ。一晩、貸切で、いくらだろうか? 女2人だけで貸切だよ。他の馬鹿者は家に留まっていること。ヤッてるところを邪魔されたくないからね」

父は答えなかった。母はじっと睨みつけていたようだったが、堪えきれなくなって叫んだ。

「お前、正気で言ってるのかい!」

「ああ、正気だ。どうせ2人は淫売同然の振る舞いをしてきたわけだし、しかも、タダでやってきたわけだろう? あんたたちは金が要る、一方、僕は、おまんこ女とちょっとしたお楽しみが欲しいってこと。ただのビジネスの取引の話じゃないか」

シンディをちらりと見た。両手で顔を覆い、泣いている。母もがっくりとうなだれ、シンディと同じことを始めた。僕は父の顔を見た。

「僕は待っているんだが? この取引、するのかしないのか?」

父は何も言わなかった。僕は落胆した素振りを見せ、ジョイスを抱いてキスをし、玄関へ向かった。

損害賠償 (7) 


メアリはためらっている時間的余裕がなかった。ラブはイライラしてきている。メアリは目を閉じ、素早く目の前の巨大な亀頭を口に詰め込んだ。汗とオスの分泌液が混じった不潔な味に、吐き気を感じた。ラブの亀頭は、プラムほどの大きさがあり、そのようなものを口に含むためには、最大限に口を開かなければならなかった。

ラブは、女性の温かく湿った唇に亀頭を包まれ、その快感に唸り声をあげた。睾丸が膨れ上がるのすら、感じられた。刺激を受けて、せっせと精子を作り出しているのだろう。ラブが女と交渉を持ったのは、ずいぶん前になる。ましてや、こんなセクシーな白人女を相手にするなど、考えられなかった。実際、ラブにとって白人女は初めての経験だった。

ラブは、メアリの顔を見下ろし、その頬のミルク色の白さにうっとりと見蕩れた。自分の一物を吸い込み、頬がへこんでいる。メアリのミルク色の肌は、ラブの漆黒のペニスと圧倒的なコントラストを見せていた。その光景に、ラブはどんどん興奮してくるのを感じた。もうすぐ、出してしまいそうだと分かる。この白人女の口にどっと精を放ち、たっぷりと満たしてやる。そう思うとなおさら興奮が高まる。

いま、メアリは、縦笛を吹くように、両手でラブのペニスを握っていたが、それでもまだ、10センチ以上も握りきれずに残っていて、それを口に入れなくてはならなかった。このような行為に嫌悪感を抱いていたし、怒りも感じていたが、それでも、ケビンが言った言葉を思い出し、仕返しのつもりで、本格的に激しくラブのペニスを吸い、両手でしごき始めた。この男が早く出してしまえば、それだけ早く自由になれるかもしれない。そうメアリは考えていた。

メアリのもてなしに、ラブも応え始める。吸いたてるメアリの口に、ラブ自身、腰を動かし突き入れ始めた。両手でメアリの頭を押さえる。ラブの顔から汗が噴き出し、メアリの髪に滴った。

すでにかなり口を広げていたメアリだったが、さらに口を広げ、ラブのペニスを奥まで取り込む。頭が喉奥に当たり、押し進んでくるのを感じた。ラブの腰に力が入り、突き入れの動きがはっきりとしてきた。そして亀頭がメアリの喉門を突破する。メアリは激しく咳き込んだが、ラブはそれには構わず、抜き差しを続けた。喉を塞がれたメアリは、そのままでは呼吸ができない。ラブの抜き差しにあわせて、短く息を吸うよう、タイミングを合わせなければならなかった。抜きの時に息を吸うが、次の瞬間、ずぶりと喉奥へ詰め込まれる。いつの間にか、メアリは、25センチというラブのペニスのすべてを口に入れられるようになっていた。男たちは皆、驚きの目で見続けていた。依然としてメアリが咳き込む声は聞こえるが、ラブは気にしない。情け容赦なく、ずぶずぶと喉奥を突き続ける。

だが、視線を降ろし、自分の陰毛に可愛い鼻先を埋めるメアリの姿を見て、ラブは我慢の限界点を超えた。最後の強烈な一突きを送り込もうと、いったんペニスを引きにかかった。その瞬間、ラブのペニスから、非常に濃い白濁がメアリの口の中に噴出し始めた。ラブは、ずいぶん長い間、射精していなかった。

Drawer 引き出し (15:最終) 


1人だけ女性を相手していた男の人は、今は、隣の女性のローブの中にいた。最初の女の人は、達していた。・・・私はしっかり見ていたから分かる。

「これは、イニシエーションの儀式なの」

マリアが耳元で囁いた。私は信じられずに、ただ見つめるだけ。

あの男の人が、だんだん列を進んできた。ローブの中にもぐって、1人ずつ、進んでくる。アヌスを犯していた男の人たちが全員それを済ますと、レザー服の女の人たちは、お尻にされていた方の男の人たちから鎖を解いた。そして、鎖を解かれた男の人たち全員を床に仰向けにさせ、猿轡を外した。今度は、シックスナインの形に並べなおす。

女性を相手している男の人は、だんだん、私たちがいる列の端へと近づいていた。今はマリアから3人先の女の人のところにいる。私は突然、どきどきして落ち着かなくなってしまった。

「リラックスして」

マリアは私の心を読んだようだった。

「ベンは、あなた相手じゃなくても、あそこで気持ちよくなっているでしょ? あなたも楽しめばいいのよ!」

列の男たちに目を向けた。全員、夢中になって吸っている。まるで、乳飲み子のようにちゅうちゅうと。男たちの中にデニスの姿が見えた。

女性を相手にしている男の人は、とうとう、マリアのローブに入った。彼がそこにいる間、マリアは私の手を握っていた。彼女の息づかいが荒くなるのにあわせて、私の手を強く握ってくる。マリアがいったようだ。そして、彼は私のローブの中に入ってきた。あそこを舐めている。上手だった・・・すごく上手。マリアが私の手を握って、耳元に囁いた。

「一番上手な人だけがこれをさせてもらえるの」

立っているのがとても難しい。

私とマリアは、ベンをその場所に置いたまま、その場所を出た。

「今夜は、あの人たちがベンの世話をするわ」 とマリア。

「あの場所は一体、何なの?」

「じきにもっと分かるわ」

マリアはそれ以上、教えてくれなかった。車でマリアの家に戻った後、私は歩いて帰るように言われた。ベンと一緒に来ていたもう1人の男の人はいなくなっていた。

「あの人たち、ベンを、きちっとしつけるはずよ。ほんとにきちっと・・・命令に従うようになる。あなたも、ベンに家事をさせる時以外は、ずっと彼を裸にして目隠しをつけさせなきゃいけないわよ」

その夜、私は1人で寝た。朝になってもベンの姿はなかった。マリアに電話した。

「心配しないで。今夜には会えるはずだから」

仕事が終わった夕方、マリアが家に来て、再びあの場所に車で私を連れて行った。あの男の人たちは、一晩中、床に横になって、シックスナインをしたまま過ごしたのが分かった。決して、吸うのをやめていなかった。1分くらいずつの間隔で、いつも誰かが射精していたが、それでも吸うのをやめようとしなかった。私とマリアは、その日もベンを置いたまま家に戻った。

「心配しなくていいわ・・・ベンは、きちんと世話されているから」

その週末、マリアは一種の「集会」のようなものに私たちを連れて行った。最初に私を車で拾い、その後、あの場所に行って、ベンを車に乗せて、目的地に向かった。その集会は、ホテルのフロアを全部借り切っての催しだった。

そのホテルのある一室は、文字通り、男の人で溢れかえっていた。全員、裸で目隠しされ、手錠を掛けられている。そしてベッドも床も関係なく、いたるところに横になっていて、シックスナインを続けていた。テーブルの上に横になっていたペアもいた。鞭を手にしたレザー服の女性が3人いて、男の人たちが行為を続けるよう監督していた。

その部屋にベンを連れて行くと、別の女性が現れて、私に彼女の部屋に来るよう招いた。マリアは、その女性に、お断りしますと答えた。後でマリアから、あのように言ってくる女性には近づかないように言われた。

私とマリアは一緒の部屋に泊まった。ダブルベッドの上、それぞれ横になったり、テレビで映画を見たりして時間を過ごした。しばらく経ち、レザー服を着た女性が、男の人を連れてきた。デニスだった。デニスは私をとても上手に舐めた。でもマリアはパスしていた。しばらくして、先の女性は彼を外に連れて行った。その週末は、ずっとそのような調子で続いた。他の男性も何人か部屋に連れてこられて、その時は、マリアは彼らに舐めさせた。

私は、あの最初の夜からベンとはセックスしていなかった。もう何週間も前になる。マリアと私は毎晩、あの聖地に行くようになった。毎回、私は舐めてもらう。それに、毎週末、何かイベントがあった。先週末はキャンプに出かけた。男の人たちは、しなければならないこととか、何かのセレモニーがあるときを除いて、いつも泥の中、裸になって、シックスナインを続けていた。手錠も目隠しもされていなかったが、みんな、うっとり目を閉じ、ただひたすら相手の男性のペニスを吸っていた。乳飲み子のようにちゅうちゅうと。女性たちは、私にレザー服を着せ、鞭の使い方についてレッスンをしてくれた。そして、男性2人を私によこし、私の練習になるようにと、横たわらせ、シックスナインをさせた。2人は、目を閉じたまま、吸い続け、最後にはどちらも射精していた。私の振るった鞭のおかげで2人がクライマックスに達せたのだと見て取れた。

マリアは、私に、ベンと近々、離婚すべきだと言った。ベンは私の夫でいる価値がないと。ちょうど、彼女がデニスと離婚したのと同じように。マリアは、もし良かったら、私に彼女のところに来て、一緒に暮らしてもいいわよと言った。

おわり

報復 第2章 (4) 

スティーブはわざとバーバラから視線を背け、義父に向けた。眉毛を吊り上げて見せ、話しを始めるように促した。このちょっとした話し合いを進めるには、こうするのがベスト・・・手っ取り早く済ませてしまいたかった。つまらない雑用のように、さっさと片付け、後は忘れられる。

ロイドは気後れしつつも話し始めた。

「私は・・・スティーブ・・・バーバラから、ポーター氏と公園にいるところを君が見たことについては話を聞いている。私たちは、バーバラがあそこで彼としていたことを、君は誤解したのじゃないかと思っているんだよ」

スティーブはバーバラを見た。彼女は、カウチの背にもたれ掛からず、背筋を伸ばして座っていた。スティーブはバーバラに問いかけた。

「オーケー。君は、あそこでラファエル・ポーター氏と何をしていたのかな?・・・いや、もっと正確に言おう・・・君はご両親に、何をしていたと話したんだ?」

「起きたことを正確に話しました」

バーバラはきっぱりと答えた。かろうじて心の中の怒りを押しとどめているように見えた。

スティーブは、無言のまま、笑みを浮かべた。目は笑ってはいない。バーバラに話を続けるよう、身振りで促す。

バーバラは深呼吸した。

「誤解させてしまったのはごめんなさい、あなた。とっても単純なことなの。あんな過剰反応すべきじゃなかったのよ」

スティーブは、手を前に突き出すしぐさをして、バーバラに話を止めさせた。バーバラは困惑した顔で彼を見た。

「僕のことを呼びかけるとき、『あなた』と呼ぶのはやめて欲しい。『ダーリン』とか、その他、一切、やめて欲しい。オーケー? そのように呼ぶ権利を君は失っているし、僕自身、我慢がならない」

バーバラは唇を噛みしめた。怒りの表情が瞳に浮かんだ。明らかに自制しようと努めている姿を見せながら、バーバラは頷いた。

「仰るとおりにするわ・・・スティーブ・・・」 相手をなだめようとする声になっていた。 「話し合いを続けるためなら何でも・・・」 

バーバラは座りなおし、膝の上で両手を組んだ。

「とにかく、あなたが見たのは、まったく他愛のないことだったの。レイフは彼の夫婦生活で問題を抱えていたの。そして私は、その辛い時期に彼の助けになってあげていたということ。2人でどこかに行って、話し合ったりしたわ。女性の立場からの意見を聞くことが、レイフにとっては助けになっているようだったから。それだけのことよ、あな・・スティーブ。レイフはただの良いお友達。それだけ。川のほとりで私たちを見て、カッと来た気持ちも理解できるわ、でも・・・でも、そういうことだったのよ」

バーバラは、陽気に上ずった調子で説明を終え、ためらいがちにスティーブに微笑みかけた。スティーブは何も言わず、しばらく彼女を見つめたままだった。バーバラの話は、彼にとっては、十分に練習を重ねたもののように聞こえた。

シルクの囁き、ラベンダーの香り 第1章 (1) 

「シルクの囁き、ラベンダーの香り」 第1章 A Whisper of Silk, A Scent of Lavender by rgjohn  全章のoriginal http://english.literotica.com/stories/showstory.php?id=30906

ジャネット・レドモンドは、人に敬われる眼科医であり、医療の実践を着々と積み上げていたところだった。だが、彼女は、それまでの人生で遭遇したことがない大きなショックを受けたのである。38歳のジャネットは、自分はまさにアメリカン・ドリームを生きていると思っていた。高額の収入、美しい家、安定した家族生活、そして、上流クラスの居住地域。一人娘は、大学に進み、ジャネットと彼女の夫が育んだ巣を飛び立っていた。その一人娘が家を出てすぐのことだった。ジャネットの夫が、家を出て、若い秘書と一緒になると宣言したのである。

ジャネットは打ち砕かれた、と言うだけでは言葉が足りない。夫がどこに不満を持っていたか、ジャネットにはまったく分からなかった。確かに、ここ何年かで何キロか太ってしまった。でも、まだ、体型は美しい方だし、大きく張りのある胸も、形の良いお尻も自慢できると思っていた。

多分、仕事に時間を割きすぎたのかもしれない。しかし、多くの患者を抱えた医師である以上、多少の犠牲は仕方ないと思った。服装が地味すぎる傾向があったから、とも思った。服装のことについては、娘が何万回も私に言っていた。だけど、人に尊敬される医師としては、生真面目すぎる服とまでは行かなくても、その職業に見合った服装をすべきであると感じていた。

あとは、セックス。まあ、確かに、その点は、もう何年も前から道端に置き去りにしてきたようなものと言える。職業上の責務があまりに多く、個人的な時間を取るのがほぼ不可能となっていた状態だった。その状態の犠牲がセックスだった。

ジャネットは鏡の中を見た。鏡の中、とても愛らしくセクシーな女性が見えた、青みがかった緑の瞳、スタイリッシュにショートに決めたブロンドの髪、そして、さほど悪くはない体型。175センチの身長だから背が低いわけでもないし、60キロの体重は、太ってるとは言いがたい。もっとも、ジャネットは、時々、その60キロの重みはすべて胸に詰まっているのではないかと感じることがあった。

ジャネットは自分が魅力的に見えているという自覚があった。(娘に勧められて)体にぴったりのセーターを着て、短いスカートを履いた時など、男性が彼女を見る視線をはっきり知っている。冷たい空気の中、深呼吸したときや、特に興奮した時など、どうしても大きな乳首が固くなり、どうしても、それが外から見て分からないようにすることができないことがあった。ええ、正直言って、この大きな乳首は、最近、いつも固くなっているように思えて仕方ない。

ジャネットは、男性から注目されるのが嫌いだというわけではなかった。ただ、保守的な性格のため、そういう視線を楽しめることがめったにないということなのである。大半の男性は、そういう彼女を性的な対象として見ているということは知っていた。確かに、そのことで興奮し、下着を濡らしてしまうこともあったが、逆に、自分が肉の塊となってしまったような気がして、怒りを感じることもあった。だが、そういう風に二通りに感じる女性はたくさんいるということもジャネットは知っていた。女性にとっては永遠のパラドックスだということを。

ポルノ・クイーンの誕生1(24) 

次にトレーシーは、ピンク色をした、ふわふわした長袖のブラウスと黒の皮製のミニスカートを僕に渡した。それを着ると、さらに僕のために買った他の服も数点見せた。スカート5着にブラウスとセーターが数点。それに靴が10足。大半がハイヒールだったが、平底のサンダルが一組と、テニスシューズが一組あった、最後に僕に見せたのは、化粧品がいっぱい入ってる箱だった。それ全部、僕が使うものと言う。箱の中には、女の子が、抗しきれないほど魅力的に変身するために必要とする、あらゆるものが詰まっていた。

その後、トレーシーは僕を化粧台に引っ張っていき、僕の化粧を始めた。僕には手鏡を持たせ、一つ一つ、いま何をしているのか、なぜ、そうしているのかを説明してくれた。トレーシーは、初めに僕の顔の左半分だけ化粧し、残りの右半分は僕が行うようにさせた。化粧をつけたり、拭い落としたりを繰り返し、約1時間過ごした。そろそろ夕食が出来上がっている頃になっていた。

トレーシーと一緒にダイニング・ルームで食事し、ワインを1本開けて飲んだ。夕食後、トレーシーは、食事の後片付けを手伝ってくれ、その後、2人で彼女の寝室に戻った。化粧の練習を続けるためである。

トレーシーは化粧の仕方に加え、女の子のように歩く方法、腰を降ろす方法を僕に教えた。さらに話し方もレッスンしてくれた。それをしながら、僕たちはさらに数杯ワインを飲み続け、僕はすっかり酔ってしまった。10時近くになり、トレーシーは、新しい服は脱いで、ナイトガウンに着替えるように言った。着替えた後、彼女の寝室に戻ってくるようにと。

僕は、トレーシーの言葉の意味をはっきり分かっていた。今夜もトレーシーは僕とセックスするということだ。自分の寝室に戻り、可愛い明るい青のナイティに着替えた後、昨夜、渡されたディルドを手にトレーシーの寝室に戻った。

寝室に戻ると、トレーシーはすでにベッドに入っていた。体の下半分にだけシーツを被っている。残りの上半分は外に出ていた。トレーシーは、わざわざナイトガウンを着ることすらしなかったのが分かった。外に出ている腰から上は素裸だったから。

トレーシーは、自分の横のシーツを捲った。僕に隣に来るようにと、場所を提供している。ベッドに入り込んで、彼女にディルドを手渡した。トレーシーは、それを受け取ったが、脇に放り投げ、その代わり、両腕を広げて僕を抱き寄せた。すぐにキスを始め、2人とも舌を蛇のようにさせて相手の口の中を探りまわり、両手で互いの体を擦りあった。

両手を滑らせながら、彼女のお腹を触り、さらにその下、掛け布の中に滑り込ませた。何か変わったものが僕の手に触れた。トレーシーの腰に皮のベルトが巻かれている。それにベルトには何かくっついているのも感じた。それが何か、確かめることはできなかった。と言うのも、トレーシーは僕の手を取り、右の乳房に引き戻したから。彼女は、そうしながら、僕のパンティを脱がし、ペニスを握って優しく擦り始めていた。

ペニスをしごかれ、そろそろオルガスムになりそうだと感じた瞬間、トレーシーはペニスから手を離し、僕の後頭部に手を添えた。少しだけ頭を押され、僕は彼女の胸へと下った。そして乳房を舐めたりキスしたりした。かなり長い時間、乳房へのキスを続けていたと思うが、その後、もう一度、頭を下へ押された。

掛け布を払いのけようとしたが、トレーシーはそれを許さず、僕は掛け布を被ったまま、彼女の腹に舌を這わせた。やがて、トレーシーがお腹を舐める僕に話しかけた。

「もう1つ、あなたにプレゼントがあるのよ、ステファニー! どちらかと言うと、私たち2人のためのプレゼント。シーツを捲って見て。私たちのために買ったものがあるから」

シーツを捲っていくと、さっき手で触れた革のベルトが目に入った。茶色の皮製で、ベルトには三角形の皮がついている。驚いたのは、その三角形の部分についているものだった。

実物そっくりのディルドがくっついていたのである。20センチから23センチはある。根元は6センチくらいの太さで、青みがかった血管が茎の部分を這って頭部に向かっていた。その頭部が最も太い部分で、傘を開くように膨れ、7センチ半はありそうだった。実物のような玉袋もあり、その中に睾丸まであって、ちゃんと2個そろっている。実物にはあって、これにはないものと言えば、肉茎を覆う、ゆるゆる動く皮膚くらいだろう。

心が望むものをすべて 5 (4) 

少なくとも、誰かが私の愛する人とコンタクトを取っていることが分かった。私は、この美しい黒人女性のことを、最初に会ったときから、本能的に尊敬していたと思う。彼女は、メス狼が子を守るように、ダニーのことを守ってくれている。愛する人に会うことも話すこともできないのはとても辛かったが、少なくとも、ダニーが良き人に守られていることは理解した。私の心を適切に表す言葉をつむぎだそうと頭を巡らせた。一瞬、その点に関して才能のあったダニーのことを思い出し、あのような才能が私にもあったらいいのにと思った。ゆっくりと言葉を選んで話した。

「今この場では信じてもらえないのは分かっているけど、私は彼女のことを心の底から愛しているの。もし、私の心を証明する唯一の方法が、ダニーが私に接触する心積もりができるまで、ダニーから遠ざかっていることだと言うなら、その通りにするわ。あなたなら彼女のことを大切にしてくれると信じているし、あなたが、ダニーにとって最も利益があることを考えていてくれてるのも分かってる。私もそれを考えているの。うまく目に見える形で表すのが苦手だけど。ダニーに良くしてあげてね、お願い。私もそうしていたつもりだったけど、もっと良くしてあげて。ダニーは、そうされて当然の人だから」

セリーヌは何か言いかけて口を開いた。だが、言うのをやめたようだった。

「帰ったほうがいいわね」 彼女は無感情にそう言い、そっぽを向いた。

私は、言い返すことはせず、言われた通りに店を出た。

考えられるうちで最も小さな突破口だった。だが突破口であるには変わりない。少なくともダニーが生きていることが分かった。どこで生活しているかは分からない。だが、セリーヌなら知っているのは確かだ。多分、ダニーは彼女と一緒に生活している。そう考えると、つじつまが合った。ダニーが一緒にいても安全だと感じられる人は、セリーヌの他に誰もいなかったのだろう。先に、私は、セリーヌに初めて会った時から、彼女のことを本能的に尊敬していたと言った。もしセリーヌがダニーを保護しているなら、ダニーが他の女性と一緒にいることに、卑しい嫉妬を感じてはいても、その気持ちは脇において、今こそ、本当に尊敬しなければならないだろう。

私は、すべきことと決めたことを行った。仕事をし、日常的なルーティンに没頭した。不動産の販売を営業し、友人とランチを食べたり、仕事帰りの飲みに行き、そして家に帰る。ある日、友人たちは私を説得し、一緒にクラブに行くことになった。もちろん、私に言い寄ってくる男性が現れる。これも友人たちの意図したとおり。私は元気付けられた。少なくとも、仕事に関係しない会話をすることは楽しかった。それにダンスも何度かした。誰かに抱きつき、その体の温かみを感じることは気持ちよかった。ただ、それは前とは違った。男性たちとの会話・・・スポーツや仕事、新しい車やボート、それにどういう風に私のような女の子を探してきたか・・・といった話は、あまりに陳腐にしか聞こえなくなっていた。

正直に言うと、一度、そういう男性たちの1人を家に連れてきたことがある。彼は名前はスタンとか何とか・・・。ともかく、彼は男だ。そういう言い方しか思いつかない。確かに魅力的だし、体格も素敵だった。彼の「外見」はオーケーだった・・・ただ、オーケーだったというだけ。彼はありきたりにセックスをし、彼はいって、私はいかなかった。いったふりすらしなかった。それが終わった後、元気さを取り戻した私は、彼に失礼にならない程度に、早々に彼に出て行ってもらった。彼が私の中に入っている間、ずっと私は彼とダニーとを比較していた。そして、比較にならなかったのである。あのスタンとかいう男の完敗だった。

2ヶ月ほどして、地元のニュースで奇妙なニュースが流れた。

写真家 (4) 

ボブがワインのコルクを抜いて、3つのグラスに注いだ。クリスタルは、たったふた口でグラスを飲み干す。その点、僕も負けていなかった。クリスタルはキッチン・テーブルのところに座っていたので、僕は小さな一眼レフを取り出して、2枚ほど写真を撮った。

フラッシュ

フラッシュ

「どう? 簡単だろ?」

さらにもう2枚ほどスナップ写真を撮る。部屋の中は落ち着いた雰囲気になっていたので、フラッシュをたくと、その雰囲気が乱れてしまうのだが、その点を除けば、なかなか良い雰囲気で飲んだり、おしゃべりをしたりしていた。このように何枚か最初に撮ったわけだけど、これがモノになるとは思っていない。ただ、2人に、カメラが狙っていて、撮影が進んでいるということに慣れてもらうために撮った写真だ。実際、その用が済めば、その時の小さなカメラはめったに使わなくなる。

ワインを飲み始めて大体20分ぐらい経った。そろそろ撮影開始の時間だ。ボブが、クリスタルに、もっとセクシーな服に着替えてくるように言った。クリスタルは小さなバッグを取り、隣の部屋に入っていった。ボブが、部屋の曲がり角のところから声を掛けた。

「クリスタル? 僕の好きな青いトップを着てくれ。マイクも気に入ると思うんだ」

しばらくしてクリスタルが戻ってきた。胸元が深く切れ込んでる青いタンクトップとベージュ色のミニスカート。

トップのタンクトップは、両肩に掛かって下がってるのだが、脇のところが深く切れ込んでる。裾は、お腹のところで横まっすぐ。胸のふくらみがはっきり見える。だが、その見栄えは、淫らって感じじゃなくて、セクシーって感じ。胸の前に服の布地が垂れ幕のように掛かっているといった印象で、裾のところにちょっとだけ白いレースのフリルがついている。

下のスカートの方は、伸縮性の生地ではなかった。だから、ちょっとしたフリルによる重さが加わって、布地が重力によって垂れ下がっているという感じ。マイク君は気に入ったよ。すごく。それは僕も同じ。スカート丈は短い。こんなにミニのスカートをはいている女の人は今はいないな。少なくともここ20年ほど、お目にかかったことがない。もっと言えば、こういうスカートを見たのは70年代が最後だったかも。ゴージャスな脚は生脚。顔を覗かせているお腹も生肌。

「事実上、裸になってるって感じだわ」 クリスタルがワイングラスに手を伸ばしながら言った。

「冗談でしょう。完璧に隠れているよ。事実上」 とボブ。

「ああ、事実上。脚と胸とおへそを除いてはね」 と僕。ちょっと間を置いて、「・・・いや、ただの冗談」

クリスタルはくすくす笑った。とは言え、彼女がリラックスしてないのは見て取れた。特に、両膝をピッタリあわせて、背筋をまっすぐに座っている姿勢から、明らかだった。

輪姦:男根だらけの電車 (12) 

髪の毛はめちゃくちゃだった。髪の毛ばかりでなく体じゅうにスペルマがついていた。両腕、唇、頬、脚、胸、お腹、背中、そしてお尻・・・いたるところに、精液の跡がついていた。

通り過ぎる人たちも、みんな、私の状態に気づいていた。私を見た誰もが、瞬時に、私が激しい輪姦をされた女だと分かったようだ。

自分が本当に淫らな女になったように思ったし、そうなのだとの自覚もあった・・・そして、そのように見られることが嬉しくもあった。

早足で家に向かった。私の長い脚を伝って、たらたらと白濁が流れている。お尻の割れ目をぬるぬると滴りが垂れているのも感じていた。ソング・パンティから染み出て、内太ももをくすぐりながら流れ、地面に落ちる。家路を歩く私の足跡を示すように、白濁が地面に点々とついている。

家の近くの馴染みがある地域を歩いても、誰も私のことだと気づいた人はいないようだった・・・皆、私が通ると、口笛を吹いたり、振り向いたりしていた。顔についたスペルマは乾き始めていて、沈みかかっている太陽に照らされ、きらきら輝いていた。

ようやく家にたどり着く。素早く玄関の左側にある鉢植えの下からスペア・キーを取り、玄関を開けた。家はこの1週間、誰もいないことになっていたので、家の人にばれる心配はなかった。スペアキーを元に戻し、家の中に入った。

靴を脱ぎ、リビングルームに投げ捨て、2階のバスルームに駆け上がった。中に入り電気をつけた。その時になって自分の顔についていたスペルマの量を知り、我ながら驚いた。文字通り、顔に白クリームを塗りつけたようになっている。鏡の中、全身にスペルマの跡が残っているのが見えた。特にお尻と脚にはたくさんついていて、ごわごわと固くなってきている。

顔についたスペルマは洗い流したが、すでに疲れきっていて、体の方は、洗い落とす気力がなくなっていた。顔を洗った後、廊下を進み、姉の寝室に行って、そこで寝ようと思った。・・・寝ているうちにベトベト感もなくなるだろうし、何より、とても居心地のいいベッドに横になれる。

姉は20歳で、何か知らないが、友達と車で馬鹿げた旅行に出かけていた。ぎりぎりまで迷っていたみたいだが、最後に突然、行くと決めたのだった。幸い、母親も病気になった知り合いのお見舞いで、カリフォルニアに出かけていた。

何も心配することはなかった。というのも父親も1年前に母親と離婚していたから・・・離婚以来、一度も家に来たことはない。

姉のベッドに体を放り投げるように飛び込み、枕を抱いて、うつ伏せに寝た。すると、突然、げっぷが出てきた。信じられないほど長く続いたげっぷだった。

「うわあ・・・」 思わず自分のことなのに感嘆した。

スペルマを飲むとげっぷが出るなど、全然知らなかった。毎日、何か新しいことを知るものだと思った。

目を閉じた。まだ、今日一日、相手をした数々の男根のことが頭に浮かんでいた。素早く眠りに落ちたようだった。やがて、空腹感に目が覚めるまで、ぐっすりと眠っていた。

バースデイ・プレゼント 5 (4) 

ドナは僕の前に進み出て、下腹部を僕の勃起に押し付けながら、一緒に体を揺らし始めた。両腕を伸ばして僕を包むようにしている。多分、後ろにいるジェニーの脇の下へ両腕を差し込み、僕たち2人を一緒に抱き寄せているように感じられた。

3人で一緒に前後に揺れていると、ジェニーが少し背を反らすのを感じた。その位置関係だと、ドナの両手がジェニーの胸を触る位置に来ているように思った。なぜか後ろからジェニーの甘い溜息が聞こえた。それにドナの腕の筋肉が動いている。僕はハッと気づいた。ジェニーが体の位置をずらし、妻のドナがジェニーの乳房を触っているのだ。

今度は、ジェニーが僕の背中に覆いかぶさるようになった。ドナの手を彼女の胸と僕の背中の間に挟みつける形になる。そして顔を僕の肩に擦り付けるようにした。ドナは、そのジェニーの目を見つめながら、ゆっくりと顔を近づけた。瞳に雲がかかって、口が半開きになっている。息づかいも荒い。妻は顔を傾けた。僕の肩のところで、ドナとジェニーの唇が触れ合った。

ドナは、先に車の中で僕にキスしたときと同じように、ジェニーにねっとりとしたディープキスをした。その間、恥丘を僕の勃起に押し付けている。僕は腰を前に突き出し、次にお尻を後ろのジェニーに突き返す動きをしていた。ドナの恥丘でペニスを擦り、ジェニーのうねる恥丘でアヌスのところを押してもらう動きである。

この状況に、僕は非常に興奮していた。すでに、膝ががくがくになっていたのだが、さらに力が抜け、立っていられなくなりそうだった。それを感じてか、ドナとジェニーはキスを解き、僕の体を支えた。なんとか立っていられるように回復するまで、3人とも、何も言わず、その場に立っていた。口紅を塗った唇を半開きにして、ハァハァと息を荒げ、霧がかかったような瞳で互いの顔を見ていた。

最初に、平静を取り戻したのはジェニーだった。

「アハハ、どうやら、彼女、コツを覚えたんじゃないかしら。どう思う?」

ドナも息づかいを平静にしつつ、同意した。どこかしら、物足りなそうな顔をしている。
「ええ、そのくらい体を揺すった方が良さそうね。もう一度、歩いてみせてはどう? ミス・ビッキー?」

僕は、まずは勃起の位置を調節した。あまりにも位置の具合が悪くなっていたから。そして、ゆっくりと滑るように店の奥まで歩き始めた。たった今、行っていたように腰を揺らし、背中をまっすぐにして、胸を高く突き出すようにして歩く。

店の奥の壁に着き、戻るためにくるりと向きを変えた。僕を見ていたドナとジェニーの顔に、すっかり驚いている表情が浮かんでいるのが見えた。たった数分前までは、ハイヒールを履いて歩くのは、ほとんど不可能に思えていたのに、今は、それほど大変だとは感じられなくなっていることに気づいた。ドナとジェニーが駆け寄ってきて、僕に抱きついた。僕は、凄い勢いで抱きつかれ、まっすぐに立っているのが大変だった。

「ホント、びっくり!」 ジェニーは、僕の肩に両手でつかみながら腕を伸ばした。少し離れて僕を見て、言う。 「一度もハイヒールを履いたことがないって、嘘じゃないの? アハハ」

「昨日の夜までは、ほんとに」 少し照れながら答えた。今は、勃起が収まってきている。

「まあ、ホント?!」 ジェニーは驚き、ドナの方に顔を向けた。 「それ、ホントなの?」

ドナはにっこりと笑いながら、頷いた。昨夜、2人でちょっと遊びをしてみたばかりなの、と説明する。

テッド 2 (7) 

みんながそろうのを待っている間、父は、アクメ社での調子はどうなのかと訊いた。

「前の会社のお客さんは全員、今はアクメの顧客になっているし、州のここ周辺の地域での新しい顧客も、大半、アクメが獲得しているよ。今のところ、アクメ社は、僕に対して約束を守ってくれているし、2回ほど、大幅な昇給もしてくれた。でもね、経営陣の上層部は、僕を解雇するチャンスをうかがっているのは知っているんだ。というのも、アクメの唯一の競争相手だった、うちの元の会社が潰れたわけだし、アクメにとっては僕の用は済んでいるわけだからね。でも、僕の方も、これから2ヶ月くらいのうちに自分の会社を起こそうと計画している。すでにオフィスのビルも入手してて、その費用も大半支払済みだ。もちろん、僕が連れて行った元従業員も何人か僕と一緒にアクメを去る準備ができている。ま、僕の顧客たちには、僕がアクメを辞めたときに、一緒に替わって欲しいとは言っていないけど、これまで培ってきた人間関係があるから、お客さんたちの信頼に任せることにはしてるんだ。露骨に顧客を奪ったら訴訟沙汰になるけど、いま言った形なら、その懸念はないしね・・・」

父は僕の顔を見ているだけだった。しばらく間をおいて、ようやく口を開いた。

「お前、一番最初から、そうなるのを計画していたんだね?」

僕は、少し狡猾な笑みを浮かべていたと思う。

「まあ、ビジネスの諸問題を扱うことについては、良い先生がいたから」

「だが、そもそも、新しく事業を始める資金はどこから手に入れたんだ?」

「前の会社の時、ある企画があったのを覚えているだろ? その株を買うよう、僕が進めていた企画。でも、お父さんは、テッドとジョイスの家を増築するために、資金が必要だって言って、その企画には投資しなかった。ま、僕は当時持っていた全資産と借りられるだけのお金を全部、あの企画に投資したんだ。投資した甲斐があったよ。投資金1ドルあたり、100ドルちょっとの見返りがあったかな。今は、あの株は全部、手放した。下降線に入る直前に売り払ったよ。投資した人は全員、何らかの形で儲けたけど、大当たりしたと言えるのは、僕たち数名だけだろうな。その後は、その時の儲けを使って投資を繰り返し、ラッキーな状態が続いている。儲けの一部を使って、いくつか資産を手に入れたけど、今のところは、動くべき次の機会を狙って、待っているところだよ」

女たちは3人とも僕を見ていた。母が僕に近寄り、キスしようとした。この時も僕は手を突っぱねてキスを断った。母は仕方なく、腰を降ろすだけだった。ジョイスには頬にキスをしてあげた。彼女の目から涙が溢れてくるのが見えた。嬉し泣きだろう。シンディには目もくれなかった。僕は父に顔を向けた。

「それで? 何か話しがあるって言ってたね。話を聞くよ」

父が居心地悪そうにしているのは、はっきり分かっていた。だが、僕は、この場の雰囲気を和まそうという気持ちは一切なかった。姉のジョイスに関しては、僕が出す条件に従う限り、助けてあげる決心をしていた。だが、残りの者たちは助けるつもりはない。当然の報いを味わうべきなのだ。父がようやく、口を開いた。

「実は、お前の援助が必要になってね。ぜひ、頼みたいんだよ。お前が出て行ってから、暮らし向きがひどくなりだすと、すぐに、テッドは家を出て行ったんだ。しかも、価値があるものを全部、取って行った。その後は音沙汰なしさ。私の給与は、医者や病院が訴えて、差し押さえられている。赤ん坊のための食べ物とかを支払うと、残りのお金がない状態なんだよ」

父が話し終えた後、僕はただ父を見ているだけだった。かなり間を置いて、僕は返事した。

「みんな、僕が喜んでみんなを助けるとでも思っているのかな? どうして、そんな風に考えられるんだ?」

母が言った。

「私はあなたの母親だし、彼はあなたの父親なのよ。それにシンディはあなたの元妻だし、あそこにいるのはあなたの子供。ジョイスはあなたの姉だし、あなたの甥も、そこにいるじゃないの」

損害賠償 (6) 

ラブが、メアリの両肩に大きな手をかけ、下に押した。心がここにはなかったメアリだが、肩に強く圧力をかけられたのを感じ、小さくうめいた。硬い床に両膝をつき、痛みを感じる。

「なあ、奥さん、もうちょっと俺たちに協力してくんねえか? 何から何までやらなくちゃいけなくて、俺もうんざりしてきたぜ。あんたは、今夜はずっと俺たちの物になってるんだ。もっと自分でできるだろう? 分かったか?」

メアリは答えなかった。ただ反抗的な目つきでラブを見上げるだけだった。

ラブはメアリの目つきに気づき、すぐさま鋭い目つきで睨みつけ、部屋中に響き渡る声で怒鳴った。

「分かったかって言ってるんだ、こらぁ!」

メアリはすぐに頷いた。「・・・はい」

「そう、それでいいんだよ。じゃあ、俺のズボンを脱がして、ちんぽを出してくれるか?」

メアリは嫌悪感を露わにしつつも、命令に従った。目の前のズボンのベルトを緩め、チャックを降ろし、ボタンを外す。ズボンを膝まで降ろした。ラブの下腹部が彼女の視界のほとんどを塞いだ。目の前に、ブリーフに収まった巨大な盛り上がりがあった。メアリは、赤いマニキュアを塗った長い爪で肌に傷をつけないよう、注意しながら、指をブリーフのゴムバンドに指し入れ、引き降ろした。

メアリは、ラブのペニスの長さがどれだけのものか、何も考えていなかった。警戒することなくブリーフを下げていったが、太ももの中ごろまで降ろしたところで、ラブの25センチが飛び出し、押さえつけられていた反動でメアリの顔をピシャリと叩いたのだった。メアリは突然のことに驚いて、身を引いた。呆気に取られ巨大なペニスを見つめるしかできない。

ラブは、そのメアリの反応を見て、笑った。まるで魔法にかけられたみたいに見ているじゃねえか。ラブは、その湿って光沢のある赤い唇を見ながら、一刻も早く自分の肉茎を咥えさせたくなった。ペニスを見つめるメアリの耳にラブの冷徹な声が響いた。

「咥えな!」 

ハッと我に返ったメアリは、改めて巨大な肉棒を見、そしてケビンに視線を向けた。必死に救済を訴えるまなざしだった。だが、ケビンは肩をすくめるだけだった。

「ごめんよ、メアリ・・・でも、早く済ましてしまえば、それだけ早く解放してもらえるんだ」

メアリは顔を真っ赤にさせた。怒りからだった。夫は助けになってくれないのだ。いや、それどころじゃない、ここにいる男たちの下劣な要求に従ってやれと勧めてすらいる。メアリは、この男たちが求めていることを、むしろ自分から少し情熱を込めてしてやろうと思った。そうやってケビンに思い知らせてやりたいと。ケビンは自分を裏切ったし、助けてもくれなかった。だから、多少、屈辱的な目にあっても当然なのだ。

Drawer 引き出し (14) 

ドアが開き、女性が1人入ってきた。彼女は、最初に見た写真でマリアが着ていたのと同じ服装だった。全身レザーの服。

彼女の後ろから、男の人が一列になって歩いてきた。全員、素っ裸でいる。ベンと同じようにされていた。つまり、首輪、目隠し、そして手錠をされている。でも、この男の人たちは、互いに首輪を鎖でつながれ、猿轡もされていた。

男の人たちを連れてきた女性は、彼らを長い1列に並ばせ、私たちに対面させた。同じくレザーを着た女性が2人ほどいて、その人たちが男の人たちを整列させていた。ベンの姿はなかった。

レザー服を着た女性の1人が、男の人たちの後ろに回り、何人かに鞭を振るった。全員、まるで号令を受けた兵士のように、起立したまま、微動だにしない。

すると、またドアからレザー服の女性が来て、もう一組、男性を連れてきた。そして同じように並ばせる。ベンの姿があった。レザー服の女性たちは、新しい男の人たちを、先の列と並行的に、1列に対面させて並ばせた。一度、きちんと立たせ、次に、ひざまずかせた。

レザー服の女性たちは、多少、列を調節していた。立っている男性の各々の前に、もう1つの列の男性が1人ずつひざまずくようにさせている。整列が済むと、女性たちは、ひざまずいている男性の猿轡と目隠しを、1人ずつはずしていった。

突然、レザー服の女性が大きな声で命令を下した。

「吸いなさい!」

それと同時に、一斉にあちこちで鞭が振るわれ、座っている男性のお尻を叩いた。男の人たちは一斉に、立っている男性のペニスを口に含み、吸い始めた。ベンもその中にいた。
1人だけ、ペアになっていない男性がいた。その人もレザー服を着ている女性に鎖でつながれている。彼は、私たちの列の向こう端にいるローブを着た女性の前に連れてこられ、ひざまずかされた。その人の猿轡が外される。すると、女性は、着ていたローブの前を捲りあげ、中の裸体をあらわにした。男性はその女性の体に押し付けられ、そして彼女はローブを降ろし、彼の姿を隠した。その間、彼女はずっと片手にろうそくを持ったままだった。

「吸うのを止め!」

レザー服の女性たちが一斉に、ひざまずいている男たちに命令した。そして、列に沿って一斉に、再び猿轡と目隠しをつけていく。

「体の向きを変え、頭を床につけ、尻を上げよ!」

その命令の後、立っていた列の男たちは、膝を着いて、相手の男の人たちのお尻に近づくようにさせられた。そして、次に、相手の男性を犯せと命令が飛ぶ。

私はベンのところを見つめていた。彼の後ろの男性がベンの中にペニスを突き入れている。このような光景を見るなんて、本当に思いもよらないことだった。

報復 第2章 (3) 

もっともスティーブは義父の意見に賛成ではあった。キンバリーは6月に高校を卒業したばかりである。彼女の成績はあまり良くなかった。そこで、大学での勉学に備えるため、短期のセミナー形式の授業に通っているのである。キンバリーは濃い茶の髪の美人だった。一緒にいると楽しく、度が過ぎるほど社交的な性格である。高校では3年間通してチアリーダー部に属し、好ましい社交グループのすべてに参加していた。だが、この1月に18歳になったばかりであり、ちょっと気まぐれな傾向もあった。ロイドと同じ立場だったら、スティーブも、そんな彼女を、ここでの話し合いに加わらせなかっただろう。

バーバラと彼女の両親はカウチに座った。リディアは2人掛けのソファに座り、心地良さそうに脚を組んだ。スティーブが見ているのを見て、いたずらっぽい笑みを見せる。スティーブは以前、リディアに、67歳の女性では一番美しい脚をしていると言ったことがあり、リディアはその言葉を忘れていなかったのである。彼女は、脚を組みなおし、ふかふかのクッションの上、リラックスした。

スティーブは安楽椅子(参考)に座ることにし、椅子の向きをカウチに座る3人に対面するように直した。腰を降ろして相手の出方を待つ。

スティーブはバーバラの様子を見た。バーバラは、スティーブの視線を感じているのか、左右、わずかに体の向きを変えていた。スティーブは彼女を見ながら、一体、この女性は何者なのだろうと思っていた。彼女とは、2年間、断続的にデートを続けた後、結婚した。しかし、その2年間も、2人が専属的にデートするかどうかで口論になった後、ほぼ半年ほど、半ば無為に過ごして、分断されている。結婚してから4年になっていたから、通算して6年間、この女性のことを知ってきたことになる。いや、正確にはそうは言えない。この女性のことは知らないのだ。そもそも、彼女がなぜ夫婦生活を裏切ったのか、その手がかりすら知らないではないか。結局、自分はこの女性をまったく知らないのだとスティーブは判断した。

今度は、彼女のことをたった今、出会ったばかりの見ず知らずの女性として見ようとしながら、詳しく見てみることにした。この女性は魅力的である。これまでも魅力的だったが、特に、この2年ほどのうちに、背が高く、すらりと優美な体つきに変わってきたように思われる。長い脚・・・細く張りのある太もも。ふくらはぎもほっそりとしているが、決して痩せぎすではない。

こげ茶色の髪と緑色の瞳。時に、彼女の髪は、光線の具合で、薄い色に混じって、赤くきらりと輝くのをスティーブは知っていた。バーバラの父方はアイルランド系である。その赤毛の遺伝子が、家系を通じて、たまに姿を現すことは当然といえば当然だ。その髪の色は、バーバラに良く似合っているとスティーブは思った。

鼻と頬骨に掛けて、かわいらしいそばかすが見られる。彼女の容姿は目を惹くものではあるが、ハッと息を飲むものではない。彼女の美しさは、どこか1つの部分によるものではなかった。全体としての美しさなのである・・・長い脚、美しい笑顔、きらきら輝く瞳・・・そのすべてをスティーブは愛した。いや、違う。スティーブは自分で訂正した。愛しているのではなく、愛したという過去形である。その愛情を、彼女は長い時間を掛けて、少しずつ殺してきたのだ。一体、今、どれだけ殺されずに残っているのか、彼には分からなかった。

ポルノ・クイーンの誕生1(23) 

マークの書斎のほこりを払い、掃除機をかけ終わるまで、1時間以上かかった。乱雑になっているわけではなかったのだが、いろいろな小物がたくさんあり、その一つ一つのほこりを払わなければならなかった。終わった時には、3時近くになっていた。夕食の料理をオーブンにセットする時間でもあった。

掃除道具を片付け、次にキッチンの仕事に取り掛かった。キッチンに入るとちょうど、トレーシーがガレージに面している入り口から入ってきた。トレーシーは僕を見るなり、笑みで顔をパッと輝かせた。その表情で、僕の姿に非常に満足していることが分かった。トレーシーは、両手に買い物袋を数個、それに箱も2つほど抱えていた。

トレーシーはその荷物を床に落とし、両腕を広げて僕に抱きついた。ねっとりとディープ・キスもしかけてくる。

「もう一度ステファニーになってくれることにしたのね。すごく嬉しいわ。今日は、この服を着たあなたのことを思って、一日中、興奮していたのよ。それに、あなたに着せる物も、お買い物してきちゃったんだから。きっとあなたも気に入るだろうって」

トレーシーはもう一度、僕にディープキスをし、両手で僕の体を触りまわった。

キスの後、いったん僕から離れ、僕の顔を見る。

「今日はお化粧していないの?」

「すみません。ちょっとしてみたんだけど、めちゃくちゃになってしまって。それに髪の毛の方も自分ではどうにもならなかったんです」  

少し情けない声で答えた。トレーシーは僕の額にキスをした。

「いいのよ、オーケー。お化粧の仕方は、私が教えてあげるから。それに明日、髪をカットしに連れて行ってあげるわ。短くすれば、ケアも楽になるでしょう。でも、その前に、私の特別な女の子のために買ってきたものを見せてあげるわね」

トレーシーは、床に落ちてる袋や箱を拾いあげ、僕の手を引いて、彼女の寝室に連れて行こうとした。僕は手を引っ込めた。

「その前に、夕食をオーブンにセットさせてください」

「分かったわ。私の寝室で待っているから」

トレーシーは、もう一度、僕にキスして、キッチンを出て行った。料理をオーブンにセットするには2分ほどしかかからなかった。その後、僕は寝室に向かった。

寝室に入ると、トレーシーが最後の紙袋から品物を出しているところだった。僕の姿を見るや、手を前に突き出して言った。

「そこでストップして! その場で服を脱いで」

服を脱ぎ始めると、トレーシーは箱を持って近づいてきた。

「これがあれば、その下着を詰めた胸の代わりになるわ」

トレーシーが箱を開けると、中には、2つの本物そっくりの乳房があった。本物の乳房と同じで、固い乳首もちゃんと2つついている。トレーシーは、その1つを取り上げ、僕の右のブラジャーの中から丸めたパンティを取り出し、代わりに擬似乳房を入れた。予想外に、ぐっと重く感じ、驚いた。偽物だとは分かっていても、ブラの中に入れると本物のように見えた。

トレーシーは、左右両方に入れた後、両手で触って感触を確かめた。

「うん、なかなか良いわ。パンティを詰めているよりずっと良いし、本物みたいな感じもする。それにほら、これ。乳首を触ってみて。興奮して固くなってるように感じるわ。確かに、本物の乳房には負けるけど、そこを認めれば、今のところ、これが一番よね」

次にトレーシーは僕をベッド脇に連れて行った。そして黒いサテンのコルセットを取り出した。

「これ、何種類か買っておいたわ。これを使えば、女の子のような女性的な体の線になっていくはず。これからは、いつもコルセットをするように。男の服装をしている時も、必ずつけること」

トレーシーは僕の胴体にコルセットを巻きつけ、背中のレースを締め始めた。前にはフックとか、リングがあって、そこにレース紐を掛けるので、自分ひとりでも身に着けたり、脱いだりができる。トレーシーがぎゅっと紐を引くと、体の側面が内側に締め付けられのを感じた。お腹も平らになる。かろうじて呼吸ができる程度に締め付けた後、トレーシーは背中でレースを結んだ。

心が望むものをすべて 5 (3) 

普通の生活に戻ること。最初、これはとても大変だった。本当にキツかった。最初の血液検査と、それに続く検査の結果が送られてきた。すべての感染症に関して陰性だった。少なくとも、この点については、ありがたいと感謝した。それに、家に戻ることも気にならなかった。少なくとも、あのレイプに関しては、それが気になって家に帰れなくなる、という風にはならなかった。依然として家は家だし、そこで生活し続けるのだから。自分がレイプ犯の犠牲者になってしまったこと。これには自分を咎める理由がたくさんあったけれど、それをくよくよ考えるのは嫌だった。起きてしまったことは仕方がない。

トラウマとなったのはダニーのことである。今回のひどい事件のせいで、私は何より価値を高く置いていた宝物を失ってしまった。あれ以来、ダニーからの連絡はなかったし、彼女がどこで何をしているのかも知らなかった。彼女のいない家は、空っぽで、荒涼とし、寒々としたところに思われた。時々、夜に、あてもなく部屋から部屋を渡り歩き、心の空白を満たすために彼女が残したかすかな思い出を拾い戻そうとすることがあった。その心の空白を埋めるため、外に出て、その場だけの恋人を見つけようなどといった考えには、吐き気しか感じられなかった。

髪をセットしにレキシのところに出かけた。いつもしていることで、私のルーティンの一部となっていることだった。レキシは、私の異変を感じ取った。そして私は全部包み隠さず彼女に話した。牧師、バーテン、そして美容師。この人たちは、人の話を聞いてくれる。レキシはとても同情してくれた。とても現実とは思われないような出来事が連鎖し、悲劇的な結果になってしまったのね、と。私があのような暴行を受けたことに激しく嫌悪してくれたし、私が、ダニーを失ったことは別として、事件のショックにもめげずに生活を続けていることを、わが事のように喜んでくれた。ただ、ダニーの件についてのレキシの反応は、私が思っていたのとは少し違った。確かに、私に同情はしてくれたが、どことなく、ダニーが失踪したという知らせは、彼女にとって、まったくの驚きというわけではなさそうに思えた。

ヘアセットを終え、椅子から立ち上がったとき、偶然、セリーヌの姿が見えた。彼女が私を見かけたのと、ちょうど同時だった。ハッと息を飲むほど美しい、あのアフリカ系の彼女は、私を見るや、針を刺されたかのように、ぷいっと私から目を背けたのだった。

でも、その時のセリーヌの眼差しは、ほんの一瞬ではあったが、多くのことを語っていた。もし、セリーヌが目からナイフを撃ち出せたとしたら、私はその場でめった裂きにされて死んでいたことだろう。私は、注意深くセリーヌの持ち場に進んだ。恐らく、悲しい対話が待ち構えているだろうと、でも、その対話はしておかなければならないものだと思った。それに備えて、心を鋼で武装しながら、進んだ。

「私に話しかけないで!」

セリーヌは、取るに足らない仕事を忙しそうにしつつ、きつい口調で言った。

「あなたなんかと話したくないわ!」

「どうしても話しなくちゃいけないの・・・私たちのどちらかが、お話したくなくても、しなくちゃいけないの。私は、ダニーが無事だと、どうしても知りたいの」

セリーヌが、急に振り返って、私と面と向かった。瞳にも声にも、冷たい怒りが満ちていた。

「いいこと? ダニエルはあなたにあんなに尽くしたのに、あなたはあんなことをしたのよ。なのに、のこのこ私の前に来て、彼女が無事か、などと訊いている。彼女が無事なわけないじゃないの。ダニエルは、永遠に、無事の状態には戻れないわ。あなたのせいで。彼女は、私のことはまだ信頼してくれていると思うわ。でも、彼女が誰か他の人に喜んで感情をゆだねるとしたら、今は、私を信頼することしかできないでしょうね。今ここで、私が、あなたの不潔なお尻を蹴っ飛ばさないのは、私がアレクシスを尊敬しているから、ということだけは心得て頂戴!」

私は、暴行事件についてレキシに話したことを繰り返した。それに、警察が、ダニーは危険な状態にいると考えている理由についても話した。

「私は間違いを犯したわ。だけれど、ダニエルに危害が及ぶことだけはどうしても避けたいの」

セリーヌは、一瞬、うんざりした顔で私を見た。ほとんど知覚できないほどだが、顔が和らいだように見えた。

「そのことなら、心配する必要はないわ。私が見ているから」

輪姦:男根だらけの電車 (11) 

驚いたことに、ウィルは、顔を近づけ、私の唇にキスをしてきた。私の顔を両手で挟み、熱のこもったディープ・キスをする。口の中を彼の舌が動き回っていた。私の口の中に出された、他の男たちのスペルマを、ウィル自身が味わっている。ようやくウィルはキスを解き、唇を離したが、そのとき、彼の唇と私の唇の間に、細長いスペルマの糸が架かった。

私は微笑みながら、その糸をずるっと啜って、口の中に取り戻した。私の厚い唇についた残りを舌で舐め取る。

ウィルは立ち上がり、じゃあな、と私に声をかけ、電車から降りていった。

ウィルと入れ替わりに、年配の男が電車に乗ってきた。50代後半に違いない。60代前半かも。でも素敵な感じの男の人だった。

彼は、電車の床の上、スペルマの溜まりに素っ裸で横たわっている私に気づいて、びっくりした顔をした。

私は横になったまま、彼を見上げている。彼はメガネの位置を調節する仕草をし、微妙な笑みを浮かべて腰を降ろした。電車のドアが閉まり、私は体を起こし、服を着ることにした。

両足は閉じたまま、ペニスは隠していた。

「ちょっとごめんなさい? 私のソング取ってくれません?・・・あなたの隣、座席の上にあるパンティ・・・」

「もちろん、お嬢さん」

彼はにっこり微笑んで、私に手渡してくれた。

私は、ペニスを隠したまま、素早く、パンティを履き、お尻も隠した。それから、座席の上、私の後ろに落ちていた赤いドレスを取って、それを着た。お尻と乳房は、まだ、出したままにしていた。

年配の男性が、ずっと私のことを見てるのを感じた。舌なめずりをしながら、メガネの位置を何度も調節している。それにズボンの前のところの位置も、しきりに調節していた。

私は靴を取りに立ち上がり、彼の前を通り過ぎた。大きな偽乳房をお尻を揺らしながら、初老の男性の前を通る。すると、彼は、突然、私のお尻をぴしゃりと平手打ちした。私は、ちょっとびっくりした・・・でも、そうされて嬉しい気もした。振り返って、彼に微笑みかけた。靴を手にし、助けを請うような顔で彼の方を向いた。できるだけ愛らしいキュートな声で声をかけた。

「これを履くの手伝ってくれる? バランスを取るのがとっても難しいの」

彼はすぐに頷いた。 「もちろん。喜んで」

私は、座席に座る彼の前に立った。乳房を彼の目の前に突き出す形で、彼の肩に両手を置いて支え、足を上げた。彼は、上げた私の足に靴を履かせてくれた。両方とも履き終え、彼ににっこり微笑むと、彼は両手を上げて、私の乳房をぎゅっと握った。

私は、うふふと笑って答えた。ふと見ると、彼のズボンの前が大きく膨らんでいる。

彼は私の視線に気づいたらしい。素早く手を降ろし、股間の前のところをトントンと軽く叩いた。

その後の仕事は私がした。彼に代わって、私がズボンのチャックを降ろしてあげた。驚いたことに、この初老の男もすごく大きなものを持っていた。それを見て、私は、またもエッチな気持がムラムラと沸いてきて、すぐに彼の上に飛び乗った。座席に座る彼と対面して、またがる形。

ドレスを少し捲り上げ、ソング・パンティを横にずらし、私の濡れ切った狭い穴を外に出す。それから彼のペニスを握って、自分から穴にあてがった。そして思い切り腰を落として、彼のを中に取り込む。

「うぅーん・・・気持いいわ、おじいちゃん・・・おじいちゃんも、すごくエッチになってるのね・・・」

悩ましい声を上げながら、彼の上、激しく体を上下させた。どんどん激しさを増していく。

あん、あんとよがり声を上げ、腰をバウンドさせながら、下の方を見てみた。彼は、私の乳房に顔を押し付け、べろべろと舐め回っているままだった。彼の大きなペニスがぐっと奥に突き上げてくるのを感じた。

「うっ!」

彼が呻いたと同時に、私の中に発射してくるのを感じた。私の両肩をがっちり押えたまま、突き上げを続け、射精の仕上げをしていた。そのとき、電車が次の駅に着いた。

私は彼から降り、ドレスの裾を降ろし、胸も隠した・・・そしてにっこりと微笑んだ。

「私はここで降りるの・・・じゃあね」

そう言い残して、電車を降りた。彼は笑顔で見送ってくれた。

ドレスの肩を押えるテープがちゃんとついているか確かめ、私は駅を出て、家に向かった。

バースデイ・プレゼント 5 (3) 

僕はジェニーをまねようと、彼女の肉感的なお尻を見ながら後ろをついて元気に歩き出した。だがヒールのせいで、バランスが取れず、不安定になるのに気づいた。

ジェニーは店の奥まで行くと振り向いて、僕がよろよろと歩くのを見た。

「だめ、それじゃダメよ。元に戻って、もう一度やってみて」

元の位置に戻り、向き直して、もう一度歩き始めた。ドナとジェニーは僕の奮闘を見ている。

「まだダメね」 そう言ってジェニーはドナを見てつけ足した。「ちょっと、いいかしら?」

「ええ、ご自由に」 ドナは微笑んだ。ジェニーは僕の腰を両手で支えた。

「さあ、まずはリラックスすること。体がガチガチになってるわ」

ジェニーが僕の後ろにいて両手で腰を押さえている。僕はリラックスしようとした。

「じゃ、今度は、腰を前後に振ってみて? 実際には踏み出さないで。片方の脚をちょっと前に出して、次に逆の脚を出す感じにしてみて」

腰を振ってみた。馬鹿になったような気持ちだったが、ともかく、この流れに合わせる。ジェニーに押さえられているので、まだ前に進むことはできない。

ジェニーはドナを見た。ドナは熱心に僕のところを見ている。

「ちょっと試したいことがあるだけど、構わないかしら? 彼女にかなり密着しなければいけないんだけど」 ジェニーは意味ありげに微笑んだ。

「もちろん。ひょっとすると私も学べるかも知れないわ。私も、あなたのように体を振れないのは本等ですもの」

ジェニーは苦笑いをした。

「職業柄、覚えたことなのよ。セクシーなアイテムを売りたかったら、ちょっとだけエッチなしぐさができるようになっても悪いことじゃないわ」

ジェニーは僕の後ろに立ち、僕に擦り寄った。股間をお尻に押しつけるようにし、後ろから両手を回して僕の胸を掴んだ。ジェニーが僕の後ろについた時、ドナがハッと短く息を飲むのが聞こえた。

「さあ、あなたの後ろで何か気持ちのいいことが起きてるフリをしてみて? そして、その気持ちいいことがずっと続いて欲しいと思っているみたいに腰を動かしてみるの」

ジェニーの腰の動きに同調するように腰を動かし始めた。それを見てドナが言った。

「どうやら、ビクトリアは、そんな『フリ』をしなくても良さそうね」

「そう、その調子よ。あなたのお尻に気持ちいいことをされていて、もっと、されたいと思っているように腰を振るの」

僕は低い唸り声をあげていた。ピンクのハイヒールを履いて体を揺らしながら、後ろから擦りつけてくるジェニーの股間にわずかに押し返す動きもしていた。ジェニーは前後の方向で揺れていた。僕のお尻に股間を擦りつけ、両手で僕の胸を押さえている。指で僕の乳首をさすっている。

その時、ドナが僕の前に出てきた。僕の肩越しにジェニーを見た。

「私もお手伝いしてもいいかしら?」

「もちろん。ミス・ビクトリアは、あなたの彼女なんですもの」 ジェニーは前後に揺れながら、甘い声で返事した。


写真家 (3) 

「あらまあ・・・」

ちょっと間があった。

「実は、私も少し億劫なのよ。ボブが、私の誕生日に、この『グラマー写真』って言うの? これをさせてくれたのは知ってるわよね? で、私、これでも頑張ったの。本当に頑張ったわ。でも、その時の人が気持ち悪い感じの真面目すぎの人だったのよ。ただ『セクシーになって、セクシーに』って、それしか言わなくて、私、かえって、ものすごく緊張してしまったの。やっと撮影が終わった時には、もう、一刻も早くその場から逃げたくなってて。あの時の写真にボブががっかりしてるのは知ってるわ。それに正直、私も同じなの」

うへえ~、プレッシャーの話だよ。僕がこのポートレート撮影にどんだけ自信がないか、クリスタルは知ってるのだろうか? 知らなかったとしても、彼女の言葉でさらにプレッシャーの追い討ちをかけられてしまった。

「その人、ほんとにすごく気持ち悪い人だったのよ。でも、あなたは少なくともそんな人じゃないわ」

「うわー、ありがとう」 皮肉混じりの声が出てた。

クリスタルは、僕の声のニュアンスを察知した。

「あ、いや、違うの。あなたは素敵な人よ。嫌いじゃないの。でも、その時の男は・・・えっと、そのお、何と言ったらよいか・・・とてもじゃないけど、あの人の前でセクシーになんかなれなかったわ。ゲエーって感じ。うう、思い出しただけで身の毛がよだってくる。ともかく、私、あなたの前でちゃんとできるか自信がないのよ。できるだけのことは喜んでするつもりだけど」

それから何分か話を続けた。僕は、クリスタルに、したくないことは一切させないと安心させた。クリスタルの方も、本気で頑張ってみると言ってくれた。時間と場所は、今度の金曜の夜、僕の家でということに決めた。それから、電話をボブに変わってくれと頼んだ。

ボブには、日取りを金曜の夜にしたことを伝えた。それから、撮影の時には、ボブにも一緒に来てもらって、クリスタルをリラックスさせるのを手伝って欲しいと頼んだ。

「そうした方がさ、どういう写真が欲しいか俺に伝えられるわけだし、俺の方も、あてずっぽうに無駄に何枚も写真を撮るよりも、君の期待に沿った写真を撮れる可能性が高いと思うんだ」

「そうだな。そいつはいいアイデアだ」

金曜の夜になった。ボブとクリスタルは、9時ごろ、玄関に現れた。もう1時間くらい前に来るんじゃないかと思っていたんだけど、まあ、8時だろうが9時だろうが、大きな違いはなかった。どっちにせよ、その日は他に何も予定がなかったから。

クリスタルはスポーツバッグを持っていた。明らかに、中に着替えの服を入れてきたのだろう。少なくとも、そうだったらいいなと思った。と言うのも、その日のクリスタルの格好は、暗い色のブラウスで、ボタンがあごまでぴっちり締めていたし、下はバギーパンツで、膝まで隠れていたから。とてもじゃないが、グラマー写真向きなんて言えない。ボブが横から顔を出し、ワインを1本振って見せた。いいアイデアだと思った。正直、僕自身、1本冷やしていたのである。ワインがあればクリスタルをリラックスさせられるだろうし、何より、僕の方も緊張が解ける。

損害賠償 (5) 


メアリが要求に従わないのを見たラブは、彼女の前に出た。そしてブラウスの一番上のボタンに手をかける。

「どうやら、ちょっと手伝ってあげないといけねえようだな。ああ?」

ラブは、ボタンを1つ外すと、左右に開いたブラウスに手を掛け、突然、乱暴に前を広げた。ブラウスのボタンが、上からスカートまで、次々に吹っ飛んだ。

「キャッ!」

ラブの突然の行為に、恐怖の悲鳴を上げた。目から涙が流れる。恐怖で開けた口が閉まらない。

「残りの服は自分で脱ぐといいぜ」

そう言ってラブは一歩引き下がった。 「分かったか?」

メアリは頷き、すぐに言われたことを始めた。もしラブの機嫌を損ねたら、彼はなんら躊躇することなく自分を痛めつけるだろう。今のことではっきりそれが分かった。

破られたブラウスを脱ぎ、赤いサテンのブラジャーが姿を表した。彼女の豊かな胸が、セクシーなブラジャーに囚われ、大きく盛り上がっている。乳首がかろうじてブラの中に隠れている。深い胸の谷間。その部屋にいる、すべてのペニスが瞬時に3センチは大きくなった。ケビンのペニスすら、それに含まれる。

ケビンは妻の体を見るのが大好きだった。彼女と一緒にいると、必ず、ある種、勃起した状態が続いてしまう。今のような状況にあっても、ケビンの体はメアリのセクシーな姿態に反応していた。こんなときに勃起しているのを彼女に気づかれないよう彼は願った。

次に、メアリはスカートを脱いだ。ブラジャーにマッチした赤サテンの下着が姿を見せる。さらに、靴とストッキングを脱ぎにかかった。ラブが声をかける。

「その靴とストッキングは、つけたままがいいな」

ラブはメアリの体を目で堪能した。

「あんた、サイズは?」

メアリは、ほとんど聞こえないような小さな声で答えた。

「94D-91-58」

ラブは口笛を吹いた。他の男たちも同じく口笛を吹き、ヒューと歓声を上げる。ラブがメアリに近寄った。メアリはわずかに後ずさりする。ラブは片手を上げ、手をお椀の形にし、赤いブラに包まれたままの左の乳房に優しく手を添えた。メアリは羞恥に顔を背け、横の壁を見つめた。どこを見つめても変わりがないが、この男たちの誰一人、視界に入らないところに顔を向けたかった。ケビンすら、顔を見たくなかった。夫は自分を裏切ったのだ。彼女は、すでに、ケビンが今の彼女の姿に興奮しているのにも気づいていた。他の状況だったら、それはメアリを喜ばせたかもしれない。だが、今の状況では違う。

ラブは、メアリの左胸を覆っているブラのカップを注意深くずらした。乳首が姿を見せる。そのキュートなピンク色の乳首を見て、ラブは思わず舌なめずりをした。

「じゃあ、ここにひざまずいてもらおうか」

ラブは床を指差した。

メアリは動かなかった。彼女の心は他の場所にあった。ここ以外の場所だ。

写真家 (2) 

僕はボブに、僕がめったに人物写真は撮らないと説明した。これはホント。僕はたいてい自然の風景を撮っている。何枚か、結婚式とか子供の誕生会とかの写真も撮っているけど、たいてい、友達のためとかでだ。だから、自分でも、うまい写真が撮れるかどうか分からなかった。だが、ボブに何回かしつこく頼まれ、結局、ま、試しにでも撮ってみるかという気になった。それに、フィルム代も現像の代金も払ってくれると言うし。もちろん、僕は地下室に自分専用の小さな暗室を持っているので、現像の費用などたいした額にはならない。ボブは、撮影とかの時間の分のお金も僕に受け取らせようとさえしたが、これはどうしても受け取るわけにはいかなかった。そもそも、ちゃんとした写真が撮れるかどうかすら分からないわけだから、なおさら。ボブは、クリスタルに都合を確かめ、後で知らせると言っていた。

その2日後、ボブから電話が来た。

「あのな、正直言って、クリスタルはあまり乗り気じゃないんだ。だが、でも、やってみるとは言ったよ。前に、彼女の誕生日に写真撮影をプレゼントしてあげた時にも、同じトラブルがあったんだ。嫌がってね。でも、あの時も、撮影が終わった後は、悪くなかったわって言ってたし。ちょっと恥ずかしがり屋なんだよ」

「ポラロイドはどうなんだ? それを買って、自分で好きなように彼女を撮るっていうのは? 君の前だったら彼女も恥ずかしがらないと思うけど?」

「いや実際、それはすでに試してみたんだ。だけど、俺って、ことカメラになると、不器用で。暗すぎたり、明るすぎたり、レンズの前に親指出してたり、後はまるでダメだったり。俺はナイスな写真が欲しいんだ。高品質って言うか。分かるだろう?」

「まあでも、俺も、どのくらいできるか自信がない。でもできるだけのことはするよ。・・・で、いつ頃、撮影したいんだい?」

「ああ、そいつはクリスタルに任せるつもりだ。今週中に、彼女にお前の方から電話してくれないかな? そして日時を決めて欲しいんだ。俺の方は、いつでもどこでもオーケーだ」

で、電話を切ったと。僕は考えた。そもそも、ちゃんとした用具を持っていたかなあと思った。なんてったって、僕は、山に車で出かけ、木々の写真を撮るのには慣れているけど、ポートレートの仕事はしたことがなかったし、そもそも、どうするかも知らなかったのだから。

次の日、近くの写真屋に行った。助言を求めるため。で、結局、200ドル。照明機材一式、反射パネル、それにポートレート照明とメイキャップに関する本を抱えて、しんどいけど車に運んでいたわけだ。俺ってば、何でこんなことしてるんだ?

水曜日、ボブの家に電話した。クリスタルが出た。

「もしもし、クリスタル? マイクです。僕が電話するってボブから聞いてると思うけど」

「ああ、ええ」 嫌がってる感じが声に出てた。

「あ、ちょっと聞いてね。もし、やりたくないなら、やらなくていいんだよ。実際、僕もちょっと困ってるんだ」

「ホント?」 今度は興味を示してる声の感じ。「また、どうして?」

「何と言うか、自分でやってることに自信がないって言うか。僕は高校の時から写真を撮ってるし、カメラも上手いと思っている。でも、この種のことにはあまり経験がないんだよ。たいていは、自然の風景とかそういうのばかりだったから」

失われたしとやかさ 5 (6:最終) 

キョウコに舌を挿し入れられれば、入れられるほど、私は濡れていきました。熱い息を吹きかけられれば、吹きかけられるほど、私もますます熱くなりました。乳房を揉まれれば揉まれるほど、私は淫らになっていったのです。キョウコは私のバギナに舌を挿し込む時、私の瞳を見つめていました。彼女の愛らしい瞳です。何年か前、教室で知識を求めて私を見ていたあの時のキョウコの瞳。それと同じ瞳が、今は、私に淫らな快楽で与えようと、見つめている。キョウコは、一種、私を焦らすような舌使いをしていました。彼女は、まさに私を興奮させるためのツボをしっかり心得ているようでした。みるみる頂点に高められていったのです。

ですが、クライマックスに達しようとする、その瞬間、キョウコは舌使いをやめ、私から離れてしまったのです。私は、お菓子を取り上げられた子供のようなものでした。切ない声を上げ、彼女に元に戻ってもらおうと、両手を伸ばしました。しかし、私の手に触れたものは、まるで違ったものだったのです。

キョウコの代わりに、大きな黒人の男の人がそこにいたのでした。そして彼は、一気に、その大きな黒ペニスを私の中に突き入れてきたのです。これまで経験したどの男の人よりも大きな人でした。痛みが走りました。体が2つに引き裂かれそうな痛みでした。

「いやあぁぁぁっ! やめてぇ!!!」

彼は私の懇願を無視し、激しく私を突き上げました。まるで私に悪意を持っているように、私を痛めつけて喜んでいるかのように。

「ちんぽが欲しいって言え! ほら! もっともっと欲しいって言うんだ! 一晩中、嵌めまくって欲しいって言うんだよ!」

私は何も言わず堪えていました。すると最初の痛みが違った感覚に変わり始めたのでした。体の中が熱くなり、呼吸が乱れ始めました。すごく燃えてきたのです。こんなに熱くなったことはありませんでした。しかもこの人は私が経験したことがないような奥まで届いてる。彼は激しく動きながら、他の男の人たちに叫びました。

「おい、この女、すげえ締まってるぞ! まんこ全体できゅうきゅう絞ってくる!」

周りのすべてにモヤがかかったようになりました。呼吸が乱れ、人には聞かせたくない声が出ていました。

「おい、お前、感じてるんだろ? え?!」

そして、それまでかろうじて保持していた意志の力が消えてしまったのです。小さな声で言いました。

「ええ、か、かんじるぅぅぅぅぅぅ・・・・」

彼はさらに激しく打ち込み続けました。

「何がどう感じるんだ? え? ほら、言ってみろ!」

「あ、あなたのが気持ちいい・・・」

「あなたのって何だよ!」

「あなたのペニスが・・・」

「ペニスだぁ?・・・ええ?・・・こいつはなあ・・・そんなんじゃねえ・・・ちんぽだ・・・黒ちんぽ!・・・これからは・・・そう呼べ!・・・みんなに・・・聞こえるようにな・・・ちゃんと言ってみろ!」

彼は、一つ一つ言葉を言うたびに、激しく突き上げながら、同じことを繰り返してました。私は目から涙を流しながら、体を揺さぶられていました。そして、観念してしまったのです。

「く、黒ちんぽ! 私の、お、お、おまんこに突っ込んで!」

彼が叫びました。

「お前、ちんぽ狂いの淫乱だな?」

「・・・」

「黒ちんぽ専用の淫乱女だな?」

「・・・」

「ええ? どうなんだ? 黒ちんぽ専用淫乱女なんだな?」

これまでで最も激しいオルガスムが私を襲いました。そしてその瞬間、私は叫んでいたのです。

「そうよ! 黒ちんぽ専用淫乱女よ!!」

おわり